JPH0431674B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0431674B2
JPH0431674B2 JP59134556A JP13455684A JPH0431674B2 JP H0431674 B2 JPH0431674 B2 JP H0431674B2 JP 59134556 A JP59134556 A JP 59134556A JP 13455684 A JP13455684 A JP 13455684A JP H0431674 B2 JPH0431674 B2 JP H0431674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
monoclonal antibody
cancer cells
cancer
antibody
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59134556A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6115897A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP59134556A priority Critical patent/JPS6115897A/ja
Priority to US06/749,564 priority patent/US4820641A/en
Priority to DE8585108073T priority patent/DE3580524D1/de
Priority to AT85108073T priority patent/ATE58397T1/de
Priority to EP85108073A priority patent/EP0166458B1/en
Publication of JPS6115897A publication Critical patent/JPS6115897A/ja
Publication of JPH0431674B2 publication Critical patent/JPH0431674B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/30Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants from tumour cells
    • C07K16/3038Kidney, bladder
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/70Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
    • C07K2317/73Inducing cell death, e.g. apoptosis, necrosis or inhibition of cell proliferation
    • C07K2317/732Antibody-dependent cellular cytotoxicity [ADCC]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はヒト肝癌細胞を認識するモノクローナ
ル抗体(以下MoAbと略記することがある)、お
よび該モノクローナル抗体を産生するハイブリド
ーマ、並びに該ハイブリドーマを用いたモノクロ
ーナル抗体の製造法、さらには該モノクローナル
抗体の利用に関する。特に、本発明はヒト肝癌細
胞を正常細胞と区別して特異的に認識するととも
に、生体内で肝癌細胞のみを傷害する作用を持つ
モノクローナル抗体に関する。 (従来技術) 1975年、Ko¨hlerとMilsteinは、マウスミエロ
ーマP3Kの誘導変異株であるP3X63−Ag8
(HGPRT欠損株)と、抗ヒツジ赤血球マウス抗
体産生細胞よりハイブリドーマを作製し、このハ
イブリドーマが自律増殖性と抗ヒツジ赤血球抗体
産生能を共に有していることを報告した。この研
究で示された、単一抗原決定基のみを認識する均
一な抗体、即ちモノクローナル抗体の概念は、免
疫学、医学、薬学、生物学の分野で大いに注目を
集めた。1977年Wistar研究所のH.Koprowskiら
は、ウイルス又は悪性腫瘍に対するMoAbを産生
するハイブリドーマを作製し、MoAbの試薬とし
ての有用性、有効性を示すと共に治療薬としての
可能性を示唆した。殊に抗悪性腫瘍抗体の作製の
報告は、癌特異抗原を特異的に認識している可能
性から、それまで正常細胞へのダメージを免れな
かつた癌の治療という臨床分野に大いに注目され
た。即ち、癌特異抗原を特異的に認識する抗体に
よれば、たとえ同一個体から発生した細胞であつ
ても、正常細胞に対する反応性は無く、癌細胞の
みを特異的に識別することができる。この抗体自
身が細胞傷害性をもつか又は、この抗体に制ガン
剤を結びつければ、癌細胞のみを標的とした治療
ができると期待された。 この期待を実現すべく、種々の癌細胞に対する
MoAbの作成が試みられて来た(Proc.Natl.
Acad.Sci.75 3405(1978);Proc.Natl.Acad.Sci.
