JPS6243659Y2 - - Google Patents

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JPS6243659Y2
JPS6243659Y2 JP1982106910U JP10691082U JPS6243659Y2 JP S6243659 Y2 JPS6243659 Y2 JP S6243659Y2 JP 1982106910 U JP1982106910 U JP 1982106910U JP 10691082 U JP10691082 U JP 10691082U JP S6243659 Y2 JPS6243659 Y2 JP S6243659Y2
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、鋳造における注湯取鍋の傾動速度調
整装置に関するものである。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
一般に、注湯取鍋の出湯口は注湯回数の進行と
ともに縮小または侵食するなどして出湯流量が変
化し、注湯取鍋の傾動をタイマーリレーまたは検
知センサ等を使つて自動制御している場合には、
各鋳型への注湯量や注湯時間が変化するため、一
定品質の鋳物ができなかつた。
従来は、その鋳型への注湯量や注湯時間を作業
者が監視し、必要に応じてその取鍋を傾動する流
体圧シリンダの流体給排管に設けられた流量調整
弁を手動で操作していたものである。流量調整弁
は熱、水蒸気およびホコリ等を避けるため、取鍋
の近くには設置できないことから、傾動速度の調
整をする場合には、作業員は取鍋と流量調整弁の
間を移動しなければならないばかりか、微調整が
困難であることから調整に熟練を要していた。
また、鋳型への注湯をタイマーリレーにより取
鍋の傾動・復帰を行つている場合には、取鍋の傾
動速度の自動調整が不可能であるため注湯に要す
る時間が長くなり、注湯効率を低下させる結果と
なつていた。
さらに、実開昭51−162805号公報に示されるよ
うに、あらかじめ決められたパターンで炉の傾動
速度を可変調整するものがあるが、このものも、
実際の出湯流量の変化に対応した自動調整が不可
能であるため、出湯流量の自然減少に対応できな
い。
〔考案の目的〕
本考案はこのような点に鑑みなされたもので、
取鍋を傾動する流体圧シリンダの流体給排管に設
けた流量調整弁の弁体を、取鍋からの出湯状況を
判断できる制御装置により自動制御される駆動装
置によつて駆動可能とした取鍋の傾動速度調整装
置を提供しようとするものである。
〔考案の概要〕
本考案の構成は、傾動自在に設けた取鍋と、こ
の取鍋を傾動する流体圧シリンダと、この流体圧
シリンダに作動流体を給排する流体給排管に介設
した流量調整弁と、この流量調整弁の弁体を駆動
する駆動装置とを具備したことを特徴とする取鍋
の傾動速度調整装置の構造に係るものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して詳
細に説明する。
第1図に図示するように、平面的に見て4角形
状に配設された鋳型搬送ライン1に沿つて、中子
収め部2、注湯部3、堰折りに障害となる物を除
去するための鋳型反転部4、湯口折り部5、揚り
折り部6、抜型部7および鋳型冷却または加熱部
8を順次配列する。なお各々の鋳型搬送プレート
11には2個の鋳型12,13が固定されてい
る。
次に、第2図に図示するように、上記注湯部3
では、旋回支柱21に旋回フレーム22を固定
し、この旋回フレーム22に支持枠23を固定
し、この支持枠23に右側の取鍋支持体24を着
脱自在に係着し、また上記旋回支柱21に取付け
枠25を介して回転量制御可能の電動モータ26
の本体を固定し、このモータ26の回転軸に接続
