JPS62253614A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPS62253614A
JPS62253614A JP61057342A JP5734286A JPS62253614A JP S62253614 A JPS62253614 A JP S62253614A JP 61057342 A JP61057342 A JP 61057342A JP 5734286 A JP5734286 A JP 5734286A JP S62253614 A JPS62253614 A JP S62253614A
Authority
JP
Japan
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epoxy resin
acid anhydride
alkyl group
carbon
anhydride
Prior art date
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Pending
Application number
JP61057342A
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English (en)
Inventor
Shinobu Ikeno
池野 忍
Hiroaki Usui
宏明 碓氷
Masashi Nakamura
正志 中村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、硬化剤に特徴を有し、透明で吸水性の少な
い硬化物を与え、光デイスク基板やレンズ、プリズム等
の光学用途に好適なエポキシ樹脂組成物に関する。
〔背景技術〕
光ディスクにおいては、基板樹脂としてアクリル樹脂を
用いたビデオディスク、ポリカーボネート樹脂を用いた
コンパクトディスクが市販されているが、これらの光デ
ィスクは情報を凹凸のビットとして基板に刻んだ再生専
用型である。
さらに進んだ光ディスクとして、トラッキング用の案内
溝(以下、「グループJと称す)の上に形成された記録
材料の光反射率または光透過率をレーザー光の照射によ
り変化させることにより情報の記録再生を行うDRAW
型、および、記録。
再生の繰り返しが可能なE −DRAW型光ディスクが
知られている。E−DRAW型光ディスクには、記録材
料として垂直磁化可能な磁性材料を用いて、レーザー光
の照射によりその磁化方向を反転させることにより情報
の記録を行う光磁気ディスクも知られている。
E−DRAW型光ディスクの場合、記録材料の結晶−非
結晶転移または磁化方向の反転を行うため、レーザー光
の照射により記録材料を短時間であるが数百℃以上に加
熱する必要がある。したがって、このような高温揉底に
なる記録材料に隣接する光デイスク基板とし°ζは、高
温によりグループが熱変形しない高度の耐熱性が要求さ
れる。さらに、ディスクi+tの吸湿が大きいと光ディ
スクの寸法変化や反りが生じたり、記録膜をなす材料が
水分により劣化して、読み取りエラーを増す原因となる
ので、ディスク基板の吸湿性については従来光ディスク
に用いられているメタクリル樹脂よりかなり低いことが
要求されている。これらの特性を付与した上で、なおか
っ、複屈折性が低いこと、透明性、機械強度が高いこと
が、ディスク基板には要求される。
上記の性能の中で、特に耐熱性および複屈折性の良好な
エポキシ樹脂が光デイスク基板材料に用いられる動きが
あるが、吸湿性が大きいという重大な欠点があるために
未だ実用化されていない。
他方、レンズやプリズムといった光学部品にも、光デイ
スク基板の場合と同様な特性が要求される。従来、この
ような用途には、酸無水物を硬化剤とするエポキシ樹脂
組成物が検討されているが、光学特性と耐熱性には優れ
ているものの、吸水性が大きいために寸法変化が大きく
、たとえば、焦点距離が変化するといった欠点がある。
そのため、低吸水化が要望されている。また、発光ダイ
