JPS62185099A - 制癌作用物質複合体 - Google Patents

制癌作用物質複合体

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JPS62185099A
JPS62185099A JP2736486A JP2736486A JPS62185099A JP S62185099 A JPS62185099 A JP S62185099A JP 2736486 A JP2736486 A JP 2736486A JP 2736486 A JP2736486 A JP 2736486A JP S62185099 A JPS62185099 A JP S62185099A
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cancer
monoclonal antibody
mkn
anticancer
complex
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JP2736486A
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Yasuo Ueda
上田 泰生
Noboru Yamada
昇 山田
Takashi Nakae
中江 孝
Takuji Doi
土居 卓治
Koji Munechika
公司 棟近
Satoshi Morimoto
聡 森本
Yatsuhiro Kamimura
上村 八尋
Kazumasa Yokoyama
和正 横山
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、前低分化型腺癌由来細胞株(MKN−45)
を免疫原として作成されたハイブリドーマが産生ずる特
定の特性を有するモノクローナル抗体またはそのフラグ
メントと、制癌作用物質とを酸化デキストランを介して
結合させてなる癌細胞への集積性の優れた制癌作用物質
複合体に関する。
〔従来技術〕
各種の制癌剤を全身的に投与し、癌細胞を死滅させるこ
とは通常の方法である。この場合、制癌剤が全身的に分
布するため、効果を発揮するに十分な濃度を得るために
は大量投与せざるを得ないのが現状である。
ところが、制癌効果が発現する投与量と副作用が発現す
る投与量が近接していることが多く、制癌効果が期待さ
れるにもかかわらず、副作用の発現により投与を中止せ
ざるを得ないことになり、不幸な結果となることが多い
。これを防止するためには、換言すれば、効果の発現濃
度と副作用発現濃度に差をつけるためには、癌細胞に制
癌剤を特異的に集積させることが必須である。
このために、癌細胞に親和性の高い物質を運搬体とし、
制癌剤を高濃度に局所に運搬させるという考え方が注目
を集めている。
このような運搬体として、免疫グロブリン、癌特異抗体
、フィブロネクチン、リポソーム、脂肪乳剤などが考え
られている。
ところで、このような運搬体として癌特異抗体を用いる
場合、治療を目的とする癌細胞に含まれる抗原に対して
特異的な抗体を使用しなければ特異的な集積を生じない
そこでこうした条件に適する癌vP異抗体の一つとして
モノクローナル抗体〔不一チャー(Nature)、1
温、495 、(1975))が考えられる。
即ち、癌細胞上の癌特異抗原または癌関連抗原を特異的
に認識するモノクローナル抗体を得、これを制癌作用物
質の運搬体とすることにより、正常組織にはダメージを
最小限に抑え、癌細胞のみを特異的に攻撃できるものと
期待される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
特定の癌抗原に対して特異的に反応するモノクローナル
抗体としては、各種のものが知られている。
そこで、本発明者らは、特異性の高い好適な運搬体とし
て、前低分化型腺癌由来細胞株(M K N−45)を
免疫原として作成されたハイブリドーマが産生ずる特定
の特性を有するモノクローナル抗体(特願昭60−81
29号中に記載)を選択した。
すなわち、このモノクローナル抗体を運搬体として用い
ることにより、各制癌作用物質単独投与に比べて癌細胞
への集積が向上し、制癌効果が著しく改善されることを
見出して本発明を完成した。
即ち、本発明は癌細胞への集積が向上し、制癌効果が著
しく改善された制癌物質複合体を提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するため°の手段〕
