JPH08105623A - 給湯器 - Google Patents

給湯器

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JPH08105623A
JPH08105623A JP7229317A JP22931795A JPH08105623A JP H08105623 A JPH08105623 A JP H08105623A JP 7229317 A JP7229317 A JP 7229317A JP 22931795 A JP22931795 A JP 22931795A JP H08105623 A JPH08105623 A JP H08105623A
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control
burner
temperature
combustion
full
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JP7229317A
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Takeshi Kato
猛 加藤
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Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半開能力運転と全開能力運転に切替える時
に、安全な燃焼状態を保ちながら、スムーズな切替制御
を行うガス燃焼式給湯器1を提供する。 【解決手段】 2連式のガスバーナ11のうちの第1の
バーナ11aのみを燃焼させる半開能力運転時にフィー
ドバック制御によってガバナ比例弁23への通電電流と
燃焼用ファン12への供給電圧の比例制御が半開能力制
御域の最大値付近に達した時に、緩点火制御を行いなが
ら切替弁24を開弁して2連式のガスバーナ11の第
1、第2のバーナ11a、11bを同時燃焼させる全開
能力運転に切替えるようにした。また、全開能力運転時
にフィードバック制御によってガバナ比例弁23への通
電電流と燃焼用ファン12への供給電圧の比例制御が全
開能力制御域の最小値付近に達した時に、ガバナ比例弁
23への通電電流と燃焼用ファン12への供給電圧を変
更することなく切替弁24を閉弁して半開能力運転に切
替えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定温度と出湯温
との温度偏差に基づいて、燃料の供給量を自動調節する
フィードバック制御を採用した給湯器に係わる。
【0002】
【従来の技術】実公昭60−16843号公報において
は、ガス圧制御型のガス比例制御弁(以下比例弁と略
す)を介して燃料供給路に接続された第1のバーナ、お
よび比例弁に切替用電磁弁を介して接続された第2のバ
ーナからなる2連式のガスバーナを備え、第1のバーナ
のみの燃焼による半開能力運転時に比例弁への通電電流
の比例制御によってガス量が制御される半開能力制御域
と、第1のバーナおよび第2のバーナの同時燃焼による
全開能力運転時に比例弁への通電電流の比例制御によっ
てガス量が制御される全開能力制御域と、半開能力制御
域の最大域と全開能力制御域の最小域との重複制御域と
を設けた給湯器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記構成の
給湯器の2連式のガスバーナの空燃比制御をガス量を比
例制御する比例弁と空気量を比例制御する燃焼空気供給
用送風機(以下燃焼用ファンと呼ぶ)とで行うものの場
合には半開能力運転と全開能力運転との切替制御時に以
下の不具合が生じる。先ず、半開能力制御域で比例弁へ
の通電電流および燃焼用ファンへの供給電圧が比例制御
されているが、未だ設定温度より出湯温が低い場合に、
半開能力運転から全開能力運転に切替えて2連式のガス
バーナの燃焼能力を大きくする時、切替用電磁弁を開弁
して、急激に半開能力運転から全開能力運転に切替えら
れると、燃焼中の第1のバーナから第2のバーナへの火
移り(第1、第2のバーナ間の火移り)が不安定とな
り、スムーズな切替制御を行えないという不具合が生じ
る。
【0004】また、全開能力制御域で比例弁への通電電
流および燃焼用ファンへの供給電圧が比例制御されてい
るが、未だ設定温度より出湯温が高い場合に、全開能力
運転から半開能力運転に切替えて2連式のガスバーナの
燃焼能力を小さくする時、急激に全開能力運転から半開
能力運転に切替えられる。そのとき、全開能力運転時の
能力と半開能力運転時の能力との等しいポイントは、各
々燃焼用ファンの風量(供給電圧)と比例弁の制御量
(通電電流)との異なるポイントに相当する。すなわ
ち、比例弁に対して燃焼用ファンは慣性力が大きく応答
遅れがあり急変動作への追随性に劣るので、2連式のガ
スバーナの燃焼状態が不安定となり、スムーズな切替制
御および出湯温度制御を行えないという不具合が生じ
る。
【0005】
【発明の目的】
〔請求項1の目的〕請求項1に記載の発明の目的は、フ
ィードバック制御によって比例弁への通電電流および燃
焼用ファンへの供給電圧を比例制御するものにおいて、
半開能力運転から全開能力運転に切替える時に、第1、
第2のバーナ間の火移りを安定させて切替制御をスムー
ズに行うことが可能な給湯器を提供することにある。
【0006】〔請求項2の目的〕請求項2に記載の発明
の目的は、フィードバック制御によって比例弁への通電
電流および燃焼用ファンへの供給電圧を比例制御するも
のにおいて、全開能力運転から半開能力運転に切替える
時に、安定した燃焼状態を保ちながら、切替制御および
出湯温度制御をスムーズに行うことが可能な給湯器を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の構成〕請求項1に記載の発明は、燃料供給
路に接続された第1のバーナ、および該第1のバーナに
並列して前記燃料供給路に接続された第2のバーナから
なるバーナと、前記燃料供給路に設けられ、通電電流の
変化に基づいて、前記バーナへ供給する燃料の供給量を
調節する比例弁と、供給電圧の変化に基づいて、前記バ
ーナへ供給する燃焼用空気の空気量を調節する燃焼用フ
ァンと、前記比例弁と前記第2のバーナとの間に配さ
れ、前記第2のバーナへの燃料の供給および停止を制御
する切替用電磁弁と、前記バーナの上方に設けられ、内
部を通過する水を加熱する熱交換器と、該熱交換器の下
流に設けられ、前記熱交換器から流出する水の出湯温を
検知する出湯温検知手段と、前記熱交換器から流出する
水の出湯温を所望の設定温度に設定する温度設定手段
と、前記第1のバーナのみの燃焼による半開能力運転時
に前記切替用電磁弁を閉弁し、前記第1のバーナおよび
第2のバーナの同時燃焼による全開能力運転時に前記切
替用電磁弁を開弁すると共に、前記半開能力運転時に設
定温度と出湯温との温度偏差に応じて前記比例弁への通
電電流および前記燃焼用ファンへの供給電圧を比例制御
する半開能力制御域、前記全開能力運転時に設定温度と
出湯温との温度偏差に応じて前記比例弁への通電電流お
よび前記燃焼用ファンの供給電圧を比例制御する全開能
力制御域、並びに半開能力制御域の最大域と全開能力制
御域の最小域との重複制御域を有するフィードバック制
御を行う制御回路とを備えた給湯器において、前記制御
回路は、半開能力運転時にフィードバック制御によっ
て、前記比例弁への通電電流および前記燃焼用ファンへ
の供給電圧の比例制御が半開能力制御域の最大域付近に
達した時、緩点火制御を行いながら前記切替用電磁弁を
