JP2613580B2 - 衛生用品の表面材及びその製造方法 - Google Patents
衛生用品の表面材及びその製造方法Info
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- JP2613580B2 JP2613580B2 JP63239978A JP23997888A JP2613580B2 JP 2613580 B2 JP2613580 B2 JP 2613580B2 JP 63239978 A JP63239978 A JP 63239978A JP 23997888 A JP23997888 A JP 23997888A JP 2613580 B2 JP2613580 B2 JP 2613580B2
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Description
本発明は、婦人用の生理帯や幼児又は病人の排尿・排
便用として用いられる使い捨ておむつ等の衛生用品の表
面材及びその製造方法に関し、特に高強度で且つ肌ざわ
りの良好な衛生用品の表面材及びその製造方法に関する
ものである。
便用として用いられる使い捨ておむつ等の衛生用品の表
面材及びその製造方法に関し、特に高強度で且つ肌ざわ
りの良好な衛生用品の表面材及びその製造方法に関する
ものである。
近年、使い捨ておむつ等の衛生用品の表面材として、
スパンボンド不織布及びメルトブロー不織布が用いられ
てきている。スパンボンド不織布を用いる例としては、
実公昭59−9620号公報に記載されており、またメルトブ
ロー不織布を用いる例としては、特開昭62−299501号公
報に記載されている。 スパンボンド不織布は、高分子原液を紡糸し更に延伸
した連続繊維を直接集積して得られるものである。スパ
ンボンド不織布の製造方法は公知であり、例えば特公昭
37−4993号公報,特公昭49−30861号公報等に記載され
ている。スパンボンド不織布を構成する連続繊維は延伸
されており、高分子鎖が配向して結晶化度が大きいの
で、高い強力を示す。従って、スパンボンド不織布自体
も強度が高いという長所がある。この長所を利用して、
衛生用品の表面材として用いられているわけであるが、
反面肌ざわりが悪いという短所がある。これは、スパン
ボンド不織布の製造上極細繊維を得ることが困難で、表
面が平滑に仕上がらないためである。 一方メルトブロー不織布は、高分子原液を細孔を通じ
て高速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得られた
極細繊維を集積してなるものである。メルトブロー不織
布の製造方法も公知であり、例えば特公昭56−33511号
公報,特公昭62−2062号公報に記載されている。メルト
ブロー不織布を構成する繊維は、一般的に繊維径が非常
に細い。従って、メルトブロー不織布の表面は平滑性に
優れ、肌ざわりが良好であるという長所がある。しかし
ながら、メルトブロー不織布を構成する極細繊維は、そ
の製造上十分に延伸されておらず低強度であり、従って
メルトブロー不織布自体も強度が低いという短所があ
る。 即ち、スパンボンド不織布を衛生用品の表面材として
用いた場合には肌ざわりが悪いという欠点があり、メル
トブロー不織布を衛生用品の表面材として用いた場合に
は強度が低いという欠点があったのである。
スパンボンド不織布及びメルトブロー不織布が用いられ
てきている。スパンボンド不織布を用いる例としては、
実公昭59−9620号公報に記載されており、またメルトブ
ロー不織布を用いる例としては、特開昭62−299501号公
報に記載されている。 スパンボンド不織布は、高分子原液を紡糸し更に延伸
した連続繊維を直接集積して得られるものである。スパ
ンボンド不織布の製造方法は公知であり、例えば特公昭
37−4993号公報,特公昭49−30861号公報等に記載され
ている。スパンボンド不織布を構成する連続繊維は延伸
されており、高分子鎖が配向して結晶化度が大きいの
で、高い強力を示す。従って、スパンボンド不織布自体
も強度が高いという長所がある。この長所を利用して、
衛生用品の表面材として用いられているわけであるが、
反面肌ざわりが悪いという短所がある。これは、スパン
ボンド不織布の製造上極細繊維を得ることが困難で、表
面が平滑に仕上がらないためである。 一方メルトブロー不織布は、高分子原液を細孔を通じ
