JPS62297491A - 容器用電解クロムメツキ鋼板の製造法 - Google Patents

容器用電解クロムメツキ鋼板の製造法

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JPS62297491A
JPS62297491A JP14099286A JP14099286A JPS62297491A JP S62297491 A JPS62297491 A JP S62297491A JP 14099286 A JP14099286 A JP 14099286A JP 14099286 A JP14099286 A JP 14099286A JP S62297491 A JPS62297491 A JP S62297491A
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steel sheet
coating
treatment
metal
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JP14099286A
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Yukinobu Higuchi
樋口 征順
Tomoya Oga
大賀 智也
Toshinori Katayama
片山 俊則
Hidetomo Koriya
郡谷 秀友
Hirobumi Nakano
寛文 中野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1 発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐食性、溶接性及び接着強度の耐経時劣化性等
にすぐれた容器用電解クロムメッキ鋼板の製造法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
近年、食品毎における製缶方式、缶デザインは著しく進
歩かつ多様化し、これらに適応する低価格の容器用表面
処理鋼板の要求が高い。
この要求は、溶接缶或いはDRD缶による製缶方式で特
に要望されている。
溶接缶は、接合部の強度が高く、接合不良に基づく漏洩
缶発生率が非常に低く、また接合部のラップ代が小さく
外観が美麗である皇、及び製缶設備投資額が少なくてす
む等の利点から、急速に発展している。
また、DRD缶についても缶胴部に接合部がなく、従っ
てビード加工が容易であるなどの利点から、その発展は
著しい。
溶接缶用素材には、溶接性にすぐれている事が自然必要
であることから、鋼板表面に金属Cr層と水利酸化Cr
層の二層被膜を設けた鋼板、所謂TF S−CT (T
in Free 5teel −Chromium T
ype)材の使用が拡大されなかった。
すなわち、TFS−CT材はそのまま溶接缶に適用した
場合、溶接部にスズラッシュ(所鉗散り)溶接欠陥を生
成し易く、適正溶接範囲が殆んど存在しない。従って、
溶接部の該クロメート被膜を研削除去し、遅い溶接スピ
ードで雑缶の一部で使用されている程度にすぎない。
また、TFS−CT材の溶接性改善方法として、特開昭
55−18542号公報がある。この技術は電解液中の
硫酸根、硝酸根、塩素イオン含有量を少量保持すること
によって、溶接性に悪影響を及ぼす金属Cr層の量を低
下せしめ、水利酸化Cr層の質を改善したものである。
この低溶接時の加圧力によって水利酸化Cr層を破壊さ
れ易くするため、金属Cr層を粒状に析出せしめる事に
よって、溶接性を改善する方法の文献もある0 これらの方法は、溶接性の改善が見られるものの、耐食
性を向上する金属Cr層の被膜量が減少せしめられ或い
は金属Cr層が不均一に生成せしめられる等、必ずしも
満足すべき耐食性と塗装後の耐食性が得られない問題が
あった。
一方、DRD缶については、塗料密着性にすぐれている