開弁して全開能力運転に切替えることを特徴とする技術
手段を採用した。
【0008】〔請求項1の作用〕請求項1に記載の発明
によれば、フィードバック制御によって、比例弁への通
電電流および燃焼用ファンへの供給電圧の比例制御が行
われる。すなわち、温度設定手段で設定された熱交換器
から流出する水の設定温度と出湯温検知手段で検知され
た熱交換器から流出する水の出湯温との温度偏差に基づ
いて、比例弁への通電電流および燃焼用ファンへの供給
電圧の比例制御が行われる。そして、第1のバーナのみ
の燃焼による半開能力運転時に、上記の比例弁への通電
電流および燃焼用ファンへの供給電圧の比例制御が半開
能力制御域の最大域付近に達した時には、緩点火制御を
行いながら切替用電磁弁を開弁することにより、燃料供
給路から第1のバーナおよび第2のバーナの両方に燃料
が供給され、第1、第2のバーナ間で安定した火移りが
なされることになる。すなわち、安定した燃焼状態を保
ちながら、スムーズに第1のバーナのみの燃焼による半
開能力運転から、第1のバーナおよび第2のバーナを同
時燃焼させる全開能力運転に切替わる。
【0009】〔請求項2の構成〕請求項2に記載の発明
は、燃料供給路に接続された第1のバーナ、および該第
1のバーナに並列して前記燃料供給路に接続された第2
のバーナからなるバーナと、前記燃料供給路に設けら
れ、通電電流の変化に基づいて、前記バーナへ供給する
燃料の供給量を調節する比例弁と、供給電圧の変化に基
づいて、前記バーナへ供給する燃焼用空気の空気量を調
節する燃焼用ファンと、前記比例弁と前記第2のバーナ
との間に配され、前記第2のバーナへの燃料の供給およ
び停止を制御する切替用電磁弁と、前記バーナの上方に
設けられ、内部を通過する水を加熱する熱交換器と、該
熱交換器の下流に設けられ、前記熱交換器から流出する
水の出湯温を検知する出湯温検知手段と、前記熱交換器
から流出する水の出湯温を所望の設定温度に設定する温
度設定手段と、前記第1のバーナのみの燃焼による半開
能力運転時に前記切替用電磁弁を閉弁し、前記第1のバ
ーナおよび第2のバーナの同時燃焼による全開能力運転
時に前記切替用電磁弁を開弁すると共に、前記半開能力
運転時に設定温度と出湯温との温度偏差に応じて前記比
例弁への通電電流および前記燃焼用ファンへの供給電圧
を比例制御する半開能力制御域、前記全開能力運転時に
設定温度と出湯温との温度偏差に応じて前記比例弁への
通電電流および前記燃焼用ファンの供給電圧を比例制御
する全開能力制御域、並びに半開能力制御域の最大域と
全開能力制御域の最小域との重複制御域を有するフィー
ドバック制御を行う制御回路とを備えた給湯器におい
て、前記制御回路は、全開能力運転時にフィードバック
制御によって、前記比例弁への通電電流および前記燃焼
用ファンへの供給電圧の比例制御が全開能力制御域の最
小域付近に達した時、前記燃焼用ファンへの供給電圧と
前記比例弁への通電電流を変更することなく前記切替用
電磁弁を閉弁して半開能力運転に切替える技術手段を採
用した。
【0010】〔請求項2の作用〕請求項2に記載の発明
によれば、フィードバック制御によって、比例弁への通
電電流および燃焼用ファンへの供給電圧の比例制御が行
われる。すなわち、温度設定手段で設定された熱交換器
から流出する水の設定温度と出湯温検知手段で検知され
た熱交換器から流出する水の出湯温との温度偏差に基づ
いて、比例弁への通電電流および燃焼用ファンへの供給
電圧の比例制御が行われる。そして、第1のバーナおよ
び第2のバーナを同時燃焼させる全開能力運転時に、上
記の比例弁への通電電流および燃焼用ファンへの供給電
圧の比例制御が全開能力制御域の最小域付近に達した時
には、燃焼用ファンへの供給電圧および比例弁への通電
電流を変更することなく切替用電磁弁を閉弁することに
より、燃料供給路から第1のバーナにのみ燃料が供給さ
れることになる。すなわち、安定した燃焼状態を保ちな
がら、スムーズに第1のバーナおよび第2のバーナを同
時燃焼させる全開能力運転から、第1のバーナのみの燃
焼による半開能力運転に切替わる。
【0011】
【発明の効果】
〔請求項1の効果〕請求項1に記載の発明は、半開能力
運転から全開能力運転に切替える時には緩点火制御を行
いながら切替用電磁弁を開弁するようにしているので、
第1、第2のバーナ間の火移りが安定することより、切
替制御をスムーズに行うことができる。
【0012】〔請求項2の効果〕請求項2に記載の発明
は、全開能力運転から半開能力運転に切替える時には燃
焼用ファンへの供給電圧および比例弁への通電電流を変
更することなく切替用電磁弁を閉弁するようにしている
ので、安定した燃焼状態を保ちながら、切替制御および
出湯温度制御をスムーズに行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕本発明の給湯器をガス燃焼式給湯器に
適用した一実施例を図に基づき説明する。図1は、燃料
に燃料ガスなどの気体燃料を用いた場合のガス燃焼式給
湯器を示した図である。
【0014】ガス燃焼式給湯器(給湯装置:以下給湯器
と略す)1の給湯器ケース2内には、燃焼器ケース10
が設けられ、さらにその内部にはガス供給管(燃料供給
路)20により供給される燃料ガスを燃焼させる第1の
バーナ11aおよび第2のバーナ11bからなる2連式
のガスバーナ11が設けられている。また、燃焼器ケー
ス10には、3相Y結線のブラシレスDCモータを使用
する送風手段としての燃焼用ファン(送風機)12が備
えられている。燃焼用ファン12は、供給される供給電
圧に応じて、ガスバーナ11へ送風する燃焼用空気の風
量(以下空気量と略す) を調節する。
【0015】ガスバーナ11は、この燃焼用ファン12
によって供給される燃焼用空気と、ガス供給管20より
供給される燃料ガスとを所定の空燃比で燃焼する強制送
風式燃焼器となっており、燃焼により発生した燃焼ガス
は排気口3から外部へ排気される。
【0016】燃焼器ケース10内の上方には、水供給管
30と接続された熱交換器13が設けられ、内部を通過
する水はガスバーナ11により発生する炎および燃焼ガ
スの熱により加熱される。さらに燃焼器ケース10内の
バーナ11の近傍には、点火装置であるスパーカ14と
炎検知手段としてのフレームロッド15とが設けられて
いる。
【0017】内部に燃料供給路を形成したガス供給管2
0には、上流側より通電時に燃料ガスを通過させる元電
磁弁21、主電磁弁22、燃料量調整手段であるガス圧
制御型ガス比例弁(以下ガバナ比例弁と呼ぶ)23、第
2のバーナ11bへの燃料ガスを使用状態に応じて遮断
する切替手段である切替用電磁弁(以下切替弁と略す)
24がそれぞれ設けられ、前述のガスバーナ11へ燃料
ガスを供給する。ガバナ比例弁23は、燃焼用ファン1
2の回転数に応じて開度が変更され、燃料ガスの供給量
(燃料量:以下ガス量と略す)を供給圧力を制御するこ
とにより調節する。
【0018】水供給管30の最上流部には、水フィルタ
31を備えた水抜き栓32が設けられ、その下流には、
熱交換器13内への水の入水量を調節するギャドモータ
による水量比例調整弁33が設けられ、この水量比例調
整弁33は、その開度検出のためのポテンショメータ3
4を備えている。
【0019】水量比例調整弁33で入水量が調整された
水は、すぐ下流に設けられた入水温検知手段である入水
温サーミスタ35によって入水温が検出され、さらにそ
の下流の入水量検知手段である水量センサ36により入
水量が検出され、水供給管30を通過して熱交換器13
へ送られる。
【0020】熱交換器13の下流側の水供給管30に
は、加熱された水の出湯温を検出する出湯温検知手段で
