JP4248449B2 - 電磁調理用容器 - Google Patents

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Description

本発明は電磁調理器用に使用される電磁調理用容器に関する。
電磁調理器は燃焼を伴わず安全性が高く、しかも掃除が簡単で輻射熱も少なく調理環境が快適なことから、近年一般家庭でも普及しつつある。ここで、電磁調理器では鉄,鉄ホーローやステンレス等でできた鍋が一般に使用されるが、鍋料理と称される料理には土鍋の器物がやはり好まれる。しかし、土鍋そのままでは電磁調理用容器として使えないため、従来は例えば図11のごとく土鍋本体9の底部外面91に銀などを主成分とする金属製薄膜92を溶射等で固着させたものが用いられてきた(実公昭59−11436号,特開平7−6870号等)。さらに、ケースによってはグラス等の保護用コーティングを施した金属製薄膜92が用いられてきた。電磁調理器の原理は、この土鍋を電磁調理器5のトッププレート51上に載せ電源が入れば誘導コイル52に磁界が生じ、磁界中に置かれた土鍋底の薄膜92に磁力線53が流れることによって渦電流に伴うジュール熱を発生させ土鍋本体9を通じて土鍋内の具材7,スープ5を加熱するというものである。
ところが、前記土鍋などの陶磁器製の電磁調理用容器には以下の問題があった。第1に、銀等の金属製薄膜92の熱膨張率が土鍋本体9の熱膨張率と大きく異なっており、使用中に剥がれたり金属製薄膜92が溶断したりして使用できなくなる問題があった。第2に、電磁調理器5の出力が増加し大容量になる傾向にあり、前記溶断不良が一層発生しやすい状況にあった。卓上用の1500W程度では問題にならなくても、出力が2000Wを越えると溶断不良が生じやすくなり対策がより難しくなった。200V電圧対応の電磁調理器5の商品化が進むなかで、その解決が一層難しくなってきた。
第3に、電磁調理器5の電源が入ると、トッププレート51との接触部分の金属製薄膜92が加熱板になって速やかに昇温するが、土鍋の底部分だけが異常に温度が上がって煮物をコゲつかせる不具合があった。さらに、一度コゲつくと、熱伝導が悪くなりそのコゲついた所の温度がどんどん上がる局所加熱の問題があった。第4に、土鍋の底部外面91に加熱用薄膜92が設けられており、セラミックス材料からなる土鍋自体の熱伝導度が小さいことから土鍋内の具材7,スープ6を加熱するのに時間がかかっていた。加熱を終え、温まった料理が冷めにくいという土鍋特有の保温性の利点が具材7,スープ6を加熱する段階では逆に時間を多く費やすことになり、ステンレス鍋等に比べ熱効率が落ちる欠点になっていた。
こうした第1〜第4の問題を一挙に解決する電磁用調理器を本出願人は先に提案した(特許文献1参照。)。
特開2003−250698公報
しかるに、特許文献1は加熱用プレートが不安定で、スープ(煮汁)が沸騰すると、加熱用プレートが上に浮かび上がる問題があった。また、箸で煮物を取ったりする際に加熱用プレートが横ズレし易かった。
特許文献1の加熱用プレートは陶磁器製容器本体の内側底面に載置され、容器本体が電磁調理器上に置かれて電磁調理器の磁界発生に伴い前記加熱用プレートが発熱するように構成されており、加熱用プレートの熱が容器本体内で直かに具材,スープを加熱するので速やかに煮込むことができるなどの優れた長所がある。しかし、加熱用プレートは容器本体の内側底面に載置するだけなので、固定されておらず不安定であった。しかも、加熱用プレートは薄い板体からなり、容器内のスープが煮立ってくると、その勢いで加熱プレートが浮かび上がる傾向にあった。スープが煮立って鍋底から出てくる気泡を逃すための透孔が加熱用プレートに設けられてはいるが、煮汁の対流等によって加熱用プレートの浮き上がりの不具合を解消するに至らなかった。
斯る問題に対し、加熱用プレートを容器本体に係止するための突起を設けることが考えられる。しかし、突起を設けると新たな問題が発生した。すなわち、容器本体にガタツキをなくして加熱用プレートを一体的に取付けようとすると、加熱用プレートの取付けが厄介になった。後加工で突起を設けると、手作業となり製品のコストアップを招き、またバラツキが存在し、品質的にも問題があった。加えて、食事が終わった後の容器本体のそうじが大変であった。突起周りの加熱用プレートとの係合隙間の汚れを取り除くのに苦労した。一方、容器本体にある程度のガタツキを許容して加熱用プレートを一体化させようとすると、加熱用プレートの下に煮物が潜り込んでしまうなどの別の問題が発生した。
