JP2000000195A - 電気掃除機用集塵袋 - Google Patents
電気掃除機用集塵袋Info
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- JP2000000195A JP2000000195A JP16937598A JP16937598A JP2000000195A JP 2000000195 A JP2000000195 A JP 2000000195A JP 16937598 A JP16937598 A JP 16937598A JP 16937598 A JP16937598 A JP 16937598A JP 2000000195 A JP2000000195 A JP 2000000195A
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- JP
- Japan
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- nonwoven fabric
- vacuum cleaner
- weight
- fiber
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- Filtering Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の電気掃除機用集塵袋では十分に達成で
きなかった低圧損でしかも高集塵効率の掃除機用集塵袋
を提供する。 【解決手段】 繊維径１０μm以下の繊維から構成さ
れ、目付が３〜３０ｇ／ｍ2であるメルトブローン不織
布を中間層とし、その両面に熱融着性複合繊維１０〜７
０重量％、ポリビニルアルコール系繊維０.５〜１０％
及びパルプからなる目付が１０〜４０ｇ／ｍ2である湿
式不織布を積層一体化してなる繊維シートからなる電気
掃除機用集塵袋。
きなかった低圧損でしかも高集塵効率の掃除機用集塵袋
を提供する。 【解決手段】 繊維径１０μm以下の繊維から構成さ
れ、目付が３〜３０ｇ／ｍ2であるメルトブローン不織
布を中間層とし、その両面に熱融着性複合繊維１０〜７
０重量％、ポリビニルアルコール系繊維０.５〜１０％
及びパルプからなる目付が１０〜４０ｇ／ｍ2である湿
式不織布を積層一体化してなる繊維シートからなる電気
掃除機用集塵袋。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機用集塵袋
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、掃除機用集塵袋として、木材パル
プ、マニラ麻、合成繊維、ポリビニルアルコール系バイ
ンダー繊維等を配合し、湿式抄紙法で製造された抄き合
わせ紙が使用されているが、かかる抄き合わせ紙を使用
した場合、黴や花粉などの微細塵を捕捉するためには紙
の目付を増やす必要があり、その結果、圧力損失が増加
してしまうという課題を有していた。このような課題を
解決するために、例えば、メルトブローンからなるフィ
ルター層と補強層とが積層された複合シートを電気掃除
機用の集塵袋に使用する技術も提案され(特開平１−１
０７８２１号公報)、ある程度は圧力損失と集塵効率の
バランスが改善されているが、さらに低い圧力損失で、
しかも集塵効率の高い掃除機用集塵袋としては必ずしも
満足できるものではなかった。
プ、マニラ麻、合成繊維、ポリビニルアルコール系バイ
ンダー繊維等を配合し、湿式抄紙法で製造された抄き合
わせ紙が使用されているが、かかる抄き合わせ紙を使用
した場合、黴や花粉などの微細塵を捕捉するためには紙
の目付を増やす必要があり、その結果、圧力損失が増加
してしまうという課題を有していた。このような課題を
解決するために、例えば、メルトブローンからなるフィ
ルター層と補強層とが積層された複合シートを電気掃除
機用の集塵袋に使用する技術も提案され(特開平１−１
０７８２１号公報)、ある程度は圧力損失と集塵効率の
バランスが改善されているが、さらに低い圧力損失で、
