JPH02112458A - 不織積層体の製造方法 - Google Patents
不織積層体の製造方法Info
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- JPH02112458A JPH02112458A JP63262460A JP26246088A JPH02112458A JP H02112458 A JPH02112458 A JP H02112458A JP 63262460 A JP63262460 A JP 63262460A JP 26246088 A JP26246088 A JP 26246088A JP H02112458 A JPH02112458 A JP H02112458A
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Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、主として、婦人用の住理帯や幼児又は病人の
排尿・排便用として用いられる使い捨ておむつ等の衛生
用品の表面材の製造方法に関し、特に高強度で且つ肌ざ
わりの良好な衛生用品の表面材の製造方法に関するもの
である。
排尿・排便用として用いられる使い捨ておむつ等の衛生
用品の表面材の製造方法に関し、特に高強度で且つ肌ざ
わりの良好な衛生用品の表面材の製造方法に関するもの
である。
近年、使い捨ておむつ等の衛生用品の表面材として、ス
パンボンド不織布及びメルトブロー不繊布が用いられて
きている。スパンボンド不織布を用いる例としては、実
公昭59−9620号公報に記載されており、またメル
トブロー不織布を用いる例としては、特開昭62−29
9501号公報に記載されている。 スパンボンド不織布は、高分子原液を紡糸し更に延伸し
た連続繊維を直接集積して得られるものである。スパン
ボンド不織布の製造方法は公知であり、例えば特公昭3
7−4993号公報、特公昭49−30861号公報等
に記載されている。スパンボンド不繊布を構成する連続
繊維は延伸されており、高分子鎖が配向して結晶化度が
大きいので、高い強力を示す。従って、スパンボンド不
織布自体も強度が高いという長所がある。この長所を利
用して、衛生用品の表面材として用いられているわけで
あるが、反面肌ざわりが悪いという短所がある。これは
、スパンボンド不織布の製造上極細繊維を得ることが困
難で、表面が平滑に仕上がらないためである。即ち、ス
パンボンド不織布の表面は連続繊維が存在する部分とそ
の繊維間隙との凹凸差が、連続繊維の繊維径が太いため
顕著に発現するのである。 一方メルトブロー不織布は、高分子原液を細孔を通じて
高速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得られた極
細繊維を集積してなるものである。 メルトブロー不織布の製造方法も公知であり、例えば特
公昭56−33511号公報、特公昭62−2062号
公報に記載されている。メルトブロー不織布を構成する
繊維は、一般的に繊維径が非常に細い。従って、スパン
ボンド不織布の場合に比べて、メルトブロー不織布の表
面ば平滑性に優れ、肌ざわりが良好であるという長所が
ある。
パンボンド不織布及びメルトブロー不繊布が用いられて
きている。スパンボンド不織布を用いる例としては、実
公昭59−9620号公報に記載されており、またメル
トブロー不織布を用いる例としては、特開昭62−29
9501号公報に記載されている。 スパンボンド不織布は、高分子原液を紡糸し更に延伸し
た連続繊維を直接集積して得られるものである。スパン
ボンド不織布の製造方法は公知であり、例えば特公昭3
7−4993号公報、特公昭49−30861号公報等
に記載されている。スパンボンド不繊布を構成する連続
繊維は延伸されており、高分子鎖が配向して結晶化度が
大きいので、高い強力を示す。従って、スパンボンド不
織布自体も強度が高いという長所がある。この長所を利
用して、衛生用品の表面材として用いられているわけで
あるが、反面肌ざわりが悪いという短所がある。これは
、スパンボンド不織布の製造上極細繊維を得ることが困
難で、表面が平滑に仕上がらないためである。即ち、ス
パンボンド不織布の表面は連続繊維が存在する部分とそ
の繊維間隙との凹凸差が、連続繊維の繊維径が太いため
顕著に発現するのである。 一方メルトブロー不織布は、高分子原液を細孔を通じて
