JPH0211531Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シヨツプフロント等において、主
ガラスの上部を嵌合支持した基枠材の側面に、補
強ガラスの上部を嵌合支持した添枠材を直角に連
結するガラス壁における枠材の直角連結部構造に
関する。

従来、この種の枠材の直角連結部構造として、
基枠材の側面と添えガラス壁における枠材とのな
す隅角部において複数のアングル材からなる連結
ピースを基枠材及び添枠材にネジ止めすることに
より両枠材を連結した構造のものが知られている
が、この従来構造では、両枠材の接合部にすき間
ができて外観を低下し、しかも連結作業に手数が
かかる等の欠点があつた。

本案は、簡単な作業で両枠材をすき間なく連結
することができるガラス壁における枠材の直角連
結部構造を提供するもので、その特徴は、主ガラ
スの上部を嵌合支持した基枠材が直線状に延長し
て設置され、該基枠材の長手方向所定位置の側面
に、補強ガラスの上部を嵌合支持した短い添枠材
の長手一端面が直角に当接されると共に、補強ガ
ラスの一端面が上記主ガラスの側面に直角に接合
している構成において、 上記添枠材の他端面に化粧カバーが配置され、
該化粧カバーは上面が開口した箱状体であつて、
上記添枠材の他端面に対向する後側壁に、直角に
突出するフランジ及び後側壁上端辺から下方に向
つて切込まれた長溝を有するものとし、 一端部に係止部を、他端部に雄ネジ部を有する
連結ボルトが上記添枠材内部に挿通され、該連結
ボルトの係止部を上記基枠材の側壁上端部に係止
すると共に他端の雄ネジ部を上記化粧カバーの長
溝に通して箱状体の内部においてナツトで締着し
て該化粧カバーと基枠材との間で添枠材を挾着
し、 上記化粧カバーのフランジ部が上記添枠材の長
手端部にネジ止めされた、ところにある。以下シ
ヨツプフロントの上枠に実施した図面を参照して
本案の実施例を説明する。

第１図において、主ガラス３の上部を嵌合支持
した基枠材１が直線状に延長して天井面に沿つて
設置され、その基枠材１の長手方向所定位置の室
内がわ側面に、補強ガラス４の上部を嵌合支持し
た短い添枠材２の長手一端面が直角に当接される
と共に、補強ガラス４の一端面が上記主ガラス３
の側面に直角に接合されている。

基枠材１と添枠材２の連結構造は次のようであ
る。まず、基枠材１は、第２図示のように本体５
が段部を有する底壁６及び左、右側壁７，８から
なる横断面変形コ字状をなし、その底壁６の段部
に押縁９を係止してガラス嵌め溝を形成したもの
で、そのガラス嵌め溝に上記主ガラス３の上端部
を嵌めてあり、他方の添枠材２は、第３図示のよ
うにガラス嵌め溝１０′を有する底壁１０及び左、
右側壁１１，１２からなる横断面コ字形のもの
で、そのガラス嵌め溝に上記補強ガラス４の上端
部を嵌めてある。

上記添枠材２の直角連結には化粧カバー１３及
び連結ボルト１４，１４が使用される。化粧カバ
ー１３は、第４図示のように添枠材２の端面に対
して縦寸法が若干長く、横寸法が等しい相対する
前後側壁１５，１６、長方形の左、右側壁１７，
１８及び底壁１９からなる上面が開口した扁平箱
状体で、その後側壁１６の後面には、中央部に該
後側壁面と直角をなすネジ孔２０′を有するフラ
ンジ部２０を突設すると共に、左右両側部に該後
側壁の上端辺から切込まれた長溝２１，２１を設
け、さらに左右両端部に位置決め片２２，２２を
垂直に突設してある。連結ボルト１４，１４はロ
ツドの一端にカギ形の係止部２３を、他端部に雄
ネジ部２４を設けたものである。

連結は一例として次のように行う。添枠材２の
一端面を基枠材１の側面に当接すると共に、連結
ボルト１４，１４をその係止部２３を基枠材１の
側壁７上端部に係止して上記添枠材２上に配置
し、ついで化粧カバー１３を、その扁平箱形の開
口を上に向けつつ位置決め片２２，２２を添枠材
２の側壁１１，１２内に挿入して添枠材２他端面
に当接し、その状態で、上記連結ボルト１４，１
４の雄ネジ部２４，２４を化粧カバーの長溝２
１，２１に通し、箱状体の内部において各雄ネジ
部にナツト２５，２５を締着すれば、化粧カバー
１３と基枠材１とが互いに引寄せ合つて両者間で
添枠材２を挾着し、次に添枠材２のガラス嵌め溝
１０′底部からネジ２６を通してフランジ部２０
のネジ孔２０′に螺着する。

このようにすれば、添枠材２の長手端面が基枠
材１の側面に直角をなしてすき間なく連結され
る。

この考案の枠材の直角連結部構造によれば、連
結ボルトにナツトを締着する簡単な作業によつて
化粧カバーと基枠材とを互に引寄せ合わせて両者
間に添枠材の端面を挾着し、添枠材を基枠材の側
面に直角状態にすき間なく接合連結することがで
きると共に、連結ボルトを外部に露出させず、そ
れにより外観の向上を実現することができ、しか
も化粧カバーのフランジ部を添枠材にネジ止めし
たことにより化粧カバーも強固に取付けることが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図はシヨ
ツプフロントの一部の斜面図、第２図は第１図の
−線一部省略拡大断面図、第３図は第２図の
−線断面図、第４図は化粧カバーの斜面図で
ある。 １……基枠材、２……添枠材、１３……化粧カ
バー、１４……連結ボルト、２０……フランジ
部、２１……長溝、２３……係止部、２４……雄
ネジ部、２５……ナツト、２６……ネジ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 主ガラスの上部を嵌合支持した基枠材が直線状
   に延長して設置され、該基枠材の長手方向所定位
   置の側面に、補強ガラスの上部を嵌合支持した短
   い添枠材の長手一端面が直角に当接されると共
   に、補強ガラスの一端面が上記主ガラスの側面に
   直角に接合している構成において、 上記添枠材の他端面に化粧カバーが配置され、
   該化粧カバーは上面が開口した箱状体であつて、
   上記添枠材の他端面に対向する後側壁に、直角に
   突出するフランジ及び後側壁上端辺から下方に向
   つて切込まれた長溝を有するものとし、 一端部に係止部を、他端部に雄ネジ部を有する
   連結ボルトが上記添枠材内部に挿通され、該連結
   ボルトの係止部を上記基枠材の側壁上端部に係止
   すると共に他端の雄ネジ部を上記化粧カバーの長
   溝に通して箱状体の内部においてナツトで締着し
   て該化粧カバーと基枠材との間で添枠材を挾着
   し、 上記化粧カバーのフランジ部が上記添枠材の長
   手端部にネジ止めされた、 ガラス壁における枠材の直角連結部構造。