JPH0223795Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0223795Y2 JPH0223795Y2 JP1983095593U JP9559383U JPH0223795Y2 JP H0223795 Y2 JPH0223795 Y2 JP H0223795Y2 JP 1983095593 U JP1983095593 U JP 1983095593U JP 9559383 U JP9559383 U JP 9559383U JP H0223795 Y2 JPH0223795 Y2 JP H0223795Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- center
- pin
- pressure
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本考案は主として小型、高速の往復動内燃機関
のピストンクランク機構に関する。
のピストンクランク機構に関する。
（従来技術）
ピストンピンを下降行程時側圧が加わるスラス
ト側へオフセツトさせるスラツプ音対策は既に提
案されている（雑誌内燃機関13巻８号42頁の特集
記事「ピストンスラツプ騒音とその対策」）。しか
しピストンピンをスラスト側へオフセツトするこ
とにより、ピストン側圧の最大値は増加する。こ
のためピストンピンオフセツトの効果が低減する
問題があつた。
ト側へオフセツトさせるスラツプ音対策は既に提
案されている（雑誌内燃機関13巻８号42頁の特集
記事「ピストンスラツプ騒音とその対策」）。しか
しピストンピンをスラスト側へオフセツトするこ
とにより、ピストン側圧の最大値は増加する。こ
のためピストンピンオフセツトの効果が低減する
問題があつた。
（考案の目的）
ピストンピンをスラスト側へオフセツトした場
合のピストン側圧の最大値を低減することを目的
としている。
合のピストン側圧の最大値を低減することを目的
としている。
（考案の構成）
本考案はピストンピン方向に見て下降行程時ク
ランクピンのある側と反対のピストン側圧が加わ
る側へピストンピンの位置をピストン中心からわ
ずかにずらしてスラツプ音を下げると共に、クラ
ンク軸芯位置もシリンダ中心から同じ側へわずか
にずらしてピストン側圧最大値を低減するように
したことを特徴とする往復動内燃機関のピストン
クランク機構である。
ランクピンのある側と反対のピストン側圧が加わ
る側へピストンピンの位置をピストン中心からわ
ずかにずらしてスラツプ音を下げると共に、クラ
ンク軸芯位置もシリンダ中心から同じ側へわずか
にずらしてピストン側圧最大値を低減するように
したことを特徴とする往復動内燃機関のピストン
クランク機構である。
（作用）
通常の２サイクル内燃機関の場合クランク軸芯
をスラスト側へ移動することにより、ピストン側
圧の最大値は低減する。ピストン側圧は一般に第
１図のように、シリンダー内面１に対しスラスト
側Ａではピストンの下降行程曲線P1のように変
化し、上昇行程時は曲線P2のように変化する。
上昇行程時側圧P2がマイナス側に現われている
ことは、反スラスト側のシリンダー内面にはプラ
スの側圧が生ずることを意味している。即ちピス
トン下降時にはシリンダー内面上のａ点で最大側
圧Paが、又上昇行程時にはｂ点において最大側
圧Pbが生ずる。第１図はピストンピンの中心位
置がピストン中心上にあつて、ピストンがガス圧
を受けた時ピストンピンを中心とするモーメント
が生じない場合の、ピストン接触面上下寸法の中
間に側圧作用点がある場合を想定したグラフであ
る。第１図においても、Pa＞Pbであるが、ピス
トンピンをスラスト側へオフセツトすると、第１
図の曲線P1，P2は全体として左方へ移動し、側
圧最大値の差は一層増加する。この対策として本
考案のように、クランク軸芯をスラスト側へ移動