本発明は上記問題点を解決するもので、容器本体内に載置される加熱用プレートから発する熱でもって直かに具材,スープを加熱し、且つその加熱用プレートを簡便に着脱自在としながらも、料理,食事中は容器本体の内側底面に密着固定させることのできる有用な電磁調理用容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、上面開口の器物にして具材,スープを収容できる陶磁器製の容器本体(1)と、この容器本体の内側底面に載置され、電磁調理器上に該容器本体が置かれ電磁調理器の磁界発生に伴い発熱することのできる加熱用プレート(3)と、を具備する電磁調理用容器において、縦断面視で横外方に凹む横穴部が、前記容器本体の底部から側壁につながる部位に、周回形成され、且つ該横穴部から上方のその側壁に至る部位に肉盛りされた棚部分が土鍋本体の成形過程で横穴部と共に周回形成されて土鍋本体中央に向けて張り出し、該側壁の下部から該棚部分、さらに該横穴部を経て底部に至る縦断面視形状がなめらかになる一方、前記加熱用プレートには加熱用プレート本体から外方へ延出して弾性変形可能な係合突出部が形成され、該係合突出部を弾性変形させることにより前記横穴部に嵌合させて加熱用プレートを容器本体の内側底面に係止できるようにしたことを特徴とする電磁調理用容器にある。
請求項2の発明たる電磁調理用容器は、請求項1で、加熱用プレートがステンレス製薄板で0.2mm〜0.8mm厚の範囲のものであることを特徴とする。請求項3の発明たる電磁調理用容器は、請求項1又は2で、係合突出部の上昇する先端部分に、或いは係合突出部に板片を立設して、つまみ部分が形成されるか、又は係合部分が上方に膨らんでつまみ部分が形成されることを特徴とする。
(作用)
請求項1の発明のごとく、容器本体と加熱用プレートとを具備し、容器本体に周回形成される横穴部が設けられる一方、加熱用プレートに弾性変形可能な係合突出部を形成し、該係合突出部を弾性変形させることにより前記横穴部に嵌合させることができるので、係合突出部の弾性復元力でもってガタツキなしで加熱用プレートを容器本体に一体化できる。加熱用プレートを簡便に着脱自在としながらも、料理,食事中は容器本体の内側底面に密着固定させることができる。そして、横穴部が容器本体に周回形成されるので、製品の成形過程で横穴部を一緒に造ることができる。後加工と違い低コスト化が図れる。後加工で突起の一部分だけが突出するのと違い、横穴部が成形で周回形成されるので食事後の掃除も容易である。
容器本体内に載置される加熱用プレートから発する熱でもって直かに具材,スープを加熱できる。加熱用プレートを容器本体内に置くだけであるので、加熱用プレートと容器本体の熱膨張率の違いによる剥がれや溶断の不具合は起こらない。加熱用プレートは容器本体のスープ内に在るのでスープに直かに接して速やかに温度上昇させることができる。
該横穴部から上方のその側壁に至る部位に肉盛りされた棚部分が土鍋本体の成形過程で横穴部と共に周回形成されて土鍋本体中央に向けて張り出し、該側壁の下部から該棚部分、さらに該横穴部を経て底部に至る縦断面視形状がなめらかになると、加熱用プレートの係合突出部の弾性変形をスムーズにして、加熱用プレートを土鍋本体の内側地面にセットし易くする。
請求項2の発明のごとく、加熱用プレートがステンレス製薄板で0.2mm〜0.8mm厚の範囲のものであると、加熱用プレート3の主要部が導電性材料で且つ強磁性体からなる。
請求項3の発明のごとく、係合突出部の上昇する先端部分に、或いは係合突出部に板片を立設して、つまみ部分が形成されるか、又は係合部分が上方に膨らんでつまみ部分が形成されると、加熱用プレートが容器本体に係止された状態で、該つまみ部分を係合突出部の有する弾発力以上の力でつまんで持ち上げると、加熱用プレートが鍋本体から外れる。
本発明の電磁調理用容器は、容器本体内に載置される加熱用プレートから発する熱でもって直かに具材,スープを加熱し、さらに該加熱用プレートを着脱自在にしながらも、係合突出部を弾性変形させて横穴部に嵌合させて、料理,食事中は容器本体の内側底面に加熱用プレートを簡便に密着固定させることができ、鍋料理の食事がし易く、また食後の掃除も簡単になるなど極めて有益なものとなる。