したねじ軸27を上下動枠28の上部に螺合し、
この上下動枠28の下部に左側の取鍋支持体29
を着脱自在に係着し、上記左右両側の取鍋支持体
24,29の下側に設けた球面軸受31によつ
て、縦断面形状が扇形の取鍋32を、この取鍋3
2の左右両側面の傾動支軸33を介して回動自在
に支持する。上記取鍋32には2個の出湯口3
4,35が設けれており、またこの出湯口34,
35から取鍋32内の湯面に向けて図示しないガ
スバーナーがセツトされている。なお上記旋回フ
レーム22は、取鍋32の交換時、残湯の排出
時、出湯口34,35の修正時などにおいて、鋳
型搬送ライン1の外側に逃げるように回動する
が、出湯時は第2図の状態に固定される。
また第2図において、上記取鍋32の右側に取
鍋32の縦断面と相似の扇形の傾動板41を配置
し、上記支持枠23の右側に設けた軸受42によ
つて上記傾動板42の軸43を回動自在に支持す
る。この軸43は取鍋32の左側の傾動支軸33
に対し同心状にかつ別体に設ける。また上記旋回
フレーム32の右側下部に流体圧シリンダ44の
ピストンロツド45の先端部46を軸着し、この
流体圧シリンダ44の本体の基端部47と上記扇
形の傾動板41の下端部48とをチエン49によ
つて連結する。このチエン49は、旋回フレーム
22の右側上部に回動自在に軸支したスプロケツ
トホイル50に巻掛けると共に上記扇形の傾動板
41の円弧状面51に巻掛ける。そして上記取鍋
32の右側面から傾動板41側に係合凸部53を
突設すると共に上記傾動板41から取鍋32側に
係合片52を突設し、係合凸部53の下側に係合
片52を係合する。
そうして、上記取鍋32を交換するときなど
は、上記旋回支柱21を回動して、旋回フレーム
22を鋳型搬送ライン1の外側に開き、取鍋32
と一体的に両側の取鍋支持体24,29を支持枠
23および上下動枠28から外し、傾動板41は
支持枠23に残すようにする。
次に、第3図aに図示するように、3基の検知
センサS1,S2,S3を設ける。この検知センサS1
S2,S3は、たとえば放射高温計(フオトセンサ)
を用いて受光部55で溶湯の光を検知するように
する。
そして出湯検知センサS1は、取鍋32の左側の
出湯口34に向けて図示しない支持台上に設け
る。また第1および第2の揚り湯検知センサS2
S3は、鋳型搬送プレート11上の2個の鋳型1
2,13の揚り部56,57の開口に向けてそれ
ぞれ設ける。なお各鋳型12,13にはそれぞれ
2箇所の揚り部56,57があるが、上記セサ
S2,S3はそれぞれ左側の揚り部56,57の開口
部に向けて設ける。58は注湯がなされる湯口部
である。
次に、第3図aに図示するように、上記取鍋3
2の出湯口34,35を下方に傾動して鋳型1
2,13の湯口部58に注湯を行うときは、上記
流体圧シリンダ44の本体を定位置のピストンロ
ツド45に対し流体圧により下降させ、チエン4
9によつて傾動板41を上方に回動し、この傾動
板41の係合片52によつて取鍋32の係合凸部
53を押上げ、取鍋32の2個の出湯口34,3
5を下方に傾動する。なお湯口部58から鋳型1
2,13の内部に注入された溶湯は鋳型12,1
3内で満杯になると最後に揚り部56,57に溢
れる。
また第3図bに図示するように、上記取鍋32
の2個の出湯口34,35のバランスを調整する
ときは、たとえば第3図aに図示するように右側
の出湯口35の溶湯流出量が多すぎる場合は、電
動モータ26を駆動してねじ軸27を回転し、こ
のねじ軸27に螺合した上下動枠28を下げ、こ
の上下動枠28によつて支持された取鍋32の左
側部を所定量下げ、左右の出湯口34,35の溶
湯流出量を同一にする。
次に、第4図に図示するように、取鍋32の傾
動と2個の出湯口34,35のバランスとを制御
する制御系を設ける。
すなわち図示しない流体圧源から上記流体圧シ