しかも集塵効率の高い掃除機用集塵袋としては必ずしも
満足できるものではなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の電気掃除機用集塵袋では十分に達成できなかった低圧
損でしかも高集塵効率の掃除機用集塵袋を提供するもの
である。
の電気掃除機用集塵袋では十分に達成できなかった低圧
損でしかも高集塵効率の掃除機用集塵袋を提供するもの
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の目付を有する
メルトブローン不織布の両面に、特定の繊維構成からな
る嵩高性且つ均質性に優れた湿式不織布を配置した積層
構造の不織布を用いることにより、上記課題が解決でき
ることを見出し本発明に到達した。すなわち、本発明
は、繊維径１０μm以下の繊維から構成され、目付が３
〜３０ｇ／ｍ2であるメルトブローン不織布を中間層と
し、その両面に熱融着性複合繊維１０〜７０重量％、ポ
リビニルアルコール系繊維０.５〜１０重量％及びパル
プからなる目付が１０〜４０ｇ／ｍ2である湿式不織布
を積層一体化してなる繊維シートからなることを特徴と
する電気掃除機用集塵袋である。
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の目付を有する
メルトブローン不織布の両面に、特定の繊維構成からな
る嵩高性且つ均質性に優れた湿式不織布を配置した積層
構造の不織布を用いることにより、上記課題が解決でき
ることを見出し本発明に到達した。すなわち、本発明
は、繊維径１０μm以下の繊維から構成され、目付が３
〜３０ｇ／ｍ2であるメルトブローン不織布を中間層と
し、その両面に熱融着性複合繊維１０〜７０重量％、ポ
リビニルアルコール系繊維０.５〜１０重量％及びパル
プからなる目付が１０〜４０ｇ／ｍ2である湿式不織布
を積層一体化してなる繊維シートからなることを特徴と
する電気掃除機用集塵袋である。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明の掃除機用集塵袋を構成する繊維シートの中
間層に用いるメルトブローン不織布のポリマー素材は、
例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフ
ィン、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステルナイロン６、ナイロン６６
等のポリアミドなど基本的にメルトブローン方式で不織
布を作成できる熱可塑性ポリマーであれば特に限定する
ものではないが、商品を安価に消費者に提供する観点か
ら最も量産されているポリオレフィン系のメルトブロー
ン不織布が望ましい。
る。本発明の掃除機用集塵袋を構成する繊維シートの中
間層に用いるメルトブローン不織布のポリマー素材は、
例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフ
ィン、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステルナイロン６、ナイロン６６
等のポリアミドなど基本的にメルトブローン方式で不織
布を作成できる熱可塑性ポリマーであれば特に限定する
ものではないが、商品を安価に消費者に提供する観点か
ら最も量産されているポリオレフィン系のメルトブロー
ン不織布が望ましい。
【０００６】不織布を構成する単繊維径は集塵効率向上
の点から１０μm以下でなければならず、望ましくは５
μm以下が好ましい。しかし繊維径が小さすぎても圧力
損失が増大するという問題が生じ易いので１μm以上で
あることが望ましい。メルトブローン不織布の目付は、
大きすぎると圧力損失が大きくなって掃除機の吸引力が
低下してしまい、一方、目付が小さすぎると集塵効率が
低下するので３〜３０ｇ／ｍ2の範囲が好ましい。かか
るメルトブローン不織布は、所定の熱可塑性ポリマーを
溶融温度以上に加熱しノズルより加圧押出しすることに
よって糸条を形成し、さらに加熱空気をポリマーノズル