高速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得られた極
細繊維を集積してなるものである。 メルトブロー不織布の製造方法も公知であり、例えば特
公昭56−33511号公報、特公昭62−2062号
公報に記載されている。メルトブロー不織布を構成する
繊維は、一般的に繊維径が非常に細い。従って、スパン
ボンド不織布の場合に比べて、メルトブロー不織布の表
面ば平滑性に優れ、肌ざわりが良好であるという長所が
ある。
このようなことから1、スパンボンド不織布の表面にメ
ルトブロー不織布を積層すれば、肌ざわりが良く且つ高
強度の表面材が得られると考えられる(例えば、特公昭
60−11148号公報参照)。 しかしながら、メルトブロー不織布は強度が低いため、
スパンボンド不織布との貼合工程に適用することは困難
であるということがあった。また、メルトブロー不織布
とスパンボンド不織布とを接着剤で貼合したとしても、
得られた表面材は接着剤の存在のため全体が硬化して風
合が低下し、肌ざわりが悪くなるということがあった。 更に、メルトブロー不織布とスパンボンド不織布とのい
ずれか一方を軟化又は溶融させ、両者を熱圧着して表面
材を得るこ七も考えられるが、軟化又は溶融させた不織
布が硬化して風合が低下し、肌ざわりが悪くなるという
ことがあった。 また、仮に風合を損なうことなく、スパンボンド不織布
とメルトブロー不織布とを貼合又は積層したとしても、
両手織布の接合強度が低く、節単に剥離してしまうとい
うことがあった。 そこで、本発明者等は鋭意研究した結果、メルトブロー
不織布の製造方法であるメルトブロー法を、ある特定の
手段でスパンボンド不織布の表面に適用することにより
、風合の低下を回避し且つ肌ざわりが良く、更にスパン
ボンド不織布とメルトブロー不織布との接合強度の高い
衛生用品の表面材が得られることを見出し、本発明に到
ったのである。
ルトブロー不織布を積層すれば、肌ざわりが良く且つ高
強度の表面材が得られると考えられる(例えば、特公昭
60−11148号公報参照)。 しかしながら、メルトブロー不織布は強度が低いため、
スパンボンド不織布との貼合工程に適用することは困難
であるということがあった。また、メルトブロー不織布
とスパンボンド不織布とを接着剤で貼合したとしても、
得られた表面材は接着剤の存在のため全体が硬化して風
合が低下し、肌ざわりが悪くなるということがあった。 更に、メルトブロー不織布とスパンボンド不織布とのい
ずれか一方を軟化又は溶融させ、両者を熱圧着して表面
材を得るこ七も考えられるが、軟化又は溶融させた不織
布が硬化して風合が低下し、肌ざわりが悪くなるという
ことがあった。 また、仮に風合を損なうことなく、スパンボンド不織布
とメルトブロー不織布とを貼合又は積層したとしても、
両手織布の接合強度が低く、節単に剥離してしまうとい
うことがあった。 そこで、本発明者等は鋭意研究した結果、メルトブロー
不織布の製造方法であるメルトブロー法を、ある特定の
手段でスパンボンド不織布の表面に適用することにより
、風合の低下を回避し且つ肌ざわりが良く、更にスパン
ボンド不織布とメルトブロー不織布との接合強度の高い
衛生用品の表面材が得られることを見出し、本発明に到
ったのである。
【課題を解決するための手段及び作用】即ち本発明は、
メルトブロー法により得られた極細繊維を、該極細繊維
が未だ粘着性を呈している間に、スパンボンド不織布の
表面に高速ガスと共に吹きつけ、且つ該スパンボンド不
織布の裏面より該高速ガスを吸引することにより、該ス
パンボンド不織布−Fに該極細繊維を集積させてメルト
ブロー不織布を得、且つ該スパンボンド不織布と該メル
トブロー不織布とが機械的投錨部分を伴って接合されて
いることを特徴とする不織積層体の製造方法に関するも
のである。 本発明に係る不織積層体の製造方法を工程順に説明すれ
ば、以下のとおりである。 まず、本発明においてはスパンボンド不織布を準備する
6スパンボンド不織布を構成する連続繊維としては、ポ
リオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド
系繊維等種々の繊維を用いることができる。 スパンボンド不織布を構成する連続繊維のデニールは、
1〜4デニールが好ましい。1デニ一ル未満の連続繊維
を得ることは、スパンボンド法では一般的に合理的では
ない。また、4デニールを超えると、繊維の剛性が大き