リンダ44に対して切換弁81を介して流体圧を
給排する流体給排管82の一部に、第5図に示す
ように、逆止弁83と可変絞り式の流量調整弁8
4とからなるスピードコントローラ85を介設
し、上記流量調整弁84のポート61,62間の
流通路に介設した弁体63と一体形成の調整回動
軸86に弁体63を回動する駆動装置を設ける。
この駆動装置は、上記回動軸86にピニオン軸8
7を接続し、このピニオン軸87のピニオン88
にローラ89によつて下側面を支持されたラツク
90を噛合させ、このラツク90に流体圧シリン
ダ91のピストンロツド92を接続し、この流体
圧シリンダ91の本体に切換弁93を介して図示
しない流体圧源を接続してなる。
そうして、ポート61が流入側であつてポート
62が流出側のときは、ポート61から流通路6
4,65,66、弁体63の切込溝67および流
通路68を経てポート62に流れる過程で、回動
調整された切込溝67が流通路66に対面する開
口度に応じて流量が絞り調整される。この弁体6
3が流通路66を完全に閉じているときは、ピス
トン69内の通孔70を経てピストン69の右室
71に作用する流体圧によりピストン69がスプ
リング72に抗して左方に移動し、流通路65と
ポート62とが通孔73、ピストン74および通
孔75を経て連通し、この連通路がバイパスとし
て機能する。またポート62が流入側であつてポ
ート61が流出側のときは、同様に弁体63の切
込溝67が絞り調整を行うとともに、ポート62
側の過度の流体圧は逆止弁83を開いてポート6
1側に直接逃げる。
また上記出場検知センサS1および第1、第2の
揚り湯検知センサS2,S3を制御装置94の入力端
子に接続し、この制御装置94の出力端子を上記
切換弁81,93のソレノイドに接続すると共に
上記電動モータ26に接続する。
次に、取鍋32の注湯方法を第4図および第6
図に基づいて説明する。
取鍋32に多数の鋳型分の溶湯を分配してお
き、スタート信号によつて切換弁81を操作して
上記流体圧シリンダ44の本体を下降し、取鍋3
2の出湯口34,35を下方に傾動し、出湯口3
4,35から溶湯が出湯すると、この出湯検知セ
ンサS1が検知する。
このセンサS1の出湯検知によつて制御装置94
のタイマーリレーTRが作動し、取鍋32の傾動
を設定された時間T1行うと切換弁81を中立位
置に戻して取鍋32の傾動を停止し、その状態で
出湯を続行する。なおこの停止状態はタイマーリ
レーTRによつて設定された時間T2の間保持す
る。
正常な場合は、この時間T2が完了する前に、
鍋型12の揚り部56の開口まで溶湯が揚つてく
るのを第1の揚り湯検知センサS2が検知するよう
にし、このセンサS2の検知によつて注湯完了の指
令を発して切換弁81を逆方向に操作し、流体圧
シリンダ44の本体を上昇して取鍋32を復帰方
向に回動し、出湯を停止する。この取鍋32の復
帰に要する時間T3もタイマーリレーTRによつて
設定する。なお第7図bに図示するように、タイ
マーリレーTRによつて設定された時間T2が完了
しても第1の揚り湯検知センサS2の検知がない場
合は、タイマーリレーTRの指令によつて強制的
に取鍋32を復帰させる。
このような傾動操作を制御装置94を中心に幾
度も繰り返し行つて取鍋32内の溶湯を間欠搬送
されるプレート11上の鋳型12,13内に順次
注湯する。
また取鍋32内の残りの溶湯量確認について説
明すると、あらかじめ鋳込み重量から出湯回数を
計算して、第1回目の出湯時に、傾動板41の中
間付近に設けた図示しない第1の凸部材によつて
図示しない定位置の第1のリミツトスイツチを動
作し、その動作信号から制御装置94の計数リレ
ーの指示によつて所要の出湯回数(たとえば10
回)を傾動したら、取鍋32内の溶湯量が容量不
足として、取鍋32を水平姿勢に復帰させる。ま
た所要の出湯回数に達しなくても、容量不足を生
