JPS62297435A - 溶接性を改善せる高強度フエライト系ボイラ鋼管用鋼 - Google Patents
溶接性を改善せる高強度フエライト系ボイラ鋼管用鋼Info
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- JPS62297435A JPS62297435A JP13903586A JP13903586A JPS62297435A JP S62297435 A JPS62297435 A JP S62297435A JP 13903586 A JP13903586 A JP 13903586A JP 13903586 A JP13903586 A JP 13903586A JP S62297435 A JPS62297435 A JP S62297435A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
3、発明の詳細な説明
(産業上の利用分野)
本発明は高強度フェライト系耐熱鋼に関するものであり
、さらに詳しくは高温におけるクリープ特性および溶接
性を改良した靭性のすぐれたフェライト系Cr含有ボイ
ラ綱管用鋼に関するものである。
、さらに詳しくは高温におけるクリープ特性および溶接
性を改良した靭性のすぐれたフェライト系Cr含有ボイ
ラ綱管用鋼に関するものである。
(従来の技術)
近年火力発電ボイラにおいては大型化と高温、高圧化が
定着してきたが、550℃を超すとその材料を選択する
に当たり、耐酸化性、高温強度の点からフェライト系の
2%Cr−lMo1から18−8ステンレス鋼のごとき
オーステナイト系の高級鋼へと飛躍して使用されている
のが現状である。
定着してきたが、550℃を超すとその材料を選択する
に当たり、耐酸化性、高温強度の点からフェライト系の
2%Cr−lMo1から18−8ステンレス鋼のごとき
オーステナイト系の高級鋼へと飛躍して使用されている
のが現状である。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら低合金鋼、ステンレス鋼、超合金と材料が
高級になるに従い、コストが上昇し、ボイラ建造費が高
価につくために、材料上の問題からボイラの蒸気温度が
逆に制約されて現在では566℃が上限となっている。
高級になるに従い、コストが上昇し、ボイラ建造費が高
価につくために、材料上の問題からボイラの蒸気温度が
逆に制約されて現在では566℃が上限となっている。
したがってボイラの効率を高めるためには圧力を高めた
超臨界圧ボイラが使用されている。
超臨界圧ボイラが使用されている。
ところで2 %Cr I Mopとオーステナイトス
テンレス鋼の中間を埋めるための鋼材は過去数十年模索
されているがCriが中間の5Cr、 9Cr、
12Cr等のボイラ鋼管は強度を高めるとその溶接性が
悪化するため、研究はかなり行われたが、ボイラの施工
上、作業能率を著しく低下させるために実用化されにく
いのが実情である。
テンレス鋼の中間を埋めるための鋼材は過去数十年模索
されているがCriが中間の5Cr、 9Cr、
12Cr等のボイラ鋼管は強度を高めるとその溶接性が
悪化するため、研究はかなり行われたが、ボイラの施工
上、作業能率を著しく低下させるために実用化されにく
いのが実情である。
このような観点から2’ACr−IMo鋼とオーステナ
イト鋼の中間の強度を有し、尚且つ溶接性が優れた経済
的鋼の出現が望まれていた。
イト鋼の中間の強度を有し、尚且つ溶接性が優れた経済
的鋼の出現が望まれていた。
本発明者らはこのような事情にかんがみ既に溶接性を向
上させてなおかつクリープ破断強度も従来材を大幅に土
建る新しい鋼種を開発し、(イ)特公昭56−3462
8号公報、(0)特開昭59−153865号公報、或