以下、本発明に係る電磁調理用容器について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図4は本発明の電磁調理用容器の一形態で、図1はその分解斜視図、図2は加熱用プレートの平面図、図3は図2のIII-III線矢視図の加熱用プレートと容器本体の要部縦断面図、図4は加熱用プレートを横穴部に係止する様子を示す部分断面図である。
電磁調理用容器は容器本体1と蓋2と加熱用プレート3とを備える。本実施形態は電磁調理用容器に係る容器本体1に土鍋本体を適用する。
土鍋本体1は上面開口にして具材7,スープ6を収容できる陶磁器製品である(図1,図11)。ペタライト(リチウム長石)成分が練り込まれた土焼きの耐熱性土鍋になっている。土鍋本体1は底がほぼ平らな器物で、内側底面10aは図3のごとく加熱用プレート3の載る平坦面が形成され、また外側底面10bも電磁調理器に直か置きで安定するようほぼ平らな面が形成されている。加熱用プレート3が載る底部の厚みは4mm〜10mmの範囲にあり、より好ましくは5mm〜7mmの範囲にある。これらの範囲より大きくなると、電磁調理器5(図4参照)のトッププレート51上にこの電磁調理用容器を置いて電源を入れても、距離が遠のき磁力線53の中に加熱用プレート3を置くことが難しくなり、一方、前記範囲より小さくなると土鍋本体1が衝撃外力で壊れやすくなり、機械的強度の確保が難しくなる。土鍋本体1は電磁調理器に載せたとき、加熱用プレート3が磁力線53の中に入り易いように、外側底面10bが水平になるように設定され、内側底面10aも加熱用プレート3が載置される部分が水平に保たれる。
土鍋本体1には縦断面視で横外方に凹む横穴部17が、図1,図3のごとく容器本体1の底部10から側壁11につながる部位に、周回形成される。そして横穴部17からその上方の側壁11に至る部位は少し肉盛りされた棚部分18にして土鍋本体中央に向けて張り出し、横穴部17をより形成し易くしている。該棚部分18は土鍋本体1の成形過程で横穴部17と共に周回形成される。土鍋本体1は後加工の把手15,模様(図示せず)を除けば軸対称品になる。図4に見られるように、側壁11の下部から棚部分18、さらに横穴部17を経て底部10に至る縦断面視形状はなめらかな略S字状になっている。加熱用プレート3の係合突出部35,係合部37の弾性変形をスムーズにして、加熱用プレート3を土鍋本体1の内側地面10aにセットし易くする。
蓋2は土鍋本体1の上面開口を覆い閉じるものである。符号21はスープが沸騰したときの蒸気又はガスの抜き孔を示す。
加熱用プレート3は、土鍋本体1の内側底面10aに載置され、電磁調理器5上に土鍋本体1が置かれ電磁調理器5の磁界発生に伴い発熱することのできる金属製板状体若しくは金属製網状体である。加熱用プレート3を土鍋本体1内の底面に載置してこれらを電磁調理器5上に置き、コイル52に電流を流すと磁力線53が発生し、磁界中に置かれた該加熱用プレート3に渦電流を誘起させる(図4)。この渦電流が加熱用プレート3の固有抵抗に応じたジュール熱を発生し、土鍋本体1内に注がれた具材7,スープ6を加熱する(図11参照)。加熱用プレート3は電磁調理器5の磁界発生に伴い発熱することのできる強磁性体からなる。ここでいう強磁性体には金属製品(合金を含む)或いはフッ素樹脂コーティング等の被覆処理を行った複合品等も含むものとする。加熱用プレート3の主要部は導電性材料で且つ強磁性体からなり、例えば鉄,ニッケル,コバルトなどの金属或いはこれらの金属を含んだ合金で構成される。本実施形態の加熱用プレート3はステンレス製薄板で、0.2mm〜0.8mm厚の範囲のものを用いる。
加熱用プレート3は略円板形の加熱用プレート本体3Aと、ここから外方へ延出し、弾性変形可能な係合突出部35とが形成され、該係合突出部35を弾性変形させることにより前記横穴部17に嵌合させて加熱用プレート3を容器本体1の内側底面10aに係止できる板状体になっている。係合突出部35が弾性変形して横穴部17に嵌合すれば、該係合突出部35の弾性復元力が働いて加熱用プレート3の容器本体1への固定化が図られる。
