JPS6239529A - 薬用人参エキスの製造方法 - Google Patents

薬用人参エキスの製造方法

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JPS6239529A
JPS6239529A JP60178058A JP17805885A JPS6239529A JP S6239529 A JPS6239529 A JP S6239529A JP 60178058 A JP60178058 A JP 60178058A JP 17805885 A JP17805885 A JP 17805885A JP S6239529 A JPS6239529 A JP S6239529A
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ginseng
extract
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medicinal
porous
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JP60178058A
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English (en)
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Yoshinori Miyamoto
宮本 芳則
Eiichiro Fukuzaki
英一郎 福崎
Michiko Kikuma
菊間 美智子
Noriaki Chiba
千葉 則昭
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は薬用人参エキスの製造方法、特に薬用人参〇カ
ルスを液体培養して得られる細胞塊を乾燥して多孔質薬
用人参細胞塊を得、この多孔質細胞塊から人参エキスを
抽出する方法に関する。
(従来の技術) 薬用人参2例えば、オタネ人参(Panax gins
engC,A、 Meyer)、チクセツ人参(Pan
ax japonicusC,A、 Meyer)、 
アメリカ人参(Panax quinquefoliu
mL、)、三七人参(Panax notoginse
ng (Burk) F。
H,Chen)、  シベリア人参(Eleuther
ococcussen t 1cosus )の根、は
有用漢方薬として珍重され広く利用されている。薬効と
しては、古くから強壮、長生などが言われ、現在では鎮
静、興奮、利尿作用なども明らかにされている。薬用人
参の有効成分としては、サポニン、サポゲニン、ビタミ
ンB群、β−シトステロール−D−o−グルコシドなど
が報告されており、このうち特にサポニンおよびサポゲ
ニンの薬効が顕著であることが明らかにされている。サ
ポニンもサボゲニンも薬用人参中に多種存在する。薬用
人参のサポニンはジンセッサイドと総称され、現在まで
にジンセッサイドRo、  ジンセッサイドRa、  
ジンセッサイドRb、  ジンセッサイドRc、  ジ
ンセッサイドRd、  ジンセノサイドRe、  ジン
セッサイドRf、  ジンセッサイドRgおよびジンセ
ッサイドRhが知られている。これらのうちジンセッサ
イドRbが鎮静作用を、ジンセッサイドRgが興奮作用
を示すことが報告されている(薬学雑誌82巻12号1
633〜1634頁;蛋白質、核酸、酵素12巻1号3
2〜38頁)。
これらの多くの薬効成分を含む薬用人参から抽出された
エキスは、医薬品原料や化粧品の添加剤として利用され
ている。薬用人参エキスは2通常。
生の薬用人参(水参)を乾燥した白参もしくは紅参を水
および/またはエタノールなどの溶媒で抽出して得られ
る。市販の薬用人参エキスとしては。
例えば、90%エタノール人参エキスや50%エタノー
ル人参エキスがある。ここで、白参とは、生の薬用人参
の皮を剥いで天日または火熱乾燥したものであり、紅参
とは生の薬用人参を皮つきのまま熱湯または水蒸気処理
後天日または火熱乾燥したものである。しかし、薬用人
参(ウコギ科に属する)の組織構造は食用の野菜人参(
セリ科に属する)とは異なり、その皮部はコルクおよび
厚肉組織で構成され、木部の繊維組織も緻密で固い。こ
れらの組織は乾燥により萎縮・固化するため、水。
アルコールなどの抽出溶媒を用いて薬用成分の抽出を行