いは(ハ)特開昭60−215746号公報により提案
を行なっている。これらの内、(イ)の鋼は■。
上させてなおかつクリープ破断強度も従来材を大幅に土
建る新しい鋼種を開発し、(イ)特公昭56−3462
8号公報、(0)特開昭59−153865号公報、或
いは(ハ)特開昭60−215746号公報により提案
を行なっている。これらの内、(イ)の鋼は■。
Nbの適正添加により、クリープ破断強度を確保すると
ともにC量を低目にして溶接性を向上した鋼であり、(
0)の鋼はさらにS量の制限により靭性の向上を図り、
VとSiとの相関関係を定めて強度と靭性のバランスを
保った鋼である。また(ハ)の鋼はS量の制限による靭
性の向上を図るとともにB。
ともにC量を低目にして溶接性を向上した鋼であり、(
0)の鋼はさらにS量の制限により靭性の向上を図り、
VとSiとの相関関係を定めて強度と靭性のバランスを
保った鋼である。また(ハ)の鋼はS量の制限による靭
性の向上を図るとともにB。
Nの添加と酸素量の制限によるクリープ強度の向上を狙
った綱である。
った綱である。
これら(イ)〜(ハ)のいずれの鋼も600℃において
の長時間使用に耐えるすぐれた鋼である。
の長時間使用に耐えるすぐれた鋼である。
しかしながら今後蒸気温度の一層の上昇と電力需要の変
動に対応してボイラの起動停止が顧繁に行われることが
予想されており、その際熱応力を軽減するためにもいっ
そうの肉厚減少即ちクリープ強度の向上がのぞまれてい
る。
動に対応してボイラの起動停止が顧繁に行われることが
予想されており、その際熱応力を軽減するためにもいっ
そうの肉厚減少即ちクリープ強度の向上がのぞまれてい
る。
一層クリープ強度の向上にW添加が有効なことが特公昭
58−17820号公報において開示されている。
58−17820号公報において開示されている。
しかしこの鋼においてはWの最適な範囲についての提案
が行われているものではない上にNb添加についての配
慮もなされていない。
が行われているものではない上にNb添加についての配
慮もなされていない。
(問題点を解決するための手段)
本発明者らは600℃でのクリープ破断強度を高めると
同時に、その使用をより高温度域で可能にするためにM
o、 W、 Nbの複合添加が有効であり、且つMo、
W、 Nbには最適添加量があって、MoとW量の関
係及びNb量を明らかにすることによって著しくクリー
プ破断強度のすぐれた鋼を開発することに成功したもの
である。
同時に、その使用をより高温度域で可能にするためにM
o、 W、 Nbの複合添加が有効であり、且つMo、
W、 Nbには最適添加量があって、MoとW量の関
係及びNb量を明らかにすることによって著しくクリー
プ破断強度のすぐれた鋼を開発することに成功したもの
である。
本発明の成分範囲を示せば第1表の如くである。
次いで本発明畑に含まれる各成分の限定理由について述
べるとCは強度の保持に必要であるが、溶接性の点から
上限を0.12%とした。即ち後述するCr量との関係
で、この種の鋼は非常に焼入性がよく溶接熱影響部が著
しく硬化し、溶接時低温割れの原因となる。従って溶接
を完全に行うために、かなり高温の予熱を必要とし、ひ
いては溶接作業性が著しく損われる。しかるにCを0.
12%以下に保てば溶接熱影響部の最高硬さが低下し、
溶接割れの防止を行いうるので上限を0.12%とした
。また下限についてはC量を0.03%未満にするとク
リープ破断強度の確保が困難になるので下限を0.03
%と定めた。
べるとCは強度の保持に必要であるが、溶接性の点から
上限を0.12%とした。即ち後述するCr量との関係
で、この種の鋼は非常に焼入性がよく溶接熱影響部が著
しく硬化し、溶接時低温割れの原因となる。従って溶接
を完全に行うために、かなり高温の予熱を必要とし、ひ
いては溶接作業性が著しく損われる。しかるにCを0.