オード等の光学素子の封止にも、上記したようなエポキ
シ樹脂組成物が用いられているが、耐湿性の向上のため
、やはり低吸水化が要望されている〔発明の目的〕 この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、光デイスク基板、  !/ンズおよびプリズムな
どといった光学部品や半導体素子の封止などの光学用途
などに好適な、光学的性質に優れ、かつ、吸水率の低い
硬化物を与えるエポキシ樹脂組成物を提供することを目
的としている。
〔発明の開示〕
前記のような目的を達成するため、発明者らは、硬化剤
に着目し研究を重ねた。
エポキシ樹脂組成物は、一般に、エポキシ樹脂(主剤)
のほか、硬化剤、硬化促進剤1着色防止剤、離型剤など
の各種添加剤の配合物であるが、透明な硬化物を得るう
えでは、硬化剤として、着色の少ない点で酸無水物が賞
月されている。このような酸無水物を以下に例示する。
これは、テトラハイドロ無水フタル酸(THPA)と称
される。
これは、ヘキサハイドロ無水フタル酸(HHPA)と称
される。
これは、メチルテトラヒドロ無水フタルM (MTHP
A)  と称される。
これは、メチルへキサヒドロ無水フタル酸(MHHPA
)  と称される。
着色の点からは、酸化などの化学反応により着色原因を
生成しやすい炭素−炭素不飽和結合を有しないHHPA
、MHHPAが好ましいと考えられる。
前記のような酸無水物は、ブタジェンやイソプレンとい
った炭素数が4〜5のジエンと無水マレイン酸をディー
ルスアルダー反応させると得られる。炭素−炭素不飽和
結合は、選択的な水素添加反応により飽和結合とするこ
とができる。
前記のような酸無水物を配合してなるエポキシ樹脂組成
物の硬化物は、透明性という点では確かに優れているが
、硬化により吸水性のあるエステル結合ができるために
、吸水性が高いという欠点がある。
発明者らは、このような酸無水物の欠点を改良する方策
を検討した。そして、低吸水性の有機基を導入すること
により、吸水性のあるエステル結合の濃度を減少させれ
ばよいと考えた。また、その有機基は、着色の原因とな
る炭素−炭素不飽和結合を有しない化学構造にすれば、
低着色性も図れるのではないかと考えた。そこで、酸無
水物分子中に、疎水性の飽和有機基を一定量以上有する
酸無水物を硬化剤として検討したところ、低吸水化と低
着色化に効果があるということを見出し、ここに、この
発明を完成した。
すなわち、この発明は、基本骨格が下記の(a)式であ
らわされ、2〜5の位置に、飽和のアルキル基、ハロゲ
ン化アルキル基およびシクロヘキサンとともにビシクロ
環を形成するような置換基のうちのいずれかが一つ以上
あり、かつ、これらの炭素数の合計が2以上の酸無水物
、および/または、下記の中1式であられされる酸無水
物が、硬化剤の主成分として含まれているエポキシ樹脂
組成物をその要旨としている。
(Rは炭素数8以上の飽和炭化水素基。
ハロゲン化炭化水素基) 以下に、この発明の詳細な説明する。
この発明では、前記のように、硬化剤として、基本骨格
が上記の(a)式であられされ、2〜5の位置に、飽和
のアルキル基、ハロゲン化アルキル基およびシクロヘキ
サンとともにビシクロ環を形成するような置換基のうち
のいずれかが一つ以上あり、かつ、これらの炭素数の合
計が2以上の酸無水物(以下、「酸無水物A」と記す)
、あるいは、上記のCbJ式であられされる酸無水物(
以下、「酸無水物B」と記す)が用いられる。両者が併
用されるようであうでもよい、酸無水物Aは、たとえば
、2〜5の位置すべてに飽和のアルキル基あるいはハロ
ゲン化アルキル基があるようであってもよく、2〜5の
位置の一つのみに飽和のアルキル基あるいはハロゲン化
アルキル基があるようであってもよい。飽和のアルキル
基、ハロゲン化アルキル基およびビシクロ環形成置換基
の炭素数の合計は、4以上が好ましい。
酸無水物Aは、たとえば、ジエンあるいはトリエンド無
水マレイン酸とを、ディールスアルダー反応などにより
