JPS6234352Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は置数内容や演算結果の数値を表示する
表示装置であつて、数値と同時にその位取単位も
表示し得る表示装置の改良に関するものである。

〈従来技術〉 従来提案されているこの種の表示装置は数値表
示用セグメントの上方の同一ライン上にのみ
“憶”、“万”等の位取単位表示用セグメントを固
定的に設けているので、(イ)両位取単位に対する数
値の表示桁数が制限されるとともに、(ロ)小数点以
下の数を含む数値の表示の際には位取の位置がず
れるので、予め固定的に設置している位取単位を
表示させて使用することが出来ないという問題が
あつた。

〈目 的〉 本考案はかかる従来の問題点に鑑みて成された
もので、限られた表示桁数の表示装置において、
位取が大きい方の位取単位に対する数値の表示桁
数を出来るだけ増加させるとともに、小数点以下
の数を含む数値であつても固定的に設けた位取単
位とともに表示できるようにした表示装置を提供
せんとするものである。

〈実施例〉 第１図は本考案に係る電子式卓上計算機の正面
図を示し、図中１は数値入力キー、２は億、万、
千等の位取り単位指定キーにして、これらの指定
キーは数値を置数する場合に併用される。

３はLCD等の表示装置にして、第２図にその
詳細を示すように８桁表示分の数字表示用日の字
セグメント３−１と、この数字セグメントの下部
には各桁に対応して位取り単位“万”の表示セグ
メント３−２が設けられており、更に前記数字セ
グメントの上部には上位４桁と最下位桁に対応し
て位取り単位“億”の表示セグメント３−３が形
成されている。

第３図イ，ロはその表示の一例を示すものであ
り、例えば置数時、□４□５□６□万のキー操作でイの
置
数表示が得られ、また□６□８□４億□のキー操作でロ
の
置数表示が得られる。

一方、演算結果が“4560000”のとき、及び
“68400000000”のときはそれぞれイ，ロの演算結
果表示が得られる。

第４図は同計算機の概略構成図を示し、図中４
はテンキー，フアンクシヨンキー及び位取り単位
指示キー等を含むキー群、５はキー信号の授受を
行なうKEY1/0回路、６は内部動作を行なわせる
ためのクロツク信号を発生する発振回路、７は定
数、常用ルーチン、各種命令の制御順序等を記憶
し、各インストラクシヨンを発生するリードオン
リーメモリ（ROM）、８は算術論理演算を実行す
る演算処理回路（ALU）、９は各データを保持
し、演算処理時データを演算処理回路８へ転送
し、結果を記憶するランダムアクセスメモリ
（RAM）、１０はデイバイダー回路、１１はタイ
ミングロジツク回路、１２は表示用RAMを示
し、これらの協働により表示用信号を発生し表示
部１３へ転送するように構成されている。

上記表示用RAM１２はランダムアクセスメモ
リ９の内容をデコードする回路であり、ここで各
位取り単位（“億”、“万”等）の点灯処理は、後
述するランダムアクセスメモリ１２の“億”、
“万”単位位置記憶用カウンターｉ，ｋに表示す
べき状態に応じた値をセツトし表示ルーチンにて
この値をデコードして対応する表示用RAM１２
のビツトをセツトすることにより行われる。

また、前記ランダムアクセスメモリ９は第５図
に示すように、Ｘ，Ｙ，Ｚ及び億単位位置記憶用
カウンタｉと万単位位置記憶用カウンタｋを含む
Ｖの演算用レジスタ、Ｍのメモリー用レジスタ、
インプツトバツフアB₁，B₂，B₃及びフラツグＱ
を含むフラツグ用レジスタＦの計６本（４ビツト
×16デイジツト×６本＝384ビツト）のレジスタ
で構成されている。

第６図は演算結果の表示における動作フローチ
ヤートを示す図であり、この図により今少し詳細
に動作を説明する。

演算結果はまずステツプA₁にて右シフト処理
でＸレジスタの右シフトを行つた後、ジヤツジJ₁
にて演算結果が“10000”より大きいか否かを判
定する。そして、判定の結果が“10000”より小
さければ位取り単位表示の処理を行わずステツプ
A₅でデコードしたのちステツプA₆でその演算結
果をそのまま表示する。一方、判定の結果が
“10000”より大きければ位取り単位表示処理を次
の如く実行する。

