JPS62292398A - 打抜金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印刷配線板用積層板および金属張積層板の打
抜加工に用いる打抜金型に関する。

〔従来の技術〕

印刷配線板の高密度化、高性能化に伴い、積層板の打抜
加工穴の小径化、狭間隔化が進み、印刷配線板特性に重
大な影響を与える各種打抜欠陥の発生をいかに抑制する
かが重要な問題となっている。

従来の打抜金型の全体図（断面図）を第２図に、また、
従来の下型ダイスの部分拡大図を第３図に示す。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上記の点に鑑み為されたもので、小径、狭間隔
の穴を打抜く時に発生ずる各種打抜欠陥を抑制し、かつ
、打抜穴内面の仕上がり状態を良好にする打抜金型を提
供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、積層板の打抜加工性について、従来の各
種打抜金型を使って打抜メカニズムの解明を鋭意行って
きた。その結果、以下に示すように、打抜穴の生成過程
および打抜時に発生する各種打抜欠陥の発生機構を把握
することができた。

その概念図を第４図に示す。

すなわち、打抜過程の進行に伴い、打抜用ピンが積層板
にくい込むと、まず打抜用ピンエッヂより一次割れが発
生し、次いでダイス側より二次割れが発生するが、この
二次割れが発生しやすい程、すなわち二次割れの発生時
期が早い程、また発生速度が速い程、打抜欠陥の発生な
しに、打抜穴内面の仕上がり状態も優れた打抜穴が形成
される。

一方、二次割れの発生が起こり難い場合、あるいは、起
こらない場合には、打抜用ピン直下の積層板に円錐状の
割れが生じ、打抜用ピンのくい込みが進むにつれて穴と
穴の間に、第４図に示すような穴間クラック、層間剥離
等の打抜欠陥が発生する。

以上の検討事実を基に、打抜欠陥の発生を抑制し、打抜
穴内面の仕上がり状態も優れた打抜穴を形成させるには
、打抜過程において、二次割れを速やかに発生させるこ
とが重要であるという基本的考え方に到達した。本発明
者らは、打抜時の二次割れの発生に着目して、種々、打
抜金型の工夫を行い、本発明に到達した。

本発明の打抜金型は、上型ストリッパと下型ダイスの間
に積層板をはさみ、ストリッパより打抜用ピンを突出さ
せて積層板を打抜くための打抜金型において、下型ダイ
ス孔周辺をエッヂ部にむけて上方に傾斜させることによ
りダイス平面より盛り上げ、下型ダイス孔のエッヂ部の
角度を９０”未満とすることを特徴とする。

第１図は本発明の一例の打抜金型の下型ダイスの部分断
面図である。第１図の下型ダイス９では、下型ダイス９
のエッヂ部上部に微細、かつ鋭角の突出部を設けたもの
である。このように、ダイスエッヂ部１６を形成するこ
とにより、打抜加工時に打抜用ピンの積層板へのくい込
み初期に、ダイスエッヂ部１６からの二次割れを優先的
に発生させ、速やかに進行させることができる。その結
果、先に説明した如く、打抜欠陥の発生なしに、打抜穴
内面の仕上がり状態も優れた打抜穴が形成される。

本発明の第１図の打抜金型の下型ダイス９において、ダ
イスガイド孔１０周辺のダイス平面１７よりの盛り上が
り部分のダイスガイド孔壁上端からの長さをａとし、ダ
イスエッヂ部１６の立ち上がり高さをｂとし、ダイスガ
イド孔径をＣとすると、９０°未溝のダイスエツジ部の
角度が得られる限り、特に限定はされないが、ａは０．
０１　ｕ以上０．５■−以下、ｂは０．０１鶴以上０．
５　ｆｉ量以下とし、ダイスガイド孔壁上端のエッヂ部
の角度を鋭角とすることが好ましい。ａが０．５　ｍ−
を越えるか、あるいはｂが０．０１　ｍＷ未満ではダイ
スエッヂ部１６の角度が大きくなりすぎて効果が少ない
。

