JPH10272316A - ソックフィルター - Google Patents
ソックフィルターInfo
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- JPH10272316A JPH10272316A JP7819197A JP7819197A JPH10272316A JP H10272316 A JPH10272316 A JP H10272316A JP 7819197 A JP7819197 A JP 7819197A JP 7819197 A JP7819197 A JP 7819197A JP H10272316 A JPH10272316 A JP H10272316A
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Abstract
に優れ、かつ、微塵の捕集性に優れたソックフィルター
を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のソックフィルターは、ソックフィ
ルターが、メルトブロー不織布を濾布として使用し、そ
の支持体としてスパンポンド不織布を使用したことを特
徴とするものである。
Description
容量の空気を濾過、供給するに好適な空気清浄用ソック
フィルターに関する。
構成されたものがある。該織物で捕集性能を向上させる
には、ポアサイズを小さくするために織目を込ませた構
造とする必要があり、結果として、厚くて重い構成にな
り、コスト高にもなる。このため、経済的なことを考え
洗濯を行い再利用を行っているが、ソックフィルターの
長さは、通常5〜20mもあり容易ではなく、その上、
機械的捕集のため、特に微塵の捕集性に乏しいという欠
点があった。
技術の背景に鑑み、圧損が小さく、長期に亘って通気性
に優れ、かつ、微塵の捕集性に優れたソックフィルター
を提供せんとするものである。
成するために、次のような手段を採用する。すなわち、
本発明のソックフィルターは、ソックフィルターが、メ
ルトブロー不織布を濾布として使用し、その支持体とし
てスパンポンド不織布を使用したことを特徴とするもの
である。
亘って通気性に優れ、かつ、微塵の捕集性に優れたソッ
クフィルターを提供すべく、鋭意検討したところ、特定
な不織布を組み合わせたものが、かかる課題を一挙に解
決することを究明したものである。
を濾布として使用し、その支持体としてスパンポンド不
織布を使用することによって、本発明の課題を一挙に解
決するソックフィルターを提供することができることを
究明したものである。
維単糸が1本1本分布して均一度の高い繊維分散構造を
有する、ポアサイズの小さいシートを与えることができ
るので、結果として機械的捕集性能に優れたものを提供
し得たものである。
は、ポアサイズを小さくし易い上からメルトブロー不織
布が使用される。また、その支持体としては、シート強
度の高いスパンポンド不織布が使用される。
繊維径は、0.1d以下が好ましい。平均繊維径が0.
1d以上となると5ミクロン以下の微塵の捕集性が乏し
くなり好ましくない。望ましくは、平均繊維径が0.0
5d以下が好ましい。さらに望ましくは、平均繊維径が
0.03d以下が好ましい。しかしながら平均繊維径が
0.005d以下になるとシート強度が弱くなり、ソッ
クフィルターへの加工性が難しくなる。
る目付は、好ましくは200g/m2以下、さらに100g
/m2 以下がよい。ソックフィルターは、工場、居室な
どの一般には天井に近い部分作業の邪魔にならない箇所
に設置するが、目付が200g/m2 以上となると全体が
重くなり、セット治具などに特別な工夫が必要になると
いう問題がでてくる。
未延伸糸であるから、高風量の高空間の部屋に大容量の
空気を濾過、供給すると、風圧に耐えられなくなるの
で、通気性、強度の点から、該メルトブロー不織布の少
なくとも片面をスパンポンド不織布で強度補強したもの
が使用される。
は、通常の熱可塑性ポリマー、たとえばポリエステル、
ポリアミド、ポリプロピレンなどのホモポリマーおよび
それらの共重合体を素材として使用することができる。
また、これらの熱可塑性ポリマー繊維の混繊糸や、芯鞘
糸からなるものも使用することができる。これらの熱可
塑性ポリマーの中でも望ましくはポリプロピレンを素材
としたものが、積層加工上好ましい。
しくは5〜100g/m2 、さらに好ましくは10〜50
g/m2 がよい。5g/m2 以下になると目付斑の影響で部
分的に強度の不足する部分が発生する。なお、100g/
m2 を越えても性能上は問題ないがソックフィルターに
した時の重量が重くなり、施工性、コストの点から好ま
しくない。かかるスパンポンド不織布の通気量は、10
0cc/cm2 ・sec 以上の大きいものが主濾過層である
メルトブロー不織布の圧損や通気性を阻害しない上から
好ましい。
の繊維径としては、好ましくは0.7d〜10d程度の
ものが使用される。すなわち、かかるソックフィルター
の引っ張り強度は、好ましくは1kg/5cm幅以上、さらに
好ましくは3kg/5cm幅以上がソックフィルターにした時
に要求される。
の積層は、非接着状態でもよいが、好ましくは通常の結
合方法で結合したものが好ましく、縫製、さらには熱エ
ンボス、超音波接着、接着樹脂によるシンター接着、熱
接着シートによる接着、ウエルダーによる接着などの汎
用の方法による結合、積層したものが使用される。な
お、スパンポンド不織布がポリプロピレンで構成されて
いる場合は、メルトブロー不織布の製布時に捕集面にス
パンポンド不織布を供給する方法によれば、直接接着し
て積層させることができる。
S L−1096に基づいて測定される通気量が、好ま
しくは5〜100cc/cm2 ・sec 、さらに好ましくは
5〜50cc/cm2 ・sec 、特に好ましくは5〜30c
c/cm2 ・sec がよい。通気量が、100cc/cm2 ・
sec を越えると、不織布の繊維の均一度が低下すること
で、部屋の清浄度が改善されず、特に微塵が捕集できな
