JP2706582B2 - 加熱容器 - Google Patents

加熱容器

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JP2706582B2
JP2706582B2 JP3094060A JP9406091A JP2706582B2 JP 2706582 B2 JP2706582 B2 JP 2706582B2 JP 3094060 A JP3094060 A JP 3094060A JP 9406091 A JP9406091 A JP 9406091A JP 2706582 B2 JP2706582 B2 JP 2706582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水等の被加熱物を収容
して加熱・保温可能な加熱容器(例えばケットル)に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4は加熱容器の代表的例であるケット
ルの概略構成を示す断面図である。
【0003】従来のケットルは、図4に示す如く,水等
の被加熱物Wを収容して加熱・保温可能な本体10A
と,この本体10A上部の開口部に着脱可能に装着され
た蓋21と,注ぎ口22と,ハンドル23とを含み構成
されているのが一般的である。
【0004】しかして、上記ケットルを用いて被加熱物
Wを加熱・保温するには、まず本体10A内に被加熱物
Wを注ぎ込んだ後に当該本体10Aの底面部等より熱を
加え,当該被加熱物Wが所定温度となった時点で加熱を
停止して当該温度を維持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したケ
ットルを用いて一旦所定温度まで熱せられた被加熱物W
も,本体10Aの壁面部11A等を介して外部に熱が奪
われ温度が低下する。特に、ケットルの本体10Aが、
迅速に加熱できるように熱伝導率の大きい材料(例えば
銅)で形成されている場合には、一段と本体10A内の
被加熱物Wが冷めやすい。
【0006】また、加熱後,ケットルの本体10Aを、
中敷等を引かずに例えば流し台上に直接置いた場合に
は,流し台を通しても熱が逃げることになり,被加熱物
Wが更に冷めやすくなる。そのため、被加熱物Wを使用
に供する都度に加熱し直さなければならないことが多
く,煩雑であるとともに不経済である欠点を有する。
【0007】そこで、上記した欠点を解消するために、
ケットル本体10Aの壁面部11A等を厚くして熱を逃
げにくくすることが考えられる。しかし、これでは、ケ
ットルが重くなってしまい,取扱性の低下を招くととも
に加熱しにくくなるという不都合が生じる。
【0008】本発明の目的は、上記事情に鑑み、取扱性
を低下させることなく,本体内に収容した水等の被加熱
物を効率よく加熱・保温することができる加熱容器を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、水等の被加熱
物を収容して加熱・保温可能な本体を有する加熱容器に
おいて、前記本体の少なくとも壁面部を中間に空気層を
有する多重壁構造に形成し、かつ、前記本体の底面部を
平坦状に形成するとともに、該底面部に前記空気層中の
熱膨脹した空気を逃がすための空気逃がしを設け、前
記本体の底面部に着脱自在に装着されかつ装着時に空気
逃がし穴を閉塞可能な受け皿を設けたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明では、水等の被加熱物を所定温度まで加
熱して保温するには、被加熱物を本体内に収容した後,
当該本体の底面部等から熱を加え,被加熱物が所定温度
となった時点で加熱を停止して当該温度を維持する。こ
の際、本体の壁面部に設けられた空気層中の空気は熱膨
張するが空気逃がしより外部に逃がされる。そのた
め、加熱時等に,本体の壁面部等が空気層中の空気の圧
力によって異常変形されるようなことはない。
【0011】また、本体内に収容された被加熱物は、外
部とは空気層を有する多重構造の壁面部によって熱遮断
されているので,効率よく加熱・保温することができ
る。また、空気層を断熱層として熱遮断する構成である
ので,容易に軽量化を図ることができ取扱性が低下する
ことはない。
【0012】また、本体の底面部に受け皿を装着するこ
とにより、空気逃がし穴は当該受け皿によって閉塞され
ることになり、空気層中の熱気が逃げて外気が侵入して
しまうのを防止できる。この本体を両手で持って運ぶ場
合にも、本体底面部は受け皿で覆われているので、効率
よく保温できる。
【0013】なお、本体底面部は平坦状に形成されてい
るので、電磁調理器などの加熱面が平坦な加熱器に載せ
て加熱した後、そのままの状態を維持する場合、当該底