ダイスの盛り上がり部分の傾斜面の形状は、その断面に
おいて直線状でもよいし、また、なだらかな下向き湾曲
線状としてもよく、ダイスエッヂの先端において９０°
未溝の鋭角が得られる限り、特に限定はされない。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明はこれによりなんら限定されるものではない
。

実施例１ ピン径０．８　ａｍ、穴間隔（打抜用ピンの中心からも
う一方の打抜用ピンの中心までの距離）１．７８鶴の二
人モデル金型で、打抜用ピンとダイスガイド孔のクリア
ランスが直径に対して０．１■朧の打抜金型を用い、打
抜加工実験を行った。この打抜金型に使用した下型ダイ
スは、第１図に示される形状を有し、ａ　＝　０．３讃
園、ｂ　＝　０．２■重のものであった。打抜に使用し
た積層板は、市販の低温打抜用紙基材フェノール積層板
ＡおよびＢを使用した。

これらの積層板の板厚は公称１．６鶴のものである。

また、打抜装置は市販の８０トンプレス能力を有するも
のを使用し、積層板は無加温のまま打抜加工を行った。

実験結果を表に示す。

実施例２ 第１図に示された形状を有し、ａ　−０，２ｖａ、ｂ−
０，２ｍｍの下型ダイスを使用したことを除き、実施例
１と同条件で実験を行った。

実験結果を表に示す。

比較例 第２図の形状を有する従来の下型ダイスを使用したこと
を除き、実施例１と同条件で実験を行った。

実験結果を表に示す。

以下余白 〔発明の効果〕 実施例の結果より明らかな如く、本発明の打抜金型を使
用することにより、打抜欠陥を発生させずに優れた打抜
穴内面を有する打抜穴を形成させることが可能となり、
その工業的価値は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一例を示す打抜金型の下型ダイスの
部分拡大断面図を表す。 第２図は、従来の打抜金型の全体を表す断面図である。 第３図は、従来の打抜金型の下型ダイス部分の部分拡大
断面図である。 第４図は、打抜過程の概念図であり、 （イ）、（ロ）は打抜欠陥が発生しない場合の打抜用ピ
ンの（い込みに伴う打抜穴形成の様子を、また（ハ）は
、打抜完了後の積層板の断面図を表す。 （ニ）、（ホ）は打抜欠陥が発生する場合の打抜用ピン
のくい込みに伴う打抜穴形成の様子を、また（へ）は打
抜完了後の積層板の断面図を表す。 （ト）、（チ）、（１月はそれぞれ積層板表面からの観
察図であり、各々（ニ）、（ホ）、（へ）に対応してい
る。 符号の説明 １　オイル　　　　　　２　ホルダバット３　打抜用ピ
ン　　　　４　ホルダ ５　ピンホルダ　　　　６　ロンド ア　上型ストリッパ ８　積層板（断面）　　　８ａ　　積層板（表面）９　
下型ダイス　　　１０　　ダイスガイド孔１エ　一次割
れ　　　　１２　二次割れ１３　円錐割れ　　　　１４
　穴間クラック１５　層間剥離　　　　１６　ダイスエ
ッヂ部１７　下型ダイス平面 ａ　ダイスガイド孔周辺の下型ダイス平面よりの盛り上
がり部分のダイスガイド孔壁上端からの長さ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上型ストリッパと下型ダイスの間に積層板をはさみ
   、ストリッパより打抜用ピンを突出させて積層板を打抜
   くための打抜金型において、下型ダイス孔周辺を下型ダ
   イス平面より盛り上げ、ダイスガイド孔壁上端のエッヂ
   部の角度を９０°未満とすることを特徴とする打抜金型
   。 ２、ダイスガイド孔周辺のダイス平面よりの盛り上がり
   部分のダイスガイド孔壁上端からの長さをａとし、ダイ
   スエッヂ部の立ち上がり高さをｂとしたとき、ａは０．
   ０１ｍｍ以上０．５ｍｍ以下、ｂは０．０１ｍｍ以上０
   ．５ｍｍ以下であり、ダイスガイド孔壁上端のエッヂ部
   の角度が鋭角である特許請求の範囲第１項記載の打抜金
   型。