っても抽出溶媒が浸透しに((、薬効成分が充分に抽出
されてエキスが得られるまでに少なくとも3ケ月という
長時間を必要とする。薬用人参は、上記のように、緻密
で固い構造を有するため乾燥しにくり、天日乾燥もしく
は火熱乾燥して得られた白参もしくは紅参は1組織内に
残存する水分の量が比較的多い。そのため、流通段階で
もしくは保存中にカビが発生して品質が低下しやすい。
このような人参を用いるとエキスの品質も低下する。し
かも、原料となる薬用人参は、現在。
野性ではほとんど存在せず、栽培が行われている。
栽培は非常に難しく、夏季冷涼な高地で排水のよい土地
を用いることが必要で、かつ日覆やその他特別の配慮を
要する。薬用人参を栽培すると収穫までに4〜7年を必
要とし、同じ場所での連作は20〜50年間の長期にわ
たり不能となる。そのため。
薬用人参は非常に高価であり、薬用人参エキスが安価に
供給されない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の欠点を解決するものであり。
その目的とするところは、高品質の薬用人参エキスを短
時間でかつ安価に製造する方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の薬用人参エキスの製造方法は、多孔質の薬用人
参細胞塊を抽出溶媒で抽出することを包含し、そのこと
により上記目的が達成される。
本発明で用いられる多孔性薬用人参細胞塊は。
薬用人参Ni織から得られたカルスおよび/またはこの
カルスを液体培養により増殖させた細胞塊を乾燥させて
得られる顆粒である。この顆粒を得るには、まず、薬用
人参の組織を通常の植物組織培養法により培養し、カル
スを発生させる。用いられる薬用人参は、オタネ人参、
チクセツ人参、アメリカ人参、三七人参、シベリア人参
などの既知の薬用人参である。次に、得られたカルスを
液体培養に供し、増殖させる。このカルスは液体培養に
より無限に増殖させられうる。液体培養条件は何ら格別
である必要はない。培地としては、植物組織培養に通常
用いられるムラシゲ−スクーグ(Murashige−
Skoog)の培地、ホワイト(White)の培地、
オー、エル、ガンポーグ(0,L、Gamborg)の
85培地、ニラチェ(Nitsch)の培地、ヘラ−(
Heller)の培地、モーレル(Morel)の培地
などを用いることが可能である。これに、必要であれば
、カゼイン分解酵素、大豆粉、コーンステイープリカー
、ビタミン類などが添加されうる。
液体培養で得られるカルス(細胞群もしくは細胞塊)は
、濾別などの手段により集められる。これら細胞は最小
単位としての単細胞から最大単位としての細胞塊として
存在する。細胞塊は、液体培養における振とうもしくは
攪拌により、極端に大きくなることはな(最大直径はせ
いぜい15mm程度である。これを天日もしくは30〜
70℃の温風下で緩徐に乾燥させ、含水率が10重量%
以下の顆粒を得る。この顆粒は多孔質であり2表面積が
極めて広く、そのため後述の抽出工程においてエキスの
抽出が短時間でなされうる。細胞塊の乾燥温度が70°
Cを越えると(例えば、乾燥温度が100℃であると)
、細胞塊は多孔質とならず、緻密でしまった構造となる
。このような構造の細胞塊からはエキスが抽出されにく
い。高温下で乾燥を行うと薬用人参特有の香りが失われ
たり、含有されるジンセッサイドが分解するおそれもあ
る。30℃を下まわる低温下で乾燥を行うと、長時間を
要するため乾燥中に腐敗してしまうおそれがある。得ら
れる顆粒の含水率が10重量%を越えると保存性が極端
に悪くなる。この顆粒は平均径が約0.5〜5龍の範囲
にある。
このようにして調製された顆粒状の多孔質薬用人参細胞
塊に抽出溶媒を加えて、薬用人参エキスが抽出される。
抽出溶媒には水のほか、アルコール系溶剤やアセトンな
どの有機溶剤が使用されうる。得られるエキスは医薬品
1食品や化粧品の添加物などとして人体に用いられるこ
とを考慮すれば、抽出溶媒としては、水および/もしく
はエタノールを使用することが推奨される。水およびエ
タノールのほかに、抽出溶媒としては、有機酸。
アミノ酸などを含有するワイン、日本酒、焼酎などの酒
類も好適に用いられる。抽出溶媒の量は特に限定されな
いが、多孔質細胞塊1重量部あたり。
通常、3〜200容量部である。抽出温度は通常15〜
