JPS6234641B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、塵芥収集車における塵芥の積込み作
業を能率的に行うようにした塵芥積込み装置に関
する。

（従来技術と問題点） 塵芥収集車は、従来より第１図に示す如く、塵
芥投入箱１内に回転板２と押込み板３とを備え、
回転板２が図示しない油圧モータにより回転して
投入された塵芥を押上げ、その塵芥を図示しない
押込み用シリンダにより左右動する押込み板３に
より塵芥収容箱４内に押込める積込み作業を、シ
ーケンス制御により一定の順序で連続的かつ自動
的に行つているものである。

しかしながら、回転板２が塵芥の押上げ中に、
例えば塵芥を噛込んでしまつて押上げ終了位置ま
で回転せずに噛込み位置で停止した場合には、シ
ーケンス制御の連続自動操作のために押込み板３
も作動しなくなる。

このような場合、回転板２及び押込み板３をシ
ーケンス制御を解いて手動操作により単独で回転
板２を逆転させて噛込んだ塵芥を取り除いた後、
回転板２を押上げ終了位置まで正転させ、押込み
板３の操作により押込んでいたが、この作業は塵
芥を取り除くという不衛生にしてかつ危険を伴う
ものであり、また作業に時間を要し、非能率的で
あつた。

本発明は、上記欠点に鑑み、塵芥収容箱の後方
開口部に塵芥の回転板及び押込み板を備えた塵芥
投入箱を連接し、回転板による塵芥の押上げ作用
と押込み板による塵芥の押込み作用を、シーケン
ス制御により一定の順序で連続かつ自動的に行う
塵芥収集車において、回転板操作用の油圧モータ
に過負荷検出圧力スイツチを設けると共に回転板
の逆転回動範囲に対応するスイツチを設け、回転
板の塵芥噛込みに応動する上記圧力スイツチの作
動により油圧モータの正転側バルブ及び押込み用
シリンダの押込み側バルブが作動して、油圧モー
タの過負荷を解くと共に押込み板を前進させる回
路と、押込み板の押込み限界位置で作動するリミ
ツトスイツチにより押込み用シリンダの戻り側バ
ルブが作動して、押込み板を後退させる回路と、
押込み板の戻り限界位置で作動するリミツトスイ
ツチにより油圧モータの逆転側バルブが作動し
て、回転板を逆転させる回路と、回転板の逆転回
動範囲に対応するスイツチにより油圧モータの正
転側バルブが作動して、回転板を正転させる回路
とを備えたことにより、上記欠点を解消したもの
である。

（実施例） 本発明の実施例を図面の第１図、第２図を参照
して説明する。

LS１は回転板２の押上げ終了位置に設けたリ
ミツトスイツチで、終了位置までは閉じている接
点（ａ接点）と終了位置で開く接点（ｂ接点）を
有し、このａ接点はリレーCR１と該リレーCR１
のａ接点CR１′と直列に接続され（回路２）、そ
のｂ接点はリレーCRFと直列に接続されている
（回路１１）。

LS２は回転板２の略45゜正転（時計方向回
転）位置に設けたリミツトスイツチで、45゜回転
位置で閉じる接点（ａ接点）を有し、上記リレー
CR１のａ接点CR１′とリレーCR２に直列に接続
されている（回路４）。

LS３は押込み板３の戻り限界位置に設けたリ
ミツトスイツチで、限界位置までは閉じている接
点（ａ接点）と限界位置で開く接点（ｂ接点）を
有し、そのａ接点はリレーCR２のａ接点CR２′
とリレーCR３に直列に接続され（回路３）、その
ｂ接点はリレーCRBのａ接点CRB′とリレーCRC
に直列に接続されている（回路９）。

