JPS622060B2 - - Google Patents

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JPS622060B2
JPS622060B2 JP57064048A JP6404882A JPS622060B2 JP S622060 B2 JPS622060 B2 JP S622060B2 JP 57064048 A JP57064048 A JP 57064048A JP 6404882 A JP6404882 A JP 6404882A JP S622060 B2 JPS622060 B2 JP S622060B2
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JP
Japan
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sheet
fibers
nonwoven fabric
fiber
melt
Prior art date
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JP57064048A
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English (en)
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JPS58180653A (ja
Inventor
Katsutoshi Ando
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐久性のあるミクロフイルターに適す
る積層不織シートに関するものである。
従来ミクロフイルターとしては通常極細ガラス
繊維をバインダーで接着したものが使用されてい
るが、極細ガラス繊維使いのミクロフイルターは
強力が弱く折り曲げ加工時や取付け時に破損した
り、使用中の振動で容易に破損してフイルターの
機能を発揮しなくなる欠点があつた。
一方、極細繊維シートを得る方法としてメルト
ブロー法が知られているが、このシートは未延伸
繊維から形成されているため引張強力が弱く、た
かだか0.5Kg/5cm程度のものしか得られないた
めフイルター用途には使用できないという問題が
ある。
他方、メルトブロー法によつて得られたシート
の寸法安定性を向上させるため他の繊維素材を積
層してニードルパンチングやウオーターパンチン
グする方法が知られているが、これらの方法の場
合シートの厚さ方向に貫通した穴を作るため、こ
れをフイルターに適用しようとしてもダスト洩れ
を起してしまいフイルターには使用できないとい
う欠点がある。
さらにニードルパンチングやウオーターパンチ
ング法の代りに接着剤で両者を接合することが考
えられるが、接着剤によつて空気の流通を阻害す
るため圧力損失が上昇し易いという問題がある。
本発明はかかる在来技術の諸欠点に鑑み創案さ
れたもので、その目的は高捕集性能を具えながら
圧力損失の上昇が低くしかも耐久性の優れたミク
ロフイルター用積層不織シートを提供することに
ある。
かかる本発明の目的は、延伸された繊維からな
る不織布と該不織布上にメルトブロー方式により
噴射されて積層状に接合されたシートとからなる
ミクロフイルター用積層不織シートであつて、該
メルトブローイングシートは平均繊維0.8d以下の
実質的に延伸されていない繊維が相互に融着され
た鱗片状シートからなり、前記積層不織シートは
1〜200c.c./cm2/secの通気性を有することを特徴
とするミクロフイルター用積層不織シートにより
達成される。
即ち、本発明は延伸された繊維からなる不織布
の上にメルトブローされた繊維を直接噴射させて
該不織布上に積層状に接合させることが重要であ
り、延伸繊維からなる不織布上に平均繊維0.8d以
下の極細未延伸繊維が相互に融着されながら、か
つ融着可能な表面温度を保ちつつ鱗片状に順次積
層接合されているため、極微細ダストの通り抜け
が少なく捕集効率を飛躍的に高めることができ
る。またメルドブローイングシートが延伸繊維不
織布で補強されているため、これをフイルターと
して使用した場合、破断等もなくその耐久性を大
巾に向上させることができるうえ、両者の接合を
メルトブローイングシートの自己融着特性とアン
カー効果を利用して行なつているため、バインダ
ー等の使用を皆無又は使用するとしても極く微量