TFSが一般に多く使用されている。
近年、特に製缶コスト低減化から使用素材の薄手化に伴
ない缶強度を確保するためマルチビード加工を施した製
缶方式、塗装工程の合理化によるシングルコート化等の
ように耐食性の面から不利な製缶方式が発展しつつある
。したがってTFS素材の耐食性化或いは塗装後の耐食
性の向上等その要望は著しく高い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる状況から、本発明は耐食性向上について種々検討
を行ない、溶接缶用素材或いはDRL)缶用素材等とし
て要求される耐食性及び塗膜欠陥部等の耐食性と溶接性
能にもすぐれしかも接着強度の経時劣化の少ない電解ク
ロムメッキ鋼板の製造方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は鋼板表面上にNi拡散被覆層を設け、その上層
に金属Cr層と水和酸化Cr層からなる電解クロムメッ
キ層を設けた耐食性、塗装性、塗装後針食性にすぐれた
容器用TFS鋼板の製造法であシ、その要旨は、鋼板表
面に1片面付着量で30〜20001Nv′−のN1被
覆処理を施して非酸化性雰囲気中で加熱拡散処理を施し
た後、そのまま或いは表面活性化処理後、片面付着量で
金属Cr層15〜15011F/−と金属Cr量換算で
水利酸化Cr層5〜3011P/rr?を設けた容器用
電解クロムメッキ鋼板の製造法である。
本発明のように電解クロムメッキ層の下層KNi拡散処
理層を設けた容器用鋼板は、従来のように鋼板表面に直
接電解クロムメッキ層を設は板等の鋼表面に比較して、
電位的に貴であυ耐食性にすぐれている。その結果とし
て、クロムメッキ層が鋼表面に対し電位的に貴であるた
め原板が穿孔腐食タイプであるのく比較して、Ni拡散
処理層を有する鋼表面はクロムメッキ層に対して電位的
に責であるため、電解クロムメッキ層の欠陥部(ピンホ
ール等)が生成されても、原板の穿孔腐食の防止効果が
極めて大きい。
すなわち、金属Cr層を薄メツキ処理した鋼板や粒状の
不均一金属Cr層を有する鋼板のように、ピンホール等
のメッキ欠陥を生成し易いTFS鋼板にNi拡散処理層
を施した場合、穿孔腐食が防止され、その耐食性の向上
効果、耐食寿命の延長効果停缶性能が改善される。
また、DRD缶のビード加工部や缶蓋材等の巻き締め部
等の加工を受ける部分において、塗膜のクラック或いは
クロムメッキ層のクラック生成が生じた部分等の塗膜欠
陥部や被覆層の欠陥部においても同様にメッキ原板から
の穿孔腐食が防止される等塗装後の耐食性、耐食寿命停
缶性能が改善される。
仲)本発明のごときNi拡散処理層を有するTF’Sを
溶接缶に使用した場合、溶接部の耐食性が従来材以上に
すぐれている。一般に溶接部の表面は、ワイヤーシーム
抵抗溶接の場合、電解クロムメッキ層がワイヤー電極に
付着して除去されるため、鉄或いは鉄の酸化物で構成さ
れている。したがって実際の使用に際してこのような溶
接部は、塩ビゾル系の補修塗装を施して実際の使用に供
されるが、この補修塗料が缶内容物に長期開眼された場
合経時塗料密着性或いは塗膜欠陥部の耐食性が必ずしも
充分でなかった。
一方、本発明のようにNi拡散処理層をTFSの原板と
して使用した場合は、溶接部がNiを含有するNi −
Fe合金層或いはこれらの表面が酸化したNi −Fe
合金層で構成されている。したがってFe層のみで構成
され3給。
に比して、前記の補修塗料の経時塗料密着性及び耐食性
が極めて良い。
また、Ni拡散層はFeに比して融点が低いため、溶接
ナゲツト形成に有利であり、その溶接範囲拡大の点から
も極めて有利である。
以下に本発明の詳細について説明する。
本発明において原板には、現在鉄鋼業界で広く一般に使
用されているブリキ、TFS(ティンフリースチール)
等の表面処理用原板として製造されている冷間圧延鋼板
