JPS6238789Y2

JPS6238789Y2 -

Info

Publication number: JPS6238789Y2
Application number: JP1982093561U
Authority: JP
Priority date: 1982-06-22
Filing date: 1982-06-22
Publication date: 1987-10-02
Also published as: JPS58195685U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、例えば、きゆうり、長ナス、とうも
ろこし、西瓜等の青果物の如く、長尺又は大型の
物品（広巾物品）を選別するために、比較的大き
な受載面を有する広巾のバケツトに被選別物を一
個ずつのせて搬送するバケツトコンベアを３列以
上の複数列に設けて所定の位置で排出し仕分ける
選別機に関するものである。

従来の選別機として、例えば、果実、そ菜類を
大量に処理する選別機にはバケツトコンベアを複
数列（条）に並べた３〜６条型の選別機が用いら
れ、その構造は第１図、第２図に示す如く、選別
機の側方から被選別物が供給されるバケツトコン
ベア夫々の供給部を進行方向に関して同一箇所と
して、バケツト（受皿）に供給する如くなしてい
る。第１図のものは被選別物を各条毎に側方に排
出して仕分けるため、各条夫夫単独駆動のバケツ
トコンベアを組合せたものである。第２図のもの
は被選別物を各条毎に下方に排出し、同一クラス
のものは同一箇所に合算排出するものであり、各
条共同一駆動、同一従動部で形成している。

これらの従来の、バケツトコンベア夫々の供給
部を進行方向に関して同一箇所とした方式は、例
えば、きゆうり、長ナス、とうもろこし、西瓜等
の青果物の如く、長尺又は大型形状の被選別物を
対象とした選別機では、バケツト（受皿）が約
300ミリ以上の広巾となり各条間の寸法が大とな
るので、供給作業者が選別機の側方から各列のバ
ケツトに被選別物を供給する場合、内側の条には
手を前方一杯に伸さねばならず供給作業が容易で
ないため、供給すべきバケツトへの供給がかなり
欠配し、各列のバケツトに対する充填率が低く選
別能率が劣る欠点と、供給作業者が過度に疲労す
る欠点とがあつた。又、バケツトコンベア夫々の
供給部を進行方向に関して同一箇所とした従来の
選別機は、自動供給をする場合、自動供給装置を
選別機の後方から選別機始端部の上方に設けて、
上方から下のバケツトのタイミングを合せて被選
別物を落下させて供給する方式のものを用いてい
るが、落下による衝撃により、被選別物が傷めら
れたり、バウンドしてバケツトからこぼれたり欠
点があつた。

本考案は、上記欠点を解消するためになされた
ものであり、供給作業が選別機の側方からバケツ
トに被選別物を供給する場合、各列のバケツトへ
の供給すべき速度が比較的高速度でも供給作業が
容易にできて、選別能率を向上させると共に供給
作業者が過度に疲労せず、又、西瓜等の大型形状
の被選別物を自動供給装置を用いてバケツトコン
ベア各列毎に自動供給する場合でも、供給時に被
選別物を上方から落下させることなく供給し得る
選別機を提供することを目的としたものである。

本考案は、上記目的を達成するために、長尺又
は大型の被選別物を広巾バケツトに一個ずつのせ
て搬送するバケツトコンベアを該コンベアの進行
方向に対して横方向に３列以上の複数列に並設
し、各列の広巾バケツトにのせられた被選別物を
仕分け部の所定位置で各列毎に排出して仕分ける
選別機の、各列のバケツトコンベア夫々の搬送始
端から搬送下流側への所定長さ部分を、選別機側
方から被選別物が供給される各列の供給部とな
し、該各列の供給部の位置を進行方向に適宜違え
ていずれのバケツトコンベアの供給部もその両側
部のうち少くとも一方側部を機外に臨ませてなる
広巾物品選別機の構成としたものであり、供給作
業者により供給する場合、供給作業者がいずれの
バケツトコンベアの供給部に対してもその直ぐ側
方に位置し得て、手を前方一杯に伸ばしたり腰を
曲げたりしなくても供給作業が容易にできるよう
になしたものであり、又、自動供給装置を用いて
各列毎に自動供給する場合でも、バケツトコンベ
ア各条（列）毎に側方に自動供給装置を設けるこ
とができるようになしたものである。