ある出湯温サーミスタ38、出湯温が沸騰温度以上に上
昇したときにONする沸騰防止スイッチ39が設けら
れ、最下流には、給湯場所に取付けられた給湯栓(図示
せず)が設けられている。
【0021】以上の構成からなる給湯器1は、給湯制御
装置である制御装置50により制御される。制御装置5
0は、図2に示すとおり、配線用のコンセントに接続さ
れる電源コード51に接続された制御回路60と、給湯
器1を遠隔操作するためにメインコントローラ54とサ
ブコントローラ54aに接続する端子と、燃料ガスの種
類に応じた係数Kpを設定するガス種切替スイッチ55
とが備えられている。燃料ガスの種類としては、LPガ
ス、都市ガス13A、都市ガス6C等の気体燃料などを
用いることができ、これらの燃料ガスの種類に応じた係
数Kpをガス種切替スイッチ55によって選択的に切替
える。
【0022】メインコントローラ54およびサブコント
ローラ54aは、使用者によって操作される温度設定手
段で、本実施例では給湯器1に近接してメインコントロ
ーラ54が設けられ、サブコントローラ54aは浴室等
の給湯場所に設けられている。なお、メインコントロー
ラ54およびサブコントローラ54aは、それぞれの運
転スイッチ56、56aと、出湯温を所望の設定温度に
設定する出湯温設定スイッチ57、57aとが設けられ
ている。
【0023】制御回路60には、マイクロコンピュータ
(以下CPUと呼ぶ)70を中心として、スパーカ回路
71、ファン駆動回路72、比例弁制御回路73、ギャ
ドモータ駆動回路74、位置検出回路75、水量検出回
路76があり、これらの回路はCPU70により所定の
制御が行われる。
【0024】ファン駆動回路72は、燃焼用ファン12
をCPU70の制御出力に応じた所定の回転数で回転さ
せることによって空気量を調整する回路であり、燃焼用
ファン12の供給電圧を後記する必要能力Qや比例積分
制御出力(PI制御出力)PN等に基づいて制御する。
ファン駆動回路72は、3相Y結線のブラシレスDCモ
ータに備えられたホールICにより燃焼用ファン12の
回転数を検出してその検出信号をCPU70へ送るもの
であり、本実施例では特にモータの3相全てから回転数
信号を検出して、検出周期を短縮している。
【0025】比例弁制御回路73は、ガスバーナ11に
おける燃焼が所望の空燃比で行われるように燃焼用ファ
ン12の回転数に対応してガバナ比例弁23への通電電
流(比例弁電流)を変更することによって燃料ガスの供
給量(ガス量)を調整する回路である。また、比例弁制
御回路73は、ガバナ比例弁23への通電電流をガバナ
比例弁23の特性(ガス種により異なる)に応じた比例
積分制御出力(PI制御出力)PN等に基づいて制御す
る。比例弁制御回路73は、給湯器1のばらつきによる
誤差、ガス種によるガス供給管20内のガス供給路の圧
力損失を修正して適正なガス量を得るために、ガバナ比
例弁23の通電電流の最大値を変更する半固定ボリウム
を備えている。
【0026】ギャドモータ駆動回路74は、熱交換器1
3へ流入する入水量を調節するための水量比例調整弁3
3のギャドモータを駆動する回路で、電源がOFF状態
では、作動しないが、電源がON状態では、サブコント
ローラ54aの運転スイッチ56aがONまたはOFF
に拘らず前回の設定温度の位置に設定されており、その
位置から基準温度に応じた位置に初期設定される。
【0027】位置検出回路75は、水量比例調整弁33
にその開度を検出するために備えられたポテンショメー
タ34からの信号を解析するための回路であり、特に本
実施例では、ポテンショメータ34の全回動角のうち回
動変化が抵抗値の変化として現れる電気的に有効な部分
のみを使用し、検出される抵抗値をそのまま回動角とし
て読み替えることにより正確な制御を行っている。
【0028】水量検出回路76は、水量センサ36の回
転数信号により入水量を検出する回路であり、本実施例
では、特に水量センサ36からのパルス信号の立上りの
タイミングと立下りのタイミングとから2つの新たなパ
ルス信号を得ることにより、パルス繰返し周期を短くす
ると共に、パルス幅を大きくしてF/V変換における誤
差を少なくしている。
【0029】CPU70は、予め給湯器1の組立て時、
または出荷段階で設定される基準温度、およびガス種切
替スイッチ55で設定される燃料ガスのガス種に応じた
係数Kpを記憶する記憶機能と、メインコントローラ5
4とサブコントローラ54aとを判別する判別機能と、
上記の各回路の作動順序およびタイミングを制御するシ
ーケンス制御と、ガスバーナ11の燃焼能力を制御する
燃焼能力制御とを行い、この他に安全制御も備えてい
る。
【0030】判別機能は、制御回路60の端子61およ
び端子62にそれぞれ接続されたメインコントローラ5
4およびサブコントローラ54aのそれぞれの設定状態
に応じた制御を行うためにパルス信号を解析する部分で
あり、端子61および端子62はメインコントローラ5
4およびサブコントローラ54aへ電気を供給すること
ができる省線式の2線端子である。
【0031】シーケンス制御は、使用者が給湯栓を開け
ることによって水量センサ36に基づく通水信号が得ら
れると、燃焼用ファン12が作動し、所定時間のプリパ
ージが行われた後に点火作動を行う。点火作動は、元電
磁弁21、主電磁弁22、ガバナ比例弁23およびスパ
ーカ14が同時に通電されるもので、着火検知後に燃焼
量の能力計算が行われ、計算された燃焼量に応じた燃焼
が始まる。
【0032】スパーカ14の作動は、使用開始時に限ら
ず、使用中においても失火を起こす可能性がある次のよ
うな場合、すなわち、2連式ガスバーナ11の使用に伴
う能力制御によって切替弁24が開状態にされた場合、
設定温度が変更され燃焼用ファン12の回転数の変化に
伴いガバナ比例弁23の比例弁電流が例えば50%減少
した場合にも行われ、それぞれ所定時間作動する。
【0033】一方、水量センサ36に基づき通水信号を
検知したとき、同時に入水温サーミスタ35に基づき燃
焼量の計算が始まるが、水供給管30に通水が行われて
いないときの水温を読み込むと正しい水温が得られない
ため、本実施例では、入水温サーミスタ35による水温
の読み込みを通水信号を検知した後に行い、その時の水
温を水温データとしている。
【0034】燃焼能力制御では、入水温と設定温度との
温度差に基づき燃焼量(空気量とガス量) および入水量
を設定するフィードフォワード制御(以下FF制御と呼
ぶ)と、出湯温と設定温度との温度偏差に基づき燃焼量
(空気量とガス量) 、切替弁24のON、OFFおよび
入水量を比例積分制御(以下PI制御と呼ぶ)するフィ
ードバック制御(以下FB制御と呼ぶ)と、FF制御と
FB(PI)制御とを切替える切替制御とが行われる。
【0035】FF制御は、メインコントローラ54およ
びサブコントローラ54aによる設定温度と入水温との
温度差および入水量から演算した第1の計算値(必要能
力)Qと、入水温と出湯温との温度差および入水量から
演算した第2の計算値qとから最も効率の良い能力を計
算して、燃焼用ファン12、ガバナ比例弁23、切替弁
24および水量比例調整弁33をそれぞれ制御して、空
気量、ガス量および入水量を自動調節する。
【0036】FF制御は、必要能力Qと同じ能力(Q×
1.0) を出力する緩加熱能力域と、必要能力Qより大
きな能力{Q×(Q+α)/Q}を出力する急加熱能力
(最大能力)域と、必要能力Qより小さな能力{Q×
(Q−β)/Q}を出力する余熱パージ能力(最小能
力)域と、必要能力Qより小さな最小能力を出力する最
小能力域に応じて燃焼用ファン12、ガバナ比例弁2
