JPS62155083A - 新規なヒトbセル・リンパ芽球細胞変異株、そのヒト/ヒト・ハイブリド−マ及びその生産する抗体 - Google Patents

新規なヒトbセル・リンパ芽球細胞変異株、そのヒト/ヒト・ハイブリド−マ及びその生産する抗体

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JPS62155083A
JPS62155083A JP60293595A JP29359585A JPS62155083A JP S62155083 A JPS62155083 A JP S62155083A JP 60293595 A JP60293595 A JP 60293595A JP 29359585 A JP29359585 A JP 29359585A JP S62155083 A JPS62155083 A JP S62155083A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、たとえば、人の抗原性疾患の予防、治療、診
断などの医学及び薬学分野や生化学的試薬、生体高分子
の精製試薬など薬理学分野、生化学分野等の如き広い分
野において有用な抗原特異的ヒト免疫グロブリンの生産
をヒト体外で工業的に行うことを可能とするヒト/ヒト
・ハイプリドーマの創製、その他各種の融合細胞株の形
成に利用できる融合79−トナー(Frbsion p
artner)として有用な新規なヒトBセル・リンパ
芽球細胞変異株に関する。
本発明はまた、この新規なヒトBセル・リンパ芽球細胞
変異株を利用して創製される抗原特異的ヒト免疫グロブ
リン生産性ヒト/ヒト・ハイプリドーマ、更には該ハイ
プリドーマが生産する抗原特異的ヒト免疫グロブリンに
も関する。
更に詳しくは、本発明はヒトBセル・リンパ芽球細胞か
ら導かれた変異株であって、且つ下記(1)〜(v) (1)6−チオグアニン耐性である、 (ii)  ウワバイン耐性である、 (iii)  N A T O含有培地で死滅する、G
y)  免疫グロブリンIgG及びIQMを実質的に生
産しない、 (v)基礎培地RDF中にインシュリン、トランスフェ
リン、セレニウム、エタノールアミン、β−メルカプト
エタノール及び血清アルブミンを含む無血清培地におい
て増殖可能である、の形質(phgnotype )%
性を有することを特徴とするヒトBセル・リン・5芽球
細胞変異株に関する。
本発明はまた、この新規なヒトBセル・リン・せ芽球細
胞変異株を融合パートナ−とするヒト/ヒト・ハイブリ
ドーマ、たとえば、ヒト胃癌患者のヒト9774球細胞
の如き悪性腫瘍患者のヒトリンパ球細胞と該融合・セー
トナーとのヒト/ヒト融合細胞株である抗原特異的ヒト
免疫グロブリン生産性ヒト/ヒト・ハイブリドーマ、更
には、このようなヒト/ヒト・ハイブリドーマが生産す
る抗原特異的ヒト免疫グロブリンにも関する。
従来、ヒト/ヒト・ハイプリドーマの形成に利用できる
ヒドリンA系株化細胞についていくつか知られている。
そのような融合ハードナーとして利用できるヒ) IJ
ン・9系株化細胞の例としては、Immunology
 Today、 vol、 4、嵐3.1983.73
頁のTABLE  ITに記載のSKO−007(Ig
ε、λ)、rM−H2(Irtλ、k)、DHMC(I
yr+λ)、GJf、1500 (Igr2゜k)、K
R−4(Iσγ、/c)、LICR−LON−11Mv
2(Irtrl、k)、 cMo467.5(Irtμ
、λ)、n351.1(Ictμ、k)、UC729−
6(1(Jμ、&)、0M4672(Iaγ2.k)な
どを挙げることができる。しかしながら、これら従来公
知のヒトリンノ!系株化細胞は、上記文献のTAELE
