JP2814460B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2814460B2
JP2814460B2 JP6146031A JP14603194A JP2814460B2 JP 2814460 B2 JP2814460 B2 JP 2814460B2 JP 6146031 A JP6146031 A JP 6146031A JP 14603194 A JP14603194 A JP 14603194A JP 2814460 B2 JP2814460 B2 JP 2814460B2
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ratio
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聖憲 金礪
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株式会社ハーマン
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入水路及び出湯路が夫
々接続され、バーナにより加熱される水加熱用の熱交換
器と、前記入水路と前記出湯路とを接続するバイパス路
と、前記熱交換器を通して前記出湯路に供給される湯
と、前記バイパス路を通して供給される水との混合比率
を調節する混合比調節手段と、前記湯と水との混合湯温
が目標給湯温度になるように、前記混合比調節手段及び
前記バーナへの燃料供給量を制御する制御手段とが備え
られ、前記制御手段は、前記入水路での入水温度及び入
水量の検出情報並びに前記目標給湯温度の情報に基づい
て前記バーナへの燃料供給量を制御し、且つ、出湯開始
時においては前記混合湯温が前記目標給湯温度になるよ
うに、前記混合比調節手段を制御するように構成されて
いる給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記給湯装置において、従来では、前記
混合湯温を目標給湯温度にさせる構成として、熱交換器
により加熱される湯温が予め設定された所定温度になる
ようにバーナへの燃料供給量が制御され、混合湯温が目
標給湯温度になるように、前記混合比調節手段の混合比
率を制御する構成が用いられている。
【0003】上記制御構成において、従来では、例えば
本出願人による特願平3−265723号に示されるよ
うに、給湯運転の中断時間が短いとき、即ち、熱交換器
での後沸きによる高温湯が出湯されるおそれがあるとき
には、給湯開始から所定時間経過するまで、前記混合比
調節手段を、目標給湯温度に対応する比率よりも、バイ
パス路から供給される水の比率が大になるように制御し
て(後沸き制御)、高温湯が出湯されるのを防止するよ
う構成すると共に、前記中断時間が長く、熱交換器内で
の湯温が低下しているときは、給湯開始から、熱交換器
により設定温度まで加熱された湯が出湯路に供給される
までの過渡状態においては、定常運転時における温度よ
りも低い温度の湯がバイパス路からの水と混合され、混
合湯温が目標給湯温度よりも低くなる、所謂、前冷え状
態になるから、給湯開始から所定時間経過するまで、目
標給湯温度に対応する比率よりも、バイパス路から供給
される水の比率が小になるように、混合比調節手段を制
御する(前冷え制御)ことによって、出湯開始時に低温
湯が出湯されるのを防止するようにしたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、給湯運転が中断された時間の長さに基づ
いて、後沸き制御状態であるか前冷え制御状態であるか
を判別して、給湯開始から所定時間が経過するまで、後
沸き制御状態であればバイパス路からの水の比率を大に
し、前冷え制御状態であれば前記水の比率を小にさせ
る、という切り換え制御が実行されるに過ぎないもので
あるから、次のような不利がある。例えば外気温度や目
標給湯温度の差異等に起因して、湯温が変化するにもか
かわらず、所定時間のみ水の比率を切り換え制御する構
成であるから、所定時間が経過した後においても、後沸
きが解消されずに給湯温度が目標給湯温度よりも大きく
上昇したり、あるいは、前冷えが解消せず給湯温度が目
標給湯温度よりも大きく低下する等、給湯温度の変動が
充分に抑制できない不利があった。
【0005】更に、上述したような熱交換器内での後沸
きに起因する高温湯が給湯される時間は、熱交換器出口
から給湯栓等の給湯出口まで湯が流動する間の短い時間
であるのに対して、給湯運転の開始に伴って熱交換器に
より目標給湯温度まで湯が加熱されて給湯出口に達する
までの立上がり時間は、一般にそれよりも長い時間を要
するものとなる。従って、後沸きが生じている場合であ
っても、例えば、図7に示すように、後沸きによる高温
湯が給湯された後、目標給湯温度よりも低温の湯が給湯
される、前冷えの状態が生じることになる。
【0006】上記従来技術においては、前記所定時間が
経過するまで水の比率を大にさせることで後沸きによる
湯温上昇を回避できるとしても、上述したような後沸き
の後に生じる前冷えの状態においては、前記所定時間が
経過した後は、目標給湯温度に対応する水の比率に切り
換えられるので、給湯温度が目標給湯温度よりも大きく
低下するおそれがある等、湯温の変動を充分に抑制でき
ないものとなっていた。
【0007】本発明は、給湯開始時に給湯温度が目標給
湯温度から大きく変動するのを極力抑制することが可能
となる給湯装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明の特徴構成は、
入水路及び出湯路が夫々接続され、バーナにより加熱さ
れる水加熱用の熱交換器と、前記入水路と前記出湯路と
を接続するバイパス路と、前記熱交換器を通して前記出
湯路に供給される湯と、前記バイパス路を通して供給さ
れる水との混合比率を調節する混合比調節手段と、前記
湯と水との混合湯温が目標給湯温度になるように、前記
混合比調節手段及び前記バーナへの燃料供給量を制御す
る制御手段とが備えられ、前記制御手段は、前記入水路
での入水温度及び入水量の検出情報並びに前記目標給湯
温度の情報に基づいて前記バーナへの燃料供給量を制御
し、且つ、出湯開始時においては前記混合湯温が前記目
標給湯温度になるように、前記混合比調節手段を制御す
るように構成されている給湯装置において、前記湯と水
との混合湯温を検出する混合湯温検出手段が備えられ、
前記制御手段は、給湯運転の開始が指令されたときに、
前記目標給湯温度と前記混合湯温検出手段による検出値
との偏差が運転状態判別用の設定値を越えている場合に
は、初点火立上がり用の制御モードに設定し、前記偏差
が運転状態判別用の設定値を越えていない場合には、給
湯運転開始から設定時間が経過した後に、前記混合比率
が定常運転用目標比率になるように前記混合比調節手段
を制御した状態における前記混合湯温の検出情報に基づ
いて、後沸き制御モード又は前冷え制御モードのいずれ
かの制御モードに設定するように構成されている点にあ
る。
【0009】第2発明の特徴構成は、第1発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記制御手段は、
前記混合湯温が、前記目標給湯温度よりも湯温上昇判別
用の設定量だけ高い設定上限温度まで上昇すると前記後
沸き制御モードに設定し、且つ、前記混合湯温が前記目
標給湯温度よりも前記設定量だけ低い設定下限温度まで
下降すると前記前冷え制御モードに設定するように構成
され、前記後沸き制御モードにおいては、 (イ)前記混合湯温が前記設定上限温度まで上昇するに
伴って、前記定常運転用目標比率よりも前記バイパス路
を通して供給される水の比率が大になるように、前記混
合比調節手段を制御し、 (ロ)上記(イ)の状態において、前記混合湯温が設定
下限温度まで下降するに伴って、前記混合比率が前記定