76 1438(1979);Proc.Natl.Acad.Sci.77 6841
(1980);Br.J.Cancer43 696(1981))。しかし、
得られたMoAbは正常細胞との交叉反応性を示す
など、必ずしも癌特異抗原のみを認識していると
は限らないこと、また、癌特異的である場合で
も、この抗体でin vivo系における癌の治療を試
みたところ、一部の白血病などには効果を納めた
が、肝癌を代表とする固型癌には治療効果が認め
られないことが判明した(Cancer Res.403147
(1980);Blood58 141(1981))。 したがつて、癌の治療に使用しうる抗体の条件
として、第一に癌細胞に特異的であり、正常細胞
との反応性を持たぬこと、および第二にin vivo
において実際に癌細胞に対する傷害性を有するこ
とが要求されるが、このような要求を同時に満足
し、癌の治療薬として有効なMoAbは未だ報告さ
れていない。なかでも、本発明が提供した肝癌細
胞の治療に有用なMoAbについての報告はない。 今日、肝癌の治療は切除術の適用が多くを占め
ているが、切除術による治療には限界がある。す
なわち、肝の70〜80%は切除可能と言われるが、
肝硬変合併例の場合、切除後に肝再生の期待でき
ない症例もあり、このような場合、切除が肝硬変
をさらに進行させる。化学療法剤等の薬剤を用い
た肝癌の治療法においても、投与の時期、方法、
部位を工夫するなど種々の方法が試みられている
が、未だに確立した方法や満足できる治療効果を
示す例は得られていない。このため肝癌細胞のみ
を特異的に認識し、死滅させることのできる
MoAbの開発が特に望まれている。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、in vivo系においても肝癌細胞
を特異的に認識し、および死滅させうるMoAbの
作製とその診断・治療薬への利用を目的として研
究を行つた結果、ヒト肝癌細胞に対する特異的な
細胞傷害性を有し、in vivoでも顕著な抗腫瘍活
性を示すMoAbの開発に成功し、本発明を完成し
た。 (発明の構成) 本発明の抗体は、ヒト肝癌細胞を特異的に認識
するモノクローナル抗体である。 本発明の抗体は、ヒト肝癌細胞で感作された哺
乳動物から取り出した抗体産生細胞と、適当な動
物由来の腫瘍細胞とを融合させ、目的抗体を生産
する融合細胞をクローン化して得られる、本発明
のハイブリドーマを培養して製造される。 本発明のハイブリドーマを得るには、先ず、ヒ
ト肝癌細胞で哺乳動物を感作する。哺乳動物とし
ては、マウス、ラツト、ウサギ、モルモツト等一
般に用いられている動物が使用できる。例えばマ
ウスに抗原とするヒト肝癌細胞を腹腔内又は皮下
等に接種することにより感作する。接種は1回当
り106〜107cells/mouseで1〜2週毎に数回くり
返す。最終感作後1〜5日目に脾臓を摘出し、抗
体産生細胞として使用する。次に、この抗体産生
細胞と融合させてハイブリドーマを得るための親
細胞として、ヒポキサンチン−グアニン−ホスホ
リボシルトランスフエラーゼ欠損(HGPRT-
あるいはチミジンキナーゼ欠損(TK-)の様な、
適切な選択マーカーを持つたミエローマ等の腫瘍
細胞株を用意し、これと抗体産生細胞とを融合さ
せてハイブリドーマを作製する。 ハイブリドーマ作製は、培地として、イーグル
のMEM、ダルベツコの改良MEM、RPMI1640
などの通常よく使用されているものに10%CS
(calf serum)又は5%FCS(fetal calf serum)
+5%CS、あるいは10%FCSを加える。親細胞
の通常の維持は、上記のいずれでも良いが、ハイ
ブリドーマ作製には10%FCSが望ましい。 まず、親細胞であるミエローマ等の腫瘍細胞と
脾細胞とを1:5の比率で用意する。融合剤とし
ては、HVJ(Hemagglutinating virus of
Japan,別名Sendai virus),ポリエチレングリ
コール(PEG)などを使用する。特に30〜50%
程度に調整したPEG1000が良い。融合株のHAT
セレクシヨンの方法は、既に一般化されている
ので省略する。生じるハイブリドーマのスクリー
ニング法は、主に培養上清を用い、間接ロゼツト