  nに記載され、上記にカッコで示したように、程度
の差こそあれ免疫グロブリンを実質的に生産する点で、
その融合ツートナーとしての利用に好ましい株とは言い
難く、その利用に制約をうける。その理由は、これらの
融合ツートナーと例えば癌患者のヒトリンパ球細胞とか
ら導かれるヒト/ヒト・ハイブリドーマが生産するヒト
免疫グロブリンは、該融合ノぐ一トナーが本来生産する
免疫グロブリンが、該癌患者のヒトリンパ球細胞に由来
する目的とする免疫グロブリンに混入したポリ・クロナ
リテイ(polv−cLonα1ity )形態で得ら
れるため、目的とする免疫/”gプリンの単一性(mo
no−clonal ity )が失われるからである
本発明者は、上述のような制約から解放された融合パー
トナ−を創製すべく研究を行ってきた。
その結果、ヒトBセル・リンツヤ芽球細胞から導かれた
変異株であって、免疫グロブリンを実質的に生産しない
新しいヒ) IJン・々系株化細胞を6:」製すること
に成功した。
本発明者は、それ自体公知のヒトBセル・リンパ芽球細
胞Wl −L 2 [:微工研寄託受託拒否通知書、通
知番号:60微寄文第1621号〕から、薬剤耐性化手
法を利用した特定の変異株形成操作を経て、それ自体増
殖能を有するが免疫グロブリンを実質的に生産しない新
規ヒトリンパ系株化細胞を創製し且つこの新規ヒトBセ
ル・リンパ芽球細胞変異株は、ヒト/ヒト・ハイプリド
ーマの創製その他各種の融合細胞株の形成に利用できる
融合パートナ−として、前述の如き制約から解放された
単一性の高い免疫グロブリンの生itを可能とする融合
細胞株の形成に有用な新規ヒトBセル・リンパ芽球細胞
変異株であることを発見した。
更に、本発明者は、このヒトBセル・+)7A芽球細胞
変異株を用いて、ヒト胃癌患者のヒドリンA球細胞と該
ヒトBセル・リンパ芽球細胞変異株とのヒト/ヒト融合
細胞株である抗原特異的ヒト免疫グロブリン生産性ヒト
/ヒト・ハイブリドーマの創製に成功し、且つ該抗原特
異的ヒト免疫グロブリンの生産に成功した。
従って、本発明の目的は、医学、薬理学、生化学分野等
の広い分野において有用な新規ヒトBセル・リンパ芽球
細胞変異株を提供するにある。
本発明の他の目的は、上記新規ヒトBセル・リン・ぞ芽
球細胞変異株と悪性腫瘍患者のヒトリンパ球細胞から導
かれる抗原特異的ヒト免疫グロブリン生産性ヒト/ヒト
・ノ・イブリドーマ、更にはその生産する抗原特異的ヒ
ト免疫グロブリンを提供するにある。
本発明によれば、ヒトBセル・リン・ぞ芽球π;U胞か
ら導かれた変異株であって、且つ下記(1)〜(■)(
i)6−チオグアニン耐性である、 (ii)  ウワバイン耐性である、 (iii)  HA T O(ヒポキサンチン、アメン
プテリン、チミジン及びウワバイン)含有培地で死滅す
る、 Gv)  免疫グロブリンIgG及びIOMを実質的に
生産しない、 (v)基礎培地RDF中にインシュリン、トランスフェ
リン、セレニウム、エタノールアミン、β−メルカプト
エタノール及び牛血清アルブミンを含む無血清培地にお
いて増殖可能でめる、 の形質特性を有することを特徴とするヒトBセル・リン
・ぐ芽球細胞変異株が提供できる。
本発明の新規Bセル・リンパ芽球細胞変異株は、例えば
、ヒトBセル・リン・ぐ芽球細胞を無血清培地で培養適
応させ、適応した細胞群から実質的に免疫グロブリン生
産能を欠如する細胞をスクリーニングし、このスクリー
ニングした細胞を6−チオグアニン含有無血清培地で培
養適応させ、斯くて形成された6−チオグアニン耐性細
胞を突然変異剤で処踊したのち、ウワパイン含有無血清
培地で゛培養適応させ、得られた耐性細胞を6−チオグ
アニン及びウワバインの両者を含有する無血清培地でク
ローン化することにより創製することができる。
この際利用する無血清培地の例としては、基礎培地RD
