JPS6226905B2

JPS6226905B2 -

Info

Publication number: JPS6226905B2
Application number: JP58189780A
Authority: JP
Inventors: Eide Subein
Original assignee: Ardal og Sunndal Verk AS
Current assignee: Ardal og Sunndal Verk AS
Priority date: 1982-10-11
Filing date: 1983-10-11
Publication date: 1987-06-11
Also published as: NO154221C; US4526842A; SE8305294L; FR2534187A1; DK465083A; AU2005083A; DK157726C; DE3336736A1; NO154221B; DE3336736C2; FR2534187B1; DK157726B; SE455756B; NO823396L; SE8305294D0; AU556020B2; DK465083D0; CA1223406A; JPS59131450A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、２つの異なる金属から成る３層の金
属積層材の構造に関し、外側の薄い２層は、同一
金属のものであり、一方、異なる金属の中間層
は、厚く、その結果、該積層材は、バイメタルの
作用を取得する。また、本発明は、食物の調理お
よび保存のための容器への該積層材の適用に関す
る。

熱により食物を調理する容器では、底に温度勾
配が発生し、これが底の膨出を生じ得ることは、
公知である。この変形は、平坦なホツトプレート
からの伝熱の効率を害し、その上、内容物の焦付
きおよびその他の不快な結果を伴う容器の局部過
熱を生じる。

これ等の困難性を排除するため、幾つかの可能
性が試みられた。薄底のソースパンの場合には、
例えば、ソースパンがホツトプレート上で「踊
る」のを防止するために底を内方に彎曲させるこ
とが必要である。

型式18／８鋼のステンレス鋼またはステンレス
鋼の積層材のソースパンの場合では、該用具を使
用の際に満足すべきものにするため、熱分布を改
善する如く通常、銅またはアルミニウムの比較的
厚い余分な底を付着することが必要である。満足
すべき安定性を得る如く、側部および底において
比較的厚い材料を有することは、更に必要であ
る。この結果、ステンレス鋼またはステンレス鋼
積層材のソースパンは、比較的重く、製造費が高
い。

本発明の一目的は、ステンレス鋼の表面を有す
る積層シートの薄肉ソースパンを製造し、従つ
て、従来公知の解決方法に見られるよりも一層良
好な使用特性を獲得すると共に、これ等のソース
パンが製造するのに一層安価であることにより、
この欠点を排除することである。

良好な熱伝導率を有し、両側を一層薄い鋼で被
覆（クラツド）される金属の芯材料から成る３層
の金属積層材は、西独特許公告第2821408号によ
つて公知である。両側の層の厚さは、中間層の厚
さの約14％であると述べられている。両側の層
は、等しい厚さを有している。バイメタルの撓わ
みは、述べられておらず、また、該積層材が料理
用容器、フライパン等を製造するのに使用される
とき、これは、期待出来ない。

従つて、西独特許公告第2821408号による３層
の金属積層材は、料理用容器の製造に使用されゝ
ば、底が加熱されれる際に外方へ撓わみ（ホツト
プレート上で踊る）、これは、容器の内側の温度
が必ず常に外側の温度よりも低く、その結果、底
の外側が内側よりも膨脹するためである。

本発明の料理用容器は、反対方向へのバイメタ
ル撓わみが設けられることで、この膨出を妨げ
る。

３層の金属積層材が料理容器等を製造するのに
使用されるとき、上述の熱的な撓わみは、積層材
の中央が、適度ないし良好な熱伝導率を有する金
属の厚い板から成り、かなり小さい熱伝導率を有
する或るその他の金属の一層薄いシートで各側部
を被覆され、それ等の金属が異なる熱膨脹係数を
有することゝ、一側部のクラツドが好ましくは中
間層の厚さの５％から10％の厚さを有するこ
とゝ、更に、外側層の１つが好ましくは他の外側
層の厚さの少くとも２倍の厚さであることゝに結
合されるとき、本発明によつて達成される。これ
は、バイメタルの撓わみを生じる。

本発明によれば、３層の金属積層材の中間層
が、適度ないし良好な熱伝導率を有する金属のか
なり厚い板から成り、該板が、かなり小さい熱伝
導率を有する金属の薄いシートで被覆され、該２
つの金属が、異なる熱膨張係数を有する料理用容
器等に使用の３層の金属積層材において、一側部
での前記被覆が前記中間層の厚さの５％から10％
の厚さを有し、反対側の側部での前記被覆が前記
中間層の厚さの10％から30％の厚さでかつ前記一
側部での前記被覆の厚さの少くとも２倍の厚さで
あることを特徴とする積層材が提供される。

本発明による積層材は、加熱される際、所望の
方向へ所望の程度に撓わむ。該積層材が薄肉のソ
ースパンを製造するのに使用されるとき、内側と
外側との温度差によつて生じ通常底の膨出を生じ
る応力は、反対方向、即ち、内方に作用する組込
まれたバイメタル作用により反作用されるか、ま
たは完全に克服され、従つて、底は、通常の加熱
様式に比し安定に維持される。

この性質の熱的な撓わみは、中央が適度ないし
良好な熱伝導率を有する金属の比較的厚い板から
成り、両側がかなり劣つた熱伝導率を有する異な
る金属の薄いシートで被覆され、更に、これ等の
金属が異なる熱膨脹係数を有し、一側部の層が好
ましくは中間層の厚さの５％から10％の厚さを有
し、一方、他の側部が好ましくは中間層の10％か
ら30％の厚さを有し、更に、外側層の１つが好ま
しくは他のものゝ少くとも２倍の厚さであり、従
つて、加熱される際にバイメタルの撓わみが生じ
る３層の金属積層材により本発明によつて達成さ
れる。

