JPS6222438Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、機体から横外側方に第１フレームを
延出させ、前記第１フレーム延出端よりも機体側
の位置に、機体から前後方向に延出させた第２フ
レームを連結し、前記第１、第２フレームに亘つ
て運転ステツプを載置状態で取付けてある農用ト
ラクターの乗降用ステツプ取付部構造に関し、本
来構成を有効利用すると共に、取付構成を合理的
なものにすることにより、ステツプ取付けを、構
造の簡略化を図りながら、強固に行えるようにす
ることを目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図に示すように、前部に配置した原動部１
及びその後方に配置した運転部２を備えさせた車
輪式自走機体の後部に、ロータリー耕耘装置等の
作業装置を昇降自在に連結するためのリフトアー
ム３、及び、連結作業装置に動力伝達するための
動力取出軸４を付設し、もつて、各種作業装置を
機体後部に昇降操作及び駆動自在に連結するため
の農用トラクターを構成してある。

前記運転部２の左右両側夫々に、運転ステツプ
５、及び、運転部２に対する乗降時に使用するス
テツプ６を設けてある。そして、前記両ステツプ
５，６の機体に対する取付けは、第２図ないし第
５図に示す構造に基いて行つてある。

すなわち、機体を構成する伝動ケース７からそ
の横外側方に前後一対の第１フレーム８ａ，８ｂ
を延出させると共に、機体前後方向の第２フレー
ム９を、機体前方側の前記第１フレーム８ａの延
出端より機体側に位置させた状態で両第１フレー
ム８ａ，８ｂ、及び、機体の後輪フエンダー１０
取付部１１にわたつて架設連結し、運転ステツプ
５を、前記両第１フレーム８ａ，８ｂ及び、前記
第２フレーム９の前端側に載置状態でボルト連結
してある。

そして、乗降用ステツプ６においては、ステツ
プ６の前後両端側夫々からロツド製のステツプ取
付アーム１２ａ又は１２ｂを延出させると共に、
これら両取付アーム１２ａ，１２ｂの延出端に、
それらどうしを連結する連結部材の一例としての
アングル部材１３を溶接し、そして、ステツプ
６、及び、両取付アーム１２ａ，１２ｂ夫々のス
テツプ側を機体下腹部の下方や機体の横側方に位
置する畝等に干渉しないよう機体前後方向視にお
いて後車輪１４や直進走行状態にある前車輪１５
の横巾内に入り込む配置状態で、前記取付フレー
ム１２ａ，１２ｂの機体前方側のもの１２ａを、
それから第１フレーム８ａの延出方向に並列させ
た状態で延出させてある２本のボルト１６，１６
により、機体前方側の第１フレーム８ａの第２フ
レーム９より機体横外側方に位置する箇所に連結
し、前記連結部材１３を、機体前後方向に並列さ
せた２本のボルト１７，１７により第２フレーム
９に連結してある。

尚、第２図及び第４図に示す左右一対のペダル
１８ａ，１８ｂは左右一対の後車輪ブレーキを各
別に操作するためのものである。又、第２図及び
第４図に示すカバー１９は、伝動ケース７の後方
側の上方を覆わせたものである。

以上要するに、本考案は、冒記した農用トラク
ターの乗降用ステツプ取付部構造において、乗降
用ステツプ６を取付け保持する一対のステツプ取
付アーム１２ａ，１２ｂの延出端どうしを前記第
２フレーム９に沿う姿勢の連結部材１３にて連結
し、この連結部材１３を前記第２フレーム９にボ
ルト１７連結するとともに、前記ステツプ取付ア
ーム１２ａ，１２ｂの一方を、前記第２フレーム
９との連結部よりも機体横外側方に位置する箇所
の第１フレーム８ａに対して、前記第１フレーム
８ａの延出方向に並列させた複数本のボルト１６
により連結してある事を特徴とする。

即ち、乗降用ステツプを取付け保持する一対の
ステツプ取付アームの延出端どうしを連結して、
ほぼ矩形の変形しにくい形状と為し、互いにほぼ
直交する姿勢で連結される第１及び第２フレーム
８ａ，９のコーナ部分に、機体前後方向並びに左
右方向の変形を阻止する状態で取り付けるもので
あり、連結部材１３の第２フレーム９に対する連
結ボルト１７を比較的数が少ないと共に軽小なも
のにしても、両取付アーム１２ａ，１２ｂをステ
ツプ６に掛かる荷重のために両取付アーム１２
ａ，１２ｂの間隔が広くなつたり、狭くなる方向
に変形しないよう強固に連結できるので、さらに
は、一方の取付アーム１２ａを第１フレーム８ａ
に対してその延出方向に並ぶ複数本のボルト１
６・・により連結することにより、取付アーム１
２ａを比較的軽小なものにしても、取付アーム１
２ａをステツプに掛かる荷重のために屈曲変形し
ないように強固に連結できるので、全体として、
取付アーム１２ａ，１２ｂを軽小なものに済ませ
られると共にボルト１７を数少ないかつ軽小なも
のに済ませられる構造簡単なものにしながらステ
ツプ取付けを強固に行えるようになつた。又、乗
降用ステツプ６、一対のステツプ取付アーム１２
ａ，１２ｂ、連結部材１３とでほぼ矩形に形成さ
れた剛性の大きい部材を、第１、第２フレーム８
ａ，９の連結コーナ部に連結するものであるか
ら、第１、第２フレーム８ａ，９の相互の変形、
すなわち、連結コーナ部の角変形を効果的に阻止
することができ、フレームどうしの結合構造を一
層強固なものとすることができるに至つた。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る農用トラクターの乗降用ス
テツプ取付部構造の実施例を示し、第１図は農用
トラクターの全体側面図、第２図はステツプ取付
部の側面図、第３図はステツプ取付部の平面図、
第４図はステツプ取付部の横断正面図、第５図は
ステツプ取付部の斜視図である。 ５……運転ステツプ、６……乗降用ステツプ、
７，１１……機体、８ａ……第１フレーム、９…
…第２フレーム、１２ａ，１２ｂ……取付アー
ム、１３……連結部材、１６，１７……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体７から横外側方に第１フレーム８ａを延出
   させ、前記第１フレーム８ａの延出端よりも機体
   側の位置に、機体１１から前後方向に延出させた
   第２フレーム９を連結し、前記第１、第２フレー
   ム８ａ，９に亘つて運転ステツプ５を載置状態で
   取付けてある農用トラクターの乗降用ステツプ取
   付部構造において、乗降用ステツプ６を取付け保
   持する一対のステツプ取付アーム１２ａ，１２ｂ
   の延出端どうしを前記第２フレーム９に沿う姿勢
   の連結部材１３にて連結し、この連結部材１３を
   前記第２フレーム９にボルト１７連結するととも
   に、前記ステツプ取付アーム１２ａ，１２ｂの一
   方を、前記第２フレーム９との連結部よりも機体
   横外側方に位置する箇所の第１フレーム８ａに対
   して、前記第１フレーム８ａの延出方向に並列さ
   せた複数本のボルト１６により連結してある事を
   特徴とする農用トラクターの乗降用ステツプ取付
   部構造。