JPS6220984Y2 - - Google Patents

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JPS6220984Y2
JPS6220984Y2 JP1980162644U JP16264480U JPS6220984Y2 JP S6220984 Y2 JPS6220984 Y2 JP S6220984Y2 JP 1980162644 U JP1980162644 U JP 1980162644U JP 16264480 U JP16264480 U JP 16264480U JP S6220984 Y2 JPS6220984 Y2 JP S6220984Y2
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terminal
molded
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fiber material
mold
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JP1980162644U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はモールド変圧器等のモールド型の静止
誘導電気機器に用いるモールドコイルの口出端子
に関するものである。
最近、この種のモールドコイルとして、熱硬化
性樹脂を含浸したガラスロービング、ガラステー
プ等の高強度繊維材を巻線導体を巻回した外面に
巻付けることにより巻線を覆う、所謂フイラメン
トワインデイング方式によりモールド部を形成す
るモールドコイルが実用化されている。この方式
によりモールド部を形成すれば、巻線工程におい
て、熱硬化性樹脂を含浸した高強度繊維材を巻線
導体の外面に連続的に巻き付けてその後樹脂を加
熱硬化させるだけでモールドコイルを製作できる
ので、高価な金型を必要とせずに、しかも樹脂量
を少なくして機械的強度の高いモールドコイルを
作ることができる。
ところで、従来、上記モールドコイルの外面に
巻線端部を外部に導出するための口出端子を形成
するに当つては、先ず加熱硬化された巻線のモー
ルド部の外周面に端子金具を当てがうとともにこ
の端子金具を覆うように金型を配設し、次いで該
金型内に熱硬化性樹脂を充填して加熱硬化させる
ことにより、モールド部の外面から突出した口出
端子部を形成する方法をとつていた。このように
従来のモールドコイルでは口出端子を形成するた
めに金型を必要とする上に、巻線を覆うモールド
部の樹脂の硬化と口出端子部を覆う樹脂の硬化と
を別々に行なうために加熱硬化工程を2度も行な
う必要があり、製作工程が複雑化してコストが高
くなる欠点があつた。またモールド部の樹脂と口
出端子部の樹脂とを別々に硬化させていたため、
経年変化により両樹脂の境界面にクラツクが生じ
る虞れがあり、口出端子部において電気的及び機
械的強度が低下する欠点があつた。尚端子金具の
周面に熱硬化性樹脂を含浸させたガラステープを
巻付けて口出端子を形成することも行なわれてい
るが、この場合は電気的及び機械的性能が劣化す
ることがない反面、端子金具に樹脂を含浸させた
ガラステープを巻付ける作業が甚だ面倒で製造に
手間がかゝる難点があり、またでき上つた口出端
子部の外観が好ましくないという欠点もあつた。
本考案の目的は、金型を用いずに、加熱硬化工
程を一度行なうだけで設けることができ、しかも
経年変化による電気的及び機械的強度の低下を防
止することができる上に外観も優れているモール
ドコイルの口出端子を提供することにある。
本考案は、上記問題点を解消するため、熱硬化
性樹脂を含浸した高強度繊維材で巻線導体を覆
い、熱硬化性樹脂を硬化させてモールド部を形成
してなるモールドコイルの口出端子において、モ
ールド部内に埋め込まれた取付座と該取付座から
起立してモールド部から外部に突出し外周面にネ
ジ溝を有するとともに軸心部にネジ孔を有する端
子部とからなる端子金具と、端子金具のネジ溝に
螺合されて取付けられ端子部の外周面を覆う端子
カバーと、端子部のモールド部から突出した部分
の基部と端子カバーの端部外周面とを覆う被覆部
とを設けた。そして本考案では、被覆部を熱硬化
性樹脂を含浸させた高強度繊維材から構成してモ
ールド部と一体化し、端子金具に巻線導体を接続
した。
以下図示の実施例により本考案に係るモールド
コイルの口出端子を詳細に説明する。
第1図は本考案に係る口出端子の一実施例をモ
ールドコイルとともに示した断面図で、同図にお
いて1は巻線導体2を層間絶縁層3を介して所定
の層数だけ巻回して形成した巻線、4は巻線1の
外面を被覆するモールド部である。本実施例では
層間絶縁層3及びモールド部4が共に、熱硬化性
樹脂を含浸したガラスロービングやガラステープ
等の高強度繊維材を所定の厚さが得られるまで巻
