JPH0529683B2 - - Google Patents

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JPH0529683B2
JPH0529683B2 JP59174984A JP17498484A JPH0529683B2 JP H0529683 B2 JPH0529683 B2 JP H0529683B2 JP 59174984 A JP59174984 A JP 59174984A JP 17498484 A JP17498484 A JP 17498484A JP H0529683 B2 JPH0529683 B2 JP H0529683B2
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JP
Japan
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dust
fabric
fiber
work clothes
present
Prior art date
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JP59174984A
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English (en)
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JPS6155205A (ja
Inventor
Masaharu Yasue
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS6155205A publication Critical patent/JPS6155205A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は通気性を有する防塵作業服に関する。
更に詳しくはクリーンルーム用作業服、即ち防塵
作業服として、作業服の内側から発生する塵の外
部放出を抑制するばかりでなく、通気性を大幅に
向上させることにより、着用時のムレ、ベタツキ
を起させない快適なクリーンルーム用防塵作業服
に関するものである。 (従来の技術) 近年、半導体製造、光学機器製造、精密機器製
造、等の製造技術の進歩は目ざましいものがある
が、その技術も益々微細化、高密度化へと進んで
いる。それに伴い、クリーンルーム内の製造環境
も一層条件が厳しくなり、温度、湿度はむろんの
事、作業環境に残遊する塵の問題についても要求
の厳しさが増大している。又、食品、医薬品、病
院等の殺菌の汚染、感染防止における塵の問題も
極めて厳しい条件が要求されてきている。作業空
間自身については適切なフイルターを用い空気の
循環を考慮した施設的改良によつてほぼ目的を達
しているが、クリーンルーム内で作業する人間の
衣服内部から発生する塵についての対策は遅れて
いるのが実情である。従来より無塵衣と称するも
のが市販され、クリーンルーム用作業服として使
用されているが、これは静電気による帯電防止性
即ち吸塵性及び作業衣服の素材自体から発生する
発塵性については考慮されているが、作業衣服の
内側即ち人体の皮ふ、下着等から発生する塵の透
過抑制としての対策は極くわずかである。特に微
細粒子の塵の透過抑制対策の効果は皆無に等し
い。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明はこの塵の透過抑制機能を損ずることな
く、より通気性を向上させ、着用時のムレ、ベタ
ツキを改良したクリーンルーム用通気性防塵作業
服を提供するものであり、これにより、製品製造
での良品収率の向上はむろんのこと空調費の大幅
な削減に寄与すると共に、ベタツキ、ムレを起さ
ない快適な作業着用感が期待出来る。従来より塵
の透過抑制対策と通気性向上によるベタツキ、ム
レの解消による着用感の向上は相反する機能とし
てこの両方を同時に考えた対策に苦慮されてきた
のが実情であつたが、本発明はこの両方を一気に
改良したものであり、クリーンルーム用通気性防
塵作業服として新規な衣服が提供できるものであ
る。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明は、繊維基材の上に無孔質重合体層を有
する積層布で構成される作業服の適宜の部分に単
