JPS6227801B2 - - Google Patents

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JPS6227801B2
JPS6227801B2 JP56171725A JP17172581A JPS6227801B2 JP S6227801 B2 JPS6227801 B2 JP S6227801B2 JP 56171725 A JP56171725 A JP 56171725A JP 17172581 A JP17172581 A JP 17172581A JP S6227801 B2 JPS6227801 B2 JP S6227801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
plating
button body
pattern
peripheral contour
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56171725A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5873303A (ja
Inventor
Kinzo Oosumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOSUMI KOGEI KK
Original Assignee
OOSUMI KOGEI KK
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Filing date
Publication date
Application filed by OOSUMI KOGEI KK filed Critical OOSUMI KOGEI KK
Priority to JP17172581A priority Critical patent/JPS5873303A/ja
Publication of JPS5873303A publication Critical patent/JPS5873303A/ja
Publication of JPS6227801B2 publication Critical patent/JPS6227801B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Chemically Coating (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鍍金処理を施すボタンの製造方法に関
する。
従来、ボタンを表面の模様部分を引き立たせて
装飾的効果をだすため、たとえば第1図〜第4図
に示すように糸穴部1を備えたボタン本体2に、
周辺輪郭3を凸部として周設し、さらに模様部分
4の輪郭5の部分のみを凸部として同様に突設し
て、これを成形したのち、鍍金し、つぎに輪郭5
と周辺輪郭3との間の空間部6と、輪郭5の内側
の空間部7とに第3図および第4図に示すように
適宜、液状樹脂8,9などを流し込み硬化させ、
これを適宜研磨のうえ製品としていた。したがつ
て模様部分4の輪郭5の厚さを細くして繊細なデ
ザインとしようとしても、成形時に使用する金型
の製作と成形加工に限界があり、製作費用が増加
する割にはデザイン上、品質上に良好なものがえ
られなかつた。
また、本発明の出願人は実願昭52−129411号に
示すように有底の皿状部材のなかに別途成形した
模様部分を挿入したあと、この皿状部材の凹部に
液状の合成樹脂よりなる充填材を注入し、硬化さ
せて両部材を固定したあと、皿状部材の底部外側
より内部の模様部材まで切削し、模様部材の周辺
に残る断面鍍金層が再び鍍金を施す方法を開発し
た。ところが、この方法は非常に作業工数がかか
り、しかも、模様部分の位置を常に一定にするこ
とがむづかしく、製品にバラツキが生じ、しかも
コストアツプになるという問題点があつた。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、前
記問題点を解消し、比較的簡単な方法で、極めて
細い線状の輪郭を備えた繊細なデザインのボタン
の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、前記問題点を解消するため、表面に
模様部分と周辺輪郭とが突出部を形成するように
ボタン本体を樹脂で一体に成形し、このボタン本
体の全体に樹脂材用の鍍金を施した後、周辺輪郭
内側の凹部に樹脂を充填して硬化させ、次に前記
突出部を含む表面の一部または全部を所定形状に
切削除去して突出部側壁の鍍金層断面を露出させ
