JP3626335B2 - 孔明床パネルの製法及び孔明床パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔明床パネルの製法及び孔明床パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
クリーンルーム、オフィス、電子計算機室等の床面には、一般に、多数の通気用の小貫孔を有する孔明床パネルが全面的にあるいは部分的に敷設される。そのような孔明床パネルの製法としては、従来、以下の2つの製法が公知であった。
▲1▼ 床パネル本体素材を鋳造(ダイカスト)により形成し、次に、床パネル本体素材の上面に仕上材を接着し、その後、床パネル本体素材の略均一肉厚の上面壁部と仕上材を同時に打ち抜いて小貫孔を形成し、その後、先細状の回転切削工具にて小貫孔の開口内周縁を切削して面取りする製法。
▲2▼ 床パネル本体素材を鋳造(ダイカスト)により形成し、その上面壁部に小貫孔を打抜形成し、さらに、別体としての仕上材に、床パネル本体素材の小貫孔と対応する位置に小貫孔を打抜形成し、その後、床パネル本体素材の上面に、対応する小貫孔が一致するように仕上材を接着し、その後、先細状の回転切削工具にて小貫孔の開口内周縁を切削して面取りする製法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の▲1▼と▲2▼の製法では、回転切削工具にて小貫孔の面取りを行うので、作業能率が悪いという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上述の問題を解決して、多数の小貫孔の開口内周縁を効率良く面取り加工できる孔明床パネルの製法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上述の問題を解決して、多数の小貫孔の開口内周縁を効率良く面取り加工できる孔明床パネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る孔明床パネルの製法は、金属製床パネル本体素材の上面壁部に、機械的な加工にて該上面壁部を貫通する多数の第1小孔部を形成して床パネル本体を形成し、次に、該床パネル本体の表て面に仕上材を接着し、その後、上記仕上材に機械的な加工にて上記第1小孔部と略同径の第2小孔部を形成し、その後、アール状又はテーパ状の押圧面を先端部に有する押圧ポンチが複数本突設されたプレス型の該押圧ポンチにて、上記第2小孔部の表て面側開口内周縁を押圧して、塑性変形にて面取り部を形成する。
【0006】
また、本発明に係る孔明床パネルの製法は、金属製床パネル本体素材の上面壁部に、機械的な加工にて該上面壁部を貫通する多数の第1小孔部を形成して床パネル本体を形成し、次に、該床パネル本体の表て面に仕上材を接着し、その後、多数の上記第1小孔部の内の少なくとも2箇所においてガイド兼用ポンチを、他の上記第1小孔部に挿入させるポンチよりも先に挿入させ、該ガイド兼用ポンチをガイドとして機能させながら該ガイド兼用ポンチと他のポンチにて上記仕上材に該第1小孔部と略同径の第2小孔部を形成し、その後、アール状又はテーパ状の押圧面を先端部に有する押圧ポンチが複数本突設されたプレス型の該押圧ポンチにて、上記第2小孔部の表て面側開口内周縁を押圧して、塑性変形にて面取り部を形成する。
【0007】
また、本発明に係る孔明床パネルは、金属製床パネル本体の上面壁部に、該上面壁部の裏面側に形成される裏側孔部と、該上面壁部の表て面側に該裏側孔部と同心状にかつ該裏側孔部とで該上面壁部を貫通するよう形成されると共に該裏側孔部よりも小さい内径寸法を有する小孔部と、から成る小貫孔が多数形成され、該小孔部の表て面側開口内周縁に、塑性変形にて面取り部が形成され、かつ、該面取り部が形成される該小径部の深さ寸法が 1.5mm 以上かつ 3.5mm 以下に設定されているものである。
