JPS6215426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えばアルミサツシの窓を組立物置
に取付けるのに必要な窓取付け枠を組立物置に好
適に取付けられる組立物置の窓取付け枠構造に関
するものである。

従来この種の窓取付け枠構造としては、例えば
組立物置の一側面に形成された方形状の窓穴に、
左右窓縦枠と上下窓横枠とからなる方形額縁状の
窓取付け枠を複数のボルト等を介して固着してい
るのが一般的である。ところで、このような窓取
付け枠は、アルミサツシ窓を組立物置の窓穴に取
付けるのにあたつてその窓穴の取付け幅ではアル
ミサツシ窓を強固に取付けられない場合に、その
窓穴に予め取付けておくものであるが、従来は、
この窓取付け枠を前述の如く複数のボルト等の固
定具を介して組立物置の窓穴に取付けていたた
め、固定具点数が非常に多くなり、しかもその取
付け作業が非常に面倒になるといつた欠点があつ
た。

本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、窓取付け枠
を容易に取付けられ、しかも精度よく確実に取付
けられる組立物置の窓取付け枠構造を提供するも
のである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

図中１は、方形額縁状の窓取付け枠であり、こ
の窓取付け枠１は左右窓縦枠２，３と上下窓横枠
４，５とから構成されている。左右窓縦枠２，３
は第２図に示す如く、夫々左右対称となる形状に
塗装鋼板でもつて一体的に折曲成形したものであ
つて、外面部に上下方向に延びる断面コ字形の嵌
入部２ａ，３ａが形成されているとともに、該嵌
入部２ａ，３ａの両端部からは各々前後方向に延
出する断面Ｌ字形の前、後折曲片２ｂ，２ｃ，３
ｂ，３ｃが形成され、さらに後折曲片部２ｃ，３
ｃの先端縁部からは前方側に延出する縦取付面部
２ｄ，３ｄが形成されている。なお、縦取付面部
２ｄ，３ｄの上下端縁部および前折曲片部２ｂ，
３ｂの先端縁部から連設する補強片部２ｅ，３ｅ
の下端縁部は、前記上下窓横枠４，５の高さ寸法
分だけ切欠してあつて、左右窓縦枠２，３の上端
縁部を上窓横枠４の両端縁部内に嵌入できるよう
にされており、さらに下窓横枠５の両端縁部を左
右窓縦枠２，３の下端縁部内に嵌入できるように
されている。

また、前記上窓横枠４は、上記左右窓縦枠２，
３と同様塗装鋼板でもつて一体的に折曲成形され
ているものであつて、外面部に左右方向に延びる
側面視状の上取付部４ａが形成されているとと
もに、その上取付部４ａの前端縁部からは断面Ｌ
字形の前折曲片部４ｂと先端部がＵ字状に折返え
された断面Ｌ字形の覆部４ｃが階段状に前方側に
連設されており、さらに上取付部４ａの後端縁部
からは断面コ字形の後折曲片部４ｄが後方側に連
設されている。そして、この上窓横枠４と前記左
右窓縦枠２，３とは、第２図および第３図に示す
如く、上窓横枠４の両端縁部内に左右窓縦枠２，
３の上端縁部を嵌入するとともに、その上窓横枠
４の前折曲片部４ｂの前垂直片部４b′内面に左右
窓縦枠２，３の前折曲片部２ｂ，３ｂの前取付面
部２b′，３b′外面を位置させまた上窓横枠４の後
折曲片部４ｄの後垂直片部４d′外面に左右窓縦枠
２，３の後折曲片部２ｃ，３ｃの後取付面部２
c′，３c′内面を位置させてそれらの部分をボルト
２５_１，２５_１，２５_２，２５_２および前記上窓
横枠４の前垂直片部４b′と後垂直片部４d′の内面
に各々固定されたインサートナツト２６_１，２６
_１，２６_２，２６_２で螺着させてある。

また、前記下窓横枠５は、上記上窓横枠５と同
様塗装鋼板でもつて一体的に折曲成形したもので
あつて、後方側に断面状の後折曲部５a′とその
後端縁部から前方側に向つて水平に延出する後水
平片部５a″を備えた嵌合凹部５ａが形成されてい
るとともに、前方側に前記折曲弊５a′の前端縁部
から連設する断面Ｌ字形の前折曲部５ｂとその先
端縁部から後方側に向つて水平に延出する前水平
片部５ｃとが形成されている。そして、この下窓
横枠５と左右窓縦枠２，３とは、第２図および第
３図に示す如く、下窓横枠５の両端縁部を左右窓
縦枠２，３の下端縁部内に嵌入するとともに、下
窓横枠５の折曲部５a′の後垂直片部５a₁′を左右
窓縦枠２，３の後折曲片部２ｃ，３ｃの後取付面
部２c′，３c′内面に位置させてそこの部分をボル
ト２５_３，２５_３および前記下窓横枠５の後垂直
片部５a₁′内面に固定されたインサートナツト２
６_３，２６_３にて螺着させてある。