た後、この露出した鍍金層断面に通常の鍍金を施
すようにしたものである。
以下、本発明の実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。
第5図〜第8図は本発明の方法によるボタンの
製作順序を例示したもので、まず、第5図に示す
ように糸穴部11を備えたボタン本体12に周辺
輪郭13と、模様部分14とを凸部としたものを
成形する。使用する材料は、たとえばABS、ユ
リア、ポリエステルなどの合成樹脂で鍍金処理の
可能なものを用いる。
つぎにこのボタン本体12の表面に慣用の方法
で鍍金を施し、薄い鍍金層15(第8図参照)を
形成する。
すなわち、この慣用の鍍金方法は、たとえば次
の工程によつておこなわれる。
1 エツチング工程 無水クロム酸と硫酸の水溶液に所定温度で15
分乃至20分間浸漬後、水洗し、表面を粗面化す
る。
2 サンシタイザー工程 塩化第一錫と塩酸の水溶液に常温で約3分浸
漬後、水洗し、樹脂表面に錫を吸着させる。
3 アクチベータ工程 塩化バラジウムと塩酸の水溶液に常温で約1
分間浸漬後、水洗し、バラジウムと錫の置換反
応をおこなう。
4 化学銅鍍金工程 硫酸銅、ホルマリン、ロツセル塩、苛性ソー
ダ、水、其他の混合液に温度20℃〜30℃で約5
分〜10分浸漬後、水洗する。これによつてホル
マリンの還元反応により銅をバラジウム上に析
出させる。
5 硫酸銅鍍金工程 硫酸銅、硫酸、光沢剤とを若干含む混合水溶
液に、所定の温度、電圧、電流の条件で約20分
間処理後、水洗し、表面に銅の皮膜を形成す
る。
6 ニツケル鍍金工程 硫酸ニツケル、塩化ニツケル、ホウ酸、光沢
剤を若干含む混合水溶液に、所定の温度、電
圧、電流の条件で約10分間処理後、水洗し、表
面にニツケルの皮膜を形成する。
なお、更に次の工程を加えてもよい。
7 金鍍金工程 シアン化金カリウム、シアン化カリウムの水
溶液に、所定の温度、電圧、電流の条件で短時
間処理後、水洗し、表面が金で被覆されたボタ
ン本体をうる。
また、この金鍍金工程に代つて銀鍍金工程を
施すこともできる。
つぎに第6図に示すように周辺輪郭13と模様
部分14とで囲まれる空間部に液状の樹脂16を
流し込んで硬化させる。この場合、模様部分14
の表面を樹脂が被覆するように流し込んでもよ
い。すなわち、周辺輪郭13は樹脂で被覆せず、
その内側に沿つて表面張力を利用し山盛りに樹脂
を設けて模様部分14を被覆してもよい(第8図
右半分参照)。
ここで、使用する液状の樹脂は、たとえばエポ
キシ、ポリエステル、アクリルなどの合成樹脂が
用いられる。
つぎに第7図に示すように液状樹脂を流し込ん
だボタン本体12の表面に所定形状となるように
切削除去する。この切削は模様部分14および周
辺輪郭13を形成する下地の樹脂部分が露出する
までおこなう。このようにすると第8図左半分に
拡大して示すように模様部分14および周辺輪郭
13の側壁を被覆している鍍金層15の極めて薄
い断面17が露出する。
なお、このボタン表面の切削除去は、その全面
を必ず切削する必要はなく、デザイン、仕様に応
じて模様部分14、周辺輪郭13の一部または全
部を適宜切削するようにすればよい。例えば周辺
輪郭13は全く切削せずに残しておいてもよい。
この場合は前記模様部分14を周辺輪郭13より
高く成形すると切削作業がし易い。(第8図右半
分参照)。
つぎに、この状態のボタン本体12に対し、合
成樹脂を鍍金する際におこなう特殊処理を施さず
に通常の鍍金処理を施す。すなわち、前記慣用の
鍍金方法で説明した各工程のうち、1〜5までの
工程を省いたそれ以降の鍍金工程を適宜施す。こ
れによつて切削されて合成樹脂が露出した模様部
分14の表面、あるいは模様部分14と周辺輪郭
13の合成樹脂がともに露出した表面には鍍金さ
れず、それらの周辺に現われている鍍金層15の
断面17に新たな鍍金が施される。すなわち、模
様部14や周辺輪郭13、あるいは両方の輪郭に
沿つて極めて細い線状の鍍金部分が形成される。
勿論、切削しなかつたボタン本体の側面、裏面並
びに其他の面にも新たな鍍金層が形成されるのは
言うまでもない。
なお、前記極めて細い線状の鍍金を施すため、
当該部分に対する電流の導通路を確保することが
当然必要であり、これには必要に応じ随時採用し
うる適当な方法を用いればよい。たとえば、前記
のように周辺輪郭13の表面を樹脂16で覆わ
ず、かつ模様部分14のみを切削するようにした
場合(第8図右半分参照)は、周辺輪郭13から
導通路が当然確保でき、また、周辺輪郭13を部
分的にも残さず、すべて切削して導通路を断つた
場合は、たとえば第8図左半分に示すように内側
の鍍金層15に通ずる孔20などをボタン本体1
2の適当な位置に鍍金前に予め設けておいて、導
