JPH06339542A - 防塵マスク - Google Patents

防塵マスク

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JPH06339542A
JPH06339542A JP6081882A JP8188294A JPH06339542A JP H06339542 A JPH06339542 A JP H06339542A JP 6081882 A JP6081882 A JP 6081882A JP 8188294 A JP8188294 A JP 8188294A JP H06339542 A JPH06339542 A JP H06339542A
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JP
Japan
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mask
dust
sheet
fiber
permeation
Prior art date
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Pending
Application number
JP6081882A
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English (en)
Inventor
Masaharu Yasue
政春 安江
Toshiharu Harada
俊治 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繰り返し洗濯を行っても塵の透過抑制効果が
減少せず、かつ形態保持性が良好で、人間から発生する
塵の透過を抑制することができ、圧力損失が少ない防塵
マスクの提供。 【構成】 単繊維直径0.1〜5.0μmのメルトブロ
ー方式によって製造されたウエッブまたはシートを一枚
もしくは複数枚積層してなる繊維集合体の片面またたは
両面に通気性を有するシートを接合一体化させた繊維構
造物であって、超音波ウエルダーによる融着によって接
合一体化されたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高度な防塵性を有する防
塵マスクに関する。更に詳しくは、微細粒子塵埃の透過
抑制に効果を発揮し、かつ圧力損失も少なく、選択を繰
り返しても防塵効果の低下が少なく、かつ破損しにくい
防塵マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造を頂点とし、精密機器
製造、光学機器、薬品、病院関連などクリーンルームを
使用している企業は増加の一途をたどると共に、その製
造加工の微細化、高密度化の進行は著しいものがある。
それに伴いクリーンルーム内の製造環境も清浄空間維持
への要求が一層厳しくなり、作業環境に残遊する塵の問
題が製品の品質管理、歩留り向上を図る意味からも重大
視されている。
【0003】クリーンルーム内の作業空間自身の清浄化
については適切なフィルターを用い空気の循環を配慮し
たクリーンルームの出現により、その目的をほぼ達成し
てきているが、クリーンルーム内で作業する人間から発
生する塵については未だ抜本的な対策がとられていな
い。特にクリーンルーム用マスクについても、マスクの
素材からの発塵性及びマスクの表面積を大きくすること
で圧力損失を少なくするなどの考慮はされているが、微
細粒子径塵埃(0.3〜0.5μm程度)に対しての透
過抑制対策は殆んど考慮されていない。
【0004】又、現市販品のクリーンルーム用マスクの
大半が使い捨て品、いわゆるデイスポーザブルタイプで
あり、その着用での効用時間も8時間〜24時間程度の
短時間使用となっている。その為、マスク取替え頻度が
多くなり、これにかかる費用も多大で企業にとっては大
きな負担となっているのが実情である。特開昭58−2
03770号公報には、平均繊維径が0.1〜3.0μ
mの有機繊維状フィブリルと平均繊維径が3〜25μm
の有機繊維を湿式抄造して製造された不織布からなるク
リーンルーム用マスクが開示されている。湿式不織布
は、強度を上げるために抄造時に添加されたバインダー
で繊維同志が結合されているため、その分、通気抵抗が
大きくなる。また、洗濯に対する耐久性については十分
な考慮が払われていない。
【0005】特開昭58−124639号公報には、メ
ルトブロー方式で製造されたシートの両面に、低融点繊
維を含む不織布を配置し、エンボスロールと超音波発生
ホーンとにより結合してえられるシートからなる耐洗濯
性に優れた防塵マスクが開示されている。このシート
は、低融点繊維の溶融により、結合されているだけであ
るから、洗濯を繰り返すと、低融点繊維が含まれていな
いメルトブローシートが層内剥離をはじめるおそれがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な塵の
残遊に厳しい作業空間で作業する人間の口から発生する
塵を高性能なフィルター効果を有する繊維構造物で構成
されたマスクにより除去し、清浄な空気のみを放出する
ことを特徴とすると共に、洗濯に対しても充分な耐久性
を有するマスクを提供するものである。