回することにより形成されている。この高強度繊
維材の巻回作業は巻線導体の巻回作業を行なう工
程で一緒に行なうことができる。巻線1の口出端
部はモールド部4内に埋設された口出線5により
口出端子が設けられる位置まで導出され、モール
ド部4内に一部が埋設された端子金具6に接続さ
れている。
端子金具6は第2図及び第3図に示したよう
に、円板状の取付座601とこの取付座から起立
する端子部602とからなり、取付座601の上
面には、両端縁が取付座の外周寄りに位置して互
いに平行に対向している溝603が形成されてい
る。また取付座601の側面の対称な位置には、
溝603と直角に位置して取付座601内を径方
向に延びる口出線挿入孔604,604が開口し
ている。端子部602は、取付座601の上面の
中央部から起立させて設けられた断面菱形の支持
脚部606と、該支持脚部の上端に一体に形成さ
れた円柱状の端子部本体607とからなり、支持
脚部606はその菱形断面の内角が大なる方の頂
部を溝603の両端縁に対向させて取付座601
と一体に設けられている。端子部本体607は、
支持脚部606に連接する大径部608と大径部
608の支持脚部と反対側の端部に連続する小径
部609とからなり、大径部608の外周にネジ
溝610が螺設されている。また端子部本体60
7の軸心部には、小径部609の端面に開口する
端子接続用ネジ孔611が形成されており、この
ネジ孔には図示しない外部電線の端部に設けられ
た端子又は端子を取付けるボルトが螺入される。
第4図及び第5図は上記端子金具6の端子部6
02に取付けられる端子カバー7を示したもの
で、この端子カバーは、繊維強化プラスチツク
(FRP)成型品からなる、端子部602より稍長
寸の円柱体からなつている。端子カバー7の軸心
部には、前記端子部のネジ溝610が螺合するネ
ジ孔701が形成され、このネジ孔701の軸線
方向長さは、端子部のネジ溝610の軸線方向長
さより稍長く設定されている。ネジ孔701の端
子カバー7内に位置する端部は該ネジ孔より小径
で同心状の貫通孔702に連続しており、且つ貫
通孔702の軸線方向長さは前記端子部602の
小径部609の軸線方向長さより稍短く形成され
ていて、ネジ孔701の端部と貫通孔702との
間に段部703が形成されている。この端子カバ
ー7は、そのネジ孔701に端子金具6の端子部
のネジ溝610を螺合させることにより端子金具
6に取付けられ、このように端子カバー7を取付
けた状態では、端子部602の先端の小径部60
9が端子カバー7の貫通孔702に嵌合し、端子
部602の小径部609と大径部608との間の
段部が端子カバー7の段部703に当接して端子
カバー7を位置決めする。
次に上記端子金具6と端子カバー7とを用いて
口出端子を形成する手順を第6図乃至第8図によ
つて述べる。先ず端子金具6をモールド部4内に
埋設するに当つては、巻線1の外周面を覆うモー
ルド部4を形成する工程において高強度繊維材を
所定の厚さまで巻いた所でその巻回作業を中断
し、第6図に示したように巻回された高強度繊維
材の外周面の所定位置に端子金具6の取付座60
1を当接させる。次いで取付座601の口出線挿
入孔604に適宜の手段により口出線5を接続し
た後高強度繊維材を取付座601の溝603内に
嵌入させて、巻線1の外周面を覆うモールド部4
を形成する場合と同様に巻いて端子金具6を固定
する。この場合菱形断面の支持脚部606の側面
を高強度繊維材の巻回方向に沿わせているので、
支持脚部606の周辺に空隙等が生じない。そし
て第7図に示すように、モールド部4が端子部6
02の支持脚部606の高さの中間位置まで達す
るように更に高強度繊維材を巻いて嵩上げし、所
定の厚さのモールド部4を形成する。このように
して端子金具6の取付座601と支持脚部606
の略半分の部分とをモールド部4中に埋設した
後、端子部602のモールド部4から突出した部
分の基部外周とこの端子部の近傍のモールド部外
面とを覆うように、熱硬化性樹脂を含浸させた高
強度繊維材8、例えばガラス繊維のチヨツプをヘ
ラ塗り等の方法で山形に配設する(第7図参
照)。次に第8図に示すように、端子金具のネジ
溝610に端子カバー7のネジ孔701を螺合さ
せ、この端子カバー7をネジ孔701の長さ一杯
までネジ込む。このネジ込みにより端子部602
の小径部609の先端は端子カバー7より僅かに
突出する。このように端子カバー7をネジ込むこ
とにより端子カバー7の端部で高強度繊維材8を
モールド部4側に押しつけ、端子カバー7の端部
とモールド部4との間の隙間を高強度繊維材8に
より充填するとともに、端子カバー7の端部外周
を高強度繊維材8中に埋込む。次いで、高強度繊
維材8をヘラ等による手仕上により、第1図に示
すような外面が滑らかな山形の形状に仕上げ、端
子部6のモールド部から突出した部分の基部と、
端子部6の近傍のモールド部外面と、端子カバー
7の端部外周とを覆う被覆部9を形成する。しか