12%以下に保てば溶接熱影響部の最高硬さが低下し、
溶接割れの防止を行いうるので上限を0.12%とした
。また下限についてはC量を0.03%未満にするとク
リープ破断強度の確保が困難になるので下限を0.03
%と定めた。
Mnは脱酸のためのみでなく強度保持上も必要な成分で
ある。上限を1.5%としたのはこれを超すと靭性の点
から好ましくないからであり、下限は脱酸に必要な最少
量として0.1%と定めた。
ある。上限を1.5%としたのはこれを超すと靭性の点
から好ましくないからであり、下限は脱酸に必要な最少
量として0.1%と定めた。
Crは耐酸化性に不可欠の元素であって、耐熱鋼には必
らず添加されており、M23C6,M6C(但しMは金
属元素を指す)の微細析出により高温強度を高めている
が、下限はその析出硬化が顕著に認められる8%とし、
上限は溶接性及び靭性の点から13%とした。
らず添加されており、M23C6,M6C(但しMは金
属元素を指す)の微細析出により高温強度を高めている
が、下限はその析出硬化が顕著に認められる8%とし、
上限は溶接性及び靭性の点から13%とした。
Moは固溶体強化により、高温強度を顕著に高める元素
であるので通常耐熱鋼には添加されるが、多量に添加さ
れた場合溶接性を損なうので、溶接性の低下の少ない添
加範囲として0.45%未満とした。
であるので通常耐熱鋼には添加されるが、多量に添加さ
れた場合溶接性を損なうので、溶接性の低下の少ない添
加範囲として0.45%未満とした。
WもMoと同様に固溶体強化および炭化物中に固溶して
粗大化を抑制することにより高温強度を顕著に高める元
素であり、とくに600℃を超えて長時間側の強化に有
効である。しかし多量に添加すると溶接性、耐酸化性を
損うので、溶接性の低下の少ない添加範囲として上限を
2.1%とした。
粗大化を抑制することにより高温強度を顕著に高める元
素であり、とくに600℃を超えて長時間側の強化に有
効である。しかし多量に添加すると溶接性、耐酸化性を
損うので、溶接性の低下の少ない添加範囲として上限を
2.1%とした。
一方0.45%未満のMoとの共存において効果を発揮
するのは1.0%以上からであるので下限を1.0%と
定めた。
するのは1.0%以上からであるので下限を1.0%と
定めた。
■はMo同様素地に固溶しても析出物として析出しても
鋼の高温強度を著しく高める元素である。
鋼の高温強度を著しく高める元素である。
特に析出の場合にはV2O3としての他M zy C6
゜M、Cの一部に入り、析出物の粗大化の抑制に顕著な
効果を示す。しかしながら600’lll:前後でSU
S 304ステンレス鋼を超すクリープ破断強度を出す
ためには0.05%未満では不充分であり、また0、3
0%を超すと却って強度低下を生ずるので上限を0.3
0%、下限を0.05%とした。好ましい範囲は0.1
5〜0.25%である。
゜M、Cの一部に入り、析出物の粗大化の抑制に顕著な
効果を示す。しかしながら600’lll:前後でSU
S 304ステンレス鋼を超すクリープ破断強度を出す
ためには0.05%未満では不充分であり、また0、3
0%を超すと却って強度低下を生ずるので上限を0.3
0%、下限を0.05%とした。好ましい範囲は0.1
5〜0.25%である。
NbはNb (CN)の析出によって高温強度を高める
が、また微細な分散析出が後続するM*3Ch、MhC
等の析出状態を微細にコントロールするために長時間ク
リープ強度にも貢献する。その量は0.02%未満では
効果がなく 0.12%を超すとかえって凝集粗大化を
生じて強度を下げるため、上限を0.12%、下限を0
.02%とした。
が、また微細な分散析出が後続するM*3Ch、MhC
等の析出状態を微細にコントロールするために長時間ク
リープ強度にも貢献する。その量は0.02%未満では
効果がなく 0.12%を超すとかえって凝集粗大化を
生じて強度を下げるため、上限を0.12%、下限を0
.02%とした。
なおV+Nbl−はクリープ強度の観点から0.15〜
0.35%の範囲が好ましい。
0.35%の範囲が好ましい。
Bは本来焼入性を著しく高める元素としてよく知られて
いるが、前述の如く、Bの微量添加によって著しくクリ
ープ強度が向上する。その量は0.001%未満ではほ
とんど効果がなく 、0.008%を超すと熱間加工性
、溶接性を損うので上限を0.008%、下限を0.0
01%とした。
いるが、前述の如く、Bの微量添加によって著しくクリ
ープ強度が向上する。その量は0.001%未満ではほ
とんど効果がなく 、0.008%を超すと熱間加工性
、溶接性を損うので上限を0.008%、下限を0.0
01%とした。
Nはマトリックスに固溶あるいは窒化物、炭窒化物とし
て析出し、クリープ破断強度を高める元素であるが、0
.005%未満では急激に強度が低下すること、また0
、10%を超すと鋳造時にブローホールを発生し健全な
鋼塊ができにくい等の問題を生ずるので上限を0.10
%、下限を0.008%とした。なお、0.02〜0.