常運転用目標比率になるように、前記混合比調節手段を
制御し、 (ハ)上記(ロ)の状態において、前記混合湯温が前記
設定下限温度まで下降するに伴って、前記混合比率が前
記定常運転用目標比率よりも前記水の比率が小になるよ
うに、前記混合比調節手段を制御し、 (ニ)上記(ハ)の状態において、前記混合湯温が前記
設定上限温度まで上昇すると、前記混合比率が定常運転
用目標比率になるように、前記混合比調節手段を制御
し、前記前冷え制御モードにおいては、 (a)前記混合湯温が前記設定下限温度まで下降するに
伴って、前記定常運転用目標比率よりも前記水の比率が
小になるように、前記混合比調節手段を制御し、 (b)上記(a)の状態において、前記混合湯温が前記
設定上限温度まで上昇すると、前記混合比率が前記定常
運転用目標比率になるように、前記混合比調節手段を制
御する、混合比率切換制御を実行するように構成されて
いる点にある。
【0010】第3発明の特徴構成は、第1又は第2発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記制御
手段は、給湯運転開始から設定時間を経過するまでの間
において、前記水の比率が前記定常運転用目標比率より
も小になるように、前記混合比調節手段を制御するよう
に構成されている点にある。
【0011】第4発明の特徴構成は、第2又は第3発明
の実施に好適な構成を特定するものであって、前記制御
手段は、前記目標給湯温度が、設定温度領域にある状態
においてのみ、前記混合比率切換制御を実行するように
構成されている点にある。
【0012】第5発明の特徴構成は、第1、第2、第3
又は第4発明の実施に好適な構成を特定するものであっ
て、前記制御手段は、前記初点火立上がり用の制御モー
ドにおいては、 (あ)給湯運転を開始してから、前記混合湯温が目標給
湯温度になるまでの間は、前記混合比率が、前記水の比
率を最小またはそれに近い状態とする起動用混合比率に
なるように、前記混合比調節手段を制御し、 (い)上記(あ)の状態において、前記混合湯温が前記
目標給湯温度になると、前記混合比率が、前記水の比率
を前記起動用混合比率より大で、且つ、前記定常運転用
目標比率より小とする中継混合比率になるように、前記
混合比調節手段を制御し、 (う)上記(い)の状態において、前記混合湯温が前記
目標給湯温度になると、前記混合比率が前記定常運転用
目標比率になるように、前記混合比調節手段を制御す
る、混合比率漸増制御を実行するように構成されている
点にある。
【0013】第6発明の特徴構成は、第5発明の実施に
好適な構成を特定するものであって、前記制御手段は、
前記目標給湯温度が、設定温度領域にある状態において
のみ、前記混合比率漸増制御を実行するように構成され
ている点にある。
【0014】第7発明の特徴構成は、第1、第2、第
3、第4、第5又は第6発明の実施に好適な構成を特定
するものであって、前記バイパス路は、流路径が互いに
異なる複数の経路で構成され、前記混合比調節手段は、
前記各経路に夫々備えられた開閉弁で構成されている点
にある。
【0015】第8発明の特徴構成は、第1、第2、第
3、第4、第5、第6又は第7発明の実施に好適な構成
を特定するものであって、前記混合湯温検出手段が、前
記出湯路と前記バイパス路との接続点よりも下流側の湯
温を検出するように構成されている点にある。
【0016】第9発明の特徴構成は、第1、第2、第
3、第4、第5、第6、第7又は第8発明の実施に好適
な構成を特定するものであって、前記入水路における前
記バイパス路との分岐点よりも上手側に、水量検出手段
が備えられ、前記制御手段は、前記水量検出手段による
検出水量が設定量を越えると、前記バーナの燃焼を開始
し、前記検出水量が設定量を下回ると、前記バーナの燃
焼を停止させるように構成されている点にある。
【0017】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、給湯運転の開始
が指令されたときに、前記目標給湯温度と前記混合湯温
検出手段による検出値との偏差が運転状態判別用の設定
値を越えている場合、つまり、給湯運転の停止時間が比
較的長く、熱交換器での湯温が低くなっている状態であ
れば、制御手段は、初点火立上がり用の制御モードに設
定される。そして、前記偏差が運転状態判別用の設定値
を越えていない場合には、給湯運転開始から設定時間が
経過した後に、前記混合比率が定常運転用目標比率にな
るように前記混合比調節手段を制御した状態における前
記混合湯温の検出情報に基づいて、制御手段は後沸き制
御モード又は前冷え制御モードのいずれかの制御モード
に設定されることになる。給湯運転開始直後は、出湯路
におけるバイパス路との接続点の上流側近傍に存在する
比較的低い温度の湯が、バイパス路からの水と混合する
ことで、混合湯温が一時的に低い温度になったり、過渡
的にバイパス路側の水量が多くなることがあるが、前記
設定時間が経過した後に湯温の変化を監視するので、こ
のような一時的な温度低下を検出することがなく、後沸
きであるか前冷えであるかを正確に判別できる。
【0018】従って、混合湯温(給湯温度)の検出情報
に基づいて、そのときの熱交換器の出湯状態に適した制
御モードに設定されて、混合比調節手段が制御されるこ
とになり、給湯温度の変動を極力、抑制して安定した温
度に維持させることができる。
【0019】第2発明の特徴構成によれば、第1発明の
特徴構成による発明に加えて次の作用がある。
【0020】前記混合湯温が、前記目標給湯温度よりも
湯温上昇判別用の設定量だけ高い設定上限温度まで上昇
すると後沸き制御モードに設定される。
【0021】後沸き制御モードに設定されると、混合湯
温が設定上限温度まで上昇するに伴って、定常運転用目
標比率よりもバイパス路を通して供給される水の比率が
大になるように制御される。従って、低温である水の混
合比率が多くなるので、混合湯温が低下することにな
る。
【0022】そして、このように水比率が大になった状
態で、混合湯温が設定下限温度まで下降すると、出湯路
側の湯温が低下している、即ち、熱交換器での後沸きに
よる高温湯が減少しているので、混合比率が定常運転用
目標比率になるように制御され、混合湯温の変化状態が
監視される。このとき、混合湯温が設定下限温度、あで
下降すると、熱交換器での後沸きに起因した高温湯が通
過して、熱交換器による加熱状態が発揮されるまでの前
冷え状態が発生しているので、定常運転用目標比率より
も水の比率が小になるように制御され、混合湯温が上昇
することになる。その後、混合湯温が設定上限温度まで
上昇すると、前冷え状態が解消され、出湯路内の湯温が
定常運転時の温度に近づいているので、混合比率が定常
運転用目標比率になるように制御される。
【0023】又、給湯運転が開始され、混合比率が定常
運転用目標比率になるように混合比調節手段が制御され
た状態で混合湯温が低下すると、前冷え制御モードに設
定される。
【0024】前冷え制御モードに設定されると、混合湯
温が前記設定下限温度まで下降するに伴って、前記定常
運転用目標比率よりも前記水の比率が小になるように制
御される。従って、低温である水の混合比率が少なくな
るので、混合湯温が上昇することになる。そして、混合
湯温が設定上限温度まで上昇すると、前冷え状態が解消
され、出湯路内の湯温が定常運転時の温度に近づいてい
るので、混合比率が定常運転用目標比率になるように制
御される。
【0025】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
給湯運転が開始され、前記設定時間が経過するまでの間
は、定常運転用目標比率よりも前記水の比率が小になる
ように制御されるので、出湯路におけるバイパス路との
接続点の上流側近傍に比較的低い温度の湯が存在する場
合や過渡的にバイパス路側の水量が多くなる場合等であ
っても、バイパス路からの水の混合比率が小さいので、