また、本発明に係る孔明床パネルは、金属製床パネル本体と、該床パネル本体の表て面に積層される仕上材と、から成る孔明床パネルであって、上記床パネル本体の上面壁部の裏面側に形成される裏側孔部と、該上面壁部の表て面側に該裏側孔部と同心状にかつ該裏側孔部とで該上面壁部を貫通するよう形成されると共に該裏側孔部よりも小さい内径寸法を有する第1小孔部と、該第1小孔部と同心状であって上記仕上材を貫通する第2小孔部と、から成る多数の小貫孔が形成され、上記第1小径部の深さ寸法が 1.5mm 以上かつ 3.5mm 以下に設定され、該第2小孔部の開口内周縁に、塑性変形にて面取り部が形成されているものである。
また、面取り部の面取寸法をBとしたときに、0.5mm ≦B≦2.0mm に設定するのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳説する。
【0009】
図1と図2は、孔明床パネル1を示し、この孔明床パネル1は、クリーンルーム、オフィス、電子計算機室等に於て、防塵、空調等のために床面に全面的に又は部分的に敷設して使用するものであり、金属製床パネル本体2と、その床パネル本体2の表て面3に積層される仕上材4と、から成り、床パネル本体2の(表て面3を成す)上面壁部5と、仕上材4を貫通する多数の小貫孔6…が形成されている。床パネル本体2は、上面壁部5と、その上面壁部5の裏面側に突設される周囲壁部7,8と、大小のリブ9,10と、を備え、アルミニウム又はアルミニウム合金あるいはその他の金属にて形成される。また、仕上材4は、樹脂又は樹脂を構成成分とする板材にて形成される。
【0010】
また、図3にさらに拡大して示すように、小貫孔6は、上面壁部5の裏面12から肉厚途中部にわたって鋳造と同時に形成される裏側孔部11と、上面壁部5の肉厚途中部から表て面3にわたって機械的な加工にて形成されると共に横断面形状に於て裏側孔部11の内形寸法よりも小さい内形寸法を有する第1小孔部13と、仕上材4に機械的な加工にて形成される第2小孔部15と、から成る。この場合、裏側孔部11と第1小孔部13が横断面形状円形であり、第1小孔部13は裏側孔部11の内径寸法よりも小さい内径寸法を有する。
【0011】
そして、床パネル本体2の上面壁部5の厚み寸法をTとしたときに、4.0mm ≦T≦10.0mmに設定する。かつ、上面壁部5の表て面3から第1小孔部13の裏面側開口端縁までの厚み方向寸法をtとしたときに、1.5mm ≦t≦3.5mm に設定する。このように設定する理由は、T<4.0mm であると強度が不足して、孔明床パネル1上に大型コンピュータ等の重量物の大きな重量に耐えられないからであり、10.0mm<Tであると機械的な加工による第1小孔部13の形成が困難となるからである。また、t<1.5 mmであると強度が不足し、3.5 mm<tであると機械的な加工による第1小孔部13の形成が困難となると共に、鋳造の際の湯流れが悪くなるからである。
【0012】
また、裏側孔部11の内径寸法をAとし、第1小孔部13の内径寸法をaとしたときに、(a+1.0mm )≦A≦(a+5.0mm )に設定する。さらに好ましくは、(a+1.5mm )≦A≦(a+3.0mm )に設定する。(a+1.0mm )≦A≦(a+5.0mm )とする理由は、A<(a+1.0mm )であると、裏側孔部11が小さ過ぎて第1小孔部13の形成の際に裏側孔部11に第1小孔部13を一致させ難くなるからであり、(a+5.0mm )<Aであると裏側孔部11が大きくなり過ぎて上面壁部5の強度が不足するからである。
【0013】
また、小貫孔6の仕上材4側開口内周縁に、塑性変形にて面取り部14が形成されている。そして、面取り部14の面取寸法をBとしたときに、0.5mm ≦B≦2.0mm に設定する。ここで、面取寸法とは、面取り部14の上下方向の寸法のことをいうと定義する。また、0.5mm ≦B≦2.0mm に設定する理由は、B<0.5mm であると、孔明床パネル1上を人が歩いたり台車が走行したときにダスト(削り屑)が生じるからであり、2.0mm <Bであると、面取り部14とその近傍に歪みや亀裂等が生じるからである。