07%の範囲が好ましい。
て析出し、クリープ破断強度を高める元素であるが、0
.005%未満では急激に強度が低下すること、また0
、10%を超すと鋳造時にブローホールを発生し健全な
鋼塊ができにくい等の問題を生ずるので上限を0.10
%、下限を0.008%とした。なお、0.02〜0.
07%の範囲が好ましい。
Siは本来脱酸のために添加される元素であるが材質的
には靭性に悪影響のある元素である。そこで靭性におよ
ぼす影響を調べたところ、0.25%以下に抑えると靭
性が向上することが分った。なお、好ましい範囲は0.
095%以下である。
には靭性に悪影響のある元素である。そこで靭性におよ
ぼす影響を調べたところ、0.25%以下に抑えると靭
性が向上することが分った。なお、好ましい範囲は0.
095%以下である。
次にMoとWの関係を第1図について述べる。門〇とW
は複合して添加することによって高温長時間側のクリー
プ破断強度を著しく向上する。しかし強度、靭性、溶接
性を考慮するとその添加量には最適な範囲があり、第1
図のABCDEFで囲まれる範囲でなければならないこ
とが分った。すなわち直線ABはクリープ破断強度の観
点からの下′ 限界線であって、Wが1.0%の線で
あり、これ未満ではクリープ強度向上効果が大きくない
。また直線EFおよび直線AFは溶接性、靭性等の観点
からの上限界線である。直線EFは(Mo+W)=2.
49%の線であり、直線AFはMoが0.45%の線で
あり、これを超えると溶接性、靭性いずれかまたはすべ
ての劣化が目立つ。さらに、直線CDおよび直線DEは
クリープ強度と溶接性、靭性の兼ね合いの観点からの制
限界線であり、直線CDより右側でかつ直線DBより下
方の位置では、クリープ強度の向上が少ない割りに溶接
性が低下する。即ち、直線CDを境にクリープ強度は余
り変わらずに溶接性が劣化し、直線DEを境に溶接性は
殆んど変らずにクリープ強度が低下する。この直線CD
はWが1.79%であり直線DEは河0が0.41%で
ある。
は複合して添加することによって高温長時間側のクリー
プ破断強度を著しく向上する。しかし強度、靭性、溶接
性を考慮するとその添加量には最適な範囲があり、第1
図のABCDEFで囲まれる範囲でなければならないこ
とが分った。すなわち直線ABはクリープ破断強度の観
点からの下′ 限界線であって、Wが1.0%の線で
あり、これ未満ではクリープ強度向上効果が大きくない
。また直線EFおよび直線AFは溶接性、靭性等の観点
からの上限界線である。直線EFは(Mo+W)=2.