孔の周辺から噴出させて糸条を細化しながら金網上に捕
集する、一般的なメルトブローン技術により製造するこ
とができる。
の点から１０μm以下でなければならず、望ましくは５
μm以下が好ましい。しかし繊維径が小さすぎても圧力
損失が増大するという問題が生じ易いので１μm以上で
あることが望ましい。メルトブローン不織布の目付は、
大きすぎると圧力損失が大きくなって掃除機の吸引力が
低下してしまい、一方、目付が小さすぎると集塵効率が
低下するので３〜３０ｇ／ｍ2の範囲が好ましい。かか
るメルトブローン不織布は、所定の熱可塑性ポリマーを
溶融温度以上に加熱しノズルより加圧押出しすることに
よって糸条を形成し、さらに加熱空気をポリマーノズル
孔の周辺から噴出させて糸条を細化しながら金網上に捕
集する、一般的なメルトブローン技術により製造するこ
とができる。
【０００７】次に、本発明において、メルトブローン不
織布の両面に積層配置される湿式不織布は、熱融着性複
合繊維、ポリビニルアルコール系繊維及びパルプの三者
からなることが必要である。ここで熱融着性複合繊維と
は、融点または軟化点に差のある２種類のポリマーを用
い、熱融着成分として作用するポリマーが繊維表面に現
れるように、例えば、サイドバイサイド型若しくはシー
スコア型等に配して溶融紡糸して得られる複合繊維であ
り、加熱によって低融点ポリマー成分が融着して繊維間
の結合が達成される。このような繊維としては、例えば
（株）クラレ製の「ソフィット」（登録商標、コア成
分：ポリエステル−シース成分：ポリエチレン）やチッ
ソ（株）の「ＥＡファイバー」（コア成分：ポリプロピ
レン−シース成分：変性ポリエチレン）などを使用する
ことができる。
織布の両面に積層配置される湿式不織布は、熱融着性複
合繊維、ポリビニルアルコール系繊維及びパルプの三者
からなることが必要である。ここで熱融着性複合繊維と
は、融点または軟化点に差のある２種類のポリマーを用
い、熱融着成分として作用するポリマーが繊維表面に現
れるように、例えば、サイドバイサイド型若しくはシー
スコア型等に配して溶融紡糸して得られる複合繊維であ
り、加熱によって低融点ポリマー成分が融着して繊維間
の結合が達成される。このような繊維としては、例えば
（株）クラレ製の「ソフィット」（登録商標、コア成
分：ポリエステル−シース成分：ポリエチレン）やチッ
ソ（株）の「ＥＡファイバー」（コア成分：ポリプロピ
レン−シース成分：変性ポリエチレン）などを使用する
ことができる。
【０００８】この繊維は、湿式不織布に嵩高性を与え、
熱処理によって、湿式不織布に強力を与える。従って適
度な量を用いることによって比較的ポーラスな構造の湿
式不織布を得ることができる。本発明における湿式不織
布は、中間層のメルトブローン不織布の機械的強度を補
強するための役割を果すと同時に、ある程度粗な粒子の
ゴミを捕集してメルトブローン不織布の目づまりを防い
でフィルター効果を長もちさせるための役割を担ってい
る。
熱処理によって、湿式不織布に強力を与える。従って適
度な量を用いることによって比較的ポーラスな構造の湿
式不織布を得ることができる。本発明における湿式不織
布は、中間層のメルトブローン不織布の機械的強度を補
強するための役割を果すと同時に、ある程度粗な粒子の
ゴミを捕集してメルトブローン不織布の目づまりを防い
でフィルター効果を長もちさせるための役割を担ってい
る。
【０００９】熱融着性複合繊維の量が少なすぎると、湿
式不織布の嵩高性及び強力が不足し、多すぎると経済的
に不利になるなどの欠点を生じる。従って、熱融着性複
合繊維の割合は１０〜７０重量％でなければならず、よ
り好ましくは２０〜５０重量％の範囲で配合されること
が望まれる。
式不織布の嵩高性及び強力が不足し、多すぎると経済的
に不利になるなどの欠点を生じる。従って、熱融着性複
合繊維の割合は１０〜７０重量％でなければならず、よ
り好ましくは２０〜５０重量％の範囲で配合されること
が望まれる。
【００１０】本発明で使用されるポリビニルアルコール
系繊維は水溶性タイプであり、湿熱状で溶解してバイン