F (基礎培地RpJf11640”、基礎培地DME
”、基礎培地F12=2:1:1の混合基[tjt )
 K、インシュリン、トランスフェリン、セレニウム、
エタノールアミン、β−メルカプトエタノール及び牛血
清アルブミンの適量を配合した無血清培地を好ましく例
示することができる。
他の無血清培地も利用でき、培養適応させるヒトBセル
・リン・e芽球細胞及び基礎培地の種類、上記他の配合
成分のき類及びそれらの量などに応じて、実験的に適宜
に選択、変更、決定して利用することができる。又、利
用する突然変異剤の例としては、MNNG (N−メチ
ル−N′−二トローN−二トロソグアニソン)、EMS
(メチルスルホン酸エチル)、AAB(4−アミノアゾ
ベンゼy)、AAF (2−アセチルアミノフルオレン
)、AF−z(2−(2−フリル)−3−(5−ニトロ
−2−フリル)アクリルアミド)、BPoよ(ベンゾぎ
レンオキシド)、BZD(ベンチリン)、DAB(#、
N’−ツメチルアミノアゾベンゼン)、DAM (ソア
ミンアニソール)、DBA (ソペンズアントラセン)
、DBE(ソブロモエタン)、DEp (ヅプロモクロ
ログロ/lン)、DMN (ジメチルニトロサミン)、
ENNG(N−エチル−N′−二トローN−ニトロソグ
アニソン)、EMU(エチルニトロソウレア)、HFA
 (N−ハイド0−’I−シー2−7セfルーアミノフ
ルオレン)、3MCA (3−メチルw5:yスvy)
、MMS(メチルスルホン酸メチル)、2A’、((2
−す7チルアミン)、NAAAF (N−アセトオキシ
アセチルアミノフルオレン)、NEA(N−ニトロソツ
ブチルアミン)、4NQ□(4−ニトロキノリン−1−
オキシド)、0AT(o−アミノアゾトルエン)、PI
(プロピレンイミン)、TCE(トリクロロエチレン)
、TDS(トルエンソアミノスルフエイト)、TOx(
トキサフェン)、VC(ビニルクロライド)などの公知
変異剤を例示することができる。
培養適応は、例えば37℃、5%co1条件下で行なう
ことができ、また、クローン化はそれ自体公知の例えば
限界稀釈法を利用して行なうことができる。培養適応手
段、スクリーニング手段、突然変異剤処理手段などの各
単位手段それ自体はよく知られており、適宜に選択利用
することができる。
上記において利用するヒトBセル・リンパ芽球細胞の例
としては、前述したそれ自体公知のヒトBセル・リン・
9芽球細胞II−L2(微工研寄託受託拒否通知書、通
知番号=60微寄文第1621号)のほかに、例えば、
ヒトBセル・リン・々芽球細胞IM−9(ATCCCC
L  159 )、ヒトBセル・リンパ芽球細胞NC−
37(ATCCCCL  214)及びヒトBセル・リ
ンパ芽球細胞CCRF−5E(ATCCCCL  12
0)などの如き公知株化細胞を例示することができる。
上述のようにして得ることのできる前記(1)〜(v)
の形質特性を有するヒトBセル・リン・ぐ芽球細胞Wl
−L2から導かれた変異株の1つはHIE/T01株(
微工研寄託受託拒否通知書、通知番号:60微寄文第1
198号)と命名された。
本発明によれば、上述のようにして得られるヒトBセル
・リン・ぐ芽球細胞変異株を融合・イートナーとして利
用し、抗原特異的ヒト免疫グロブリンの生産をヒト体外
で工業的に行うことを可能とするヒト/ヒト・ハイプリ
ドーマの創製を包含して、たとえば悪性腫瘍患者のヒ)
 IJン・9球細胞と該変異株とのヒト/ヒト・ハイブ
リドーマの創製、ソの他各種の融合細胞株を創製するこ
とができる。
以下、そのような融合細胞株創製の一態様について述べ
る。例えば、ヒト胃癌患者のヒトBセルを用い、これを
本発明のヒトBセル・リン・を芽球細胞変異株と人間の
体外で融合させ、たとえば胃癌、肺癌、悪性黒色腫細胞