ずる場合は傾動板41が所要の傾動角まで到達し
たら、この傾動板41の上部に設けた図示しない
第2の凸部材によつて図示しない定位置の第2の
リミツトスイツチを動作し、その動作信号を受け
て取鍋32を水平姿勢に復帰させる。なお上記第
1および第2のリミツトスイツチは旋回フレーム
22などに設ける。
次に、取鍋32の傾動速度の調整方法を第4図
および第7図に基づいて説明する。
第7図aに図示するように、上記時間T1と時
間T2との和すなわち出湯検知センサS1による出
湯検知からタイマーリレーTRにより取鍋32を
一定時間後に復帰指令するまでに要する時間T4
と、そのセンサS1による出湯検知から第1の揚り
湯検知センサS2による揚り湯検知までに要する時
間T5とを制御装置94で比較し、時間T4に対し
時間T5が短かければ、時間T5が多少変動しても
差しつかえなく、そのセンサS2による揚り湯検知
と同時に取鍋32の復帰を指令し、また第7図b
に図示するように、、逆に時間T4に対し時間T5
長いときは、取鍋32の出湯口34の縮小化など
によつて注湯能率が劣つてきたことを意味するの
で、時間T4の終了と同時に取鍋32の復帰を指
令し、次回の取鍋32の傾動にあたつて、制御装
置94の指令によつて切換弁93を操作し、流体
圧シリンダ91を駆動し、ピニオン・ラツク機構
を介して流量調整弁84の絞り度を調整すること
により、その取鍋32の傾動速度を速くする。そ
の結果、第7図cに図示するように、出湯検知セ
ンサS1が出湯を検知してから取鍋32が停止する
までの時間T1内の出湯量を増加させることがで
きる。
また第4図および第8図に図示するように他の
注湯方法を説明すると、出湯検知センサS1が出湯
口34からの出湯を検知した時点からタイマーリ
レーTRによつて設定された時間T1取鍋32の傾
動速度を速めると共に、第1の揚り湯検知センサ
S2が揚り湯を検知する前に、タイマーリレーによ
つて設定された時間T2′,T2′に基づき一旦取鍋3
2を復帰方向に回動して、あらかじめ容湯流出量
を少なく導いておき、第1の揚り湯検知センサS2
が揚り湯を検知したら、タイマーリレーTRによ
つて設定された時間T3′取鍋32を復帰方向に回
動し、出湯を停止する。このようにすれば、その
センサS2が揚り湯を検知してから実際に出湯が停
止されるまでの時間を短かくすることができると
共に、むだな出湯を少なくすることができる。
なお上記第1のセンサS2が一方の鋳型12の揚
り湯を検知する前に、第2のセンサS3が他方の鋳
型13の揚り湯を先に検知したら、この第2のセ
ンサS3の検知信号を注湯完了指令として、取鍋3
2を復帰させるようにしてもよい。
次に、取鍋32の2個の出湯口34,35のバ
ランス調整方法を、第4図および第9図に基づい
て説明する。
2個の出湯口34,35からの溶湯流出量が異
なるときは、一方の鋳型12の揚り部56の揚り
湯を検知する第1の揚り湯検知センサS2と、他方
の鋳型13の揚り部57の揚り湯を検知する第2
の揚り湯検知センサS3との間に検知差が生ずるの
で、この検知時間の差とセンサS2,S3の検知順と
によつて出湯口34,35が相対的にどれだけア
ンバランスであるかを制御装置94によつて比較
検討し、そのアンバランス状態に応じて、次回の
出湯の前に、制御装置94の指令によつて電動モ
ータ26を正または逆方向に選択的に所定量駆動
して上下動枠28を上方または下方に所定量調整
する。このバランス修正は、取鍋32の復帰中か
または復帰後に行うとよい。
上記バランス修正量および方向は、第1のセン
サS2が第2のセンサS3よりも0.3秒以上先に揚り
湯を検知した場合(+0.3秒以上)では、第1の
センサS2側の出湯口34からの流出量が多すぎる
のであるから、制御装置94から動作量を指令さ
れた電動モータ26により取鍋32の第1のセン