て高速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得られた
極細繊維を集積してなるものである。メルトブロー不織
布の製造方法も公知であり、例えば特公昭56−33511号
公報,特公昭62−2062号公報に記載されている。メルト
ブロー不織布を構成する繊維は、一般的に繊維径が非常
に細い。従って、メルトブロー不織布の表面は平滑性に
優れ、肌ざわりが良好であるという長所がある。しかし
ながら、メルトブロー不織布を構成する極細繊維は、そ
の製造上十分に延伸されておらず低強度であり、従って
メルトブロー不織布自体も強度が低いという短所があ
る。 即ち、スパンボンド不織布を衛生用品の表面材として
用いた場合には肌ざわりが悪いという欠点があり、メル
トブロー不織布を衛生用品の表面材として用いた場合に
は強度が低いという欠点があったのである。
これらの欠点を解決するために、スパンボンド不織布
とメルトブロー不織布とを貼合すれば、肌ざわりが良く
且つ強度の高い表面材が得られると考えられる(例え
ば、特公昭60−11148号公報参照)。 しかしながら、メルトブロー不織布は強度が低いた
め、スパンボンド不織布との貼合工程に適用することは
困難であるということがあった。また、メルトブロー不
織布とスパンボンド不織布とを接着剤で貼合したとして
も、得られた表面材は接着剤の存在のため全体が硬化し
て風合が低下し、肌ざわりが悪くなるということがあっ
た。更に、メルトブロー不織布とスパンボンド不織布と
のいずれか一方を軟化又は溶融させ、両者を熱圧着して
表面材を得ることも考えられるが、軟化又は溶融させた
不織布が硬化して風合が低下し、肌ざわりが悪くなると
いうことがあった。 そこで、本発明はスパンボンド不織布とメルトブロー
不織布とをある特定の手段で接合することにより、風合
の低下を回避し、強度が高く且つ肌ざわりの良い衛生用
品の表面材を提供しようとするものである。
とメルトブロー不織布とを貼合すれば、肌ざわりが良く
且つ強度の高い表面材が得られると考えられる(例え
ば、特公昭60−11148号公報参照)。 しかしながら、メルトブロー不織布は強度が低いた
め、スパンボンド不織布との貼合工程に適用することは
困難であるということがあった。また、メルトブロー不
織布とスパンボンド不織布とを接着剤で貼合したとして
も、得られた表面材は接着剤の存在のため全体が硬化し
て風合が低下し、肌ざわりが悪くなるということがあっ
た。更に、メルトブロー不織布とスパンボンド不織布と
のいずれか一方を軟化又は溶融させ、両者を熱圧着して
表面材を得ることも考えられるが、軟化又は溶融させた
不織布が硬化して風合が低下し、肌ざわりが悪くなると
いうことがあった。 そこで、本発明はスパンボンド不織布とメルトブロー
不織布とをある特定の手段で接合することにより、風合
の低下を回避し、強度が高く且つ肌ざわりの良い衛生用
品の表面材を提供しようとするものである。
即ち本発明は、1〜4デニールのポリオレフィン系連
続繊維を集積して得られる目付8〜28g/m2のスパンボン
ド不織布と1デニール未満のポリオレフィン系極細繊維
を吹きつけると共に集積して得られる目付0.2〜10g/m2
のメルトブロー不織布との積層体であって、該スパンボ
ンド不織布と該メルトブロー不織布との接合は、集積前
の該ポリオレフィン系極細繊維が粘着性を呈している間
に該ポリオレフィン系連続繊維と接触させることによっ
て行うことを特徴とする使い捨ておむつ等の衛生用品の
表面材及びその製造方法に関するものである。 まず、本発明においてはスパンボンド不織布を準備す
る。このスパンボンド不織布は、1〜4デニールのポリ
オレフィン系連続繊維を集積してなるものである。スパ
ンボンド法を用いる場合、1デニール未満のポリオレフ
ィン系連続繊維を得ることは困難である。また、ポリオ
レフィン系連続繊維が4デニールを超えると、繊維の剛
性が大きくなり、風合の低下につながるので好ましくな
い。スパンボンド不織布の目付は8〜28g/m2である。目
付が8g/m2未満になると、不織布が薄くなって強度が低
下するので好ましくない。また、目付が28g/m2を超える
と、尿等の透過性が阻害されるため好ましくない。 このスパンボンド不織布の表面に、メルトブロー法に
より得られたポリオレフィン系極細繊維を吹きつけてメ
ルトブロー不織布を接合する。メルトブロー法により得
られたポリオレフィン系極細繊維は、1デニール未満で
