JPH0320239B2 - - Google Patents

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JPH0320239B2
JPH0320239B2 JP1243599A JP24359989A JPH0320239B2 JP H0320239 B2 JPH0320239 B2 JP H0320239B2 JP 1243599 A JP1243599 A JP 1243599A JP 24359989 A JP24359989 A JP 24359989A JP H0320239 B2 JPH0320239 B2 JP H0320239B2
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cells
antibody
cancer
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human
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Toshitada Takahashi
Ryuzo Ueda
Kazuo Oota
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Aichi Prefecture
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はヒトの肺癌等の診断及び治療に有用な
モノクローナル抗体に関する。 (従来の技術) Kohler等の方法に基づき、癌に対するモノク
ローナル抗体について種々の研究が行なわれてお
り、ヒトの癌の診断に利用しようとする試みが多
くなされている。 (発明が解決しようとする問題点) 現在のところ、ヒトの肺癌の診断用のモノクロ
ーナル抗体の作成は多く試みられているが、その
特異性において実用的価値のあるモノクローナル
抗体はまだ見出されていない。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、ヒトの癌特に肺癌の組織診断等
に有用な実用化可能なモノクローナル抗体につい
て鋭意研究を行なつた結果、本発明を完成した。 即ち本発明は、 「(1) ヒト肺小細胞癌に存在する25×103ダル
トンの分子量のタンパク質抗原と抗原抗体反応
をし、次の性質を有するIgG1アイソタイプに
属するモノクローナル抗体NE−25。 1 ヒトの肺小細胞癌、神経膠腫及び神経芽細
胞腫と反応する。 2 ヒトの神経、甲状腺及び副腎の正常組織と
反応する。 3 ヒトの肺、食道、胃、小腸、大腸、腎臓の
正常組織と反応しない。 (2) ヒトの正常上皮細胞及び上皮由来癌細胞に
存在する35×103ダルトンの分子量のタンパク
質抗原と抗原抗体反応をし、次の性質を有する
IgG1アイソタイプに属するモノクローナル抗
体PE−35。 1 ヒトの肺癌、胃癌、大腸癌、乳癌、肝胆道
癌と反応する。 2 ヒトの神経膠腫、神経芽細胞腫、肉腫、リ
ンパ腫と反応しない。 3 ヒトの肺、甲状腺、食道、胃、小腸、大腸
の正常上皮組織と反応する。」 に関するものである。 なお、以下の説明において述べる細胞、組織等
は特にことわりのない限りヒトの細胞、組織等を
示す。 本発明のNE−25抗体及びPE−35抗体のイムノ
グロブリン(Ig)のアイソタイプはIgG1である。
又、NE−25抗体が反応する抗原(NE−25抗原)
は肺小細胞癌に存在し、NE−25抗原は25×103
ルトンの分子量のタンパク質抗原である。一方、
PE−35抗体が反応する抗原(PE−35抗原)は正
常上皮細胞及び上皮由来癌細胞に存在し、PE−