混合湯温が一時的に低い温度になるのを未然に防止でき
る。
【0026】第4発明の特徴構成によれば、第2又は第
3発明の特徴構成による作用に加えて次の作用がある。
目標給湯温度が、例えば、人が直接、給湯使用する場合
における温度領域に設定された場合において、上述した
ような後沸きあるいは前冷えを防止することで、温度変
化の少ない適切な給湯使用状態に設定でき、目標給湯温
度が、例えば、人が直接使用しないような温度領域であ
れば、不必要な混合比率切換制御を行わないのである。
【0027】第5発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3又第4発明の特徴構成による作用に加えて次の
作用がある。給湯運転の開始が指令されたときに、目標
給湯温度と混合湯温検出手段による検出値との偏差が、
運転状態判別用の設定値を越えている場合、つまり、給
湯運転の停止時間が比較的長く、熱交換器での湯温が低
くなっている状態であれば、混合比率漸増制御を実行す
る初点火立上がり用の制御モードに設定される。つま
り、混合比率が起動用混合比率に制御され、バイパス路
からの水の比率が小さくなって、極力、混合湯温が早く
上昇することになる。その後、混合湯温が目標給湯温度
になると、水の比率が、起動用混合比率より大で、且
つ、定常運転用目標比率より小である、中継混合比率に
制御され、混合湯温が目標給湯温度以上の高温になるの
を防止し、更にその後、熱交換器での加熱に伴って出湯
路からの湯の温度が上昇して、混合湯温が目標給湯温度
になると、混合比率が定常運転用の混合比率に制御され
るのである。
【0028】第6発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4又は第5発明の特徴構成による作用に加
えて次の作用がある。目標給湯温度が、例えば、人が直
接、給湯使用する場合における温度領域に設定された場
合において、上述したような混合比率漸増制御を実行し
て、温度変化を極力抑制しながら、温度上昇を早く行わ
せることができ、目標給湯温度が、例えば、人が直接使
用しないような温度領域であれば、不必要な混合比率漸
増制御を行わないのである。
【0029】第7発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5又は第6発明の特徴構成による作
用に加えて次の作用がある。複数の開閉弁を開閉制御す
ることで、流路径の異なる経路に選択的に水が通流し
て、混合比率が制御される構成であるから、例えば、実
混合比率をフィードバックしながらアクチュエータにて
混合比率を変更制御する構成に比較して、応答遅れの少
ない状態で混合比率の制御が素早く実行できる。
【0030】第8発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6又は第7発明の特徴構成に
よる作用に加えて次の作用がある。混合湯温検出手段
が、前記接続点よりも下流側の湯温を検出するものであ
るから、湯水混合後の混合湯温(給湯温度)を確実に検
出できると共に、給湯運転の停止状況等の運転状態をも
判別することができ、混合湯温の検出手段とは別に、熱
交換器の近くでの温度を検出する運転状態判別用の専用
の温度検出手段を設ける場合に比較して、構成が簡単に
なる。
【0031】第9発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8発明の特徴
構成による作用に加えて次の作用がある。入水路におけ
るバイパス路との分岐点よりも上手側における水量(給
湯量とほぼ同じ水量)に基づいてバーナの燃焼の開始又
は停止を制御するので、熱交換器側の通水量にて燃焼の
開始あるいは停止を制御するものに比較して、給湯の開
始指令に伴ってバーナの燃焼が開始されるときにおける
給湯量のばらつきを少ないものにできる。
【0032】
【発明の効果】第1発明の特徴構成によれば、給湯運転
の開始時において、そのときの混合湯温検出手段の検出
情報に基づいて、初点火立上がり用制御モード、後沸き
用制御モードあるいは前冷え用制御モードのいずれかの
制御モード、つまり、そのときの熱交換器の出湯状態に
適した制御モードに設定された状態で、混合湯温が目標
給湯温度になるように混合比調節手段を制御することが
でき、、混合湯温、即ち、給湯温度の変動を極力少ない
ものに抑制することが可能となる給湯装置を提供できる
に至った。第2発明の特徴構成によれば、第1発明の特
徴構成による効果に加えて次の効果がある。給湯運転の
開始直後における一時的な湯温低下にかかわらず、正確
に、後沸き状態であるか前冷え状態であるかを判別で
き、夫々の状態に適した制御モードに設定でき後沸き状
態において、後沸きによる温度上昇の後に、前冷え状態
がある場合であっても、給湯温度を、確実に、設定上限
温度と設定下限温度との間での温度領域に維持させるこ
とができ、給湯運転の開始時において、目標給湯温度か
らの温度変動を極力、少ないものに抑制できるものとな
った。
【0033】第3発明の特徴構成によれば、第1又は第
2発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
給湯運転の開始直後における一時的な湯温低下を抑制し
て、更に、給湯温度の変動を少ないものに抑制できるも
のとなった。
【0034】第4発明の特徴構成によれば、第2又は第
3発明の特徴構成による効果に加えて次の効果がある。
後沸きや前冷えの防止が必要な場合においてのみ、混合
比率切換制御が実行されるから、不必要な制御による信
頼性の低下を招くおそれが少ない。
【0035】第5発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3又は第4発明の特徴構成による効果に加えて次
の効果がある。給湯運転の停止時間が比較的長い場合に
は、混合湯温が目標給湯温度を越えて高温になるのを抑
制しながら、混合湯温が極力早く目標給湯温度まで上昇
させることができる。
【0036】第6発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4又は第5発明の特徴構成による効果に加
えて次の効果がある。混合湯温が極力早く目標給湯温度
まで上昇させる必要がある場合においてのみ、混合比率
漸増制御が実行されるから、不必要な制御による信頼性
の低下を招くおそれが少ない。
【0037】第7発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5又は第6発明の特徴構成による効
果に加えて次の効果がある。混合比率の変更制御が時間
遅れの少ない状態で素早く実行され、時間遅れに起因し
て混合湯温(給湯温度)が変動するのを防止でき、目標
給湯温度からの温度変動を、より一層少ないものに抑制
できる。しかも、実混合比率を検出してフィードバック
しながらアクチュエータにて混合比率を変更制御する構
成に比較して、構成が簡素化できる利点もある。
【0038】第8発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6又は第7発明の特徴構成に
よる効果に加えて次の効果がある。混合湯温検出手段と
は別に、運転状態判別用の専用の湯温検出手段を設ける
場合に比較して、湯温検出手段の数を出来るだけ少ない
ものにしながら、上述したような混合比率切換制御や混
合比率漸増制御を実行することが可能となり、構成を簡
素化できる利点がある。
【0039】第9発明の特徴構成によれば、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8発明の特徴
構成による効果に加えて次の効果がある。給湯開始に伴
ってバーナの燃焼が開始されるときの給湯量のばらつき
が少なくなるから、前記混合比率切換制御や混合比率漸
増制御において混合湯温(給湯温度)の変動が更に抑制
