JPS6215954Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動開閉器のケースに対する操作ケー
ブルのサポート構造に関するものである。

従来、例えば気中開閉器の本体ケース前面に装
着される自動開閉操作機構収納用の機構ケースに
対し操作ケーブルを取付ける場合、機構ケースの
側面に操作ケーブルを貫挿してそのフランジ部を
取付金具及びボルトにより締付固定しさらに機構
ケースの側面又は底面に支持金具を止着して同支
持金具により操作ケーブルを支持するようになつ
ていた。このため、前記支持金具の取付にボルト
や溶接作業が必要となり、部品点数が増え組付が
面倒であるという欠陥があつた。

本考案の目的は上記欠陥を解消して、操作ケー
ブルのフランジ部取付用のボルトを利用して操作
ケーブルの支持部材を取付けることにより、部品
点数を減少させ、組付を容易に行うことができる
自動開閉器のケースに対する操作ケーブルのサポ
ート構造を提供することにある。

以下、本考案を具体化した一実施例を図面につ
いて説明すると、図面中１は取付金具２により腕
金３に取着される気中開閉器の本体ケースであつ
て、その側面にはブツシング４〜４が取付けられ
ている。５は本体ケース１の前面に固設した自動
開閉操作機構収納用の機構ケースであつて、その
側面には操作ケーブルの挿通穴５ａを形成し、同
挿通穴５ａの外側には等角度ごとに三つのボルト
挿通用の透孔５ｂを透設している。

６は前記機構ケース５の挿通穴５ａに挿通され
るケーブルであつて、可撓撚線を絶縁被覆７ａし
た複数本（本実施例では二本）の芯線７と、同芯
線７の外周に対し絶縁材により一体にモールドし
た被覆部８とにより構成されている。９は前記ケ
ーブル６の外周に対し絶縁材により一体にモール
ドされる外被層であつて、その基端部には前記ケ
ース５の挿通穴５ａに嵌合される大径部９ａを一
体にモールドするとともに、同大径部９ａと外被
層９の境にはケース５の外面に取付けられるフラ
ンジ部１０を一体に形成している。そして、前記
ケーブル６、外被層９及びフランジ部１０により
操作ケーブルＣを構成している。

１１は前記操作ケーブルＣのフランジ部１０に
嵌合されるステンレススチールよりなる取付部材
としてのドーナツ状の取付金具であつて、同取付
金具１１及びフランジ部１０の前記透孔５ｂと対
応する位置には同じく透孔１１ａ，１０ａを設け
ている。そして、組付時には機構ケース５の挿通
穴５ａに外被層９の基端大径部９ａを嵌合すると
ともに、フランジ部１０をケース５の外面へ当接
し、さらに取付金具１１をフランジ部１０に嵌合
した状態でケース５の内側から同ケース５、フラ
ンジ部１０及び取付金具１１の透孔５ｂ，１０
ａ，１１ａにボルト１２を挿通しワツシヤーを介
してナツト１３により締付固定する。下側に位置
する二本のボルト１２はナツト１３から所定長さ
突出するように長くしておく。

１４は下側に位置する二本のボルト１２の突出
部１２ａ（第２図参照）に螺合固定した円柱状を
なす一対の支持棒、１５は同支持棒１４の先端部
に対しボルト１６により締付固定される支持金具
であつて、操作ケーブルＣの外被層９を支承する
ほゞＵ字状の支承部１５ａと、同支承部１５ａの
上縁に側方へ折曲形成した取付部１５ｂを設けて
いる。１７は前記支持金具１５の取付部１５ｂに
対し二本のボルト１８により締付固定される締付
金具としての締付板であつて、同締付板１７と支
持金具１５との間に操作ケーブルの外被層９を挾
着可能である。

次に、前記のように構成した操作ケーブルのサ
ポート構造についてその作用を説明する。

さて、本考案実施例においては操作ケーブルＣ
をケース５に取付けるための取付金具１１の取付
用ボルト１２の突出部１２ａに対し支持棒１４を
螺合し、かつ同支持棒１４に対し操作ケーブルＣ
支持用の支持金具１５を取付るようにしたので、
支持金具１５取付専用のボルトを機構ケース５に
別途設ける必要がなく、従つて構造及び組付が簡
単で体裁も良くすることができる。

又、本考案実施例においては操作ケーブルＣを
支持金具１５及び締付板１７により支持している
ので、操作ケーブルＣの根元部（フランジ部１０
付近）に無理な力が加わらず、回動による素線切
れ等が防止できるとともに、機構ケース５とフラ
ンジ部１０のシール機能の安定化を図ることがで
きる。

なお、前記実施例ではナツト１３により取付金
具１１をケース５に固定してから支持棒１４を螺
合するようにしたが、前記ナツト１３を省略し支
持棒１４により締付固定するようにしてもよい。

又、前記実施例では支持棒１４を介して支持金
具１５をボルト１６着するようにしたが、支持棒
１４を省略し、ボルト１６をナツトに変更して取
付けるようにしてもよい。

さらに、第５図に示すように芯線７の被覆部７
ａの一部を取り除いてその部分をハンダ付けし、
芯線相互間の絶縁を確保するため全体を絶縁モー
ルドするようにしてもよい。このようにすれば、
芯線７の細〓からケース内に雨水が侵入するのを
防止することができるものとなる。

このように本考案は、操作ケーブルに設けたフ
ランジ部を取付部材を介して固定するボルトの突
出部を利用して操作ケーブル支持用の支持金具を
取付けたことにより、前記支持金具取付専用のボ
ルトを機構ケースに別途設けたり、支持金具を機
構ケースに溶接したりする必要がなく、従つて構
造及び組付が簡単で体裁を良くすることができる
とともに、操作ケーブルの根元部に無理な力が加
わるのを防止して素線切れ等を防止でき、さらに
取付部のシール機能の安定化を図ることができる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動開閉器の一実施例を
示す側面図、第２図は操作ケーブルのサポート構
造を示す一部省略正面図、第３図は第２図の右側
面図、第４図は同じく操作ケーブルのサポート構
造を示す分解斜視図、第５図は操作ケーブルの水
切構造を示す斜視図である。 ５……機構ケース、６……ケーブル、１０……
フランジ部、１１……取付金具、１２……ボル
ト、１２ａ……突出部、１４……支持棒、１５…
…支持金具、１５ａ……支承部、１７……締付
板、Ｃ……操作ケーブル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動開閉操作機構収納用の機構ケース５に対
   し、操作ケーブルＣを貫挿して同ケーブルＣに設
   けたフランジ部１０をドーナツ状の取付部材１１
   及びケース５内側から前記取付部材１１外面へ突
   出されるボルト１２により締付固定し、前記ボル
   ト１２の突出部１２ａには支持棒１４を螺合し、
   かつ前記操作ケーブルＣを支承する凹状の支承部
   １５ａを有する支持金具１５を前記支持棒１４に
   取付し、同支持金具１５には前記操作ケーブルＣ
   を前記支承部１５ａと協働して締着固定する締付
   金具１７を締付したことを特徴とする自動開閉器
   のケースに対する操作ケーブルのサポート構造。