JP2001077512A - プラスチック成形品の製造方法 - Google Patents

プラスチック成形品の製造方法

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JP2001077512A
JP2001077512A JP25505699A JP25505699A JP2001077512A JP 2001077512 A JP2001077512 A JP 2001077512A JP 25505699 A JP25505699 A JP 25505699A JP 25505699 A JP25505699 A JP 25505699A JP 2001077512 A JP2001077512 A JP 2001077512A
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molded
molded body
plating
plastic
plastics material
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JP25505699A
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Yoshinori Okawa
善教 大川
Toshiyuki Oaku
俊幸 大阿久
Kenji Ueda
憲司 上田
Rikio Komagine
力夫 駒木根
Shinichi Takaba
進一 高場
Atsushi Sato
敦 佐藤
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的強度特性が劣る易めっき性プラスチック
ス材料を用いて化学粗化処理しても金属めっき層との密
着性を顕著に向上することができるプラスチック成形品
の製造方法を提供すること。 【解決手段】無電解めっきを容易に行うことができる易
めっき性プラスチックス材料を用いて射出成形回路基板
若しくは射出成形回路部品の骨格部材である一次成形体
を一次成形し、次に該一次成形体のめっき不要部分の外
表面上に無電解めっきが困難な難めっき性プラスチック
ス材料を二次成形し、次に該二次成形体の無電解めっき
を行う易めっき性プラスチックス材料の露出部分を化学
薬品により粗化処理し、然る後該粗化処理面上に無電解
めっきを行うプラスチック成形品の製造方法において、
前記二次成形体の無電解めっきを行う易めっき性プラス
チックス材料の露出部分の粗化処理を該粗化処理により
得られた凹溝の下端が該二次成形体の成形外周線より
0.2〜0.8mm下側に位置するように粗化処理するこ
とを特徴とするプラスチック成形品の製造方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック成形品
の製造方法に関するものである。更に詳述すれば本発明
は射出成形回路基板(一般に、MCBと略されてい
る)、射出成形回路部品(一般に、MIDと略されてい
る)等のプラスチック成形品の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、射出成形回路基板や射出成形回路
部品は電気機器の小型軽量化用回路部材として広く実用
されるようになってきている。
【0003】これらの射出成形回路基板や射出成形回路
部品はプラスチック成形品の表面に電気回路パターンを
立体的に形成して成るものである。従ってこれらの射出
成形回路基板や射出成形回路部品は従来のプリント配線
板のような平板状回路や平板状配線ばかりでなく、立体
的回路、立体的配線も可能である。(例えば、特開昭6
3−50482号公報、特開平1−207989号公報
等)一般に、これらの射出成形回路基板や射出成形回路
部品は「2回成形方法」と呼ばれている方法で製造され
ている。
【0004】この「2回成形方法」の概要は次の通りで
ある。
【0005】 まず、無電解めっきを容易に行うこと
ができるプラスチックス材料(以下、易めっき性プラス
チックス材料という)を用いて射出成形回路基板若しく
は射出成形回路部品の骨格部材を一次成形体を一次成形
する。
【0006】 次に、その一次成形した一次成形体の
めっき不要部分の外表面上に無電解めっきが困難なプラ
スチックス材料(以下、難めっき性プラスチックス材料
という)を二次成形することにより二次成形体を製造す
る。
【0007】 最後に、上記で得られた一次成形体
の露出した易めっき性プラスチックス材料部分上に無電
解めっきを行うことにより射出成形回路基板若しくは射
出成形回路部品の完成品とする。
【0008】次に、図6によりこの「2回成形方法」の
詳細について説明する。
【0009】 まず、易めっき性プラスチックス材料
という)を用いて射出成形回路基板の骨格部材を一次成