70℃、好ましくは30〜50℃である。5℃以下の低
温であっても抽出時間は長くなるが抽出は可能である。
抽出温度が極端に高いと薬用人参特有の香りが失われた
り、含有されるジンセッサイドが分解するおそれがある
。多孔質細胞塊1重量部あたり20容量部の抽出溶媒を
用い、25℃で静置すると約18時間でエキスが抽出さ
れる。抽出温度が10℃上がると抽出温度は約2倍にな
ることはよ(知られているところである。抽出を行うに
は、このように静置する方法の他、必要に応じて抽出溶
媒を攪拌したり振盪する方法が採用される。
使用する抽出溶媒の種類により抽出される人参エキスの
成分が異なる。例えば、ジンセッサイドは、抽出溶媒が
0〜50%のエタノール水槽液であるときには、エタノ
ール濃度にかかわらず一定量で抽出される。エタノール
濃度が50%を越えるとジンセッサイドの抽出量は減少
し、サポゲニンであろうと考えられるステロイド様物質
の抽出量が増加する。水を抽出溶媒とすると、ステロイ
ド様物質は抽出されず、ビタミンB群が抽出される。
(作用) 本発明方法によれば2液体培養により薬用人参カルス(
細胞塊)を得、これを特定の温度条件で乾燥して得られ
る顆粒状の多孔質細胞塊から人体に有効な成分エキスが
選択的に抽出される。多孔質細胞塊は天然の薬用人参の
乾燥品のMi織とは異なり、その表面積が極めて大きい
ため、抽出が速やかになされる。天然の薬用人参(白参
もしくは紅参)を同等の大きさに裁断して、同条件で抽
出を行う場合の6〜15倍の速度で抽出が行われうる。
薬用人参細胞塊は液体培養により得られるため粒径が揃
っており、そのため、多孔質細胞塊からのエキスの抽出
操作が容易になされうる。抽出されるエキスの成分は天
然の薬用人参を用いた場合とほぼ同一であり、しかも薬
用人参細胞塊は液体培養により短時間で得られるため、
薬用人参エキスが安価に供給されうる。
(実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。
夫施炎上 (A>多孔質薬用人参細胞塊の鋼製二IS液体培地10
01を容ff115iの液体培養タンクに仕込み高圧滅
菌した。これに、同培地を用いてあらかじめオタネ人参
の根から誘導したカルス2 kgを接種し25°Cにて
2週間通気攪拌培養した。得られた細胞塊10kgを4
0℃の温風で72時間乾燥し含水率を5重量%とじた。
粒径1〜3鰭の多孔質薬用人参細胞塊(多孔質顆粒) 
1.02kgが得られた。
(B)薬用人参エキスの抽出: (A)項で得られた多
孔質顆粒を102gずつの6グループに分け。
それぞれに50%エタノール水溶11j2ずつを加えて
25°Cで静置した。2時間後、5時間後、20時間後
、45時間後、100時間後および300時間後に1グ
ループずつエタノール水溶液を減圧濃縮して抽出された
エキスの重量を測定した。エキス重量を多孔質顆粒1.
02kgから得られる量に換算した。その結果を第1図
に示す。300時間後に濃縮して得られたエキスLog
を用いて、その主要成分の含有量を測定した。その結果
を表1に示す。
(C)ジンセッサイドの検出: (B)項において抽出
300時間後に濃縮して得られたエキス2gをLOOm
Aの精製水に懸濁し、50mAのエーテルで抽出し、エ
ーテル可溶分を除去した。水層に水飽和ブタノール10
0nlを加えて抽出を行った。
さらに、水飽和ブタノール50m/で抽出した。これら
の抽出液を一緒にし、これをブタノール飽和水100m
1および50nj!で順次洗浄した。洗浄に用いたブタ
ノール飽和水を水飽和ブタノール50Ilj!で再び抽
出し、この水飽和ブタノールと先の洗浄後の水飽和ブタ
ノールとを合わせた。これをロータリーエバポレーター
にかけ濃縮乾固し、残渣にメタノール5mβを加えて溶
解させた。これを薄層クロマトグラフィ(TLC)用シ
リカゲルプレート(60Fzsa)  ;メルク社製)
上にスポットし。
n−ブタノール−酢酸エチル−水(4: 1 : 5)
を展開溶媒とし、その上層を用いて展開した。風乾後1
0%硫酸を噴霧し、105°Cで7分間加熱した。
プレート上には、ジンセッサイドRo、 Ra、 Rb
+。
Rbz、 Rc、 Rd、 Re、 Rf、 Rgz 
RgzおよびRhに相当するスポットが確認された。こ
のプレートを三波長TLCスキャナー(Model C
5−910;島津社製)を用いて530n+で測定を行
った。得られたチャートを第2図に実線で示す。各ジン