以下本考案の実施例を示す図面について説明す
る。

１はきゆうり、長ナス、、とうもろこし、西瓜
等の長尺又は大型の被選別物を広巾バケツト１３
に一個ずつのせて搬送するバケツトコンベアＡ，
Ｂ，Ｃ，Ｄを進行方向（第３図、第４図に矢印で
示す）に対して横方向に並設した４条型の選別機
であり、２はその駆動部、３，４はバケツトコン
ベアＡ，Ｂそれぞれの従動部、５はバケツトコン
ベアＣ，Ｄの従動部、６は選別機１の測定部、７
は選別機１の仕分け部である。８，９，１０，１
１はバケツトコンベアＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄそれぞれの
供給部であり、各列共、それぞれのバケツトコン
ベアの搬送始端から搬送下流側への所定長さ部分
を供給部となしたものであつて、選別機１の側方
から被選別物１２が広巾バケツト１３に一個ずつ
供給される部分である。広巾バケツト１３への被
選別物１２の供給は、通常各列毎に供給作業者に
より手作業で行なわれるが、第９図に示す如く、
各列毎に自動供給装置２２により行なわれること
もある。

第３，４，５図において、駆動部は１台の駆動
装置１４によりコンベアＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄが駆動さ
れる如く構成しており、コンベアＡ，Ｂは広巾バ
ケツト１３を挟む２本のチエンA₁，A₂，B₁，B₂
により単列のコンベアを形成し、コンベアＣ，Ｄ
はチエンC₁，D₁の間に２列のコンベアを形成し
て中間のチエンを省略しているが、第９図に示す
如く、コンベアＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄそれぞれが単独で
駆動される如くなしてもよく、駆動方式及び各列
の広巾バケツト１３を牽引するチエンの配設方式
は実施態様に合わせればよい。測定部６には重量
測定装置１５を設けて重量選別機として用いる場
合と、光センサー等を用いた形状測定装置（視覚
計測装置も含む）１６を設けて形状選別機として
用いる場合と、更に被選別物１２の重さ、大きさ
等サイズのみでなく、熟度（糖度、酸度）、色、
キズ、容姿等の品質等級を判定する各種の測定装
置を併設する場合とある。

仕分け部７は前記各種の測定装置により装定さ
れた結果に基づいて等級、階級別に被選別物１２
を所定の位置で各列毎に排出して仕分ける部分で
ある。

広巾バケツト１３は、通常の選果機のバケツト
巾より２倍乃至３倍程度巾広であり、その巾Ｗが
200ミリ〜400ミリ程度である。

又、広巾バケツト１３は、チエン１７間に架設
した軸１８に回動自在に取付けられ、供給部、測
定部６を通り仕分け部７の排出位置に至るまでの
間はピン１９を保持機構２０により保持して水平
に走行し、排出位置に至ると測定装置で測定され
た結果に基づき、仕分け部７の定められた位置の
排出装置２１が作動してバケツトの水平保持が解
放され傾動する如くなしている。こうして各列の
広巾バケツト１３にのせられた被選別物１２は仕
分け部７の所定の位置でバケツトコンベアＡ，
Ｂ，Ｃ，Ｄ各列毎に排出されて仕分けられるもの
である。

尚、チエンとバケツトの取付け機構及びバケツ
トの保持機構及び傾動機構は本実施例の他に多く
の公知のもの例えば、本件出願人が提案した特開
昭57−19221号等のものを用いることができ、実
施の態様に合せるものである。