形する。
【0010】図6(a)はかくして得られた一次成形体
を示した縦断面図である。
【0011】図6(a)において51は一次成形体、5
1aは凸部、51bは凹部、52は易めっき性プラスチ
ックス材料、56は穴である。
【0012】即ち、一次成形体51は頂部が平面をなす
凸部51aの間に凹部51bを設けてあり、また裏面ま
で貫通した穴56が開口されたものである。
【0013】 次に、この一次成形体51を図示しな
い二次成形型内にセットする。
【0014】それからこの二次成形型内にセットした一
次成形体51の凹部51b、側面及び裏面部へそれぞれ
難めっき性プラスチックス材料を注入、成形する。
【0015】図6(b)はこのようにして二次成形され
た二次成形体を示した縦断面図である。
【0016】図6(b)において51は一次成形体、5
1aは凸部、51bは凹部、52は易めっき性プラスチ
ックス材料、53は難めっき性プラスチックス材料、5
4は二次成形体、56は穴である。
【0017】即ち、二次成形体54は一次成形体51の
めっき不要部分、つまり凹部51b、側面及び裏面部へ
それぞれ難めっき性プラスチックス材料53を二次成形
して成るものである。
【0018】 次に、上記で得られた二次成形体5
4のめっきする部分、つまり一次成形体51の凸部51
a、換言すれば易めっき性プラスチックス材料52の露
出部分上へ無電解金属めっきを行うことにより射出成形
回路部品が得られる。
【0019】図6(c)はかくして得られた射出成形回
路部品の縦断面図である。
【0020】図6(c)において51は一次成形体、5
1aは凸部、51bは凹部、52は易めっき性プラスチ
ックス材料、53は難めっき性プラスチックス材料、5
4は二次成形体、55は金属めっき層は穴である。
【0021】図6(c)から分かるように得られた射出
成形回路部品の凸部51a上及び穴56の内周面上には
金属めっき層55が設けられている。
【0022】図7は図6(c)に示す射出成形回路部品
を示した平面図である。
【0023】図7において42は射出成形回路部品の表
面上に金属めっき層55により形成された回路パター
ン、53は難めっき性プラスチックス材料は穴である。
【0024】上記のように射出成形回路基板は易めっき
性プラスチックス材料52の露出部分である凸部51a
及び穴56の内周面上へ金属めっき層55を設けたもの
であることから、めっき製品特有のベースの易めっき性
プラスチックス材料52と金属めっき層55との密着性
が問題となる。例えば、ベースの易めっき性プラスチッ
クス材料52と金属めっき層55との密着性が劣る射出
成形回路基板ではその金属めっき層55が剥がれ易く、
その結果その信頼性を大きく低下する懸念がある。
【0025】従来、射出成形回路基板のベースの易めっ
き性プラスチックス材料52と金属めっき層55との密
着性を改善するため、易めっき性プラスチックス材料5
2の露出部、つまり図6(b)に示す二次成形体54の
易めっき性プラスチックス材料52の凸部51aの表面
及び穴56の内周面は化学粗化薬品により化学粗化する
ようにななっている。つまり易めっき性プラスチックス
材料52の凸部51aの表面及び穴56の内周面を化学
粗化してその表面積を増加させると共にアンカー効果を
発揮できるようにし、それにより易めっき性プラスチッ
クス材料52と金属めっき層55との密着性を改善する
ものである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら二次成形
体54の易めっき性プラスチックス材料52の凸部51
aの表面及び穴56の内周面を従来の化学粗化薬品によ
る化学粗化を行っても易めっき性プラスチックス材料5
2と金属めっき層55との密着性を顕著に改善すること
ができなかった。
【0027】しかも従来方式で化学粗化した易めっき性
プラスチックス材料52と金属めっき層55との密着性
は、ベースの易めっき性プラスチックス材料52自身の
機械的強度特性が弱い場合にも低下する難点がある。例
えば、機械的強度特性が劣る易めっき性プラスチックス
材料52のLCP(Liquid Crystal Polymer)では、化
学粗化したLCPと金属めっき層55との密着性はピー
ル強度で0.5kgf/cm以下と小さかった。
【0028】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、機械的強度特性が劣る易めっき性プラスチ
ックス材料を用いて化学粗化処理しても金属めっき層と
の密着性を顕著に向上することができるプラスチック成
形品の製造方法を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、無電解めっきを容易に行うことができる易めっき