できる利点がある。
【0040】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
に本発明に係る給湯装置を示している。この給湯装置
は、給湯部Kと、給湯部Kの給湯動作を制御する制御手
段としての制御部H、及び、制御部Hとの間で情報が伝
達される操作部Rで構成されている。前記給湯部Kは、
バーナ1により加熱される水加熱用の熱交換器2が備え
られ、この熱交換器2に入水路3及び出湯路4が夫々接
続されると共に、入水路3と出湯路4とがバイパス路5
で接続され、入水路3から供給される供給水が、入水路
3とバイパス路5とに分流され、熱交換器2にて加熱さ
れた湯とバイパス路5から供給される水とが合流して、
出湯路4を通して図示しない給湯栓に給湯されるように
構成されている。又、前記バーナ1に燃焼用空気を供給
する通風手段としてのファン6が備えられ、バーナ1の
近傍には、点火用のイグナイタ7及びバーナ1に着火し
たか否かを検出するフレームロッド8が備えられてい
る。
【0041】前記入水路3におけるバイパス路5との接
続点の上流側に、入水量を検出する水量検出手段として
の水量センサ9と、入水温度を検出する入水温検出手段
としての入水温センサ10が備えられ、出湯路4におけ
るバイパス路5との接続点の下流側には、湯水混合され
た後の混合湯温(給湯温度)を検出する混合湯温検出手
段としての出湯温センサ11が備えられている。又、熱
交換器2の出口部には熱交換器2により加熱された加熱
湯温を検出する加熱湯温センサ12が備えられている。
【0042】前記熱交換器2を通して出湯路4に供給さ
れる湯と、バイパス路5を通して供給される水との混合
比率を調節する混合比調節手段Aが備えられている。詳
述すると、前記バイパス路5は、並列配置された第1経
路5aと第2経路5bの2本の経路で構成され、第1経
路5aには、所定通路径に設定されたオリフィス13a
が備えられ、第2経路5bには、前記所定径よりも小径
に設定されたオリフィス13bが備えられている。又、
各経路5a,5bには、夫々電磁式の第1、第2水開閉
弁14a,14bが備えられている。
【0043】図2に示すように、前記各水開閉弁14
a,14bを共に閉状態にすると、熱交換器2と出湯路
4を通して供給される湯と、バイパス路5を通して供給
される水との混合比率が、前記水の比率(以下、水混合
比率という)が「0」になるように設定され、第1水開
閉弁14aを閉状態に、第2水開閉弁14bを開状態に
設定すると、水混合比率が「小」(具体的には、0.2
5〜0.35程度)に設定され、第1水開閉弁14aを
開状態に、第2水開閉弁14bを閉状態に設定すると、
水混合比率が「中」(具体的には、0.35〜0.45
程度)に設定され、第1水開閉弁14a及び第2水開閉
弁14bを共に開状態に設定すると、水混合比率が
「大」(具体的には、0.45〜0.55程度)に設定
される。従って、前記第1水開閉弁14a及び第2水開
閉弁14bにより前記混合比調節手段Aが構成される。
【0044】前記バーナ1に対して燃料を供給する燃料
供給路15には、電磁式ガス開閉弁16と燃料供給量調
節手段としての電磁式ガス量調節弁17が備えられてい
る。
【0045】前記操作部Rは、有線又は無線にて制御部
Hと通信可能に設けられ、この操作部Rには、給湯装置
の運転開始/停止を指示する運転スイッチ18、目標給
湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ19、給湯温度
を表示する給湯温度表示部20等が備えられている。
【0046】前記制御部Hは、前記各センサ9〜12、
フレームロッド8等の検出情報に基づいて、前記ガス開
閉弁16、ガス量調節弁17を制御して、給湯温度が設
定目標温度になるようにバーナ1に対する燃料供給量を
制御する燃焼制御手段100と、給湯運転の開始時にお
いて、後述するように、各水開閉弁14a,14bを制
御して、熱交換器2と出湯路4を通して供給される湯に
対する、バイパス路5を通して供給される水の混合比率
を変更制御する混合比制御手段101とが備えられてい
る。
【0047】前記混合比制御手段101は、給湯運転の
開始後、初期運転時間として設定された設定時間t1
経過するまでの間は、例えば、断続運転時において、熱
交換器2での後沸きによる温度上昇(オーバーシュー
ト)や、放熱による温度下降(アンダーシュート)等を
極力抑制するように、又、長時間の運転停止後に運転を
開始する際には、給湯温度が、極力早く目標給湯温度T
1Sになるように、前記水混合比率を適切な状態に切り換
えるように制御する。
【0048】前記初期運転時間t1 は、入水量の積算値
が所定値、例えば4リットルを越えるまでの所要時間に
相当し、数十秒間、具体的には20秒〜40秒間程度に
設定される。
【0049】又、前記初期運転時間t1 が経過した後に
おける通常運転状態においては、給湯温度設定スイッチ
19によって設定される目標給湯温度T1Sが45°C未
満のときは、定常運転状態における前記水混合比率を前
記「中」に設定し、その状態が維持されるように制御す
る。又、目標給湯温度T1Sが45°C以上で且つ60°
C未満のときは、定常運転状態における前記水混合比率
を前記「小」に設定し、その状態が維持されるように制
御する。そして、目標給湯温度T1Sが60°C以上のと
きは、定常運転状態における前記水混合比率を前記
「0」に設定し、その状態が維持されるように制御す
る。
【0050】前記燃焼制御手段100は、給湯運転の開
始後、前記初期運転時間t1 が経過するまでの間は、定
常運転状態における熱交換器2の目標加熱温度T2Sを求
め、且つ、そのときに設定された水混合比率と水量セン
サ9の検出値から熱交換器2側への通水量を求め、前記
目標加熱温度T2Sと入水温度T0 との偏差、並びに、前
記通水量Qxから、燃料供給量のフィードフォワード操
作量を求めると共に、前記目標加熱温度T2Sと加熱湯温
センサ12の検出値T2 との偏差が、小さくなるように
燃料供給量のフィードバック操作量を求め、これらのフ
ィードフォワード操作量とフィードバック操作量との加
算値により、ガス量調節弁17を操作制御する。従っ
て、例えば、断続運転時において、熱交換器2での後沸
きによる温度上昇や、熱交換器2による加熱に伴って混
合湯温が目標給湯温度T1Sまで上昇する前に、バイパス
路5からの水との混合により、混合湯温が一時的に下降
すること等を極力抑制するように、且つ、長時間の運転
停止後に運転を開始する際には、給湯温度が、極力早く
目標給湯温度T1Sになるように、燃料供給量を制御す
る。
【0051】又、前記燃焼制御手段100は、前記初期
運転時間t1 が経過した後における通常運転状態におい
ては、出湯温センサ11の検出値T1 と入水温センサ1
0の検出値T0 とに基づいて、フィードフォワード操作
量を求めると共に、前記目標加熱温度T2Sと加熱湯温セ
ンサ12の検出値T2 との偏差に基づいてフィードバッ
ク操作量を求め、これらのフィードフォワード操作量と
フィードバック操作量との加算値に基づいて、ガス量調
節弁17を制御する。
【0052】以下、制御部Hにおける混合比制御の制御
動作について図3〜図6に示す制御フローチャートに基
づいて説明する。運転スイッチ18のON操作に伴って
電源が投入されると、初期設定動作が実行される。つま
り、前記各水開閉弁14a,14bを共に開状態に制御
して(ステップ1)、出湯路4中に高温の湯が残ってい
る場合であっても、電源投入と同時に高温の湯が給湯さ
れるおそれを回避するようにしている。
【0053】そして、目標給湯温度T1Sが45°C未満
であれば、目標給湯温度T1Sと、出湯温センサ11の検
出値との差(温度偏差e)を演算する(ステップ3)。
そして、運転スイッチ18がOFFされず、水量センサ
9により通水が検出され、通水量Qxが点火用の設定水
量Qs(約2リットル/分)を越えると、ガス開閉弁1
