JPH0236574Y2 - - Google Patents

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JPH0236574Y2
JPH0236574Y2 JP1984044500U JP4450084U JPH0236574Y2 JP H0236574 Y2 JPH0236574 Y2 JP H0236574Y2 JP 1984044500 U JP1984044500 U JP 1984044500U JP 4450084 U JP4450084 U JP 4450084U JP H0236574 Y2 JPH0236574 Y2 JP H0236574Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、不織布を主体とするフイルターに関
するものである。
従来、乾式及び湿式の濾過に対して、種々の不
織布フイルターが使用されている。不織布のフイ
ルターは、織布製の濾過布等に較べ、濾過速度が
大きく、集塵効率も高く、フイルターとして優れ
ている。しかしながらその半面、表面付近に毛羽
が多数存在するため、その毛羽にダスト及びケー
キが絡みつき、長期間使用しているうちに濾過機
能が低下する。振動や逆圧などの機械的操作によ
つてこれらのダストやケーキを払い落とすことが
行われているが、充分ではなく、徐々にフイルタ
ー内部にダスト及びケーキが蓄積され、ついには
目詰まりによつて濾過機能を失つてしまう欠点が
あつた。
そこでこれらの欠点を解消するため、フイルタ
ーの表面の毛羽を押えて表面を平滑化し、ダスト
及びケーキの剥離性を改良することが提案されて
いる。
その一例として、ガスバーナー等により、フイ
ルターの表面の毛羽を焼いて平滑にする毛羽焼き
法が知られている。この方法により得られたフイ
ルターは、初期には相当程度の効果を発揮するも
のの、繰返し使用するうちに、毛羽焼きにより生
じた樹脂部が擦り落とされて新たに毛羽が生じ、
ついには通常の無処理の不織布と何ら変らない状
態になり、フイルターとしての性能の低下は避け
られない。
また他の例として、フイルターの表面を加熱ロ
ール等により押圧し、フイルターの表面の構成繊
維を熔融してフイルム状にする表面鏡面加工法が
知られている。この方法によれば、先の毛羽焼き
法に比べて表面の平滑性は優れているが、全面に
渡つて樹脂化されていないため、これも繰返しの
使用によつて、そのまま残つている繊維部から毛
羽の突出が見られ、ダスト及びケーキの剥離性の
悪化は避けられない。
また近年広く使用されている方法として、フイ
ルターの表面部分に低融点接着成分と高融点骨格
成分とよりなる複合繊維を使用した表皮層を形成
し、そのフイルターの表面を加熱して複合繊維を
融着することが行われている。その例として、特
開昭57−135021号が有る。この方法は繊維同志の
接着強度に優れ、通気性も確保でき、表面の耐摩
耗性も優れている。
しかしながらこのものにおいては、前記表皮層
を構成する複合繊維が全体に亙つて融着している
ので、フイルターとしての風合が非常に硬くな
る。特にフイルターを強く曲げたときに局部的に
ポツキリと折り曲つて角が立つ、いわゆる骨立ち
現象が生じる。そのため繰返しの振動や逆圧等の
機械的な操作に耐えられず、また縫製も容易でな
いのでバツグフイルター等に使用するのは極めて
困難であつた。
また風合を柔かくするために複合繊維に通常の
繊維を混合して使用することにより、前記骨立ち
現象をある程度解消させることができるが、この
通常の繊維は溶着に寄与しないので、毛羽立ちが
起り易く、ダスト及びケーキの剥離性が低下する
ことは避けられない。
本考案はかかる事情に鑑がみなされたものであ
つて、フイルター表面の毛羽立ちがなく、ダスト
及びケーキの剥離性が良好であり、また風合が柔
かくしなやかであつて骨立ちが生じることがな
く、繰返しの振動が逆圧にも耐えることのでき
る、新規なフイルターを提供することを目的とす
るものである。
而して本考案は、合成繊維の不織布の片面に合
成繊維の布帛を重ね合わせて、その不織布側から
ニードルパンチを施した基材層の前記布帛側に、
低融点接着成分と高融点骨格成分とよりなる芯鞘
型複合繊維よりなる、目付重量が10〜100g/m2
のウエブ又は不織布の表皮層を重ね合わせて、そ
の表皮層側からニードルパンチを施し、前記表皮
層の表面を加熱押圧して前記複合繊維を溶着して
なることを特徴とするものである。
以下、本考案の一実施例を、図面に従つて説明
する。第1図は、本考案のフイルターを示すもの
であつて、基材層1に表皮層2が重ね合わされて
いる。基材層1は、合成繊維の不織布3と、該不
織布3の片面上に重ね合わされた布帛4とよりな
り、前記表皮層2は前記布帛4の上に重ねられて
いる。
本考案における基材層1の不織布3は、合成樹
脂の短繊維又は長繊維よりなつていて、その合成
繊維の素材は何であつてもよく、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ
アクリロニトリル、芳香族ポリアミドなどが用い
られる。また不織布3の形態は特に限定されるも
のではないが、スパンボンド法により製造された
ものが好ましい。
また、基材層1の布帛4としては、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等
の、任意の合成繊維よりなる織布又は編物が使用
される。その組織としては、平織り、綾織り、朱
子織り等が用いられるが、フイルターの伸びを押
えるという意味から平織りの織布を使用するのが
好ましい。
基材層1は、前記不織布3の片面に布帛4が重
ね合わされ、不織布3側からニードルパンチが施