LS４は押込み板３の押込み限界位置に設けた
リミツトスイツチで、限界位置までは閉じている
接点（ａ接点）、限界位置で開く接点（ｂ接点）
及び限界位置で切替る接点を有し、そのａ接点は
リレーCRDのａ接点CRD′とリレーCRGに直列に
接続（回路１２）、そのｂ接点はリレーCRAのａ
接点CRA′とリレーCRBを直列接続して回路８を
形成する油圧モータの圧力スイツチPS２のａ接
点に並列に接続され、その切替接点の一方は前記
回路４に接続されると共に、他方はリレーCR４
のａ接点CR４′、リレーCRAのｂ接点CRA′及び
タイマーＴに直列に接続されている（回路５）。

LS５は回転板２の基端部に設けたリミツトス
イツチで、押上げ終了位置から略45゜の逆転位置
までの範囲で閉じる接点（ａ接点）を有し、前記
回路４に接続されている。

LS６は回転板２の基端部に設けたリミツトス
イツチで、押上げ終了位置から90゜の逆転位置ま
での範囲で閉じる接点（ａ接点）を有し、リレー
CRCのａ接点CRC′とリレーCRDと直列に接続さ
れている（回路１０）。

LS７は回転板２の基端部に設けたリミツトス
イツチで、回転板２の水平以下の位置で閉じる接
点（ａ接点）を有し、油圧モータの圧力スイツチ
PS１のａ接点とリレーCRAに直列に接続されて
いる（回路６）。

PB１は起動押釦スイツチ及びPB２は停止押釦
スイツチで、リレーCR４と直列に接続されてい
る（回路１）。

なお、Ｂは電源、SWは電源スイツチ、PB３，
PB４は起動押釦スイツチPB１に連動するスイツ
チ、SOLaは油圧モータの正転側バルブ、SOLb
は油圧モータの逆転側バルブ、SOLcは押込み用
シリンダの押込み側バルブ、SOLdは押込み用シ
リンダの戻り側バルブである。

(A) 正常時の動作説明 電源スイツチSWを閉じ電源Ｂを制御回路に
印加し、起動押釦スイツチPB１を閉じる。

(1) 回転板２の正転（時計方向回転）起動につ
いて（第３図−ａ参照） ΓPB１閉−PB２閉−CR４の閉路（回路１）
で、リレーCR４作動。

よつて、CR４′（ａ接点）閉で、リレー
CR４を自己保持する。

ΓPB４閉−CR１の閉路（回路２）で、リレ
ーCR１作動。

ΓCR１′（ａ接点）閉−SOLaの閉路（回路
１４）で、油圧モータが正転起動し、回転
板２が正転起動する。

Γ回転板２の正転によりLS１閉となり、CR
１′（ａ接点）閉−LS１閉−CR１の閉路
で、リレーCR１を自己保持（回路２を自
己保持）し、回転板２は正転動作を続け
る。

(2) 回転板２の正転、押込み板３の戻り（反時
計方向回動）起動について（第３図−ｂ参
照） Γ回路１，２の自己保持、１４の閉路で、回
転板２は正転を続ける。

Γ回転板２の正転によりLS２閉となり、CR
１′（ａ接点）閉−LS２閉−CR２の閉路
（回路４）で、リレーCR２作動。

ΓCR１′（ａ接点）閉−CR２′（ａ接点）閉
−LS３閉−CR３の閉路（回路３）で、リ
レーCR３作動。

ΓCR３′（ａ接点）閉−SOLdの閉路（回路
１６）で、押込み用シリンダが戻り方向に
作動し、押込み板３を戻し方向に起動す
る。

ΓLS４閉−CR２′（ａ接点）閉−CR２の閉
路（回路４）で、リレーCR２を自己保持
し（回路３，１６を自己保持）、押込み板
３は戻り方向の動作を続ける。

(3) 回転板２の正転、押込み板３の停止につい
て（第３図−ｃ参照） Γ回路１，２の自己保持、１４の閉路で、回
転板２は正転を続ける。

Γ押込み板３の戻り限界位置でLS３閉とな
るので、回路３のリレーCR３が開とな
り、回路１６が開となり、押込み板３は戻
り動作を停止する。

(4) 回転板２の停止、押込み板３の押込み動作
及び停止について（第３図−ｄ参照） Γ回転板２が押上げ終了位置に来てLS１開
となるので、回路２のリレーCR１の自己
保持が解かれ、リレーCR１開となり、回
路１４のSOLaが開かれて油圧モータが停
止し、回転板２の回転動作は停止する。