本発明は、 ■前低分化型腺癌由来細胞株(MKN−45)を免疫原
として作成されたハイブリドーマが産生ずる、 ■Igクラス:IgG1(κ)、 ■認識抗原タイプ:細胞膜表覆型抗原、■癌細胞との反
応性:食道癌(TE−3)、肺癌(PC−3)、胃癌(
MKN−45)、胃癌(KATO−111) 、肝癌(
HE K)細胞に対して陽性を示す、 以上[1]〜[4]の特性を有するモノクローナル抗体
またはそのフラグメントと、制癌作用物質とを酸化デキ
ストランを介して結合させてなる制癌作用物質複合体で
ある。
本発明で用いられるモノクローナル抗体は、前記[1]
〜[4]の特性を有するものであれば、特に制限されな
い。また、当=亥モノクローナル抗体のフラグメントと
しては、たとえば、F(ab’)2、Fab’ 、Fa
bなどが使用される。
本発明で使用されるモノクローナル抗体を調製する方法
としては、例えば特願昭60−8129号明細書に開示
されている方法が例示される。
本発明で用いられる酸化デキストランは分子量1000
〜10万程度のデキストランを酸化剤によって環開裂さ
せたものである。その開裂度は10〜100%であるこ
とが好ましい。酸化剤としては過ヨウ素酸ナトリウムが
挙げられる。
また、酸化デキストランの調製方法は公知の方法に準じ
て行えばよく、たとえば、プロシーデインダス・オブ・
ナショナル・アカデミ−・ソサイアティ・ニーニスエイ
(Proc、 Natl、 Acad、 Sci。
IJSA 、互、 2128.1976年)に記載され
ている方法等を用いればよい。
たとえば、デキストラン1gに対して約0.1〜5.0
gの酸化剤を添加し、5〜30℃で1〜48時間反応を
行う。反応終了後、たとえば反応液を蒸留水に対し10
〜30時間透析し、好ましくは凍結乾燥を行って酸化(
開裂)デキストランを得る。
本発明は特定のモノクローナル抗体を使用するところに
特徴を有するものであり、従って本発明で使用される制
癌作用物質は、アルデヒド基と反応性の基(例えばアミ
ン基、水酸基)を有するものであればよく、また、かか
る反応性の店を有しないものについても、当該制癌作用
物質に適当な化合物を反応させてアルデヒド基と反応性
のものに導くことによって本発明に使用しうる。好適な
制癌作用物質としてはたとえば、ダウノマイシン、マイ
トマイシンC1アドリアマイシンなどが挙げられる。
本発明の複合体を調製する方法としては、酸化デキスト
ラン、制癌物質およびモノクローナル抗体を同時に反応
させる方法(第1法)、まず酸化デキストランと制癌物
質とを反応させておき、次にモノクローナル抗体を反応
させる方法(第2法)、まず酸化デキストランとモノク
ローナル抗体とを反応させ、次に制癌物質を反応させる
方法(第3法)等があり、好ましくは第2法が用いられ
る。
第2法の概略は以下の通りである。
酸化デキストランと制癌作用物質との反応に際して、酸
化デキストラン1分子に対して制癌作用物質2〜200
分子を結合させることが好ましく、かかる比とするため
には、例えばpl+6〜9において水性溶媒(好ましく
は、リン酸緩衝液)中に酸化デキストランを約0.05
〜30 w/v%、制癌作用物質を約0.05〜IOW
/V%となるように加えて0〜30℃で10分〜15時
間程度反応させることが好適である。かくして、酸化デ
キストラン−制癌作用物質複合体が得られる。未反応の
制癌作用物質はゲル濾過法の他、自体公知の手段にて除
去される。
当該酸化デキストラン−制癌作用物質複合体にモノクロ
ーナル抗体を結合させるに際しては、当該複合体O91
〜30W/V%を食合する反応液にモノクローナル抗体
をたとえば0.1〜30W/V%となるように添加し、
0〜30℃で1〜40時間反応させる。
このようにして得られた本発明複合体はゲル濾過、イオ
ン交換体などを用いて精製することができる。
また、本発明複合体製造時または製造後の複合体の過剰
な重合を防ぐために、酸化デキストランの未反応アルデ
ヒド基を保護することも可能である。保護方法としては
、NH,基を有する化合物(例えば、アミノ酸、アミノ
糖など)による処理が例示される。具体的には、例えば
、最終的に複合体を調製させる反応(上記第2法で言え
ば、酸化デキストラン−制癌作用物質複合体にモノクロ
ーナル抗体を結合させる反応)中に同時に保護を行うこ
とができる。あるいは、中間体(第2法で言えば、酸化
