JPS62240503A - 単板積層材の連続製造工程におけるスカ−フ部の接合処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明はＬＶＬ　（ラミネーテッド・ベニヤ・ランバー
）若しくはＬＶＢ　（ラミネーテッド・ベニヤ・ボード
）等の単板積層材を生産する連続製造工程におけるスカ
ーフ部の接合処理方法に関するものである。

（２）従来技術 両木口を対照的な斜面のスカーフに切削加工した個々の
ベニヤ単板を連続的に搬送しながら多層のずらし重ねに
積層して熱圧する単板積層材の連続製造工程における従
来のスカーフ部の接合処理技術には何ら見るべきものが
なく、単に積層接着のために個々のベニヤ単板の板面に
通常のローラ型スプレッダ−等により接着剤を塗布する
に留り、従ってその両木口のスカーフ部の斜面には、板
厚に対して薄くはす切りに加工されているので、板厚相
当の間隔に設定されている前記通常のローラ型スプレッ
ダ−等による接着剤の塗布手段では、その斜面にこれを
積極的に塗布することもなく、そのまま相互のスカーフ
部をずらし重ねにしただけで一体に積層熱圧されていた
ものである。

ハ）　発明が解決しようとする問題点 上記従来技術のものは、両木口に対照的に切削加工した
スカーフ部に積極的な接着剤の塗布によるスカーフ部の
接合処理もなされぬまま、またはその積層接着のための
接着剤の板面塗布時に幾分ローラー型スプレッダ−等の
設定間隔を板厚より薄クシて、少しスカーフ部の斜面に
も板面塗布用の接着剤を押し出し気味に塗布してスカー
フ部の接合処理も同時に果そうとする考え方もあったが
、該スカーフ部は事前のはす切り加工によって木口付近
の導管が斜面に露呈しているので、前記スカーフ部の斜
面に若干押し出された板面塗布用の接着剤もその殆どが
導管に浸透してしまって大腸状態となり、何れの場合も
スカーフ接合力が皆無か、所望のスカーフ接合力を発揮
するまでに至らなかったので、製品の小割時等にこのス
カーフ部が当るとそこが欠けたり開口する等の難点があ
ったものであるから、本発明はこれを払拭すべく、その
事前のはす切り加工によって形成されたスカーフ部の斜
面の導管に浸透し難い高粘度の熔融ホットメルト樹脂の
塗布と放冷およびその再熔融による流動接着作用によっ
てスカーフ部の接合処理を図るようにしたものである。

口　問題を解決するための手段 本発明は上記スカーフ部の斜面に露呈している導管に接
着剤が浸透して大腸状態を惹起しないように、高粘度の
熔融ホットメルト樹脂の塗布と放冷およびその再熔融に
よる流動接着作用によってスカーフ部の接合処理を図る
ため、 ａ）切削加工後のベニヤ単板の何れか一側のスカーフ部
の斜面に熔融ホットメルト樹脂を塗布して一旦搬送線上
で放冷するように構成した手段、 ｂ）前記熔融ホットメルト樹脂を塗布して一旦搬送線上
で放冷した何れか一側のスカーフ部と他の一側のスカー
フ部とを多層のずらし重ねに積層して熱圧時に相互のス
カーフ部を一体に再熔融して接着するように構成した手
段、 とを有機的に結合したことからなる、単板積層材の連続
製造工程におけるスカーフ部の接合処理方法である。

宗作　用 本発明は丸鋸、プレーナー、クリッパー等の切削工具に
よって構成されたベニヤスカーフマシンにより、その両
木口を対照的な斜面のスカーフに前段工程で切削加工し
た後に引続きコンベア等により搬送を継続して供給され
る個々のベニヤ単板の、何れか一側のスカーフ部の斜面
に、例えば上向きの斜面に熔融ホットメルト樹脂を膜状
、線状、多点状に押し出して適量塗布したまま暫時その
搬送線上でこれを放冷するようにして、前記スカーフ部
の斜面に塗布した熔融ホットメルト樹脂をここで一旦固
化するように操作される。前記切削加工後の、しかも積
層および熱圧工程以前の段階で行われる熔融ホットメル
ト樹脂の塗布とその放冷操作は、スカーフ部の斜面に露
呈した導管を僅かに埋める程度で熔融ホットメルト樹脂
の殆どが表面に残留した状態で固化するから、後段工程
の連続ホットプレス等の熱圧装置による積層熱圧時にこ
の一旦固化したホットメルト樹脂が加熱されて再熔融し
、幾分流動することとなるので、該スカーフ部の斜面に
対照的に重ね合される他の一側のホットメルト樹脂を塗
布していないスカーフ部の斜面をも一体に密に接着する
ことが出来るのである。