Γ一方、LS４閉で回路４の自己保持は続
き、リレーCR２閉のため、 CR１′（ｂ接点）閉−CR２（ａ接点）
閉−SOLcの閉路（回路１５）で、押込み
用シリンダが押込み方向に作動し、押込み
板３は押込み動作を開始する。

Γ押込み板３の押込み限界位置でLS４開と
なり、回路４の自己保持が解かれ、リレー
CR２開で回路１５が開かれ、押込み板３
の押込み動作は停止する。

ΓLS４閉−CR４′（ａ接点）閉−CRA′（ｂ
接点）閉−Ｔ１の閉路（回路５）で、タイ
マーＴ１作動。

ΓＴ１′（ａ接点）閉−CR１の閉路（回路
２）で、リレーCR１閉となり、回路１４
により回転板２は再び正転を開始する。

以下、上記の操作を繰返して塵芥の積込み作
業が行われる。

(B) 異常時（回転板２が塵芥を噛込んだ場合）の
動作説明 (1) 回転板２の停止について（第３図−ｅ参
照）回転板２が塵芥を噛込んで停止した場合
には、油圧モータの圧力スイツチPS１が過
負荷のために閉となるので、 ΓCRF′（ｂ接点）閉−PS１閉−LS７閉−
CRAの閉路（回路６）で、リレーCRA作
動。

よつて、CRA′（ａ接点）閉でリレー
CRAを自己保持（回路６を自己保持）
し、かつリレーCRE作動（回路７）。

ΓCRE′（ｂ接点）開となり、 CR１′（ａ接点）閉−LS１閉−CR１の
回路（回路２）が開き、回路１４が開とな
り油圧モータの過負荷を解く（よつて、
PS１開となる）。

(2) 回転板２の停止、押込み板３の押込み動作
について（第３図−ｆ参照） Γ回路６のリレーCRA閉で、 CRA′（ａ接点）閉−CRB′（ｂ接点）閉
−SOLcの閉路（回路１５）で、押込み用
シリンダが押込み方向に作動し、押込み板
３を押込む。

(3) 回転板２の停止、押込み板３の戻し動作に
ついて（第３図−ｇ参照） ΓCRF′（ｂ接点）閉−PS１の連動スイツチ
閉−CRA′（ａ接点）閉−LS４閉−CRBの
閉路（回路８）で、リレーCRB作動。

よつて、CRB′（ａ接点）閉で、リレー
CRBを自己保持する。

Γ回路１５のCRB′（ｂ接点）開で押込み動
作を停止。

ΓCRB′（ａ接点）閉−CRC′（ｂ接点）閉−
SOLdの閉路（回路１６）で、押込み用リ
ンダの戻り作動により押込み板３を戻す。

(4) 回転板２の逆転動作について（第３図−ｈ
参照） Γ回路１，６，７，８の閉路により、 CRF′（ｂ接点）閉−PS１の連動スイツ
チ閉−CRB′（ａ接点）閉−LS３閉−CRC
の閉路（回路９）で、リレーCRC作動。

よつて、CRC′（ａ接点）閉で、リレー
CRCを自己保持する。

ΓCRC′（ａ接点）閉−CRD′（ｂ接点）閉−
SOLbの閉路（回路１３）で、油圧モータ
が逆転し、回転板２を逆転させる。

この際、塵芥の噛込みを解く。

(5) 回転板２の正転動作について（第３図−ｉ
参照） ΓCRF′（ｂ接点）閉−CRC′（ａ接点）閉−
LS６閉−CRDの閉路（回路１０）で、リ
レーCRD作動。