6、ガス量調節弁17を開作動し、ファン6の通風を開
始し、バーナ1の燃焼を開始する(ステップ4〜7)。
通水量Qxが点火用設定水量Qsを越えていなければ、
ガス開閉弁16、ガス量調節弁17を閉作動し、ファン
6の通風を停止する(ステップ8)。又、運転スイッチ
18がOFFするか、又は、水量センサ9により通水が
検出されなければ、ガス開閉弁16、ガス量調節弁17
を閉作動し、ファン6の通風を停止する(ステップ9)
と共に、前記温度偏差eが10°C以上であれば、初点
火立上がり時での待機状態(設定出湯状態の一例)と判
断して、第1水開閉弁14a、第2水開閉弁14bを共
に閉状態(水混合比率を「0」)に設定し、前記温度偏
差eが10°C未満であれば、断続使用時での待機状態
と判断して、第1水開閉弁14aを閉状態、第2水開閉
弁14bを開状態(水混合比率を「小」)に設定する
(ステップ10〜12)。
【0054】バーナ1の燃焼の開始後、初期運転時間t
1 が経過していなければ、初点火立上がり時での待機状
態であるか否かが判断され、当該待機状態であると判断
すると、出湯温センサ11の検出値T1 が目標給湯温度
1Sを越えるまで、前記待機状態(水混合比率が「0」
の状態)を維持し、出湯温センサ11の検出値T1 が目
標給湯温度T1Sを越えると、第2水開閉弁14bが
「開」でなければ(初回、制御時には「閉」である)、
第1水開閉弁14aを閉状態、第2水開閉弁14bを開
状態(水混合比率を「小」)に設定して、ステップ2に
戻る(ステップ13〜17)。
【0055】水混合比率が「小」に切り換えられると、
水混合比率が増加することによって、図7に示すよう
に、出湯温センサ11の検出値T1 が低下するが、その
後、水混合比率が「小」に設定された状態で、出湯温セ
ンサ11の検出値T1 が目標給湯温度T1Sを越えると、
ステップ16において第2水開閉弁14bが「開」であ
ると判断され、第1水開閉弁14aを開状態、第2水開
閉弁14bを閉状態(水混合比率を「中」)に設定し
(ステップ18)、前記初期運転時間t1 が経過したも
のとして(ステップ19)、ステップ7に戻り、その
後、ステップ2〜7,13,20を繰り返して、定常運
転状態が維持される。
【0056】従って、ステップ14〜17、ステップ2
〜7,13,14〜16,18,19の各制御により、
混合比率漸増制御が実行されることになる。
【0057】その結果、初点火立上がり時には、図7に
示すように、少ない水混合比率で給湯が開始されるか
ら、水混合比率が定常運転時の値に固定される場合(図
7中、破線で示す)に比較して、目標給湯温度T1Sに至
る時間が短いものになる。
【0058】そして、ステップ13において、前記初期
運転時間t1 が経過して、定常運転状態であると判断す
ると、第1水開閉弁14aを開状態、第2水開閉弁14
bを閉状態(水混合比率を「中」)に設定し、ステップ
2に戻る(ステップ20)。定常運転(給湯)が継続さ
れる間は、水混合比率が「中」の状態が維持される。給
湯栓の閉操作によって、通水が無くなると、ガス開閉弁
16、ガス量調節弁17を閉作動し、ファン6の通風を
停止する(ステップ9)と共に、前記温度偏差eが10
°C未満であれば、断続使用時での待機状態と判断し
て、第1水開閉弁14aを閉状態、第2水開閉弁14b
を開状態(水混合比率を「小」)に設定する(ステップ
9,10,12)。
【0059】次回の給湯再開時に、給湯停止時から給湯
再開までの経過時間が短いときは、出湯路4内の湯温は
あまり低下せず、前記温度偏差eは10°C以内である
から、断続運転状態であると判断され、ステップ14か
らステップ21に移行する。通水の開始が検出された時
点から設定時間t2 (例えば0.2秒)が経過するまで
の間は、水混合比率が「小」の状態を維持しながら、再
出湯制御モードを「0」に設定する(ステップ22)。
【0060】このように、設定時間t2 が経過するまで
の間は水の比率が「小」の状態に維持されるから、出湯
路におけるバイパス路との接続点に近い箇所において比
較的低い温度(例えば、混合湯温に近い温度)の湯が存
在する場合や過渡的にバイパス路側の水量が多くなる場
合に、水の比率が「中」に設定されていれば、図8及び
図9に破線で示すような一時的な温度低下が生じるが、
この場合、図8及び図9に実線で示すように、このよう
な温度低下を抑制できることになる。
【0061】前記設定時間t2 が経過すると、再出湯制
御モードを判別する(ステップ23)が、最初はモード
「0」に設定されているから、ステップ24に進み、第
1水開閉弁14aを開状態、第2水開閉弁14bを閉状
態(水混合比率を「中」)に設定し、水混合比率を少し
増加させる。そして、前記温度偏差eが−3°C以下、
つまり、出湯温センサ11の検出値T1 が目標給湯温度
1Sよりも3°C以上高温になると、運転停止時間が短
かく熱交換器2において後沸きが発生している状態(設
定出湯状態の一例)と判断し、後沸き制御モードに設定
され、第1水開閉弁14a、第2水開閉弁14bを共に
開状態(水混合比率を「大」)に設定して、再出湯制御
モードを「1」に設定する(ステップ25〜27)。こ
のようにして、水混合比率を増加させて、給湯温度が上
昇するのを防止する。
【0062】そして、再出湯制御モード「1」に移行
し、前記温度偏差eが3°C以上、つまり、出湯温セン
サ11の検出値T1 が目標給湯温度T1Sよりも低く、そ
の差が3°C以上あれば、後沸きによる高温湯が少なく
なったものと判断し、第1水開閉弁14aを開状態、第
2水開閉弁14bを閉状態(水混合比率を「中」)に設
定すると共に、再出湯制御モードを「2」に設定し、水
混合比率を減少させて(ステップ31〜33)、それ以
上の出湯温度の低下を防止する。その後、再出湯制御モ
ード「2」において、出湯温センサ11の検出値T1
目標給湯温度T1Sよりも低く、その差が3°C以上にな
れば、出湯路4内の湯温が低下していると判断し、第1
水開閉弁14aを閉状態、第2水開閉弁14bを開状態
(水混合比率を「小」)に設定すると共に、再出湯制御
モードを「3」に設定し、水混合比率を更に減少させて
(ステップ34〜36)、それ以上の出湯温度の低下を
防止する。又、再出湯制御モード「3」において、出湯
温センサ11の検出値T1 が目標給湯温度T1Sよりも3
°C以上高温になると、出湯路4内の湯温が定常運転時
の温度になったものと判断し、第1水開閉弁14aを開
状態、第2水開閉弁14bを閉状態(水混合比率を
「中」)、即ち、定常運転状態に設定して、前記初期運
転時間t1 が経過したものとする(ステップ37〜3
9)。
【0063】上記ステップ21〜39により混合比率切
換制御が実行されることになる。尚、前記温度偏差eが
3°Cより少ない状態が継続されるときには、初期運転
時間t1 が経過するまで再出湯制御モードは「0」に維
持され、水混合比率は「中」に維持されることになる。
【0064】上述したような混合比率切換制御が実行さ
れることで、図8に実線にて示すように、熱交換器2に
おける後沸きによる温度上昇、又は、温度低下を極力、
少ないものに抑制して、給湯温度の変化を、目標給湯温
度T1Sに対して3°C以内の範囲に抑えることができ
る。尚、図中、破線は上述したような水開閉弁制御を実
行せず、水混合比率を常に定常運転状態(「中」の状
態)に維持した場合の温度変化を示している。
【0065】その後、ステップ2に戻り、ステップ2〜
7,13,20を繰り返して、定常運転状態が維持され
る。
【0066】上述したように、再出湯制御モードによる
順次制御を実行することによって、チャタリングを生じ
るおそれが少ないものになる。しかも、前記初期給湯時
間t 1 が経過した後は、確実に、定常運転用の混合比率
に設定されるものとなり、安定した給湯性能が得られる
ものとなる。
【0067】尚、前記ステップ24,25において、水
混合比率を「中」に変更した後に、出湯温センサ11の