〜　実施例 本発明の実施の一例としてベニヤ単板の繊維方向を総て
平行に配列したＬＶＬ製品について詳述すれば第１〜２
図に示す通りであって、即ち本発明は第１図に例示する
ように予め板厚ｔの４〜８倍程の対照的な斜面Ｓのスカ
ーフ１ａ、’１ｂに両木口を切削加工した長方形乃至は
正方形の個々のベニヤ単板２の何れか一側のスカーフ部
、図示の場合上向きのスカーフ部１ａの斜面Ｓに熔融ホ
ットメルト樹脂３を適量塗布してそのままコンベア等の
搬送線上で放冷する。前記熔融ホットメルト樹脂３の適
量塗布は、各種形状の吐出口をもったノズル４等に付属
の開閉バルブ５等を調節的に開いて固型ホットメルト樹
脂の熔解タンク６および圧送ポンプ７等の糊料供給源か
ら加熱圧送されて来る熔融状態のホットメルト樹脂を膜
状、線状、多点状にノズル４から押し出してコンベア等
によるベニヤ単板２の搬送に同調してその適量塗布が行
われる。而してこのコンベア等の搬送線上でスカーフ部
１ａの斜面Ｓに塗布された熔融ホットメルト樹脂３はそ
の搬送過程で直ちに放冷されてその殆どが表面に残留し
た状態で固化する。のって前記第１図に例示した一側の
スカーフ部１ａの斜面Ｓに熔融ホットメルト樹脂３を塗
布放冷した個々のベニヤ単板２を後段の積層工程のエン
ドレスレイアップ装置等に順次供給して、そこで第２図
に例示するような、両木口のスカーフ部１ａ、１ｂの相
互の重ね合せ部８を板厚主の２０〜３０倍程の階段状の
間隔ｌにずらし重ねにしたＬＶＬの中間製品に連続的に
積層し、これを更に後段の熱圧工程の連続ホットプレス
等の熱圧装置に移載して連続状のＬＶＬ製品を生産する
。然る時は該熱圧装置中において前記スカーフ部１ａの
斜面Ｓに塗布放冷されて一旦固化している前記熔融ホッ
トヌル１〜樹脂３が熱圧装置からの伝熱により再熔融し
て、相互の重ね合せ部８を一体に密に接着するように流
動するので、前記熱圧装置の熱圧操作の完結によるＬＶ
Ｌ製品の放冷と共に再固化して強力なスカーフ接合力を
発揮させることが出来るのである。

（ト）　発明の効果 叙上のように本発明はスカーフ部に露呈している導管に
接着剤が浸透して大腸状態を惹起しないように、高粘度
の熔融ホットメルト樹脂の塗布と放冷およびその再熔融
による流動接着作用によってスカーフ部の接合処理を図
ったので、該スカーフ部の相互の重ね合せ部に介在され
るホットメルト樹脂はその斜面の導管を僅かに埋める程
度でその殆どが表面に残留し、次で行われる製品の熱圧
操作によって再熔融されて相互のスカーフ部を一体に密
に流動接着する強力なスカーフ接合力が発揮され、従来
のようなスカーフ部の大腸状態による製品小割時の欠け
や開口による不良品の輩出を悉く払拭し得たものであり
、品質優良なＬＶＬ製品、ＬＶＢ製品を確実に連続生産
出来る新工法をここに始めて樹立したものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施の一例を示すものであって、第１図は
熔融ホットメルト樹脂を塗布する手段の斜視図、第２図
はＬＶＬ製品およびその中間製品の斜視図である。 １ａ、１ｂ・・・スカーフ部、２・・・ベニヤ単板、３
・・・熔融ホットメルト樹脂。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 両木口を対照的な斜面のスカーフに切削加工した多数の
   ベニヤ単板を連続的に搬送しながら多層のずらし重ねに
   積層して熱圧する単板積層材の連続製造工程において、
   前記切削加工後のベニヤ単板の何れか一側のスカーフ部
   の斜面に熔融ホットメルト樹脂を塗布して一旦搬送線上
   で放冷することと、前記熔融ホットメルト樹脂を塗布し
   て一旦搬送線上で放冷した何れか一側のスカーフ部と他
   の一側のスカーフ部とを多層のずらし重ねに積層して熱
   圧時に相互のスカーフ部を一体に再熔融して接着するこ
   とを特徴とする単板積層材の連続製造工程におけるスカ
   ーフ部の接合処理方法。