49%の線であり、直線AFはMoが0.45%の線で
あり、これを超えると溶接性、靭性いずれかまたはすべ
ての劣化が目立つ。さらに、直線CDおよび直線DEは
クリープ強度と溶接性、靭性の兼ね合いの観点からの制
限界線であり、直線CDより右側でかつ直線DBより下
方の位置では、クリープ強度の向上が少ない割りに溶接
性が低下する。即ち、直線CDを境にクリープ強度は余
り変わらずに溶接性が劣化し、直線DEを境に溶接性は
殆んど変らずにクリープ強度が低下する。この直線CD
はWが1.79%であり直線DEは河0が0.41%で
ある。
次に本発明の効果を実施例についてさらに具体的に述べ
る。
る。
実施例
第2表に供試鋼の科学組成、600℃、20kg/ +
n ”の応力でのクリープ破断時間、破断伸び、溶接性
を表わすy型拘束割れ試験における割れ防止のための予
熱温度、600℃、3000時間時効後の衝撃値、常温
の引張り特性を示す。
n ”の応力でのクリープ破断時間、破断伸び、溶接性
を表わすy型拘束割れ試験における割れ防止のための予
熱温度、600℃、3000時間時効後の衝撃値、常温
の引張り特性を示す。
第2表に示すもののうちlh4,6,7.10゜11.
17,18,19.20@は本発明鋼であり、その他は
比較鋼である。
17,18,19.20@は本発明鋼であり、その他は
比較鋼である。
阻2鋼は通常低合金耐熱鋼として使用されている2I/
4Cr−IMo鋼であり、患1鋼は更に耐高温耐食性を
向上させたボイラ熱交換器用合金鋼鋼管であるが、クリ
ープ破断強度が低い。また、嵐3は現在ドイツを中心に
ヨーロッパで石炭専焼ボイラの過熱器管、再熱器管に使
用されている鋼種であるが、C量が本発明鋼に比べ高い
ので溶接性1、加工性に難点がある。
4Cr−IMo鋼であり、患1鋼は更に耐高温耐食性を
向上させたボイラ熱交換器用合金鋼鋼管であるが、クリ
ープ破断強度が低い。また、嵐3は現在ドイツを中心に
ヨーロッパで石炭専焼ボイラの過熱器管、再熱器管に使
用されている鋼種であるが、C量が本発明鋼に比べ高い
ので溶接性1、加工性に難点がある。
隘5鋼はwlがその下限を切るものであって十分なりリ
ープ破断強度が確保できない。阻9鋼はWがその上限を
超えるものであって、溶接性が低下している。
ープ破断強度が確保できない。阻9鋼はWがその上限を
超えるものであって、溶接性が低下している。
NCL8,12Mはwl、Mo1Jともそれぞれの上下
限内に入っているものの第1図のABCDEFの外側に
位置するものであって、そのう装置12鋼は第1図CD
線の上方に位置するものであって、溶接性が低下してい
る。また、黒8鋼は第1図CD線より右側でかつDE線
の下方に位置するものであって、クリープ破断強度の割
には溶接性が悪い。
限内に入っているものの第1図のABCDEFの外側に
位置するものであって、そのう装置12鋼は第1図CD
線の上方に位置するものであって、溶接性が低下してい
る。また、黒8鋼は第1図CD線より右側でかつDE線
の下方に位置するものであって、クリープ破断強度の割
には溶接性が悪い。
1h13.14iはMo量が上限を超えるものであって
、溶接性が低下している。さらに、隘15゜16鋼はC
iがその下限を切るかまたは上限を超えるものであって
、下限を切る障15鋼はクリープ破断強度が余り高くな
いうえに時効後の衝撃値が著しく低い。上限を超えるl
k16mは溶接性が著しく悪い。
、溶接性が低下している。さらに、隘15゜16鋼はC
iがその下限を切るかまたは上限を超えるものであって
、下限を切る障15鋼はクリープ破断強度が余り高くな
いうえに時効後の衝撃値が著しく低い。上限を超えるl
k16mは溶接性が著しく悪い。
これに対して本発明鋼は、既存のフェライト系耐熱鋼で
ある比較鋼隘3鋼、市販の2%Cr IM。
ある比較鋼隘3鋼、市販の2%Cr IM。
鋼である比較鋼1Ih2鋼および市販の9 Cr −I
MOEのNa11iilより、はるかに高いクリープ
破断強度を有して、同一温度であれば高応力レベルとな
り、ボイラ鋼管の薄肉化が可能となり、溶接性も、既存
のフェライト系耐熱鋼である比較鋼11h3鋼より著し
く改善され、すぐれた溶接加工性を有する。
MOEのNa11iilより、はるかに高いクリープ
破断強度を有して、同一温度であれば高応力レベルとな
り、ボイラ鋼管の薄肉化が可能となり、溶接性も、既存
のフェライト系耐熱鋼である比較鋼11h3鋼より著し
く改善され、すぐれた溶接加工性を有する。
また、靭性は600℃、3000時間時効後時効後値で
、既存のフェライト系耐熱鋼の嵐3とほぼ同一レベルに
あり、ボイラ鋼管として実質的に全く問題ない。
、既存のフェライト系耐熱鋼の嵐3とほぼ同一レベルに