などの癌関連抗原に特異的に結合するヒト免疫グロブリ
ン生産能を有するヒト/ヒト・ハイプリドーマを産生ず
るコトカできる。
この融合細胞を産生ずる融合操作それ自体はよく知られ
ており、本発明で利用することができる。
例えば、液媒中で融合促進剤の存在下に、ヒト胃癌患者
のヒトBセルと本発明のヒトBセル・リン・ぐ芽球細胞
変異株とを接触させることにょシ行うことができる。こ
のような融合方法の例としては、たとえば仙台ビールス
(HVJ)、dリエチレングリコールなどの如き融合促
進剤を用いる方法を例示できる。更に、高電圧で電気的
に融合する方法〔例えば、 U−Zityvnerma
n at、 al、、 ” Ele−ctric Fi
eld−Mediated Ce1l  Frbsio
n ’  ・Thtt Journal  of Bi
ological physics、10゜43−50
 t 1982゜U、Zimynerman at、a
l、。
” Electric Fittld−1nthbce
d Ce1l−to−CellFusion” ;  
The  Josrnal  of Membrets
eBioloctvt  67、t6s−1a2.19
82゜U、Zitranerman、” Electr
ic Field MediatedFusion a
nd Re1ated Electrical phe
nomena’; Biochimica at Bi
ophysicαActα694゜227−277.1
982゜等〕を利用して行なうこともできる。
前者の態様に於ては、例えば、水性媒体中、上記例示の
如き融合促進剤の存在下、所望によりおだやかな攪拌を
加えて系を均一にし、前記ヒト胃癌患者のヒトBセルと
本発明変異株から成る融合細胞が産生される時間、たと
えば数分間のオーダーで両者を接触させることにより、
所望の融合細胞を産生ずることができる。利用する水性
媒体の例としては、水、生理食塩水、5%ツメチルスル
ホキシド水溶液、5%グリセロール水溶液などを例示す
ることができる。
斯くて所望の融合細胞が産生された系を、たとえば遠心
分離して細胞群を採取し、再び適当な培地たとえば10
%仔牛血清を含有させた。前記(v)無血清培地にNA
TOを加えた培地に、採取した該細胞群を分散させ、こ
の分散液を例えばマイクロ・タイター・プレートの穴に
、夫々、一定量づつ分取注入し、たとえば5%CO2の
存在下、67℃で培養し、各穴中の培養液を例えば5日
毎に新しい培養液と取りかえ、たとえば2週間培養を続
けたのち、顕微鏡下で融合細胞の有無を調べ、コロニー
の認められた試料の培養液を採取し、ヒト免疫グロブリ
ンの有無をたとえば1m!17を用いたラジオ・イムノ
・アッセイや酵素抗体法により検出することにより、所
望のコロニーを選別することができる。
このようにして選別されたヒト免疫グロブリンの生産の
認められたコロニーを、新しい培養液に移して培養し、
融合細胞を増殖させることにより融合細胞クローンを取
得することができる。更に、必要に応じて、サブ・クロ
ーニングして、所望のヒト胃癌、肺癌、悪性黒色腫など
の癌関連抗原に特異的に結合するヒト免疫グロブリン生
産性クローンを得ることができる。
上述の態様で、ヒト胃癌患者のヒトB−セルと本発明ヒ
トBセル・リン・!芽球細胞変異株から産生された抗原
特異的免疫グロブリン生産性ヒト/ヒトハイプリドーマ
T OS/G 5株の細胞生化学的性質を以下に示す。
(1)  ヒト免疫グロブリンM(IgM)分泌(生産
)、 (2)倍加時間(ダブリング・タイム)〔於(■)無血
清培地〕約40時間、 f31  DNA含量が正常ヒドリン・9球の2倍以上
、(4)上記(1)のIyMはヒト株化細胞KATO−
■(胃癌)に対して結合性を示す、 (51HA T O含有培地(ヒポキサンチン、アメソ