ある。極細繊維が1デニール以上であると、これを集積
して得られるメルトブロー不織布の表面の平滑性が低下
するので好ましくない。また、メルトブロー不織布の目
付は0.2〜10g/m2である。目付が0.2g/m2未満であると不
織布が薄すぎて、スパンボンド不織布の表面の平滑性の
悪さがそのまま発現してしまうので好ましくない。一
方、目付が10g/m2を超えると、尿等の透過性が阻害され
るため好ましくない。 ここで、メルトブロー法により得られた極細繊維は、
それが未だ粘着性を呈している間に、スパンボンド不織
布の表面に吹きつけられ、連続繊維と接触することが本
発明では重要である。これにより、極細繊維はその粘着
性によってスパンボンド不織布の構成繊維である連続繊
維と接着し、且つ極細繊維はスパンボンド不織布の表面
上に集積されてメルトブロー不織布となる。また、極細
繊維も連続繊維も両者ともポリオレフィン系のものであ
るため、親和性が良好で両者の接着強度は高くなり、良
好な接合強度が得られる。 このようにして得られたスパンボンド不織布とメルト
ブロー不織布との積層体は、そのまま又は後加工を施し
て、衛生用品の表面材として用いられる。後加工として
は、積層体の表面の安定性を向上させるためにロール間
で加熱又は加圧処理をしてもよい。また、部分的な熱圧
着(エンボス)を施して、部分的にスパンボンド不織布
とメルトブロー不織布とを接着させ、積層体の接合強度
を高めてもよい。更に、積層体の透水性を向上させるた
めに界面活性剤を付与してもよく、積層体の柔軟性を向
上させるために柔軟剤を付与してもよい。また、積層体
の表面の毛羽立ちを抑えるため、少量の接着剤を付与し
てもよい。 本発明に係る表面材は、スパンボンド不織布とメルト
ブロー不織布との積層体よりなり、そのメルトブロー不
織布側が肌に接するようにして衛生用品の表面材として
用いられる。
続繊維を集積して得られる目付8〜28g/m2のスパンボン
ド不織布と1デニール未満のポリオレフィン系極細繊維
を吹きつけると共に集積して得られる目付0.2〜10g/m2
のメルトブロー不織布との積層体であって、該スパンボ
ンド不織布と該メルトブロー不織布との接合は、集積前
の該ポリオレフィン系極細繊維が粘着性を呈している間
に該ポリオレフィン系連続繊維と接触させることによっ
て行うことを特徴とする使い捨ておむつ等の衛生用品の
表面材及びその製造方法に関するものである。 まず、本発明においてはスパンボンド不織布を準備す
る。このスパンボンド不織布は、1〜4デニールのポリ
オレフィン系連続繊維を集積してなるものである。スパ
ンボンド法を用いる場合、1デニール未満のポリオレフ
ィン系連続繊維を得ることは困難である。また、ポリオ
レフィン系連続繊維が4デニールを超えると、繊維の剛
性が大きくなり、風合の低下につながるので好ましくな
い。スパンボンド不織布の目付は8〜28g/m2である。目
付が8g/m2未満になると、不織布が薄くなって強度が低
下するので好ましくない。また、目付が28g/m2を超える
と、尿等の透過性が阻害されるため好ましくない。 このスパンボンド不織布の表面に、メルトブロー法に
より得られたポリオレフィン系極細繊維を吹きつけてメ
ルトブロー不織布を接合する。メルトブロー法により得
られたポリオレフィン系極細繊維は、1デニール未満で
ある。極細繊維が1デニール以上であると、これを集積
して得られるメルトブロー不織布の表面の平滑性が低下
するので好ましくない。また、メルトブロー不織布の目
付は0.2〜10g/m2である。目付が0.2g/m2未満であると不
織布が薄すぎて、スパンボンド不織布の表面の平滑性の
悪さがそのまま発現してしまうので好ましくない。一
方、目付が10g/m2を超えると、尿等の透過性が阻害され
るため好ましくない。 ここで、メルトブロー法により得られた極細繊維は、
それが未だ粘着性を呈している間に、スパンボンド不織
布の表面に吹きつけられ、連続繊維と接触することが本
発明では重要である。これにより、極細繊維はその粘着
性によってスパンボンド不織布の構成繊維である連続繊
維と接着し、且つ極細繊維はスパンボンド不織布の表面
上に集積されてメルトブロー不織布となる。また、極細
繊維も連続繊維も両者ともポリオレフィン系のものであ
るため、親和性が良好で両者の接着強度は高くなり、良
好な接合強度が得られる。 このようにして得られたスパンボンド不織布とメルト
ブロー不織布との積層体は、そのまま又は後加工を施し