又は焼鈍調質圧延を行なったフルフィニツシユ仕上げの
冷延鋼板が使用される。
すなわち、冷間圧延ま−1(As Co1d材)の鋼板
に、脱脂処理による表面清浄化を行なった後、或いは脱
脂処理後酸洗による活性化処理を行なった後、Ni被覆
処理を施す。又、場合によっては焼鈍、調質圧延等を行
なったフルフィニツシユ材を前記の如く、表面清浄化或
いは表面清浄化、活性化処理した後KNi被覆処理が施
される0このようなNi被覆処理方法については、特に
規定されるものではなく、電気メツキ方法、Ni含有水
溶液の塗布方法等を採用してもよい。中でも電気メツキ
方法は、硫酸ニッケルー塩化ニッケルーホウ酸系電解浴
を用いて、電流密度5〜50 A/C1rr? 、常温
〜70℃の条件で行なうとよい。
また、さく酸ニッケルー界面活性剤系水溶液をスプレィ
処理或いは静電霧化処理によって塗布後、ロールワイピ
ング或いは流体ワイピング等によシ付着量を制御し、乾
燥する。Ni被覆処理が施される。
これらいずれの方法を使用してもよいが、Nl被覆処理
層の均一性、高速処理性及び付着量の任意な選択性、特
に付着量を多くしうる点等の利点から電気メツキ法が有
利である。
而して、本発明の目的とする効果を得るためにはN1被
覆層の付着量重要であシ、片面当シの付着量で30〜2
000η/−が必要である。Ni被覆層が30η/−未
満では、拡散処理層のNi濃度が低く、生成されるNi
 −Fe拡散層と電解クロムメッキ層との複合効果によ
る耐食性、塗装後耐食性及び溶接性或いは溶接部の性能
向上が得られない。
また、Ni被膜の付着量が2000 yq/−をこえる
場合は前記の性能向上効果が飽和し、経済的でなくなる
とともに、Ni金属は水素を吸蔵し易い性質から拡散被
覆層が硬質化し、ビード加工、巻き締め加工等でクラッ
クを発生し、耐食性を劣化する。従って拡散処理層を設
けるためのNi被覆層の付着量は片面当930〜200
0〜/rr?、好ましくは100〜1000キ/Rであ
る。
尚、このNi被覆層を設ける過程において、薬剤、電極
等から不可避的不純物として含有されるS等は何ら本発
明の支障となるものではない。
このようにしてNi″fi覆層を施した後、拡散処理が
施される。
拡散処理は、この処理において酸化を防止するため非酸
化性雰囲気、例えばN、ガス、Arガス、H,ガス混合
−N、ガス(例えばMiXガス、NHs分解ガス等)中
で行なわれる。特に、H,ガスを含有する雰囲気が、N
i被覆処理後の表面酸化物の還元も行ないうる点で有利
である。
また、拡散処理条件は、材質制御のための加熱温度、N
1被覆層の付着量、狙いとする拡散処理層のN1濃度等
に対応して各々加熱拡散時間は任意に決められる。
例えば、連続焼鈍方式の場合には、使用される缶用途の
テンパ一度によって各々600〜800℃の範囲で、焼
鈍時間は10〜180秒が選ばれる。
また、バッチ焼鈍(箱焼鈍)の場合には、600〜70
0℃で10〜20数時間の加熱処理が行なわれる。
尚、本発明において拡散処理を焼鈍と同時に行なう方法
が工程上有利である。すなわち、冷間圧延のままの鋼板
表面iC,Ni被覆層を施した後焼鈍と拡散処理を同時
に行なう方式が製造工程上有利であシ、また冷間圧延材
は加工歪を有するため、Ni被覆層と原板の相互拡散が
容易に生じるため、短時間の拡散処理ができるので望ま
しい。
尚、電解クロムメッキ前のメッキ原板の処理層としてN
i被覆処理を主体として記述したが、本発明においては
以下の合金被覆層を設けてもよい。
すなわち、■Niとほぼ同様の性能を有するCO金金属
含有するNi −Co合金、■加熱拡散処理を施された
場合には、Ni−Fe合金拡散層が生成されるので、予
めNi被覆処理の代シにNi −Fe合金被覆処理を施
しておいても同様の効果が得られる。
従って、本発明においては、Ni −Co合金、Ni 
−Fe合金の各被覆層を施し、加熱拡散処理を行なって
もよい。
このようにNi拡散処理層を施した後、電解クロムメッ