デキストラン−制癌作用物質複合体)調製後に未反応ア
ルデヒド基の約85〜95%を保護してから、モノクロ
ーナル抗体を反応させる方法なども挙げられる。
かくして得られた複合体は、例えば除菌濾過を行った後
、分注し、液状凍結品あるいは凍結乾燥した乾燥製剤と
される。
本発明複合体は、分子量が16万〜100万程度であり
、その結合比がモノクローナル抗体1分子に対してデキ
ストラン1〜30分子、制癌作用物質10〜70分子で
ある。
本発明複合体はヒトを始めとする哺乳動物の癌に対して
有効であり、本発明の複合体に結合せしめた制癌作用物
質に応じた制癌作用が発揮される。
本発明の複合体はたとえば静脈内投与、点滴静注される
。当該複合体は製薬上許容される賦形剤、希釈剤等、た
とえば注射用蒸留水、生理食塩液等を使用して、たとえ
ば注射剤、点滴剤として製剤化される0本発明複合体の
投与量は、投与対象の種類、症状、体重、年齢等に応し
て変わりうる゛ものであり、たとえば胃癌の治療におい
ては、10mg〜lOgの本発明複合体を適当な溶媒0
.5〜50〇−に溶解し、1日1回または数回に分けて
投与される。
〔発明の効果〕
本発明複合体は、癌細胞に効率よく集積するので、正常
細胞に対する毒性を低く抑えることができる。従って、
その治療係数(効果を現す投与星/毒性を現す投与量)
が高く、ヒトの制癌剤として有用なものである。
〔参考例〕
+1+  免疫用癌関連抗原の調製 株化胃癌細胞(MKN−45株)を超音波処理法で破壊
し、遠心分# (15,0OOG、30分)を行い細胞
抽出液を得た。この上清をセファロース4Bのカラムを
用い、ゲル濾過し、高分子画分と低分子画分とに分離し
た。
分子■が約70万〜150万の高分子画分を、完全フロ
インドアジュバントと混和後、マウスへ週1回、5週間
免疫した。
最終免疫より4日後にマウス肺臓を取り出し、以下の細
胞融合に用いた。
(2)細胞融合およびクローニング: 上記のマウス牌細胞と、マウスミエローマx63゜6.
5.3. (ジャーナル・オブ・イムノロジー(J。
Immunol、) 、123.1548 (1979
) )とを4=1の割合で混合し、ケーラー(にi5h
 1er)らの方法〔イムノロジカル・メソッド(アカ
デミツク・プレス)ニューヨーク(1++munolo
gical Method (AcademicPre
ss)、 New Work) 、391 、 (19
79))を一部改変して、42.6%ポリエチレングリ
コール(平均分子量1.ooo )を用いて2分間反応
させることにより細胞融合を行った。
本細胞を96ウエルマイクロプレートに植え込み、HA
T培地(表1)で9〜14日間培養後、IT培地(表1
)に移行し、更にフラスコ(25cI11)に培養でき
るようになってからD−MEM培地(表1)で培養した
。増殖の見られたウェルの培養上清中の抗体価を酵素抗
体法により測定し、適切なウェルから限界希釈法により
、求めるハイブリドーマのクローニングを行った。
すなわち、マイクロタイタープレートにウェル当たり2
5,000個のマウス腹腔浸出細胞を植え込み、次にD
−MEM培地で、10.5.2.5.1個10.1m7
となるようにハイブリドーマを希釈し、これをマイクロ
タイタープレートに0.1 mlずつ植え込み培養した
。4日後にD−MEM培地を0.l−加え、以後4〜7
日に1度、培地の半量交換を行った。培養開始後10〜
20日で肉眼で認められるコロニーが形成され、クロー
ン株を得た。
(余白) 表1 (3)  スクリーニング法 得られたハイブリドーマについて目的とするモノクロー
ナル抗体を1生するクローンのスクリーニングを次のよ
うに行った。
(イ)方法の説明 以下のようにして酵素抗体法を行った。
抗原(各種株化癌細胞、部分精製癌関連抗原又は正常細
胞)をコートしたマイクロプレートに検体を加え、37
℃で1時間反応させ、洗浄後ペルオキシダーゼ標識抗マ
ウス免疫グロブリン(IgG+ I gA+ I gM
)ウサギ抗体を加え、更に37℃で1時間反応させた。
未反応の標識抗体を洗浄後、O−フェニレンジアミン液
を加え、室温にて300分間反応せた後、2M硫酸を加
えて反応を停止させ、490nmの吸光度を測定した。
この方法で各種細胞との反応性を調べた。なお白血球と
の交叉反応性はB−ガラクトシダーゼ(B−Galac
tosidase)標識抗体を用いた。その他、ヒト赤
血球との交叉反応性は、ヒ)A、B、0型寿命球を混合
しPHA法で検討した。癌胎児性抗原(Carcino