て、衛生用品の表面材として用いられる。後加工として
は、積層体の表面の安定性を向上させるためにロール間
で加熱又は加圧処理をしてもよい。また、部分的な熱圧
着(エンボス)を施して、部分的にスパンボンド不織布
とメルトブロー不織布とを接着させ、積層体の接合強度
を高めてもよい。更に、積層体の透水性を向上させるた
めに界面活性剤を付与してもよく、積層体の柔軟性を向
上させるために柔軟剤を付与してもよい。また、積層体
の表面の毛羽立ちを抑えるため、少量の接着剤を付与し
てもよい。 本発明に係る表面材は、スパンボンド不織布とメルト
ブロー不織布との積層体よりなり、そのメルトブロー不
織布側が肌に接するようにして衛生用品の表面材として
用いられる。
ポリプロピレン樹脂(メルトインデックス30)を280
℃に加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸及び延伸して
所定のデニールの連続繊維を得、これをコレクターワイ
ヤー上で集積してシート化し、第1表に示す如く各種の
スパンボンド不織布を得た。 次に、ポリプロピレン樹脂(メルトインデックス13
0)を290℃に加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸口を
通して、高温の高速熱風で樹脂を吹き飛ばして、所定の
デニールの極細繊維を得、これをスパンボンド不織布表
面に吹きつけて、第1表に示す如く各種のメルトブロー
不織布を得た。なお、紡糸口からスパンボンド不織布表
面までの距離は15cmであった。 比較のため、本発明の範囲外の積層体を第1表に示す
如く得た。また、上記と同一の方法でスパンボンド不織
布のみ及びメルトブロー不織布のみの各種を第1表に示
す如く得た。 なお、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布及び
その積層体には、後加工としてロール間で加工した(実
施例1〜6、実施例9及び10、比較例8〜11)もの、及
び120℃のエンボスロールで加熱加圧した(実施例7及
び8、比較例7)ものを用いた。 これらの実施例に係る表面材や比較例に係るものの嵩
高性,地合,表面柔軟性を測定した。その結果を第2表
に示す。 なお、嵩高性等は下記の試験方法により測定した。 ・嵩高性;手触りによる官能検査で試験した。 ◎…非常に良い,○…良い,△…やや悪い,×…悪い ・地合;目視によって試験した。 ◎…非常に良い,○…良い,△…やや悪い,×…悪い ・表面柔軟性;手触りによる官能検査で試験した。 ◎…非常に良い,○…良い,△…やや悪い,×…悪い これらの試験結果から明らかなとおり、実施例に係る
表面材は嵩高性,地合,表面柔軟性のすべてがバランス
よく、向上している。これに対し、比較例に係る表面材
は前記の性能のバランスが悪いことが判る。
℃に加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸及び延伸して
所定のデニールの連続繊維を得、これをコレクターワイ
ヤー上で集積してシート化し、第1表に示す如く各種の
スパンボンド不織布を得た。 次に、ポリプロピレン樹脂(メルトインデックス13
0)を290℃に加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸口を
通して、高温の高速熱風で樹脂を吹き飛ばして、所定の
デニールの極細繊維を得、これをスパンボンド不織布表
面に吹きつけて、第1表に示す如く各種のメルトブロー
不織布を得た。なお、紡糸口からスパンボンド不織布表
面までの距離は15cmであった。 比較のため、本発明の範囲外の積層体を第1表に示す
如く得た。また、上記と同一の方法でスパンボンド不織
布のみ及びメルトブロー不織布のみの各種を第1表に示
す如く得た。 なお、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布及び
その積層体には、後加工としてロール間で加工した(実
施例1〜6、実施例9及び10、比較例8〜11)もの、及
び120℃のエンボスロールで加熱加圧した(実施例7及
び8、比較例7)ものを用いた。 これらの実施例に係る表面材や比較例に係るものの嵩
高性,地合,表面柔軟性を測定した。その結果を第2表
