JPS6220855A - 非磁性高強度ステンレス鋼およびその製造方法 - Google Patents

非磁性高強度ステンレス鋼およびその製造方法

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JPS6220855A
JPS6220855A JP15953785A JP15953785A JPS6220855A JP S6220855 A JPS6220855 A JP S6220855A JP 15953785 A JP15953785 A JP 15953785A JP 15953785 A JP15953785 A JP 15953785A JP S6220855 A JPS6220855 A JP S6220855A
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磯部 晋
Michio Okabe
道生 岡部
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/005Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment of ferrous alloys

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、非磁性が要求される例えばVTR等のマイ
クロシャフトをはじめとする電子機器部品、非磁性ボル
ト、ばね、ボルト、各種ビンなどに用いられ、さらには
非磁性にかかわらず強度および耐食性が要求される部品
に用いられる、非磁性でかつ高強度を有するオーステナ
イト系ステンレス鋼に関するものである。
従来、電子機器や事務機器のマイクロシャフトや、ボル
ト、ばね、ベルト、ビンなどの部品においては、5US
420.5US440Cなどのマルテンサイト系ステン
レス鋼や、5US304゜5U5316などのオーステ
ナイト系ステンレス鋼が用いられてきた。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記のうちマルテンサイト系ステンレス鋼は、
高強度ではあるが強磁性であるため、非磁性が要求され
る部品には使用できない、一方、5US304,5US
316などの従来からあるオーステナイト系ステンレス
鋼は、非磁性ではあるが強度が低く、高強度部材には使
用できない。
そして、このオーステナイト系ステンレス鋼を冷間加工
により強化すると、加工誘起マルテンサイトを生成して
透磁率が上昇し、非磁性でなくなる。そのため、これら
のステンレス鋼においては冷間加工による強化には限界
がある。
ところが、各種電子機器を高性能化し、高品質を得るた
めに、近年では高強度でかつ非磁性の材料が必要となっ
てきている。そこで、このように非磁性でかつ高強度が
必要な場合にはNi3(A見、Ti)で析出強化したN
i基超超合金使用されてきたが、ステンレス鋼と比べて
非常に高価なものとなるという問題点があった。
この発明の目的は、従来材料の上記のような欠点を克服
し、非磁性でかつ高強度でしかも耐食性に優れた安価な
材料を提供することにある。
本発明者らは1種々の検討を行った結果、冷間加工を施
しても加工誘起マルテンサイトが生成せず、透磁率が1
.05以下(必要な場合には、1.01以下)の高強度
オーステナイト系ステンレス鋼を開発した。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) この発明による非磁性高強度ステンレス鋼は、重量%で
、C:0.01−0.30%、Si:0.1〜2.0%
、Mn:1.0〜6.0%、P:0.03%以下、S:
0.03%以下、Ni:8〜16%、Cr:16〜22
%、N:0.05〜0.35%、Al:0.05%以下
、Mg:0.001〜0.05%、Ca:o、ooi〜
0.05%、および必要に応じて、Cu:1.0〜4.
0%、Mo:0.5〜5.0%のうちの11aまたは2
種、同じく必要に応じて、V:0.03〜0.30%、
Ti:0.03〜0.30%、Nb+Ta:0.03〜
0.30%のうちの1種または2種以上、残部Feおよ
び不可避的不純物からなり、かつ冷間加工量との関係が
次の不等式 %式% ただし、P a = 824−4132(illニーN
)−9,2Si−8,1Mm−13,7Cr−29(N
i+Cu)−18.5Mo−68(Wb+Ta)・・・
・・・■ (:冷間加工歪(真歪で正の値にとる)を満足するよう
に成分調整されたことを特徴としており、強度をさらに
高めるために、上記成分の鋼に、10%以上の減面率の
冷間加工を施した後、400〜600℃で時効処理を行
ない、耐力および引張強さをさらに向上させるようにし
たことを特徴としいる。
次に、この発明による非磁性高強度ステンレス鋼の成分
範囲(重量%)の限定理由について説明する。
C: Cは、母相に固溶して基地を強化する一方、炭窒化物の
形成元素としても強力に作用する。しかも、オーステナ
イトを安定化し、加工誘起マルテンサイトを抑制する作
用が大きい、そこで、このような作用を得るために0.