繊維直径0.1〜5.0μmの極細長繊維ウエブ又は、
シートを一枚もしくは複数枚積層してなる繊維集
合体を布帛の一面又は、サンドイツチ状に介在せ
しめ接合一体化された繊維構造物を用いてなる通
気性を有する防塵作業服である。 本発明の特徴とするところは、適宜の部分に高
性能なフイルター効果を持つ繊維集合体と布帛を
接合一体化させた繊維構造物で構成せしめた布帛
を用いることにより、衣服の内側から放出される
塵を含んだ空気を過し、清浄な空気のみを作業
空間中に放出するものである。従来は、ムレ、ベ
タツキを解消する為適宜な部分にメツシユ素材を
用いたり、穴明布を用いたりという様なことは考
えられ、実用化もされているが、この方法では通
気性はたしかに向上するが塵の透過抑制をするこ
とは出来ない。従つて、作業空間内への塵の透過
抑制条件が厳しくなればなるほど、本発明の効果
が大きく期待出来るものである。この繊維構造物
として用いる布帛とは全ての繊維素材からなる織
編物及び不織布に適用されるがそれ自体塵を吸着
しにくいもの及び塵を発生しにくいものが望まれ
る。 また、本発明では必要に応じて帯電防止を図る
ようにもできる。即ち、着用作業時の摩擦によつ
て発生する静電気による製品の不良発生を防止す
る目的及び静電気の帯電により空気中に浮遊する
塵の吸塵防止、更に衣服内部即ち人間の皮ふ、下
着等から発生する塵の吸着を防止する目的から、
基布として制電糸を織編込んだ布帛を使用する
か、又は導電物質を繊維集合体に附与させるか、
又は帯電防止剤を少なくとも片面に附与すること
により温度20℃、湿度40%条件下で摩擦帯電圧が
1000V以下、望ましくは500V以下の性能を待た
せるようにしてもよい。 本発明でいう無孔質重合体層とは、走査電子顕
微鏡で10000倍の倍率で単独気孔及び連通孔で連
通した気孔が認められない重合体層であり、この
重合体層が、透湿性を有しているものであればよ
り好ましい。重合体層の厚みは30μm以下が好ま
しいが、より好ましくは10μm以下が望ましい。 本発明でいう繊維基材の少なくとも片面に無孔
質重合体層を有する積層布とは、ポリウレタン系
重合体、ポリアクリル系重合体、ポリアミド系重
合体、ポリ塩化ビニル系重合体、ポリフツ素系重
合体を少なくとも一種又は二種以上組合せて用い
この重合体に−SO3H、−SO3M(M:アルカリ金
属又は−NH4)、−COOM、−COOH、−NH2、−
CN、−OH、−NHCONH2等の親水基を付与させ
たものであればよい。より好ましくは、ポリウレ
タン系重合体を用いたのが適当である。 この無孔質重合体層を布帛に形成させる方法と
しては、布帛に直接に樹脂コーテイングする方法
及びすでに無孔質重合体層が形成されている皮膜
を布帛に貼り合わせる方法とがあり、いずれの方
法でもよい。又、布帛と重合体層を接合する接着
剤には、ポリウレタン系重合体、ポリアクリル系
重合体、ポリアミド系重合体、ポリエステル系重
合体、ポリ塩化ビニル系重合体、ポリ酢酸ビニル
系重合体等が使用できるが、好ましくはポリウレ
タン系重合体を用いたものがよい。 基材となる布帛とは全ての繊維素材からなる織
編物及び不織布に適用されるが、それ自体塵を吸
着しにくいもの及び塵を発生しにくいものが望ま
しい。又、単繊維直径0.1μm〜5.0μmの極細繊維
ウエブ、及びシートとは、極細合成繊維を主体と
して溶融紡糸による長繊維不織布により形成され
た繊維集合体をいう、目付は20g/m2〜80g/
m2、厚みは0.1mm〜1.0mm位が適当である。この主
体となる極細合成繊維としては、ポリエステル系
繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフイン系繊
維、ポリアクリル系繊維等の合成繊維が好まし
く、その中でもポリエステル系繊維が寸法安定性
の面より最も好ましい。その製造方法としては特
にメルトブロー方式なるものが最適である。これ
は、本発明の目的に合つた極細合成繊維を得やす
いばかりでなく、目付、厚み等が均一でかつ、ピ
ンホールの発生がしにくいウエブ又はシートを得
易い為である。 又、繊維集合体を布帛の一面又は、サンドイツ
チ状に介在せしめ接合一体化させる方法として
は、低融点合成樹脂接着剤を貼着し、化学的に接
合一体化させる方法、又、柱状流加工で物理的に
接合一体化させる方法、又、ミシン糸で縫い合わ
せて接合一体化させる方法、又、ニードルパンチ
加工で接合一体化させる方法及び、高周波ウエル