3、切替弁24および水量比例調整弁33をそれぞれ制
御して、空気量、ガス量および入水量を自動調節する。
【0037】FB制御では、設定温度と出湯温との温度
偏差に基づいて演算した燃焼量に応じて、燃焼用ファン
12への供給電圧とガバナ比例弁23への比例弁電流を
比例制御すると共に、ギャドモータを通電制御すること
によって、空気量、ガス量および入水量を自動調節す
る。
【0038】図9は2連式のガスバーナ11の全開能力
に対する能力と2連式のガスバーナ11に供給されるガ
ス量との関係を示すグラフである。ここで、2連式のガ
スバーナ11の全開能力に対する能力とは、ガバナ比例
弁23が全開で、且つ切替弁24が開弁状態の時の能力
(全開能力)に対して、ガバナ比例弁23の開度と切替
弁24の弁状態により変化する2連式のガスバーナ11
の開度に対応した能力を言う。
【0039】本実施例では、通電電流の最小値の時に全
開度の1/4開度まで絞り可能なガバナ比例弁23を採
用した給湯器1の場合、切替弁24が閉状態の時、第1
のバーナ11aのみで全開能力の1/8〜1/2の能力
でガス量の比例制御(および空気量の比例制御)を行う
半開能力制御域Iと、切替弁24が開状態の時、第1の
バーナ11aおよび第2のバーナ11bで全開能力の1
/4〜1の能力でガス量の比例制御(および空気量の比
例制御)を行う全開能力制御域IIと、半開能力制御域
Iの最大値(全開能力の1/2) 以下と全開能力制御域
IIの最小値(全開能力の1/4) 以上との重複制御域
IIIとが設定されている。なお、ガバナ比例弁23と
して、通電電流の最小値の時に全開度に対して所定の開
度(例えば1/3開度、1/5開度、1/6開度、1/
8開度または1/10開度等)まで絞り可能な比例弁を
用いても良い。
【0040】第1のバーナ11aのみで燃焼を行う半開
能力運転時に、FB制御によって空気量(燃焼用ファン
12への供給電圧)およびガス量(ガバナ比例弁23の
通電電流)の比例制御が半開能力制御域Iの最大域(例
えば半開能力制御域Iの最大値)付近に達した時には、
燃焼用ファン12の供給電圧およびガバナ比例弁23へ
の通電電流を緩点火制御しながら切替弁24をON(開
弁) して全開能力運転に切替える。
【0041】また、第1のバーナ11aおよび第2のバ
ーナ11bの両方で燃焼を行う全開能力運転時に、FB
制御によって空気量(燃焼用ファン12への供給電圧)
およびガス量(ガバナ比例弁23の通電電流)の比例制
御が全開能力制御域IIの最小域(例えば全開能力制御
域IIの最小値)付近に達した時には、燃焼用ファン1
2の供給電圧およびガバナ比例弁23の通電電流を変更
することなく切替弁24をOFF(閉弁)して半開能力
運転に切替える。
【0042】安全制御としては出湯温が沸騰温度以上に
なり、それが所定時間(t8秒間:例えば1〜10秒
間)続いた場合や、連続燃焼が所定時間(t7分間:例
えば40〜120分間)続いた場合、炎が検知されない
ときに各電磁弁を閉状態にすると共に、給湯器1の運転
を停止する。
【0043】〔実施例の作用〕本実施例の給湯器1の制
御装置50の作動を図3ないし図8に示すフローチャー
ト、並びに図9に示すグラフに基づき説明する。なお、
図3ないし図5はシーケンス制御(点火作動)、燃焼能
力制御および安全制御等を示したフローチャートであ
る。
【0044】給湯器1を設置するときにガス会社または
給湯器1の販売業者が使用する燃料ガスのガス種を確認
すると共に、基準温度(本実施例では40℃)の設定を
行う(S1)。この燃料ガスのガス種および基準温度の
設定は、給湯器1の使用者は行わない。また、燃料ガス
のガス種および基準温度の設定は、電源のON、OFF
に拘らずCPU70の記憶機能に記憶されている。但
し、CPU70は、設定温度が使用者により入力される
と、基準温度より設定温度を優先し、設定温度に出湯温
が接近するように給湯器1を制御する。
【0045】給湯器1を使用するために、電源コード5
1を配線用のコンセントに接続し、電源をONする(S
2)。水量比例調整弁33の開度が基準温度(本実施例
では40℃)に応じた入水量である最大入水量が可能な
最大開度に初期設定されているか否かを判別する(S
3)。
【0046】ここで、水量比例調整弁33は、サブコン
トローラ54aのON、OFFに拘らず前回給湯器1を
使用した時の設定温度(または基準温度)に対応した開
度に設定されている。しかし、水量比例調整弁33の開
度を変更するギャドモータは、設定温度を入力してから
開度を調節しようとすると、移動時間が数秒間必要なた
めに、燃焼能力制御の制御時間に食い込む恐れがあり、
燃焼能力制御が遅延する。これを防止するために、本実
施例では、燃焼能力制御(FF制御)を開始する以前に
先行して水量比例調整弁33を移動させる。したがっ
て、水量比例調整弁33の初期設定の開度から後記する
FF制御の時に設定温度に応じた開度に移動するまでの
水量比例調整弁33の調整時間が短縮されるため、FF
制御時に出湯温を速やかに設定温度に設定することがで
きる。
【0047】燃焼能力に対して、最大入水量可能な最大
開度に設定されている時、ギャドモータをOFFする
(S4)。最大入水量可能な最大開度に設定されていな
い時、ギャドモータをONする(S5)。
【0048】ここで、通常、水量比例調整弁33の駆動
時間は、最大限変位しても数秒程度必要であるが、凍結
または異物混入時等には、水量比例調整弁33がロック
されてしまうため、ギャドモータ駆動回路74からの通
電にも拘らず水量比例調整弁33が変位しないことがあ
り、そのためにギャドモータへの通電時間が長くなりギ
ャドモータやギャドモータ駆動回路74の加熱による焼
損等の危険がある。本実施例では、このような場合に
も、給湯器1の機器が故障することのないように、ギャ
ドモータ駆動回路74によるギャドモータへの所定の通
電時間(t1秒間:例えば5〜30秒間)が経過した
(S6)時に、ギャドモータをOFFするようにしてい
る。
【0049】次に、メインコントローラ54またはサブ
コントローラ54aの運転スイッチ56、56aがON
されているか否かを判別し(S7)、ONされるまでS
7を繰り返す。ONされている時には、出湯温設定スイ
ッチ57、57aにより出湯温を所望の設定温度に設定
しているか否かを判別する(S8)。
【0050】また、所定時間(t2秒間:例えば1秒
間)が経過して(S9)も出湯温を所望の設定温度に設
定していない場合には、設定温度を基準温度の40℃に
設定する(S10)。次に使用者が給湯栓を開くと(S
11)、水量センサ36により入水量を検知する(S1
2)。
【0051】ここで、入水量変化信号の受付け方は、水
量検出回路76で検出しない微小変化は受付けず、入水
量の変化量が現在の入水量(定常流)と比較して所定の
値以上のとき受付ける。水量センサ36からの信号を読
み取る水量検出回路76に入力する信号が所定電圧以上
の場合を通水信号として検知するが、水流のうねり等に
より水量検出回路76で読み取り誤差が生じ、設定電圧
を一定にしておくとチャタリングを生起することになる
ため、本実施例では、ヒステリシス特性を持たせること
によりチャタリングを防止し、入水量が2.5l/分以
上のとき通水信号として検知し、2.0l/分未満のよ
うな微小変化のときには通水信号として検知しない。
【0052】通常、入水量のデータは、1回のサンプリ
ング時間毎に更新されるが、水量センサ36の応答遅れ
を考慮して、ある時間内の累計値が所定値以上となった
場合も入水量の変化として受付ける。したがって、瞬間
の入水量変化を検出するのみではなく、ある時間内の入