あり、ボイラ鋼管として実質的に全く問題ない。
なお、患17,18.19鋼は、不純物としてそれぞれ
、0.20%Ni、0.21%Co、0.15%Nt+
0.15%Coを含有している鋼であるが、他の発明鋼
と比べて特性上遜色はない。
、0.20%Ni、0.21%Co、0.15%Nt+
0.15%Coを含有している鋼であるが、他の発明鋼
と比べて特性上遜色はない。
(発明の効果)
以上の如く本発明鋼は従来のフェライト系耐熱鋼にくら
べ、装置の高温化、高圧化に対応できる高温強度の増大
を達成した鋼であり、溶接性、靭性等実用上の特性もす
ぐれており、産業界に貢献するところが極めて大きい。
べ、装置の高温化、高圧化に対応できる高温強度の増大
を達成した鋼であり、溶接性、靭性等実用上の特性もす
ぐれており、産業界に貢献するところが極めて大きい。
第1図は本発明におけるMoとWとの関係を示す図であ
る。 鴫 ( ミ も (o/aつ OシV
る。 鴫 ( ミ も (o/aつ OシV
Claims (2)
- (1)重量でC0.03〜0.12%、Mn0.1〜1
.5%、Cr8.0〜13.0%、Mo0.45%未満
、W1.0〜2.1%、V0.05〜0.30%、Nb
0.02〜0.12%、N0.005〜0.10%を含
有し、Si0.25%以下に制限し、さらにMoとW量
の関係が下記の座標点を占める第1図ABCDEFに囲
まれた範囲にあり、残部Feおよび不可避不純物よりな
ることを特徴とする溶接性を改善せる高強度フェライト
系ボイラ鋼管用鋼。 Mo%W% A(0.45、1.00) B(0、1.00) C(0、1.79) D(0.41、1.79) E(0.41、2.08) F(0.45、2.04) - (2)重量でC0.03〜0.12%、Mn0.1〜1
.5%、Cr8.0〜13.0%、Mo0.45%未満
、W1.0〜2.1%、V0.05〜0.30%、Nb
0.02〜0.12%、B0.001〜0.008%、
N0.005〜0.10%を含有し、Si0.25%以
下に制限し、さらにMoとW量の関係が下記の座標点を
占める第1図ABCDEFに囲まれた範囲にあり、残部
Feおよび不可避不純物よりなることを特徴とする溶接
性を改善せる高強度フェライト系ボイラ鋼管用鋼。 Mo%W% A(0.45、1.00) B(0、1.00) C(0、1.79) D(0.41、1.79) E(0.41、2.08) F(0.45、2.04)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61139035A JP2559217B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | 溶接性を改善せる高強度フエライト系ボイラ鋼管用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61139035A JP2559217B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | 溶接性を改善せる高強度フエライト系ボイラ鋼管用鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62297435A true JPS62297435A (ja) | 1987-12-24 |
JP2559217B2 JP2559217B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=15235935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61139035A Expired - Lifetime JP2559217B2 (ja) | 1986-06-14 | 1986-06-14 | 溶接性を改善せる高強度フエライト系ボイラ鋼管用鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559217B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1986
- 1986-06-14 JP JP61139035A patent/JP2559217B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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---|---|
JP2559217B2 (ja) | 1996-12-04 |
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