ダー、超音波ウエルダー等による溶融接着で接合
一体化させる方法等があるが、本発明に適したウ
エブ又はシートを布帛と接合一体化させる方法と
しては、布帛に低融点合成樹脂接着剤を貼着させ
接合一体化させる方法及び、柱状流加工により接
合一体化させる方法が最も好ましい。これは、目
付ムラ、厚みムラの発生、表面の凹凸の発生、ピ
ンホールの発生、接着部の硬化等のおそれを除く
ことができるばかりでなく、生産性の面からも極
めて有効な方法といえる。 本発明で使用する布帛とは、全ての繊維素材か
らなる織編物及び不織布に適用されるが、その布
帛の持つ特性としては、作業服に使用場所、作業
環境等によつて適宜選択されるものであるが、糸
使いとしては10d〜150d位、目付としては10g/
m2〜200g/m2の織編物及び不織布が適当である。
又、それ自体塵を吸着しにくいもの及び、塵を発
生しにくいものが望まれる。 上記の0.1〜5.0μmの極細長繊維ウエブ又は、
シートの繊維集合体を布帛と接合一体化させた繊
維構造物1を適宜の部分に使用するということ
は、作業服2を構成する一つのパーツとして用い
る方法、例えば第1図〜第10図は、本発明の繊
維構造物をクリーンルーム用作業服の適宜の部分
に用いることを説明する為の概略図であり、これ
らの図をそれぞれ組合せて通気性を有する作業服
とすることも可能である。図に示すごとく背のヨ
ークに用いる場合、細腹パーツに用いる場合、袖
の上及び下袖パーツに用いる場合、スラツクスの
パーツとして用いる場合等が考えられ、又、衣服
の切換線、例えば、バストライン、ウエストライ
ン等に用いる場合、又、作業服の装飾的な部分に
用いる、例えば、袖の上部ライン、袖の腕章的な
用い方、ワツペン、刺繍的な用い方、スラツクス
のサイドライン等が考えられると共に、これ等の
用い方を種々組合せて衣服を構成することも出来
る。一方、上記繊維構造物は全体衣服素材の使用
総面積の10%〜90%の範囲で用いればよいが、使
用面積が10%の場合よりも90%の方がより通気性
を向上できる上に塵の透過抑制性能が変わること
は殆んどない。10%以下の使用の場合は通気性を
大幅に向上させることは出来ない。 この様に、無孔質重合体層を有する積層布で構
成されるクリーンルーム用作業服の適宜の部分
に、単繊維径0.1〜5.0μmの極細繊維ウエブ又は、
シートの繊維集合体を、布帛の一面又は、サンド
イツチ状に介在させ接合一体化させた繊維構造物
を用いることにより、本発明のクリーンルーム用
の通気性を有する防塵作業服としての目的を達成
し得るものである。 次に、実施例についてさらに本発明を説明す
る。 実施例 1 ポリエステル織物(経糸、緯糸とも75d/36f、
経糸と緯糸の密度の和300本/インチ、制電糸は
カーボン入ナイロンフイラメント糸をポリエステ
ル75d/36fと交撚糸経糸として5mmピツチで織込
む)の片面に無孔質重合体を塗布、乾燥及びセツ
トして仕上げた積層布で構成されるクリーンルー
ム用防塵作業服の適宜の部分に、単繊維直径0.9μ
mを主体とするポリエステル極細長繊維メルトブ
ロー加工によるウエブ(目付:30g/m2)1枚を
繊維集合体とし、エステルトリコツト編物(糸使
い:20d、度目:28ゲージ)の片面にポリエステ
ル系低融点合成樹脂接着剤(8〜10g/m2)を点
状(経方向45ポイント、緯方向45ポイント/イン
チ)に貼着させた布帛2枚で上述の繊維集合体を
サンドイツチ状に介在せしめ加熱圧着(温度:
140℃、圧力:3Kg/cm2)を10秒間施した繊維構
造物を5%、用いてなるクリーンルーム用通気性
を有する防塵作業服を試作した。 実施例 2 実施例1と同様に10%用いてなる作業服を試作
した。 実施例 3 実施例1と同様に30%用いてなる作業服を試作
した。 実施例 4 実施例1と同様に50%用いてなる作業服を試作
した。 実施例 5 実施例1と同様に90%用いてなる作業服を試作
した。 比較例 1 実施例1に示した積層布100%使いの作業服を
比較例1として用いる。 比較例 2 一般に無塵衣として市販されているポリエステ
ル繊維使い1/3綾織物(導電糸入り)を比較例2
として用いる。 比較例 3 一般に無塵衣として市販されているポリエステ
ル繊維使い2/2綾織物(導電糸入り)を比較例3
として用いる。 比較例 4 一般に無塵衣として市販されているポリアミド
繊維使い1/3綾織物(制電糸使い)を比較例4と
して用いる。 以上の各実施例、比較例の塵の透過率、通気性