ダーとして作用する。即ち、湿式不織布のシート形成時
において熱処理によって溶解しバインダーとして不織布
シートの機械的強度を大巾に向上させる。そして、ポリ
ビニルアルコール系繊維は、前記の熱融着性複合繊維に
よる融着効果で不足する湿式不織布の機械的強度を補う
効果をもち、その配合量は０.５〜１０重量％の範囲で
用いることで所望の強度が得られる。０.５重量％未満
の添加では強力アップの効果がなく、１０重量％を超え
て添加すると湿式不織布の嵩高性が損なわれる。以上の
ような観点から、ポリビニルアルコール系繊維の配合割
合としては、０．５〜１０重量％、特に２〜８重量％程
度にすることが望ましい。
系繊維は水溶性タイプであり、湿熱状で溶解してバイン
ダーとして作用する。即ち、湿式不織布のシート形成時
において熱処理によって溶解しバインダーとして不織布
シートの機械的強度を大巾に向上させる。そして、ポリ
ビニルアルコール系繊維は、前記の熱融着性複合繊維に
よる融着効果で不足する湿式不織布の機械的強度を補う
効果をもち、その配合量は０.５〜１０重量％の範囲で
用いることで所望の強度が得られる。０.５重量％未満
の添加では強力アップの効果がなく、１０重量％を超え
て添加すると湿式不織布の嵩高性が損なわれる。以上の
ような観点から、ポリビニルアルコール系繊維の配合割
合としては、０．５〜１０重量％、特に２〜８重量％程
度にすることが望ましい。
【００１１】湿式不織布は乾式不織布よりも地合の均質
性が良くフィルター効果に優れており、本発明のメルト
ブローン不織布との組合せによって優れた集塵性能を発
揮することができるのである。但し、通常用いられるパ
ルプを多く含むタイプのものは、緻密で薄手の構造のも
のが多く掃除機用フィルターとしては圧損，集塵容量の
点から極めて望ましくなく、パルプの配合割合は80重量
％以下、特に60重量％以下にすることが望ましい。
性が良くフィルター効果に優れており、本発明のメルト
ブローン不織布との組合せによって優れた集塵性能を発
揮することができるのである。但し、通常用いられるパ
ルプを多く含むタイプのものは、緻密で薄手の構造のも
のが多く掃除機用フィルターとしては圧損，集塵容量の
点から極めて望ましくなく、パルプの配合割合は80重量
％以下、特に60重量％以下にすることが望ましい。
【００１２】本発明における湿式不織布は、熱融着性複
合繊維による嵩高性とポリビニルアルコール系繊維によ
る機械的強度の向上及びパルプの均質性との三者合まっ
ての相乗効果により、中間層で集塵力の主役であるメル
トブローン不織布を補って補強効果及びプレフィルター
としての役割りを果すのに極めて適切なものである。湿
式不織布の目付は、１０ｇ／ｍ2未満では充分な補強効
果とプレフィルター効果が得られず、４０ｇ／ｍ2を超
えると厚くなりすぎて最終商品の取り扱い性が不便にな
るので、１０〜４０ｇ／ｍ2の範囲が必要であり、特に
１５〜３０ｇ／ｍ2の範囲が好ましい。このような混抄
紙は、通常の抄紙法により製造することが可能である。
合繊維による嵩高性とポリビニルアルコール系繊維によ
る機械的強度の向上及びパルプの均質性との三者合まっ
ての相乗効果により、中間層で集塵力の主役であるメル
トブローン不織布を補って補強効果及びプレフィルター
としての役割りを果すのに極めて適切なものである。湿
式不織布の目付は、１０ｇ／ｍ2未満では充分な補強効
果とプレフィルター効果が得られず、４０ｇ／ｍ2を超
えると厚くなりすぎて最終商品の取り扱い性が不便にな
るので、１０〜４０ｇ／ｍ2の範囲が必要であり、特に
１５〜３０ｇ／ｍ2の範囲が好ましい。このような混抄
紙は、通常の抄紙法により製造することが可能である。
【００１３】本発明において、中間層であるメルトブロ
ーン不織布とその両面に積層される湿式不織布の積層方
法は、特に限定されるものではないが、例えば、加熱さ
れたフラットロールやエンボスロールを用い、メルトブ
ローン不織布を構成する繊維と湿式不織布を構成する繊
維が熱接着性を示す条件で全面またはドット状により積
層一体化することができ、また、メルトブローン不織布
