JPS623783B2 - - Google Patents

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JPS623783B2
JPS623783B2 JP55048299A JP4829980A JPS623783B2 JP S623783 B2 JPS623783 B2 JP S623783B2 JP 55048299 A JP55048299 A JP 55048299A JP 4829980 A JP4829980 A JP 4829980A JP S623783 B2 JPS623783 B2 JP S623783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
mica powder
powder
melting point
glass
Prior art date
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Expired
Application number
JP55048299A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56143264A (en
Inventor
Kyoshi Mizuno
Hisakuni Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishizuka Glass Co Ltd
SANGO TOKI KK
Original Assignee
Ishizuka Garasu KK
SANGO TOKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Ishizuka Garasu KK, SANGO TOKI KK filed Critical Ishizuka Garasu KK
Priority to JP4829980A priority Critical patent/JPS56143264A/ja
Publication of JPS56143264A publication Critical patent/JPS56143264A/ja
Publication of JPS623783B2 publication Critical patent/JPS623783B2/ja
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、陶磁器、ガラス、ほうろう等のセラ
ミツク製品の表面に、貴金属色を呈する絵付を施
すに好適な絵具に関するものである。
従来、陶磁器、ガラス等の表面に貴金属色の絵
付を施すには、一般に金液、銀液又は金ペース
ト、銀ペースト等が用いられている。これらは、
金、銀等の化合物をコロイド状にしたものであ
り、焼付により金、銀自体の持つ貴金属色を呈す
る。しかし、貴金属を使用するので高価であり、
特に最近の貴金属類の価格の高騰の結果、これら
を用いて絵付したセラミツクス製品は次第に商業
ベースに乗りがたくなりつつある。
この欠点を解消するため、本発明者は先に、金
や銀等の貴金属を使用せず、しかもこれらとほと
んど同じ色彩、光沢を呈する絵付が可能な、セラ
ミツクス製品表面の絵付方法を発明し、特願昭54
−92822号(特開昭56−17944)として提案した。
この方法は、セラミツクス製品の表面にガラス
絵具を所望のパターンに印刷し、これが粘着性を
有する間に、酸化チタン等のコーテイングを施し
た雲母粉末をふりかけて印刷部分に付着させ、そ
の後焼付ける方法である。この方法によれば、安
価にしかも美しい貴金属色模様を形成できるが、
雲母粉末を取り扱うのでその飛散により作業環境
が悪化する欠点があり、またガラス絵具の印刷と
雲母粉末のふりかけという2つの工程が必要とな
り生産能率が悪い欠点もあつた。特に、印刷面以
外の部分にふりかけられた雲母粉末を除去する工
程は自動化が困難であるため、人手に依らざるを
得ない欠点もあつた。
このほか、本発明者はこの技術を転写紙に応用
し、既に特許出願を行なつたのであるが、転写紙
の製造工程においても上記したと同様の問題点が
あることを感じていた。
従つて、セラミツクス製品の表面に直接印刷す
ることができ、また転写紙の製造の際にも印刷と