検出値T1 が目標給湯温度T1Sよりも低く、その差が3
°C以上あれば、運転停止時間が長く、熱交換器2内の
湯が定常運転時よりも温度が低下している状態(設定出
湯状態の一例)と判断し、前冷え制御モードに設定し
て、水混合比率を「小」に切り換えて、再出湯制御モー
ドを「3」に設定し(ステップ28〜30)、ステップ
37に移行する。そして、出湯温センサ11の検出値T
1 が目標給湯温度T1Sよりも3°C以上高温になると、
出湯路4内の湯温が定常運転時の温度になったものと判
断し、第1水開閉弁14aを開状態、第2水開閉弁14
bを閉状態(水混合比率を「中」)、即ち、定常運転状
態に設定して、前記初期運転時間t1 が経過したものと
する(ステップ37〜39)。
【0068】この場合においても、給湯温度の変化は、
図9に示すように、水混合比率を常に定常運転状態
(「中」の状態)に維持した場合の温度変化(破線)に
比較して少ないものに抑制され、目標給湯温度T1Sに対
して3°C以内の範囲に抑えることができる。
【0069】次に、前記目標給湯温度T1Sが45°C以
上で、且つ、60°C未満の場合について説明する。目
標給湯温度T1Sが45°C以上で、且つ、60°C未満
であれば(ステップ2,40)、温度偏差eを求め(ス
テップ41)、運転スイッチ18がOFFされるか、又
は、通水が停止すると、バーナ1の燃焼を停止し、温度
偏差eが10°C以上であれば、初点火立上がりでの待
機状態である判断して、第1水開閉弁14a、第2水開
閉弁14bを共に閉状態(水混合比率が「0」)に設定
し、温度偏差eが10°C未満であれば、第1水開閉弁
14aを閉状態、第2水開閉弁14bを開状態(水混合
比率を「小」)に設定する(ステップ42,43、47
〜50)。
【0070】通水が開始され、バーナ1の燃焼が開始さ
れると、初点火立上がり時の待機状態であれば、出湯温
センサ11の検出値T1 が目標給湯温度T1Sを越えるま
で、前記待機状態(水混合比率が「0」の状態)を維持
し、出湯温センサ11の検出値T1 が目標給湯温度T1S
を越えると、第1水開閉弁14aを閉状態、第2水開閉
弁14bを開状態(水混合比率を「小」)に設定して、
前記初期運転時間t1が経過したものとして、ステップ
2に戻る(ステップ44,45,51〜55)。その後
は、ステップ51からステップ56へ進み、定常運転状
態が維持される。このようにして、図10に示すよう
に、水混合比率が定常運転時の値に固定される場合(図
10中、破線で示す)に比較して、目標給湯温度T1S
至る時間が短いものになる。
【0071】ステップ52において、初点火立上がり時
の待機状態でなく、断続使用状態であれば、通水の開始
が検出されてから所定時間t2 (0.2秒)が経過する
までに、再出湯制御モードを「4」に設定し、出湯温セ
ンサ11の検出値T1 が目標給湯温度T1Sよりも3°C
以上高くなれば、水混合比率を「中」に切り換え、再出
湯制御モードを「5」に設定する(ステップ52,5
7,59〜62)。出湯温センサ11の検出値T1 が目
標給湯温度T1Sよりも低く、その差が3°C以上であれ
ば、前記初期運転時間t1 が経過したものとする(ステ
ップ60,63,64)。再出湯制御モードが「5」に
設定されると、出湯温センサ11の検出値T1 が目標給
湯温度T1Sよりも低く、その差が3°C以上であれば、
第1水開閉弁14aを閉状態、第2水開閉弁14bを開
状態(水混合比率を「小」)に設定して、前記初期運転
時間t1 が経過したものとする(ステップ65〜6
7)。
【0072】このように、目標給湯温度T1Sが45°C
以上で、且つ、60°C未満であれば、目標給湯温度T
1Sが45°C未満の場合に実行したような、通水の開始
直後において、水混合比率を、定常運転時における水混
合比率よりも低下させるという制御が実行されず、給湯
温度が一時的に高くなるのを防止するようにしている。
又、通水の開始が検出されてから所定時間t2 (0.2
秒)が経過するまでは、水開閉弁14a,14bの開閉
制御を実行しないようにして、過渡的な給湯温度の変化
に起因して、すぐに定常運転状態へ移行するのを防止す
るようにしている。(図11参照)。
【0073】目標給湯温度T1Sが60°C以上に設定さ
れていれば、上述したような水混合比率の変更制御は実
行されず、第1水開閉弁14a及び第2水開閉弁14b
を共に閉状態(水混合比率を「0」)に設定して、常に
その状態が維持されるように制御する(ステップ2,4
0,68〜73)。
【0074】次に、図12に示す制御フローチャートに
基づいて、燃料供給量制御の制御動作について詳述す
る。バーナ1の燃焼が開始され、前記初期運転時間t1
が経過するまでの間は、次のようにして燃料供給量が制
御される(ステップ80〜83,85,86)。(数
1)により、定常運転時における熱交換器2による目標
加熱温度T2Sを演算し、(数2)により、フィードフォ
ワード操作量FFを求める。
【0075】
【数1】T2S=(T1S−T0 )/MXS+T0
【0076】但し、T1Sは給湯温度設定スイッチ19に
より設定された目標給湯温度T1Sであり、T0 は入水温
センサ10の検出値(入水温度)であり、MXSは、定常
運転時における入水量に対する熱交換器2側水量の比率
データであって、予め実測され、メモリに記憶されてい
る。つまり、前記MXSは、目標給湯温度T1Sが45°C
未満のときは、水混合比率が「中」に設定されている状
態、目標給湯温度T1Sが45°C以上、60°C未満の
ときは、水混合比率が「小」に設定されている状態の夫
々において、実測された熱交換器2側水量の比率データ
であり、目標給湯温度T1Sが60°C以上のときは、M
XS=1となる。
【0077】
【数2】FF=(T2S−T0 )×MX0×Qx÷C
【0078】但し、Qxは水量センサ9により検出され
る入水量であり、Cは熱交換器2の熱効率に関する定数
であり、MX0は、上述した各水混合比率「小」、
「中」、「大」の夫々における、入水量に対する熱交換
器2側水量の比率データであって、予め実測され、メモ
リに記憶されているデータのうち、混合比制御により設
定されている状態での値である。目標給湯温度T1Sが6
0°C以上のときは、MX0=1となる。
【0079】又、前記目標加熱温度T2Sと、加熱湯温セ
ンサ12により検出される熱交換器2により加熱された
加熱湯温の実測値T2 との偏差に基づいて、この偏差が
小さくなるように、PI制御に基づいて、フィードバッ
ク操作量FBを求める。
【0080】そして、前記各制御目標FF,FBを加算
してガス量調節弁17の操作量を求め、ガス量調節弁1
7を操作制御する。
【0081】そして、所定単位時間(1秒)をカウント
するタイマーがカウントアップする毎に、即ち、1秒お
きに、加熱湯温センサ12の検出値T2 と、熱交換器2
側の通水量Q2 をメモリに記憶させる(ステップ87〜
89,94,95)。尚、前記熱交換器2側の通水量Q
2 は、そのときの入水量センサ9の検出値Qxと、その
ときに制御されている各水開閉弁14a,14bの開閉
状態に対応する前記M X0との積により求められる。又、
加熱湯温センサ12の検出値T2 と、熱交換器2側の通
水量Q2 との記憶は、8回分が記憶され、その後は、順
次、1個づつ新しいデータに書き換えられていく。
【0082】次に、前記初期運転時間t1 が経過した後
は、次のように燃料供給量が制御される。(数3)によ
り、燃料供給量のフィードフォワード操作量FFを求め
る(ステップ84)。
【0083】
【数3】FF=(T1S−T0 )×Qx÷C 但し、T1Sは給湯温度設定スイッチ19により設定され
た目標給湯温度T1Sであり、T0 は入水温センサ10の
検出値(入水温度)であり、Qxは水量センサ9により
検出される入水量である。
【0084】又、熱交換器2による目標加熱温度T2S
加熱湯温センサ12による加熱湯温の実測値T2 との温