キが施される。この場合、各々(a)拡散処理後直ちに
クロムメッキ、(b)拡散処理後酸洗による活性化処理
を施した後クロムメッキ、(C)材質、形状矯正の調質
圧延或いは冷間圧延を拡散処理後に施してから、脱脂に
よる表面清浄化、表面清浄化後の活性化処理を行なって
からクロムメッキ等の工程で電解クロムメッキ層が施さ
れる。而して、電解クロムメッキについては、%に規制
するものではないが、通常のTFS電解クロムメッキ工
程で施される方法が採用される。
例えば、Cr01−804  系浴、CrJ)3− N
a、S 1F−8O6系浴、或いはS04 が微量しか
含有されない遊離フッ素が含有される。CtO,−NH
,F −HBF、 −SO,系浴等、Cr O,に陰イ
オンとしてS04  、F 1S04  + F  が
含有されるメッキ浴が使用される。これらメッキ浴中で
、N1拡散処理層を設けた鋼板は、電流密度40〜15
0A/dm’、メッキ浴温30℃〜80℃の温度で、所
定の被膜量に対応して陰極電解処理が行なわれる。
陰極電解処理において、金属Cr層と水利酸化Cr層が
同時に生成されるが、メッキ浴と同一処理浴中にて水和
酸化Cr層の一部を溶解してその水和酸化Cr層の量を
調整する、所!111ステップ法及び前記と同様に陰極
電解処理によシ金属Or層と水利酸化Cr層を設けてか
ら、水利酸化Cr層の大部分を溶解して新たに別電解槽
で水利酸化Cr層の被膜量を調整して設ける2ステツプ
法の両方式の電解クロムメッキ方式も使用される。
この電解処理によるクロムメッキ層の被膜量は本発明に
おいて金属Cr層が15〜150jlP/m”、水利酸
化Cr層が5〜30 ray/−の範囲に規制する。
すなわち、金属Cr層が15Wv′−未満では、金属C
r層の均一被覆性が充分でなく、充分な耐食性が得られ
ない。
また、金属Crf@が150η/Rをこえる場合には、
加工によシ金属Cr層にクランク発生等のダメージを受
は易く、耐食性を劣化する傾向にある。
従って、金属Cr層の被膜量は15〜150令9、好ま
しくは、30〜120〜/−である。
また、水和酸化Crrii!<ついては、金94Cr量
換算で5η/−未満では、水利酸化Cr層の金属Cr層
に対する均一被覆性が不充分で充分な塗装性能が得られ
ない。
一方、その被膜量が30〜/Rを越える場合は塗装性能
同上効果が飽和するとともに、外観が黄着色し商品価値
を損ない、しかも水和酸化Cr層にクラックが生成され
易くなって塗膜に対するクラックの発生源になシ、塗装
性能を劣化せしめる。
従って、水利酸化Cr ノーの被膜量は、金属Cr量換
算で片面当95〜30■汐、好ましくは7.5〜20.
岬1rr?である。
さらに、本発明を溶接缶用に使用する場合は溶接性の点
から、高融点金属である金属Cr層と接触抵抗値を高め
る水和酸化Cr層を減少させる方が有利である。しかし
ながら、前記の如く、耐食性と塗装性能を必要とする溶
接缶の用途には、金属Cr層15〜80v/m”、好ま
しくは30〜50mg/m21水和酸化Cr層・5〜2
0、好ましくは7.5〜15 q/m”の範囲で溶接欠
陥の発生減少、溶接範囲の拡大等の点からも有利である
0また、本発明において、溶接性改善のため上記電解ク
ロムメッキの過程において、一部陽極処理を付加して金
属Cr層に粒状の不均−Cr層を設ける方法を適用して
も何ら差支えるものではない。
さらに、本発明の利点として、次の様な効果が得られる
すなわち、レトルト処理が施されて接着缶に使用される
場合や高温の腐食溶液に長期開眼される場合のように、
接着強度の経時劣化の少ないTFSg4板の製造には、
陰イオンのフッ化物を主体とするメッキ浴が使用される
。このメッキ過程において、遊離フッ素の影響によシ、
原板の鋼ストリップからFeイオンの溶解を生じ、メッ
キ浴中KFeイオンが蓄積するとともに5遊離フッ素イ