グテリン、チミゾン及びウワパイン含有培地)中で分裂
増殖可能である。
尚、相対DNA含量(正常ヒトリンパ球のDNA含量に
対する比率)は、ノ・イブリドーマをグロピソウム・ア
イオダイドで染色したのち、フローサイトメーター(f
low cytomatar)で分離分析する方法によ
って決定された。
本発明によれば、上述のようにして産生ずることのでき
るたとえばヒト胃癌患者のヒトBセルと本発明ヒトBセ
ル・リンパ芽球細胞変異株から導かれた抗原特異的免疫
グロブリン生産性ヒト/ヒト融合細胞株を利用して、抗
原特異的ヒト免疫グロブリンを得ることができる。該抗
原特異的ヒト免疫グロブリンは上記ヒト/ヒト融合細胞
株を培地に培養し、その培養物よシ抗原特異的ヒト免疫
グロブリンを採取することによシ製造できる。
例えば、上記ヒト/ヒト融合細胞株を適当な培地たとえ
ば前記(■)の培地で培養し、培養液を採取することに
よりヒト胃癌、肺癌、悪性黒色腫の如きガン関連抗原に
特異的に結合する免疫グロブリン含有物質を得ることが
できる。精製はたとえば、硫安分画法、アフィニティー
クロマトグラフィー、rル濾過、イオン交換クロマトグ
ラフィー、電気泳動法などの如き生体液から免疫グロブ
リンを採取、精製する際に利用できると同様な精製手段
を利用して行なうことができる。
本発明によれば、前述した融合細胞クローン又はその培
養液からがン関連抗原に特異的に結合するヒト免疫グロ
ブリン含有物質又は該免疫グロブリンを取得するに際し
、抗原性組織(例えば癌組織)を一度、免疫物質生産能
を欠如するか若しくは生産能の極めて弱い生体たとえば
ヌード・マウス(nude mouse )などに植え
つけ組織を維持した後、その組織に対して或いは培養系
にもどされた組織に対して反応するヒト免疫グロブリン
(抗体)を探し出し、これを分離するのが有利である。
上記ヒト/ヒトハイツリドーマの培養に利用できる培地
の例としては、前記(■)の無血清培地のほかに、例え
ば、基礎培地RDFに牛胎児血清、仔牛血清、成牛血清
、ヒト血清などの如き血清を含有させた培地、基礎培地
RPM1164Dに上記の如き血清を含有させた培地な
どを例示することができる。又、培養条件としては、た
とえば5%CO2の存在下で37℃の条件を例示できる
上述のようにして得ることのできる本発明のがン関連抗
fg、特異的ヒト免疫グロブリンの例として、前述した
ヒト、/ヒト・ハイプリドーマT O5705株の生産
する本発明の抗原特異的ヒト免疫グロブリンを例示でき
る。その特性を以下に示す。
(イ)ヒト免疫グロブリンM(IgM)であって、(ロ
) ヒト株化細胞NATO−■(胃癌)及びヒト株化細
胞A349(肺癌)に対して結合力を示す、 (ハ)H鎖(heary chain )及びL鎖(l
ightchαin)よシ成シ、分子量が約18万であ
る。
上記ヒト株化細胞KATO−m<胃癌)はATCCHT
B 103として、又ヒト株化細胞A349(肺癌)は
ATCCC’CL185としてATCC(アメリカン・
タイプ・カルチャー・コレクション)から自由に入手で
きる。
本発明の抗原特異的ヒト免疫グロブリンは、たとえばヒ
ト胃癌、肺癌、脳腫瘍、悪性黒色腫などの如きヒト癌へ
の作用抗体或いはそれ自体の作用でこれら癌細胞の増殖
抑制、癌細胞の死滅を行わせたり、更に、ヒト体外で量
産されたこれらの癌組織認識抗体に補体もしくは’f 
+ リン・に球(マクロファーソ)の助けをかシて癌細
胞の増殖抑制や癌細胞死滅のはたらきをさせたシするこ
とができる。更にまた、ヒト体外で量産されたこれら癌
特異的抗体をキャリアーとして利用して、例えば化学療
法剤結合−ヒト・モノクロナル抗体、インターフェロン
結合−ヒト・モノクロナル抗体、高分子毒素結合−ヒト
・モノクロナル抗体、楽物入りリポゾーム結合−ヒト・