【0014】
次に、この孔明床パネルの製法を説明する。先ず、(上下逆に設置した状態の)図4に示すように、床パネル本体素材16を鋳造にて形成する。このとき、床パネル本体素材16の上面壁部5の孔明予定位置の裏面に凹窪部17…を鋳造と同時に形成する。
【0015】
その後、図5と図6に示すように、床パネル本体素材16の上面壁部5に複数のポンチ18…を有する第1抜型19にて多数の第1小孔部13…を打抜形成する。つまり、機械的な加工(この場合はポンチ18による打抜加工)にて多数の第1小孔部13…を形成する。この打抜形成により生じる抜きかす22…は、受け型21の孔部23…から排出される。
【0016】
以上のようにして、図7に示す床パネル本体2を形成する。この床パネル本体2は、上面壁部5の裏面12から肉厚途中部にわたって鋳造と同時に形成される裏側孔部11と、上面壁部5の肉厚途中部から表て面3にわたって機械的な加工にて形成されると共に横断面形状に於て裏側孔部11の内形寸法よりも小さい内形寸法を有する第1小孔部13と、を有する。
【0017】
次に、図8に示すように、床パネル本体2の表て面3に仕上材4を接着して張り着ける。このとき、床パネル本体2の第1小孔部13内に接着剤24がはみ出してそのまま硬化する。
【0018】
その後、図9と図10に示すように、床パネル本体2の第1小孔部13…に裏面12側から第2抜型25のポンチ26…を挿入する。具体的には、第2抜型25の複数のポンチ26…の内、他のポンチ26b…よりも所定寸法Eだけ突出した少なくとも2本のガイド兼用ポンチ26aを、他のポンチ26b…よりも先に第1小孔部13に挿入する。これにより、ガイド兼用ポンチ26aにて他のポンチ26b…が複数の第1小孔部13…にスムースに挿入されるようにガイドできる。
【0019】
ここで、上記所定寸法Eとしては、仕上材4の厚み寸法をFとして、1mm≦E≦Fに設定する。これは、E<1mmであるとガイド兼用ポンチ26aのガイドの効果がほとんど得られず、他のポンチ26b…が第1小孔部13の開口内周縁に当たって第1小孔部13の変形や他のポンチ26bの破損が生じる虞れがあるからであり、F<Eであると所定寸法Eが大き過ぎてその分ポンチ26…の上下ストロークが大きくなってしまうからである。
【0020】
図10から連続的に(瞬時に)図11の状態となり、この図11に示すように、仕上材4に、第1小孔部13…と略同径の第2小孔部15…を打抜形成する。このとき、複数のポンチ26…にて複数の第2小孔部15…をほぼ同時に打抜形成する。この打抜と同時に、第1小孔部13内にはみ出した(硬化後の)接着剤24が除去される。そして、接着剤24と抜きかす27は、受け型28の孔部29…から排出される。なお、少なくとも2本のガイド兼用ポンチ26aの相互間隔は大きい方が良く、図9と図10と図11では、そのガイド兼用ポンチ26aの内の1本のみを図示している。また、この第2小孔部15を打抜形成するポンチ26と前述の第1小孔部13を打抜形成するポンチ18は、別体であるのが好ましいが、同一のものを使用することも可能である。
【0021】
次に、図12と図13に示すように、テーパ状の押圧面30を先端部に有する押圧ポンチ31…が複数本突設されたプレス型32の押圧ポンチ31…にて、仕上材4の第2小孔部15の表て面側開口内周縁33を押圧して、塑性変形にて面取り部14を形成する。その面取り部14は直線的な傾斜面となる。こうして、図1〜図3に示した、孔明床パネル1が形成される。
【0022】