反応させ、これによって得られた酸無水物の炭素−炭素
不飽和結合を水素添加あるいはハロゲン化することによ
り得ることができる。ジエンあるいはトリエンは、炭素
数8以上のものを用いるのが好ましく、炭素数8〜16
のジエンまたはトリエンを用いるのがより好ましい。水
素添加あるいはハロゲン化については、その方法や触媒
等が特に限定されるものではないが、水素添加の場合、
注意を要するのは炭素−炭素不飽和結合に水素添加する
のであって、カルボニル基を還元してはならないことで
ある。
酸無水物Aとしては、たとえば、■ 2・5−ジメチル
−2・4−へキサジエン、ミルセン、アロオシメン、オ
シメン、α−テルピネン、2・7−シメチルー1・3・
7−オクタトリエン、2・6−シメチルー1・3・6−
オクタトリエン、1・3・5−n−オクタトリエン、1
・3・7−n−オクタトリエン、1・4・6−n−オク
タトリエン、L−P−メンタート5−ジエン、ブタジェ
ンあるいはイソプレンの2量体などのジエン。
トリエンと、無水マレイン酸とのディールスアルダー反
応生成物、■ 前記生成物を、加熱により、あるいは、
アミン、酸、アルカリ金属の水酸化物、ヨウ化ナトリウ
ム、有機リン化合物の存在下で、異性化処理して得られ
る異性体、■ リモネンと無水マレイン酸とを反応させ
て得られる酸無水物など、これら■−・・■の炭素−炭
素不飽和結合を有する酸無水物を水素添加あるいはハロ
ゲン化した酸無水物がある。■には、たとえば、炭素数
10のトリエン等の長鎖不飽和炭化水素と無水マレイン
酸とのディールスアルダー付加物の炭素−炭素不飽和結
合を水素添加することにより得られる酸無水物が含まれ
るが、具体例としては、下記のCat式であられされる
3・4−ジメチル−6−(2−メチルプロピル)−へキ
サヒドロフタル酸無水物(以下、r D M’P HP
 A Jと称する)や、下記の(d)式であられされる
3−(β−メチル−ブチル)−5−メチルへキサヒドロ
フタル酸無水物(以下、rMBMHPAjと称する)が
あげられる0”5\。/°”0 DMPHPAは、炭素数10のトリエン(C1Oトリエ
ン)と無水マレイン酸をディールスアルダー付加させて
得られる3・4−ジメチル−6−(2−メチル−1−プ
ロペニル)−1・2・3・6−チトラヒドロフタル酸無
水物(以下、rDMPTPAJと称する)の炭素−炭素
不飽和結合を水素添加することにより得ることができる
(DMPTPA) MBMHPAも、炭素数10のトリエン(C1Oトリエ
ン)と無水マレイン酸をディールスアルダー付加させて
得られる3−(β−メチル−2−ブテニル)−5−メチ
ル−1・2・3・6−チトラヒドロフタル酸無水物(以
下、rMBMTPA」と称する)の炭素−炭素不飽和結
合を水素添加することにより得ることができる。
発明者らが検討したところによると、前記水素添加前の
ジエンあるいはトリエンのマレイン化物は、低吸水化に
は効果を有するが、分子内に炭素−炭素不飽和結合を有
しているため着色が大きいという欠点がある。たとえば
、C10トリエンのマレイン化物を異性化処理すること
により液状化した酸無水物として、油化シェルエポキシ
■から商品名工ビキエアーYH306が市販されている
が、上記のように、不飽和結合を有しているため、ガー
ドナー色数が3〜4と着色している。発明者らが、この
YH306中の炭素−炭素不飽和結合に水素添加すると
、大幅に低着色化することができた。すなわち、着色指
数b“値を16から2以下にまで低減することができた
。なお、この着色指数は、サンプル厚みを4flに設定
し、分光色彩計(村上色彩技術研究断裂)でL”a *
 b*の値を測定し、b“の値をあてることとした。
エポキシ樹脂に、前記酸無水物Aおよび/または酸無水
物Bを混合し、必要に応じて硬化促進剤を添加して、硬
化させるとほとんど無色透明でかつ吸湿性の小さい硬化
物が得られる。
この発明で用いるエポキシ樹脂(主剤)の種類は特に限
定されないが、着色の少ないものが好ましく、分子内に
2個以上エポキシ基(1・2−エポキシ基等)を有しミ