モノクロナル抗体などの形で癌細胞の増殖抑制や死滅の
はたらきをさせたシするのに有用である。また、本発明
のヒト・モノクロナル抗体をキャリアーとして利用し、
これに放射線感受性物質を結合させて患者に投与し、癌
細胞に選択的に集まる性質を利用して患部を検知し放射
線療法に利用することができる。このような癌に対する
利用に際しては、ヒト・モノクロナル抗体として完全な
抗体を用いてもよいし、抗体を化学的な手法で特異的抗
原認識部位を含むよシ小さな分子に切断して用いたシ、
或は、そのような小さな分子もしくは特異的抗原認識部
位のみを他の抗体の非特異的抗原認識部分と結合させて
、より有効性のある修飾ヒト・モノクロナル抗体を化学
的手法で創製して用いることもできる。
以下、実施例によシ、本発明の数態様について更に詳し
く説明する。
実施例1  ヒトBセル・す/ノ臂芽球細胞変異株。
ヒトBセル・リンパ芽球細胞II−L’l(微工研寄託
受託拒否通知書、通知番号:6o微寄文第1621号)
を、基礎培地RDF中にインシュリン、トランスフェリ
ン、セレニウム、エタノールアミン、β−メルカプトエ
タノール及び牛血清アルブミンの適量を含有する無血清
培地で培養適応させる。該無血清培地を分注した96穴
マイクロタイターグレートに1 cell / wel
l・となるように植えこみ、5%CO2,37℃の条件
下で限界稀釈法によりクローニング操作を行なう。約1
ケ月経過後、増殖してきた50穴よシ免疫グロブリンI
gG及びIgMを実質的に培地中に生産していないクロ
ーンを1つ選び出した。
このクローンを、まず[]、1μMの6−チオグアニン
を含む前記と同様な無血清培地中で培養適応させる。培
養は5%”*、37℃の条件下で、継代培養をくシ返す
ごとに、6−チオグアニン濃度をQ、2pHS a5t
tM、1 aM、2pH,4μM、  10 pH,1
5pH,20ttMと段階的に上げて行ない、最終的に
20μMの6−チオグアニン含有無血清培地中で増殖可
能な単クローンを、前記と同様な限界稀釈法によるクロ
ーニング操作で選別する。
この細胞を、1μ2/−の突然変異剤MNNG(N−メ
チル−N′−二トローN−ニトロソグアニソン)を含有
する基礎培地RDF中で、5%COz、37℃の条件下
で3時間培養した後、前記と同様な無血清培地で洗浄し
、洗浄した細胞を20μMの6−チオグアニン及びウヮ
バインを含む前記と同様な無血清培地中で培養適応させ
る。
培養は5%CO,,37℃の条件下で、継代培養をくシ
返すごとに、ウヮバインの濃度を0.1μM10・2μ
M為 0・5μM、  1μMX 5μMと段階的に上
げて行ない、最終的に20μMの6−チオグアニン及び
5μMのウワパインを含む無血清培地中で増殖可能な単
クローンを、前記と同様な限界稀釈法によるクローニン
グ操作で選別する。
斯くて創製されたヒトBセル・リン・セ芽球細胞変異株
は前記(i)〜(■)の形質特性を示し、HIH/TO
1株と命名された。
実施例2 胃癌患者から手術の際に癌組織周辺のリンパ節を入手し
た。す779節をノ・サミで細かく切シきざみ、内部の
リン・2球を培地RDF (RPMI 1640 :D
ME:F−12=2 : 1 : 1 )中に分散させ
、続いて2重のガーゼを用いて、濾過を行い、脂肪層を
除いた後に、炉液中の細胞(リン・9球〉80%)を遠
心法によって集める。その後、癌患者由来のリン・5球
分画(ドナーBセル)を20%牛脂児血清および、10
%ツメチルスルホオキサイド(DMSO)を含むRDF
培地中で凍結(−150℃)シ、細胞融合を行う日まで
保存し六。
ドナーBセルと免疫グロブリン生産能を実質的に欠損し
ている前記実施例1で得た親ヒトB−セル(IIIH/
To 1 )のそれぞれをlX10Tおよび2X10?