01%以上とした。
しかし、0.30%を超えると固溶が困難となるうえ、
冷間加工性、耐食性が著しく劣化するのでその上限を0
.30%とした。
N: Nは、Cと同様に基地の強化と加工誘起マルテンサイト
の抑制のために添加する。さらに耐食性および耐孔食性
の向上にも寄与する。そこで、このような効果を得るた
めに0.05%以上とした。しかし、多すぎると鋼塊溶
製時の気泡生成が多くなると共に分塊時の加工性が低下
するためその上限を0.35%とした。
Si: Siは、製鋼時の脱酸剤として添加され、このような作
用を得るために0.1%以上とした。しかし、2.0%
を超えるとフェライトが生成し易くなるのでその上限を
2.0%とした。
Mn: Mnは、製鋼時の脱酸および脱硫剤として添加され、か
つまたNの溶解度を大きくすると共に、加工誘起マルテ
ンサイトを抑制する効果があるので、このような効果を
得るために1.0%以上添加した。しかし、6.0%を
超えると加工性が悪くなり、しかも耐食性を劣化させる
のでその上限を6.0%とした。
P : Pは、耐食性を劣化させるので極力少量であることが好
ましく、その上限を0.03%とした。
S: Sは、熱間加工性を害するので極力少量であることが好
ましく、その上限を0.03%とした。
Ni: Niは、オーステナイト安定化元素であり、ステンレス
鋼をオーステナイト相とするための主要な元素であると
同時に加工誘起ヤルテンサイトの抑制にも必要な元素で
ある。そして、8%以上含有させれば、オーステナイト
単相の組織が得られ、含有量が多いほどオーステナイト
は安定となるが、Niは高価であるので経済性を考慮し
て8〜16%の範囲とした。
Cr: Crは、耐食性を向上させるのに寄与する元素であり、
このような効果を得るために16%以上含有させるが、
多量に添加するとフェライトを生成するので16〜22
%の範囲とした。
A交: AMは、通常脱酸剤として使用されるが、多量に含有す
るとAINを形成し、有効なN量を減すると共に、酸化
物系介在物として残留して熱間加工性を害するのでその
上限を0.05%とした。
Mg: Mgは、Anを代替する脱酸剤であると共に、有害なS
を固定して熱間加工性を向上させ、N添加による加工性
の劣化を補うのに有効である。しかし、0.001%未
満ではこのような効果が得られず、0.05%を超えて
もその効果が飽和するので0.001〜0.05%の範
囲とした。
Ca: Caは、被削性および熱間加工性の向上のためにo、o
oi%以1−添加するが、0.05%を超えると効果が
飽和するのでその上限を0.05%とした。
Cu : Cuは、耐食性を向上させ、加工硬化率を低下させると
共に、冷間加工性を向上させるので、高耐食性と良好な
冷間加工性が要求される場合に添加するのが良い、そし
て、このような効果を得るためには1.0%以上添加す
る必要があるが、多過ぎると熱間加工性を害する元素で
あるのでその上限を4.0%とした。
MO: MOは、耐食性および耐孔食性を向上させるので、#食
性の要求が強い場合に添加するのが良い、そして、この
ような効果を得るためには0.5%以上添加する必要が
あるが、多量に添加するとフェライトが生成し易くなる
と共に、高価にもなるのでその上限を5.0%とした。
■: ■は炭窒化物を形成し、結晶粒を微細化して強化に寄与
する。しかし、0.03%未満ではこのような効果がな
く、0.30%を超えるとその効果が飽和すると共に冷
間加工性が劣化するので、添加する場合は0.03〜0
.30%の範囲とする必要がある。
Ti: TiはVと同様に炭窒化物を形成し、結晶粒を微細化し
て基地の強化に寄与する。しかし。
0.03%未満ではこのような効果がなく。
0.30%を超えるとその効果が飽和すると共に冷間加
工性が劣化するので、添加する場合は0.03〜0.3
0%の範囲とする必要がある。
Nb+Ta Nb、Taは、■と同様に炭窒化物を形成し、結晶粒の
微細化を通じて基地の強化に寄与する。
しかし、0.03%未満ではこのような効果がなく、多
量に添加すると窒化物が介在物として残留し、冷間加工
性を害するので、特に強度が必要な時にNbおよびTa
の1種または2種を添加する。ただし、その1:限は冷
間加工性を害さない0.30%とする必要がある。
次に、上記成分の限定理由に加え、成分のバランスを冷
間加工量との関係で限定した理由を説明する。
前述の如く、オーステナイト系ステンレス鋼はその成分
調整が不適当であると、マルテンサイト変態開始温度す
なわちMs点が室温以下であっても、加工によりマルテ
ンサイ)f生成する。この加工誘起マルテンサイトの生
成傾向と成分との関係は、これまでにも多くの研究がな
されてきた。
本発明者らは、主に17−7PH鋼などのセミオーステ
ナイト系析出強化型ステンレス鋼において用いられてき
たパラメータであるMd3oに注目した。このパラメー
タは、セミオーステナイト鋼において、金属間化合物を
析出させるために、冷間加工により母相をマルテンサイ