【0007】即ち、本発明の目的は、従来の一般市販ク
リーンルーム用マスクでは満足し得なかった、微細粒子
径塵埃の透過抑制が可能なマスクを提供すると共に、洗
濯による耐久性を有することで、マスクにかかる経費の
大巾削減が期待出来るマスクを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、単繊維直径
0.1〜5.0μmのメルトブロー方式によって製造さ
れたウエブまたはシートを一枚もしくは複数枚積層して
なる繊維集合体の片面または両面に通気性を有するシー
トを接合一体化させた繊維構造物であって、超音波ウエ
ルダーによる融着によって接合一体化が行われているこ
とを特徴とする防塵マスク、である。
【0009】本発明では必要に応じて帯電防止を図るよ
うにも出来る。即ち、着用作業時の摩擦等によって発生
する静電気による製品の不良発生を防止する目的及び静
電気の帯電により空気中に浮遊する塵の吸塵を防止する
目的から、導電糸を織編込んだ織編物を使用するか又
は、制電物質を繊維集合体に付与させるか又は、帯電防
止剤を少なくとも片面に付与することにより、温度20
℃、湿度40%の条件下で摩擦帯電圧が1000V以
下、望ましくは500V以下の性能をもたせるようにし
てもよい。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。メ
ルトブロー方式で製造されたウエブまたはシート目付、
厚みが均一であり、ピンホールが発生しにくい。このウ
エブまたはシートは1枚又は複数枚積層して用いること
ができる。上記ウエブまたはシートに用いられる単繊維
の直径は0.1〜5.0μmであることが必要である。
単繊維直径が0.1μm未満では洗濯耐久性が劣ると共
に圧力損失が増加する。単繊維直径が5.0μmを越え
ると塵の透過抑制効果が低下し、防塵マスクとしての性
能が劣る。
【0011】ウエブまたはシートの目付、厚みは特に限
定されないが、通常、目付は20〜80g/m2 、厚み
は0.1〜1.0mmが好ましい。即ち、防塵効果から
考えれば単繊維直径はより細く、目付は大きく、厚みは
厚い方が効果がより発揮されるが、着用感の不適正、圧
力損失の増大、作業性の低下、耐選択性の低下などが起
こりやすい為、上記の範囲が好ましい。
【0012】メルトブロー方式によって製造されたシー
トまたはウエブに用いられる繊維としては、例えば、ポ
リエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン
系繊維等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。寸法安定性、耐洗濯性などの点から、ポリエステ
ル系繊維が好ましい。通気性を有するシートとは、通気
性3cc./cm2 /秒(JIS1096、フラジール
法)以上を有するものをいい、布帛、穴あきフィルム等
が本発明に適したものであるが、それ自体塵を発生させ
ないものが望まれることは云うまでもない。
【0013】ここに用いる布帛とは、全ての繊維素材か
らなる織物、編物、不織布に適用されるがそれ自体塵の
発生しにくいものが望まれる。布帛の糸使い、目付等は
その使用場所、作業環境に合せ適宜選択されるものであ
るが糸使いとしては10〜150d、好ましくは15〜
100dでり、目付は10〜200g/m2 、好ましく
は20〜100g/m2 の布帛が適当である。この通気
性を有するシートを用いないウエブ又はシート状の繊維
構造体は積層された構成繊維が交絡しているにもかかわ
らず、外部からの圧力により形態変化が容易に起こり防
塵効果を損なうばかりでなく、洗濯による耐久性も不足
することとなる。
【0014】メルトブロー方式で製造されたウエブまた
はシートと通気性を有するシートとの接合一体化は、超
音波ウェルダーで行うことが必要である。超音波ウェル
ダーにより、積層体が融着され不離一体に接合される。
融着部位は限定されるものではなく、必要に応じて任意
の箇所を選ぶことが出来る。例えば、小さな融着部をマ
スク全面に均一に配置したり、等間隔に設けた融着部の
列を格子模様に配置する等が挙げられる。
【0015】このように、本発明のマスクは、超音波ウ
エルダーにより融着されているため、繰り返し多数回洗
濯してもウエブまたはシート間の剥離(層間剥離)やウ
エブまたはシート自体の剥離(層内剥離)が極めて起こ
りにくい。本発明の防塵マスクは、高性能なフィルター
効果を有する繊維構造物で構成されたマスクであり、微
細粒子径塵埃の残遊量が厳しく制限されているクリーン
ルーム内や、病院で手術用などに使用したとき、清浄な
空気のみを放出することができ、人間の口から発生する
塵の透過抑制に極めて効果がある。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0017】
【実施例1】メルトブロー方式により製造された単繊維
直径0.9μmを主体とするポリエステル長繊維ウエブ
(目付30g/m2 )を繊維集合体とし、ポリエステル
トリコット編地(20d、目付35g/m2 )を繊維集
合体の両面に配置し、超音波ウェルダーで、マスク全面
に等間隔で微小な融着部を形成させた。
【0018】
【比較例1】単繊維直径12μmのポリエステル長繊維
