JPS62282733A - 板材加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ この発明は、完成製品の仕上り精度を良好とするパンチ
加工における板材加工方法に関する。

［従来技術の説明］ 従来のパンチ加工機械、例えばタレットパンチプレスに
おける板材加工方法は、専ら、加工効率を重視して、板
材の端面側から順次加工を行ったり、同一金型で複数の
パンチ加工を行った後次の金型に移行するものである。

しかしながら、このような従来よりの板材加工方法では
、加工によって板材に歪が生じ、前の加工位置が板材座
標に対してずれるため、完成製品の形状、寸法、姿勢等
の仕上り精度が劣化するという問題点があった。例えば
、完成製品が部品嵌合用の形状加工である場合、加工さ
れた形状が模の加工によって歪むので、当該形状加工さ
れたパンチ孔に前記部品を嵌合できなくなることがある
。

又、完成製品が２つのパンチ孔である場合、両パンチ孔
の間隔が後の加工によって歪むので、両パンチ孔の間隔
が不良となってしまうことがある。

［発明の目的］ この発明は上記問題点を改善し、完成製品の仕上り精度
を良好とすることができるパンチ加工における板材加工
方法を提供することを目的とする。

［発明の概要１ 上記目的を達成するため、この発明では、１枚の板材に
複数のパンチ加工を施すに際し、各加工が前記板材に加
工歪を与えることに基いて各加工が前の加工位置をずら
してしまう影響を考慮し、完成製品の仕上り精度が良好
となるよう、高精度を要求する部位の加工を後で又は／
及びまとめて加工するようにした。

［実施例の説明］ 以下、添付図面を用いてこの発明の詳細な説明する。

第１図は、この発明を実施することができるタレットパ
ンチプレスの斜視図である。タレットパンチプレス１は
回転する上下タレット３，５を有しており、このタレッ
ト３，５には、その平面上に複数の上、下金型がそれぞ
れ取付けられている。

そして、タレットパンチプレス１は、キャリッジ７に取
付けられたクランプ装置９で把持されテーブル１１上を
平面移動される板材Ｗの所定位置に、所定の金型で所定
の穴明は加工を行っている。

第２図及び第３図は、製品の現われ方を示す板材Ｗの平
面図である。第２図は板材Ｗそのものが製品１３となる
例を、第３図は板材Ｗの中に多数の製品１５が配置され
、後で破線部分を切断することにより、多数の製品１５
が完成される例を示している。

ここに、製品とは、パンチ加工された板材が、この後、
どのように利用されるかで各種各様に定義されるもので
あるが、製品内には少なくとも１個のパンチ加工が含ま
れる。

第４図は、板材の座標ＸＹに対し前の加工位置が後の加
工によってずれる例を示す板材Ｗの平面図である。図に
は、後の加工によって板材Ｗが歪むことより、仕上り精
度が劣化する例を示している。

第１に、パンチ孔１７の加工形状（例えば真円）が、後
の加工によって、異なる形状（例えば楕円）となる場合
である。

第２に所定間隔を置いて明けられるパンチ孔１９の間隔
が、後の加工によって、異なる間隔ｄとなる場合である
。

第３に、加工孔２１の加工姿勢が、製品１３（又は１５
ａ）に対し、後の加工によって、角度θだけずれる場合
である。

第４に、複数加工２３ａ　、２３ｂを行った後にニブリ
ング等により製品１５ｂが加工される場合、複数加工２
３ａ、２３ｂと製品加工１５ｂとの間において、これら
加工の途中で行われる他の加工に基いて相対的なずれが
生ずる場合である。

そこで、本例では、板材加工を次のように行うようにし
た。

■　第５図及び第６図に示すように、高精度を要求する
形状加工２５、間隔加工２７に対しては、他の加工に対
し、後で行うようにする。１枚の板材Ｗに対し、高精度
を要求する部位が２以上あるときは、板材Ｗを上下、又
は左右等に複数領域に分解し、各領域の中間に応力吸収
用のパンチ孔を明け、各部位を分解領域内に分散配置す
る。