に示す。 なお、嵩高性等は下記の試験方法により測定した。 ・嵩高性;手触りによる官能検査で試験した。 ◎…非常に良い,○…良い,△…やや悪い,×…悪い ・地合;目視によって試験した。 ◎…非常に良い,○…良い,△…やや悪い,×…悪い ・表面柔軟性;手触りによる官能検査で試験した。 ◎…非常に良い,○…良い,△…やや悪い,×…悪い これらの試験結果から明らかなとおり、実施例に係る
表面材は嵩高性,地合,表面柔軟性のすべてがバランス
よく、向上している。これに対し、比較例に係る表面材
は前記の性能のバランスが悪いことが判る。
以上説明したように、本発明に係る衛生用品の表面材
は、ある特定のスパンボンド不織布とある特定のメルト
ブロー不織布との積層体よりなるので、スパンボンド不
織布の高い引張強度と嵩高性及びメルトブロー不織布の
表面柔軟性と良好な地合や風合が付与される。従って、
肌に接する側にメルトブロー不織布を配置して衛生用品
の表面材として使用すれば、破れにくく且つ肌ざわりが
良いという効果を奏する。 そして、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布と
は、メルトブロー法により吹きつけられた極細繊維が未
だ粘着性を呈している間にスパンボンド不織布を構成す
る連続繊維と接触する。加えて、極細繊維も連続繊維も
ポリオレフィン系のもので親和性が良好なため、両繊維
は強固に接着する。従って、スパンボンド不織布とメル
トブロー不織布との積層接合は、接着剤を使用したり又
はいずれかの不織布を軟化若しくは溶融させたりして行
う必要がない。依って、全体の風合を損なうことなく両
不織布を積層接合でき、得られた表面材の全体の風合も
良好であるという効果を奏する。 また、本発明に係る衛生用品の表面材の製造方法は、
スパンボンド不織布の表面に、ある特定の状態でメルト
ブロー法により得られた極細繊維を吹きつけるという方
法なので、スパンボント不織布とメルトブロー不織布と
を別々に作成する必要がない。従って、本発明に係る衛
生用品の表面材の製造方法は、工程が合理化できるとい
う効果を奏する。
は、ある特定のスパンボンド不織布とある特定のメルト
ブロー不織布との積層体よりなるので、スパンボンド不
織布の高い引張強度と嵩高性及びメルトブロー不織布の
表面柔軟性と良好な地合や風合が付与される。従って、
肌に接する側にメルトブロー不織布を配置して衛生用品
の表面材として使用すれば、破れにくく且つ肌ざわりが
良いという効果を奏する。 そして、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布と
は、メルトブロー法により吹きつけられた極細繊維が未
だ粘着性を呈している間にスパンボンド不織布を構成す
る連続繊維と接触する。加えて、極細繊維も連続繊維も
ポリオレフィン系のもので親和性が良好なため、両繊維
は強固に接着する。従って、スパンボンド不織布とメル
トブロー不織布との積層接合は、接着剤を使用したり又
はいずれかの不織布を軟化若しくは溶融させたりして行
う必要がない。依って、全体の風合を損なうことなく両
不織布を積層接合でき、得られた表面材の全体の風合も
良好であるという効果を奏する。 また、本発明に係る衛生用品の表面材の製造方法は、
スパンボンド不織布の表面に、ある特定の状態でメルト
ブロー法により得られた極細繊維を吹きつけるという方
法なので、スパンボント不織布とメルトブロー不織布と
を別々に作成する必要がない。従って、本発明に係る衛
生用品の表面材の製造方法は、工程が合理化できるとい
う効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 5/08 A41B 13/02 E
Claims (2)
- 【請求項1】1〜4デニールのポリオレフィン系連続繊
維を集積して得られる目付8〜28g/m2のスパンボンド不
織布と1デニール未満のポリオレフィン系極細繊維を吹
きつけると共に集積して得られる目付0.2〜10g/m2のメ
ルトブロー不織布との積層体であって、該スパンボンド
不織布と該メルトブロー不織布との接合は、集積前の該
ポリオレフィン系極細繊維が粘着性を呈している間に該
ポリオレフィン系連続繊維と接触させることによって行
うことを特徴とする使い捨ておむつ等の衛生用品の表面
材。 - 【請求項2】メルトブロー法により得られた1デニール
未満のポリオレフィン系極細繊維を、該ポリオレフィン
系極細繊維が未だ粘着性を呈している間に、1〜4デニ
ールのポリオレフィン系連続繊維を集積して得られる目