35抗原は35×103ダルトンの分子量のタンパク質
抗原である。 NE−25抗体の各種培養細胞株に対する反応性
については、肺小細胞癌に関しては大部分の細胞
株で陽性を示し、神経性腫瘍(神経膠腫及び神経
芽細胞腫)に関してはほとんど全ての細胞株で陽
性を示す。又、NE−25抗体の各種腫瘍組織に対
する反応性については、肺小細胞癌に関しては大
部分の症例で陽性を示し、神経性腫瘍(神経膠腫
及び神経芽細胞腫)に関してはほとんど全ての症
例で陽性を示し、肺扁平上皮癌、肺腺癌、肺大細
胞癌に関してはほとんどの症例で陰性を示す。
NE−25抗体の正常組織に対する反応性について
は神経、甲状腺及び副腎等と反応性がみられ、
肺、食道、胃、小腸、大腸、腎臓等とは反応性が
認められない。 一方、PE−35抗体の各種培養細胞株に対する
反応性については、肺小細胞癌、肺扁平上皮癌、
肺腺癌に関しては大部分の細胞株で陽性を示し、
胃癌、大腸癌、膵臓癌、肝胆道癌、乳癌、腎癌に
関してはほとんどの細胞株で陽性を示すが、神経
性腫瘍(神経膠腫及び神経芽細胞腫)、肉腫、リ
ンパ種に関してはほとんど全ての細胞株で陰性を
示す。又、PE−35抗体の各種腫瘍組織に対する
反応性については、肺癌、胃癌、大腸癌、膵臓
癌、肝胆道癌、乳癌に関してはほとんどの症例で
陽性を示し、神経性腫瘍(神経膠腫及び神経芽細
胞腫)肉腫、リンパ腫に関してはほとんど全ての
症例で陰性を示す。PE−35抗体の正常組織に対
する反応性については、気管支、食道、胃、小
腸、大腸等の上皮や甲状腺と反応がみられた。 NE−25抗体はその正常組織及び腫瘍組織にお
ける反応性より神経細胞及び神経内分泌細胞への
分化に伴つて表現される分化抗原を確認している
と考えられ、一方、PE−35抗体は汎上皮性抗原
とでも言うべき抗原に反応性を示し、神経内分泌
細胞への分化を示した肺癌とされる肺小細胞癌の
大部分には両抗原が認められた。NE−25抗体及
びPE−35抗体は肺癌の免疫組織学的検査に有用
な抗体である。 本発明のモノクローナル抗体は公知の方法例え
ばKohlerとMilsteinの方法[Nature256、495−
497(1975)]やUedaらの方法[Proc.Natl.Acad.
Sci.USA 78、5122−5126(1981)]に従つて作製
することができる。 例えば本発明のモノクローナル抗体は次のよう
にして製造することができる。本発明のモノクロ
ーナル抗体が認識する抗原(例えば肺癌細胞、神
経性腫瘍細胞等)でマウス又はラツト等の動物を
免疫し、免疫された動物から抗体産生細胞を得、
これとミエローマ細胞とを融合し、得られたハイ
ブリドーマから本発明のモノクローナル抗体を産
生するハイブリドーマを選択し、これを培養し抗
体を回収する。免疫法、融合法、ハイブリドーマ
の選択、抗体の回収等は公知の常法により行なう
ことができる。 更に詳しくは、例えば次のようにして本発明の
モノクローナル抗体を製造することができる。 まず、マウスを肺癌細胞、神経性腫瘍細胞等で
免疫する。免疫する動物はマウスに限らず、ラツ
ト等のネズミ科の動物又はその他の動物を使用し
てもよいが、通常はマウスを用いることが好まし
い。この免疫用マウスとしては、BALB/C系
マウス、BALB/C系マウスと他系マウスとの
F1マウス等が用いられる。 マウスに対して肺癌細胞等を数日〜数週間おき
に数回接種する。その後マウスより脾臓を摘出
し、常法により脾細胞(抗体産生細胞を含む)を
採取する。 ミエローマ細胞としては同種の動物のものを用
いることが好ましく、マウス脾細胞を融合の相手
とする場合には、マウスミエローマ細胞を用い
る。具体的にはMOPC−21、NS/1[Nature.