よつて、CRD′（ａ接点）閉で、リレー
CRDを自己保持する。

ΓLS４閉−CRD′（ａ接点）閉−CRGの閉路
（回路１２）で、リレーCRG作動。

よつて、CRG′（ａ接点）閉で、リレー
CRGを自己保持する。

ΓCRD′（ａ接点）閉−SOLaの閉路（回路１
４）で、油圧モータを正転させ、回転板２
が正転する。

(6) 押込み板３の押込み動作について（第３図
−ｊ参照） 回転板２が正転して押上げ終了位置でLS
１開となるまで、 ΓLS１閉−CRFの閉路（回路１１）で、リ
レーCRF作動。

Γ回路１２閉。

ΓCRF′（ａ接点）閉−CRG′（ａ接点）閉−
CR２の閉路（回路４）で、リレーCR２作
動。

ΓCR１′（ｂ接点）閉−CR２′（ａ接点）閉
−SOLcの閉路（回路１５）で、押込み用
シリンダが押込み方向に作動し、押込み板
３を押込む。

Γ押込み板３の押込み限界位置でLS４開と
なり、回路１２が開となり、リレーCRG
開で回路４のリレーCR２開となり、回路
１５が開き押込み板３は停止する。

以下、正常動作時の繰返し動作と同様にして
積込み作業が行われる。

（効果） 本発明は塵芥の連続積込み作業中に、回転板が
塵芥を噛込んで停止した場合においても、押込み
板を所定の順序に沿つて揺動せしめて塵芥を塵芥
収容箱に押込んだ後、油圧モータの過負荷検出圧
力スイツチ及び回転板の逆転回動角に対応するス
イツチの作動により自動的に回転板を逆転させて
噛込みを解き、その後正転して押上げ終了位置ま
で復帰するようなシーケンス制御をしているの
で、投入された塵芥を確実に塵芥収容箱に押込め
ることができ、効率の極めてよい塵芥積込み作業
を行うことができる。

そして、回転板に噛込まれた塵芥を人手を煩わ
して取除く必要がなく、積込み作業を安全かつ衛
生的に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは塵芥収集車の概略図、同図ｂは回転
板に連動するスイツチの説明図、第２図は本発明
のシーケンス回路の実施例を示し、第３図ａ〜ｄ
は正常時の回転板と押込み板との作動順序の説明
図、同図ｅ〜ｊは異常時の回転板と押込み板とと
の作動順序の説明図である。 １……塵芥投入箱、２……回転板、３……押込
み板、４……塵芥収容箱。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 塵芥収容箱の後方開口部に塵芥の回転板及び
   押込み板を備えた塵芥投入箱を連接し、回転板に
   よる塵芥の押上げ作用と押込み板による塵芥の押
   込み作用を、シーケンス制御により一定の順序で
   連続かつ自動的に行う塵芥収集車において、回転
   板操作用の油圧モータに過負荷検出圧力スイツチ
   を設けると共に回転板の逆転回動範囲に対応する
   スイツチを設け、回転板の塵芥噛込みに応動する
   上記圧力スイツチの作動により油圧モータの正転
   側バルブ及び押込み用シリンダの押込み側バルブ
   が作動して、油圧モータの過負荷を解くと共に押
   込み板を前進させる回路と、押込み板の押込み限
   界位置で作動するリミツトスイツチにより押込み
   用シリンダの戻り側バルブが作動して、押込み板
   を後退させる回路と、押込み板の戻り限界位置で
   作動するリミツトスイツチにより油圧モータの逆
   転側バルブが作動して、回転板を逆転させる回路
   と、回転板の逆転回動範囲に対応するスイツチに
   より油圧モータの正転側バルブが作動して、回転
   板を正転させる回路とを備えた塵芥収集車の塵芥
   積込み装置。