ト相とする目的でマルテンサイト変態させるときの変態
量の制御のために用いられ、真歪0.30の加工を施し
た時に50%のマルテンサイトが生じる温度として定義
される。このMd3゜におよぼす鋼組成の影響は実験的
に調べられており、Enge文の回帰式やこれを改良し
た野原らの式が提案されている。
本発明で問題とするような加工誘起マルテンサイト量は
、セミオーステナイト鋼に比べると極めて少量であり、
Md3oとの関連で論じられることは少なかったが、発
明者らは野原らの式を加工誘起マルテンサイトの生成傾
向を表わす一つの指標(以後’Md30Jと区別するた
めに「Pα」と記す、)として考え、透磁率との関係を
調べてみた。その結果両者の関係が良く整理できること
が判明した。
第1表は、オーステナイト系ステンレス鋼の従来材およ
び実験材の組成を示すものであり、第2表はそれらのP
αの値と加工量による透磁率変化を示したものである。
また、この関係を図示したのが第1図である。
第1表、第2表および第1図に示す結果より、パラメー
タPαと加工量εとの関係を求めると、 ル=t、O5の時 P a−24eexp(−0,289ε) ・・・−■
となる。ただし、 P α= 824−4f32(C+N)−4,2Si−
8,1Mn−13,7cr−28(旧+Cu)−18,
5Mo−88(Nb+Ta) ・−−−−−■であり、
εは冷間加工歪(真歪)である、また。
より望ましい値、すなわち パー1.01の時には P a = 227exp(−0,565e ) −・
−・・・■となる。このとき、実験データのばらつきは
、上記■および0式を中心にしてΔPα=±20に程度
である。
以上のような解析に基づくと、非磁性ステンレス鋼を得
るためには、鋼組成と冷間加工量との関係を次のように
限定すればよいことがわかる。
ル≦1.05を得る場合 Pα≦24El exp (−0,2Hε)−20・・
・・−■牌≦1.O1を得る場合 Pcx≦227exp(−0,5656)−20−0以
上が、本発明において鋼組成と冷間加工量との関係を限
定した理由であり、壓≦1.05を得る場合、そしてよ
り望ましくはル≦1.01を得る場合に上記の式を満足
するように成分調整する。
そしてさらに、上記の成分調整した鋼に対して、10%
以上の減面率の冷間加工を施したのち、400〜600
℃で時効処理を行うことにより、耐力および引張強さを
より一層向上させることができる。このとき、時効処理
温度が300℃よりも低いと、時効処理による耐力およ
び引張強さの向上はさほど大きくなく、また600℃を
超えると耐力および引張強さがかえって低下するので好
ましくない。
(実施例) 第3表に示す組成の発明鋼と比較鋼を溶製し、造塊した
のち鍛伸した0次いで、各鍛伸材を固溶化処理し、最大
80%の減面率の冷間線引を行なった。そして、この時
の熱間鍛造性を調べると共に、減面率による透磁率の変
化を調べ、さらに塩水噴霧試験により耐食性を調べた。
第4表に熱間鍛造性と線引後の透磁率および強度と塩水
噴霧試験の結果を示す。
第3表および第4表に示すように、発明鋼はいずれも熱
間鍛造性、透Ia率3強度および耐食性のすべてが良好
である。これに対し、比較のKおよびL鋼は、熱間鍛造
時に表面に割れが生じ、製造性が悪い、これは、K鋼で
はAnが限定範囲を超えて含有されていると共にMg、
Caが添加されていないためであり、Ln4では熱間加
工性を害するCuが過剰に添加されているためである。
また、比較のM鋼ではMnが多くかつCrが少ないため
、耐食性に劣り塩水噴霧試験に耐えない。
さらに、比較のK鋼および5US304,5US316
はパラメータPαが高く、冷間加工により透磁率が上昇
し、非磁性でなくなる。加えて、5US304および5
U5316ではNが添加されていないので、強度が低い
。さらにまた、比較の5U3304N1は、60%程度
までの減面率であれば透磁率は1.05以下であるが、
80%の高減面率となると1.05以上となり非磁性で
なくなる。
本発明において限定した冷間加工量と成分の関係を確認
するために、発明鋼と比較鋼を図示したのが第2図であ
る。第2図に示す結果より、成分のパラメータPαと冷
間加工量との関係を、目標とする透磁率(弘≦1.05
より望ましくは舊≦1 、01)に対して与える0式お
よび0式が有効なことが確認される。そして、特に高強
度でかつ低透磁率を必要とする場合には、0式による成
分の調整が極めて有効となる。
次に、時効処理による耐力および引張強さの上昇につい
て述べる。
非磁性ステンレス鋼として固溶化処理状態で使用される
通常のオーステナイト系ステンレス鋼に時効処理を施し
ても、炭化物が主に結晶粒界に析1」jシて、強度の上
昇は期待されない、しかも、耐食性が著しく劣化するの
で、時効処理は行なわれない、しかし、本発明では、含
Nステンレス鋼の冷間加工材に時効処理を施すと炭窒化
物の粒界析出が起らず、0.2%耐力および引張強さが
上昇し、時効処理が強化法の1つとして有効であること
