JPS6128009A - 防塵マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高度な防塵性を有するマスクに関する。

更に詳しくは、本発明はクリーンルーム内で着用して微
細粒子塵埃の透過抑制に効果を発揮し、かつ圧力損失も
少なく、洗濯に耐える防塵性を有するマスクに関するも
のである。

従来の技術 近年、半導体製造を頂点とし、精密機器製造、光学機器
、薬品、病院関連などクリーンルームを使用している企
業は増加の一途をたどると共に、その製造加工の微細化
、高密度化の進行は著しいものがある。それに伴いクリ
ーンルーム内の製造環境も清浄空間維持への要求が一層
厳しくなり、作業環境に桟道する塵の問題が製品の品質
管理、歩留り向上を図る意味からも重大視されている。

クリーンルーム内の作業空間自身の清浄化については適
切なフィルターを用い空気の循環を配慮したクリーンル
ームの出現により、その目的をほぼ達成してきているが
、クリーンルーム内で作業する人間から発生する塵につ
いては未だ抜本的な対策がとられていない。特にクリー
ンルーム用マスクについても、マスクの素材からの発塵
性及びマスクの表面積を大きくすることで圧力損失を少
なくするなどの考慮はされているが、微細粒子径塵埃（
θ、３〜０．ｊμｍ程度）に対しての透過抑制対策は殆
んど考慮されていない。父、現市販品のクリーンルーム
用マスクの大半が硬い捨て品、いわゆるデイスポザプル
タイプであり、その着用での効用時間も？時間〜、２．
４を時間程度の短時間使用となっている。その為、マス
ク取替え頻度が多くなリ、これにかかる費用も多大で企
業にとっては大きな負担となっているのが実情である。

発明が解決しようとする問題点 本発明はこの様な塵の桟道に厳しい作業空間で作業する
人間の口から発生する塵を高性能なフィルター効果を有
する繊維構造物で構成されたマスクにより除去し、清浄
な空気のみを放出することを特徴とすると共に、洗濯に
対しても充分な耐久性を有するマスクを提供するもので
ある。すなわち本発明の目的は、従来の一般市販クリー
ンルーム用マスクでは満足し得なかった、微細粒子径塵
埃の透過抑制が可能なマスクを提供すると共に、洗濯に
よる耐久性を有することで、マスクにかかる経費の大巾
削減が期待出来るマスクを提供するにある。

問題点を解決するための手段 すなわち、本発明は単繊維直径θ、／〜５６θμｍの極
細長繊維クエプ又はシートを７枚もしくは複数枚積層し
てなる繊維集合体の片面又は、両面に通気性を有するシ
ートを接合一体化させた繊維構造物で構成してなる防塵
マスクである。

本発明では必要に応じて帯電防止を図るようにも出来る
。即ち、着用作業時の摩擦等によって発生する静電気に
よる製品の不良発生を防止する目的及び静電気の帯電に
より空気中に浮遊する塵の吸塵を防止する目的から、導
電糸な織編込んだ織編物を使用するか又は、制電物質を
繊維集合体に附与させるか又は、帯電防止剤を少なくと
も片面に附与することにより、温度コθ℃、湿度４ｔｏ
ｎの条件下で摩擦帯電圧が１０θθＶ以下、望ましくは
！θθＶ以下の性能をもたせるようにしてもよい。

以下、本発明について詳細に説明する。

本発明でいう単繊維直径０．１〜５６０μｍの極細長繊
維ウェブ又はシートには、ポリアクリル系繊維、ポリア
ミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアクリル系繊
維などがあるがその内でも寸法安定性、洗濯性の面より
ポリエステル系繊維が好ましい。その製造方法としては
特に限定するものではないがメルトプロ一方式によるも
のが好ましい。これは、本発明の目的に合った極細長繊
維クエプを得易いばかりでなく目付、厚み等が均一でか
つ、ピンホールの発生がしにくい為である。父本発明に
おける単繊維直径ｏ、ｉμｍ以下では洗濯耐久性に劣り
圧力損失の増加となり、５．０μｍ以上では塵の透過抑
制効果が低下しフィルター効果が劣る。極細長繊維ウェ
ブ父はシートの目付、厚みは格別限定されないが、目付
は２０〜♂Ｏｆ／ｄ、厚みはθ、／〜／、０■が好まし
い。即ち、防塵効果から考えれば単繊維直径はより細く
、目付は大きく、厚みは厚い方が効果がより発揮される
が、着用感の不適正、圧力損失の増大、作業性の低下、
洗濯耐久性の低下等が起り易い為上記の範囲でのウェブ
又はシートが適当である。

本発明でいう、繊維集合体の片面又は両面に通気性を有
するシートを接合一体化させる方法としては、低融点合
成樹脂接着剤を貼着し、加熱圧着させる方法、又柱状流
加工で交絡接合させる方法、ニードルバンチングで交絡
接合させる方法、ミシン糸で縫い合わせて縫合接合する
方法、及び、高周波クエルダー、超音波ウエルダー等Ｃ
二よる融着接合させる方法などいずれの方法でもよい。

かかる接合方法において、ミシン糸で縫合接合する方法
、ニードルパンチングで交絡接合する方法は、ピンホー
ルが残りやすい、表面の均一性が不充分となる為低融点
合成樹脂接着剤を貼着し加熱圧着する方法、柱状流加工
による交絡接合する方法、高周波ウエルダー、超音波ウ
エルダーによる融着接合の方法が好ましい。例えば低融
点ポリエステル樹脂接着剤をドツト状に貼着し加熱プレ
ス機で圧着すると防塵効果を損なわず、かつ風合、厚み
、表面が均一で洗濯での耐久性のある繊維構造物が得ら
れる。