面部は加熱器の加熱面と密着しているので加熱器自体が
上記受け皿の役目を果たすことになり、効果的に保温で
きる。
【0014】したがって、取扱性を低下させることな
く,本体内に収容した水等の被加熱物を効率よく加熱・
保温することができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
本発明に係る加熱容器(本実施例ではケットル)は、図
1〜図3に示す如く,本体10,蓋21,注ぎ口22お
よびハンドル23を含み構成されている。
【0016】なお、図4に示した構成要素と同一のもの
については同一の符号を付し,その説明を省略もしくは
簡略化する。
【0017】ここで、本体10は、少なくとも壁面部1
1が中間に空気層を有する多重壁構造とされている。本
実施例においては、熱効率と加工容易性とを考慮して,
本体10の壁面部11のみが二重壁構造とされている。
【0018】すなわち、本体10の壁面部11は、内壁
面部12と,この内壁面部12との間に所定厚さの空気
層A(空気の熱伝導率;0.02kcal/mh℃)が
形成されるように当該内壁面部12より所定距離だけ離
れて設けられた外壁面部13とにより構成されている。
【0019】この内壁面部12と外壁面部13とは、同
種または異種の材料(本実施例では異種材料)より形成
されている。具体的には、本体10の内壁面部12(お
よび底面部14)は、迅速に加熱できるように熱伝導率
の大きい銅(熱伝導率;332kcal/mh℃)より
形成されている。
【0020】また、本体10の外壁面部13は、保温性
の向上を図るために,ステンレス(熱伝導率;14kc
al/mh℃)より形成されている。なお、本体10等
を形成するための材料としては、金属材料(ステンレ
ス,アルミニウム,銅等),陶器,ホウロウ引き金属材
料等種々挙げることができる。
【0021】また、本体10の底面部14は、図1に示
す如く、平坦状に形成されている。すなわち、本体10
の内壁面部12の底面部と外壁面部13の底面部とは、
同一平面となるように形成されている。この本体10の
底面部14(詳しくは、外壁面部13の底面部)には、
空気層A中の熱膨張した空気を逃がすための空気逃がし
部18が設けられている。本実施例においては、空気逃
がし部18は、本体10の底面部に設けられた空気逃が
し穴(孔18aより形成されている。より具体的に
は、孔18aは細孔(本実施例では直径が約2mmの
孔)とされている。
【0022】なお、図1において、31は保温用の受け
皿で、本体10の底面部14に着脱可能に装着されてい
る。ここで、受け皿31を本体10に装着した場合に
は、当該受け皿31によって本体10の底面部14等が
被覆される。
【0023】次に作用について説明する。被加熱物Wを
所定温度まで加熱して保温するには、被加熱物Wを本体
10内に収容した後,当該本体10の底面部14等から
熱を加える。そして、被加熱物Wが所定温度となった時
点で加熱を停止して当該温度を維持する。この際、本体
10の壁面部11に設けられた空気層A中の空気は熱膨
張するが当該本体10の空気逃がし穴(18a)より外
部へ逃がされる。そのため、加熱時等に,本体10の壁
面部11等が空気層A中の空気の圧力によって異常変形
されるようなことはない。
【0024】また、本体10内に収容された被加熱物W
は、外部とは空気層Aを有する二重構造の壁面部11等
によって熱遮断されているので,効率よく加熱・保温す
ることができる。さらに、空気層Aを断熱層として熱遮
断する構成であるので,容易に軽量化を図ることができ
取扱性が低下することはない。
【0025】さらにまた、本体10の底面部14に、受
け皿31を着脱自在に装着した構成としたので、加熱時
には受け皿31を本体10より取り外して当該本体10
の底面部14を直接加熱することができ,熱効率よく加
熱することができる。また、保温時には受け皿31を本
体10に装着することにより,当該本体10の底面部1
4と受け皿31との間に空気層が形成されるとともに空
気逃がし穴(18a)が外気と遮断(閉塞)されるので
当該底面部14より熱が逃げるのが効果的に阻止される
ことになり、一段と効率よく保温することができる。
【0026】しかして、この実施例によれば、本体10
の少なくとも壁面部11を、中間に空気層(A)を有す
る多重壁構造(二重壁構造)に形成し、かつ本体10
底面部14に空気層(A)中の熱膨脹した空気を逃がす
ための空気逃がし穴(18a)を設けた構成としたの
で、取扱性を低下させることなく本体10内の被加熱物
Wを効率よく加熱・保温することができる。
【0027】なお、上記実施例においては、ケットル本
体10の壁面部11を二重壁構造としたが,中間に2つ
の空気層を有する三重壁構造とすることも可能である。
かかる場合には、本体10の底面部に、各空気層中の熱