以上説明した方形額縁状の窓取付け枠１は、第
１図に示す組立物置Ａの窓穴６に取付けられるわ
けであるが、ところで、この窓穴６は次のような
構成からなつている。

窓穴６の左右には、第１図および第４図に示す
如く、左側に間柱７を右側に横断面略く字形の前
柱８を各々立設している。間柱７は、外壁部９の
両端部を各々Ｕ字状に折返して重合部９ａ，９ｂ
を形成するとともにその重合部９ｂの先端縁部か
ら断面コ字形の取付部９ｃを連設した間柱本体１
０と、内壁部１１の両端部を各々にＵ字状に折返
して重合部１１ａ，１１ｂを形成するとともにそ
れら重合部１１ａ，１１ｂの先端縁部から前記間
柱本体１０との取付け間隔を所定量に確保するた
めの断面Ｌ字形の当接片部１１ｃ，１１ｄを連設
した間柱カバー１２とからなるものであつて、こ
の間柱カバー１２の内壁部１１から挿入したボル
ト２５_４を間柱本体１０の取付部９ｃの背面に固
定されたインサートナツト２６_４に螺着すること
によつて、間柱カバー１２と間柱本体１０との両
側に嵌合凹部１３，１４が形成されるように構成
してある。なお、左側の嵌合凹部１４には、第１
図および第４図に示す如く、側壁パネル１９の端
縁部分を挟持させている。なお、前柱８について
は、その嵌合凹部１５部分が前記間柱７の嵌合凹
部１３部分と略同様な構成となつているので、こ
の前柱８の構成部分については前記間柱７のもの
と同一符号にダツシユを付してその説明を省略す
ることにする。

次に前記窓穴６の上部部分には、上部部材たる
上枠２０が前記前柱８と後柱８′との間に横架状
に取付けられている。この上枠２０は、外壁部１
６の下端縁部をＵ字状に折返した重合部１６ａ
と、その重合部１６ａの先端縁部から水平に延出
する水平片部１６ｂと、その水平片部１６ｂの先
端縁部から縦断面逆Ｌ字状に連設した折曲片部１
６ｃとからなるもので、塗装鋼板でもつて一体的
に折曲成形してある。

また前記窓穴６の下部部分には、この窓穴６を
形成するべく所定量切断された間柱１７と腰パネ
ル１８，１８′が立設されている。ところで、こ
の間柱１７及び腰パネル１８，１８′の形状及び
それらの端縁部分の挟持状態は前記した間柱７と
側壁パネル１９のそれと全く同一なので、その説
明は重複するので説明を省略することにする。

しかして、このような組立物置Ａの一側面に形
成された窓穴６に前記窓取付け枠１を取付けるの
には、まず間柱７の間柱カバー１２を予め外して
おくとともに、前柱カバー１２を固定するボルト
２５_４もゆるめておき、そして第６図に示す如く
窓取付け枠１を窓穴６に嵌入する。すなわち、窓
取付け枠１の下窓横枠５の嵌合凹部５ａを間柱１
７および腰パネル１８，１８′の上端縁部に嵌合
させるとともに、その嵌合部分を支点として窓取
付け枠１を起立させる。そして取付け枠１の上窓
横枠４の上取付部４ａが上枠２０の重合部１６ａ
に当接する直前に、窓取付け枠１を左にずらして
右窓縦枠３の嵌入部３ａを前柱８の嵌合凹部１５
に押し込む。そして、前記上窓横枠４の上取付部
４ａを上枠２０の重合部１６ａに当接させ、また
左窓縦枠２の嵌入部２ａも間柱７の重合部９ａ内
面に当接させて、この状態から、前記予め外して
おいた間柱カバー１２をボルト２５_４およびイン
サートナツト２６_４で間柱本体１０に強く締付け
る。これによつて、前記左窓縦枠２の嵌入部２ａ
はこの間柱７の嵌合凹部１３にしつかり挟持され
る。また、同時に前にゆるめておいた前柱カバー
１２′のボルト２５₄′も強く締付けて、右窓縦枠
３の嵌入部３ａを前柱８の嵌合凹部１５でしつか
り挟持させる。さらに、第５図に示す如く、上窓
横枠４の取付部４ａの上面部４ａ更に上枠１５の
水平片部１６ｂを通したビス２５_５を、上枠１５
の外壁部１６に止着された断面コ字形の締付け金
具２２のベーリング孔に螺着させて、前記取付部
４ａを上枠１５に取付け、また、下窓横枠５の前
垂直片部５ｄの孔５ｅからボルト２５_６を挿入す
るとともに間柱１７の外壁面の背面に固定された
インサートナツト２６ｂにそのボルト２５_６を螺
着させて、下窓横枠５の中垂直片５ｆを間柱１７
の外壁面に固定する。