セッサイドに相当するピークが認められた。
ル較炎上 (A)薬用人参エキスの抽出ニオタネ人参の根の乾燥品
(白参)を−辺が1〜3■lの小片に裁断し、実施例1
 (B)項の方法に準じて抽出を行った。その結果を第
1図に示す。300時間抽出後に濃縮して得られたエキ
ス10gを用いて、その主要成分の含有量を測定した。
その結果を表1に示す。
(B)ジンセッサイドの検出:木比較例(A)項で得ら
れたエキスを用い、実施例1 (C)項の方法に準じて
ジンセッサイドの検出を行った。得られたチャートを第
2図に破線で示す。第2図において、実施例1の実線の
曲線と比較例1の破線の曲線とはそれぞれのピークを識
別しやすくするためにヘースラインがずらして示されて
いる。
表1 (A)多孔質薬用人参細胞塊の調製: Whiteの培
地101を容量151の液体培養タンクに仕込み高圧滅
菌した。これを用いて実施例1 (A)項に準じてオタ
ネ人参〇カルスの培養を行い、カルス200gから0 
、9 kgの細胞塊を得た。これを50℃の温風で72
時間乾燥し、含水率8%で粒径1〜3■璽の多孔質顆粒
72gを得た。
(B)薬用人参50%エタノールエキスの調製:本実施
例(A)項で得られた多孔質顆粒に4倍量の90%エタ
ノール溶液を加え、プレンダーにて1昼夜攪拌抽出した
のち、濾過した。抽出後の多孔質顆粒に90v/v%エ
タノールを3倍量加え再び抽出を行った。抽出液を合併
し、エバポレーターにて適量のエタノールを留去して抽
出液のエタノール含量が70v/v%になるように日本
薬局方・精製水を加えた。これを7〜10日間常温に放
置した。
この間にオリや沈澱が生じたので、これを濾過して除去
した。次に、エバポレーターにて適量のエタノールを留
去して、エタノール含量が50v/v%になるように日
本薬局方・精製水を加え、これを7〜10日間冷所に放
置した。生じたオリや沈澱を濾過して除去し、  50
v/ν%エタノールにて、固型分エキスが2.8%にな
るように調製した。
(C)薬用人参50%エタノールエキスの性質および含
有物:本実施例(B)項で得られた薬用人参50%エタ
ノールエキスを検液として下記の定性試験を行った結果
、サポニンおよびステロイド様物質が含有されているこ
とが確認された。
■サポニンの検出(リーヘルマン反応):検液10mI
!を蒸発皿に入れ水浴上にて蒸発乾固し。
無水酢酸2mβを加え2分間加温した後濾過する。
濾液1m7!に硫酸0.5mnをおだやかに加えるとき
2接界面は赤褐色を呈する。
■ステロイド様物質の検出:検液10m1を40〜50
℃にてエバポレーターにかけ2 mlとなるまで濃縮す
る。これに水30mj2を加えて溶解させ濾紙(東洋濾
紙1t131)を用いて濾過する。濾液を分液漏斗にと
り、エーテル40 mlを加えて緩やかに振盪する。水
層を除去し、エーテル層を8%水酸化ナトリウム溶液1
0n+42で洗浄する。次いで、エーテル層を、洗液が
アルカリ性を呈しなくなるまで水で洗浄後、減圧濃縮を
行う。これを薄層クロマトグラフィー用プレート(担体
ニジリカゲルG)にスポットし、ベンゼン−メタノール
(9:1)を展開溶媒として10〜12cm展開させる
。風乾燥。
硫酸を噴霧し100℃の恒温槽に15分間放置すると1
個のスポットが現れる。
ステロイド様物質の検出で得られたスポ、7トの現れた
T L CプレートをTLCクロマトスキャナー(日立
社W>を用いて530nmで測定を行った。
得られたチャートを第3図に示す。第3図において1〜
13の番号は、プレートにスポットの現れた位置に相当
する部分を示す。
実施例2 (B)項で得られた薬用人参50%エタノー
ルエキスのその他の性質を表2に示す。表2においてア
ルコール数の測定、純度試験(重金属および砒素)、蒸
発残留分の測定および粗サポニン含有量の測定は上記薬
用人参エタノールエキスを検液とし、それぞれ次の方法
で行った。
■アルコール数二日本薬局方、一般試験法のアルコール
数測定法第1法を用いて行う。
■純度試験: ■〜1重金属:検液10mAをとり1日本薬局方、一般
試験法の重金属試験法第3法を準用し。
試験を行う。比較液には鉛標準液2.0m7!を加える
■−2砒素:検液2.OmJをとり9日本薬局方、一般
試験法の砒素試験法第3法の装置Aを用いる方法を準用
して試験を行う。
■蒸発残留分:検液10mffを正確に量り3重量既知
の蒸発皿に入れ水浴上にて蒸発乾固し、105℃で6時