通気性を有するシートとは、通気性３（６）佃廓（ＪＩ
Ｂ１０９に、フラジール法）以上を有するものをいい、
布帛、穴あきフィルム等が本発明に適したものであるが
、それ自体塵を発生させないものが望まれることは云う
までもない。

ここに用いる布帛とは、全ての繊維素材からなる織物、
編物、不織布に適用されるがそれ自体塵の発生しにくい
ものが望まれる。布帛の糸使い、目付等はその使用場所
、作業環境に合せ適宜選択されるものであるが糸使いと
しては／θ〜／！Ｏｄ、好ましくは／！〜１０θｄであ
り、目付け／θ〜−〇〇２２９、好ましくは２θ〜／θ
θ２７９の布帛が適当である。この通気性を有するシー
トを用いないウェブ又はシート状の繊維構造体は積層さ
れた構成繊維が交絡しているにもかかわらず、外部から
の圧力により形態変化が容易に起り防塵効果を損うばか
りでなく、洗濯による耐久性も不足することとなる。

実施例 以下、本発明を実施例により説明する。

実施例／ メルトブロ一方式により製造された単繊維直径θ、９μ
ｍを主体とするポリエステル長繊維ウェブ（目付３０？
／ｄ　）を繊維集合体とし、ポリエステルトリコット編
地（２０ｄ、目付３！ｔβ）の片面にポリエステル系低
融点合成樹脂接着剤（♂ｆ／ｎ？　）をドツト状（経方
向グ！ポイント、緯方向４ｔｊポイント／インチ）に貼
着させた布帛を繊維集合体の両面に加熱圧着（温度／グ
θ℃、圧力３Ｋｙ／ａＡ　）を１０秒間施し接合一体化
させた繊維構造物を得た。以下実施例コ、３における布
帛も実施例／と同様のものである。

実施例コ メルトブロ一方式により製造された単繊維直径λ、θμ
ｍを主体とするポリエステル長繊維ウェブ３θｔ／ｒｒ
ｌを繊維集合体とし以下実施例／と同じである。

実施例３ メルトブロ一方式により製造された単繊維直径ｊ、Ｏμ
ｍを主体とするポリエステル長繊維ウェブ（３θｆ／ｌ
ｒ？　）を繊維集合体とし、以下実施例／と同じである
。

比較例／ 単繊維直径／λμｍのポリエステル長繊維シート（３θ
ｙ／ｒｌ　）を繊維集合体とし、以下実施例／と同じく
したものを比較例／とし用いる。

一般市販品のクリーンルーム用マスクの中より次の２種
を比較例λ、３として用いる。又一般市販のガーゼを１
０枚重ね合わせたマスクを比較例グとして用いる。

比較例λ 再生繊維主体の不織布２枚の間にポリエステル不織布を
重ね合わせたディスポーザブルタイプのマスク（目付♂
ｒｆβ、厚み０．３りｌ）を比較例λとして用いる。

比較例３ ポリエステル繊維使い不織布（目付３♂ｔ／ｒｄ、厚み
θ、、２＆＋＋＋ｍ）をり枚重ね合わせた微粒子防止マ
スクを比較例３として用いる。

比較例グ 綿糸使いガーゼ（番手４ｔｚ７−１目付３４ｔ　？／ｐ
ζ厚み０．２ｔｍ、経１０本、モ×緯／θ本＾メツシュ
）を７θ枚重ね合わせたマスクを比較例グとして用いる
。

以上の各実施例、比較例について塵の防塵性、圧力損失
を評価した結果を第−表に示す。尚、実施例／、２．３
及び比較例／については、洗濯による耐久性が充分ある
ことから洗１ｇ１５θ回後の塵の防塵性と圧力損失を評
価し第−表に示す。父、比較例コ、３、ｙｌはディスポ
ーザブルタイプ及び洗濯の耐久性を有していないことよ
り洗１ｌｌｔＱ回後では破損した為評価出来ながった。

第　　ｌ　　表 なお、防塵率、及び圧力損失は、ＪＩ８Ｚ−／９θ／試
験用ダスト７３種Ｂ法の０．３μｍ平均のステアリン酸
エアゾルのダスト捕集効率測定及び圧力損失廁定こより
評価した。父、洗濯は家庭洗濯機法（浴比／：夕θ、洗
剤ニュービーズ−２ｙ／ｌ、本洗い夕分、すすぎ７０分
、脱水３θ秒、自然乾燥を一回分の条件とする）により
実施した。

第−表からもわかるように本発明による防塵マスクは従
来品に比べ微細粒子径塵埃の防塵性が格段に優れている
ことがわかる。又、洗濯５０回後においてもその性能に
大きな変化がないことがわかる。即ち、清浄空間内で作
業する人間の口から発生する微細粒子径塵埃の透過抑制
効果が格別優れているという事は、製品収率の向上が期
待できるばかりでなく空調費の削減にも寄与し、父、洗
濯して繰返し使用が可能であることよりマスクにかかる
経費の大幅な削減も期待されるものである。

発明の効果 上述のように、本発明に係る繊維集合体の片面又は両面
に通気性を有するシートを接合一体化させた繊維構造物
で構成してなる防塵マスクは微細粒子径塵埃の桟道し厳
しいクリーンルーム内で使用し、人間から発生する塵の
透過抑制に効果がある防塵マスクとしての目的を達せら
れるものである。又、マスクの着用寿命を大幅に拡大で
きることによるマスクに費やす経費の削減にも寄与でき
るものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 単繊維直径０．１〜５．０μｍの極細長繊維ウェブ又は
   、シートを一枚もしくは複数枚積層してなる繊維集合体
   の片面又は両面に通気性を有するシートを接合一体化さ
   せた繊維構造物で構成してなる防塵マスク。