無色もしくは淡色透明な液状もしくは固状のエポキシ樹
脂を用いるのがよい代表的に使用されるエポキシ樹脂と
しては、■芳香環のない脂環式エポキシ樹脂、たとえば
、UCC社製のERL−4221やERL−4299、
および、水素添加ビスフェノールAのジグリシジルエー
テル(グリシジルエーテル型エポキシ樹脂)、たとえば
、新日本理化−のリカレジンHBE、■ フェノールノ
ボラリクエボキシ樹脂(フェノール類としてフェノール
、クレゾール、ビスフェノールAなどを含む)、■ ビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンより得られるビス
フェノールタイプのエポキシ樹脂、■ ヘキサハイドロ
フタル酸やテトラハイドロフタル酸のジグリシジルエス
テル(グリシジルエステル型エポキシ樹脂)、などがあ
る。
上記エポキシ樹脂のなかでは、速硬化のため、たとえば
、150℃以上の高温で硬化させた場合でも、硬化物の
着色が少ないという点では、■の脂環式エポキシ樹脂が
好ましい。また、低吸水化という観点からは、エポキシ
基1個あたりの疎水性基が多い■、■のエポキシ樹脂が
好ましい。さらに、低吸水および低着色の両方を充分満
足できるようにするという点では、芳香族エポキシ樹脂
の水素添加物が好ましい。
エポキシ樹脂と硬化剤(酸無水物A、B)の配合割合は
、一般に用いられている硬化剤の場合と同様の公知の配
合割合が適用できる。すなわち、−aに、1エポキシ当
量に対して酸無水物が0.5〜165当量の範囲、好ま
しくは0.5〜1.2当量の範囲である。しかし、これ
に限定されるわけではない。
エポキシ樹脂(主剤)、硬化剤は、ともに、単一の成分
だけでなく、この発明の目的を妨げない範囲で混合して
用いることができ、複数種類のエポキシ樹脂が併用され
たり、エポキシ樹脂と他の種類の樹脂が併用されたり、
前記のように酸無水物Aと酸無水物Bが併用されたり、
酸無水物Aあるいは酸無水物Bと他の種類の硬化剤が併
用されたりするようであってもよい。このような混合は
、組成物の粘性の制御や硬化物の物性制御などのために
宵月であり、一般的に採用されている。もちろん、混合
用に用いられる他の種類の樹脂および硬化剤も淡色ある
いは透明なものを用いるのがよい。
硬化促進剤としては、第3級アミン類もしくはその塩、
トリアゾール類もしくはその塩、イミダゾール類もしく
はその塩、有機金属錯塩、有機酸金属塩、第4級アンモ
ニウム塩、ホスフィン類。
ホスホニウム塩、ジアザ−ビシクロ−アルケン類もしく
はその塩など、公知のものが単独であるいは2種以上が
同時に用いられる。限定する趣旨ではないが、前記硬化
促進剤の中では、ジアザ−ビシクロ−アルケン類もしく
はその塩が、より低着色かつ低吸水性となる点からみて
好ましい。具体的な例としては、1・8−ジアザビシク
ロ(5・4・0)ウンデセン−7のカルボン酸塩(サン
アボット(有)、商品名U−CAT  SA  Th1
O2、魚106他)がある。
硬化促進剤の配合量は、エポキシ樹脂と酸無水物の混合
物100重量部に対して0.01から10重量部の範囲
が好ましく、より好ましくは0.1がら3重量部の範囲
である。上記の配合範囲外で硬化させた場合は、硬化物
の物性の低下、吸湿性の増加をきたし、着色にも影響が
生じる恐れがあるこの発明のエポキシ樹脂組成物を光デ
イスク基板に成形する場合、その方法は公知のどのよう
な方法でも良いが、一般に注型およびLIM(リキッド
インジェクションモールディング)が好ましい、なお含
有ゴミ量を極力減少させるために、硬化前にフィルター
濾過してもよい。また、硬化物の着色を抑えるためにで
きるだけ着色のないエポキシ樹脂を選定し、かつ硬化条
件も選ぶ必要がある。さらに、通常使用される添加剤、
たとえば、合成ワックス、天然ワックス等の離型剤や着
色防止剤その他の添加剤を併用しても良い。
この発明のエポキシ樹脂組成物を光学部品用途に用いる
場合も上記と同様にして用いられる。
この発明のエポキシ樹脂組成物を光学用途以外(たとえ
ば、一般の注型、成形など)に用いる場合は、必要に応