性プラスチックス材料を用いて射出成形回路基板若しく
は射出成形回路部品の骨格部材を一次成形し、次に該骨
格部材のめっき不要部分の外表面上に無電解めっきが困
難な難めっき性プラスチックス材料を二次成形し、次に
該二次成形体の無電解めっきを行う易めっき性プラスチ
ックス材料の露出部分を化学薬品により粗化処理し、然
る後該二次成形体のめっきを行う易めっき性プラスチッ
クス材料の露出部分の粗化処理面上に無電解めっきを行
うプラスチック成形品の製造方法において、前記二次成
形体の無電解めっきを行う易めっき性プラスチックス材
料の露出部分の粗化処理を該粗化処理により得られた粗
化凹溝の下端が該二次成形体の成形外周線より0.2〜
0.8mm下側に位置するように粗化処理することを特徴
とするプラスチック成形品の製造方法にある。
【0030】ここにおいて粗化凹溝の下端が該二次成形
体の成形外周線より0.2〜0.8mm下側に位置するよ
うに粗化処理と限定したのは、0.2mm以下の粗化処理
では金属めっき層との密着性を顕著に向上する効果がな
く、逆に0.8mm以上では金属めっき層との密着性の向
上効果が比例せず且つプラスチック成形品の全体強度が
急激に低下するためである。
【0031】本発明において無電解めっきを行う易めっ
き性プラスチックス材料の露出部分に接する難めっき性
プラスチックス材料の上面側は、粗化処理により発生し
た凹み側に若干突き出すようにすることが好ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、従来のプラスチック成形品
の製造方法及び本発明のプラスチック成形品の製造方法
を図面により説明する。
【0033】(比較例1)まず、易めっき性プラスチッ
クス材料としてポリプラスチック株式会社のC820−
LCPを用いてモデル射出成形回路基板の骨格部材を一
次成形した。
【0034】次に、その一次成形した骨格部材のめっき
不要部分の外表面上に、無電解めっきが困難なプラスチ
ックス材料の出光石油化学株式会社のS931−SPS
を用いて二次成形して二次成形体を製造した。
【0035】次に、その二次成形体を構成する易めっき
性プラスチックス材料のC820−LCPの露出部分に
濃度700g/LのKOH水溶液を接触させて、その易
めっき性プラスチックス材料のC820−LCPの露出
部分が二次成形体の成形表面線より0.1mm下側にくる
まで粗化処理した。
【0036】図4は二次成形体の易めっき性プラスチッ
クス材料のC820−LCPの露出部分の粗化状況を示
した部分拡大縦断面図である。
【0037】図4において51aは易めっき性プラスチ
ックス材料のC820−LCPから成る凸部、53は難
めっき性プラスチックス材料、Sは二次成形体の成形外
周線である。
【0038】図4から分かるように易めっき性プラスチ
ックス材料のC820−LCPから成る凸部51aの粗
化凹溝の下端が該二次成形体の成形外周線Sより0.1
mm下側まで粗化され、しかもその表面が凹凸模様になっ
ている。
【0039】この易めっき性プラスチックス材料である
C820−LCPの露出部分を成形外周線Sより下側に
くる粗化深さ(成形外周線からの粗化溝の深さ)は、K
OH水溶液への浸漬時間を長くすることにより調整し
た。
【0040】最後に、その二次成形体の成形外周線から
の粗化溝の深さを0.1mmに粗化処理した易めっき性プ
ラスチックス材料のC820−LCPの露出部分上に銅
めっき厚さが5μmとなるように無電解銅めっきを行っ
た。
【0041】次に、その無電解銅めっき上に銅めっき合
計厚さが30μmとなるように電解銅めっきを行うこと
により、幅5mm、長さ100mmの直線パターンを有する
モデル射出成形回路基板を得た。
【0042】図5はかくして得られたモデル射出成形回
路基板の部分拡大縦断面図である。図5において51a
は易めっき性プラスチックス材料のC820−LCPか
ら成る凸部、53は難めっき性プラスチックス材料、5
5は金属めっき層、Sは二次成形体の成形外周線であ
る。
【0043】図5から分かるように金属めっき層55
は、二次成形体の成形外周線Sより0.1mm下側までし
か粗化されてない粗化面上に金属めっきされている。こ
のため金属めっき層55はその外周面からの支持が全く
無く、密着性が弱い。
【0044】(実施例1)まず、易めっき性プラスチッ
クス材料としてポリプラスチック株式会社のC820−
LCPを用いてモデル射出成形回路基板の骨格部材であ
る一次成形体を一次成形した。
【0045】次に、その一次成形体のめっき不要部分の
外表面上に、無電解めっきが困難なプラスチックス材料
の出光石油化学株式会社のS931−SPSを用いて二
次成形して二次成形体を製造した。
【0046】次に、その二次成形体を構成する易めっき
性プラスチックス材料のC820−LCPの露出部分に