これにより、形状加工２５、間隔加工２７は、後の加工
によって歪を受けることがなく、その形状、その間隔は
所定のものに維持される。

■　第７図に示すように、製品１３又は１５に対し、加
工姿勢を問題とする姿勢加工２９は、他の加工に対し、
後で行うようにする。１枚の板材に対し、高精度を要求
する部位が２以上あるときは、板材Ｗを上下、左右等に
複数領域に分解し、各領域の中間に応力吸収用のパンチ
孔を明け、各部位を分解領域内に分散配置すればよいこ
と上記の場合と同様である。

これにより、姿勢加工２つは、後の加工によって歪を受
けることがなく、その姿勢は所定のものに維持される。

■　第８図に示すように、ニブリング等で製品加工３１
が行われる場合には、間隔、姿勢等について高精度を要
求する部位２３ａ　、２３ｂの加工を製品加工３１の直
前でまとめて行うようにする。

これにより、姿勢加工２３ａ１間隔加工２３ｂに次いで
製品加工３１が行われるので、これら加工は後の加工に
よって歪をうけることがなく、間隔加工２３ｂは所定間
隔を維持できると共に姿勢加工２３ａは製品加工３１に
対し所定姿勢に維持される。

以上により、形状加工、間隔加工、並びに姿勢加工が高
精度に行われるが、１枚の板材上に、高精度を要求する
部位が複数配置される場合には、前記の如く、領域分け
を行って、各領域の中間に応力吸収用の穴を明け、高精
度を要求する各部位を各領域に分散配置せしめると共に
、より高精度を要求する部位の加工をより後、で行うよ
うにすれば良い。又、更に高精度の加工を実現するため
に、板材上の適宜の空地に前もって応力吸収用の穴を明
けるようにしても良い。

以上水した実施例ではパンチ加工改械の例としてタレッ
トパンチプレスの例を示したが、この発明は、タレット
バチプレス以外のプレス機械にも適用できること勿論で
ある。

［発明の効果］ 以上の通り、この発明によれば、形状加工、姿勢加工、
製品加工等において完成製品の仕上り精度を良好とする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施することができるタレットパン
チプレスの斜視図、第２図及び第３図は製品の現われ方
を示す板材の平面図、第４図は板材の座標に対し前の加
工位置が後の加工によってずれる例を示す板材の平面図
、第５図は形状加工の例示す板材の平面図、第６図は間
隔加工の例を示す板材の平面図、第７図は姿勢加工の例
を示す板材の平面図、第８図は製品加工の例を示す板材
Ｗの平面図である。 ２５・−・形状加工 ２６・・・間隔加工 ２９・・・製品加工 代理人　　弁理士　　三　好　　保　男第５図 第６図 第７図 第８図

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）１枚の板材に複数のパンチ加工を施すに際し、各
   加工が前記板材に加工歪を与えることに基いて各加工が
   前の加工位置をずらしてしまう影響を考慮し、完成製品
   の仕上り精度が良好となるように加工順位を決定するこ
   とを特徴とする板材加工方法。
2. （２）前記仕上り精度は、単一加工孔の形状精度である
   特許請求の範囲第１項記載の板材加工方法。
3. （３）前記仕上り精度は、隣接部に対する間隔精度であ
   る特許請求の範囲第１項記載の板材加工方法。
4. （４）前記仕上り精度は、製品に対する姿勢精度である
   特許請求の範囲第１項記載の板材加工方法。
5. （５）前記仕上り精度は、製品自体の姿勢精度である特
   許請求の範囲第１項記載の板材加工方法。
6. （６）前記加工順位は、仕上り精度の重要な加工を後で
   行うものである特許請求の範囲第１項記載の板材加工方
   法。
7. （７）前記加工順位は、仕上り精度の重要な加工をまと
   めて行うものである特許請求の範囲第１項記載の板材加
   工方法。