以上の取付け操作によつて、窓取付け枠１は組
立物置Ａの窓穴６に取付けられることになる。そ
して、この後にアルミサツシ窓３０を前記窓取付
け枠１内に取付ける。

すなわち、このアルミサツシ窓３０を組立物置
Ａの外側から挿入するとともに、このアルミサツ
シ窓３０の左右に突出形成された当接片部３１，
３２が左右窓縦枠２，３の前取付面部２b′，３
b′外面に当接するまで押し込む。そして、第５図
に示す如くアルミサツシ窓３０の左右縦枠３３，
３４を左右窓縦枠２，３の縦取付面部２ｄ，３ｄ
に複数のボルト４０…及びその取付面部２ｄ，３
ｄの内面に固定したインサートナツト４１…を介
して各々固定させるとともに、アルミサツシ窓３
０の上横枠３５、を上窓横枠４の後折曲片部４ｄ
の取付面部４d″に複数のボルト４２…及びその
取付面部４d″の内面に固定したインサートナツ
ト４３…を介して固定させ（第６図参照）、さら
にアルミサツシ窓３０の下横枠３６をその前端部
下面から垂下された支持部材３６ａを介して下窓
横枠５の前水平片部５ｃに当接支持させて、アル
ミサツシ窓３０を窓取付け枠１に固定させてあ
る。

しかして、このような構成のものであれば、窓
取付け枠１の下窓横枠５の嵌合凹部５ａを間柱１
７と腰パネルの上端縁部に嵌合させるとともに、
左右窓縦枠２，３の嵌入部２ａ，３ａを、前述の
説明の如く、間柱７の嵌合凹部１３と前柱８の嵌
合凹部１５で強く挟持し、さらにこの状態から上
窓横枠４の上取付部４ａにボルト２５_５を通し更
にこのボルト２５_５を上枠２０から締付け金具２
２の螺着させれば、窓取付け枠１は組立物置Ａの
窓穴６にしつかり固定されるから、従来のような
多数のボルトおよびナツトを用いて窓取付け枠を
取付けるのに比べはるかに迅速にかつ容易に取付
けることができ、しかもその取付けを精度よく確
実に図ることができる。

また、このような構成によれば、第５図に示す
如く、上枠２０の重合部１６ａ内面に上窓横枠４
の取付面部４ａの前側面部４a″をぴつたりと当接
させて該上窓横枠４を上枠２０に取付けておくこ
とができるから、この部分からの風雨の侵入を確
実に防止できる。

なお、前記実施例では、窓取付け枠１の上窓横
枠４を組立物置Ａの上枠２０にて取付けたが、本
考案は必ずしもこのようなものに限られないのは
勿論であり、例えば窓穴を形成する上部部材が側
壁パネルにあたる場合には、その側壁パネルの下
端面部に前記窓取付け枠１の上窓横枠４を適当な
固定具を介して取付けてもよいことは勿論であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本考案の一実施例を示すもの
で、第１図は組立物置の側面図、第２図は窓取付
け枠の分解斜視図、第３図は窓取付け枠の側面
図、第４図は窓取付け枠を窓穴に取付ける状態を
示す側面図、第５図は窓穴に窓取付け枠を取付け
た状態の横断面図、第６図は第４図の縦断面図で
ある。 １……窓取付け枠、２……左窓縦枠、２ａ……
嵌入部、３……右窓縦枠、３ａ……嵌入部、４…
…上窓横枠、５……下窓横枠、５ａ……嵌合凹
部、６……窓穴、１７，７……間柱、８……前
柱、１３，１５……嵌合凹部、１８，１８′……
腰パネル、２０……上枠（上部部材）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右に対峙する両柱の対向面部と、該対向面部
   に形成された上下方向の嵌合凹部に両端縁部を嵌
   入させて両柱間の下部側部分を閉塞する腰パネル
   の上端面部と、両柱間の上部側部分を閉塞する上
   部部材の下端面部とでもつて囲繞形成された方形
   状の窓穴に、左右窓縦枠と上下窓横枠とからなる
   方形額縁状の窓取付け枠を取付ける組立物置の窓
   取付け枠構造において、前記左右窓縦枠の外面部
   に上下方向に延びる嵌入部を形成して、各嵌入部
   を各々柱の嵌合凹部に嵌入固定させるとともに、
   前記下窓横枠の下面部に左右方向に延びる嵌合凹
   部を形成して、該嵌合凹部を前記腰パネルの上端
   縁部に嵌合固定させ、さらに前記上窓横枠を前記
   上部部材に固定具を介して固定させたことを特徴
   とする組立物置の窓取付け枠構造。