通路を確保する方法などが必要に応じて採用され
る。要は鍍金に際し必要な電流の導通路が確保で
きればよく、特定の構成に限定されるものではな
い。
以上のように本発明の方法によれば、ボタン表
面に従来不可能であつた極めて細い線状の鍍金に
よる輪郭が形成できる。そして前記従来の実願昭
52−129411号による方法のように模様部材と皿状
部材を別々に製作しなくともよく、これらを組合
せる手間、これらを固定する手間、また、皿状部
材の底部を切削する手間が省略できる。またした
がつて充填材の充填時に模様部材が変位したり、
製品が不揃いとなることもなく一定の品質のもの
がえられる。さらに充填材を隅々まで導くために
皿状部材の底部に接する模様部材の表面形状に特
別に制約を加える必要もなく、また、周辺輪郭部
分は樹脂で覆わず、突出部の一部を削らないよう
にすることもできるので、多様な意匠が創作でき
る。このように本願発明の方法によれば従来の実
願昭52−129411号の方法に比較し部品点数と工数
と減らし、品質的に均一で、意匠の創作の自由度
が大きく、しかも安い製品がえられという画期的
な効果がえられる。
なお、前記ボタン本体に使用する樹脂および流
入させる液状樹脂に予め着色を施したり、染色可
能な樹脂を用いることによつて異なつた配色のボ
タンが得られ、装飾性の高い多様なデザインのボ
タンが得られる。
また前記模様部分は柱状の凸部として説明した
が、柱状頂部に表面切削後も残る多様の凹凸を設
けることによつてさらに変化に富むデザインが得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は従来の方法の製作順序を示す
説明図で、第1図はボタン本体のみの平面図、第
2図は第1図のA−A線断面図、第3図は液状樹
脂を充填したボタン本体の平面図、第4図は第3
図のB−B線断面図、第5図〜第8図は本発明の
方法の製作順序を例示する説明図で、第5図はボ
タン本体のみの前記第2図に対応する断面図、第
6図は液状樹脂を充填した同ボタン本体の断面
図、第7図は表面を切削除去した同ボタン本体の
断面図、第8図は同じく切削除去の異なる態様を
左右に分けて示す部分拡大図である。 11…糸穴部、12…ボタン本体、13…周辺
輪郭、14…模様部分、15…鍍金層、16…液
状の樹脂、17…鍍金層の断面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表面に模様部分と周辺輪郭とが突出部を形成
    するようにボタン本体を樹脂で一体に成形し、こ
    のボタン本体の全体に樹脂材用の鍍金を施した
    後、周辺輪郭内側の凹部に樹脂を充填して硬化さ
    せ、次に前記突出部を含む表面の一部または全部
    を所定形状に切削除去して突出部側壁の鍍金層断
    面を露出させた後、この露出した鍍金層断面に通
    常の鍍金を施すことを特徴とする鍍金ボタンの製
    造方法。
JP17172581A 1981-10-27 1981-10-27 鍍金ボタンの製造方法 Granted JPS5873303A (ja)

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JP17172581A JPS5873303A (ja) 1981-10-27 1981-10-27 鍍金ボタンの製造方法

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JP17172581A JPS5873303A (ja) 1981-10-27 1981-10-27 鍍金ボタンの製造方法

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JPS5873303A JPS5873303A (ja) 1983-05-02
JPS6227801B2 true JPS6227801B2 (ja) 1987-06-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4915547A (ja) * 1972-06-01 1974-02-12

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JPS503707U (ja) * 1973-05-16 1975-01-16

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JPS5873303A (ja) 1983-05-02

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