濃度700g/LのKOH水溶液を接触させて、その易
めっき性プラスチックス材料のC820−LCPの露出
部分が二次成形体の成形表面線より0.2mm下側にくる
まで粗化処理した。
【0047】図2は二次成形体の易めっき性プラスチッ
クス材料のC820−LCPの露出部分の粗化状況を示
した部分拡大縦断面図である。
【0048】図2において51aは易めっき性プラスチ
ックス材料のC820−LCPから成る凸部、53は難
めっき性プラスチックス材料、Sは二次成形体の成形外
周線である。
【0049】図2から分かるように易めっき性プラスチ
ックス材料のC820−LCPから成る凸部51aは、
二次成形体の成形外周線Sより0.2mm下側まで粗化さ
れ、しかもその表面が凹凸模様になっている。
【0050】この易めっき性プラスチックス材料である
C820−LCPの露出部分を成形外周線より下側まで
の粗化溝深さは、KOH水溶液への浸漬時間を長くする
ことにより調整した。
【0051】最後に、その二次成形体の成形外周線より
下側になる深さまで粗化処理した易めっき性プラスチッ
クス材料のC820−LCPの露出部分上に銅めっき厚
さが5μmとなるように無電解銅めっきを行った。
【0052】次に、その無電解銅めっき上に銅めっき合
計厚さが30μmとなるように電解銅めっきを行うこと
により、幅5mm、長さ100mmの直線パターンを有する
モデル射出成形回路基板を得た。
【0053】図1はかくして得られたモデル射出成形回
路基板の部分拡大縦断面図である。
【0054】図1において51aは易めっき性プラスチ
ックス材料のC820−LCPから成る凸部、53は難
めっき性プラスチックス材料、55は金属めっき層、S
は二次成形体の成形外周線である。
【0055】図1から分かるように金属めっき層55
は、二次成形体の成形外周線Sより0.3mm下側まで粗
化され且つその表面が凹凸模様に粗化された易めっき性
プラスチックス材料のC820−LCPから成る凸部5
1a上にめっきされている。つまり金属めっき層55は
その下側が凹凸に粗化された凸部51a上に密着してお
り、またその外周部は難めっき性プラスチックス材料5
3により密着している。従って金属めっき層55はこれ
らにより優れた密着性を発揮する。
【0056】(実施例2)二次成形体を構成する易めっ
き性プラスチックス材料のC820−LCPから成る凸
部51aの粗化深さを二次成形体の成形外周線Sより
0.5mm下側まで粗化して凹み部を作った以外は実施例
1と同様にしてモデル射出成形回路基板を得た。
【0057】(実施例3)二次成形体を構成する易めっ
き性プラスチックス材料のC820−LCPから成る凸
部51aの粗化深さを二次成形体の成形外周線Sより
0.8mm下側まで粗化して凹み部を作った以外は実施例
1と同様にしてモデル射出成形回路基板を得た。
【0058】(実施例4)二次成形体を構成する易めっ
き性プラスチックス材料のC820−LCPから成る凸
部51aの粗化深さを二次成形体の成形外周線Sより
0.8mm下側まで粗化して凹み部を作り、更にその凹み
部に接する難めっき性プラスチックス材料53面を凹み
部側に若干突き出るように熱処理した以外は実施例1と
同様にしてモデル射出成形回路基板を得た。
【0059】図3はかくして得られたモデル射出成形回
路基板の部分拡大縦断面図である。図3において51a
は易めっき性プラスチックス材料のC820−LCPか
ら成る凸部、53は難めっき性プラスチックス材料、5
5は金属めっき層、Sは二次成形体の成形外周線、Tは
突出部である。
【0060】図3から分かるように金属めっき層55
は、二次成形体の成形外周線Sより0.6mm下側まで粗
化され且つその表面が凹凸模様に粗化され、しかも粗化
により形成された凹み部に接する難めっき性プラスチッ
クス材料53面を凹み部側に若干突き出るように熱処理
されているため、金属めっき層55はその下側が凹凸に
粗化された凸部51a上に密着し、またその外周部は難
めっき性プラスチックス材料53により密着し、しかも
突出部Tにより粗化により形成された凹み部内に強力に
閉じこめられており、その結果これらにより金属めっき
層55は優れた密着性を発揮する。
【0061】(易めっき性プラスチックス材料と銅めっ
き層との密着性試験方法)次に、従来の比較例1のプラ
スチック成形品の製造方法、本発明の実施例1のプラス
チック成形品の製造方法及び本発明の実施例1のプラス
チック成形品の製造方法で得た各モデル射出成形回路基
板について、それぞれを構成する易めっき性プラスチッ
クス材料と銅めっき層との密着性をピール強度で評価し
た。
【0062】ここでピール強度の測定はJIS−C50
12に準じて行った。
【0063】(易めっき性プラスチックス材料と銅めっ
き層との密着性試験結果)
【0064】
【表1】