くなり、風合の低下につながる傾向が生じる。更に、ス
パンボンド不織布の目付は8〜28g/rrrが好まし
い。目付が8g/n(未満になると、不織布が薄くなっ
て強度が低下する傾向となる。また、目付が28g/n
(を超えると、衛生用品の表面材として使用した場合に
、尿等の透過性が阻害される傾向となる。 このスパンボンド不織布の表面に、メルトブロー法によ
り得られた極細繊維を高速ガスと共に吹きつける。ここ
で、高速ガスは極細繊維を得る際に用いるものを使用す
ればよい。即ち、メルトブロー法は、高分子原液を細孔
を通じて高速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばすとい
う方法であり、このときの高速ガスを用いてスパンボン
ド不織布の表面に極細繊維を吹きつければよい。高速ガ
スとしては、速度10〜100m/sec、程度の加熱
又は非加熱の空気が用いられる。また、空気よりも不活
性な窒素ガスやアルゴンガス等も用いられる。 極細繊維としては、ポリオレフィン系繊維、ポリエステ
ル系繊維、ポリアミド系繊維等種々の繊維を用いること
ができる。また、極m繊維のデニールは、1デニ一ル未
満であるのが好ましい。極細繊維が1デニ一ル以上であ
ると、スパンボンド不織布の表面の繊維間隙に極細繊維
が埋太しに(くなるという傾向が生じる。スパンボンド
不織布表面への極細繊維の吹きつけ量は0.2〜10g
/r+(程度であるのが好ましい。極細繊維の吹きつけ
量が0.2g/+yf未満であると、スパンボンド不織
布の表面上に不織布様のシートが形成されにくいという
傾向が生じる。また、0.2〜10g10f程度吹きつ
ければ、スパンボンド不織布の表面上に不織布様のシー
トが形成でき、肌ざわりが向上する。 従って10g/mを超えて吹きつけても、得られる不織
積層体の性能等の更なる向上が期待できず、合理的では
ない。 本発明においては、極細繊維の吹きつけの際、この極細
繊維は未だ粘着性を呈していなければならない。これに
より、極細繊維はその粘着性によってスパンボンド不織
布の構成繊維である連続繊維と接着し、極細繊維の集積
体であるメルトブロー不織布とスパンボンド不織布とは
接合するのである。なお、この際、スパンボンド不織布
を構成する連続繊維と極細繊維とを同種のもの、例えば
両者ともポリオレフィン系繊維を用いれば、親和性が良
好で側繊維の接着力が向上し、強度の高い接合が図れる
ので好ましい。 更に、本発明においては、極細繊維をスパンボンド不織
布の表面に吹きつける際、用いた高速ガスをスパンボン
ド不織布の裏面から吸引しなければならない。この吸引
により、スパンボンド不織布の表面に吹きつけられた多
数の極細繊維の一部は、スパンボンド不織布の表面の繊
維間隙に埋入する。吸引は、スパンボンド不繊布の裏面
に配置された吸引ボックスで行うのが一般的であり、ま
た吸引力は100〜150mmI□O程度が好ましい。 このようにして、スパンボンド不織布上に、極細繊維が
集積されたメルトブロー不織布が得られる。極細繊維は
、未だ粘着性を呈している間にスパンボンド不織布面に
接するので、その極細繊維の粘着性によって、スパンボ
ンド不織布とメルトブロー不織布とは接合する。そして
更に、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とは機
械的投錨部分をも伴って接合されている。この機械的投
錨部分は、スパンボンド不織布表面に吹きつけられた多
数の極細繊維の一部が、スパンボンド不織布表面の繊維
間隙に埋入することによって形成されるものである。従
って、得られた不織積層体は、スパンボンド不織布とメ
ルトブロー不織布とが主として極細繊維の自己接着力に
よって接合されると共に、メルトブロー不織布からスパ
ンボンド不織布内に進入する極細繊維による機械的投錨
部分によって接合されている。 本発明に係る製造方法で得られた不織積層体は、そのま
ま又は後加工を施して、例えば衛生用品の表面材として
用いられる。後加工としては、不織積層体の表面の安定
性を向上させるためにロール間で加熱又は加圧処理をし
てもよい。また、部分的な熱圧着(エンボス)を施して
、部分的にスパンボンド不織布と極細繊維の集積体であ
るメルトブロー不織布とを接着させ、不織積層体の接合
強度を高めてもよい。更に、不織積層体の透水性を向上
させるために界面活性剤を付与してもよく、不織積層体
の柔軟性を向上させるために柔軟剤を付与してもよい。 また、不織積層体の表面の毛羽立ちを抑えるため、少量