e++bryonicantigen) (CE A)
との交叉反応性は、CEA%作血球を用いPHA法で行
った。
モノクローナル抗体がMKN−45の分泌物抗原か或い
は細胞膜抗原のどちらを認識しているかの検討のために
、MKN−45の培養上清でモノクローナル抗体とMK
N−45細胞そのものとの反応性が阻害されるかどうか
を調べた。
酵素抗体法を用いたインヒビジョン テスト(inhi
bition test)の具体的な方法は、以下の通
りである。即ち、ハイブリドーマの上清を酵素抗体法で
タイトレージョン(titration)を行い、それ
より判断して適当な希釈倍率を決める。次にMKN−4
5培養上清を5〜25倍濃縮したものを原液として、1
:5.1:52 ・・・l:511希釈したものを適当
に希釈したハイプリドーマ上清にそれぞれ等量刑え、1
時間、37℃でインキエベーションする。そして、通常
の酵素抗体法(ターゲット: MKN−45)の系でア
ッセイ(assay)を行った。
(ロ)スクリーニングの流れ 1次スクリーニング:ターゲットセル(MKN−45)
及び正常由来細胞(Flo縛2000)を用いた酵素抗
体法で、MKN−45に対して陽性でFlow2000
に対して陰性な−ellを選抜。
2次スクリーニング:さらに他の正常由来細胞株及び赤
血球、白血球を用いたアッセイ系ですべてに陰性の−e
llを選抜。
3次スクリーニング二以上で選抜された細胞株を2〜3
回クローニングし、その培養上清を多くの癌由来のca
ll 1ineとの反応性を検討するとともに、分泌型
或いは細胞膜型抗原のどちらを認識するかを、酵素抗体
法を用いたインヒビジョンテストで同定する。
(4)モノクローナル抗体の回収、精製(イ)上記のス
クリーニングによって得られたクローン株を予め0.5
ml/匹プリスタンを投与した4週令以後のBALB/
Cマウス(a)の腹腔内へ2.0〜3.Ox 10’ 
cell/匹移植し、10−14日後にモノクローナル
抗体を高濃度に含む腹水を採取した。
この腹水を0.9%NaC1液に加え5〜10倍希釈し
た後、硫酸アンモニウムを40%濃度となるように加え
、沈澱画分を分取した。この沈澱画分をなるべく少量の
0.9%NaC1液で溶解させた後、0.9%NaCj
!液を外液として透析した。
透析終了後、高速液体クロマトグラフィー(TSK−G
ell G−30005W )を行い、IgG画分を得
、精製モノクローナル抗体とした。
(ロ)本りローン株は、BSA含無血清培地中でも増殖
させることができる。すなわち、0.5%BSA含無血
清培地(RITC55−9培地)中で増殖させ、培養上
清を集めた。この上清に硫酸アンモニウムを40%濃度
となるように加え、沈澱画分を分取し、これに0.9%
N a C1t(tEを加え、溶解させた後、さらに硫
酸アンモニウムを40%濃度となるように加え沈澱画分
を分取した。この沈澱画分をなるべく少量の0.9%N
aCjl液で溶解させた後、0.02 M生理的リン酸
緩衝液を外液として透析した。透析終了後、この溶液を
再び抗生胎児血清抗体(ウサギ)を結合したセファロー
ス48カラムに通した後DEAE−セルロファインカラ
ムに加え、カラムクロマトグラフィーを行った。
DEAE−セルロファインクロマトグラフイーの最初の
ピーク部分を精製モノクローナル抗体とした。
(5)モノクローナル抗体の特性 かくしてスクリーニングされたクローンの産生ずるモノ
クローナル抗体の性状は、表2および表3のとおりであ
る。免疫グロブリンのクラスはオフタロニー法で検定し
た。
なお、本発明で用いた酵素抗体法は、ケ不ソト(Ken
neLt ) らの方法〔モノクロナル アンチボディ
ー(ブレニウム プレス)ニューヨーク ロンドン、y
υ、(1980) )に準して細胞をそのまま利用する
エリザ(εLISA)法〔エンザイム リンクド イム
ノソルベント アッセイ(Enzyme Linked
lmmunosorbenL As5ay)) (以下
、CELIS^と略す)である。
実施例1 (モノクローナル抗体の調製) 参考例により、背低分化型腺癌由来細胞株(MKN−4
5)を免疫原として調製されたモノクローナル抗体CD
、は表2および表3に示すような性状を有していた。
(風下余白) 表2 ヒト由来株化癌細胞に対する反応性CEL I 
SA反応性は、+は反応陽性と判定される測定検体の程
度で示した。−は陰性を示した。
なお、CELISA法における0Daq。値は、=0.