され、繊維が絡合されて一体の基材層1を形成し
ている。
表皮層2を形成する複合繊維5は、第2図に示
すような低融点接着成分6と高融点骨格成分7と
よりなる芯鞘型複合繊維であり、基材層1の構成
繊維と同系統の素材であることが好ましい。この
複合繊維をウエブ又は不織布の状態で前記基材層
1の布帛4側に重ね合わせ、表皮層2の側からニ
ードルパンチを施し、基材層1に一体に接合され
ている。
本考案においては、前記表皮層2の表面が金属
ゴムローラー等で加熱押圧され、表皮層2の複合
繊維5が低融点接着成分6が融着して鏡面加工が
施されている。
表皮層2は、その目付重量が10〜100g/m2
すべきである。その目付重量が10g/m2以下では
ニードルパンチにより基材層1の構成繊維が表皮
層2の表面に引出されて毛羽として残り、ダスト
及びケーキの剥離性が低下する。また100g/m2
を越えると、毛羽はなくなりダスト及びケーキの
剥離性は向上するが、風合が硬くなり、骨立ち現
象が生じ、繰返しの振動や逆圧等の機械的操作に
耐えない。
本考案によれば、表皮層2が複合繊維5のみに
より構成され、それが加熱押圧されているので、
毛羽がなくダスト及びケーキの剥離性に優れてい
る。またニードルパンチにより複合繊維5が基材
層1内にまで侵入しているが、表皮層2の表面付
近のみが熔融しており、基材層1内に侵入した複
合繊維5は原型を保つている。そのためフイルタ
ーの風合が硬くなることはなく、しなやかで骨立
ちを起すことはない。
また表皮層2の目付重量が比較的小さくその表
面が加熱押圧されているので、基材層1と表皮層
2との境界付近まで一部複合繊維5が熔融されて
おり、その熔融により基材層1と表皮層2とが溶
着され、接合力が大きい。
以下、本考案の具体的実施例を説明する。不織
布3として、目付重量300g/m2のポリエステル
スパンボンド不織布を使用し、その片面に、250
デニールのポリエステルフイラメント糸を、28×
28/inchの密度で織成した、目付重量70g/m2
平織り織布を重ね合わせ、その不織布側から、40
番の針で、密度90本/cm2、針深度14mmでニードル
パンチを施し、基材層1を構成する。
ポリエステル系芯鞘型複合繊維(ユニチカ珠式
会社製商品名メルテイ#4080)を、通常のカード
機により開繊、カード出しを行い、目付重量60
g/m2のウエブを得、これを前記基材層1の織布
上に載せながら、該ウエブ側から40番の針で、密
度100本/cm2、針深度10mmでニードルパンチを施
して、表皮層2を形成した。
然る後、125℃に加熱した金属ローラーと、常
温のペーパーローラーとが、上下に位置したカレ
ンダーロールに、前記表皮層2が金属ローラーに
接するように、線圧10Kg/cmの力の下に5m/
minの速度で通し、表皮層2の表面に鏡面加工を
施す。
得られたフイルターの強度は、たて方向が90
Kg/5cm幅、よこ方向が75Kg/5cm幅であり、5
%伸長時のモジユラスはたて方向が32Kg/5cm
幅、よこ方向が26Kg/5cm幅であつた。またその
通気度は20c.c./cm2/secであつた。またこのフイ
ルターを学振型染色摩擦堅牢度試験機に取付け、
重り200g、サンドペーパー180番、速度30往復/
minの条件で往復摩擦させたところ、5000回往復
後も目立つた毛羽の発生はなく、13000回摩擦後
においても層間剥がれを起すことがなく、耐摩耗
性及び接着性が非常に優れたものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のフイルターの断面図である。
第2図は本考案のフイルターの表皮層に使用する
複合繊維の断面図である。 1……基材層、2……表皮層、3……不織布、
4……布帛、5……複合繊維、6……低融点接着
成分、7……高融点骨格成分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成繊維の不織布の片面に合成繊維の布帛を重
    ね合わせて、その不織布側からニードルパンチを
    施した基材層の前記布帛側に、低融点接着成分と
    高融点骨格成分とよりなる芯鞘型複合繊維よりな
    る、目付重量が10〜100g/m2のウエブ又は不織
    布の表皮層を重ね合わせて、その表皮層側からニ
    ードルパンチを施し、前記表皮層の表面を加熱押
    圧して前記複合繊維を溶着してなることを特徴と
    する、フイルター。
JP1984044500U 1984-03-28 1984-03-28 フイルタ− Granted JPS60155920U (ja)

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JP1984044500U JPS60155920U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 フイルタ−

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JPS60155920U JPS60155920U (ja) 1985-10-17
JPH0236574Y2 true JPH0236574Y2 (ja) 1990-10-04

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JPS53137477A (en) * 1977-05-06 1978-11-30 Kanai Hiroyuki Unwoven fabriccmade filter

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