くなり、また、通気量が、5cc/cm2 ・sec 未満で
は、風の通過性が悪くなるため通過時の抵抗、すなわち
圧損が高くなり、運転エネルギーコストが高くなるし、
また、不織布に負荷が掛かるので、強度を強くする必要
がでてくるし、フィルター機能の面から濾過面積を広く
する必要があることから、ソックフィルターの長さを2
0m以上の長尺で、さらには径を大きくするなどの問題
が生じてくる。
トブロー不織布およびスパンポンド不織布としては、エ
レクトレット加工を施したものが好ましく使用される。
特に微塵の捕集性をより効果的に行うには、少なくとも
メルトブロー不織布にはエレクトレット加工が施されて
おり、半永久的に電気を帯びさせることが好ましい。エ
レクトレット加工の方法は、常法によればよく、たとえ
ばメルトブロー不織布をドラム状のアース電極に供給
し、3〜10cm離れた位置にワイヤー電極から直流の1
0〜40kvの高電圧を1〜10sec 程度印加することで
達成される。かかるエレクトレット加工は、メルトブロ
ー不織布単体でも、メルトブロー不織布とスパンポンド
不織布の積層体でも、いずれのシート状態でも施すこと
ができる。また、ソックフィルターを構成する不織布の
少なくとも一方に、抗菌加工、防カビ加工および消臭加
工の少なくとも1種の加工が施されているものが好まし
く、かかる空気清浄用ソックフィルターによれば、食品
加工工場など衛生を重んじる場所で好ましく使用され
る。かかる加工は、少なくともダストが付着するメルト
ブロー不織布に付与するのが好ましい。かかる抗菌加
工、防カビ加工としては、常法として使用されている方
法が適用でき、例えば特開平6−313269号公報、
特開昭59−86632号公報、特開昭59−1634
74号公報等に示されている薬剤を使用することができ
る。また、特開平6−313269号公報に示されるよ
うな薬剤をメルトブロー不織布、スパンポンド不織布に
練り込まれたものでも効果的であり好ましく使用され
る。
ソックフィルターは、通気量5〜100cc/cm3 ・se
c の範囲の通気性を有する上に、0.3〜0.5μの範
囲の大気塵ダストが5000〜2万個/ft3 以上存在す
る環境下において50%以上捕集することができる捕集
性能を有するという特徴を有するものである。
は、リオン社製パーティクルカウンターKC-01Bを使用し
て、大気塵で0.3μmがほぼ15000個/0.01f
t3 、2μmがほぼ100個/0.01ft3 の環境に、ソッ
クフィルターを設置し、送風機で30Nm3 /min の空
気を循環運転して、該ソックフィルターから噴出する空
気を測定フード内でフィルター表層部から5mm離れて設
置した該パーティクルカウンターの空気取り込み口から
取り入れ、送風機運転から10分後に測定して、下記計
算式により捕集性能(%)を求めることができる。
説明するが、本発明がこれら実施例により限定されるも
のではない。
し100本の繊維幅を測定し、中位値で示す。捕集性能
はリオン製パーティクルカウンターを使用した。また、
通気量は、JIS L−1096のフラジール法に基づ
いて測定した。
cc/cm2 ・sec のポリプロピレンメルトブロー不織布
を作成した。
ミクロンポリスチレン粒子を68%捕集する物であっ
た。この不織布に、繊度5デニール、目付20g/m2 、
通気量500cc/cm2 ・sec 以上のポリプロピレンス
パンポンド不織布で両面に熱エンボス加工し、空気清浄
用ソックフィルター基材を作成した。
であった。この基材で径が30cm、長さ10mのソック
フィルターをミシン縫製法により作成した。
3 /minの空気を循環送風し、ソックフィルターの2
m部分にダストカウンターを図1のように設置し、送風
機運転10分後清浄度を評価し、その結果を表1に示し
た。表1に示す通り良好な結果であった。
ピレンメルトブロー不織布を35kv/5cmの直流高電圧中
で5secエレクトレット化処理し、風速1.5m/min
で0.3ミクロンポリスチレン粒子を99.5%捕集す
る実施例1の不織布に、平均繊度5デニール、目付20
g/m2 、通気量500cc/cm2 ・secのポリプロピレ
ンスパンポンド不織布で両面に熱エンボス加工し、空気
清浄用ソックフィルター基材を作成した。この基材の通
気量は13cc/cm2 ・sec であった。
クフィルターをミシン縫製して作成した。ミシン縫製を
行う際特に丁重な扱いがをしなくてもソックフィルター
は製作できた。実施例1と同様の方法で清浄度を評価
し、その結果を表1に示した。表1から明らかなように
良好な結果を得た。
ピレンメルトブロー不織布に平均繊度5デニール、目付
20g/m2 、通気量500cc/cm2 ・sec 以上のポリ
プロピレンスパンポンド不織布を両面に熱エンボス加工
し、空気清浄用ソックフィルター基材を作成した。この
基材の通気量は130cc/cm2 ・secであった。
クフィルターをミシン掛けして作成した。
その結果を表1に示した。表1から明らかなように、ダ
スト粒子の大きい物は取れたが微塵の捕集性が乏しいも
のでった。
0デニール(フィラメント本数30本)、糸密度は、縦
本数が96本/インチ、横79本/インチ、目付98g/
m2 のポリエステル平織物を使用し、空気清浄用ソック
フィルター基材を作成した。この基材の通気量は27c
c/cm2 ・sec であった。
クフィルターをミシン掛けして作成した。ミシン縫製を
行う際特に丁重な扱いがをしなくてもソックフィルター
は製作できた。
その結果を表1に示した。しかしながら、この比較例の
場合は、通気量の割に空気清浄効果が乏しかった。
パーティクルカウンターKC-01Bを使用して、大気塵で
0.3μmPst標準ラテックスを使用し、ダスト濃度
を1万〜4万個/0.01ft3 の範囲で一定値に安定させ、
評価測定面積100cm2 に対し、風速1.5m/min に
なるよう調整し、不織布の上流、下流のダスト個数を5
回測定し、下記計算式により捕集性能(%)を求めた。
たポリエステル織物を酢酸ビニール系低融点パウダーを