の接着剤を付与してもよい。 本発明に係る製造方法で得られた不織積層体は、極細繊
維の集積体であるメルトブロー不織布側が肌に接するよ
うにして、例えば衛生用品の表面材として用いられる。 また、スパンボンド不織布の両面に極細繊維を集積して
、衛生用品の表面材として用いてもよい。 なお、以上主に、本発明に係る製造方法により得られた
不織積層体が衛生用品の表面材として用いられる場合を
説明したが、この不織積層体は集塵フィルター、雑巾、
包帯、衣料用生地等各種の用途に用いられ得るものであ
る。
メルトブロー法により得られた極細繊維を、該極細繊維
が未だ粘着性を呈している間に、スパンボンド不織布の
表面に高速ガスと共に吹きつけ、且つ該スパンボンド不
織布の裏面より該高速ガスを吸引することにより、該ス
パンボンド不織布−Fに該極細繊維を集積させてメルト
ブロー不織布を得、且つ該スパンボンド不織布と該メル
トブロー不織布とが機械的投錨部分を伴って接合されて
いることを特徴とする不織積層体の製造方法に関するも
のである。 本発明に係る不織積層体の製造方法を工程順に説明すれ
ば、以下のとおりである。 まず、本発明においてはスパンボンド不織布を準備する
6スパンボンド不織布を構成する連続繊維としては、ポ
リオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド
系繊維等種々の繊維を用いることができる。 スパンボンド不織布を構成する連続繊維のデニールは、
1〜4デニールが好ましい。1デニ一ル未満の連続繊維
を得ることは、スパンボンド法では一般的に合理的では
ない。また、4デニールを超えると、繊維の剛性が大き
くなり、風合の低下につながる傾向が生じる。更に、ス
パンボンド不織布の目付は8〜28g/rrrが好まし
い。目付が8g/n(未満になると、不織布が薄くなっ
て強度が低下する傾向となる。また、目付が28g/n
(を超えると、衛生用品の表面材として使用した場合に
、尿等の透過性が阻害される傾向となる。 このスパンボンド不織布の表面に、メルトブロー法によ
り得られた極細繊維を高速ガスと共に吹きつける。ここ
で、高速ガスは極細繊維を得る際に用いるものを使用す
ればよい。即ち、メルトブロー法は、高分子原液を細孔
を通じて高速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばすとい
う方法であり、このときの高速ガスを用いてスパンボン
ド不織布の表面に極細繊維を吹きつければよい。高速ガ
スとしては、速度10〜100m/sec、程度の加熱
又は非加熱の空気が用いられる。また、空気よりも不活
性な窒素ガスやアルゴンガス等も用いられる。 極細繊維としては、ポリオレフィン系繊維、ポリエステ
ル系繊維、ポリアミド系繊維等種々の繊維を用いること
ができる。また、極m繊維のデニールは、1デニ一ル未
満であるのが好ましい。極細繊維が1デニ一ル以上であ
ると、スパンボンド不織布の表面の繊維間隙に極細繊維
が埋太しに(くなるという傾向が生じる。スパンボンド
不織布表面への極細繊維の吹きつけ量は0.2〜10g
/r+(程度であるのが好ましい。極細繊維の吹きつけ
量が0.2g/+yf未満であると、スパンボンド不織
布の表面上に不織布様のシートが形成されにくいという
傾向が生じる。また、0.2〜10g10f程度吹きつ
ければ、スパンボンド不織布の表面上に不織布様のシー
トが形成でき、肌ざわりが向上する。 従って10g/mを超えて吹きつけても、得られる不織
積層体の性能等の更なる向上が期待できず、合理的では
ない。 本発明においては、極細繊維の吹きつけの際、この極細
繊維は未だ粘着性を呈していなければならない。これに
より、極細繊維はその粘着性によってスパンボンド不織
布の構成繊維である連続繊維と接着し、極細繊維の集積
体であるメルトブロー不織布とスパンボンド不織布とは
接合するのである。なお、この際、スパンボンド不織布
を構成する連続繊維と極細繊維とを同種のもの、例えば
両者ともポリオレフィン系繊維を用いれば、親和性が良
好で側繊維の接着力が向上し、強度の高い接合が図れる
ので好ましい。 更に、本発明においては、極細繊維をスパンボンド不織
布の表面に吹きつける際、用いた高速ガスをスパンボン
ド不織布の裏面から吸引しなければならない。この吸引
により、スパンボンド不織布の表面に吹きつけられた多
数の極細繊維の一部は、スパンボンド不織布の表面の繊