サS2側の出湯口34を5ピツチ上昇修正させ、ま
た第1のセンサS2が第2のセンサS3よりも0.2〜
0.3秒先に揚り湯を検知した場合(+0.2〜+0.3
秒)では、第1のセンサS2側の出湯口34を3ピ
ツチ上昇修正させ、また第1のセンサS2が第2の
センサS3よりも0.1〜0.2秒先に揚り湯を検知した
場合(+0.1〜0.2秒)では、第1のセンサS2側の
出湯口34を2ピツチ上昇修正させ、また第1の
センサS2と第2のセンサS3との間の検知時間の差
が±0.1秒以上では、電動モータ26による上下
動修正を行わず、また第2のセンサS3が第1のセ
ンサS2よりも0.1〜0.2秒先に揚り湯を検知した場
合(−0.1〜−0.2秒)では、第1のセンサS2側の
出湯口34からの流出量が少なすぎるのであるか
ら、制御装置94から動作量を指令された電動モ
ータ26により取鍋32の第1のセンサS2側の出
湯口34を2ピツチ下降修正させ、また第2のセ
ンサS3が第1のセンサS2よりも0.2〜0.3秒先に揚
り湯を検知した場合(−0.2〜−0.3秒)では、第
1のセンサS2側の出湯口34を3ピツチ下降修正
させ、また第2のセンサS3が第1のセンサS2より
も0.3秒以上先に揚り湯を検知した場合(−0.3秒
以上)では、第1のセンサS2側の出湯口34を5
ピツチ下降修正させるように、複数段階の上昇修
正領域と、無修正領域と、複数段階の下降修正領
域とを制御装置94内に設定しておく。なお1ピ
ツチは所定の長さを表わし、その具体的数値は現
場の状況に応じて決め、また各領域の修正量を何
ピツチにするかの問題や、揚り湯検知センサS2
S3の検知時間の差と修正量との関係は、現場での
状況に応じて決定する。
たとえば、第4図および第9図に図示するよう
に、第1杯目の取鍋32が第1回目の出湯を行つ
た結果、センサS2,S3間の検知時間の差が−0.3
秒以宏上であつたので、制御装置94の指令によ
つて電動モータ26により取鍋32の第1の揚り
湯検知センサS2側の出湯口34を5ピツチ下降修
正して第2回目の出湯を行つた。その結果第2回
目の出湯では上記検知時間の差が−0.1〜−0.2秒
まで修正されたが、まだ2ピツチ下降修正領域に
あつたので、その修正を行つて第3回目の出湯を
行つた。その結果第3回目の出湯では上記検知時
間の差が±0.1秒以内に修正されたので、修正す
ることなく第4回目の出湯を行つた。その結果第
4回目の出湯では上記検知時間の差が+0.2〜+
0.3秒まで拡大してしまつたので、第1のセンサ
S2側の出湯口34を3ピツチ上昇修正して第5回
目の出湯を行つた。以下このような試行錯誤を繰
り返し行つて2個の鋳型12,13の揚りが同時
に完了するように修正を繰り返し行う。
次に、取鍋32の形状や出湯口34,35の形
状のアンバランスなどの取鍋32に備わつた特定
の性質によつて、2個の出湯口34,35を一旦
バランスするように修正しても、この取鍋32の
特定の性質によつて、取鍋32の出湯回数を重ね
てゆくと、上記バランスに狂いが生ずるもので、
同一の取鍋32によつて第2杯目の出湯を行う前
に、制御装置94によつて第1杯目の各回の出湯
を総合的に検討して、その取鍋32に備わつた特
定の性質を判断し、第2杯目の出湯に入る前に、
取鍋32の総合的なバランス調整を行うものであ
る。
たとえば、第1回目および第2回目の出湯回数
は、取鍋32の最初の取付け誤差が現われている
と思われるが、第3回目以降は一旦無修正領域に
入つておきながら全体的に見て上昇修正を受ける
傾向が強い。
そしてこの上昇修正を受ける度合を簡単に検出
する方法としては、揚り湯検知センサS2,S3の検
知時間の差が最初に無修正領域に入つた時点の第
3回目以降の上昇修正量と下降修正量とを差し引
きして残りを求めることができる。たとえば第5
回目の2ピツチ下降修正と第7回目の2ピツチ上
