JPH056650Y2 - - Google Patents

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JPH056650Y2
JPH056650Y2 JP14413686U JP14413686U JPH056650Y2 JP H056650 Y2 JPH056650 Y2 JP H056650Y2 JP 14413686 U JP14413686 U JP 14413686U JP 14413686 U JP14413686 U JP 14413686U JP H056650 Y2 JPH056650 Y2 JP H056650Y2
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voltage coil
synthetic resin
electrostatic shield
coil
low
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、特に低圧コイルと高圧コイル間の絶
縁特性の改良を図つた合成樹脂モールド変成器に
関する。
(従来の技術) 従来の合成樹脂モールド変成器をその製作法の
一例を示す第4図によつて説明する。低圧コイル
2は鉄心1に絶縁詰め物7を介して挿入し固定す
る。鉄心1は図示していない固定具により金型5
に固定する。高圧コイル3は低圧コイル2の外周
に固定し、その低圧端子21,高圧端子31も金
型5に固定する。
そしてこれら鉄心1、低圧コイル2、高圧コイ
ル3、低圧端子21、高圧端子31を金型5に固
定したのち、金型5の合成樹脂注入口51より合
成樹脂4を注入して合成樹脂モールド変成器を製
造する。
この様に製造される合成樹脂モールド変成器に
おいて、低圧コイル2と高圧コイル3は同心状に
配置されており、それぞれコイル内に半径方向か
ら合成樹脂4が含浸するように構成されている。
この製造工程において合成樹脂4の硬化収縮によ
つて合成樹脂4が内周方向に収縮するため高圧コ
イル3内周面と合成樹脂4間に剥離を生じる。
この剥離は減圧状態であり、低圧コイル2と高
圧コイル3との間に高電圧が加わつた場合、合成
樹脂4と空気層(剥離部分)の複合絶縁を構成す
ることとなる。この部分の誘電率は合成樹脂:空
気層≒4:1となり空気層に高電圧が加わり且つ
合成樹脂より空気層の絶縁耐力が低いので空気層
で部分放電を生じ、絶縁欠陥となる。
これを防止するため従来は第5図に示すように
高圧コイル3の内周に高圧コイル3内周一端と同
電位とした静電シールド6aを設ける。静電シー
ルド6aは例えば金属網状とすれば網目状部に合
成樹脂が充分含浸し且つ柔軟性に富み合成樹脂4
の硬化収縮に対して追従するので剥離はこの部分
では生じず、同電位の静電シールド6aと高圧コ
イル3との間に生じることになつて高圧コイル3
と低圧コイル2との間の絶縁欠陥はなくなる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、合成樹脂4の混合攪拌や注入時
の脱気不足により気泡が合成樹脂4中に混入して
いた場合、合成樹脂4がコイル半径方向より注入
されるためこの気泡が高圧コイル3の内周面の静
電シールド6a面に残ることがある。すなわち、
静電シールド6aは第6図に示す様に網目状のた
め表面の凹凸により気泡の抜性が悪く、気泡を残
留させ易い。この残留気泡は高圧コイル3と低圧
コイル2の合成樹脂4中に位置して絶縁欠陥を生
じることになる。
従来例によれば合成樹脂4中に混入した気泡が
高圧コイル3内周の静電シールド6a面に残留す
るため、高圧コイル3と低圧コイル2間の絶縁が
合成樹脂4と空気層の複合絶縁となり、この部分
の誘電率は合成樹脂:空気層≒4:1となり空気
層に高電圧が加わり且つ合成樹脂4より空気層の
絶縁耐力が低いので空気層で部分放電を生じ、こ
れが絶縁耐力低下となる欠点を生じる。
本考案の目的は、合成樹脂中に混入した気泡を
静電シールドに吸収し、高圧コイルと低圧コイル
との間の合成樹脂中に気泡を含まない高信頼性の
合成樹脂モールド変成器を得ることにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案の合成樹脂モールド変成器は、鉄心と低
圧コイルおよび高圧コイルとを備え、その少なく
とも低圧コイルおよび高圧コイルを合成樹脂で一
体にモールドして構成した変成器において、前記
高圧コイルの内周に高圧コイルの内周の一端と同
電位とした第1の金属製網状の静電シールドと、
この第1の静電シールドの外周に更に第1の静電
シールドと同電位とした第2の金属製網状の静電
シールドとを配設し、その第1の静電シールドを
18メツシユより荒い網目とし、その第2の静電シ
ールドを20メツシユより細かい網目としたことを
特徴とするものである。
(作用) 合成樹脂の硬化収縮に際しては高圧コイルの内
周の合成樹脂が内周方向に収縮するが、高圧コイ
ルの内周には可とう性に富んだ金属網状の第1お
よび第2の静電シールド61と62が配されてお
り、これらが硬化樹脂に追従するので、剥離部分
が同電位の高圧コイルと静電シールド61,62
との間で生じ、絶縁部分である静電シールド6
1,62と低圧コイルとの間には剥離個所がなく
なる。
また合成樹脂中の気泡が目の粗い第1の静電シ
ールド61を通り、目の細い第2の静電シールド
62で残留することにより同電位間に吸収された
状態となるので、低圧・高圧コイル内の絶縁部分
に気泡はなくなり、絶縁特性の低下はなく高信頼
性の樹脂モールド変成器を得ることができる。
(実施例) 以下本考案を第1図乃至第3図に示す実施例に
ついて説明する。第1図において、本考案の合成
樹脂モールド変成器も、第4図に示す金型5を用
いて成型されるもので、鉄心1の外周に低圧コイ