となすことができるので圧力損失の上昇が遅い高
性能ミクロフイルターが得られる利点がある。
本発明において使用されるメルトブローイング
シートはポリアミド、ポリエステル、ポリオレフ
イン又はこれらの共重合体等の繊維形成性有機重
合体からなる非連続フイラメントよりなる有限長
の繊維で、かつ延伸されていない未延伸繊維糸条
で構成されており、該各未延伸繊維糸条が相互に
独立・分離して、すなわち集束することなく十分
に開繊して延伸繊維不織布上に接合堆積されて薄
いシートを形成し、このシートが鱗片状に重ね合
わされて不織繊維シートを形成したもので、各構
成繊維の接触点並びに該シートと延伸繊維不織布
との接触点は上記構成繊維自体により融着されて
なるものである。
本発明において使用される延伸された繊維から
なる不織布としては公知の短繊維不織布、ニード
ルパンチ不織布などが適宜用いられる。延伸繊維
不織布の繊維素材としては綿、スフ、羊毛、有機
重合体(ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフ
イン、アクリル系など)が使用できる。
特にスパンポンド不織布は通気性があり、高強
力であるため補強用不織布として好ましい。
本発明のミクロフイルター用積層不織シートは
捕集効率及び圧力損失の点から1〜200c.c./cm2
secの通気性を有するものが好ましい。積層不織
シートの通気性が1c.c./cm2/sec以下の場合は、
圧力損失が大きくなり過ぎるため好ましくなく、
また200c.c./cm2/sec以上の場合にはダクト捕集効
率が低下するため好ましくない。
また積層不織シートの引張強力はフイルターと
しての実用性能の点から1Kg/5cm以上であるこ
とが好ましい。
本発明の目的とする積層不織シートを得るため
にはメルトブローイング条件、特に延伸不織布に
接合されるメルトブローイング繊維の温度とメル
トブローイング用口金と捕集用コンベアとの距離
等を適切に選択することが重要であり、捕集距離
を5cm〜60cmの範囲、望ましくは20cm〜60cmの範
囲で、かつ捕集されつつあるメルトブローイング
繊維の表面温度を該繊維のTg以上の温度に選択
した場合には剥離強力が大きく、かつ十分な通気
性を有する積層不織シートを容易に得ることがで
きる。
捕集距離が上記範囲以下で繊維表面温度が極端
に高い場合にはメルトブローイングシートがフイ
ルム化してしまいフイルターとして使用できない
ものとなるため好ましくなく、また60cm以上の場
合にはメルトブローイング繊維の温度低下が大き
いため十分接合強度を上げることが出来ず破損し
易いフイルターしか得られないという欠点があ
る。
また本発明においてはアンカー効果による接合
力を上げるためには接合用の延伸された不織布と
して通気性20c.c./cm2/sec以上のものを使用する
のがよい。
さらに本発明の積層不織シートの接合力を上げ
るためには延伸繊維不織布を予め加熱した後、メ
ルトブローイング繊維と接合せしめるのがよい。
次に第1図乃至第3図を参照して本発明をさら
に具体的に説明する。
第1図は本発明の1例を示す斜視図で、1は積
層不織シート、2は平均繊度0.8d以下の未延伸繊
維からなるメルトブローイングシート、3は延伸
繊維不織布、4は接合部である。第2図はシート
2の拡大斜視図で、5は平均繊度0.8d以下の極細
繊維、6は各細繊維の融着部、7は鱗片状単位シ
ートを示す。
第3図は本発明の積層不織シートの製造方法を
説明する概略図で、8は紡糸口金、9はメルトブ
ローされた繊維、10は延伸された繊維からなる
不織布で、紡糸口金8よりメルトブローされた繊
維9は不織布10上に直接噴射され、メルトブロ
ー繊維の融着効果とアンカー効果によつて直接的
に接合される。11は通気性のあるコンベア、1
2はサクシヨンである。
本発明は上述のごとく構成したので十分な耐久
性を備えながら圧力損失の上昇の遅い高性能ミク
ロフイルターを安価に得ることが出来る利点があ
る。
以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、以下の説明中、通気性、剥離強力、厚みは次
の方法で測定したものである。
通気性:JIS L−1096A(フラジール法)により
測定。
接合面の剥離強力:JIS K−6328により測定。
厚 み:JIS L−1096(ダイヤゲージ法)により
測定。
実施例 1 延伸された繊維からなる不織布としてポリエス