ふりかけという2工程を必要としない、貴金属を
用いない貴金属色絵具の開発が望まれていた。
本発明は、上記の要求に応えるためになされた
ものであり、その要旨とするところは、表面に酸
化チタンのコーテイング層を有する微細な雲母粉
末と、低融点ガラスの粉末とを、有機溶剤で混練
したことを特徴とする絵具に存する。
本発明の第1の特徴は、貴金属化合物あるいは
貴金属粉の代りに、表面に酸化チタンのコーテイ
ング層を有する微細な雲母粉末を使用することで
ある。雲母粉末の粒度は5〜150μ程度であり、
約1.5の屈折率を持つ。その表面に約2.3の屈折率
を持つ酸化チタンがコーテイングされている。雲
母も酸化チタンもともに透明材料であり、入射光
線は両者の境界面で反射、屈折するとともに、白
色光線のうち特定波長成分の選択的反射と残光成
分の透過が生じて白色光線の分解が生じ、真珠の
ような深みのある金属色を呈する。また酸化チタ
ンのコーテイング層の厚みを変化させることによ
つて光の干渉を生ぜしめ、各種の干渉色を得るこ
とができる。例えば、酸化チタンの光学的厚さが
約140mμの場合には反射光は銀色となり、約210
mμの場合には反射光は金色、透過光は紫色を呈
する。更に酸化チタンの厚さが増して約270mμ
となると反射光は赤色、透過光はその補色である
緑色となり、330mμで反射光は青色、透過光は
橙色を呈する。400mμに至ると反射光は緑色、
透過光は赤色を呈する。ここで用いた光学的厚さ
とは、実際の厚さ(幾何学的厚さ)に屈折率をか
けた値を意味する。
このように、酸化チタンのコーテイング層を有
する雲母粉末は、金色、銀色、その他の金属色を
含む貴金属色を呈するが、酸化チタンの上に更
に、酸化鉄、カーボンブラツク等のコーテイング
を行なうと、酸化チタンの干渉色にこれらの物質
の色が重なり、更に鮮やかな色調が得られる。こ
のほか、雲母粉末の粒度も色調に影響し、小さい
ものは絹光沢、大きいものは金属光沢となる。粒
度が5μ以下となると光沢がなくなり、逆に150
μを越えると酸化チタンの付着率が低下するとと
もに、スクリーン印刷を行なう場合に目結りを生
じ易い欠点が生ずるので、雲母の粒度は5〜150
μの範囲とするのが適当である。
本発明の第2の特徴は、上記した雲母粉末を、
低融点ガラスの粉末と有機溶剤で混練することで
ある。ここで用いる低融点ガラスは、雲母粉末の
バインダとして作用し、本発明の絵具がセラミツ
クス表面に焼付けられたときに溶融してガラス状
となり、雲母粉末を確実に保持する。
雲母粉末は比較的接着性の悪い材料であるため
に、バインダとしての低融点ガラス粉末の分量
は、少なくとも雲母粉末の25%は必要とされる
(重量比)。最も好ましいのは、雲母粉末と低融点
ガラス粉末との重量比が1:1に近い割合を占め
るときであるが、この比は被印刷体の種類に応じ
て適当に調節されるべきである。しかし、低融点
ガラス粉末が多すぎると、雲母粉末の発色効果を
阻害するので、結局、雲母粉末/低融点ガラス粉
末の値は、重量比で1/3〜4の範囲内が適当であ
る。
低融点ガラスの融点は、組成調節によりかなり
の範囲内で自由に設定することができる。陶磁器
用の絵具には、融点が750〜800℃、ガラス用の絵
具には、550〜650℃、ほうろう用の絵具には、
800〜850℃のものを混練するのが良い。
有機溶剤としては、例えばアクリル酸エステル
と石油系混合溶剤とを適当な割合で混合したもの
が使用される。有機溶剤の分量は、絵具の粘度が
印刷に適当な値となるように、定められる。
次に、本発明の実施例を示す。
実施例 1 陶磁器用絵具 光学的厚さが約210mμの酸化チタンコーテイ
ング層を有する粒度約30μの雲母粉末5部(重量
部、以下同じ)を、SiO2、Al2O3、PbO、B2O3
を成分とする融点が760℃の透明低融点ガラスの
粉末5部と混合し、これをアクリル酸エステルを
含む有機溶剤6部と混練して絵具を作成した。こ
の絵具を用いて陶磁製の皿の表面に適当な模様を
スクリーン印刷した。これを約800℃で焼付けた
ところ、陶器製皿の表面に美しい金色の模様が形
成された。模様の表面はガラス質で被われている
ので色調はマツト金であるが接着強度は大きく、
模様表面を他の陶器片と擦り合せても、何等変化
はなかつた。
実施例 2 実施例1の絵具を用いて、スライド転写紙を作