ル2を巻回し、低圧コイル2の外周に所定の絶縁
距離を隔てて高圧コイル3を巻回する。低圧コイ
ル2は低圧端子21により高圧コイル3は高圧端
子31により外部へ引出し、それら全体を合成樹
脂4、例えばエポキシレジンによりモールドして
構成される。
しかして本考案による合成樹脂モールド変成器
は、コイル部分の絶縁特性の改良に関するもの
で、第2図および第3図に基づいて更に詳細に説
明する。
低圧コイル2は低圧コイル線2aを巻回し、段
間絶縁物2bにより層間絶縁を施して構成する。
この低圧コイル2の外周に、所定の絶縁距離を隔
てて高圧コイル3の内周の一端と同電位とした金
属網より成る第1の静電シールド61を設ける。
第1の静電シールド61は例えば第6図に示す平
織り金属網でSWG26(線径0.457mmφ)線18メツ
シユの金属網を用いる。
そしてその外周に第1の静電シールド61と同
電位とした第2静電シールド62を設ける。第2
の静電シールド62は例えば第6図に示す平織り
金属網でSW26(線径0.457mmφ)線20メツシユの
金属網を用いる。この第1の静電シールド61と
第2の静電シールド62の部分拡大断面図を第3
図に示す。第2の静電シールド62の外周に段間
絶縁物3bで層間絶縁し高圧コイル線3aを巻回
し高圧コイル3を構成する。
このように構成した本考案の合成樹脂モールド
変成器においては、低圧コイル2と高圧コイル3
との間の合成樹脂4は硬化収縮により内周方向に
収縮するが、高圧コイル3の内周の静電シールド
61と62は線径が例えば0.457mmφと細く且つ
平織り金属網であり可とう性に富むので合成樹脂
4中に埋設されて合成樹脂4の収縮に充分に追従
することができる。このため、剥離は静電シール
ド61,62部分には生じず、同電位の高圧コイ
ル3と静電シールド61,62間で生じて絶縁欠
陥とならない。
合成樹脂4中に混入した気泡が低圧コイル2と
高圧コイル3間に入つた場合、コイルが軸方向を
水平にして配置されているので、気泡は浮力によ
り高圧コイル3の内周の第1の静電シールド61
に当る。
気泡が約1.5φ以上と大きい場合は、気泡の浮力
が大きく、又、金属網の凹凸の影響もなく、コイ
ル外へ容易に出るが、気泡が約φと小さい場合は
気泡の浮力も小さく、金属網の凹凸の影響を受け
て第1の静電シールド61に残留する。第1の静
電シールド61が例えば SWG26(線径0.457mmφ)18メツシユの場合メ
ツシユ穴は0.95×0.95mmであるので、約1φの気泡
は、この穴を抜けて第2の静電シールド62に当
る。第2の静電シールド62を例えばSWG26(線
径0.457mmφ)20メツシユとすればメツシユ穴は
0.81×0.81であるので、約1φの気泡は第2の静電
シールド62の表面に残る。
そして合成樹脂4が硬化した場合、気泡は第1
の静電シールド61と第2の静電シールド62間
に残留気泡として残るが、第1の静電シールド6
1と第2の静電シールド62は同電位であり、気
泡が電圧下にさらされることがないので絶縁特性
に何ら影響を与えることはない。
なお図面に示す実施例ではコイルと鉄心を一体
に合成樹脂で注型する構成で説明したがコイルの
みを合成樹脂で注型したコイルモールド品に後で
鉄心を組合せる構成でも同様の効果を得ることが
できる。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、合成樹脂の硬化
収縮に際しても剥離を生ぜず、合成樹脂中に混入
した気泡があつても気泡による絶縁特性の低下も
生ぜず高信頼な合成樹脂モールド変成器が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の合成樹脂モールド変成器の一
実施例を示す断面図、第2図は本考案によるコイ
ル部分の要部拡大断面図、第3図は本考案に使用
する静電シールド部の拡大断面図、第4図は合成
樹脂モールド変成器の合成樹脂注型時の説明図、
第5図は従来のコイル部分の要部拡大断面図、第
6図は静電シールドの網目状部を示す拡大図であ
る。 1……鉄心、2……低圧コイル、3……高圧コ
イル、4……合成樹脂、5……金型、6,61,
62……静電シールド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鉄心と低圧コイルおよび変圧コイルとを備
    え、その少なくとも低圧コイルおよび高圧コイ
    ルを合成樹脂で一体にモールドして構成した変
    成器において、前記高圧コイルの内周に高圧コ
    イルの内周の一端と同電位とした第1の金属製
    網状の静電シールドと、この第1の静電シール
    ドの外周に更に第1の静電シールドと同電位と
    した第2の金属製網状の静電シールドとを配設
    し、その第1の静電シールドを18メツシユより
    荒い網目とし、その第2の静電シールドを20メ
    ツシユより細い網目とした合成樹脂モールド変
    成器。 (2) 鉄心の外周に低圧コイルを巻回し、更に低圧
    コイルの外周に所定の絶縁距離を隔てて高圧コ
    イルを巻回し、これら鉄心およびコイルを合成
    樹脂で一体にモールドした実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の合成樹脂モールド変成器。 (3) 低圧コイル及び高圧コイルと第1の静電シー
    ルド及び第2の静電シールドとを合成樹脂でモ
    ールドし、モールド後低圧コイル内周に設けた
    貫通穴に鉄心を組立てた実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の合成樹脂モールド変成器。
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