維間隙に埋入する。吸引は、スパンボンド不繊布の裏面
に配置された吸引ボックスで行うのが一般的であり、ま
た吸引力は100〜150mmI□O程度が好ましい。 このようにして、スパンボンド不織布上に、極細繊維が
集積されたメルトブロー不織布が得られる。極細繊維は
、未だ粘着性を呈している間にスパンボンド不織布面に
接するので、その極細繊維の粘着性によって、スパンボ
ンド不織布とメルトブロー不織布とは接合する。そして
更に、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とは機
械的投錨部分をも伴って接合されている。この機械的投
錨部分は、スパンボンド不織布表面に吹きつけられた多
数の極細繊維の一部が、スパンボンド不織布表面の繊維
間隙に埋入することによって形成されるものである。従
って、得られた不織積層体は、スパンボンド不織布とメ
ルトブロー不織布とが主として極細繊維の自己接着力に
よって接合されると共に、メルトブロー不織布からスパ
ンボンド不織布内に進入する極細繊維による機械的投錨
部分によって接合されている。 本発明に係る製造方法で得られた不織積層体は、そのま
ま又は後加工を施して、例えば衛生用品の表面材として
用いられる。後加工としては、不織積層体の表面の安定
性を向上させるためにロール間で加熱又は加圧処理をし
てもよい。また、部分的な熱圧着(エンボス)を施して
、部分的にスパンボンド不織布と極細繊維の集積体であ
るメルトブロー不織布とを接着させ、不織積層体の接合
強度を高めてもよい。更に、不織積層体の透水性を向上
させるために界面活性剤を付与してもよく、不織積層体
の柔軟性を向上させるために柔軟剤を付与してもよい。 また、不織積層体の表面の毛羽立ちを抑えるため、少量
の接着剤を付与してもよい。 本発明に係る製造方法で得られた不織積層体は、極細繊
維の集積体であるメルトブロー不織布側が肌に接するよ
うにして、例えば衛生用品の表面材として用いられる。 また、スパンボンド不織布の両面に極細繊維を集積して
、衛生用品の表面材として用いてもよい。 なお、以上主に、本発明に係る製造方法により得られた
不織積層体が衛生用品の表面材として用いられる場合を
説明したが、この不織積層体は集塵フィルター、雑巾、
包帯、衣料用生地等各種の用途に用いられ得るものであ
る。
実施例1
まず、2デニールのポリオレフィン系連続繊維が集積さ
れてなる目付17g/rdのスパンボンド不織布を準備
した。 次に、ポリプロピレン樹脂(メルトインデックス130
)を290°Cに加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸
口を通して、紡糸口の両側に設けたスリットより40m
/sec、の速度の高速加熱空気(温度270°C)で
樹脂を吹き飛ばして、平均繊度0.2デニールの極細繊
維を得、これをスパンボンド不織布の表面に4g/rd
の割合で吹きつけた。また、この吹きつけの際、スパン
ボンド不織布の裏面より125mmHzOで高速加熱空
気を吸引した。なお、紡糸口からスパンボンド不織布表
面までの距離は15cmであった。 このようにして得られた不織積層体の極細繊維が集積さ
れてなるメルトブロー不織布側は極めて平滑性に優れて
いた。 この平滑性を測定するため、実施例1で得られた不織布
積層体、スパンボンド不織布単独、及び単独で形成され
たメルトブロー不織布とスパンボンド不織布とを積層接
着した積層材、の平滑性を手触りで判定したところ、実
施例1の不織積層体が最も平滑性に優れていた。 実施例2 3デニールのポリエステル連続繊維よりなる目付25g
/%のスパンボンド不織布を用いる以外は、実施例1と
同様の方法で不織積層体を得た。 この不織積層体も実施例1と同様に極細繊維が集積され
てなるメルトブロー不織布側の平滑性は極めて優れてい
た。
れてなる目付17g/rdのスパンボンド不織布を準備
した。 次に、ポリプロピレン樹脂(メルトインデックス130
)を290°Cに加熱溶融し、押出機で押し出し、紡糸
口を通して、紡糸口の両側に設けたスリットより40m
/sec、の速度の高速加熱空気(温度270°C)で
樹脂を吹き飛ばして、平均繊度0.2デニールの極細繊
維を得、これをスパンボンド不織布の表面に4g/rd
の割合で吹きつけた。また、この吹きつけの際、スパン
ボンド不織布の裏面より125mmHzOで高速加熱空
気を吸引した。なお、紡糸口からスパンボンド不織布表