256.495−497(1975)]、SP2/O−Ag14
[Nature、277.131−133[(1979)]、S194/5、
XXO.BU.1[J.Exp.Med.148.313−328(1978)]
などが用いられる。 脾細胞とミエローマ細胞は1対1〜10対1の割
合で混合し、融合は例えばNaCl(約0.85%)、ジ
メチルスルホキシド[10〜20%(V/V)]およ
び分子量1000〜6000のポリエチレングリコールを
含むリン酸緩衝液(PH7.2〜7.4)中で行う。 融合は例えば、両細胞を35〜37℃で1〜3分間
インキユベートすることによつて行う。 ハイブリドーマの選択は、例えばヒポキサンチ
ン(1.3〜1.4mg/dl)、アミノプテリン(18〜20μ
g/dl)、チミジン(375〜400μg/dl)、ストレ
プトマイシン(50〜100μg/dl)、ペニシリン
(50〜100単位/ml)、グルタミン(3.5〜4.0g/
)、牛胎児血清(10〜20%)を含む基礎培地を
用い、成育してくる細胞として選択する。 基礎培地としては、動物細胞の培養に一般に使
用されているRPMI1640倍地、EagleのMEM倍
地などが用いられる。 ハイブリドーマのクローン化は限界希釈法にて
少なくとも3回繰返して行うのが好ましい。 本発明の抗体を産生するハイブリドーマの選択
は、分泌される抗体の反応性を調べ前記と同じ反
応性を有する抗体を産生するハイブリドーマを選
択し、その認識する抗原分子が前記分子量を示す
ことを確認することにより行なわれうる。 ハイブリドーマを通常の動物細胞の培養と同様
にして培養すれば、培地中に本発明の抗体が生産
される。例えば、2〜5×106のハイブリドーマ
細胞をストレプトマイシン(50〜100μg/ml)、
ペニシリン(50〜100単位/ml)、グルタミン
(3.5〜4.0g/)、牛胎児血清(10〜20%)を含
むRPMI1640培地10〜20mlを用い、フラスコ内で
95%CO2−5%O2存在下、35〜37℃、3〜7日間
培養することによつて培養液中に抗体が分泌、蓄
積される。 またハイブリドーマ細胞をプリスタン
(Pristane)処理のヌードマウスまたはBALB/
cマウスの腹腔内に移植して増殖することにより
腹水中に本発明の抗体を蓄積させることができ
る。即ち、これらマウス腹腔内にプリスタン
(Pristane、2、6、10、14tetramethyl
pentadecane、米国アルドリツチ社製)0.5〜1ml
を注射し、その後、2〜3週目に腹腔に5〜10×
106個のハイブリドーマ細胞を移植する。通常7
〜10日後に腹水が貯溜し、これを採取する。 本発明のモノクローナル抗体の 125I標識した
肺小細胞癌SCLC−SAを用いた免疫沈降反応に
よる分子量測定では、NE−25抗原は25×103ダル
トンを呈し、又、PE−35抗原は35×103ダルトン
を呈した。 免疫沈降反応: 標的細胞として肺小細胞癌培養株SCLC−SA2
×107個を200μgのアイオドゲン存在下で0.5mCi
のNa 125Iで標識する。 これら標識した細胞を0.1〜1%(V/V)NP
−40を用いて可溶化し、その細胞抽出物(1〜10
×105cpm)をモノクローナル抗体(1〜10μ)
と4℃にて6〜12時間反応させ、第2次抗体とし
て5〜20μの家兎抗マウスイムノグロブリン
(Cappel社、米国)と4℃で30分間反応させ、さ
らに4℃で1時間スタフイロコツカス・アウレウ
ス(Cowan I株)と反応させ免疫沈降物を作製
し、SDS−ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動に
より解析する。 本発明モノクローナル抗体の生物学的活性は実
子例に示した。実施例中に用いたマウス混合血球
吸着試験[Mouse−mixed hemadsorption
assay、M−MHA]法は下記の方法に従い、マ
イクロプレート[Falcon社、3040]に単層細胞
培養または浮遊細胞を付着させた標的細胞への指
示細胞の付着の有無で観察する。指示細胞として
は、ヒツジ赤血球とマウス抗ヒツジ赤血球抗体を
反応させた後、さらに家兎抗マウスイムノグロブ
リン血清を反応させたものを用いる。 マウス混合血球吸着試験[M−MHA]: M−MHAはEspmarkとFagreusの原法
(Acta.Pathol.Microbiol.Scand.Suppl.154 258
−262、1962)を改良して行う。 指示赤血球の作製法は以下の通りである。 先滌羊赤血球2%浮遊液と等量の1000倍希釈マ
ウス抗羊赤血球抗体(BALB/cマウスに羊赤
血球を過免疫して作製)とを24℃にて45分間反応
させ先滌後再び2%浮遊液として等量の200倍希
釈家兎抗マウスイムノグロブリン(cappel社、米
国)を24℃にて45分間反応させた後、2回先滌後
再び2%浮遊液としたものをいわゆるM−MHA
の指示赤血球として用いる。 M−MHA検査法の手法としては、被検索細胞
は、ハイブリドーマ細胞培養上清またはハイブリ
ドーマ細胞接種BALB/cマウスもしくは
BALE/c由来ヌードマウス腹水と24℃にて45分
間反応させ、抗体を先滌後除去後、0.2%指示羊
赤血球と24℃にて45分間反応させ、軽く一度リン
酸緩衝液生理食塩水(PBS)で先滌後光学的顕
微鏡下、指示赤血球のロゼツト形成の有無にて判
定する。 又、実施例中、本発明のモノクローナル抗体選
定のための各種組織の染色及び本発明のモノクロ
ーナル抗体による各種組織の染色は、Hsu、S.