間乾燥する。これを正確に秤量し蒸発残留分を算出する
■粗サポニンの定量:検液10m1を正確に採取し、4
0〜50℃にてエバポレーターにかけ2m2となるまで
濃縮する。これに水30m1を加えて溶解させ濾紙(東
洋濾紙N11131)を用いて濾過する。
濾液を分液漏斗にとり、エーテル40m1を加えて緩や
かに振盪する。これをしばら(放置した後。
水層を分取する。これに水飽和n−ブタノール60m1
を加えて分液漏斗で激しく振盪し抽出を行う。
さらに水飽和n−ブタノール40 me、 20 mj
2で順次抽出し、n−ブタノール層を合併して濾紙(東
洋濾紙患2)を用いて濾過を行う。濾液を重量既知のナ
スフラスコにとり、エバポレーターで留去して得られた
残留物を105℃で1時間乾燥し、その重量を求める。
表2に示す値は多孔質顆粒1g(乾物換算)あたりの重
量である。
ル較炭I (A)薬用人参50%エタノールエキスの調製ニオタネ
人参の根の乾燥品(白参)を1辺が1〜31mの細片に
裁断した。この細片72gを用い5実施例2(B)項に
準じて薬用人参50%エタノールエキスを得た。
(B)薬用人参50%エタノールエキスの性質および含
有物:本実施例(A)項で得た薬用人参50%エタノー
ルエキスを用い、実施例2 (C)項に準じて試験を行
った。その結果を第3図および表2に示す。第3図にお
いて、実施例2および比較例2の曲線は、それぞれのピ
ークを識別しやすくするために、ベースラインがずらし
て示されている。表2において、粗サポニン量はオタネ
人参の根1g(乾物換算)あたりの含有量である。
(以下余白) 表2 実施例3−1 −  (A)多孔質薬用人参細胞塊の調製:実施例2(
A)項と同様である。
(B)ジンセッサイドの抽出および定量二本実施例(A
)項で得られた多孔質顆粒2gを赤ワイン(マンズハー
ベスト;マンズワイン社製)  200m1を抽出溶媒
として加え、室温(25℃)で16時間静置した。これ
を吸引濾過して濾液を得、ロータリーエバポレーターで
濃縮乾固した。これに100m1の精製水を加えて懸濁
させ、50m1のエーテルで抽出し、エーテル可溶分を
除去した。以下。
実施例1 (C)項に準じてジンセッサイドの抽出を行
い、TLC用シリカゲルプレート上にメタノール溶液l
Oμlをスポットして展開し、各ジンセッサイド(ジン
セッサイドRa、 Rbl、 Rb2. Rc、 Rd
Re、 Rf、 RgおよびRh)の定量を行った。そ
の結果を表3に示す。表3において、ジンセッサイドの
量は多孔質顆粒2g(乾物換算)あたりの含有量である
ス1側しLゴし 実施例3−1  (A)項で得られた多孔質顆粒2gt
r用い、抽出液として白ワイン(マンズハーヘスト;マ
ンズワイン社製)を用いたこと以外は実施例3−1  
(B)項と同様である。その結果を表3に示す。
ル較炎主二り 実施例3−1  (A)項で得られた多孔質顆粒2gを
用い、抽出液として50%エタノールを用いたこと以外
は実施例3−1  (B)項と同様である。
その結果を表3に示す。
ル較±主二り 実施例3−1  (A)項で得られた多孔質顆粒2gを
用い、抽出液として20%エタノールを用いたこと以外
は実施例3−1  (B)項と同様である。
その結果を表3に示す。
表3 表2から抽出溶媒として水およびエタノールの他に有機
酸、アミノ酸などを含有する酒類を用いても、ジンセッ
サイドがほぼ同様の割合で抽出されることがわかる。赤
ワインは、その製法上、ワイン由来の成分が多量に含有
されるため、これらの影響で530nmで測定を行うと
きのベースラインが上がり、実施例3−1では、全体的
にやや高い数値となる。
尖施炭↓ (A)多孔質薬用人参細胞塊の調製:実施例2(A)項
と同様である。
(B)薬用人参エキスの抽出および分析:本実施例(A
)項で得られた多孔質顆粒50gに80℃に加温した精
製水2.51を加え、80℃にて30分間抽出を行った
。これを室温にし、濾過した後、溶媒の水を減圧下で留
去し19.3 gの薬用人参エキスを得た。
このエキスLogを用いて、その主要成分の含有量を測
定した。その結果を表4に示す。表4におけるビタミン
B2の定量は2次の(C)項に示す方法により行った。
ビタミンB2は多孔質顆粒(乾物換算)2gあたりの含
有量で示す。
(C)ビタミンB2の定量:本実施例(A)項で得られ
た多孔質顆粒2gに80℃に加温した精製水100mg
を加え、80’Cにて30分間抽出を行った。