面までの距離は15cmであった。 このようにして得られた不織積層体の極細繊維が集積さ
れてなるメルトブロー不織布側は極めて平滑性に優れて
いた。 この平滑性を測定するため、実施例1で得られた不織布
積層体、スパンボンド不織布単独、及び単独で形成され
たメルトブロー不織布とスパンボンド不織布とを積層接
着した積層材、の平滑性を手触りで判定したところ、実
施例1の不織積層体が最も平滑性に優れていた。 実施例2 3デニールのポリエステル連続繊維よりなる目付25g
/%のスパンボンド不織布を用いる以外は、実施例1と
同様の方法で不織積層体を得た。 この不織積層体も実施例1と同様に極細繊維が集積され
てなるメルトブロー不織布側の平滑性は極めて優れてい
た。
以上説明したように、本発明に係る製造方法はスパンボ
ンド不織布の表面に極細繊維をある特定の方法で吹きつ
けるものである。従って、スパンボンド不織布の表面の
繊維間隙に、多数の極細繊維のうちの一部が埋入する。 依って、本発明に係る製造方法により得られた不織積層
体は、メルトブロー不織布よりスパンボンド不織布内に
進入する極細繊維の機械的投錨部分を伴って、スパンボ
ンド不織布とメルトブロー不織布とが接合されており、
この機械的投錨部分によるアンカー効果によって、両軍
織布の接合強度は向上せしめられている。それ故、本発
明に係る製造方法により得られた不織積層体は、スパン
ボンド不織布とメルトブロー不織布との接合強度が高く
、両軍織布が剥離しにくいという効果を奏する。 また、本発明に係る製造方法によれば、高速ガスにより
吹きつけられた極細繊維が未だ粘着性を呈している間に
スパンボンド不織布を構成する連続繊維と接触し、接着
する。従って、極細繊維の集積体であるメルトブロー不
織布とスパンボンド不織布との積層接合は、接着剤を使
用したり又はいずれかの不織布を軟化若しくは溶融させ
たりして行う必要がない。依って、全体の風合を損なう
ことなく、接合強度に優れた不織積層体を得ることがで
きるという効果を奏する。 以上のとおり、本発明に係る製造方法により得られた不
織積層体は、表面が平滑性に優れ肌ざわりが良く、全体
の風合が良好で且つ剥離しにくいものであるので、使い
捨ておむつや婦人用の生理帯等の衛生用品の表面材とし
て好適に使用できるものである。
ンド不織布の表面に極細繊維をある特定の方法で吹きつ
けるものである。従って、スパンボンド不織布の表面の
繊維間隙に、多数の極細繊維のうちの一部が埋入する。 依って、本発明に係る製造方法により得られた不織積層
体は、メルトブロー不織布よりスパンボンド不織布内に
進入する極細繊維の機械的投錨部分を伴って、スパンボ
ンド不織布とメルトブロー不織布とが接合されており、
この機械的投錨部分によるアンカー効果によって、両軍
織布の接合強度は向上せしめられている。それ故、本発
明に係る製造方法により得られた不織積層体は、スパン
ボンド不織布とメルトブロー不織布との接合強度が高く
、両軍織布が剥離しにくいという効果を奏する。 また、本発明に係る製造方法によれば、高速ガスにより
吹きつけられた極細繊維が未だ粘着性を呈している間に
スパンボンド不織布を構成する連続繊維と接触し、接着
する。従って、極細繊維の集積体であるメルトブロー不
織布とスパンボンド不織布との積層接合は、接着剤を使
用したり又はいずれかの不織布を軟化若しくは溶融させ
たりして行う必要がない。依って、全体の風合を損なう
ことなく、接合強度に優れた不織積層体を得ることがで
きるという効果を奏する。 以上のとおり、本発明に係る製造方法により得られた不
織積層体は、表面が平滑性に優れ肌ざわりが良く、全体
の風合が良好で且つ剥離しにくいものであるので、使い
捨ておむつや婦人用の生理帯等の衛生用品の表面材とし
て好適に使用できるものである。
Claims (1)
- メルトブロー法により得られた極細繊維を、該極細繊
維が未だ粘着性を呈している間に、スパンボンド不織布
の表面に高速ガスと共に吹きつけ、且つ該スパンボンド
不織布の裏面より該高速ガスを吸引することにより、該
スパンボンド不織布上に該極細繊維を集積させてメルト
ブロー不織布を得、且つ該スパンボンド不織布と該メル
トブロー不織布とが機械的投錨部分を伴って接合されて
