JPS621401Y2 - - Google Patents

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JPS621401Y2
JPS621401Y2 JP14759979U JP14759979U JPS621401Y2 JP S621401 Y2 JPS621401 Y2 JP S621401Y2 JP 14759979 U JP14759979 U JP 14759979U JP 14759979 U JP14759979 U JP 14759979U JP S621401 Y2 JPS621401 Y2 JP S621401Y2
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JP
Japan
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piston
cylinder liner
cutback
top ring
gap
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JP14759979U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンジンのピストン、詳しくはトツプ
ランド部をカツトバツクしたピストンに関するも
のである。
従来、ピストンはクランクシヤフトにコンロツ
ドを介して枢着連結してあるのでピストンは傾む
いた状態で上下動するのでピストンにはスラスト
力と反スラスト力とが直径方向に相対向して作用
しピストンのトツプランド部がシリンダライナと
干渉して損傷(場合によつてはシリンダライナが
スカツフ)してしまう。
そこで、従来は第1図に示す如く、ピストンa
のトツプランド部a′を小径b(カツトバツク)と
してシリンダライナcとの間に環状隙間S(約1
mm程度)を形成して環状オリフイスを形成してい
る。
このようにすれば、シリンダライナcのスカツ
フを防止できると共に、高温、高圧のガスを環状
隙間Sに導入し不燃カーボンのトツプランド部
a′への付着を防ぎ、さらにはトツプリングdの背
後d′にガス荷重が作用しトツプリングdのシール
性を充分強化できると共に、オイル消費量の低減
効果があることが知られている。
(例えば米国特許第3508531号) しかし、この様にトツプランド部a′全周を小径
としてカツトバツクbすると環状隙間Sの容積が
大となつて燃焼室容積も大となるから圧縮比を低
下してしまう。
このことは最適の範囲内にセツテイングされて
いるエンジンの燃焼プロセスに悪い変化を与え燃
料消費率、排気色を悪化させエンジン性能を低下
してしまう。
また、低温時の圧縮空気温度、圧力低下をもた
らすので始動性も悪くなつてしまう。
また、第2図に示すように、ピストンaの相直
交する方向の直径Dx,DyをDx<Dyで、Dy−Dx
=0.05mm程度とした楕円形としたピストンがある
が、スカツフ防止には若干の効果があるがガス荷
重によつてトツプリングのシール性を十分強化す
ることはできない。なぜならばピストントツプラ
ンド部とシリンダライナとの環状隙間(オリフイ
ス)があまりにも狭いのでオリフイスの絞り損失
が公知のピストンとあまり変化がなく、トツプリ
ングの背後に作用するガス荷重が小さいためであ
る。
考案の目的 シリンダライナのスカツフやピストンのトツプ
ランド部の損傷を防止できると共に、トツプリン
グのシール性を十分に向上でき、かつ不燃カーボ
ンの付着を防止でき、さらには圧縮比の低下を軽
減できるようにすることを目的とする。
考案の構成 ピストンのトツプランド部におけるピストンピ
ンの軸方向と直交するどちらか一側のピストン中
心と60゜〜120゜の範囲に、シリンダライナとの
最大隙間が1〜2mmとなるカツトバツクを形成し
たもの。
以下第3図以降を参照して本考案の実施例を説
明する。
ピストン1はシリンダライナ2内に嵌挿され、
コンロツド3を介してクランクシヤフト4に枢着
連結してあるから、ピストン1には、ピストン1
とコンロツド3とを連結するピストンピン(図示
せず)の軸方向と直交する方向にスラスト力F1
と反スラスト力F2とが直径方向に相対向して作
用する。以下スラスト力F1が作用する側を、ス
ラスト側イ、反スラスト力F2が作用する側を反
スラスト側ロとする。
前記ピストン1のトツプランド部1′における
反スラスト側ロにはカツトバツク5が形成してあ
り、該カツトバツク5の範囲はトツプリングのガ
ス荷重を増大しかつ不燃カーボンの付着を防止で
きるようにピストン中心1aから60〜120度の範
囲(なじみ角Q1)となつていると共に、該カツト
バツク5とシリンダライナ2との隙間S1は運転時
に1〜2mm程度となつている。なお、カツトバツ
ク5は円弧状(第4図実線)でも直線状(第4図
点線)でも良い。
また、カツトバツク5は第5図に示す如くトツ
プリング6の取付溝7までとしてある。
このようにすれば、シリンダライナ2のスカツ
フやピストン1のトツプランド部1′の損傷を防
止できると共に、不燃カーボン付着を防止でき、
さらには高温、高圧ガスは絞り損失の少ない隙間