法(SPA−bind−SRBC法とも呼ばれる。
SPA:Staphyloco−ccus aureus proteinA,
SRBC:Sheep Red Blood Cell:免疫実験操作
法P2375,1979,日本免疫学会編),ELISA法
(Enzyme linked immuno−sorbent assay)
(Dynatech法)など、公知の方法を用いて目的の
免疫グロブリンを分泌しているハイブリドーマの
クローンをひろいあげる。クローンは徐々にふや
し、105cells/mlに達した時点でサブクローニン
グを行なう。ハイブリドーマの単一性を吟味する
ため、96穴のマイクロウエルにフイーダーレイア
ー(feeder layer)として正常な脾細胞をおよそ
105cells/wellまいた上にハイブリドーマを一穴
に1個より多くならないように(一穴平均確率と
して0.1個)まき、約1週間培養後生育してくる
クローンについて再びスクリーニングを行なう。
このサブクローニングをくり返すことにより、単
一性の本発明ハイブリドーマを得る。 尚、融合の親細胞としての腫瘍細胞は、マウス
ミエローマ細胞に限られることなく、例えば特願
昭58−7744号に本出願人が開示したハイブリドー
マ作製用ヒトメラノーマ細胞ラインを用いてもよ
い。 次に、本発明の肝癌に特異的なモノクローナル
抗体を製造するために、上記で得られたハイブリ
ドーマを培養容器中(in vitro)又は動物体内
(in vivo)で培養する。in vitro系で培養する場
合、培地は先に述べた通常培地にCS又はFCSを
添加したものでよく、この培地で3〜5日培養の
後、培養上澄よりMoAbを得る。in vivo系によ
る培養では、ハイブリドーマを哺乳動物の腹腔に
接種し、7〜14日後に腹水を採取し、これより
MoAbを得る。in vivo系での培養の場合、in
vitro系での培養に比べて遥かに多量の抗体を効
率的に取得しうるので好ましい。 こうして得られた培養上澄又は腹水からの
MoAbの精製は、硫安分画、proteinAセフアロ
ースカラム等の公知の方法を適宜組合せて、例え
ば後記実施例2に記載した様にして行なうことが
できる。 以下、実施例を示すが、これらは特に示さない
限り、下記の条件で行なつた。 培養条件:5%CO2,95%air,湿度約100%,温
度37℃ 培 地:RPMI1640+10%FCS(CSL社オース
トラリア製) 動 物:BALB/c系マウス(雌 4週令) 又はBALB/cA−nu/JCR系ヌード
マウス(雌 6週令) (いずれも日本クレアより購入) 細胞系 :ヒト肝癌細胞 HC C−4 マウスミエローマ P3X63−Ag8.653 (いずれも、大学、研究機関等でよく
用いられており、用意に入手しうるもの
である) 実施例1 ハイブリドーマの作成 BALB/c系マウスに、ヒト肝癌培養細胞
(HC C−4)107個/マウスを1週1回、4週間
に亘り腹腔内接種し、最終接種後3日目に脾臓を
摘出し、脾臓細胞浮遊液を調製した。すなわち、
ステンレスメツシユで圧迫、過し、培地に浮遊
させた。融合の親細胞として、BALB/c系マ
ウス由来ミエローマP3X63−Ag8.653を107細胞培
養して準備した。 融合は、既存法(Nature256 495(1975))に
準じて以下の様に行なつた。 上記で調製したマウス脾臓細胞5×107個とミ
エローマ細胞1×107個とを遠心分離チユーブに
混合し、遠心したのち上清をすて、RPMI1640で
40%に調製したポリエチレングリコール
(PEG1000,和光純薬)をパツクになつた細胞の
上に約0.5ml加え、3分静置したのち、500rpmで
3分間遠心分離し、そののち培地をゆつくり5ml
程度加え、再度遠心分離し、上清をすてた。次
に、T−75(FalconNo.3024)に、ゆるやかにすべ
ての細胞をうつしとり、約40mlになるように培地
を加え、一晩培養する。次の日にこの培養液を細
胞も含めてすべての遠心チユーブに移し取り、遠
心分離を行ない上清をすてた。次にHAT培地
(RPMI1640培地,10%FCSに終濃度でヒポキサ
ンチン10-4M,アミノプテリン4×10-7M,チミ
ジン1.6×10-5Mを加える)を40ml加え、よく攪
拌した後、96穴マイクロプレート(Costar,No.