いることを特徴とする不織積層体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63262460A JPH02112458A (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 不織積層体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63262460A JPH02112458A (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 不織積層体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02112458A true JPH02112458A (ja) | 1990-04-25 |
Family
ID=17376093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63262460A Pending JPH02112458A (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 不織積層体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02112458A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775572A2 (en) | 1995-11-21 | 1997-05-28 | Chisso Corporation | Laminated non-woven fabric and process for producing the same |
JP2004082721A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-03-18 | Seiko Epson Corp | プリンタ |
JP2006263453A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-10-05 | Inoac Corp | クッションシート及びその製造方法 |
EP2338678A2 (en) | 2003-04-22 | 2011-06-29 | Asahi Kasei Fibers Corporation | High tenacity nonwoven fabric |
-
1988
- 1988-10-18 JP JP63262460A patent/JPH02112458A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775572A2 (en) | 1995-11-21 | 1997-05-28 | Chisso Corporation | Laminated non-woven fabric and process for producing the same |
JPH09143853A (ja) * | 1995-11-21 | 1997-06-03 | Chisso Corp | 積層不織布およびその製造方法 |
US5733635A (en) * | 1995-11-21 | 1998-03-31 | Chisso Corporation | Laminated non-woven fabric and process for producing the same |
EP0775572A3 (en) * | 1995-11-21 | 1998-12-02 | Chisso Corporation | Laminated non-woven fabric and process for producing the same |
JP2004082721A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-03-18 | Seiko Epson Corp | プリンタ |
EP2338678A2 (en) | 2003-04-22 | 2011-06-29 | Asahi Kasei Fibers Corporation | High tenacity nonwoven fabric |
JP2006263453A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-10-05 | Inoac Corp | クッションシート及びその製造方法 |
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