M.等の方法(J.Histochem.Cytochem.29、577〜
580、1981)に準じてアビジン−ビオチン−ペル
オキシダ−ゼ複合体法(ABC法)によるアセト
ン固定、凍結切片の染色により行なつた。即ち肺
癌組織等の凍結切片を10%正常豚血清を含む
PBSにて30分間処理した後、抗体を含む液体と
室温で2時間反応させ、更に4℃で一夜反応させ
た。そしてPBSで15分間洗滌した後、ビオチン
化抗マウス免疫グロブリン(7.5μg/ml)にて30
分間処理した。これをPBSで15分間洗滌した後、
アビジンDH−ビオチン化ペルオキシダーゼ複合
体と室温で30分間処理した。これをPBSで15分
間洗滌した後ジアミノベンチジン溶液(50mgジア
ミノベンチジン、0.006%H2O2、トリスバツフア
ーPH7.6)にて5〜10分間反応させた。細胞核を
ヘマトキシリンにて染色後、通常の方法で封入し
検鏡した。 (実施例) 実施例 1 (PE−35抗体の製造) 8週令の雌BALB/cマウスを初回5×106
の肺小細胞癌培養株(肺小細胞癌培養株細胞
SCLC−SAとSCLC−SMを1:1に混合した細
胞集団)で皮下に免疫し、その1ケ月後より2週
間の間隔で2回腹腔内に各々1×107個の細胞を
注入し免疫を行つた。なお、肺小細胞癌培養株
SCLC−SA及びSCLC−SMはいずれも愛知県が
んセンターで樹立した株である。 最終免疫より3日後に脾臓を取り出し、ステン
レスメツシユを通すことにより細胞懸濁液を作製
した。この1.0×108個の脾細胞と2.0×107個の8
−アザグアニン耐性ミエローマ細胞P3−NS1−
Ag4/1(NS/1)を混合し、遠沈後沈渣に1ml
の47.5%ポリエチレングリコール(平均分子量
4000)を加え、2分間ゆるやかに撹拌した。洗浄
後、細胞混合液を10%牛胎児血清を含むRPMI培
地(完全RPMI培地)に懸濁し、96ウエルマイク
ロ培養プレートに1ウエル当り106個の割合で0.1
mlずつ分注した。24時間後、ヒポキサンチン
100μM、アミノプテリン0.4μM、チミジン16μM
を含む完全RPMI培地(HAT培地)を0.1ml加え
た。 培養開始後週2回培養上清0.1mlを捨て、HAT
培地0.1mlを加えた。14日後よりウエルに融合細
胞の出現が観察されはじめた。 その後各ウエルの培養上清を取り出し、前述の
M−MHA法により肺小細胞癌と反応する抗体が
産生されているか否かを確かめ、抗体産生が陽性
を示したウエル中のハイブリドーマを限界希釈法
により3回クローニングを繰り返した。即ち、細
胞を50個/mlあるいは10個/mlに希釈し、あらか
じめフイダー細胞がまかれた96ウエルマイクロ培
養プレートに0.1mlずつ分注し、HT培地
(100μMヒポキサンチンと16μMチミジンを含む
完全RPMI培地)により2週間培養した。1ウエ
ルに1個のハイブリドーマコロニーが形成された
場合をクローンとして取り出した。これらクロー
ンから、前述のM−MHA法及びABC法により、
前記PE−35抗体の欄に示した各細胞及び組織に
対する反応性を有する抗体を分泌しているハイブ
リドーマクローンを選択した。このようにした得
られたハイブリドーマを産生する抗体をPE−35
抗体と命名した。 このハイブリドーマをマウスの腹腔内に投与す