しかして、この孔明床パネルの製法によれば、床パネル本体2の第1小孔部13と仕上材4の第2小孔部15を精度良く一致させることができる。また、床パネル本体2に仕上材4を接着する作業を簡単に、かつ、迅速に行うことができると共に安定した大きな接着力が得られる。しかも、小貫孔6内にはみ出した接着剤24を第2小孔部15の形成と同時に確実に除去することができる。さらに、面取り部14を効率良く形成することができる。また、床パネル本体素材16の材質と仕上材4の材質に応じたポンチ18, 26を使用することができ、ポンチ18, 26の寿命が長くなると共に第1小孔部13と第2小孔部15を美しく形成できる。また、ポンチ18, 26及び押圧ポンチ31の数を変更すれば、小貫孔6…の数を容易に増減・変更できる。
【0023】
また、床パネル本体2の上面壁部5の肉厚を大きくしても凹窪部17の底壁部20の肉厚が比較的小さくなるので、第1小孔部13を打抜加工(機械的加工)にて容易にかつ効率良く形成することができる。従って、孔明床パネル1の耐荷重を著しく大きくすることができる。また、例えば、床パネル本体素材16の凹窪部17…の内、小貫孔6を形成する必要のないものには孔をあけずにそのまま閉塞した状態にしておくことができ、それにより耐荷重を一層大きくすることができる。かつ、床パネル本体素材16を形成するための金型を共通化でき、金型の種類が少なくて済む。
【0024】
また、孔明床パネル1は、床パネル本体2の上面壁部5の厚み寸法Tを大きくして大型コンピュータ等の大きな重量に十分に耐え得る大きな強度が得られると共に、第1小孔部13を容易に打抜形成───即ち機械的な加工にて形成───することができる。また、小貫孔6が外観上美しくなる。かつ、仕上材4上を人が歩いたり台車等が走行しても、小貫孔6の開口内周縁が削れることは無く、ダストが生じない。従って、クリーンルームや電子計算機室等の床面用として最適である。
【0025】
次に、図14は、孔明床パネル1の他の実施の形態を示し、この孔明床パネル1は、金属製床パネル本体2のみから成る。つまり、金属製床パネル本体2の上面壁部5に多数の小貫孔6…が形成され、その小貫孔6…は、上面壁部5の裏面12から肉厚途中部にわたって鋳造と同時に形成される裏側孔部11と、上面壁部5の肉厚途中部から表て面3にわたって機械的な加工にて形成されると共に横断面形状に於て裏側孔部11の内形寸法よりも小さい内形寸法を有する小孔部34と、から成る。なお、裏側孔部11と小孔部34は、円形とされる。他の構成は図1〜図3のものと同様である。
【0026】
しかして、この孔明床パネルの製法を説明する。先ず、図15に示すように、床パネル本体素材16を鋳造にて形成する。このとき、床パネル本体素材16の上面壁部5の孔明予定位置の裏面に凹窪部17…を鋳造と同時に形成する。
【0027】
その後、図16と図17に示すように、床パネル本体素材16の上面壁部5に複数のポンチ18…を有する第1抜型19にて多数の小孔部34…を打抜形成する。つまり、凹窪部17の底壁部20に、機械的な加工(この場合はポンチ18による打抜加工)にて底壁部20を貫通する小孔部34を形成する。この打抜形成により生じる抜きかす22…は、受け型21の孔部23…から排出される。以上のようにして、図18に示すように、床パネル本体素材16に小孔部34が形成される。
【0028】
次に、図19と図20に示すように、テーパ状の押圧面30を先端部に有する押圧ポンチ31…が複数本突設されたプレス型32の押圧ポンチ31…にて、小孔部34…の表て面側開口内周縁35…を押圧して、塑性変形にて面取り部14…を形成する。その面取り部14は直線的な傾斜面となる。こうして、図14に示した孔明床パネル1が形成される。
【0029】
しかして、この孔明床パネルの製法及び孔明床パネルによれば、孔明床パネルを一層効率良く製造できる。特に、面取り部14を効率良く形成できる。また、仕上材を使用しないので塗装、めっき、あるいはその他の表面処理に適応できる。かつ、床パネル本体素材16を、小貫孔を設けない床パネルに兼用することができる。その場合は、凹窪部17…を閉塞状態のままとしておけばよい。また、床パネル本体素材16を鋳造する際に、(小貫孔6を同時に形成しないので)鋳造用金型内を溶湯が流れ易くなり、鋳造が容易であると共に不良品の発生率が低くなる。