を見い出した。この場合、特に0.2%耐力の上昇が著
しい。
7p、3図に、発明鋼C′と比較鋼5US304゜5U
S304N1の冷間加工材(減面率40%)の時効硬化
曲線を示す。第3図に示すように、Nを含むC′鋼と5
US304Nlでは、400〜600℃で顕著な強度(
0,2%耐力および引張強さ)の上昇が認められる。
次に、このような冷間加工後の時効処理を高強度でかつ
低透磁率である発明鋼H′の80%線引7JTj5表に
示すように、時効処理によって大幅な強度上昇が認めら
れ、時効処理材では、0.2%耐力が185kgf/m
m2 、引張強さが218kgf/mm’であり、5U
S440C等のマルテンサイト系ステンレス鋼の強度と
同等のものを得ることができた。
[発明の効果コ 以上説明してきたように、この発明によるステンレス鋼
は、重量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0.
1〜2.0%、Mn:1.0〜6.0%、P:0.03
%以下、S:0.03%以下、Ni:8〜16%、Cr
:16〜22%、N:0.05〜0.35%、/Ml:
0.05%以下、Mg: 0.001〜0.05%、C
a:0.001〜0.05%、および必要に応じて、C
u:1.0〜4.0%、Mo+0.5〜5.0%のうち
の1種または2種、同じく必要に応じて、V二0.03
〜0.30%、Ti:0.03〜0.30%、Nb+T
a : 0.03〜0.30%のうちの1種または2種
以上、残部Feおよび不可避的不純物からなり、かつ冷
間加工量との関係が次の不等式 %式% ただし、P a = 824−0.269ε)−9,2
Si−8,1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)
−18.5Mo−88(Nb+Ta)・・・・・・O ε:冷間加工歪(真歪で正の値にとる)を満足するよう
に成分調整された組成を有するものであるから、減面率
の高い冷間加工を施したときでも加工誘起マルテンサイ
トが生成せず、それゆえ非磁性でかつ高強度であってし
かも耐食性に著しく優れた材料であり、このような非磁
性でかつ高強度であってしかも優れた耐食性を要求され
る部品、例えばVTR等のマイクロシャフトをはじめと
する電子機器部品、非磁性ボルト、ばね。
ベルト、各種ビンなどの部品の素材として適したもので
あるという非常に優れた効果がもたらされる。加えて、
前記組成の鋼に対して、10%以上の減面率の冷間加工
を施した後、400〜600℃で時効処理を行うことに
よって、耐力および引張強さをさらに向上させることが
可能であるという著大なる効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はオーステナイト系ステンレス鋼の加工誘起マル
テンサイト生成傾向を表わす指標(パラメータ「Pα」
)と加工fa:(減面率)による透磁率変化との関係を
示すグラフ、第2図はオーステナイト系ステンレス鋼の
冷間加工後の透磁率変化を示すグラフ、753図はオー
ステナイト系ステンレス鋼の時効効果挙動を示すグラフ
である。 特許出願人   大同特殊鋼株式会社 代理人弁理士  小  塩    豊 第1図 0 50 100  +50 200 250 300
 350ハ0ラメータ:陽(K) 第2図 5八市車 (X) 塑・1主くL 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)重量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0
    .1〜2.0%、Mn:1.0〜 6.0%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、
    Ni:8〜16%、Cr:16〜22%、N:0.05
    〜0.35%、Al:0.05%以下、Mg:0.00
    1〜0.05%、Ca:0.001〜0.05%、残部
    Feおよび不可避的不純物からなり、かつ冷間加工量と
    の関係が次の不等式 Pα≦246exp(−0.269ε)−20・・・・
    ・・[1]ただし、Pα=824−462(C+N)−
    9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29Ni・・
    ・・・・[2]−1ε:冷間加工歪(真歪で正の値にと
    る) を満足するように成分調整されたことを特徴とする非磁
    性高強度ステンレス鋼。 (2)重量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0
    .1〜2.0%、Mn:1.0〜 6.0%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、
    Ni:8〜16%、Cr:16〜22%、N:0.05