水量の変化も検出することができ、幅広い入水量変化に
対応したガス量の調節を行うことができる。
【0053】入水量を検知した後、所定時間(t3秒
間:例えば10秒間)経過後(S13)、入水温サーミ
スタ35によって、入水温を検知する(S14)。そし
て、入水温が55℃以上か否かを判別して(S15)、
入水温が55℃以上の時に使用者が給湯栓を閉じ(S1
6)、メインコントローラ54およびサブコントローラ
54aの運転スイッチ56、56aをOFFする(S1
7)。入水温が55℃より低温の時に入水温が設定温度
以下か否かを判別して(S18)、設定温度より高温の
時にS12以下の作動を繰り返し、設定温度以下の時に
図4に示すように燃焼用ファン12をONする(S1
9)。
【0054】ホールICにより燃焼用ファン12の回転
数を検知し(S20)、燃焼用ファン12の回転数が所
定回転数以上か否かを判別する(S21)。燃焼用ファ
ン12の回転数が所定回転数より低回転数の時には、燃
焼能力に応じた回転数が得られないので、元電磁弁2
1、主電磁弁22、切替弁24、燃焼用ファン12、ガ
バナ比例弁23を全てOFFし(S22〜S26)、使
用者が給湯栓を閉じ(S27)、その後、メインコント
ローラ54およびサブコントローラ54aの運転スイッ
チ56、56aをOFFする(S28)。
【0055】燃焼用ファン12の回転数が所定回転数以
上の時に、所定時間(t4秒間:例えば0.5〜10秒
間)のプリパージを行い(S29)、スパーカ14、元
電磁弁21、主電磁弁22、切替弁24を全てONし
(S30〜S33)、ガバナ比例弁23へ緩点火電流を
供給する(S34)。
【0056】ガバナ比例弁23への通電電流は、点火時
を除いて燃焼用ファン12の回転数つまり風量および燃
料ガスのガス種に応じた係数(制御定数)に基づいて制
御される。本実施例では、特に点火時の緩点火用ガス量
を、比例弁制御回路73の半固定ボリウムにより調整し
たガバナ比例弁23への通電電流の最大値に対して一定
の割合(初期値)になるようにしてあり、これにより点
火時に適正な緩点火用ガス量を供給することができる。
【0057】さらに、スパーカ14をONした後、所定
時間(t5秒間:例えば5〜20秒間)経過してから
(S35)、スパーカ14をOFFする(S36)。そ
して、フレームロッド15により燃焼炎を検知し、フレ
ームロッド15によりIA以上の電流が入力されている
か否かを判別する(S37)。IA以上の電流が入力さ
れていない時には、着火ミスとしてS22以下の作動を
繰り返す。IA以上の電流が入力されている時、所定時
間(t6秒間:例えば0.1〜10秒間)の緩点火タイ
マを行い(S38)、図5のフローチャートに示したよ
うに、出湯温サーミスタ38により出湯温を検知する
(S39)。次に図6および図7のフローチャートに示
す燃焼能力制御を行った(S40)後に、S41以下の
安全制御を行う。
【0058】燃焼用ファン12の回転数が所定回転数以
上か否かを判別する(S41)。燃焼用ファン12の回
転数が所定回転数より低回転の時にS22以下の作動を
繰り返し、燃焼用ファン12の回転数が所定回転数以上
の時に、フレームロッド15によりIA以上の電流が入
力されているか否かを判別する(S42)。IA以上の
電流が入力されている時、連続燃焼が所定時間(t7分
間:例えば40〜120分間)続いたり(S43)、出
湯温が沸騰温度以上になり(S44)、それが所定時間
(t8秒間:例えば1〜10秒間)続いた場合(S4
5)、S22以下の作動を繰り返す。
【0059】連続燃焼がt7分間未満であり、出湯温が
沸騰温度に達しない場合には、設定温度を再度入力した
(S46)後、S39以下の作動を繰り返す。S46の
作動は、使用者が設定温度を変更する場合に対処するも
のである。
【0060】IA以上の電流が入力されていない時に
は、吹き消え等の失火として検知し、燃焼中の失火が1
回目か否かを判別し(S47)、失火が2回目の時にS
22以下の作動を繰り返す。失火が1回目の時には、元
電磁弁21、主電磁弁22、切替弁24をOFFし(S
48〜S50)、その後S19以下の作動を繰り返す。
【0061】図6は燃焼能力制御のうちの主にFF制御
のフローチャートを示す。図5のS39の作動を行った
後に、必要能力の演算を以下の数1、数2の計算式に基
づいて演算する(S100)、(S101)。
【数1】式1…第1の計算値Q=(Tset −THin)×w =必要能力(必要熱量)
【数2】式2…第2の計算値q=(THout −THin)×w =過渡期である現在の能力 Tset :設定温度 THin :入水温 THout :出湯温 w :入水量
【0062】第1の計算値Qと第2の計算値qとを演算
した後に、FF制御による燃焼量(空気量、ガス量)の
設定を行ったか否かを判別し(S102)、FF制御に
よる燃焼量の設定を行っている場合には、図7のフロー
チャートに示すS123以下のFB(PI)制御を行
う。
【0063】また、FF制御による燃焼量の設定を行っ
ていない場合には、水量比例調整弁33の開度を初期設
定した後に所定時間(t9秒間:例えば1秒間)が経過
したか否かを判別する(S103)。なお、t9秒間
は、(熱交換器13の熱容量)/(必要能力Q)より求
められる。
【0064】そして、t9秒間が経過した後に、Q≧q
xか否かを判別する(S104)。ここで、xは例えば
1.5を満足する係数であって、しかも第1の計算値Q
と第2の計算値qとの比較結果により、給湯器1のコー
ルドスタートの判断を行うものである。
【0065】Q≧qxではない時、Q<qか否かを判別
する(S105)。Q<qではない時、すなわち、出湯
温(THout)が設定温度(Tset) よりやや低い時、出湯温
(THout)を設定温度(Tset) に接近させるために、必要
能力Qと同じ緩加熱能力(Q×1.0)を出力するよう
に、ファン駆動回路72、比例弁制御回路73およびギ
ャドモータ駆動回路74を制御する(S106)。な
お、(Q×1.0)のうち1.0は係数である。
【0066】すなわち、S106の作動においては、緩
加熱能力(Q×1.0)が得られる目標回転数となるよ
うに燃焼用ファン12への供給電圧が変更され、ガスバ
ーナ11へ供給される空気量が比例制御によって調節さ
れる。これによって、ガバナ比例弁23への通電電流が
燃焼用ファン12の回転数に応じた目標開度となるよう
に変更され、ガスバーナ11へ供給されるガス量が比例
制御によって調節される。さらに、水量比例調整弁33
の開度も制御される。
【0067】FF制御は、大きな変化に対応する出力と
して終了し、その後にばらつきによる誤差があると、出
湯温が設定温度に到達しないため、図7のフローチャー
トに示したS123以下のFB(PI)制御に切替えら
れる。次に、S105において、Q<qである時、すな
わち、出湯温(THout)が設定温度(Tset) より高温とな
っている時、必要能力Qより小さな最小能力を出力する
ように、燃焼用ファン12の目標回転数を設定して、そ
の目標回転数の信号をファン駆動回路72に出力する
(S107)。
【0068】すなわち、S100で演算した必要能力Q
に応じて切替弁24がオフ(半開能力運転)されている
場合は、半開能力制御域Iの最小値の能力が得られる目
標回転数となるように燃焼用ファン12への供給電圧が
変更され、ガスバーナ11へ供給される空気量が比例制
御によって調節される。これによって、ガバナ比例弁2
3への通電電流が燃焼用ファン12の回転数に応じた目
標開度となるように変更され、ガスバーナ11へ供給さ
れるガス量が比例制御によって調節される。