オン濃度の変化が生じ易い欠点を生じる0 その結果として接着強度の経時劣化を生じ、その性能が
安定しKくい欠点がある。これに対し、本発明のよう(
/(Ni拡散被覆層を有する鋼板をメッキ原板として使
用する場合、鋼板表面に比して、フッ素イオンに対する
耐溶解性のすぐれた表面層を有し、上記問題点の解決に
極めて有効である。
すなわち、メッキ浴中の遊離フッ素イオンの変動が生じ
Kくいため、長期連続メッキ作業において、長期に安定
して均一被覆性のすぐれた水利酸化Cr層被膜が得られ
るとともに経時密着性のすぐれた接着強度を有する電解
クロムメッキ鋼板が得られる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例について述べる。
実施例1 冷間圧延のままの鋼板(As Co1d )材を主体に
、一部にフルフィニツシユ仕上げした冷延鋼板を用いて
、脱脂による表面清浄化処理及び酸洗による活性化処理
を施した後回に示す条件でNi′Ft気メッキ金メツキ
た。
その被膜量を電気量で調整し、第1表に示す所定量のN
i量を設け、拡散処理後、@に示す条件で各種の電解ク
ロムメッキ処理を施した。このt屏りロムメッキ層の金
属Cr層と水利酸化Cr層の被膜量は、各々メツΦ時の
電気量の調整及びメッキ浴中での電解後の溶解時間の調
整によシ、第1表に示す所定量の被覆層を設けた0囚 
N1メッキ条件 電流密度 10〜35 A/dm’ メッキ浴温 60℃ 壷 一部の実施例について、Niメッキ層の代fi K
Ni合金メッキ層の効果も併せ検討するため、硫酸コバ
ルト、硫酸鉄を含有せしめてNi合金メッキしたものに
ついても評価を実施した。
■ 電解クロムメッキ OB −(1)  Cr 03  b ”4  系浴電
流密度 60〜80A/dff/ メツキ浴温 60℃ 0B−(2)  Cry、−8o、  −フッ化物系谷
電流密度 60〜80A/drr? メツキ浴温 60℃ 上記各処理材について以下に示す■〜◎の項目について
評価テストを実施し、その性能を評価した。
■ 無処理材の耐食性 TFSのメッキ欠陥部或いは加工による・被膜欠陥発生
部の耐食性評価を目的として、0.22■X50mX5
0mサイズの評価材に対して表面からスクラッチ疵を入
れた試料について以下の条件で耐食性試験を実施した。
すなわち、市販のリン酸系飲料を用い、当雰囲気中で5
0℃で12日間の浸漬試験を行ない、そのFe溶出量を
測定して、耐食性評価を行なった。評価基準は以下の方
法によった。
◎・・・・・・Fe溶出量が40 ppm未満O・・・
・・・Fe溶出量が40 ppm以上〜80 ppm未
満Δ・・・・・・Fe溶出量がsoppm以上〜120
 ppm未満×・・・・・・Fe @出量が1209P
m以上又、その穿孔腐食性に関し、165%クエン酸水
溶液中で、27℃、当雰囲気下で12日浸漬テストを行
ない、スクラッチ部からの穿孔腐食深さを測定して、そ
の穿孔腐食性の評価を以下の評価基準で行なった。
◎・・・・・・最大穿孔腐食深さが0.10 tea未
満○・・・・・・最大穿孔腐食深さが0.10 tax
以上〜0.15置未満 Δ・・・・・・最大穿孔腐食深さが0.15 wm以上
〜0.20箇未満 X・・・・・・最大穿孔腐食深さが0.20 ms以上
■ 加工後の塗装耐食性能 マルチビード加工部の塗膜欠陥部の耐食性評価を目的に
、そのシュミレーション試験法として、評価材に対して
DRD用缶用量用塗料ポキシ−フェノール系)を塗装後
、DRD加工を施して空缶に対してビード加工を施して
、素材間の耐食性能を明確化するため補修塗装を施さな
いで、その塗装機耐食性能を以下の評価試験法で実施し
た。すなわち、(1,5チクエン酸+1.59b Na
CA )系水溶液中に、N、雰囲気下で50℃で12日
間浸漬テストを行ない、塗膜下の穿孔腐食の状況を調査
して、その加工部の塗装機耐食性能を以下の評価基準で
評価した。
◎・・・塗膜下腐食殆んどなし〜最大穿孔腐食深さ0.