及び着用感を第1表に示す。 なお、第1表に示す透過率はJISZ−8901(試験
用ダストB法)により測定した。又、通気性は
JISL−1096により測定した。又、着用感の官能
判定については、温度20℃、湿度65%の恒温湿状
態の環境条件において3時間通常の作業(歩く、
手を上下させる、身体の曲げ伸し等)に促した動
きをすることにより発汗からのムレ、ベタツキを
官能的に評価した。発汗によりムレ、ベタツキを
強く感じる場合を1級とし、全く感じない場合を
5級とした5段階の判定基準にして判定し、その
どちらとも判定が決まらない場合を中間判定(例
えば3級〜4級)とし評価した。
【表】
【表】 (発明の効果) 第1表から明らかなように、本発明によるクリ
ーンルーム用の通気性を有する防塵作業服が、従
来のものに比べ、より透過率、通気性、着用感の
3点を満足させうるものである。即ち、クリーン
ルーム用作業服に使用して微細塵の透過を格段に
抑制すると共に通気制を付与させた事により着用
中の発汗によるムレ、ベタツキを起させず快適な
作業が期待出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は、本発明の通気性を有する
防塵作業服の説明用略図である。 1……繊維構造物、2……作業服。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維基材の少なくとも片面に無孔質重合体層
    を有する積層布で構成される作業服の適宜の部分
    に、単繊維直径0.1〜5.0μmの極細長繊維ウエブ、
    又は、シートを一枚もしくは複数枚積層してなる
    繊維集合体を、布帛の一面、又は、サンドイツチ
    状に介在せしめ接合一体化させた繊維構造物を用
    いてなる通気性を有する防塵用作業服。
JP59174984A 1984-08-24 1984-08-24 通気性を有する防塵用作業服 Granted JPS6155205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59174984A JPS6155205A (ja) 1984-08-24 1984-08-24 通気性を有する防塵用作業服

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JP59174984A JPS6155205A (ja) 1984-08-24 1984-08-24 通気性を有する防塵用作業服

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6155205A JPS6155205A (ja) 1986-03-19
JPH0529683B2 true JPH0529683B2 (ja) 1993-05-06

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ID=15988184

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JP59174984A Granted JPS6155205A (ja) 1984-08-24 1984-08-24 通気性を有する防塵用作業服

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6335806A (ja) * 1986-07-25 1988-02-16 東レ株式会社 清涼衣服
JPS6335807A (ja) * 1986-07-25 1988-02-16 東レ株式会社 清涼衣服
JPS6335805A (ja) * 1986-07-25 1988-02-16 東レ株式会社 清涼衣服
JPH0668935B2 (ja) * 1989-02-28 1994-08-31 東ソー株式会社 酸化物焼結体及びその製造方法並びにそれを用いたターゲット
GB0817926D0 (en) * 2008-10-01 2008-11-05 Quantum Clothing Ltd Articles of clothiing

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JPS6155205A (ja) 1986-03-19

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