JP2001259825A - 取鍋傾動速度制御方法 - Google Patents

取鍋傾動速度制御方法

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JP2001259825A
JP2001259825A JP2000071168A JP2000071168A JP2001259825A JP 2001259825 A JP2001259825 A JP 2001259825A JP 2000071168 A JP2000071168 A JP 2000071168A JP 2000071168 A JP2000071168 A JP 2000071168A JP 2001259825 A JP2001259825 A JP 2001259825A
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JP
Japan
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ladle
speed
tilting
pouring
hot water
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JP2000071168A
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English (en)
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Yujiro Koga
雄二郎 古我
Hiroshi Takamura
廣 高村
Yasukimi Suzuki
尉仁 鈴木
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取鍋を傾動させて出湯する際に、取鍋傾動
速度を制御して取鍋の傾動角度にかかわらず、一定した
出湯速度を容易に得ることができる取鍋傾動速度制御方
法の提供。 【解決手段】取鍋傾動装置で取鍋1を傾動させて出湯す
る際に、取鍋1の傾動角度を検出し、検出した傾動角度
に対応する取鍋内の湯面面積Sに反比例させて取鍋傾動
装置により取鍋傾動速度を制御しながら取鍋1を傾動さ
せて、注湯速度を一定にする取鍋傾動速度制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取鍋を取鍋傾動装
置で傾動させて注湯する際に、取鍋傾動速度を制御して
取鍋からの出湯速度を一定にする取鍋傾動速度制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造装置、例えばロール遠心鋳造装置で
は、取鍋を傾動させて鋳型に注湯する場合、注湯速度が
変化すると鋳込み速度が変化し、鋳込み厚がばらつくな
どして鋳造品質が悪化するので、注湯速度が一定となる
ように取鍋の傾動速度を調整する必要がある。
【0003】図3は従来のロール遠心鋳造設備の全体を
示す概略図である。ロール遠心鋳造設備は、取鍋1、溶
湯を受ける注湯舛2、鋳型内に注湯するスロート3、鋳
型を備えた遠心鋳造機4から構成され、取鍋1をモータ
などの取鍋傾動装置により傾動させて溶湯を注湯桝2に
流し、スロート3から回転する遠心鋳造機4の鋳型に注
湯し、スロート3を鋳型から徐々に引き出しながら鋳造
する。
【0004】注湯の際、取鍋1を一定速度で傾動させる
と、取鍋1の傾動角度によって注湯速度、即ち注湯量が
変化するので、取鍋傾動速度を調整しないと安定した出
湯速度が得られない。そこで、オペレータは、取鍋1か
ら流れ出る注湯流線10の太さを見るとともに、取鍋内
の残湯量を残湯重量計6で見ながら、これまでの注湯実
績から注湯速度を予測し、取鍋傾動モータで取鍋傾動速
度を加減して一定の注湯速度となるように調整してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オペレータによる取鍋傾動速度の調整では、オペレータ
がつきっきりで取鍋注湯状態を監視しながら取鍋を傾動
させなければならず、溶湯の注湯流線の太さ、取鍋内残
湯量を見て、経験と熟練に頼る操業ファクタが大きく、
特殊技術者に限定される手動傾動に依存した注湯速度調
整であるため、注湯速度誤差が大きく、鋳造品質に影響
するという問題がある。
【0006】そこで、手動傾動時の取鍋傾動速度の実績