3596)に約100μ/well宛加えた。この状態で
1週間培養すると30〜50%程度の穴にコロニーが
認められた。1週間以後より、適宜HT培地
(HAT培地よりアミノプテリンを除いた組成を
もつ)を1滴(約25〜30μ)各穴に加えた。あ
る程度コロニーが生育した後に(10〜14日後)培
養上澄を用い、間接ロゼツト法でスクリーニング
を行ない、目的のヒト肝癌(HC C−4)に対
し、抗体を分泌しているかどうか検討した。この
結果、4つのコロニーがHC C−4に対する抗
体を分泌していた。次に、この4つのコロニーに
ついてサブクローニングを行なつた。即ち、96穴
マイクロプレートにフイーダー層(feeder
layer)として未処理のBALB/c系マウス脾細
胞105cell/wellをまいた上に、上記で得られたコ
ロニーの細胞を0.1cells/wellとなる様に加え、
1週間培養した。得られたクローンについてスク
リーニング及びサブクローニングを行ない、最終
的にHC C−4に対するモノクローナル抗体を
産生する4つのハイブリドーマを得た。このうち
の1つのハイブリドーマをHY−2014と命名し
た。これから得られるモノクローナル抗体をHC
−2014と命名した。次に、HC−2014の精製法に
ついて述べる。 実施例2 MoAbの精製および特異性の検討 a BALB/c系マウスの腹腔に0.5mlのプリス
テン(ミネラルオイル)を投与し、7日後に
HC−2014産生ハイブリドーマ5×106個を腹腔
に接種し、腹水化を行つた。接種の2週間後に
腹水を採取し、以下の方法でMoAbの精製を行
なつた。 まず、得られた腹水30mlを10000rpm,
15min遠心後上清に、硫酸アンモニウムを33.3
%の濃度となるように加え、4℃60min塩析し
た。10000rpm 15min遠心後、沈澱物をPBS
(Phosphate Buffered−Saline;8.1mM−
NaH2PO4,1.5mMKH2PO4,2.7mMKC,
137mMNaC,pH7.2)5mlに溶解し、同液
3に対して一晩透析を行なつた。透析後
Protein Aセフアロースカラムにかけ、0.1M
酢酸−PBS溶液で溶出し、溶出液を0.1N
NaOHで中和した。 精製されたMoAbは−80℃フリーザーで凍結
保存した。 b 次に、上記a)で作製したMoAbのHC C−
4および他の種々の腫瘍細胞に対する反応性に
ついて、ELISA法および間接ロゼツト法によ
り検討した。 抗原として次の細胞を用いた。 HC C−4 抗体産生に用いたヒト肝癌
細胞 A549 ヒト肺癌細胞 KATO ヒト胃癌細胞 AZ521 〃 BM314 ヒト結腸癌細胞 これらの抗原を、5倍〜3125倍の5倍希釈列の
MoAb HC−2014と反応させて、ELISA法にお
ける反応性を調べた。ELISA法には、ザイメド
社β−galactosidaseキツト(丸善より購入)を
使用した。その結果、第4図に示したように、
HC−2014は抗原であるHC C−4ヒト肝癌細胞
にのみ反応した。 また、HC−2014は間接ロゼツト法において
も、表1に示すように、抗原であるHC C−4
ヒト肝癌細胞とのみロゼツトを形成し、他の腫瘍
細胞に対しては反応しなかつた。 【表】 実施例3 オクタロニー法によるMoAbのクラ
ス,サブクラスの検討 実施例2で得られたMoAbについてオクタロニ
ー法(Ouchterlony法)により免疫グロブリンの
クラス、サブクラスを決定した。即ち、1.5%ア
ガロース溶液(0.01%NaN3を含む)をペトリ皿
(内径52mm)に5ml宛加え、約30分間凝固するま
で待つた。次に第5図に示すように凝固アガロー
スに穴をあけ、各穴1〜6に下記表2の各抗グロ
ブリン抗体を5μづつ加え、中央の穴7には実