詳しくは、加熱用プレート3には加熱用プレート本体3Aから外方へ延出し、弾発性を有する膨出部分352のある係合突出部35が形成される。そして、膨出部分352の弾発力に抗してそれ以上の外力を加えること(弾性変形)により該膨出部分352を横穴部17に嵌合させて加熱用プレート3を容器本体1の内側底面に係止できるようになっている。ここでの加熱用プレート3は円形の加熱用プレート本体3Aの一部に細長溝状の切欠き部分350を設け、係合突出部35の細幅帯板部分354を図2のごとく形成する。細幅帯板部分354はその先で直角外方へ曲がり水平外方に延び、係合突出部35に係る膨出部分352へとつながる。膨出部分352は係合突出部35の最外方に張出す部分で、水平外方に張出したその先端から側面視∠状(又はく字状)に内向き折曲し斜め上昇する。斜め上昇する先端部分がつまみ部分351になっている。
符号37は円形加熱用プレート本体3Aの外周縁から、張出し部分371と傾斜部分372とで側面視∠状(又はく字状)に外方に突出する細幅舌片状の係合部を示す。該係合部37は係合突出部35に対し、120°の角度で図1のごとく加熱用プレート本体3Aの外周縁に2箇所(複数)設けられる。なお、本加熱用プレート3を構成するプレート本体3A,係合突出部35,係合部37はステンレス製板材からプレス加工で一体成形される。
加熱用プレート本体3Aの平面視大きさは棚部分18がつくる平面視円形開口より若干小さめであるが、加熱用プレート3を前記土鍋本体1の底部に載置しようとすると、図3,図4のごとく、係合突出部35や係合部37が棚部分18にぶつかる。しかし、係合突出部35及び係合部37が側面視∠状(又はく字状)に形成され弾性変形可能なことから、これらを弾性変形させ棚部分18を乗り越えて、横穴部17に係合突出部35及び係合部37を嵌合させることができる。係合突出部35分には切欠き部分350が設けられており、細幅帯板部分354,膨出部分352に加熱用プレート3の半径方向に融通性が生まれるので、図4の矢印のごとく膨出部分352が傾動すると同時に加熱用プレート3の中心方向に向けて膨出部分352が動き易くなっている。膨出部分352の弾発力に抗してそれ以上の外力を加えることにより膨出部分352が棚部分18を潜り抜けることができる。横穴部17の側面視形状と膨出部分352の側面視形状をほぼ同形状とし、また棚部分18がつまみ部分351,膨出部分352と一部干渉するように張り出していることから、棚部分18を膨出部分352が潜り抜ければ、該膨出部分352が復元し横穴部17に嵌合することにより加熱用プレート3を容器本体1の内側底面に係止できる構成にある。係合突出部35が横穴部17に嵌合した状態になっても、前述のごとくつまみ部分351,膨出部分352が棚部分18に一部干渉しているため、係合突出部35に弾性復元力が残り、その復元力で加熱用プレート3の容器本体1へのさらなる係止,固定化が図られている。加熱用プレート3が容器本体1に係止された図4の状態で、つまみ部分351が棚部分18から上方に少し突出する。該つまみ部分351を係合突出部35の有する弾発力以上の力でつまんで持ち上げると、加熱用プレート3が鍋本体から外れる。
かくして、加熱用プレート3は土鍋本体1の内側底面10aに着脱自在に載置できる。加熱用プレート3には透孔31が複数設けられる。加熱用プレート3が土鍋本体1の内側底面10aに載置され、具材7,スープ6が煮立って鍋底から出てくる気泡8を透孔31を通って逃すことができる。透孔31の大きさは箸が透孔31にひっかかり難い4mm以下とするのが好ましい。透孔31を形成する加熱用プレート3は板体に透孔31を複数形成した多孔板の他、透孔31が多数存在する網状体(網目をなすネット等)で構成することができる。なお、各図で加熱用プレート3を判り易くするためその板厚を便宜上厚く描くが、加熱用プレート3は渦電流が生じて加熱用プレート3が発熱できれば薄板で足りる。