を採取し、同一パターンで運転を再現する方法が考えら
れる。しかしながら、所要の注湯速度は、溶湯の種類、
鋳込み量、鋳物形状などによって種々変化する。また注
湯の際、複数の取鍋を使用することが多く、さらに同一
溶湯を異なる取鍋で鋳込む要求もある。そのため、取鍋
が変わる度に実注湯により速度等を実測して設定しなけ
ればならないだけでなく、記憶すべき傾動速度パターン
が多くなり、操業毎のパターン設定が煩雑化してくる。
そのため、きわめて限られた定形操業にしか適用でき
ず、それ以外の鋳込み作業には適用することが現実的に
困難であった。
【0007】そこで、本発明は、取鍋を傾動させて出湯
する際に、取鍋傾動速度を制御して取鍋の傾動角度にか
かわらず一定した出湯速度を容易に得ることができる取
鍋傾動速度制御方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の取鍋傾動速度制
御方法は、取鍋傾動装置で取鍋を傾動させて出湯する際
に、取鍋の傾動角度を検出し、検出した傾動角度に対応
する取鍋内の湯面面積に反比例させて取鍋傾動装置によ
り取鍋傾動速度を制御しながら取鍋を傾動させて注湯速
度を一定にすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による取鍋の注湯速度を一
定に制御するアルゴリズムを図2を参照して説明する。
【0010】図2において、実際の湯口部せき高さ変化
速度Vsekiは、取鍋の傾動により変化する注湯口周
速Vcと湯の流出により、変化するせき高さ速度Vsの
差で表され、 Vseki=Vc−Vs となる。そして、 Vc=2V(θ)・r (ただし、V(θ):取鍋傾動速度 r:取鍋傾動軸を中心とする注湯口半径で取鍋プロフィ
ールで決まる定数) Vs=Vf・S(θ) (ただし、Vf:注湯速度 S(θ):取鍋湯面面積関数) であるから、 Vseki=Vc−Vs =2V(θ)・r−Vf・S(θ) 1式 と表せる。また、注湯速度Vfは、せき高さΔhで決定
される注湯速度関数F(Δh)で、 Vf=F(Δh)
となる。 Δh=∫Vseki・dt なので、 Vf=F(∫Vseki・dt) 2式 となる。
【0011】前記2式において、注湯速度Vfを一定に
するには、せき高さΔhの変化がなければよいので、実
際のせき高さ速度Vseki=0とすればよい。つま
り、出湯して湯面が下がった分だけ取鍋を回転させて、
せき高さΔhを一定にするように制御すればよい。した
がって、1式は、 0=2V(θ)・r−Vf・S(θ) 2V(θ)・r=Vf・S(θ) 3式 3式をVfで解くと、 Vf=2r・S(θ)・V(θ) 4式 となり、ここで、V(θ)=K・1/S(θ)(ただ
し、Kは定数)とすると、4式は、 Vf=2r・S(θ)・K・1/S(θ) =2r・K 5式 となり、取鍋傾動速度V(θ)を取鍋湯面面積S(θ)
に反比例するように制御することにより、一定した注湯
速度Vfを得ることができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の取鍋傾動速度制御方法を適用
する遠心鋳造設備の全体を示す制御系統図である。
【0013】遠心鋳造設備は、図3に示す設備と同様
に、取鍋1、注湯舛2、スロート3、遠心鋳造機4から
構成される。取鍋1は取鍋傾動モータ(図示せず)によ
り傾動し、傾動速度の制御は、インバータ5により取鍋
傾動モータの回転数を調節して行う。
【0014】取鍋1には取鍋内の残湯重量をロードセル
によって検出する残湯重量計6と、取鍋1の傾動角度を
検出する傾動角度計7とが設けられている。
【0015】次に制御プロセスについて説明する。
【0016】取鍋1をセットした後、取鍋傾動モータな
どの取鍋傾動装置を駆動して取鍋1を傾動させる。その
際、傾動角度計7で傾動角度θが検出される。傾動角角
度θに対応する取鍋湯面面積S(θ)は取鍋プロフィー
ルから求めることができる。このS(θ)を用い傾動角
θ−1/S(θ)の関係を示すテーブル8が作成され
る。
【0017】注湯が開始されると傾動角度計7で検出さ
れた傾動角θからテーブル8を用いて同角度時の1/S
(θ)を求める。なお、テーブルを用いずにθから直接
1/S(θ)を求めてもよい。
【0018】ここで求めた1/S(θ)に定数Kを乗じ
取鍋傾動速度V(θ)とする。この取鍋傾動速度V
(θ)に基づいて取鍋傾動速度指令を作成しインバータ