と湿式不織布の間に新たなる熱融着性繊維やバインダー
パウダーなどを介在させて熱ロールで加熱圧着すること
もできる。いずれにせよ、積層により集塵効果の低下や
圧力損失の増大を起こさないような接着条件を採用する
ことが重要である。
ーン不織布とその両面に積層される湿式不織布の積層方
法は、特に限定されるものではないが、例えば、加熱さ
れたフラットロールやエンボスロールを用い、メルトブ
ローン不織布を構成する繊維と湿式不織布を構成する繊
維が熱接着性を示す条件で全面またはドット状により積
層一体化することができ、また、メルトブローン不織布
と湿式不織布の間に新たなる熱融着性繊維やバインダー
パウダーなどを介在させて熱ロールで加熱圧着すること
もできる。いずれにせよ、積層により集塵効果の低下や
圧力損失の増大を起こさないような接着条件を採用する
ことが重要である。
【００１４】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。な
お、実施例における圧力損失と捕集効率の測定方法は、
セメント粉６０ｇを用い、市販の電気掃除機の高速風速
を適用して吸引を行い、６０gのセメント粉の捕集前後
の集塵袋について、JIS−L1018で示されるフラジール型
試験機を用いて、風速4cm／secにしたときの圧力差
（％）である。また、捕集効率（％）は以下のようにし
て求めた。 捕集効率（％）＝〔捕集前後の集塵袋の重量増加（ｇ）
／６０（ｇ）〕×100
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。な
お、実施例における圧力損失と捕集効率の測定方法は、
セメント粉６０ｇを用い、市販の電気掃除機の高速風速
を適用して吸引を行い、６０gのセメント粉の捕集前後
の集塵袋について、JIS−L1018で示されるフラジール型
試験機を用いて、風速4cm／secにしたときの圧力差
（％）である。また、捕集効率（％）は以下のようにし
て求めた。 捕集効率（％）＝〔捕集前後の集塵袋の重量増加（ｇ）
／６０（ｇ）〕×100
【００１５】実施例１ メルトインデックスが600g／10分であるポリプロピレン
樹脂を用いて、通常の方法により、目付１０ｇ／ｍ2の
メルトブローン不織布を得た。この不織布を構成する繊
維の直径は電子顕微鏡による写真から判定して平均２.
８μｍであった。一方、パルプ重量５５％、ポリオレフ
ィン系熱融着複合繊維「ＥＡファイバー」(チッソ株式
会社製)重量３９％およびポリビニルアルコール系繊維
（株式会社クラレ製、ＶＰＢ１０１）６重量％を原料と
して、通常の抄紙法で目付２５ｇ／ｍ2の湿式不織布を
作成した。ついで得られた湿式不織布を前述の目付１０
ｇ／ｍ2のメルトブローン不織布の両面に配置して、１
２０℃で軽く熱プレスし三層を一体化した。かくして得
られた繊維積層シートを外袋として、通常の方法によ
り、薄葉紙からなる内袋および直径５.２cmを有する空
気導入口及び取付孔のある堅紙からなる支持体をとりつ
け、電気掃除機用集塵袋に加工した。得られた集塵袋の
粉塵捕集前の圧力損失と粉塵捕集後の圧力損失および粉
塵捕集効率を測定したところ、それぞれ２７８mmH2O、
３１２mmH2O、および９９.６％であった。また、対象品
として、外袋及び内袋がそれぞれ目付４９．８ｇ／ｍ2
及び１７．３ｇ／ｍ2の湿式紙から構成されている市販
の掃除機用集塵袋について同様に粉塵捕集前後の圧力損
失および捕集効率を測定したところ、それぞれ４１１mm
H2O、４９７mmH2O、および９３.９％であった。本発明
の掃除機用集塵袋は、対象品に比較して圧力損失および
捕集効率ともに優れたものであった。また本発明の集塵
袋を１０人の任意に抽出した人にそれぞれ１０枚手交
し、３カ月にわたって家庭で使用したところ、破損など
のクレームは一件も発生しなかった。またゴミの吸い取
り性その他使用感も好評であった。
樹脂を用いて、通常の方法により、目付１０ｇ／ｍ2の
メルトブローン不織布を得た。この不織布を構成する繊
維の直径は電子顕微鏡による写真から判定して平均２.