ところで、本発明に係る加熱用プレート3の大きさは電磁調理器5の磁力発生領域の直径Lと同程度にしても構わないが、誘導コイル52の磁界が及ぶ磁力発生領域の直径Lより大きく設定する方がより好ましい。磁力発生領域の直径Lより大きくなった加熱用プレート3の部分にはコイル52の磁力線53が及ばないことから、加熱用プレート3を大きくすることに一見意味がないように思われる。ところが、本発明のように土鍋本体1の内側底面10aに加熱用プレート3が載置される場合は、加熱用プレート3が具材7,スープ6内に沈んでいる。コイル52に電流が流れて磁力発生領域の直径Lに対応する加熱用プレート3の部分だけがジュール熱を発生する場合でも、加熱用プレート3が金属製で熱伝導が良好なことから、磁力発生領域の直径Lより大きくなった加熱用プレート3部分にその熱が直ちに伝わり、加熱用プレート全体が発熱体になって具材7,スープ6を速く温めることができる。
(2)実施形態2
図5は本発明の電磁調理用容器に係る加熱用プレート3の別形態で、同図(イ)はその部分平面図、(ロ)は(イ)のV-V線矢視図である。実施形態1の係合突出部35に代え、図5(ロ)のごとく帯板状の係合突出部35が波状に加熱用プレート本体3Aから外方へ張出す係合突出部35を設ける。同図(ロ)で、係合突出部35のプレート本体3A寄り山状部分が大きく上方に膨らみつまみ部分351になり、さらにその先で下ってU字状りに立ち上がる部分が膨出部分352になっている。膨出部分352のU字状屈曲部及び前記山状部分に弾発性を有する弾性復元力が備わる。そして、加熱用プレート3には加熱用プレート本体3Aから外方へ延出し、弾発性を有する膨出部分352のある係合突出部35が形成され、膨出部分352の弾発力に抗してそれ以上の外力を加えることにより膨出部分352を容器本体1の横穴部17に嵌合させて加熱用プレート3を容器本体1の内側底面に係止できるようになっている。他の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。
(3)実施形態3
図6は図5とまた異なる別形態の加熱用プレート3で、同図(イ)はその部分平面図、(ロ)は(イ)のV-V線矢視図である。実施形態1の係合突出部35に代え、図6(イ)のごとく加熱用プレート本体3Aの外周円に接する接線になるようにして細幅帯板部分354が外方へ延びる。該細幅帯板部分354は同図(ロ)のごとく帯板幅方向を起立させている。そして、細幅帯板部分354の先端部で板片を側面視コ字状に折曲形成して膨出部分352を形成すると共にこれをつまみ部分351とする。細幅帯板部分354は基端を支点にして膨出部分352を同図(イ)の矢印のごとく弾性変形させてプレート本体3Aの外周縁に寄せることによって、加熱用プレート3が棚部分18をくぐり抜け鍋本体の内側底面におさまる。加熱用プレート本体3Aから外方へ延出して、最外側に膨出部分352を有し細幅帯板部分354で弾性変形可能な係合突出部35が形成され、弾性変形させて該膨出部分352を横穴部17に嵌合させて加熱用プレート3を容器本体1の内側底面に係止できるようになっている。係合突出部35が横穴部17に嵌合された状態でも弾性復元力が働いており、加熱用プレート3の容器本体1への係止,固定化が図られている。他の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。
(4)実施形態4
図7は図5,図6とまた異なる別形態の加熱用プレート3で、同図(イ)はその部分平面図、(ロ)は(イ)の側面図である。実施形態1の係合突出部35に代え、図7(イ)のごとく加熱用プレート本体3Aの外周部に沿うように係合突出部35の細幅帯板部分354が延びる。符号350は切欠き部分350を示す。細幅帯板部分354は先端に向け上方傾斜し、先端部分では容器本体1の底面から棚部分18までの高さより高くなっており、先端部分の外縁部分が膨出部分352になる。細幅帯板部分354はその基端を支点に加熱用プレート本体3Aの中心に向けて寄せることができ、上方傾斜する先端部分を押し下げて膨出部分352を横穴部17に嵌合させることが可能になっている。細幅帯板部分354の先端部分のプレート本体3A側に板片を立設してつまみ部分351が形成されている。加熱用プレート本体3Aから外方へ延出し、膨出部分352が最外側で張出す弾性変形可能な係合突出部35が形成され、係合突出部35を弾性変形させることにより膨出部分352を前記横穴部17に嵌合させて加熱用プレート3を容器本体1の内側底面に係止できる構成にある。他の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。
(5)実施形態5
