JP3160440U - 電磁調理器用土鍋 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁調理器と直火の双方に対応するとともに、比較的簡単な構造としながら調理時の安定性に優れた電磁調理器用土鍋を提供する。【解決手段】平板状底部12を有する鍋容器本体11と、鍋容器本体11の内底面13に載置される鋳鉄製の成形物よりなる加熱板20とを備えることを特徴とする。また、鍋容器本体11が耐熱陶器から形成され、加熱板20が鍋容器本体11の内底面13の直径に対応させた円盤形状であり少なくとも4mm以上の厚みを有するとともに2以上のつまみ切欠部25が形成され、鍋容器本体11に蓋部材が載置される。【選択図】図1
Description
本考案は、電磁調理器用土鍋に関し、直火での使用にも対応できる電磁調理器用土鍋に関する。
近年、電磁調理器(IH)の普及に伴って、電磁調理器に対応した種々の土鍋が販売されている。従来の電磁調理器用土鍋では、鍋容器本体底部の内部に金属板を埋め込んだり、鍋容器本体表面に金属塗料を塗装したりするように構成されている。上記電磁調理器用土鍋は、鍋容器本体に金属板の埋め込みや金属塗料の塗装が施される構成であるため、電磁調理器専用となって直火に対応できない問題があった。また、鍋容器本体と金属板または金属塗料との熱膨張係数が異なることから、加熱時に亀裂等が生じやすい問題があった。
そこで、鍋容器本体の底部にステンレス製薄板を着脱自在に配置するように構成した電磁調理器用土鍋が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この電磁調理器用土鍋では、ステンレス製薄板を着脱自在に構成したことにより、電磁調理器と直火の双方に対応するとともに、加熱時に亀裂が生じる等の問題を解消することが可能である。しかし、汁物を調理する場合等では、調理(加熱)時に煮汁が沸騰するとその気泡等により薄板が浮き上がる等の安定性に問題があり、食材が薄板の下側に入り込む等の不具合が生じる問題があった。また、ステンレス製薄板は空焚き状態となった場合に熱変形が生じる問題があった。
これに対し、ステンレス製薄板の安定性を向上させるために、鍋容器本体の底部から側壁に至る部位に中央に向けて張り出した棚部分を横穴部とともに周回形成し、ステンレス製薄板に外方へ延出して弾性変形可能な係合突出部を形成して、薄板の係合突出部を横穴部に係合させて薄板を鍋容器本体の底部に係止可能に構成された電磁調理器用土鍋がある(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、この電磁調理器用土鍋では、土鍋や薄板の形状が複雑で製造単価が高くついて経済的に不利になるとともに、薄板の着脱が繁雑となって利便性が低下する問題があった。
本考案は前記の点に鑑みなされたものであり、電磁調理器と直火の双方に対応するとともに、比較的簡単な構造としながら調理時の安定性に優れた電磁調理器用土鍋を提供するものである。
すなわち、請求項1の考案は、平板状底部を有する鍋容器本体と、前記鍋容器本体の内底面に載置される鋳鉄製の成形物よりなる加熱板とを備えることを特徴とする電磁調理器用土鍋に係る。
請求項2の考案は、前記鍋容器本体が、耐熱陶器から形成される請求項1に記載の電磁調理器用土鍋に係る。
請求項3の考案は、前記加熱板が、前記鍋容器本体の前記内底面の直径に対応させた円盤形状である請求項1又は2に記載の電磁調理器用土鍋に係る。
請求項4の考案は、前記加熱板が少なくとも4mm以上の厚みを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電磁調理器用土鍋に係る。
請求項5の考案は、前記加熱板に2以上のつまみ切欠部が形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電磁調理器用土鍋に係る。
請求項6の考案は、前記鍋容器本体に蓋部材が載置される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電磁調理器用土鍋に係る。
請求項1の考案に係る電磁調理器用土鍋は、平板状底部を有する鍋容器本体と、前記鍋容器本体の内底面に載置される鋳鉄製の成形物よりなる加熱板とを備えるため、電磁調理器と直火の双方での使用が可能であり、しかも簡易な構成で加熱板の安定性を向上させて調理時に加熱板が浮き上がる等の不具合を抑制することができる。
請求項2の考案は、請求項1において、前記鍋容器本体が、耐熱陶器から形成されるため、土鍋本来の質感を損なうことがない。
請求項3の考案は、請求項1又は2において、前記加熱板が、前記鍋容器本体の前記内底面の直径に対応させた円盤形状であるため、土鍋内を効率よく加熱することができる。
請求項4の考案は、請求項1ないし3において、前記加熱板が少なくとも4mm以上の厚みを有するため、加熱板の安定性が向上する。
請求項5の考案は、請求項1ないし4において、前記加熱板に2以上のつまみ切欠部が形成されているため、加熱板を取り扱う時の利便性が向上する。
請求項6の考案は、請求項1ないし5において、前記鍋容器本体に蓋部材が載置されるため、食材を効果的に蒸し状態にして調理することができ、調理の幅を広げることができる。
図1〜図3に示す本考案の一実施例に係る電磁調理器用土鍋10は、鍋容器本体11と、加熱板20とを備える。図3において、符号50は電磁調理器(IH)、51は電磁調理器50の円形状の加熱部を表す。
鍋容器本体11は、図1,3に示すように、電磁調理器(IH)50での使用を可能とするために平板状底部12を有し、平面視円形状に形成される。平板状底部12は、電磁調理器50の加熱部51に対応した適宜の直径からなる円形状に形成される。図において、符号13は平板状底部12に対応して鍋容器本体11内部に形成された内底面、14は鍋容器本体11の外縁部、15は外縁部14近傍の鍋容器本体11内側に形成された内縁部である。
鍋容器本体11の材質としては、従来公知の鍋容器に使用される適宜の材料が使用可能であるが、耐熱陶器であることが好ましい。鍋容器本体11が耐熱陶器で形成すれば、電磁調理器50に対応した鍋容器でありながら、土鍋本来の質感を損なうことがない。