る次の方法で増殖させPE−35抗体を量産した。
即ち、マウス腹腔内にプリスタン0.5ml注射し、
その後2週目の腹腔に5×106個のハイブリドー
マ細胞を移植し、10日後に腹水を採取した。 実施例 2 (NE−25抗体の製造) 8週令の雌BALB/cマウスに手術材料より
得られた神経芽細胞腫細胞(#1134)5×106
を皮下に注入し、1ケ月後より2週間の間隔で2
回腹腔内に各々1×107個の細胞を注入し免疫を
行つた。 最終免疫より3日後に脾臓を取り出し、ステン
レスメツシユを通すことにより細胞懸濁液を作製
した。この5×107個の脾細胞と1×107個の
NS/1を混合し、実施例1と同様にして細胞融
合、クローン化を行ない、前述のM−MHA法及
びABC法により、前記NE−25抗体の欄に示した
各細胞及び組織に対する反応性を有する抗体を分
泌しているハイブリドーマクローンを選択した。
このようにして得られたハイブリドーマの産生す
る抗体をNE−25抗体と命名した。このハイブリ
ドーマを実施例1と同様にして培養し、抗体を量
産した。 実施例 3 各癌及び正常組織又は細胞とNE−25抗体、PE
−35抗体との反応を調べるために、前記M−
MHA法及びABC法により試験を行つた。結果を
表1、表2及び表3に示した。 【表】 【表】 【表】 【表】 実施例 4 本発明のモノクローナル抗体のイムノグロブリ
ンのアイソタイプを知るため、本発明のモノクロ
ーナル抗体を寒天ゲル内で、マウスIgの各アイソ
タイプ(IgA、IgM、IgG1、IgG2a、IgG2b
IgG3)に対するウサギ抗血清に対して沈降反応
を行なつた。 その結果、本発明のモノクローナル抗体NE−
25及びPE−35はいずれもIgG1と判明した。 実施例 5 実施例1で用いた肺小細胞癌培養株に対する反
応性をM−MHA法により検討したところNE−
25抗体及びPE−35抗体の反応性は、いずれの場
合も、ヌラミニダーゼ(neuraminidase)で処理
したものでは変化がなく、又、100℃、5分処理
により反応性が失活した。 以上の結果よりNE−25抗体及びPE−35抗体は
いずれもタンパク質抗原を認識する抗体であるこ
とがわかる。 実施例 6 前記の免疫沈降反応によりNE−25抗原とPE−
35抗原の分子量を測定した所、NE−25抗原は25
×103ダルトンを呈し、又、PE−35抗原は35×
103ダルトンを呈した。 (発明の効果) 本発明のモノクローナル抗体は肺癌の小細胞癌
と非小細胞癌の免疫組織学的鑑別に特に有用であ
る。又、肺小細胞癌治療への応用可能な抗体であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒトの正常上皮細胞及び上皮由来癌細胞に存
    在する35×103ダルトンの分子量のタンパク質抗
    原抗と抗原体反応をし、次の性質を有するIgG1
    アイソタイプに属するモノクローナル抗体PE−
    35。 1 ヒトの肺癌、胃癌、大腸癌、乳癌、肝胆道癌
    と反応する。 2 ヒトの神経膠腫、神経芽細胞腫、肉腫、リン
    パ腫と反応しない。 3 ヒトの肺、甲状腺、食道、胃、小腸、大腸の
    正常上皮組織と反応する。
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