【0030】
なお、押圧ポンチ31…の押圧面30としては、テーパ状以外にも、図21に示すようなアール状とするも好ましい。具体的には、図21の(a)は、押圧面30が凹形アール状とされ、面取り部14は山形のアール面となる。図21の(b)は、押圧面30が凸形アール状とされ、面取り部14は凹形のアール面となる。また、機械的な加工にて小孔部34…を形成する方法としては、ポンチ18による打ち抜き以外にも、ドリルによる孔あけ加工を使用してもよい場合がある。
【0031】
また、小貫孔6の形状としては、円形のみならず、図22の(a)(b)(c)(d)(e)に示すような、長円形、楕円形、正方形、長方形、十字形としても良く、あるいは、それら以外の形状とするも自由である。その場合、ポンチ18, 26と押圧ポンチ31の横断面形状を、所望の形状とすればよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0033】
請求項1又は2記載の孔明床パネルの製法によれば、床パネル本体2の表て面3側の仕上材4の第2小孔部15に、面取り部14を効率良く形成することができる(多数の第2小孔部15に面取り部14を同時に形成できる)。従って、作業能率が良くなり、加工時間の大幅な短縮が可能となって、孔明床パネルを大量生産できる。また、ダスト(削り屑)を生じないので、設備や製品が汚れ難くなり、かつ、設備のメンテナンスが楽になる。
さらに、請求項2によれば、ガイド兼用ポンチ 26 aにより他のポンチ 26 b…が複数の第1小孔部 13 …にスムーズに挿入されるようにガイドできる。
【0034】
請求項3記載の孔明床パネルによれば、面取り部14が塑性変形により形成されるので、面取り部14とその近傍が硬くなり、孔明床パネル上を人が歩行したり台車が走行しても、小貫孔6…の開口内周縁部が摩耗し難く、ダスト(削り屑)を生じない。従って、クリーンルーム、電子計算機室、オフィス等の床面用として最適である。
請求項4記載の孔明床パネルによれば、面取り部14が塑性変形により形成されるので、面取り部14とその近傍が硬くなり、孔明床パネル上を人が歩行したり台車が走行しても、小貫孔6…の開口内周縁部が摩耗し難く、ダスト(削り屑)を生じない。従って、クリーンルーム、電子計算機室、オフィス等の床面用として最適である。また、床面に仕上材4が露出するので、外観が美しい。
【0035】
請求項5記載の孔明床パネルによれば、人の歩行や台車の走行によるダスト(削り屑)の発生を、有効に防止できる。かつ、面取り部14とその近傍に歪みや亀裂等が生じることは無く、外観が一層美しくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔明床パネルの実施の一形態を示す平面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】さらに拡大した断面図である。
【図4】床パネル本体素材の要部拡大断面図である。
【図5】小孔部を打抜形成する直前の断面図である。
【図6】小孔部を打抜形成した直後の断面図である。
【図7】床パネル本体の要部拡大断面図である。
【図8】孔明床パネル本体に仕上材を接着した状態の断面図である。
【図9】仕上材に第2小孔部を打抜形成する直前の断面図である。
【図10】小孔部にガイド兼用ポンチを挿入した状態の断面図である。
【図11】仕上材に第2小孔部を打抜形成した直後の断面図である。
【図12】面取り部を形成する直前の断面図である。
【図13】面取り部を形成している状態の断面図である。
【図14】本発明の孔明床パネルの他の実施の形態を示す平面図である。
【図15】床パネル本体素材の要部拡大断面図である。
【図16】小孔部を打抜形成する直前の断面図である。
【図17】小孔部を打抜形成した直後の断面図である。