本実施形態は図8,図9のごとくの電磁調理用容器である。加熱用プレート3は土鍋本体1の内側底面10aに載置され、電磁調理器上に土鍋本体1が置かれて電磁調理器の磁界発生に伴い発熱することのできる加熱用プレート3であるが、ここでの加熱用プレート3は薄板円板形した加熱用プレート本体3Aの一部分を外方へ延出し、側面視「く」字状の弾発性を有する膨出部分352が設けられた係合突出部35を備える。と同時に、土鍋本体1の底部10から側壁11が延設される部位に、前記膨出部分352に嵌合する横穴171が設けられた横穴部17を備える。上方から加熱用プレート3を内側底面10aに対向させてそのまま下ろしていき、膨出部分352の弾発力に抗してそれ以上の外力を加えることにより膨出部分352を横穴171に嵌合させて加熱用プレート本体3Aを土鍋本体1の内側底面10aに載置できるようにした電磁調理器になっている。加熱用プレートは加熱用プレート本体3Aと係合突出部35を一体形成できる大きさの強磁性体の金属製薄板からなり、例えば一枚物の大きな金属製プレートを用意し、プレス成形によって加熱用プレート本体3Aと係合突出部35とを一体成形する。
本実施形態の加熱用プレート3は、円板形した加熱用プレート本体3Aの一箇所から係合突出部35が帯板状にして外方に張り出す。係合突出部35は加熱用プレート本体3Aから張り出して側面視「く」字状の弾発性のある膨出部分352を形成後、その先端部を垂直上方へ伸ばしつまみ部分351を形成する(図8)。つまみ部分351を手に持って膨出部分352を横穴171に嵌合させることになる。一方、横穴部17は土鍋本体1の底部10から側壁11につながる部位に形成される。膨出部分352が嵌合し得る図9のごとくの横穴171,横穴部17を、土鍋本体1の底部10から側壁11につながる部位に周回形成する。
符号18は横穴部17から上方に延設される部位に位置して、側面視「く」字状膨出部分352の上部に当接する棚部分18である。該棚部分18も横穴部17と一緒に周回形成される。他の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(6)実施形態6
本実施形態は図10のごとく、実施形態5の係合突出部35に代え、その膨出部分352から側面視S字カーブ状に延設部分353がさらに延び、その先に垂直上方に延びるつまみ部分351が形成された係合突出部35が用いられている。膨出部分352を横穴171に嵌合させて加熱用プレート本体3Aが容器本体1の内側底面10aに載ったとき、前記延設部分353が棚部分18に図10のごとく被着する格好になる。よって、膨出部分352を横穴171に嵌合させて加熱用プレート3が容器本体1の内側底面10aに載ったときは、加熱用プレートが実施形態5の場合よりも容器本体1の内側底面10aにより一層の固定化が図られることになる。他の構成は実施形態5と同様でその説明を省く。実施形態5と同一符号は同一又は相当部分を示す。
このように構成した電磁調理用容器は、電磁調理器5にかけ、土鍋本体1内に載置される加熱用プレート3から発する熱でもって直かに具材6,スープ7を加熱できる。係合突出部35を弾性変形させて横穴部17に嵌合,係止させているので、鍋料理のスープ6が沸騰し対流が起こって加熱用プレート3が浮かび上がろうとしてもこれを阻止する。係合突出部35を有する加熱用プレート3が形成され、且つ該係合突出部35に嵌合する横穴部17が土鍋本体1に設けられて、係合突出部35に弾発力以上の外力を加えて、該膨出部分352を横穴171に嵌合させて加熱用プレート3の加熱用プレート本体3Aを土鍋本体1の内側底面10aに載置できるようにすると、一旦内側底面10aに載置された加熱用プレート3は膨出部分352の弾発力以上の外力が加わらないと外れない。よって、料理,食事中は土鍋本体1の内側底面10aに密着固定させることができる。横穴部17,棚部分18は土鍋本体1の底部10から側壁11につながる部位に周回形成するので、土鍋本体1の製造工程で簡単に一体成形でき、低コストで生産できるメリットがある。