８μｍであった。一方、パルプ重量５５％、ポリオレフ
ィン系熱融着複合繊維「ＥＡファイバー」(チッソ株式
会社製)重量３９％およびポリビニルアルコール系繊維
（株式会社クラレ製、ＶＰＢ１０１）６重量％を原料と
して、通常の抄紙法で目付２５ｇ／ｍ2の湿式不織布を
作成した。ついで得られた湿式不織布を前述の目付１０
ｇ／ｍ2のメルトブローン不織布の両面に配置して、１
２０℃で軽く熱プレスし三層を一体化した。かくして得
られた繊維積層シートを外袋として、通常の方法によ
り、薄葉紙からなる内袋および直径５.２cmを有する空
気導入口及び取付孔のある堅紙からなる支持体をとりつ
け、電気掃除機用集塵袋に加工した。得られた集塵袋の
粉塵捕集前の圧力損失と粉塵捕集後の圧力損失および粉
塵捕集効率を測定したところ、それぞれ２７８mmH2O、
３１２mmH2O、および９９.６％であった。また、対象品
として、外袋及び内袋がそれぞれ目付４９．８ｇ／ｍ2
及び１７．３ｇ／ｍ2の湿式紙から構成されている市販
の掃除機用集塵袋について同様に粉塵捕集前後の圧力損
失および捕集効率を測定したところ、それぞれ４１１mm
H2O、４９７mmH2O、および９３.９％であった。本発明
の掃除機用集塵袋は、対象品に比較して圧力損失および
捕集効率ともに優れたものであった。また本発明の集塵
袋を１０人の任意に抽出した人にそれぞれ１０枚手交
し、３カ月にわたって家庭で使用したところ、破損など
のクレームは一件も発生しなかった。またゴミの吸い取
り性その他使用感も好評であった。
【００１６】
【発明の効果】本発明の掃除機用集塵袋は、機械的強度
が十分なため使用中或いは成型加工中に破れる恐れがな
い上に、低い圧損，高い集塵効率及び大きな集塵容量を
有するので、電気掃除機用集塵袋として高性能のもので
あり且つ安価に消費者に提供できる。
が十分なため使用中或いは成型加工中に破れる恐れがな
い上に、低い圧損，高い集塵効率及び大きな集塵容量を
有するので、電気掃除機用集塵袋として高性能のもので
あり且つ安価に消費者に提供できる。
フロントページの続き (72)発明者 新屋 信夫 東京都中央区日本橋３丁目８番２号 株式 会社クラレ内 Ｆターム(参考） 3B062 AA00 AA08 4D019 AA01 BA12 BA13 BB03 BB05 BB10 BD01 CA04 CB01 CB04 CB06 DA03
Claims (1)
- 【請求項１】 繊維径１０μm以下の繊維から構成さ
れ、目付が３〜３０ｇ／ｍ2であるメルトブローン不織
布を中間層とし、その両面に熱融着性複合繊維１０〜７
０重量％、ポリビニルアルコール系繊維０.５〜１０重
量％及びパルプからなる目付が１０〜４０ｇ／ｍ2であ
る湿式不織布を積層一体化してなる繊維シートからなる
ことを特徴とする電気掃除機用集塵袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16937598A JP2000000195A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 電気掃除機用集塵袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16937598A JP2000000195A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 電気掃除機用集塵袋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000000195A true JP2000000195A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15885435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16937598A Pending JP2000000195A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 電気掃除機用集塵袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000000195A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002360476A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-17 | Japan Paperboard Ind Co Ltd:The | 電気掃除機用の使い捨て紙袋フィルター及びその製造方法 |
| WO2004112560A1 (ja) * | 2003-06-23 | 2004-12-29 | I'm Corporation | 電気掃除機用集塵フィルタ |
| JP2008238109A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Nippon Muki Co Ltd | エアフィルタ用ろ材及びエアフィルタ |
| KR101099377B1 (ko) | 2011-07-29 | 2011-12-29 | (주)크린앤사이언스 | 공기필터용 복합여재 |
-
1998
- 1998-06-17 JP JP16937598A patent/JP2000000195A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002360476A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-17 | Japan Paperboard Ind Co Ltd:The | 電気掃除機用の使い捨て紙袋フィルター及びその製造方法 |
| WO2004112560A1 (ja) * | 2003-06-23 | 2004-12-29 | I'm Corporation | 電気掃除機用集塵フィルタ |
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