【0065】表1は、従来の比較例1のプラスチック成
形品の製造方法、本発明の実施例1のプラスチック成形
品の製造方法及び本発明の実施例1のプラスチック成形
品の製造方法で得た各モデル射出成形回路基板につい
て、易めっき性プラスチックス材料と銅めっき層との密
着性の試験結果を示したものである。
【0066】表1から分かるように比較例1のモデル射
出成形回路基板のピール強度は0.2kgf/cmと小さい。
【0067】これに対して実施例1のモデル射出成形回
路基板のピール強度は0.6kgf/cm、実施例2のモデル
射出成形回路基板のピール強度は0.8kgf/cm、実施例
3のモデル射出成形回路基板のピール強度は0.9kgf/
cm、大きい。
【0068】更に、実施例2のモデル射出成形回路基板
のピール強度は0.9kgf/cmと格段に大きい。
【0069】
【発明の効果】本発明のプラスチック成形品の製造方法
によれば機械的強度特性が劣る易めっき性プラスチック
ス材料を用いて化学粗化処理しても金属めっき層との密
着性を顕著に向上することができるものであり、工業上
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のプラスチック成形品の製造
方法により得られたモデル射出成形回路の部分拡大縦断
面図である。
【図2】本発明の実施例1のプラスチック成形品の製造
方法により得られた二次成形体の易めっき性プラスチッ
クス材料露出部分の粗化状況を示した部分拡大縦断面図
である。
【図3】本発明の実施例4のプラスチック成形品の製造
方法により得られたモデル射出成形回路の部分拡大縦断
面図である。
【図4】比較例1のプラスチック成形品の製造方法によ
り得られた二次成形体の易めっき性プラスチックス材料
露出部分の粗化状況を示した部分拡大縦断面図である。
【図5】実施例1のプラスチック成形品の製造方法によ
り得られたモデル射出成形回路の部分拡大縦断面図であ
る。
【図6】従来のプラスチック成形品の製造方の概要を示
した縦断面説明図である。
【図7】図6(c)に示す射出成形回路部品の平面図で
ある。
【符号の説明】
42 回路パターン 51 一次成形体 51a 凸部 51b 凹部 52 易めっき性プラスチックス材料 53 難めっき性プラスチックス材料 54 二次成形体 55 金属めっき層 56 穴 S 成形外周線 T 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒木根 力夫 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 高場 進一 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 佐藤 敦 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 4F206 AD05 AH36 JA07 JB12 JB21 JN12 JW50 5E343 AA12 AA35 BB14 BB24 CC43 DD33 EE37 GG02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無電解めっきを容易に行うことができる易
    めっき性プラスチックス材料を用いて射出成形回路基板
    若しくは射出成形回路部品の骨格部材である一次成形体
    を一次成形し、次に該一次成形体のめっき不要部分の外
    表面上に無電解めっきが困難な難めっき性プラスチック
    ス材料を用いて二次成形体を二次成形し、次に該二次成
    形体の無電解めっきを行う易めっき性プラスチックス材
    料の露出部分を化学薬品により粗化処理し、然る後該粗
    化処理面上に無電解めっきを行うプラスチック成形品の
    製造方法において、前記二次成形体の無電解めっきを行
    う易めっき性プラスチックス材料の露出部分の粗化処理
    を該粗化処理により得られた粗化凹溝の下端が該二次成
    形体の成形外周線より0.2〜0.8mm下側に位置する
    ように粗化処理することを特徴とするプラスチック成形
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】無電解めっきを行う易めっき性プラスチッ
    クス材料の露出部分に接する難めっき性プラスチックス
    材料の上面側を、粗化処理により発生した凹み側に若干
    突き出すように成形することを特徴とする請求項1記載
    のプラスチック成形品の製造方法。
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Cited By (4)

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