個混合し、35%ぼりエチレングリコール1500の存
在下に融合を完了させる。
その後、100×2.10分間の遠心処理を行ってポリ
エチレングリコールを除き、新たに、10%牛脂児血清
および、ヒポキサンチン、アメソプテリン、チミゾン、
ウワバイン(H,4TO)を含むRDF培地を加える。
この細胞群を含む培養液200μl(この中にはlX1
0’個のセルを含む)づつを96個の穴をもつミクロプ
レートに分注し、約20日間、37℃、5%CO,条件
下のインキュベーターで培養した。この間、HA T 
O及び10%牛脂児血清を含むRDF培地を5日に1度
交換した。親B−セル(HIH/To 1 )はアメソ
プテリン存在下ではヒポキサンチンホスホリボシールト
ランスフェラーゼを欠損しているため、生きることが出
来ない。またドナーBセルは、ウワパインを含むRDF
+10%牛脂児血清中では永続的に増殖し生きのびるこ
とができない。よってNATOを含む培地で永続的に増
殖した細胞はドナーBセルと親B−セル(HIH/TO
1)の融合した細胞である。3週間培養の後、ミクロプ
レートの96個の穴の中に7個の7・イブリドーマのサ
ブクローンが見られた。このうちの1個のハイブリドー
マサブクローンは更にクローン化されるために、集めら
れ、新たに10%牛脂児血清及び1.HATOを含むR
DF培地を加え、懸濁させる。この細胞群を含む培養液
を96個の穴をもつミクログレートに各穴に5個の細胞
が入るよう分注し、約1ケ月、37°C,5%CO,条
件下のインキュベーターで培養した。この間、HATO
及び10%牛脂児血清を含むRDF培地を6日に1度交
換した。生じたサブクローンのうち最も増殖率のよいも
のを選び、TOS/G5と命名した。
これがハイプリドーマであることをさらに確認するため
に、細胞内DNA含量を調べた。その方法を以下に説明
する。
遠心管の中に培養細胞液を入れ遠心処理によυ上清を除
去する。70%エタノーク溶液で50分以上固定を行う
。遠心処理により上清を除き、RNA分解酵素(RNα
口)溶液を加え、静かに振盪し、RNAを分解する。5
7℃で30分間反応させた後、再蒸留水で2度洗浄する
。プロピデイウムイオダイド(pl)を加え、室温で2
0分間、染色した後再蒸留水で2度洗浄する。再蒸留水
で希釈し、セルンーターを用いて分析した結果、T O
S/G5にはドナーBセルの2倍以上のDNA含量が認
められた。以上の結果より、TOS/G5はハイプリド
ーマであることが確認された。
このT OS/G5がヒト免疫グロブリン(Hulσ)
を産出していることを酵素抗体法を用いて確めた。
以下、その方法を説明する。
ミクロタイタープレートの中に抗ヒト免疫グロブリン抗
体を滴下(50μAt)L、37℃で1時間プレートに
吸着させる。0.3にのゼラチンを含む10mM PB
S (ゼラチン緩衝液)で6回洗浄した後、5%牛血清
アルブミン溶液を滴下(200μj)L、37℃で1時
間吸着させる。
ゼラチン緩衝液で3回洗浄し、未吸着のものを除去する
。次に検液(培養上清)を滴下(50μl)して、67
℃で1時間反応後、ゼラチン緩衝液で3回洗浄スる。ペ
ルオキシダーゼ結合ヤギ抗ヒトIg抗体を滴下(50μ
l)して、67°Cで60分間反応させ、培養上清中の
ヒトIgと結合させる(酵素抗体法)。ゼラチン緩衝液
で5回洗浄後、過酸化不素とO−フエニレンソアミンを
含む基質浴液を加え、暗室で10分間反応させる。5N
II2504(50μりを加え反応を止める。もしミク
ロプレート上にペルオキシダーゼ結合ヤギ抗ヒトIg抗
体が残っている場合、すなわちそれに結合されるヒトI
gが残っている場合には490nmに吸収をもつ黄色の
基質反応物が生産される。
この量を吸光度計を用いて測定し、ハイプリドーマ培養
上溝中に含まれるヒトIgの量を知る。ハイプリドーマ
培養上清中にヒトIgが存在しない場合にはζペルオキ
シダーゼ結合ヤギ抗ヒトIg抗体は洗浄の段階で洗い流
される。
以上の測定方法を用いた結果T OS/G5はヒトIg
Mを生産していることがわかった(ドナーB−セルと同
形質のIg)。
1ケ月後にT OS/G5を24個の穴をもつミクロプ
レーN2mJ/穴)に植えかえた後さらに1週間培養を
続けた。その培養液の上清を採取し、種々の株化細胞を
標的細胞としてヒトハイプリドーマから生産されるI(
1の特異性を調べた。その方法を以下に説明する。
ヒトの種々の株化培養細胞を、DF培地(DME”。
F−12=1:1)に10%牛脂児血清を加えた培地で
培養する。細胞の数が5X10’〜1×107になった