【図18】小孔部の打抜が完了した状態の断面図である。
【図19】面取り部を形成する直前の断面図である。
【図20】面取り部を形成している状態の断面図である。
【図21】押圧ポンチと面取り部の変形例を示す断面図である。
【図22】小貫孔の変形例を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
2 床パネル本体
3 表て面
4 仕上材
5 上面壁部
6 小貫孔
13 第1小孔部
14 面取り部
15 第2小孔部
16 床パネル本体素材
30 押圧面
31 押圧ポンチ
32 プレス型
33 表て面側開口内周縁
34 小孔部
35 表て面側開口内周縁
B 面取寸法
Claims (5)
- 金属製床パネル本体素材16の上面壁部5に、機械的な加工にて該上面壁部5を貫通する多数の第1小孔部 13 …を形成して床パネル本体2を形成し、次に、該床パネル本体2の表て面3に仕上材4を接着し、その後、上記仕上材4に機械的な加工にて上記第1小孔部 13 と略同径の第2小孔部 15 を形成し、その後、アール状又はテーパ状の押圧面30を先端部に有する押圧ポンチ31…が複数本突設されたプレス型32の該押圧ポンチ31にて、上記第2小孔部 15の表て面側開口内周縁33を押圧して、塑性変形にて面取り部14を形成することを特徴とする孔明床パネルの製法。
- 金属製床パネル本体素材16の上面壁部5に、機械的な加工にて該上面壁部5を貫通する多数の第1小孔部13…を形成して床パネル本体2を形成し、次に、該床パネル本体2の表て面3に仕上材4を接着し、その後、多数の上記第1小孔部 13 …の内の少なくとも2箇所においてガイド兼用ポンチ 26 aを、他の上記第1小孔部 13 …に挿入させるポンチ 26 bよりも先に挿入させ、該ガイド兼用ポンチ 26 aをガイドとして機能させながら該ガイド兼用ポンチ 26 aと他のポンチ 26 bにて上記仕上材4に該第1小孔部13と略同径の第2小孔部15を形成し、その後、アール状又はテーパ状の押圧面30を先端部に有する押圧ポンチ31…が複数本突設されたプレス型32の該押圧ポンチ31にて、上記第2小孔部15の表て面側開口内周縁33を押圧して、塑性変形にて面取り部14を形成することを特徴とする孔明床パネルの製法。
- 金属製床パネル本体2の上面壁部5に、該上面壁部5の裏面 12 側に形成される裏側孔部 11 と、該上面壁部5の表て面3側に該裏側孔部 11 と同心状にかつ該裏側孔部 11 とで該上面壁部5を貫通するよう形成されると共に該裏側孔部 11 よりも小さい内径寸法を有する小孔部 34 と、から成る小貫孔6が多数形成され、該小孔部 34 の表て面側開口内周縁 35 に、塑性変形にて面取り部14が形成され、かつ、該面取り部 14 が形成される該小孔部 34 の深さ寸法が 1.5mm 以上かつ 3.5mm 以下に設定されていることを特徴とする孔明床パネル。
- 金属製床パネル本体2と、該床パネル本体2の表て面3に積層される仕上材4と、から成る孔明床パネルであって、上記床パネル本体2の上面壁部5の裏面 12 側に形成される裏側孔部 11 と、該上面壁部5の表て面3側に該裏側孔部 11 と同心状にかつ該裏側孔部 11 とで該上面壁部5を貫通するよう形成されると共に該裏側孔部 11 よりも小さい内径寸法を有する第1小孔部 13 と、該第1小孔部 13 と同心状であって上記仕上材4を貫通する第2小孔部 15 と、から成る多数の小貫孔6…が形成され、上記第1小孔部 13 の深さ寸法が 1.5mm 以上かつ 3.5mm 以下に設定され、該第2小孔部 15 の開口内周縁に、塑性変形にて面取り部14が形成されていることを特徴とする孔明床パネル。
- 面取り部14の面取寸法をBとしたときに、0.5mm ≦B≦2.0mm に設定した請求項3又は4記載の孔明床パネル。
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