05未満 + : 0.1以上0.4未満 である。
表3(性状) <fll化デキストランの調製) デキストラン(分子!1tlo、000) 5 gを5
0mMリン酸緩衝生理食塩液(pH7,2)に溶解し、
過ヨウ素酸ナトリウム14.4gを加えた後、暗所で3
時間反応させた。反応後、この反応液を水に対して十分
透析した後、凍結乾燥し、100%酸化デキストランを
得た。
(複合体の調!!!り 得られた100%酸化デキストラン10mgに対してダ
ウノマイシン10mgを50mMリン酸緩衝生理食塩液
(pH8,0)  10 mlで溶解後、室温下2時間
反応を行った。その後この反応液を、ゲル濾過に供し、
未反応のダウノマイシンを除去、ダウノマイシン−デキ
ストラン複合体を得た。
得られたダウノマイシン−デキストラン複合体にモノク
ローナル抗体の50mMリン酸緩衝生理食塩液(2hg
/ml)  10mlおよびグリシン0.1mgを加え
、室温下24時間反応を行う。この反応液をゲル濾過に
より未反応のモノクローナル抗体、ダウンマイシン−デ
キストラン複合体およびグリシンを除去後、目的とする
ダウノマイシン−デキストラン−1gG複合体を得た。
得られたダウンマイシン−デキストラン−モノクローナ
ル抗体の分子量は約20万、結合モル比はモノクローナ
ル抗体1モルあたり、酸化デキストラン5モル、ダウノ
マイシン20モルであった。
実施例2 ダウノマイシンのかわりにアドリアマイシンを用いる以
外は、全て実施例1に準じて行い、目的とするアドリア
マイシン−酸化デキストラン−モノクローナル抗体cD
i?1合体を得た。
この複合体は分子量約21万であり、結合モル比はモノ
クローナル抗体1モルに対して、酸化デキストラン6モ
ル、アドリアマイシン20モルであった・ 〔実験例〕 実験例1 実施例2で得られたアドリアマイシン複合体(CD 3
  Adr)の3H−ウリジン取り込み阻害効果をMK
N−45細胞を用いて調べた。対照薬剤としては、MK
N−45細胞と反応しない抗HBs−モノクローナル抗
体とアドリアマイシンの複合体(抗IIBs−Adr 
)を実施例2と同じ方法で得たもの〔分子量約21万、
結合モル比(抗体1モルあたり)酸化デキストラン6モ
ル、アドリアマイシン20モル〕を用いた。
方法:MKN−45細胞に各薬剤を30分間作用させ、
洗浄後3H−ウリジンを含む培地で3.5時間培養し、
酸不溶性画分に取り込まれた3H−ウリジンを測定した
結果:薬剤と接触させなかった対照群の値を100%と
して阻害率50%の薬剤濃度(I C5o)を求め、そ
の結果を表4に示す。
表4 実験例2 実施例2で得られたアドリアマイシン複合体(CDt 
 Adr)の抗腫瘍効果をMKN−45細胞を移植した
ヌードマウスを用いて調べた。
方法:MKN−45細胞(10’cells / 7ウ
ス)をヌードマウスに移植後III瘍が約200mn?
に達したときに実施例2で得たモノクローナル抗体(C
Da  Adr)を投与し、投与後9日目に腫瘍径を測
定し、次式によって腫瘍容積を算出した。
腫瘍容積(mrr?) = (短径)2×長径/2対照
薬剤としては、+11アドリアマイシン(Adr )、
(2)実験例1で用いた抗HBs−モノクローナル抗体
−アドリアマイシン複合体(抗11Bs−Adr )お
よび(3)モノクローナル抗体(CD:+)を用いた。
結果:薬剤投与時の腫瘍容積を1.0としたときの9日
目の相対腫瘍容積を表5および表6に示した。
(以下余白) 表5 表6

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[1]胃低分化型腺癌由来細胞株(MKN−45
    )を免疫原として作成されたハイブリドーマが産生する
    、 [2]Igクラス:IgG_1(κ)、 [3]認識抗原タイプ:細胞膜表在型抗原、[4]癌細
    胞との反応性:食道癌(TE−3)、肺癌(PC−3)
    、胃癌(MKN−45)、胃癌(KATO−III)、肝
    癌(HEK)細胞に対して陽性を示す、 以上[1]〜[4]の特性を有するモノクローナル抗体
    またはそのフラグメントと、制癌作用物質とを酸化デキ
    ストランを介して結合させてなる制癌作用物質複合体。
  2. (2)制癌作用物質がアドリアマイシンまたはダウノマ
    イシンである特許請求の範囲第(1)項記載の制癌作用
    物質複合体。
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JPS59128397A (ja) * 1983-01-13 1984-07-24 Nippon Koutai Kenkyusho:Kk 抗ヒト胃癌抗体
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