05m未満 O・・・最大穿孔腐食深さ0.05■以上〜0.10箇
未満 Δ・・・最大穿孔腐食深さ0.1105e以上〜0.1
5澗未満 ×・・・最大穿孔腐食深さ0.15m以上■ 溶接性能 ■ 溶接性 CuワイヤーKO13μSnメッキを施したワイヤーを
電極として使用して、加圧力42階、溶接スピード30
m/―の条件で、評価材の溶接性について評価した。尚
、評価基準は適正溶接範囲での溶接によシ、その溶接欠
陥の発生状況によシ、その溶接性を評価した。
◎・・・外観上スズラッシュの発生が殆んど認められず
、またナゲツト10個くりに空隙部の発生が2個以下 O・・・外観上スプラッシュの発生が若干認められ、ま
たナゲツト10個当υに空隙部4個以下 Δ・・・外観上スプラッシュの発生が可成シ認められ、
またナゲツト10個当υに空隙部の発生が8個以下 ×・・・外観上スプラッシュの発生極めて著しい。
■  溶接部の耐食性 ■の条件で溶接した評価材について、溶接部に厚さ50
μの塩ビゾル系補修塗料を塗装して、塗装欠陥部の性能
評価を対象とした評価テストを行なった。
すなわち、塗膜表面に対してスクラッチ疵を入れて、市
販のリンゴジュースを腐食溶液として、温度55℃でN
!雰囲気中で1ケ月間の浸漬試験を行ない、その性能を
以下の評価基準で評価した0 ◎・・・スクラッチ部からの最大穿孔腐食深さ0、10
 vm未満で、スクラッチ部からの盆料の剥離始んどな
し O・・・スクラッチ部からの最大穿孔腐食深さ0、10
 exa以上〜0.15−未満で、スクラッチ部からの
塗料の剥離若干発生 Δ・・・スクラッチ部からの最大穿孔腐食深さ・:α1
5四以上〜0.20−未満で、スクラッチ部からの塗膜
の剥離部分可成多発生×・・・スクラッチ部からの最大
穿孔腐食深さ0、20 w以上で、著しく塗膜剥離発生
実施例2 As Co1d材を脱脂、酸洗による表面清浄化、活性
化処理を行なってから、Niメッキ層を150η/?F
/電気メツキ法によシ設けてから、630℃で20秒間
の加熱拡散処理を行なった。
このNi拡散処理層を有する本発明の方法による鋼板に
対して、下記の遊離フッ素を含有する電解クロムメッキ
浴を用いて、長期連続電解処理を行ない、従来の鋼板に
そのまま前処理を行なって長期連続電解処理を行なった
場合と比較して、メッキ浴中のFe溶解量の変動及びそ
の経時劣化後の接着強度に及ぼす影響を調査した。
その結果、第2表に示すように、本発明の方法による場
合はメッキ浴に対するメッキ原板からのFe溶出量が抑
制されるためにメッキ浴中へのFeイオン量の蓄積が減
少せしめられ、経時劣化後の接着強度が安定して良好な
性能が得られる事が判った。
尚、電解クロムメッキ浴、電解条件及び接着強度の経時
劣化試験条件を以下に示す。
^ 電解クロムメッキ浴、電解条件 電流装置 80 A/an? メッキ浴温 60℃ 尚、上記条件で1秒間の電解処理及び電解後の溶解時間
の調整によυ、金属Cr層約110q/rr?、水和酸
化Cr層約15 ”P/m’のTFS鋼板を得た。
■)接着強就の経時劣化試験法 テストピースを塗装後、5M巾に剪断し、ナイロン系接
着剤を加熱圧着しテストピース作製。
その後、0.4チクエン酸中で110℃X18Hr経時
させ、引張り試験機でT字型に引張シ、その接着強度を
測定する。
第2表 本発明の方法と従来法による メツギ浴中Fe含有量と接着強度 注:上段一本発明の方法によるNi拡故処理層を有する
メッキ原板を用いた場合 下段0内;従来法のメッキ原板を用いた場〔発明の効果
〕 本発明方法は、発明の詳細な説明の項中(イ)、(ロ)
でその利点を詳述した如く、耐食性、溶接性及び接着強
度の耐経時劣化性等に優れた容器用電解クロムメッキ鋼
板が得られるものであり、当技術分野で顕著な効果を示
すものである。
て 。
本多小平 新部興ぎ−゛ □(−ンl

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼板表面に、片面付着量で30〜2000mg/m^2
    のNi被覆処理を施して非酸化性雰囲気中で加熱拡散処
    理を施した後、そのまま或いは表面活性化処理後、片面
    付着量で金属Cr層15〜150mg/m^2と金属C
    r量換算で水和酸化Cr層5〜30mg/m^2を設け
    る事を特徴とする容器用電解クロムメッキ鋼板の製造法
JP14099286A 1986-06-17 1986-06-17 容器用電解クロムメツキ鋼板の製造法 Pending JPS62297491A (ja)

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