これを室温にし、濾過して得られた薬用人参抽出溶液を
ロータリーエバポレーターで5 meに濃縮して、これ
を検液とした。
2本の遠心管(A−1,B−1)を準備し、それぞれに
上記検液を2 mlずつ入れた。遠心管へ−1には1%
酢酸水溶液5 mlを、遠心管B−1にはビタミンB2
を5■/lの割合で含有するビタミン8つ標準液5 m
lを加えた。遠心管A−1およびB−1のそれぞれにク
ロロホルム5 mlを加え、栓をして流水下で冷却しな
がら振盪した。これを遠心分離し、クロロホルム可溶分
を除去した。さらにクロロホルム5 mlを加えて同様
の操作を行い、クロロホルム可溶分を除去した。
光分解用目盛付き共栓遠心管(内径3cm、深さ6.5
 cm、容量約25mJ)を3本(A−2,B−2,C
−2)準備し、このうちのA−2およびB−2に上記遠
心管A−1およびB−1からクロロホルム可溶分を除去
した溶液2mlをそれぞれ入れた。C−2には精製水2
 m!!を入れた。この遠心管A−2,B−2およびC
−2のそれぞれにIN NaOH2mlを加えて混合し
、遠心管を立てて蛍光灯で2時間照射を行った。これに
氷酢酸を0.2mjiずつ加えて軽く振盪し、酸性にし
た。次いで、それぞれの遠心管に過マンガン酸カリウム
溶液を褐色になるまで加えた。これを充分に攪拌した後
、3%の過酸化水素水をそれぞれに少量ずつ、過マンガ
ン酸カリウムの褐色が退色するまで添加した。これにク
ロロホルム6mlずつを加えて氷冷しながら振盪し、ク
ロロホルム層5rr11をキュベツトA、BおよびCに
移した。
キュベア)A、BおよびCの螢光を分光光度計(RF−
540i島津社製)を用いて測定し、検液に含有される
ビタミンBzの量を算出した。
ル較炎1 オタネ人参の根の乾燥品(白参)を1辺が1〜31mの
小片に裁断し、その50gに80°Cに加温した精製水
2.51を加え、80°Cにて30分間抽出を行った。
これを室温にし、濾過した後、溶媒の水を減圧下で留去
し18.6gの薬用人参エキスを得た。
このエキス10gを用いて、その主要成分の含有量を測
定した。その結果を表4に示す。
表4 (発明の効果) 本発明によれば、このように、顆粒状の薬用人参多孔質
細胞塊から人体に有用な成分エキスが選択的に抽出され
るため、従来の抽出法に比べ、短時間で薬用人参エキス
が得られる。用いられる上記顆粒状細胞塊は粒径が揃っ
ているため抽出操作も容易になされうる。用いられる薬
用人参カルスは液体培養法により短時間で大量に製造さ
れ得るため、安価に薬用人参エキスが製造されうる。し
かも、抽出される人参エキスの成分は、天然の薬用人参
を用いる場合とほぼ同一である。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明に用いられる多孔質薬用人参細胞塊お
よび従来の乾燥人参からエキスが抽出される様子を経時
的に示すグラフ;第2図は本発明方法により得られた薬
用人参エキスに含有されるジンセッサイドの薄層クロマ
トグラフィーおよびクロマトスキャナーにより得られた
チャート、ならびに従来法により得られた薬用人参エキ
、スに含有されるジンセッサイドの薄層クロマトグラフ
ィーのクロマトスキャナーによるチャートの一例;そし
て第3図は本発明方法および従来法により得られた薬用
人参エキスに含有されるステロイド物質を薄層クロマト
スキャナーにより測定したときのチャートの一例である
。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、多孔質の薬用人参細胞塊を抽出溶媒で抽出すること
    を包含する人参エキスの製造方法。 2、前記多孔質細胞塊は、薬用人参のカルスを液体培養
    して得られる細胞塊を天日もしくは30〜70℃の温風
    下で乾燥することにより調製される特許請求の範囲第1
    項に記載の製造方法。 3、前記多孔質細胞塊は含水率が10%以下の顆粒であ
    る特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 4、前記抽出溶媒が水および/もしくはアルコールを含
    有する特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。
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