S1よりトツプリング6の背面6aに作用してその
部分のガス荷重P1を瞬間的に高めてやがてトツプ
リング背面6aのガス荷重P1は平衡するからトツ
プリング6のシール性能を十分強化できると共
に、オイル消費を低減できる。また、カツトバツ
ク5は反スラスト側ロのみに形成してあるからシ
リンダライナ2との間の隙間容積が小さくなつて
燃焼室内容積があまり多くならないので圧縮比の
低下を軽減できる。
この時、トツプリング6のシリンダライナ2へ
の接触圧が大きくなりすぎた場合には、カツトバ
ツク5を第6図に示す如く取付溝7よりある程度
離れた部分までとしてその部分1′とシリンダラ
イナ2との隙間S2を従来と同一としても良い。こ
の様にすればトツプリング6のシリンダライナ2
への接触圧が大きくなり過ぎた際に、トツプリン
グ背面6aに作用するガス荷重P1を低減してトツ
プリング6のシリンダライナ2への接触圧を低減
できる。
なお、第7図に示す如く、スラスト側イをカツ
トバツク5しても良い。この場合には前述の効果
を有するとともにシリンダライナ2のスカツフ防
止効果が特に有効となる。
考案の効果 ピストン1のトツプランド部1′におけるピス
トンピンの軸方向と直交するどちらか一方にカツ
トバツク5を形成したからシリンダライナ2のス
カツフやピストン1のトツプランド部1′の損傷
を防止できる。
また、カツトバツク5はピストン中心1aと60
゜〜120゜の範囲で、かつピストンライナ2との
最大隙間S1が1〜2mmとなるようにしてあるか
ら、不燃カーボンの付着を防止できると共に、ト
ツプリング6の背面6aに十分なるガス荷重P1
作用できてトツプリング6のシール性を十分に向
上でき、しかもカツトバツク5はピストン1のト
ツプランド部1′に対してピストン中心1aと60
゜〜120゜の範囲に形成されているから、シリン
ダライナ2との隙間S1の容績が小となつて燃焼室
容積があまり大きくならないので、圧縮比の低下
を軽減でき、燃料消費率、排気色を悪化させるこ
とも少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の断面図、第2図は他の従来例
の平面図、第3図は本考案実施例を示す全体説明
図、第4図はそのピストンの平面図、第5図、第
6図はそのカツトバツクの異なる形状を示す断面
図、第7図は異なる実施例のピストン平面図であ
る。 1はピストン、1′はトツプランド部、2はシ
リンダライナ、5はカツトバツク、S1は隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストン1のトツプランド部1′におけるピス
    トン1とコンロツド3とを枢着連結するピストン
    ピンの軸方向と直交するどちらか一側のピストン
    中心1aと60゜〜120゜の範囲に、シリンダライ
    ナ2との最大隙間S1が1〜2mmとなるカツトバツ
    ク5を形成したことを特徴とするエンジンのピス
    トン。
JP14759979U 1979-10-26 1979-10-26 Expired JPS621401Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14759979U JPS621401Y2 (ja) 1979-10-26 1979-10-26

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JP14759979U JPS621401Y2 (ja) 1979-10-26 1979-10-26

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JPS5666047U JPS5666047U (ja) 1981-06-02
JPS621401Y2 true JPS621401Y2 (ja) 1987-01-13

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ID=29378730

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JP14759979U Expired JPS621401Y2 (ja) 1979-10-26 1979-10-26

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6075658U (ja) * 1983-10-31 1985-05-27 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のピストン
JPS60141445U (ja) * 1984-02-29 1985-09-19 いすゞ自動車株式会社 内燃機関
JP6201628B2 (ja) * 2013-10-24 2017-09-27 マツダ株式会社 エンジンのピストン構造

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JPS5666047U (ja) 1981-06-02

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