    〜0.35%、Al:0.05%以下、Mg:0.00
    1〜0.05%、Ca:0.001〜0.05%、およ
    びCu:1.0〜4.0%、Mo:0.5〜5.0%の
    うちの1種または2種、残部Feおよび不可避的不純物
    からなり、かつ冷間加工量との関係が次の不等式Pα≦
    246exp(−0.269ε)−20・・・・・・[
    1]ただし、Pα=824−462(C+N)−9.2
    Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+Cu)
    −18.5Mo・・・[2]−2ε:冷間加工歪(真歪
    で正の値にとる) を満足するように成分調整されたことを特徴とする非磁
    性高強度ステンレス鋼。 (3)重量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0
    .1〜2.0%、Mn:1.0〜 6.0%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、
    Ni:8〜16%、Cr:16〜22%、N:0.05
    〜0.35%、Al:0.05%以下、Mg:0.00
    1〜0.05%、Ca:0.001〜0.05%、およ
    びV:0.03〜0.30%、Ti:0.03〜0.3
    0%、Nb+Ta:0.03〜0.30のうちの1種ま
    たは2種以上、残部Feおよび不可避的不純物からなり
    、かつ冷間加工量との関係が次の不等式Pα≦246e
    xp(−0.269ε)−20・・・・・・[1]ただ
    し、Pα=824−462(C+N)−9.2Si−8
    .1Mn−13.7Cr−29Ni−68(Nb+Ta
    )・・・・・・[2]−3ε:冷間加工歪(真歪で正の
    値にとる) を満足するように成分調整されたことを特徴とする非磁
    性高強度ステンレス鋼。 (4)重量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0
    .1〜2.0%、Mn:1.0〜 6.0%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、
    Ni:8〜16%、Cr:16〜22%、N:0.05
    〜0.35%、Al:0.05%以下、Mg:0.00
    1〜0.05%、Ca:0.001〜0.05%、およ
    びCu:1.0〜4.0%、Mo:0.5〜5.0%の
    うちの1種または2種、さらにV:0.03〜0.30
    %、Ti:0.03〜0.30%、Nb+Ta:0.0
    3〜0.30%のうちの1種または2種以上、残部Fe
    および不可避的不純物からなり、かつ冷間加工量との関
    係が次の不等式 Pα≦246exp(−0.269ε)−20・・・・
    ・・[1]ただし、Pα=824−462(C+N)−
    9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+
    Cu)−18.5Mo−68(Nb+Ta)・・・・・
    ・[2]−4ε:冷間加工歪(真歪で正の値にとる) を満足するように成分調整されたことを特徴とする非磁
    性高強度ステンレス鋼。 (5)重量%で、C:0.01〜0.30%、Si:0
    .1〜2.0%、Mn:1.0〜 6.0%、P:0.03%以下、S:0.03%以下、
    Ni:8〜16%、Cr:16〜22%、N:0.05
    〜0.35%、Al:0.05%以下、Mg:0.00
    1〜0.05%、Ca:0.001〜0.05%、およ
    び必要に応じて、Cu:1.0〜4.0%、Mo:0.
    5〜 5.0%のうちの1種または2種、同じく必要に応じて
    、V:0.03〜0.30%、Ti:0.03〜0.3
    0%、Nb+Ta:0.03〜0.30%のうちの1種
    または2種以上、残部Feおよび不可避的不純物からな
    り、かつ冷間加工量との関係が次の不等式 Pα≦246exp(−0.269ε)−20・・・・
    ・・[1]ただし、Pα=824−462(C+N)−
    9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−29(Ni+
    Cu)−18.5Mo−68(Nb+Ta)・・・・・
    ・[2] ε:冷間加工歪(真歪で正の値にとる) を満足するように成分調整された鋼に、10%以上の減
    面率の冷間加工を施した後、400〜600℃で時効処
    理を行ない、耐力および引張強さをさらに向上させたこ
    とを特徴とする非磁性高強度ステンレス鋼の製造方法。
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