施例2で精製されたモノクローナル抗体を15μ
加えた。この状態で24時間放置し、生じた阻止線
をもつてモノクローナル抗体のクラスを決定し
た。 【表】 この結果、得られたモノクローナル抗体は3と
7の間にのみ、阻止線が生じたことより、マウス
IgGであることが判明した。 次にIgGのサブクラスを検討するために、上記
と同様の実験を行なつた。即ち、アガロース上に
第6図の如く穴をあけ1から4までに各サブクラ
スの抗体(表3)を5μ宛入れ、中央の5に得
られたモノクローナル抗体(HC−2014)を15μ
加え、24時間室温で放置した。 【表】 これらの結果により、得られたモノクローナル
抗体(HC−2014)は2と5の間に阻止線が生じ
たことからIgG2aであることが判つた。 さらに、ハイブリドーマが分泌する抗体の単一
性は、SDSホリアクリルアミドゲル電気泳動法に
より確認した。 実施例4 in vitroにおけるHC−2014のADCC
活性 本発明のモノクローナル抗体が、エフエクター
細胞の存在下にヒト肝癌細胞を攻撃して死滅させ
うることをin vitroで調べるため、HC−2014の
ヒト肝癌細胞(HC C−4)に対する細胞傷害
性を、ヒト胃癌に対するモノクローナル抗体
(YK024)を対照として、ADCC活性(Antibody
−dependent Cell−mediated Cytotoxicity)に
より検討した。 HC C−4を96穴マイクロプレートに105
cells/wellの割合でまき、一晩培養した。これ
に、実施例2で得たHC−2014又は、YK024を
0,0.1,0.5,2.5Mg/mlとなる様に加え、30分
間CO2インキユベータに放置した後、PBSを用い
て3回洗浄した。次にエフエクター細胞として
BALB/c系マウスの脾臓細胞を106cells/well
宛加え、一晩培養した後PBSで3回洗浄し、各
wellのHC C−4の生存の有無を判定した。判
定はトリパンブルーで染色後、生細胞を算定する
ことにより行なつた。 結果を表4に示した。表中、生存率が10%以下
のものをADCC活性陽性(+)として示す。 【表】 実施例5 腹水癌モデルに対するHC−2014の抗
腫瘍効果 本発明のモノクローナル抗体が、in vivoにお
いてもヒト肝癌細胞傷害性であることを確認する
ため、ヌードマウスによるモデル試験を行なつ
た。 ヌードマウスを1群6匹に分け、腹腔にHC
C−4細胞を2×107個接種し、接種日を0日目
として1,3,5日目に実施例2で得た
MoAbHC−2014を1.5mg又は3.0mg腹腔内投与し、
未投与群を対照として生存日数から延命率(ILS
%)を求めたところ、200%以上という高い値を
示した。又、HC−2014投与直後及び投与中に
は、体重の減少並びに毒性症状は認められなかつ
た。なお、延命率(ILS%)は次の式で求めた。 ILS=(投与群の平均生存日数/対照群の平均生存日
数−1)×100 各群のマウスの生存日数を第2図に示した。 一方、HC C−4のかわりに、BM314(ヒト結
腸癌培養細胞系)を用いて同様に実験したとこ
ろ、対照群との間に差は認められなかつた。結果
を第3図に示した。 実施例6 固型癌モデルに対するHC−2014の抗
腫瘍効果 ヌードマウスを1群6匹に分け、背部皮下に
HC C−4細胞を1×107個接種し(0日目)、実
施例5と同様、1,3,5日目にHC−2014を1.5
mg又は3.0mg腹腔内投与し、腫瘍容積
(長径×短径2/2)をはかり、HC−2014未投与群を 対照としてT/C%を次の式で求めた。 T/C% =(投与群の平均腫瘍容積(T)/対照群の平均
腫瘍容積(C))×100% 結果を第1図に示した。図から明らかなとお
り、対照群の一匹が死亡した時点(80日目)で
T/C%は10%以下であつた。このことは、本発