鍋容器本体11のサイズは、用途や使用人数等に応じて適宜であるが、例えば、外縁部14の直径約24.5cm,高さ約5.4cm,内底面の直径約19.2cm,内容量約1140mL、外縁部14の直径約22.5cm,高さ約5.1cm,内底面の直径約16.2cm,内容量約800mL、外縁部14の直径約20.5cm,高さ約4.6cm,内底面の直径約14cm,内容量約650mLである。
加熱板20は、鍋容器本体11の内底面13に載置される鋳鉄製の成形物よりなり、電磁調理器50の誘導加熱により発熱して、鍋容器本体11の内容物を加熱する。この加熱板20は、鋳鉄製の成形物よりなるため、安価かつ容易に製造することができ、特に鍋容器本体11の内底面13の直径に対応させた円盤形状とすれば、加熱面積が十分に確保されて効率よく加熱することができる。また、加熱板20は鋳鉄製の成形物であるため、加熱板20が空焚き状態となったとしても、従来のステンレス製薄板と異なり熱変形が生じない。加熱板20のサイズとしては、内底面の直径が約19.2cmの場合は直径約19cm、内底面の直径が約16.2cmの場合は直径約16cm、内底面の直径が約14cmの場合は直径約13.8cmである。また、加熱板20は、必要に応じて公知の錆止め加工が施される。
この加熱板20にあっては、十分な重量を得るために少なくとも4mm以上の厚みを有する。鋳鉄製の加熱板20の厚みを4mm以上とすれば、調理(加熱)時に浮き上がる等の不具合を防止することができ、安定性が向上する。例えば、直径13.8cmの加熱板20の場合、重量は約420gである。
また、加熱板20には、2以上のつまみ切欠部25が形成される。つまみ切欠部25の形状や形成箇所は特に限定されないが、実施例では、外周部分に円形状で等間隔に3箇所形成されている。このように、加熱板20につまみ切欠部25を形成すれば、鍋容器本体11の内底面13に載置された加熱板20を指や箸等を用いて容易に持ち上げることができて使用後の片付け等が容易となる等、利便性が向上する。
当該電磁調理器用土鍋10にあっては、図2,3に示すように、鍋容器本体11に蓋部材30が載置される。蓋部材30は、外周端部31が鍋容器本体11の内縁部15に載置可能に構成される。鍋容器本体11に蓋部材30を載置することにより、食材を効果的に蒸し状態にして調理することが可能となり、調理の幅を広げることができる。なお、図2,3に示す実施例の土鍋10は、略円錐形状の蓋部材30Aを鍋容器本体11に載置したいわゆるタジン鍋である。
本考案の電磁調理器用土鍋10は、鍋容器本体11の内底面13に加熱板20を載置することにより電磁調理器(IH)で効果的に加熱調理することができ、加熱板を取り出すことにより直火であっても効果的に加熱調理することができる。また、加熱板20が鋳鉄製の成形物よりなるため、簡易な構成で調理(加熱)時に加熱板20が浮き上がることを抑制することができ、特に厚みを4mm以上とすればより安定性を向上させることができる。従って、汁物を調理する場合等でも加熱板20の下側に食材が入り込むことがなくなり、良好に調理することができる。さらに、加熱板20を適度な厚みを有する鋳鉄製の成形物としているため、食材が冷めにくくなる効果も生ずる。
なお、本考案の電磁調理器用土鍋は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、鍋容器本体や蓋部材を耐熱ガラスによって形成してもよい。これにより、土鍋に高級感を持たせることができるとともに、蓋部材を閉じて調理した場合であっても、蓋部材を開けることなく調理中の食材の様子を確認することが可能となる。
また、実施例の加熱板では、つまみ切欠部を外周部分に形成したが、板面部分に貫通穴状に形成してもよい。
さらに、実施例では、蓋部材を略円錐形状に形成したタジン鍋としたが、図4に示すように、蓋部材30を略半球形状(30B)とした従来の土鍋の構造とすることができる。
10 電磁調理器用土鍋
11 鍋容器本体
12 平板状底部
13 内底面
20 加熱板
25 つまみ切欠部
30 蓋部材
11 鍋容器本体
12 平板状底部
13 内底面
20 加熱板
25 つまみ切欠部
30 蓋部材
Claims (6)
- 平板状底部を有する鍋容器本体と、
前記鍋容器本体の内底面に載置される鋳鉄製の成形物よりなる加熱板とを備える
ことを特徴とする電磁調理器用土鍋。 - 前記鍋容器本体が、耐熱陶器から形成される請求項1に記載の電磁調理器用土鍋。
- 前記加熱板が、前記鍋容器本体の平板状底部の直径に対応させた円盤形状である請求項1又は2に記載の電磁調理器用土鍋。
- 前記加熱板が少なくとも4mm以上の厚みを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電磁調理器用土鍋。
- 前記加熱板に2以上のつまみ切欠部が形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電磁調理器用土鍋。
- 前記鍋容器本体に蓋部材が載置される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電磁調理器用土鍋。
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WO2013015239A1 (ja) * | 2011-07-26 | 2013-01-31 | Kimura Kazuyo | 加熱容器 |
WO2014119581A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 株式会社レーベン販売 | ウォーターシール鍋 |
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2010
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JP2013022394A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Kazuyo Kimura | 鍋蓋 |
WO2014119581A1 (ja) * | 2013-01-31 | 2014-08-07 | 株式会社レーベン販売 | ウォーターシール鍋 |
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