度偏差を求め、この温度偏差が小さくなるように、PI
制御に基づいて、フィードバック操作量FBを求める
(ステップ86)。尚、ここで、前記目標加熱温度T2S
は、(数4)によって求められる。
【0085】
【数4】T2S=(T1S−T0 )/Mx+T0
【0086】尚、前記MX は、入水量に対する熱交換器
2側水量の比率であるが、この比率Mxは、例えば、入
水量が大きく変化した場合や上述したような水開閉弁の
開閉制御が実行された際には、予め設定された値から変
化するおそれがあるから、加熱湯温センサ12による加
熱湯温の実測値T2 と、熱交換器2側への通水量Q2
から、正確な値を学習するようにしている。即ち、熱交
換器2の出口から、バイパス路5との接続点(ミキシン
グ部)までの出湯路4の通路内容量Qaを、実測にて予
め求めておき、そして、(数5)に示すように、熱交換
器2側への通水量Q2 の所定単位時間Δt(この実施例
では1秒)毎の記憶値を順次積算して、その積算値S
が、前記出湯路4の通路内容量Qaを越える最小の加算
回数k、つまり、熱交換器2の出口からミキシング部ま
で湯が流動するまでの加算回数kを求め、k回前の加熱
湯温センサ12の検出値を、ミキシング部の直前での出
湯路4内の湯温T2kとして求める(ステップ88〜9
2)。尚、熱交換器2側への通水量Q2 は、(数6)に
基づいて算出する。
【0087】そして、(数7)により正確な前記比率M
X を求め(ステップ93)、上記(数4)におけるMx
を、このようにして求められた新たな値に更新すること
によって、正確な目標加熱温度T2Sを求め、より誤差
(定常偏差)の少ない燃料供給量制御を行うことができ
るのである。
【0088】
【数5】S=Q2 ×Δt+Q21×Δt+Q22×Δt+…
…+Q2kΔt
【0089】
【数6】Q2 =MX0×Qx
【0090】
【数7】Mx=(T1 −T0 )/(T2k−T0
【0091】このように燃料供給量を制御することで、
図13に示すように、初点火立上がり時においては、目
標燃料供給量(フィードフォワード操作量)が、目標給
湯温度T1Sと入水温度との偏差に基づいて求められる場
合の目標燃料供給量(図13において破線で示す)より
も大になり、図14に示すように、給湯温度の立ち上が
りが、、目標給湯温度T1Sと入水温度との偏差に基づい
て求められる場合に比較して早くなる。
【0092】又、断続使用時においては、図15に示す
ように、水混合比率の切り換え制御に対応して、温度が
高いとき(後沸き時)は燃料供給量が少なくなり、温度
が低いとき(前冷え時)は燃料供給量が大になるので、
図16に示すように、切り換え制御を行わない場合(図
16で破線で示す)に比較して、給湯温度の変化がより
少ないものになるように抑制され、目標給湯温度への収
束が早くなる。
【0093】更に、定常運転時には、フィードフォワー
ド操作量FFが、熱交換器2側水量比率に関係なく算出
され、例えば、図17に破線で示すように、入水量Qx
が急激に変化したような場合であっても、正確な制御目
標が得られると共に、熱交換器2側水量比率を正確に求
めることによって、前記混合比率切換制御時に行われよ
うに、目標加熱湯温T2Sと、混合比率MXS等とに基づい
て、(数1)により、フィードフォワード操作量を求め
る場合(図中、実線で示す)に比較して、混合比率MXS
の誤差に起因して残留偏差ΔTが生じるのを防止でき
る。
【0094】〔別実施例〕 (1)上記実施例では、給湯運転開始から設定時間を経
過するまでの間は、前記水混合比率が上記実施例におけ
る「小」になるように制御する構成としたが、このよう
な構成に限定されるものではなく、例えば、上記実施例
における「0」や「中」に設定するようにしてもよい。 (2)上記実施例では、上記混合比率切換制御に加え
て、混合比率漸増制御を実行する構成としたが、混合比
率漸増制御は行わずに、初点火立上がり時においては、
水混合比率を常に一定に維持させるようにしてもよい。 (3)前記混合比率切換制御及び混合比率漸増制御は、
目標給湯温度がどのような温度であっても実行するよう
に構成してもよく、又、目標給湯温度が60°C未満で
あるときに実行するようにしてもよいが、上記実施例に
示されるように、目標給湯温度が45°C未満の場合に
のみ実行する構成とすることにより、人間が直接、給湯
を使用する温度ではない高温領域に設定されている場合
には、不必要な開閉弁の切り換え制御を行わないように
することで、耐久性の向上が図れるものとなる。 (4)前記混合比調節手段は、上記したような2個の経
路に夫々開閉弁を備えて構成されるものに代えて、互い
に流路径が異なる3個以上の並列経路に夫々開閉弁を備
えて構成してもよく、又、例えば電動モータ等のアクチ
ュエータにより前記混合比率を可変調節自在な混合比率
可変弁を用い、実混合比率をセンサ等により検出してフ
ィードバックしながら、実混合比率が目標値になるよう
に、つまり、熱交換器による加熱湯温を所定値に維持さ
せた状態で、混合湯温を目標給湯温度に維持するよう
に、アクチュエータを駆動制御させる構成としてもよ
い。但し、上記実施例のように、開閉弁にて制御する構
成とすることで、混合比率の切り換え制御の応答速度が
速くなると共に、構成が簡素化できるものとなる。 (5)前記混合湯温検出手段としては、前記出湯路と前
記バイパス路との接続点よりも下流側に設ける構成に代
えて、前記出湯路における接続点よりも上流側箇所に出
湯温センサと、バイパス路内の水温を検出する水温セン
サと、出湯路とバイパス路夫々の通水量の比率を検出す
る混合比率検出手段とで構成し、これらの検出情報か
ら、混合湯温を演算にて求めるようにしてもよい。尚、
この場合、運転状態判別用の設定値を越えているか否か
の判断には、前記出湯温センサの検出情報を用い、制御
モードの切り換え判別用の湯温情報としては、前記演算
された混合湯温を用いるようにしてもよい。 (6)前記水量検出手段として、上記実施例では、前記
入水路における前記バイパス路との分岐点より上手側
に、1個だけの水量センサにて構成されるものとした
が、前記入水路における前記バイパス路との分岐点より
下手側に熱交換器側水量センサを設けると共に、バイパ
ス路の途中にバイパス路側水量センサを設け、これらの
水量センサの検出値の加算値に基づいて、バーナの燃焼
制御を行うようにしてもよい。 (7)上記実施例では、バーナの燃料供給量制御におい
て、定常燃焼時における熱交換器での目標加熱温度T2S
を求めるための、熱交換器側水量の比率Mxを学習する
際において、熱交換器側の水量Q2 を、入水量センサ9
の検出値Qxと、そのときに制御されている各開閉弁1
4a,14bの開閉状態に対応する前記MX0との積によ
り求めるようにしたが、次のようにして求めてもよい。
図19に示すように、前記初期運転時間t1 の経過する
までの間は、入水量センサ9の検出値Qxと、そのとき
に制御されている各開閉弁14a,14bの開閉状態に
対応する前記MX0との積により求め(ステップ88
a)、且つ、前記初期運転時間t1 が経過した後は、上
述したようにして求められる比率(学習値)Mxと入水
量センサ9の検出値Qxとの積により求める(ステップ
88b)ようにしてもよい。このように構成すると、所
定単位時間毎に順次、記憶される熱交換器側の水量Q2
の精度が向上して、更に、精度よく前記比率Mxの学習
値の精度が向上することになる。
【0095】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】水混合比率の変化を示す図
【図3】混合比制御のフローチャート
【図4】混合比制御のフローチャート
【図5】混合比制御のフローチャート
【図6】混合比制御のフローチャート
【図7】初点火立上がり時の温度変化を示す図
【図8】断続使用時における温度変化を示す図
【図9】断続使用時における温度変化を示す図
【図10】初点火立上がり時の温度変化を示す図