テル製スパンボンド不織布(繊度5d、目付20
g/m2、通気性640c.c./cm2/sec)を使用し、該不
織布上にポリプロピレンからなるメルトブローさ
れた繊維を直接噴射させて層状構造をなしながら
積層接合させた。メルトブロー条件は紡糸温度
340℃、噴射エアー温度340℃、吐出量8g/
min/ホール、噴射エアー流量80Nl/分/ホー
ル、捕集距離35cmであり、平均繊度は0.5dであつ
た。またメルトブローイング繊維の延伸繊維不織
布との接合直前の表面温度をサーマルイメージヤ
ーで測定したところ110℃であつた。
得られた積層不織シートの目付は350g/m2
通気性62c.c./cm2/sec、引張強力はタテ5Kg/5
cm、ヨコ3Kg/5cmであつた。また接合面の剥離
強力は300g/2cmであつた。
この積層不織布シートをミクロフイルターとし
て用いた処、1m/minの風速下で破損なく0.3
μ以上のダストを99.9%の捕集効率で捕集した。
実施例 2 ポリブチレンテレフタレートからなるメルトブ
ローイング繊維を実施例1と同様に延伸短繊維不
織布上直接噴射した。メルトブロー条件は紡糸温
度294℃、吐出量15g/min/ホール、噴射エア
ー温度305℃、噴射エアー量100Nl/min/ホー
ル、捕集距離25cmであつた。メルトブローイング
繊維の平均繊度は0.2d、シート見掛密度は0.35
g/cm3であり、接合直前の繊維表面温度は123℃
であつた。
延伸短繊維不織布は繊度3dのポリエステル短
繊維をアクリルバイダーで接着したもので、目付
40g/m2、通気性600c.c./cm2/secであつた。
得られた積層不織シートは目付260g/m2、通
気性83c.c./cm2/sec、引張強力タテ6Kg/5cm、
ヨコ1.2Kg/5cmであつた。
掃除機用フイルターとして10m/minの風速下
で用いたところ、破損なく1μ以上のダストを
99.9%以上の捕集効率で捕集できた。
実施例 3 ナイロン6からなるメルトブローイング繊維を
予め100℃に加熱したポリエステル製ニードルパ
ンチング不織布上に直接噴射させて積層不織シー
トを作つた。メルトブローイング条件は紡糸温度
290℃、吐出量15g/min/ホール、噴射エアー
温度290℃、噴射エアー量100Nl/min/ホール、
捕集距離40cm、接合直前の繊維表面温度100℃で
あり、繊維の平均繊度は0.3dであつた。
なおポリエステル製不織布は目付70g/m2、通
気性380c.c./cm2/sec、繊度5dであつた。
得られた積層不織シートは目付410g/m2、通
気性52c.c./cm2/sec、引張強力タテ24Kg/5cm、
ヨコ12Kg/5cm、接合面の剥離強力は500g/2
cmである。
このシートを液体用フイルターとして使用した
処、破断なく高捕集効率で使用出来た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1例を示す斜視図、第2図は
メルトブローイングシートの拡大斜視図、第3図
は本発明の積層不織シートの製造方法を説明する
概略図である。 1:積層不織シート、2,9:メルトブローイ
ングシート、3,10:延伸繊維不織布、4:接
合部、8:紡糸口金、11:コンベア、12:サ
クシヨン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 延伸された繊維からなる不織布と、該不織布
    に積層状に接合された平均繊維0.8d以下の未延伸
    繊維が相互に融着されたシートとからなる1〜
    200c.c./cm2/secの通気性を有する積層不織シート
    であつて、前記未延伸繊維シートは未固化状態に
    おいて不織布に接合されてなるミクロフイルター
    用積層不織布シート。 2 引張強度が1Kg/5cm以上である特許請求の
    範囲第1項記載のミクロフイルター用積層不織シ
    ート。 3 延伸された繊維がフイラメントである特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載のミクロフイルタ
    ー用積層不織シート。
JP57064048A 1982-04-19 1982-04-19 ミクロフイルタ−用積層不織シ−ト Granted JPS58180653A (ja)

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