明のモノクローナル抗体の投与により、背部の固
型癌の容積が、対照群の1/10以下に抑制されたこ
とを意味する。 (発明の効果) 本発明により得られるモノクローナル抗体は、
免疫原であるヒト肝癌細胞とのみ特異的に結合
し、in vitroにおいてADCC活性を、in vivoにお
いて顕著な抗腫瘍活性を示すことより、EIA法、
RIA法等による、試薬、診断薬として、さらに肝
癌の治療薬としての可能性が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はHC C−4固型癌モデルに対する本
発明のモノクローナル抗体の抗腫瘍効果を示すグ
ラフであり、第2図はHC C−4腹水癌モデル
に対する本発明のモノクローナル抗体の抗腫瘍効
果を示すグラフであり、第3図は第2図における
HC C−4細胞の代りにBM314細胞を用いて行
つた試験の結果を示すグラフであり、第4図は本
発明のモノクローナル抗体の特異性をELISA法
で検討した結果を示すグラフであり、第5図およ
び第6図は夫々、実施例2のモノクローナル抗体
のクラス及びサブクラスを同定するためのオクタ
ロニー法を説明する図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マウスミエローマ細胞とヒト肝癌細胞HC
    C−4で免疫された哺乳類の脾臓細胞とを融合さ
    せて得られるハイブリドーマにより生産されるモ
    ノクローナル抗体であつて、 サブクラスIgG2aに属し;ヒトの肝癌細胞HC
    C−4を免疫化学的に認識することができ;肺癌
    細胞A 549、結腸癌細胞BM 314、胃癌細胞
    KATO IIIおよび胃癌細胞AZ 521とは免疫化学
    的に反応せず;そして生体外で培養されたヒト肝
    癌細胞HC C−4に対してもヌードマウスの腹
    腔内もしくは皮下に移植されたHC C−4細胞
    に対しても細胞傷害性を発揮することを特徴とす
    る、上記モノクローナル抗体。 2 FERM BP−1566の番号で寄託されている
    ハイブリドーマが生産するモノクローナル抗体で
    ある、特許請求の範囲第1記載のモノクローナル
    抗体。
JP59134556A 1984-06-29 1984-06-29 ヒト肝癌細胞を特異的に認識するモノクロ−ナル抗体 Granted JPS6115897A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59134556A JPS6115897A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 ヒト肝癌細胞を特異的に認識するモノクロ−ナル抗体
US06/749,564 US4820641A (en) 1984-06-29 1985-06-27 Monoclonal antibody capable of specifically distinguishing human hepato-carcinoma cells
DE8585108073T DE3580524D1 (de) 1984-06-29 1985-06-28 Monoklonaler antikoerper geeignet zur spezifischen unterscheidung von humanen hepatokarzinomzellen.
AT85108073T ATE58397T1 (de) 1984-06-29 1985-06-28 Monoklonaler antikoerper geeignet zur spezifischen unterscheidung von humanen hepatokarzinomzellen.