【0069】また、S100で演算した必要能力Qに応
じて切替弁24がオン(全開能力運転)されている場合
は、全開能力制御域IIの最小値の能力が得られる目標
回転数となるように燃焼用ファン12への供給電圧が変
更され、ガスバーナ11へ供給される空気量が比例制御
によって調節される。これによって、ガバナ比例弁23
への通電電流が燃焼用ファン12の回転数に応じた目標
開度となるように変更され、ガスバーナ11へ供給され
るガス量が比例制御によって調節される。
【0070】そして、入水量の関数である所定時間{τ
1 =a/w[秒]}を演算する(S108)。なお、τ
1 はa/wを満足する時間である。ここで、aは係数
で、例えば熱交換器13の熱容量が例えば500ccの時
に入水量wは10[l/分]、τ1 が3秒間とされる。
【0071】そして、最小能力を出力するFF制御時間
が入水量の関数である所定時間(τ 1 秒間:例えば2〜
4秒間)を経過したか否かを判別する(S109)。最
小能力を出力するFF制御時間が所定時間(τ1 秒間:
例えば3秒間)を経過した時には、必要能力Qと同じ緩
加熱能力(Q×1.0)を出力するように、燃焼用ファ
ン12の目標回転数を設定して、その目標回転数の信号
をファン駆動回路72に出力する(S110)。なお、
(Q×1.0)のうち1.0は係数である。
【0072】すなわち、S110の作動においては、必
要能力Qと同じ緩加熱能力(Q×1.0)が得られる目
標回転数となるように燃焼用ファン12への供給電圧が
変更され、ガスバーナ11へ供給される空気量が比例制
御によって調節される。これによって、ガバナ比例弁2
3への通電電流が燃焼用ファン12の回転数に応じた目
標開度となるように変更され、ガスバーナ11へ供給さ
れるガス量が比例制御によって調節される。さらに、水
量比例調整弁33の開度も制御される。
【0073】FF制御は、大きな変化に対応する出力と
して終了し、その後にばらつきによる誤差があると、出
湯温が設定温度に到達しないため、図7のフローチャー
トに示したS123以下のFB(PI)制御に切替えら
れる。
【0074】ここで、最小能力を出力するFF制御時間
が所定時間(τ1 秒間:例えば2〜4秒間)を経過して
いない時には、設定温度(Tset) と出湯温(THout)との
温度偏差が所定温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5
℃)以内となっているか否かを判別して(S111)、
温度偏差が所定温度差以内の時、S110を行い、温度
偏差が所定温度差以内ではない時、継続してS109を
行う。
【0075】次に、S104において、Q≧qxの時に
は、すなわち、出湯温が設定温度まで達しない時には、
設定温度(Tset) と出湯温(THout)との温度偏差が所定
温度差(|dt|℃=±y℃:例えば±5℃)以内となっ
ているか否かを判別して(S112)、温度偏差が所定
温度差以内の時、S106を行う。
【0076】温度偏差が所定温度差以内ではない時、必
要能力Qより大きな最大能力{急加熱能力:Q×(Q+
α)/Q}を出力するように、燃焼用ファン12の目標
回転数を設定して、その目標回転数の信号をファン駆動
回路72に出力する(S113)。その後にS112以
下の作動を行う。なお、(Q+α)/Qは係数で例えば
αをQ×3/4kcalとしたとき1.75とされる。
【0077】すなわち、S113の作動においては、必
要能力Qより大きな最大能力{Q×(Q+α)/Q}が
得られる目標回転数となるように燃焼用ファン12への
供給電圧が変更され、ガスバーナ11へ供給される空気
量が比例制御によって調節される。これによって、ガバ
ナ比例弁23への通電電流が燃焼用ファン12の回転数
に応じた目標開度となるように変更され、ガスバーナ1
1へ供給されるガス量が比例制御によって調節される。
さらに、水量比例調整弁33の開度も制御される。
【0078】図7はFB(PI)制御のフローチャート
を示す。FF制御が行われた後の燃焼能力制御は、図6
のS100、S101の演算と、図7のフローチャート
と図8のフローチャートに示した作動とが繰り返され
る。
【0079】設定温度(Tset) と出湯温(THout)との温
度偏差が所定温度差(+y℃:例えば+5℃)以上か否
かを判別する(S123)。温度偏差が所定温度差(+
y℃:例えば+5℃)以上の時、必要能力Qより小さな
最小能力{Q×(Q−β)/Q}を出力するように、燃
焼用ファン12の制御回転数を設定して、その目標回転
数の信号をファン駆動回路72に出力する(S12
4)。なお、(Q−β)/Qは係数で例えばβをQ×1
/4kcalとしたとき0.6とされる。
【0080】すなわち、S124の作動においては、必
要能力Qより小さな余熱パージ能力{Q×(Q−β)/
Q}が得られる目標回転数となるように燃焼用ファン1
2への供給電圧が変更され、ガスバーナ11へ供給され
る空気量が比例制御によって調節される。これによっ
て、ガバナ比例弁23への通電電流が燃焼用ファン12
の回転数に応じた目標開度となるように変更され、ガス
バーナ11へ供給されるガス量が比例制御によって調節
される。さらに、水量比例調整弁33の開度も制御され
る。
【0081】そして、FF制御出力の制御時間(t10
秒間:例えば30秒間)が経過した(S125)後、図
5のフローチャートに示したS41以下の安全制御を行
う。また、t10秒間経過していない時には、S123
以下の作動を繰り返す。したがって、設定温度(Tset)
と出湯温(THout)との温度偏差が所定温度差(+y℃:
例えば+5℃)以上のときには、積分時間(PI制御出
力の可変更新時間)Tより短時間に設定された制御時間
(t10秒間:例えば30秒間)が経過するまで、FF
制御出力{余熱パージ能力:Q×(Q−β)/Q}を出
す。
【0082】また、設定温度(Tset) と出湯温(THout)
との温度偏差が所定温度差(+y℃:例えば+5℃)未
満の時に、温度偏差関数と入水量関数との合成関数から
積分時間(PI制御出力の可変更新時間)Tを演算する
(S127)。
【0083】ここで、温度偏差関数F(e)は以下の数
3の演算式より導き出される。
【数3】∴F(e)=(K1 −e)×k1 1 、k1 は定数 e=設定温度−出湯温
【0084】また、入水量関数G(w)は以下の数4の
演算式より導き出される。
【数4】∴G(w)=(K2 −w)×k2 2 、k2 は定数
【0085】そして、積分時間(PI制御出力の可変更
新時間)Tは以下の数5の演算式より導き出される。
【数5】∴T={F(e)+G(w)} ={(155−e)×1/8+(80−w)×1/8} =PI制御の出力時間
【0086】したがって、設定温度(Tset) と出湯温
(THout)との温度偏差(e)が+y℃(例えば+5℃)
未満のときには、温度偏差(e)が大きい程または入水
量(w)が多い程、PI制御出力の可変更新時間(積分
時間)Tが短くなる。また、温度偏差(e)が小さい程
または入水量(w)が少ない程、PI制御出力の可変更
新時間(積分時間)Tが長くなる。
【0087】その後、積分時間(T:例えば150秒
間)が経過した(S128)後、設定温度(Tset) と出
湯温(THout)との温度偏差(e)が1℃以下か否かを判
別する(S129)。設定温度(Tset) と出湯温(THou
t)との温度偏差(e)が1℃以下の時、図5に示したフ
ローチャートのS41以下の安全制御を行う。
【0088】また、設定温度(Tset) と出湯温(THout)
との温度偏差(e)が1℃以下ではない時、燃料ガスの
ガス種に応じた係数(制御定数)Kpを入力し(S13