即ち、ジヤツジJ₂に移行して演算結果の小数点
の位置が１桁目にあるか否かを判定し、１桁目に
なければ（演算結果が10000.2のような場合）こ
の演算結果はステツプA₅でデコードされ表示さ
れる。また、小数点が１桁目に位置している場合
（演算結果が10000のような場合）はジヤツジJ₃に
てＸレジスタのX₁〜X₄の桁が“０”か否かを判
定する。

ここで、X₁〜X₄の桁が“０”でなければ上記
同様この演算結果はステツプA₅、ステツプA₆に
進み直ちに表示される。

一方、X₁〜X₄の桁が“０”の場合（演算結果
が20000のような場合）はステツプA₂により前記
Ｘレジスタを４回右シフトして万の位の数値（こ
の場合は“２”をレジスタの１桁目に移動させ
る。そして、その１桁目の下部に位取り単位
“万”を表示すべくステツプA₃にて万単位位置記
憶用カウンターｋを“０”にセツトする。

その後、ジヤツジJ₄にて前記ＸレジスタのX₅〜
X₈の桁が“０”か否かを判定し、当該桁が
“０”でなければ（１億2350万のような場合）５
桁目に位取り単位“億”を表示すべく億単位位置
記憶用カウンターｉの内容を“４”にセツトしス
テツプA₅，ステツプA₆にもとづいてその表示が
行われる。

一方、ジヤツジJ₄の判定の結果ＸレジスタのX₅
〜X₈の桁が“０”のとき（2350万のような場
合）はステツプA₅，A₆に進みこの場合万単位表
示が実行される。

このようにして、表示すべき数値を、位取り用
の数値零を省いた残りの数値と、この数値に関す
る億、万等の位取単位シンボルとで表示すること
が出来るので、表示内容が非常に見易くなる。ま
た、位取単位シンボル“億”を数値表示シンボル
の最下位桁の上方に配置し、今一つのシンボル
“万”を各数値表示シンボルの下方にそれぞれ対
応して配置しているので、両位取単位について最
大表示可能桁数を表示装置の最大数値表示桁数と
同一にすることが出来、その上例えば
“123456.7”というような小数点以下の数を含む
数値であつても、“12万3456.7”というように位
取単位を用いて表示させることが出来る。

〈効 果〉 以上詳細に説明したように、本考案の表示装置
によれば、両位取単位についての表示可能桁数を
増加させて、限られた表示桁数を有効に使用する
ことができる。さらに、小数点以下の数を含む数
値であつても位取単位を用いて数値を表示させる
ことができる等たいへん実用的な表示装置を提供
することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を採用した電子式卓上計算機の
正面図、第２図は同計算機の表示装置の詳細図、
第３図イ，ロは同表示装置による表示例、第４図
は同計算機の概略構成図、第５図はランダムアク
セスメモリーの構成図、第６図は演算結果を表示
する場合の動作フローチヤート図である。 １は数値入力キー、２は位取り単位指定キー、
３は表示装置、３−１は数字表示用セグメント、
３−２は万単位表示セグメント、３−３は億単位
表示セグメント、７はリードオンリーメモリ、８
は演算処理回路、９はランダムアクセスメモリ、
１２は表示用RAM、１３は表示装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数桁の数値を表示する数値表示用セグメント
   と、表示される数値の位取単位を表示する位取単
   位表示用セグメントを設けた表示装置において、 前記数値表示用セグメントの上方の位置に位取
   単位が大きい方の表示用セグメント、下方の位置
   に位取単位が小さい方の表示用セグメントをそれ
   ぞれ配するとともに、前記位取単位が大きい方の
   表示用セグメントは少なくとも前記数値表示用セ
   グメントの最下位桁のセグメントに対応する位置
   に設け、且前記位取単位が小さい方の表示用セグ
   メントは前記数値表示用セグメントの各桁のセグ
   メントに対応する位置にそれぞれ設けて成ること
   を特徴とする表示装置。