5を用いて取鍋傾動速度を制御する。取鍋傾動速度は1
/S(θ)に比例して制御され注湯速度vを一定に安定
させることができる。
【0019】また、残湯量実績−目標残湯量の差を求
め、その値により取鍋傾動速度を補正してもよい。注湯
中の目標とする溶湯残量は、注湯開始時の残湯量から設
定注湯速度×注湯経過時間を減じた値(目標残湯量)で
あり、目標残湯量−注湯経過時間テーブル9が作成され
る。
【0020】注湯開始と共に注湯時間計(図示せず)に
て測定した注湯経過時間とテーブル9から求めた目標残
湯量と残湯重量計6にて計測した残湯量実測値との差に
より取鍋傾動速度V(θ)を補正し差が0となるよう制
御する。補正量はフィードバック係数乗算器によって加
減することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、取鍋プロフィールから
取鍋傾動速度パターンを計算にて事前に求めることがで
きるので、実注湯作業なしで制御することができる。
【0022】本発明の速度パターンによれば、所要注湯
速度に対し、取鍋傾動速度を容易に決定することができ
るので、任意の傾動速度に追従することができる。
【0023】取鍋傾動に依って注湯口形状が変化するこ
と、また取鍋溶損による取鍋プロフィール変化があるた
め、本制御によってもこの変化分が誤差として発生する
が、残湯量実績によるフィードバック制御を組み合わせ
ることにより本誤差を減じることができるので、安定し
た注湯速度制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取鍋傾動速度制御方法を適用する遠心
鋳造設備の全体を示す制御系統図である。
【図2】本発明による取鍋の注湯速度を一定に制御する
アルゴリズムの説明図である。
【図3】従来のロール遠心鋳造設備の全体を示す概略図
である。
【符号の説明】
1:取鍋 2:注湯舛 3:スロート 4:遠心鋳造機 5:インバータ 6:残湯重量計 7:傾動角度計 8:傾動角度−1/S(θ)テーブル 9:目標残湯量−時間テーブル 10:注湯流線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 41/06 B22D 41/06 (72)発明者 高村 廣 北九州市戸畑区大字中原46−59 日鐵プラ ント設計株式会社内 (72)発明者 鈴木 尉仁 北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製 鐵株式会社エンジニアリング事業本部内 Fターム(参考) 4E014 CA05 LA04 LA16 LA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋傾動装置で取鍋を傾動させて出湯す
    る際に、取鍋の傾動角度を検出し、検出した傾動角度に
    対応する取鍋内の湯面面積に反比例させて取鍋傾動装置
    により取鍋傾動速度を制御しながら取鍋を傾動させて注
    湯速度を一定にすることを特徴とする取鍋傾動速度制御
    方法。
  2. 【請求項2】 検出した取鍋内の残湯量の実績値と目標
    とする残湯量とを比較し、その差により取鍋傾動速度を
    補正することを特徴とする請求項1記載の取鍋傾動速度
    制御方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100847667B1 (ko) * 2001-12-20 2008-07-21 주식회사 포스코 초음파 센서를 이용한 래들 카 경동각도 자동 제어장치 및제어방법
CN103273051A (zh) * 2013-05-15 2013-09-04 湖南红宇耐磨新材料股份有限公司 一种自动浇注控制方法、控制器和控制系统
CN107626913A (zh) * 2017-11-16 2018-01-26 苏州石川制铁有限公司 一种实现精细计量管理的浇注机称重装置
CN107866540A (zh) * 2017-11-28 2018-04-03 宁波江北珂达汽车技术有限公司 汽车配件的离心铸造装置
CN110153391A (zh) * 2019-05-23 2019-08-23 嘉兴铸工智能设备有限公司 一种离心浇注机的离心浇注工艺

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