0)、ガス種に応じたPI制御の制御定数に切替えるよ
うに、以下のPI制御出力の数6の演算式の更新を行
う。そして、その更新されたPI制御出力に基づいて、
図8のフローチャートの制御を行う(S131)。図8
のフローチャートの制御を終了した後に、図5に示した
フローチャートのS41以下の安全制御を行う。
【数6】PI制御出力:PN =PN-1+e×Kp Kp=ガス種に応じた係数(制御定数) PI制御出力変化量:ΔVS =e×Kp 現在のPI制御出力:PN-1=Q+α ∴PI制御主力:PN =PN-1+ΔVS
【0089】但し、所定流量(5l/分)より少ない入
水量のときには、FF制御出力の最大能力{Q×(Q+
α)/Q}の出力を、必要能力Qと同じ緩加熱能力(Q
×1.0)出力に近づけて微小流量における出湯温の安
定性を向上させている。
【0090】つぎに、図7のフローチャートに示したS
131でPI制御出力が更新された時に、図8に示すフ
ローチャートに基づいて2連式のガスバーナ11の半開
能力運転と全開能力運転とを切替える切替制御を行う。
【0091】図7のフローチャートに示したS131の
PI制御出力の更新時において、切替弁24がONされ
ているか否かを判別する(S200)。切替弁24がO
Nされていない時、つまり第1のバーナ11aのみの燃
焼による半開能力運転で、設定温度と出湯温との温度偏
差(例えば更新されたPI制御出力PN )に基づいて燃
焼用ファン12への供給電圧を比例制御空気量を自動調
節すると共に、ガバナ比例弁23への通電電流を比例制
御してガス量を自動調節する(S201)。
【0092】このとき、燃焼用ファン12への供給電圧
とガバナ比例弁23への通電電流の比例制御が半開能力
制御域Iの最大域(重複制御域III:例えば半開能力
制御域Iの最大値)付近に達したか否かを判別する。す
なわち、ガバナ比例弁23の開度が半開能力制御域Iの
最大域付近に相当する開度となったか否かを判別する
(S202)。半開能力制御域Iの最大域付近に達して
いない時、図7のS131の制御を抜けて、図5のS4
1以下の安全制御を行う。
【0093】半開能力制御域Iの最大域付近に達した
時、全開切替信号を出力する(S203)。全開切替信
号は、燃焼用ファン12への供給電圧またはガバナ比例
弁23への通電電流のリミット値(最大値)を用いる。
【0094】全開切替信号を出力してから一定時間(t
11:例えば5〜30秒間)だけ継続して燃焼用ファン
12への供給電圧またはガバナ比例弁23への通電電流
の比例制御が半開能力制御域Iの最大域(重複制御域I
II:例えば半開能力制御域Iの最大値)付近に留まっ
ている(S204)、(S205)時、例えば半開能力
制御域Iの最大値に能力を等しくするためガバナ比例弁
23へ緩点火電流を供給し(S206)、切替弁24を
ONする(S207)。その後に、図7のS131の制
御を抜けて、図5のS41以下の安全制御を行う。
【0095】S200において、切替弁24がONされ
ている時、つまり第1のバーナ11aと第2のバーナ1
1bの同時燃焼による全開能力運転で、設定温度と出湯
温との温度偏差(例えば更新されたPI制御出力PN )
に基づいて燃焼用ファン12への供給電圧を比例制御し
て空気量を自動調節すると共に、ガバナ比例弁23への
通電電流を比例制御してガス量を自動調節する(S20
8)。
【0096】このとき、燃焼用ファン12への供給電圧
の比例制御とガバナ比例弁23への通電電流の比例制御
が全開能力制御域IIの最小域(重複制御域III:例
えば全開能力制御域IIの最小値)付近に達したか否か
を判別する。すなわち、ガバナ比例弁23の開度が全開
能力制御域IIの最小域付近に相当する開度となったか
否かを判別する(S209)。全開能力制御域IIの最
小域付近に達していない時、図7のS131の制御を抜
けて、図5のS41以下の安全制御を行う。
【0097】全開能力制御域IIの最小域付近に達した
時、半開切替信号を出力する(S210)。半開切替信
号は、燃焼用ファン12への供給電圧またはガバナ比例
弁23への通電電流のリミット値(最小値)を用いる。
【0098】半開切替信号を出力してから一定時間(t
12:例えば5〜30秒間)だけ継続して燃焼用ファン
12への供給電圧またはガバナ比例弁23への通電電流
の比例制御が全開能力制御域IIの最小域付近に留まっ
ている(S211)、(S212)時、燃焼用ファン1
2への供給電圧とガバナ比例弁23への通電電流を変更
することなく、切替弁24をOFFする(S213)。
その後に、図7のS131の制御を抜けて、図5のS4
1以下の安全制御を行う。
【0099】〔実施例の効果〕以上のように、給湯器1
は、比例制御が半開能力制御域Iの最大域(重複制御域
III:例えば半開能力制御域Iの最大値)付近に達
し、半開能力運転から全開能力運転に切替える場合に
は、先ず燃焼用ファン12を緩点火制御し、現在の通電
電流(最大値)より大きい緩点火電流をガバナ比例弁2
3に供給し、2連式のガスバーナ11へ供給される混合
気を一旦ガスリッチにして、第2のバーナ11bへの火
移りを容易にする。そして、切替弁24を開弁して、第
2のバーナ11bを点火することによって、第1のバー
ナ11aと第2のバーナ11bの同時燃焼による全開能
力運転に移行する。
【0100】その後、燃焼用ファン12への供給電圧お
よびガバナ比例弁23への通電電流が全開能力制御域I
Iの最小値に相当する供給電圧および通電電流に下が
り、半開能力制御域Iの最大値の能力に略等しくなるこ
とにより、すなわち、半開能力制御域Iの最大値のとき
のガス量に略等しくなることにより、連続的なガス量の
比例制御および連続的な出湯温度制御が行われる。よっ
て、半開能力運転から全開能力運転に切替える時に、第
1、第2のバーナ11a、11b間の火移りが安定する
ことにより、半開能力運転から全開能力運転への切替制
御および出湯温度制御をスムーズに行うことができる。
【0101】また、給湯器1は、比例制御が全開能力制
御域IIの最小域(重複制御域III:例えば全開能力
制御域IIの最小値)付近に達し、全開能力運転から半
開能力運転に切替える場合には、燃焼用ファン12への
供給電圧とガバナ比例弁23への通電電流が各々全開能
力制御域IIの最小値に対応しており、2連式のガスバ
ーナ11の全開能力運転または半開能力運転によらず変
化しない。また、燃焼ファン12は、慣性力が大きく応
答遅れがあり急変動作への追随性に劣るので、燃焼用フ
ァン12への供給電圧とガバナ比例弁23への通電電流
を変更することなく、切替弁24を閉弁して、第2のバ
ーナ11bを消火することによって、第1のバーナ11
aのみの燃焼による半開能力運転に移行する。このと
き、全開能力制御域IIの最小値のときのガス量に略等
しくなることにより、連続的なガス量の比例制御が行わ
れる。よって、安定した燃焼状態を保ちながら、全開能
力運転から半開能力運転への切替制御および出湯温度制
御をスムーズに行うことができる。
【0102】さらに、全開切替信号や半開切替信号を瞬
間の値で検出する方法は、給湯器1のように熱容量の大
きいもの、あるいは出湯温サーミスタ38等の温度セン
サに応答遅れにあるものにおいては、切替弁24がO
N、OFFを繰り返すチャタリング現象が生じて、給湯
器1の制御不良を生起させる原因となっていた。
【0103】しかるに、本実施例のように切替領域(半
開能力制御域Iの最大値付近または全開能力制御域II
の最小値付近)に一定時間(t11、t12:例えば5
〜30秒間)経過するまで留まっている時に半開能力運
転と全開能力運転とを切替えるようにしたものは、切替