付8〜28g/m2のスパンボンド不織布の表面に、吹きつけ
ると共に集積して目付0.2〜10g/m2のメルトブロー不織
布を得ることを特徴とするスパンボンド不織布とメルト
ブロー不織布とが接合されてなる使い捨ておむつ等の衛
生用品の表面材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63239978A JP2613580B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 衛生用品の表面材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63239978A JP2613580B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 衛生用品の表面材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0288056A JPH0288056A (ja) | 1990-03-28 |
JP2613580B2 true JP2613580B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=17052657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63239978A Expired - Fee Related JP2613580B2 (ja) | 1988-09-26 | 1988-09-26 | 衛生用品の表面材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2613580B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH09105060A (ja) * | 1995-10-09 | 1997-04-22 | Chisso Corp | 積層不織布およびその製法 |
JP2003235896A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-26 | Daio Paper Corp | 不織布を有する吸収性物品及びその製造方法 |
EP2338678A3 (en) | 2003-04-22 | 2012-12-19 | Asahi Kasei Fibers Corporation | High tenacity nonwoven fabric |
US8328782B2 (en) * | 2005-02-18 | 2012-12-11 | The Procter & Gamble Company | Hydrophobic surface coated light-weight nonwoven laminates for use in absorbent articles |
CN102115954B (zh) * | 2010-12-27 | 2013-05-15 | 杨丽娜 | 一种高阻隔无纺布复合材料及其制造方法和专用设备 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6011148A (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-21 | Shimadzu Corp | X線回折装置 |
JPS6192667A (ja) * | 1984-08-10 | 1986-05-10 | キンバリ− クラ−ク コ−ポレ−シヨン | 生理用ナプキン |
JPS62183831A (ja) * | 1986-01-13 | 1987-08-12 | キンバリ− クラ−ク コ−ポレ−シヨン | 除塵布 |
-
1988
- 1988-09-26 JP JP63239978A patent/JP2613580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50121570A (ja) * | 1974-03-12 | 1975-09-23 | ||
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0288056A (ja) | 1990-03-28 |
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