シート(30g/m2 )を繊維集合体とし、以下実施例
1と同じくしたものを比較例1とし用いる。一般市販品
のクリーンルーム用マスクの中より次の2種を比較例
2、3として用いる。又一般市販のガーゼを10枚重ね
合わせたマスクを比較例4として用いる。
【0019】
【比較例2】再生繊維主体の不織布2枚の間にポリエス
テル不織布を重ね合わせたデイスポーザブルタイプのマ
スク(目付88g/m2 、厚み0.39mm)を比較例
2として用いる。
【0020】
【比較例3】ポリエステル繊維使い不織布(目付38g
/m2 、厚み0.24mm)を9枚重ね合わせた微粒子
防止マスクを比較例3として用いる。
【0021】
【比較例4】錦糸使いガーゼ(番手48/−、目付34
g/m2 、厚み0.2mm、経10本/cm×緯10本
/cmメッシュ)を10枚重ね合わせたマスクを比較例
4として用いる。以上の実施例、比較例について塵の防
塵性、圧力損失を評価した結果を表1に示す。尚、実施
例1及び比較例1については、洗濯による耐久性が充分
あることから洗濯50回後の塵の防塵性と圧力損失を評
価し表1に示す。又、比較例2、3、4、はデイスポー
ザブルタイプ及び洗濯の耐久性を有していないことより
洗濯50回後では破損した為評価出来なかった。
【0022】
【表1】
【0023】なお、防塵率、及び圧力損失は、JIS
Z−8901試験用ダスト13種B法の0.3μm平均
のステアリン酸エアゾルのダスト捕集効率測定及び圧力
損失測定により評価した。又、洗濯は家庭洗濯機法(浴
比1:50、洗剤ニュービーズ2g/l、本洗い5分、
すすぎ10分、脱水30秒、自然乾燥を一回分の条件と
する)により実施した。
【0024】表1からもわかるように本発明による防塵
マスクは従来品に比べ微細粒子径塵埃の防塵性が格段に
優れていることがわかる。又、洗濯50回後においても
その性能に大きな変化がないことがわかる。即ち、清浄
空間内で作業する人間の口から発生する微細粒子径塵埃
の透過抑制効果が格別優れているという事は、製品収率
の向上が期待できるばかりでなく空調費の削減にも寄与
し、又、洗濯して繰り返し使用が可能であることよりマ
スクにかかる経費の大幅な削減も期待されるものであ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明の防塵マスクは、微細粒子径塵埃
の残遊量が厳しく制限されているクリーンルーム内や、
病院で手術用などに使用したとき、人間から発生する塵
の透過抑制に極めて効果がある。しかも、繰り返し洗濯
を行っても塵の透過抑制効果が減少せず、マスクの形態
保持性が良好である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単繊維直径0.1〜5.0μmのメルト
    ブロー方式によって製造されたウエブまたはシートを一
    枚もしくは複数枚積層してなる繊維集合体の片面または
    両面に通気性を有するシートを接合一体化させた繊維構
    造物であって、超音波ウェルダーによる融着によって接
    合一体化が行われていることを特徴とする防塵マスク。
JP6081882A 1994-04-20 1994-04-20 防塵マスク Pending JPH06339542A (ja)

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JP6081882A JPH06339542A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 防塵マスク

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JP14758884A Division JPS6128009A (ja) 1984-07-18 1984-07-18 防塵マスク

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JPH06339542A true JPH06339542A (ja) 1994-12-13

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ID=13758832

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JP (1) JPH06339542A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004000255A (ja) * 1989-07-27 2004-01-08 Scios Inc 血管内皮細胞増殖因子の製造
JP2014111147A (ja) * 2014-01-08 2014-06-19 Kowa Company Ltd マスク
JP2021164914A (ja) * 2020-04-08 2021-10-14 ヤマシンフィルタ株式会社 マスク用濾材及びマスク
JP2022547496A (ja) * 2019-09-16 2022-11-14 ウル ヒョン、ハン 防塵マスク

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960129