る後、モールドコイル全体を加熱炉中に搬入し、
モールド部4及び被覆部9の樹脂を同時に加熱硬
化させる。これにより、被覆部9がモールド部4
に一体化されて硬化し、端子カバー7は被覆部9
に強固に接着される。そして、モールド部4の外
面と端子カバー7の端部との間の部分では、高強
度繊維材が端子カバー7により加圧充填された状
態になるため、口出端子をモールド部から導出す
る部分には僅かの空隙を生じず、絶縁強度を非常
に高くすることができる。また前記端子部6の小
径部609の先端は端子カバー7より突出するた
め、図示しない外部電線の端部に設けた接続端子
と直接接触させ得る。
以上のように、本考案によれば、モールド部の
外面に金型を用いずに簡単な手作業により口出端
子を形成することができ、作業工数を大幅に削減
してコストの低減を図ることができる。特に端子
金具の取付部がモールド部内に埋め込まれている
ため、端子金具の端子部と端子カバーの端部外周
面とを覆う被覆部を形成するにあたつて、端子金
具が動くのを防止して、口出端子の機械的強度が
低下するのを防止することができる。またモール
ド部と端子カバーとの間に設けられる被覆部はモ
ールド部と同様に樹脂を含浸させた高強度繊維材
からなつていて両部分が同時に加熱硬化されてモ
ールド部に一体化されるので、径年変化により被
覆部とモールド部との間にクラツクが生じるよう
なことがなく、口出端子部の電気的及び機械的強
度が低下する虞れがない。更に、端子金具の端子
部の大部分は予め成形された端子カバーにより覆
われるので、口出端子部全体を樹脂含浸された高
強度繊維材により覆う場合に比べて外観を良好に
することができ、商品価値を高めることができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部を示した断面
図、第2図及び第3図はそれぞれ本考案で用いる
端子金具の一例を示す正面図及び上面図、第4図
及び第5図はそれぞれ本考案で用いる端子カバー
の一例を示す正面図及び上面図、第6図乃至第8
図はそれぞれ本考案の口出端子を形成する工程を
順に示した要部断面図である。 1……巻線、2……巻線導体、4……モールド
部、5……口出導体、6……端子金具、601…
…取付座、602……端子部、610……ネジ
溝、611……ネジ孔、7……端子カバー、70
1……ネジ孔、9……被覆部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱硬化性樹脂を含浸した高強度繊維材で巻線導
    体を覆い、前記樹脂を硬化させてモールド部を形
    成してなるモールドコイルの口出端子において、
    前記モールド部内に埋め込まれた取付座と該取付
    座から起立して前記モールド部から外部に突出し
    外周面にネジ溝を有するとともに軸心部にネジ孔
    を有する端子部とからなる端子金具と、前記端子
    金具のネジ溝に螺合されて取付けられ前記端子部
    の外周面を覆う端子カバーと、前記端子部の前記
    モールド部から突出した部分の基部と前記端子カ
    バーの端部外周面とを覆うように設けられた被覆
    部とを具備し、前記被覆部は熱硬化性樹脂を含浸
    させた高強度繊維材からなつていて前記モールド
    部に一体化され、前記端子金具に前記巻線導体が
    接続されていることを特徴とするモールドコイル
    の口出端子。
JP1980162644U 1980-11-13 1980-11-13 Expired JPS6220984Y2 (ja)

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JPS5784718U JPS5784718U (ja) 1982-05-25
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS549823B2 (ja) * 1974-05-20 1979-04-27

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JPS4946299U (ja) * 1972-07-28 1974-04-23
JPS4957815U (ja) * 1972-08-29 1974-05-22
JPS549823U (ja) * 1977-06-24 1979-01-23

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS549823B2 (ja) * 1974-05-20 1979-04-27

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JPS5784718U (ja) 1982-05-25

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