経験は、中間金属が２つの外側層の金属の熱膨
脹係数よりも小さい熱膨脹係数を有するとき、１
つの外側層中間層の15％から20％の厚さを有して
もよく、一方、他の層が中間層の５％から10％の
厚さを有することを示した。

中間層が２つの外側層の金属よりも大きい熱膨
脹係数を有するとき、一層厚い外側層は、他の外
側層に比し更に厚くなければならない。従つて、
一層厚い外側層は、中間層の30％でもよく、一
方、一層薄い外側層は、中間層の10％である。

内容物を有するソースパンの過熱の際、バイメ
タルの撓わみは、増大し、空気の空間は、ソース
パンの底とホツトプレートとの間に形成される。

これは、内容物の焼付きないし焦付きが少く、
内容物の瞬間的な点火の危険が少いため、安全性
を増大する。原理的に、このバイメタルの撓わみ
は、伝達されるワツト数を制御するのに利用され
ると見做してもよい。底は、薄い際でも平坦に維
持され、全く新しい原理は、ホツトプレートの使
用の際に生じる。熱吸収の慣性は、少くなり、従
つて、反応速度は、一層早くなる。要約すると、
該料理用容器は、与えられるエネルギの調節に対
して一層早く反応する。

本発明の積層材の実際的な適用の他の例は、湯
煎用鍋に使用する内鍋（canteen）容器にある。
標準化された内鍋容器は、今日広く使用されてい
る。これ等は、ステンレス鋼シートで作られる。
該容器の公知の実施例は、煮沸またはフライを含
む食物の調理に使用不能である。底の膨出と、局
部過熱とは、これを防止する。食物は、或るその
他の態様において調理されて該容器に注入されね
ばならない。これは、望ましくない潰しおよび破
断の作用を有している。湯煎用鍋は、充分な熱を
与えず、内容物が或る時間にわたつて熱く保れね
ばならなければ、ホツトプレート上で加熱するた
めにソースパンに戻す様に内容物を空にすること
が必要であり得る。標準化された湯煎用鍋に嵌入
するシート金属の内鍋容器がソースパンとしても
使用可能であれば、これは、著しい利点である。

従つて、本発明の目的は、料理用容器または食
物を熱く保つ料理用容器を製造するのに３層の金
属積層材を使用することでもある。後者の適用に
関しては、特に、オーステナイトのステンレス鋼
の表面を有し問題の総ての熱源においてソースパ
ンとして使用可能な薄肉の内鍋容器に言及され
る。例として、軟鋼は、ステンレス鋼よりも330
％良好な熱伝導率を有し、これにより、積層材に
嵌込まれる鋼は、容器の底にわたり一層均等な熱
の分布を生じ得ると、述べてもよい。

次に、積層材が料理用容器または食物を熱く保
つための容器に使用される３層の積層材の適用に
つき図面を参照して説明が与えられる。

図面において、種々な層は、拡大して示され
る。中間層は、被覆（クラツド）金属の膨脹係数
よりも小さい膨脹係数を有する金属でもよく、従
つて、符号１を与えられる。中間層は、クラツド
金属のものよりも大きい膨脹係数を有するとき、
符号２を与えられる。該被覆は、両側において常
に異なる厚さのものでもよい。厚い側は、３で示
され、薄い側は、４で示される。好ましくは、厚
い被覆は、中間層の厚さの10％から30％である。

好適実施例では、３層の積層材の中央は、アル
ミニウムの中間層から成り、一方、外側層は、通
常18／８オーステナイト鋼のステンレス鋼から成
る。

特定の実施例では、有利に、中間層に軟鋼を有
してもよく、一方、２つの外側層は、ステンレス
鋼から成る。

或るその他の材料、例えば、外方における銅お
よび／または内方におけるテフロンの薄い層によ
る外側層の外被ないし被覆に反対するものは、何
もない。また、その他の外被は、付着されてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図はオーステナイト鋼で被覆される軟鋼か
ら成る積層材の低温状態での断面図、第２図は第
１図の様な積層材の高温状態における図、第３図
はオーステナイトのステンレス鋼で被覆されるア
ルミニウムの芯を有する積層材の低温状態での
図、第４図は第３図の積層材の高温状態での図、
第５図は低温および高温の両者の状態における第
３図の積層材で作られた容器の図、第６図は低温
および高温の状態における第１図の積層材で作ら
れた内鍋の容器の図を示す。１，２…中間層、３…厚い側の被覆、４…薄い
側の被覆。

Claims

【特許請求の範囲】１３層の金属積層材の中間層１，２が、適度な
いし良好な熱伝導率を有する金属のかなり厚い板
から成り、該板が、かなり小さい熱伝導率を有す
る金属の薄いシート３，４で被覆され、該２つの
金属が、異なる熱膨張係数を有する料理用容器等
に使用の３層の金属積層材において、一側部での
前記被覆が前記中間層の厚さの５％から10％の厚
さを有し、反対側の側部での前記被覆が前記中間
層の厚さの10％から30％の厚さでかつ前記一側部
での前記被覆の厚さの少くとも２倍の厚さである
ことを特徴とする積層材。２前記中間層が、アルミニウムであり、前記２
つの外側層が、ステンレス鋼であることを特徴と
する特許請求の範囲第１項に記載の積層材。３前記中間層が、軟鋼であり、前記２つの外側
層が、ステンレス鋼であることを特徴とする特許
請求の範囲第１項に記載の積層材。