弁24がON、OFFを繰り返すことによる切替弁24
のチャタリング現象を防止することができる。
【0104】〔変形例〕本実施例では、燃料として燃料
ガスなどの気体燃料を用いたが、燃料として石油などの
液体燃料を用いても良い。本実施例では、2連式のガス
バーナ11の半開能力運転と全開能力運転とのバーナ比
を1:2としたが、2連式のガスバーナ11の半開能力
運転と全開能力運転とのバーナ比を1:3や1:4とし
ても良い。すなわち、本発明では、半開能力運転とはバ
ーナの部分燃焼運転を言い、全開能力運転とはガスバー
ナの全体燃焼運転を言う。
【0105】本実施例では、フィードバック制御におい
て設定温度と出湯温との温度偏差に基づいて先ず燃焼用
ファン12への供給電圧を比例制御した後に、燃焼用フ
ァン12の回転数に基づいてガバナ比例弁23への通電
電流を比例制御することにより2連式のガスバーナ11
に供給される空気量とガス量を自動調節したが、フィー
ドバック制御において設定温度と出湯温との温度偏差に
基づいて先ずガバナ比例弁23への通電電流を比例制御
した後に、ガバナ比例弁23の開度に基づいて燃焼用フ
ァン12への供給電圧を比例制御することにより2連式
のガスバーナ11に供給される空気量とガス量を自動調
節しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス燃焼式給湯器を示した概略図である(実施
例)。
【図2】図1のガス燃焼式給湯器の制御装置を示したブ
ロック図である(実施例)。
【図3】図2の制御装置のシーケンス制御、燃焼能力制
御、安全制御を示したフローチャートである(実施
例)。
【図4】図2の制御装置のシーケンス制御、燃焼能力制
御、安全制御を示したフローチャートである(実施
例)。
【図5】図2の制御装置のシーケンス制御、燃焼能力制
御、安全制御を示したフローチャートである(実施
例)。
【図6】図2の制御装置の主にFF制御を示したフロー
チャートである(実施例)。
【図7】図2の制御装置のFB制御を示したフローチャ
ートである(実施例)。
【図8】図2の制御装置のガスバーナの切替制御を示し
たフローチャートである(実施例)。
【図9】ガバナ比例弁の開度とガス量との関係を示した
グラフである(実施例)。
【符号の説明】
1 ガス燃焼式給湯器 11 2連式のガスバーナ 12 燃焼用ファン 13 熱交換器 20 ガス供給管(燃料供給路) 23 ガバナ比例弁 24 切替用電磁弁 38 出湯温サーミスタ(出湯温検知手段) 54 メインコントローラ(温度設定手段) 60 制御回路 11a 第1のバーナ 11b 第2のバーナ 54a サブコントローラ(温度設定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)燃料供給路に接続された第1のバー
    ナ、および該第1のバーナに並列して前記燃料供給路に
    接続された第2のバーナからなるバーナと、 (b)前記燃料供給路に設けられ、通電電流の変化に基
    づいて、前記バーナへ供給する燃料の供給量を調節する
    比例弁と、 (c)供給電圧の変化に基づいて、前記バーナへ供給す
    る燃焼用空気の空気量を調節する燃焼用ファンと、 (d)前記比例弁と前記第2のバーナとの間に配され、
    前記第2のバーナへの燃料の供給および停止を制御する
    切替用電磁弁と、 (e)前記バーナの上方に設けられ、内部を通過する水
    を加熱する熱交換器と、 (f)該熱交換器の下流に設けられ、前記熱交換器から
    流出する水の出湯温を検知する出湯温検知手段と、 (g)前記熱交換器から流出する水の出湯温を所望の設
    定温度に設定する温度設定手段と、 (h)前記第1のバーナのみの燃焼による半開能力運転
    時に前記切替用電磁弁を閉弁し、前記第1のバーナおよ
    び第2のバーナの同時燃焼による全開能力運転時に前記
    切替用電磁弁を開弁すると共に、 前記半開能力運転時に設定温度と出湯温との温度偏差に
    応じて前記比例弁への通電電流および前記燃焼用ファン
    への供給電圧を比例制御する半開能力制御域、前記全開
    能力運転時に設定温度と出湯温との温度偏差に応じて前
    記比例弁への通電電流および前記燃焼用ファンの供給電
    圧を比例制御する全開能力制御域、並びに半開能力制御
    域の最大域と全開能力制御域の最小域との重複制御域を
    有するフィードバック制御を行う制御回路とを備えた給
    湯器において、 前記制御回路は、半開能力運転時にフィードバック制御
    によって、前記比例弁への通電電流および前記燃焼用フ
    ァンへの供給電圧の比例制御が半開能力制御域の最大域
    付近に達した時、緩点火制御を行いながら前記切替用電
    磁弁を開弁して全開能力運転に切替えることを特徴とす
    る給湯器。
  2. 【請求項2】(a)燃料供給路に接続された第1のバー
    ナ、および該第1のバーナに並列して前記燃料供給路に
    接続された第2のバーナからなるバーナと、 (b)前記燃料供給路に設けられ、通電電流の変化に基
    づいて、前記バーナへ供給する燃料の供給量を調節する
    比例弁と、 (c)供給電圧の変化に基づいて、前記バーナへ供給す
    る燃焼用空気の空気量を調節する燃焼用ファンと、 (d)前記比例弁と前記第2のバーナとの間に配され、
    前記第2のバーナへの燃料の供給および停止を制御する
    切替用電磁弁と、 (e)前記バーナの上方に設けられ、内部を通過する水
    を加熱する熱交換器と、 (f)該熱交換器の下流に設けられ、前記熱交換器から
    流出する水の出湯温を検知する出湯温検知手段と、 (g)前記熱交換器から流出する水の出湯温を所望の設
    定温度に設定する温度設定手段と、 (h)前記第1のバーナのみの燃焼による半開能力運転
    時に前記切替用電磁弁を閉弁し、前記第1のバーナおよ
    び第2のバーナの同時燃焼による全開能力運転時に前記
    切替用電磁弁を開弁すると共に、 前記半開能力運転時に設定温度と出湯温との温度偏差に
    応じて前記比例弁への通電電流および前記燃焼用ファン
    への供給電圧を比例制御する半開能力制御域、前記全開
    能力運転時に設定温度と出湯温との温度偏差に応じて前
    記比例弁への通電電流および前記燃焼用ファンの供給電
    圧を比例制御する全開能力制御域、並びに半開能力制御
    域の最大域と全開能力制御域の最小域との重複制御域を
    有するフィードバック制御を行う制御回路とを備えた給
    湯器において、 前記制御回路は、全開能力運転時にフィードバック制御
    によって、前記比例弁への通電電流および前記燃焼用フ
    ァンへの供給電圧の比例制御が全開能力制御域の最小域
    付近に達した時、前記燃焼用ファンへの供給電圧と前記
    比例弁への通電電流を変更することなく前記切替用電磁
    弁を閉弁して半開能力運転に切替えることを特徴とする
    給湯器。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6284221A (ja) * 1985-10-08 1987-04-17 Sanyo Electric Co Ltd 燃焼制御装置
JPS6234641B2 (ja) * 1980-10-24 1987-07-28 Morita Tokushu Kiko

Patent Citations (2)

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