段階でトリプシンを用いて細胞をシャーレの底面から剥
がし、遠心法を用いて細胞を集め、培地でよく洗浄する
。96個の穴をもつミクロタイタープレートの各穴に細
胞を一定数(10”/100μ!〕ずつ分注し、37℃
で1晩、プレートに吸着させる。次に3%ダルタルアル
デヒド溶液を滴下(50μ’)L、37℃で20分間、
細胞の固定を行う。遠心法(2oof、1o分間)で細
胞をおとし、ゼラチン緩衝液で3回洗浄した後、1%牛
血清アルブミン溶液を滴下(200μl)し、37℃で
1時間グレートに吸着させる。
ゼラチン緩衝液で3回洗浄し、未吸着のものを除去する
。その後、検液(培養上清)を細胞の上に滴下(50μ
l)し、37℃で1時間反応させ、ゼラチン緩衝液で3
回洗浄する。続いてペルオキシダーゼ結合抗ヒトIg抗
体を滴下(50μりし、57℃で30分間、反応させる
。ゼラチン緩衝液で6回洗浄を行った後、先述の酵素抗
体法で述べた方法によって細胞に結合する培養液中のヒ
トIgの量を測定する。
以上の方法によってT OS/G5のI、Mの標的細胞
特異性をそれぞれ調べた結果、TOS/G5の培養液中
のIgt’lは胃痛由来の株化細胞KAT O−III
及びAGSに対して結合力を有しており、本発明者の検
討によれば胃癌以外の株化細胞であるA349(肺癌)
に対しても結合力を有する。
すなわち、ドナーB−セルは体内に胃癌をもつ患者から
採取されたものであるので、細胞融合法によって作シ出
された自己増殖性をもつハイプリドーマのクローンから
は、ドナーB−セルと同形質のかつ特定の抗原結合部位
をもつモノクロナール(単一)抗体を生産していること
を示している。
約4週間後に、ハイツリドーマの培地からHATOを除
きRDFを基礎培地とする前述(v)の無血清培地で培
養、倍加時間40時間で、TOS/G5はlX10’個
/−細胞が培地で生材する特約1μ2/−の量でヒト1
g間を生産し続けている。
ハイプリドーマの多量培養液を70%の硫酸アンモニウ
ムで沈殿させ、粗IQ分画を集めた。得られた沈殿を生
理食塩水に溶かし、ヤギ抗ヒトIQMを結合させたセフ
ァロースを用いてアフイニテイクロマトグラフイーの手
法でIQMを精製した。T OS/G5の培養液11か
ら精製しだIgMl”7が得られた。この精製した11
7M標品を5DS−電気泳動法で分析した結果、ヒトI
gと同形質の分子量120,000のIQt’lを生産
していることが確かめられた。
手続補正書 昭和61年7月2C日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒトBセル・リンパ芽球細胞から導かれた変異株で
    あって、且つ下記(i)〜(v) (i)6−チオグアニン耐性である、 (ii)ウワバイン耐性である、 (iii)HATO含有培地で死滅する、 (iv)免疫グロブリンIgG及びIgMを実質的に生
    産しない、 (v)基礎培地RDF中にインシュリン、トランスフェ
    リン、セレニウム、エタノールア ミン、β−メルカプトエタノール及び血清 アルブミンを含む無血清培地において増殖 可能である、 の形質特性を有することを特徴とするヒトBセル・リン
    パ芽球細胞変異株。 2、該ヒトBセル・リンパ芽球細胞変異株が、HIH/
    TO1株(微工研寄託受託拒否通知書、通知番号:60
    微寄文第1198号)である特許請求の範囲第1項記載
    のヒトBセル・リンパ芽球細胞変異株。 3、ヒト胃癌患者のヒトリンパ球細胞と特許請求の範囲
    第1項〜第2項のいづれかに記載のヒトBセル・リンパ
    芽球細胞変異株とのヒト/ヒト融合細胞株である抗原特
    異的ヒト免疫グロブリン生産性ヒト/ヒト・ハイブリド
    ーマ。 4、該抗原特異的ヒト免疫グロブリン生産性ヒト/ヒト
    ・ハイブリドーマが、TOS/G5株(微工研寄託受託
    拒否通知書、通知番号:60微寄文第1196号)であ
    る特許請求の範囲第4項記載のヒト/ヒト・ハイブリド
    ーマ。 5、ヒト胃癌患者のヒトリンパ球細胞と特許請求の範囲
    第1項〜第2項のいづれかに記載のヒトBセル・リンパ
    芽球細胞変異株とのヒト/ヒト融合細胞株が生産した抗
    原特異的ヒト免疫グロブリン。 6、ヒト/ヒト・ハイブリドーマTOS/G5株が生産
    した特許請求の範囲第5項記載の抗原特異的ヒト免疫グ
    ロブリン。
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