じて、さらに無機充填材として公知のものを広く使用で
きる。たとえば、シリカ。
アルミナ、カーボンブラック、マイカ等がある。
この場合、添加量は特に限定しない。
この発明のエポキシ樹脂組成物は、着色の原因となる炭
素−炭素不飽和結合を含まず、かつ疎水性の有機基を一
定量以上含有している特定構造の酸無水物を硬化剤とし
て用いているので、従来のエポキシ樹脂組成物に比べて
、耐湿性が向上しており、かつ硬化物の着色が少なく、
耐候性も良い。したがって、透明性および低級ン晶性の
要求される光デイスク基板や光学部品用途に最適である
光デイスク基板に用いられる場合、レーザー光の照射に
よる加熱でグループが熱変形しない高度の耐熱性が要求
されるE−DRAW型の光ディスクにも用いることがで
きる。また、絶縁用、その他の一般の注型、成形材料に
も用いることができるつぎに、実施例および比較例を示
す。
(実施例1〜5および比較例1〜3) 各成分の種類を第1表に示すように種々変えて混合液を
つくり、所定の厚みの注型用セルに注入して、100℃
で2時間および150℃で3時間硬化を行い、所定の厚
みの平板を得た。この平板を直径5cmの円板状に切り
、着色および吸水率を測定した。その結果を第1表に示
した。他方、各円板をボーラリスコープで観察したとこ
ろ、すべてのサンプルについて複屈折はなかった。また
、各平板を直径12c!1)の円板に切り、吸水による
反りを調べたどころ実施例1〜5のものは反りがみられ
なかった。
なお、着色は、厚み3鯖の円板を色彩計(村上色彩技術
研究所型)でL*a*b″′を測定し、boの値で比較
した。吸水率は、直径5cm、厚み31の円板をJIS
 K 691)の方法で測定し、1000時間後の吸水
量を測定した。
第1表にみるように、実施例1〜5の硬化物は、比較例
1〜3のものに比べて着色が少なく、しかも吸水率が低
いことがわかる。
また、実施例1〜5の硬化物は、反りがな(、複屈折が
なかった。
(実施例6〜9および比較例4〜6) 実施例6〜9では、つぎのようにしてつくった水素添加
酸無水物を硬化剤として用いた。
Cl0)リエンとしてアロオシメンを用い、公知の方法
で、このアロオシメンにディールスアルダー反応によっ
て無水マレイン酸を付加させて、マレイン化アロオシメ
ンを合成した。生成物の13C−NMRスペクトルを第
1図に示す。図中、■は不飽和炭素結合に基づく吸収で
ある。また、2はカルボニル炭素領域、3はCDCI、
の領域、4は飽和炭素領域である。ついで、この生成物
をシクロヘキサンに溶解させ、ラネーニッケルを触媒と
し、水素により、炭素−炭素不飽和結合を選択的に還元
させて水素添加酸無水物(水素添加マレイン化アロオシ
メン)を得た。この水素添加酸無水物の”C−NMRス
ペクトルを第2図に示す、第1図に示されているスペク
トルでは、第2図に示されているスペクトルにみられた
不飽和炭素結合に基づく吸収が完全になくなっており、
目的物が得られていることがわかる。なお、この水素添
加反応により、着色指数b0は16から2以下に激減す
るとともに固体から液体に変化した。
第2表に示されているように、エポキシ樹脂。
硬化剤および硬化促進剤を組み合わせてエポキシ樹脂組
成物を作製した。ただし、当量比は(硬化剤/エポキシ
樹脂)であり、硬化促進剤の添加量は、エポキシ樹脂と
硬化剤の合計量(エポキシ樹脂+硬化剤)に対する添加
量である。そして、エポキシ樹脂組成物を所定厚みの金
型内に充填したのち、第2表に示されている硬化条件で
硬化させて試験片を作製し、性能測定を行った。結果を
第2表に示す。ただし、着色指数は、厚みl mmの円
板を分光色彩計(村上色彩技術研究所型)を用いて着色
度合を測定し、L″a* b*表色系で黄色味の着色度
合を表すb1値をあてることとした。
また、平衡吸水率は、直径5個、厚み1鰭の円板をJI
S K 691)の方法で吸水量の経時変化を測定し、
吸水量が一定になった時点の値とした。
第2表より、実施例6〜9の硬化物は、着色および吸水