【図11】断続使用時における温度変化を示す図
【図12】燃料供給量制御のフローチャート
【図13】初点火立上がり時における燃料制御状態を示
す図
【図14】初点火立上がり時における温度変化を示す図
【図15】断続使用時における燃料制御状態を示す図
【図16】断続使用時における温度変化を示す図
【図17】水量変化時における燃料制御状態を示す図
【図18】水量変化時における温度変化を示す図
【図19】別実施例の燃料供給量制御のフローチャート
【符号の説明】
1 バーナ 2 熱交換器 3 入水路 4 出湯路 5 バイパス路 5a,5b 経路 9 水量検出手段 11 混合湯温検出手段 14a,14b 開閉弁 A 混合比調節手段 H 制御手段

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水路(3)及び出湯路(4)が夫々接
    続され、バーナ(1)により加熱される水加熱用の熱交
    換器(2)と、 前記入水路(3)と前記出湯路(4)とを接続するバイ
    パス路(5)と、 前記熱交換器(2)を通して前記出湯路(4)に供給さ
    れる湯と、前記バイパス路(5)を通して供給される水
    との混合比率を調節する混合比調節手段(A)と、 前記湯と水との混合湯温が目標給湯温度になるように、
    前記混合比調節手段(A)及び前記バーナ(1)への燃
    料供給量を制御する制御手段(H)とが備えられ、 前記制御手段(H)は、 前記入水路(3)での入水温度及び入水量の検出情報並
    びに前記目標給湯温度の情報に基づいて前記バーナ
    (1)への燃料供給量を制御し、且つ、出湯開始時にお
    いては前記混合湯温が前記目標給湯温度になるように、
    前記混合比調節手段(A)を制御するように構成されて
    いる 給湯装置であって、 前記湯と水との混合湯温を検出する混合湯温検出手段
    (11)が備えられ、 前記制御手段(H)は、給湯運転の開始が指令されたときに、前記目標給湯温度
    と前記混合湯温検出手段(11)による検出値との偏差
    が運転状態判別用の設定値を越えている場合には、初点
    火立上がり用の制御モードに設定し、 前記偏差が運転状態判別用の設定値を越えていない場合
    には、給湯運転開始から設定時間が経過した後に、前記
    混合比率が定常運転用目標比率になるように前記混合比
    調節手段(A)を制御した状態における前記混合湯温の
    検出情報に基づいて、後沸き制御モード又は前冷え制御
    モードのいずれかの制御モードに設定 するように構成さ
    れている給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(H)は、 記混合湯温が、前記目標給湯温度よりも湯温上昇判別
    用の設定量だけ高い設定上限温度まで上昇すると前記
    沸き制御モードに設定し、且つ、前記混合湯温が前記目
    標給湯温度よりも前記設定量だけ低い設定下限温度まで
    下降すると前記前冷え制御モードに設定するように構成
    され、 前記後沸き制御モードにおいては、 (イ)前記混合湯温が前記設定上限温度まで上昇するに
    伴って、前記定常運転用目標比率よりも前記バイパス路
    (5)を通して供給される水の比率が大になるように、
    前記混合比調節手段(A)を制御し、 (ロ)上記(イ)の状態において、前記混合湯温が設定
    下限温度まで下降するに伴って、前記混合比率が前記定
    常運転用目標比率になるように、前記混合比調節手段
    (A)を制御し、 (ハ)上記(ロ)の状態において、前記混合湯温が前記
    設定下限温度まで下降するに伴って、前記混合比率が前
    記定常運転用目標比率よりも前記水の比率が小になるよ
    うに、前記混合比調節手段(A)を制御し、 (ニ)上記(ハ)の状態において、前記混合湯温が前記
    設定上限温度まで上昇すると、前記混合比率が定常運転
    用目標比率になるように、前記混合比調節手段(A)を
    制御し、 前記前冷え制御モードにおいては、 (a)前記混合湯温が前記設定下限温度まで下降するに
    伴って、前記定常運転用目標比率よりも前記水の比率が
    小になるように、前記混合比調節手段(A)を制御し、 (b)上記(a)の状態において、前記混合湯温が前記
    設定上限温度まで上昇すると、前記混合比率が前記定常
    運転用目標比率になるように、前記混合比調節手段
    (A)を制御する、 混合比率切換制御を実行するように構成されている請求
    項1記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(H)は、 給湯運転開始から設定時間を経過するまでの間におい
    て、前記水の比率が前記定常運転用目標比率よりも小に
    なるように、前記混合比調節手段(A)を制御するよう
    に構成されている請求項1又は2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段(H)は、前記目標給湯温
    度が、設定温度領域にある状態においてのみ、前記混合
    比率切換制御を実行するように構成されている請求項
    は3記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段(H)は、前記初点火立上がり用の制御モードにおいては、 (あ)給湯運転を開始してから、前記混合湯温が目標給
    湯温度になるまでの間は、前記混合比率が、前記水の比
    率を最小またはそれに近い状態とする起動用混合比率に
    なるように、前記混合比調節手段(A)を制御し、 (い)上記(あ)の状態において、前記混合湯温が前記
    目標給湯温度になると、前記混合比率が、前記水の比率
    を前記起動用混合比率より大で、且つ、前記定常運転用
    目標比率より小とする中継混合比率になるように、前記
    混合比調節手段(A)を制御し、 (う)上記(い)の状態において、前記混合湯温が前記
    目標給湯温度になると、前記混合比率が前記定常運転用
    目標比率になるように、前記混合比調節手段(A)を制
    御する、 混合比率漸増制御を実行するように構成されている請求
    項1、2、3又は4記載の給湯装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段(H)は、前記目標給湯温
    度が、設定温度領域にある状態においてのみ、前記混合
    比率漸増制御を実行するように構成されている請求項
    記載の給湯装置。
  7. 【請求項7】 前記バイパス路(5)は、流路径が互い
    に異なる複数の経路(5a),(5b)で構成され、 前記混合比調節手段(A)は、前記各経路(5a),
    (5b)に夫々備えられた開閉弁(14a),(14
    b)で構成されている請求項1、2、3、4、5又は6
    記載の給湯装置。
  8. 【請求項8】 前記混合湯温検出手段(11)が、前記
    出湯路(4)と前記バイパス路(5)との接続点よりも
    下流側の湯温を検出するように構成されている請求項
    1、2、3、4、5、6又は7記載の給湯装置。
  9. 【請求項9】 前記入水路(3)における前記バイパス
    路(5)との分岐点よりも上手側に、水量検出手段
    (9)が備えられ、 前記制御手段(H)は、 前記水量検出手段(9)による検出水量が設定水量を越
    えると、前記バーナ(1)の燃焼を開始し、前記検出水
    量が設定量を下回ると、前記バーナ(1)の燃焼を停止
    させるように構成されている1、2、3、4、5、6、
    7又は8記載の給湯装置。
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