EP85108073A EP0166458B1 (en) 1984-06-29 1985-06-28 Monoclonal antibody capable of specifically distinguishing human hepato-carcinoma cells

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59134556A JPS6115897A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 ヒト肝癌細胞を特異的に認識するモノクロ−ナル抗体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6115897A JPS6115897A (ja) 1986-01-23
JPH0431674B2 true JPH0431674B2 (ja) 1992-05-27

Family

ID=15131083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59134556A Granted JPS6115897A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 ヒト肝癌細胞を特異的に認識するモノクロ−ナル抗体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4820641A (ja)
EP (1) EP0166458B1 (ja)
JP (1) JPS6115897A (ja)
AT (1) ATE58397T1 (ja)
DE (1) DE3580524D1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6357596A (ja) * 1986-08-29 1988-03-12 Nisshin Flour Milling Co Ltd モノクロ−ナル抗体、その製法およびそれからなる肝疾患診断剤
JPH0798000B2 (ja) * 1987-05-23 1995-10-25 萩原 義秀 ガン関連抗原特異的ヒト免疫グロブリン
JPH0829078B2 (ja) * 1991-11-25 1996-03-27 萩原 義秀 ガン関連抗原特異的ヒト免疫グロブリン生産性ヒト/ヒトハイブリドーマ
JPH05268988A (ja) * 1992-03-05 1993-10-19 Hagiwara Yoshihide ガン関連抗原特異的ヒト免疫グロブリン
US5760000A (en) * 1994-05-13 1998-06-02 University Technologies International,Inc. Inhibition of liver cancer by the use of GnRH and GnRH analogs
JP2004529849A (ja) * 2000-09-01 2004-09-30 インターナショナル バイオイムン システムズ,インコーポレーテッド 扁平上皮癌に対する特異的モノクローナル抗体の同定と開発

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4579827A (en) * 1983-03-11 1986-04-01 Sloan-Kettering Institute For Cancer Research Monoclonal antibodies to human gastrointestinal cancers and hybridoma method of production of the monoclonal antibodies

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
HEPATOLOGY=1982 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP0166458B1 (en) 1990-11-14
EP0166458A3 (en) 1988-05-18
ATE58397T1 (de) 1990-11-15
JPS6115897A (ja) 1986-01-23
DE3580524D1 (de) 1990-12-20
EP0166458A2 (en) 1986-01-02
US4820641A (en) 1989-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2072249C (en) Human monoclonal antibody specifically binding to surface antigen of cancer cell membrane
JP3490443B2 (ja) 血管形成阻害性抗体
JP2001521520A (ja) 抗α▲下v▼β▲下3▼インテグリン抗体アンタゴニスト
JP7020656B2 (ja) 組織因子を標的とする抗体、その調製方法及びその使用
JPH05213775A (ja) Bfa抗体
CA1340350C (en) Monoclonal antibody to the 75 kd subunit of the human interleukin-2 receptor and use thereof
JPS595121A (ja) モノクロナル抗体
EP0487610B1 (en) Prohormone cleavage site blocking antibody
JPH0431674B2 (ja)
JPH05503098A (ja) セプシスの処理のためのサイトカイン抗体
EP0234122A2 (en) Tumor therapy with biologically active anti-tumor antibodies
JPH05170667A (ja) バイスペシフィック抗体
US5523085A (en) Monoclonal antibody in destruction of small cell lung carcinoma
WO1989009831A1 (en) Lak cell cytotoxin
JPH02196799A (ja) 抗ヒト癌蛋白複合体
JPH02219594A (ja) 肺癌に対するモノクローナル抗体および細胞表面抗原
JP2544146B2 (ja) 上咽頭癌治療剤
JPH0530991A (ja) 抗ガングリオシドモノクローナル抗体
JP2845568B2 (ja) モノクローナル抗体
JPS59186923A (ja) ヒト前立腺癌治療用薬剤
EP1090107A1 (en) Human monoclonal antibodies against the tumor antigen uk114 and lymphocyte cells and hybridomas for their production
JPS62185099A (ja) 制癌作用物質複合体
JPH0217160B2 (ja)
JPH04187096A (ja) 二重特異性を有するハイブリッド・モノクローナル抗体
JPH0320239B2 (ja)