率の両方ともが少ないのに対し、比較例4の硬化物は吸
水率が非常に大きく、比較例5゜6の硬化物は着色指数
が非常に大きいことがわかる。
〔発明の効果〕
この発明のエポキシ樹脂組成物は、硬化剤として上記の
ような酸無水物を用いているので、従来のものに比べて
、耐湿性が向上しており、かつ硬化物の着色が少なく、
耐候性も良い、したがって、透明性および低吸湿性の要
求される光デイスク基板や光学部品用途に最適である。
また、その他の一般の注型、成形材料にも用いることが
できる
【図面の簡単な説明】
第1図は、マレイン化アロオシメンの120− NMR
スペクトルのデータ図、第2図は、水素添加マレイン化
アロオシメンの13C−NMRスペクトルのデータ図で
ある。 代理人 弁理士  松 本 武 彦 月可−篩甫正書(自治 ■、 羽生の耘 昭和61潤晃犠閲057342号 3、補正をする者 羽生との関係    特許出願人 住  所     大阪府門真市大字門真1048番地
名 称(58,3”)松下電工株式会社代表者  f豐
□応井貞夫 4、代理人 6+ 補正の対象          pbh−os’
rsaz明細書 7、補正の内容 (1)  明細書第18頁第1)行ないし第12行に「
サンアボット(有)」とあるを、「サンアボット(株)
」と訂正する。 (2)明細書第22頁第14ないし第15行に「と酸無
水物の混合物」とあるを削除する。 (3)明細書第20頁第15行に「実施例1〜5および
比較例1〜3」とあるを、「実施例1および比較例1,
2」と訂正する。 (4)  明細書第21頁第5行、第23頁第1行およ
び同頁第4行に、それぞれ、「実施例1〜5」とあるを
、「実施例1」と訂正する。 (5)明細書第22頁の第1表を次頁のとおりに訂正す
る。 第1表 (注)ERL4221はUCC社製、 YH306は油化シェルエポキシ(株製、UC/IT 
5A102はサンアボット0荀製である。 (6)  明細書第23頁第2行に「比較例1〜3」と
あるを、「比較例1,2」と訂正する。 (7)明細書第23頁第6行に「実施例6〜9および比
較例4〜6」とあるを、「実施例2〜5および比較例3
〜5」と訂正する。 (8)明細書第23頁第7行および第27頁第1行に、
それぞれ、「実施例6〜9」とあるを、「実施例2〜5
」と訂正する。 (9)  明細書第24頁第12行ないし第13行に「
と硬化材の合計N(エポキシ樹脂→〜硬化剤)」とある
を削除する。 住ω 明細書第26頁の第2表を次頁のとおりに訂正す
る。 αυ 明細書第27頁第2行ないし第3行に「比較例4
」とあるを、「比較例3」と訂正する。 cm  明細書第27頁第3行ないし第4行に「比較例
5.6」とあるを、「比較例4,5」と訂正する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基本骨格が下記の(a)式であらわされ、2〜5
    の位置に、飽和のアルキル基、ハロゲン化アルキル基お
    よびシクロヘキサンとともにビシクロ環を形成するよう
    な置換基のうちのいずれかが一つ以上あり、かつ、これ
    らの炭素数の合計が2以上の酸無水物、および/または
    、下記の(b)式であらわされる酸無水物が、硬化剤の
    主成分として含まれているエポキシ樹脂組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(a) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(b) (Rは炭素数8以上の飽和炭化水素基、 ハロゲン化炭化水素基)
JP61057342A 1986-01-11 1986-03-15 エポキシ樹脂組成物 Pending JPS62253614A (ja)

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JP397386 1986-01-11

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