製した。これには、デキストリンの水溶性糊塗層
を形成した吸水性台紙の上面に、150メツシユの
ナイロンスクリーンを用いて本発明の絵具を印刷
し、更にその上面にカバーコート層を形成する。
この転写紙を磁器製の碗の表面に貼付けた後、約
800℃で焼成すると、碗の表面に美しいマツト金
の模様が絵付された。
実施例 3 ガラス用絵具 光学的厚さが約140mμの酸化チタンコーテイ
ング層を有する粒度50μの雲母粉末3部を、
SiO2、Al2O3、PbO、B2O3等を成分とする融点が
約560℃の低融点ガラスの粉末7部とともに、石
油系混合有機溶剤8部と混練して絵具を作成し
た。この絵具を用いて、ガラス製タンブラーの外
表面にスクリーン印刷を行なつた後、約580℃で
焼付けると、ガラス製タンブラーの表面に、美し
いマツト状の銀色模様が形成された。
実施例 4 ほうろう用絵具 光学的厚さが約210mμの酸化チタンコーテイ
ング層と、更にその上面に酸化鉄のコーテイング
層とを有する粒度100μの雲母粉末7部を、融点
が800℃の低融点ガラスの粉末3部と混合し、ア
クリル酸エステルと石油系溶剤を1:1の割合で
混合してなる有機溶剤5部と混練して絵具を作成
した。この低融点ガラスには、微量のFe2O3
ZnO等の着色剤が含まれている。この絵具を用い
て、実施例2と同様の方法でスライド転写紙を作
成した。この転写紙をほうろう製品の表面に貼付
け、約830℃で焼成したところ、鮮やかな金色の
模様がほうろう製品の表面に形成された。この実
施例においては、焼成の際に低融点ガラスが溶解
して薄いブラウン色のガラスとなるので、雲母粉
末の呈する金色が更に助長されて、鮮明な色調を
得られる。なお、ほうろうの場合には、その表面
がガラス質であるから、低融点ガラス粉末の量
は、陶磁器用絵具の場合に比較して少なくてもよ
い。
以上に説明した本発明の絵具は、次のとおりの
利点を持つ。
本発明の絵具は、金、銀等の貴金属を用いず
に、貴金属を用いた場合とほとんど変ることが
ない美しい貴金属色の絵付が可能である。
本発明の絵具は、貴金属色を呈する雲母粉末
をバインダーとして作用する低融点ガラスの粉
末とともに有機溶剤に混練したものであるた
め、この絵具を用いて印刷すれば、従来のよう
にガラス絵具の印刷と雲母粉末のふりかけとい
う2工程を必要としなくなる。この結果、生産
スピードの向上が図れ、また自動化が容易とな
る。
本発明の絵具は、焼付により低融点ガラスが
溶融してガラス状となり、その中に雲母粉末が
分散して確実に保持されるので、接着性の悪い
雲母粉末を用いていながら、大きい接着強度が
得られる。また耐摩耗性の点においても、貴金
属を使用した絵具よりも優れている。
本発明の絵具は、低融点ガラス粉末を含有す
るので、低融点ガラスの組成を調節することに
より、陶磁器用、ガラス用、ほうろう用に巾広
く用いることができる。また低融点ガラスに着
色剤を添加することにより、雲母の発色を更に
鮮やかに見せることも可能である。
以上に説明したとおり、本発明の絵具は従来技
術の欠点をよく改良したものであつて、陶磁器、
ガラス、ほうろう等の業界に寄与するところ大な
るものがある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面に酸化チタンのコーテイング層を有する
    微細な雲母粉末と、低融点ガラスの粉末とを、有
    機溶剤で混練して成る貴金属色を呈する絵具。 2 酸化チタンのコーテイング層の光学的厚さ
    が、140〜400mμである第1項記載の絵具。 3 雲母粉末の粒度が、5〜150μである第1項
    記載の絵具。 4 雲母粉末の重量が、低融点ガラス粉末の重量
    の1/3〜4倍の範囲内にある第1項記載の絵具。
JP4829980A 1980-04-11 1980-04-11 Paint assuming noble metallic color Granted JPS56143264A (en)

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JPS56143264A JPS56143264A (en) 1981-11-07
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