膨張した空気を逃がすための空気逃がし部を設ける。
【0028】また、ケットル本体10の壁面部11のみ
を多重壁構造としたが、他の部分等をも多重壁構造とし
てよい。例えば、本体10上部が開口されておらず注ぎ
口22より本体10内へ水を注ぎ入れる型式のケットル
においては、当該本体10上部をも多重壁構造としても
よい。また、本体10の注ぎ口22をも多重壁構造とす
ることは可能である。
【0029】さらに、本体10の壁面部11を形成する
内壁面部12と外壁面部13とを異種材料より形成した
が,同種材料より形成してもよい。
【0030】さらにまた、本発明をケットルに適用した
が,他の加熱容器(例えば,かま,なべ等)に適用して
もよい。
【0031】図5に本発明が適用された鍋(なべ)を示
す。すなわち、鍋は、本体10の少くとも壁面部11が
中間に空気層(A)を有する多重壁構造(ここでは、2
重壁構造)に形成されている。そして、鍋の本体10の
底面部14は、平坦状に形成されており当該底面部14
の周端周辺部14aには空気層(A)中の熱膨脹した空
気を逃がすための空気逃がし穴(孔18aが所定個数
設けられている。
【0032】この鍋では、より一層の加熱・保温効率の
向上を図るために、蓋21も多重壁構造(ここでは、二
重壁構造)としている。そして、鍋の本体10の内壁面
部12(および底面部14)は、電磁調理器39等の加
熱器で加熱調理できるように、磁性材料(例えば、鉄,
鉄合金,クロム系ステンレス鋼,鉄と他の材料を重ね合
わせたもの等)で形成されている。上記した加熱器の加
熱面は平坦状とされているのが一般的である。
【0033】なお、図5中、15は、本体10の上部に
設けられた取っ手,25は蓋21の抓み,26は空気逃
がし用穴,27は蒸気逃がし用穴である。
【0034】上記構成により、鍋は、取扱性を低下させ
ることなく本体10内の被加熱物Wを電磁調理器39等
の加熱器を用いて効率よく加熱・保温することができ
る。特に、鍋の本体10を加熱後、その下部に図1に示
す受け皿31を装着することにより、空気逃がし穴18
が閉塞されて一段と効率よく保温することができる。
【0035】なお、加熱後も本体10を加熱器(39)
に載せたままにした場合、両者(10,39)は密着し
ているので、加熱器(39)が上記受け皿(31)と同
様な保温作用を発揮し、本体10内の被加熱物Wを効率
よく保温できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、本体の少なくとも壁面
部を中間に空気層を有する多重壁構造に形成し、かつ本
の底面部に空気層中の熱膨脹した空気を逃がすための
空気逃がしを設け、本体の底面部を平坦状に形成する
とともに、該底面部に着脱可能に装着されかつ装着時に
空気逃がし穴を閉塞可能な受け皿を設けた構成としたの
で、取扱性を低下させることなく,本体内に収容された
水等の被加熱物を熱効率よく加熱・保温することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の矢視線Yによる図である。
【図3】一実施例の外観図である。
【図4】従来の加熱容器の代表的例であるケットルの概
略構成を示す断面図である。
【図5】本発明の別の実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】 10 本体 11 壁面部 12 内壁面部 13 外壁面部14 底面部 18a 空気逃がし部の孔(空気逃がし穴)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水等の被加熱物を収容して加熱・保温可
    能な本体を有する加熱容器において、 前記本体の少なくとも壁面部を中間に空気層を有する多
    重壁構造に形成し、 かつ、前記本体の底面部を平坦状に形成するとともに、
    該底面部に前記空気層中の熱膨脹した空気を逃がすため
    の空気逃がしを設け、前記本体の底面部に着脱自在に
    装着されかつ装着時に空気逃がし穴を閉塞可能な受け皿
    を設けたことを特徴とする加熱容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103239128A (zh) * 2013-05-28 2013-08-14 江苏科技大学 一种电或炊火用便携式水壶加热装置及其组装方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103239128A (zh) * 2013-05-28 2013-08-14 江苏科技大学 一种电或炊火用便携式水壶加热装置及其组装方法

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