昇修正とが相殺され、そして第4回目の3ピツチ
上昇修正が残る。
したがつてこの取鍋32は総合的に見て3ピツ
チ上昇修正を受ける傾向があると判断し、この取
鍋32によつて第2杯目の出湯を行う前に、第1
杯目が終了したときの状態の第10回目に対して3
ピツチ上昇修正をして第2杯目の注湯に入る。
これによつて、揚り湯検知センサS2,S3の検知
時間の差は、第2杯目以降の取鍋32では、第1
回目の出湯から終了まで、無修正領域から大きく
外れることがない。
なお検知センサS1,S2,S3としては、放射高温
計(フオトセンサ)のように溶湯の光を無接触で
検知するものが望ましいが、通電性の検出針を出
湯口34および鋳型12,13の揚り部56,5
7の上部に挿入しておき、これを溶湯に接触させ
て検知するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
このように本考案は、取鍋からの出湯を確認す
る出湯検知センサと、鋳型内の揚り湯を確認する
揚り湯検知センサと、前記出湯からの一定時間を
設定するタイマーリレーとを備えた制御装置によ
り、揚り湯検知までに要する時間と設定された時
間とを比較し、揚り湯検知時間が設定時間を超え
る場合は、前記駆動装置に制御指令を出力して前
記流量調整弁を自動調整することにより、取鍋を
より速い傾動速度で駆動するようにしたから、取
鍋による注湯作業を行つているうちに注湯能力が
劣つた場合でも、その変化を前記センサで検知し
て、注湯能力を上げるように取鍋をより速く傾動
することが自動的にできる。また、注湯を行う毎
に、前記制御装置によつて取鍋からの出湯状況を
判断し、出湯量の変化に素早く対応できるので、
極めて品質の高い鋳物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例に係るもので、第1図は
鋳型搬送ラインの平面図、第2図は注湯装置の斜
視図、第3図a,b、はその作用を示す斜視図、
第4図はその制御系の回路図、第5図aは流量調
整弁の弁体の駆動装置の斜視図、第5図bは流量
調整弁の断面図、第6図は第1の注湯方法を示す
グラフ、第7図は取鍋の傾動速度の調整方法を示
すグラフ、第8図は第2の注湯方法を示すグラ
フ、第9図は取鍋のバランス調整方法を示すグラ
フである。 32……々取鍋、44……流体圧シリンダ、6
3……弁体、82……流体給排管、84……流量
調整弁、87〜93……駆動装置、94……制御
装置、S1……出湯検知センサ、S2……揚り湯検知
センサ、TR……タイマーリレー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 傾動自在に設けた取鍋と、この取鍋を傾動する
    流体圧シリンダと、この流体圧シリンダに作動流
    体を給排する流体給排管に介設した流量調整弁
    と、この流量調整弁を駆動する駆動装置とを有す
    る取鍋の傾動速度調整装置において、前記駆動装
    置に対し、出湯から揚り湯検知までに要する時間
    と設定された時間とを比較し前記揚り湯検知まで
    に要する時間が設定時間を超える場合は前記駆動
    装置に制御指令を出力して前記流量調整弁を自動
    調整することにより取鍋をより速い傾動速度で駆
    動する制御装置を設け、この制御装置は、取鍋か
    らの出湯を確認する出湯検知センサと、鋳型内の
    揚り湯を確認する揚り湯検知センサと、前記出湯
    からの一定時間を設定するタイマーリレーとを備
    えたことを特徴とする取鍋の傾動速度調整装置。
JP10691082U 1982-07-14 1982-07-14 取鍋の傾動速度調整装置 Granted JPS5910965U (ja)

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