ここで、本考案の最も要部である供部について
更に詳しく説明すると、本考案は、供給部８，
９，１０，１１の位置を進行方向に適宜違えてい
ずれのバケツトコンベアの供給部８，９，１０，
１１もその両側部のうち少くとも一方側部を選別
機１外に臨ませたものであり、図例においては、
外側列のバケツトコンベアＡ，Ｂの供給部８，９
を両内側列のバケツトコンベアＣ，Ｄの供給部１
０，１１よりも搬送下流側へ所定の長さ偏位さ
せ、供給部８，９，１０，１１夫々の一方側部を
選別機１外に臨ませているが、この実施例の他
に、例えば供給部８，９，１０，１１すべての進
行方向を違えて、供給部８よりも供給部１０を、
供給部１０よりも供給部１１を、供給部１１より
も供給部９を、それぞれ所定長さ搬送下流側へ偏
位させる如くなし、供給作業者により或いは自動
供給装置２２により、選別機１の両側方のうち常
に一方の側方から被選別物１２を供給し得るよう
になしてもよく、又、バケツトコンベアが３列の
場合には、いずれか一方の外側列の供給部だけを
他の列の供給部よりも搬送下流側へ所定の長さ偏
位させてもよいものであり、これらの他にも種々
の実施態様が採れるものである。尚、供給部の長
さは、従来被選別物の大きさ、重さ、取扱いの難
易度合いと機械の能力（スピード）等により必要
な人員を算出して決められるが、本考案は各条の
側方に作業者を配置できるので、各供給部８，
９，１０，１１の長さを２人分程度の長さとして
おり、各条共毎秒３個以上を容易に供給できるよ
うになしている。

本考案は、上記の如く、３列以上の複数列に並
設したバケツトコンベアの各列の広巾バケツトに
のせられた被選別物を仕分け部の所定の位置で各
列毎に排出して仕分けるものでありながら、各列
バケツトコンベア夫々の搬送始端から搬送下流側
への所定長さ部分を各列の供給部となし、該各列
の供給部の位置を進行方向に適宜違えていずれの
バケツトコンベアの供給部もその両側部のうち少
くとも一方側部を選別機外に臨ませたものである
から、供給作業者が選別機の側方から広巾バケツ
トに被選別物を供給する場合、供給作業者がいず
れのバケツトコンベアの供給部に対してもその直
ぐ側方に位置し得て、手を前方一杯に伸ばしたり
腰を曲げたりせずに容易に供給作業ができるの
で、供給作業者が過度に疲労しないものであると
共に、供給すべき速度が比較的高速度でも、各列
のバケツト夫々に対して供給が殆んど欠配するこ
となくほぼ100％の充填率で供給することができ
て、選別能率を向上させることができるものであ
り、又、西瓜等の大型形状の被選別物を自動供給
装置を用いて各列毎に供給する場合でも、第９図
に示す如く、バケツトコンベア各条（列）毎に側
方に自動供給装置を設けることができるので、被
選別物を上方から落下させて供給することなく、
各条共広巾バケツトと並進しながらのせ替えるこ
とができ、供給時の落下衝撃により、被選別物を
傷めたり、バウンドさせてバケツトからこぼした
りすることがないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の選別機を示す。第３図
以下はいずれも本考案の実施例を示すものであ
り、第３図は平面図、第４図は側面説明図、第５
図は一部を除いた平面説明図、第６図は供給作業
説明図、第７図はバケツトコンベア要部説明図、
第８図はバケツトの側面説明図、第９図は他の実
施例を示す図である。１……選別機、２……駆動部、３，４……バケ
ツトコンベアＡ，Ｂの従動部、５……バケツトコ
ンベアＣ，Ｄの従動部、６……測定部、７……仕
分け部、８，９，１０，１１……供給部、１２…
…被選別物、１３……広巾バケツト、１４……駆
動装置、１５……重量測定装置、１６……形状測
定装置、１７……チエン、１８……軸、１９……
ピン、２０……保持機構、２１……排出装置、２
２……自動供給装置、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ……バケツ
トコンベア。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

長尺又は大型の被選別物を広巾のバケツトに一
個ずつのせて搬送するバケツトコンベアを進行方
向に対して横方向に３列以上の複数列に並設し、
各列の広巾バケツトにのせられた被選別物を仕分
け部の所定位置で各列毎に排出して仕分ける選別
機であつて、前記各列のバケツトコンベア夫々の
搬送始端から搬送下流側への所定長さ部分を各列
の供給部となし、該各列の供給部の位置を進行方
向に適宜違えていずれのバケツトコンベアの供給
部もその両側部のうち少くとも一方側部を機外に
臨ませてなることを特徴とする広巾物品選別機。