そして、特許文献1の電磁調理用容器と同様、それ迄の電磁調理用容器のごとく土鍋本体1の底部外面91に固着する必要がなく、加熱用プレート3を土鍋本体1に単に置くだけで足りるので、加熱用プレート3と土鍋本体1の熱膨張率に違いによる剥がれや溶断の不具合とは無縁になる。従来品は電磁調理器5の出力容量の増加に溶断不良等が起き易くその対策に苦慮してきたが、土鍋本体1と別体構成で単純な板状構造の加熱用プレート3は溶断不良等の問題がそもそも存在しない。また、従来品は土鍋底部90が熱移動の抵抗になってこの底部分が異常に温度上昇する問題があったが、本電磁調理用容器では発熱体の加熱用プレート3が具材7,スープ6内に在るので、温度の異常上昇は起こらない。そして加熱用プレートは加熱対象の具材7,スープ6に直接接して速やかに温度上昇させる。従来品は土鍋の底部外面91にある薄膜92が加熱源になって熱伝導性の低い土鍋底部90を経由して具材7,スープ6を加熱するため煮込むのに多くの時間を費やしていたが、本電磁調理用容器は土鍋底部10を介在させることなく直かに具材7,スープ6を加熱するので具材7,スープ6を煮込むのに時間がかからない。そして、一旦煮込んで出来上がったスープ6等は伝導性の低いすなわち保温性の良い土鍋本体1に守られ冷めにくい構造になっている。
尚、本発明においては、前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。容器本体1,加熱用プレート3等の形状,大きさ,それらの材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、実施形態では電磁調理用容器に係る容器本体1を土鍋本体としたが、容器本体1はこれに限らず、例えば陶磁器製のボール形状等の容器とすることもできる。
実施形態1の電磁調理用容器の分解斜視図である。 図1の加熱用プレートの平面図である。 図2のIV-IV線矢視図の加熱用プレートと容器本体の要部縦断面図である。 加熱用プレートを横穴部に係止する様子を示す部分断面図である。 実施形態2の電磁調理用容器に係る加熱用プレートで、(イ)が部分平面図で(ロ)が(イ)のV-V線矢視図である。 実施形態3の電磁調理用容器に係る加熱用プレートで、(イ)が部分平面図で(ロ)が(イ)のVI-VI線矢視図である。 実施形態4の電磁調理用容器に係る加熱用プレートで、(イ)が部分平面図で(ロ)が(イ)の側面図である。 実施形態5の電磁調理用容器の加熱用プレートの説明図で、(イ)が右側部分平面図、(ロ)が右側部分断面図である。 図8の加熱用プレートを実施形態5の容器本体1に載置した右側部分断面説明図である。 実施形態6の加熱用プレートを容器本体1に載置した右側部分断面説明図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 土鍋本体(容器本体)
10a 内側底面(内側地面)
10b 外側底面
105 凹所
11 側壁
17 横穴部
171 横穴
18 棚部分
3 加熱用プレート
3A 加熱用プレート本体
35 係合突出部
351 つまみ部分
352 膨出部分
5 電磁調理器
6 スープ
7 具材

Claims (3)

  1. 上面開口の器物にして具材,スープを収容できる陶磁器製の容器本体(1)と、この容器本体の内側底面に載置され、電磁調理器上に該容器本体が置かれ電磁調理器の磁界発生に伴い発熱することのできる加熱用プレート(3)と、を具備する電磁調理用容器において、
    縦断面視で横外方に凹む横穴部が、前記容器本体の底部から側壁につながる部位に、周回形成され、且つ該横穴部から上方のその側壁に至る部位に肉盛りされた棚部分が土鍋本体の成形過程で横穴部と共に周回形成されて土鍋本体中央に向けて張り出し、該側壁の下部から該棚部分、さらに該横穴部を経て底部に至る縦断面視形状がなめらかになる一方、前記加熱用プレートには加熱用プレート本体から外方へ延出して弾性変形可能な係合突出部が形成され、該係合突出部を弾性変形させることにより前記横穴部に嵌合させて加熱用プレートを容器本体の内側底面に係止できるようにしたことを特徴とする電磁調理用容器。
  2. 前記加熱用プレートがステンレス製薄板で0.2mm〜0.8mm厚の範囲のものである請求項1記載の電磁調理用容器。
  3. 前記係合突出部の上昇する先端部分に、或いは係合突出部に板片を立設して、つまみ部分が形成されるか、又は係合部分が上方に膨らんでつまみ部分が形成される請求項1又は2に記載の電磁調理用容器。
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