7g/m2 用いて、シンター加工して積層し、ソックフ
ィルター基材を作成し、この基材を縫製して、ソックフ
ィルターを形成した。このソックフィルターは、捕集性
能は優れたものであったが、シンター加工で積層する場
合の加工張力での伸びに差があり、小皺が発生し、美観
の悪いものであった。
清浄を高風量で、微塵の捕捉、処理可能なフィルターを
提供することができる。
評価方法を示す概要図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ソックフィルターが、メルトブロー不織
布を濾布として使用し、その支持体としてスパンポンド
不織布を使用したことを特徴とするソックフィルター。 - 【請求項2】 該ソックフィルターが、メルトブロー不
織布とスパンポンド不織布の積層体である請求項1記載
のソックフィルター。 - 【請求項3】 該メルトブロー不織布および該スパンポ
ンド不織布の少なくとも一方が、ポリプロピレンを素材
とするものである請求項1記載のソックフィルター。 - 【請求項4】 該メルトブロー不織布が、JIS L−
1096に基づいて測定したとき、5〜50cc/cm2
・sec の通気量を有し、かつ、0.1d以下の平均繊維
径を有する目付200g/m2 以下のシートである請求項
1記載のソックフィルター。 - 【請求項5】 該メルトブロー不織布および該スパンポ
ンド不織布のうち、少なくともメルトブロー不織布が、
エレクトレット加工されているものである請求項1、3
〜4のいずれかに記載のソックフィルター。 - 【請求項6】 該ソックフィルターが、JIS L−1
096に基づいて測定される通気量が5〜100cc/
cm3 ・sec であり、かつ、0.3〜0.5μの範囲の大
気塵ダストが5000〜2万個/ft3 存在する環境下に
おいて50%以上捕集することができる捕集性能を有す
るものである請求項1〜5のいずれかに記載のソックフ
ィルター。 - 【請求項7】該ソックフィルターの少なくともメルトブ
ロー不織布が、抗菌加工、防カビ加工および消臭加工の
少なくとも1種の加工が施されているものである請求項
1〜5のいずれかに記載のソックフィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7819197A JP3275765B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ソックフィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7819197A JP3275765B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ソックフィルター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10272316A true JPH10272316A (ja) | 1998-10-13 |
JP3275765B2 JP3275765B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=13655110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7819197A Expired - Lifetime JP3275765B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | ソックフィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3275765B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006150273A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Toyobo Co Ltd | 耐紫外線性空調フィルター用濾材およびソックフィルター |
JP2007268417A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Toray Fine Chemicals Co Ltd | 成型フィルター |
JP2010119998A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Ambic Co Ltd | エレクトレット濾過布 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7819197A patent/JP3275765B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006150273A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Toyobo Co Ltd | 耐紫外線性空調フィルター用濾材およびソックフィルター |
JP2007268417A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Toray Fine Chemicals Co Ltd | 成型フィルター |
JP2010119998A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Ambic Co Ltd | エレクトレット濾過布 |
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Publication number | Publication date |
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JP3275765B2 (ja) | 2002-04-22 |
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