JPS6222630Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、店舗用ドアつきフロント窓、ドア
つき間仕切等各種のドアつき建具枠におけるドア
枠の結合部分を装飾する装飾カバーに関する。

本案のドア枠の装飾カバーは、ドア枠の縦枠と
横枠との結合部分の露出表面の有効な覆い及び装
飾を行うことができると共に、ドアの円滑な開閉
を維持することができるように構成したもので、
以下店舗用ドアつきフロント窓に実施した図面を
参照して本案の詳細を説明する。

第１図において、床Ｆと天井Ｃ間に両端を固定
された縦枠１…の上端部及び下端部に上枠２…及
び下枠３…をそれぞれ直角に結合して枠を形成す
ると共に各枠内に面材としてガラス４…をそれぞ
れ嵌め、そのうち隣り合うドア枠構成用縦枠
１′，１′と該縦枠１′，１′間のドア枠構成用上、
下枠２′，３′とによつてドア枠を構成し、該ドア
枠の四隅における縦枠１′と上、下枠２，２′，
３，３′との結合部分の露出表面を本案装飾カバ
ー５…で覆つている。６は上記ドア枠にヒンジ２
３，２３により開閉自在に取付けられたドアであ
る。なお、上記ドア枠構成用下枠３′は床Ｆと一
面をなすように埋設されている（第３図参照）。
なお、上記下枠３′は場合によつては使用しない
こともある。

上記上、下枠２…，２′，３…，３′はそれぞれ
隣り合う縦枠に両端を連結されており、そのうち
下枠３は、第４図示のように隣り合う縦枠に両端
を接続された下枠本体７、室内及び室外両側の巾
木８，８、及び押縁９からなり、該巾木８，８は
その下端部を、アンカ１０を介して基礎Ａに固定
された巾木取付材１１にネジ止めされており、該
押縁９は下枠本体７と、巾木８の上端の受け部１
２との間に嵌合されている。なお、本例では巾木
８及び押縁９をアルミニウム合金鋳物で形成し、
装飾性の向上をはかつている。

上記装飾カバー５はアルミニウム合金鋳物又は
合成樹脂、合成ゴム等適宜の材料でつくられ、そ
のうち縦枠１′と下枠３，３′との結合部分の装飾
カバーについてみると、第２，３，４，５図のよ
うに該結合部分における縦枠１′のガラス嵌め溝
１３及び下枠３のガラス嵌め溝１４から室内側又
は室外側の縦枠１′及び下枠３の結合部を覆つて
該縦枠１′の見付面ほぼ全巾に及ぶ横断面ほぼＬ
字状に形成されると共に、該カバー５のドア６が
わ端部１９を上記縦枠１′の見込面２０と一面を
なすように形成してあり、さらにカバー５の上、
下両端部を適宜内側へ狭搾してある。第５図にお
いて、１５，１５は上記狭搾部の縦枠１′表面に
接する狭搾端面、１６は下枠３表面に接する端
面、１７はガラス４に対向する端部を閉鎖する蓋
である。この装飾カバー５，５が上記結合部分の
室内、外両側面に被装され、ネジ１８，１８によ
りそれぞれ縦枠１′に固定されると、両装飾カバ
ー５，５のドアがわ端部１９，１９が縦枠１′の
見込面２０と一面をなしてドア６の自由な開閉を
許す状態で、縦枠１′と下枠３との結合部分を被
覆する。２１は装飾カバー内側の中空部である。

縦枠１′と上枠２，２′との結合部を被覆する装
飾カバー５も上例と実質的に同一構造である。

なお、上記各装飾カバーの装着手段は、上例の
ネジ１８止めに限らず、該装飾カバーの弾性を利
用した嵌着、かしめ、接着等他の適宜の手段であ
つてもよい。

第６図に示す他の実施例は、角度90度の出隅部
の一面にドア６ａを有するフロント窓において、
そのドア枠を構成する横断面ほぼ直角三角形の縦
枠１a′と下枠３ａ，３a′との結合部分における室
外側を被覆する装飾カバー５ａの例で、本例では
装飾カバー５ａが分割線２２ａで２部分５a′，５
a″に分割され、他の構造は上例と実質的に同一で
ある。

第７図に示すさらに他の実施例は、角度135度
の出隅部の一面にドア６ｂを有するフロント窓に
おいて、そのドア枠を構成する横断面ほぼ台形状
の縦枠１b′と下枠３ｂ，３b′との結合部分におけ
る室外側を被覆する装飾カバー５ｂで、本例でも
分割線２２ｂで２部分５b′，５b″に分割され、他
の構造は第１実施例と実質的に同一である。

この考案のドア枠の装飾カバーは、これを建具
枠における縦枠と横枠との結合部分のうちドア枠
を構成する縦枠又は横枠を含む結合部分に被着す
ると、該結合部分の表面を覆い、それにより縦、
横枠のその部分の仕上げを省略することができ、
特に縦枠と横枠との接合面に隙間があつても本案
装飾カバーによつてこれを覆うことができ、従つ
て接合面の厳格な寸法精度が不要となり、建具枠
の組立作業の能率化を促進できる等の利点を得る
ことができると共に、本案装飾カバーのドア側端
部をドア縦枠の見込面と一面をなすようにしたか
らドアの円滑な開閉を維持することができるので
ある。

一方、本案装飾カバーを取付けることにより、
本来単純な形態で妙味の乏しかつた建具枠に趣味
感を簡単かつ有効に付加することが可能となり、
しかも本案装飾カバーの形状、模様、色彩、材質
等を適宜変えることにより多様の外観を与えるこ
とができると共に、装飾カバーの取替のみで建具
の模様替えもできるようになり、また、カバーは
横断面ほぼＬ字状に形成され、その上下部が縦枠
の表面形状に合致させた挟搾端面に、その側部が
横枠の表面形状に合致させた端面に形成されてい
るので、何等加工を施すことなく縦・横枠の表面
に密着させることができ、実用上きわめて価値が
高い。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図はフロ
ント窓の一部省略正面図、第２図は第１図の−
線一部省略拡大断面図、第３図は第１図の−
線一部省略拡大断面図、第４図は第１図の−
線一部省略拡大断面図、第５図は装飾カバーの
斜面図、第６，７図はそれぞれ他の実施例を示す
ドア縦枠部分の拡大水平断面図である。 １……縦枠、１′……ドア枠構成用縦枠、２…
…上枠、２′……ドア枠構成用上枠、３……下
枠、３′……ドア枠構成用下枠、４……ガラス、
５……装飾カバー、６……ドア、１９……ドアが
わ端部、２０……見込面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 面材を嵌めた建具枠における縦枠と横枠との結
   合部分のうち、ドア枠を構成する縦枠又は横枠を
   含む結合部分に被着されるカバーであつて、 上記カバーは、横断面ほぼＬ字状に形成され、
   上記結合部分における面材を境とする室内側及び
   室外側の少くとも一方側の縦枠及び横枠の露出表
   面を覆うようにその上下部を縦枠の表面形状に合
   致させた挟搾端面に、その側部を横枠の表面形状
   に合致させた端面に、且ドア開閉に支障とならな
   いように該カバーのドアがわ端部をドア枠の縦枠
   の見込面と一面をなすように形成し、縦枠の表面
   及び側面にビス止めするようにした、 ドア枠の装飾カバー。