すると、曲線P1，P2は第１図の位置よりも右方
へ移動し（例えば曲線P′1，P′2）、スラスト側の
側圧最大値が下がると共に、側圧最大値の差が低
減する。
をスラスト側へ移動することにより、ピストン側
圧の最大値は低減する。ピストン側圧は一般に第
１図のように、シリンダー内面１に対しスラスト
側Ａではピストンの下降行程曲線P1のように変
化し、上昇行程時は曲線P2のように変化する。
上昇行程時側圧P2がマイナス側に現われている
ことは、反スラスト側のシリンダー内面にはプラ
スの側圧が生ずることを意味している。即ちピス
トン下降時にはシリンダー内面上のａ点で最大側
圧Paが、又上昇行程時にはｂ点において最大側
圧Pbが生ずる。第１図はピストンピンの中心位
置がピストン中心上にあつて、ピストンがガス圧
を受けた時ピストンピンを中心とするモーメント
が生じない場合の、ピストン接触面上下寸法の中
間に側圧作用点がある場合を想定したグラフであ
る。第１図においても、Pa＞Pbであるが、ピス
トンピンをスラスト側へオフセツトすると、第１
図の曲線P1，P2は全体として左方へ移動し、側
圧最大値の差は一層増加する。この対策として本
考案のように、クランク軸芯をスラスト側へ移動
すると、曲線P1，P2は第１図の位置よりも右方
へ移動し（例えば曲線P′1，P′2）、スラスト側の
側圧最大値が下がると共に、側圧最大値の差が低
減する。
（実施例）
第２図において、シリンダー１とピストン２は
共通の中心線O1上で互に摺動自在に嵌合してお
り、ピストン２はピストンピン３、コンロツド４
（連接棒）、クランクピン５を介してクランク軸上
のクランクアーム６に接続している。ピストン２
が燃焼室７から矢印方向のガス圧を受けて下降す
る時側圧が加わるスラスト側Ａがたとえば吸気側
であり、反スラスト側Ｂはたとえば排気側であ
る。ピストンピン３はその中心O2がピストン中
心O1よりスラスト側ＡへL1だけオフセツトして
おり、従つて第２図に示すピストン下降行程時
に、ピストン２には矢印Ｍで示すモーメントが生
ずる。このモーメントにより、下降行程初期には
スラスト側のピストンスカート下端部８がシリン
ダー１の内面に最初に当り、引続きスラスト側の
ピストンリングランド部又はその附近９がシリン
ダー１の内面に当り、このようにピストン２はシ
リンダー１の内面に対し２段階に分かれて着座す
るため、スラツプ音が軽減する。
共通の中心線O1上で互に摺動自在に嵌合してお
り、ピストン２はピストンピン３、コンロツド４
（連接棒）、クランクピン５を介してクランク軸上
のクランクアーム６に接続している。ピストン２
が燃焼室７から矢印方向のガス圧を受けて下降す
る時側圧が加わるスラスト側Ａがたとえば吸気側
であり、反スラスト側Ｂはたとえば排気側であ
る。ピストンピン３はその中心O2がピストン中
心O1よりスラスト側ＡへL1だけオフセツトして
おり、従つて第２図に示すピストン下降行程時
に、ピストン２には矢印Ｍで示すモーメントが生
ずる。このモーメントにより、下降行程初期には
スラスト側のピストンスカート下端部８がシリン
ダー１の内面に最初に当り、引続きスラスト側の
ピストンリングランド部又はその附近９がシリン
ダー１の内面に当り、このようにピストン２はシ
リンダー１の内面に対し２段階に分かれて着座す
るため、スラツプ音が軽減する。
クランク軸中心O3はピストン中心O1よりスラ
スト側ＡへL2だけオフセツトしており、下降行
程時におけるコンロツド４のシリンダー中心に対
する傾斜角αが減少することにより、スラスト側
の側圧最大値が低減する。
スト側ＡへL2だけオフセツトしており、下降行
程時におけるコンロツド４のシリンダー中心に対
する傾斜角αが減少することにより、スラスト側
の側圧最大値が低減する。
オフセツト量L1，L2については次のように定
める。即ち各運転条件を総合して、ピストン側圧
の最大値を低減するべく、クランク軸中心O3の
位置（オフセツト量L2−L1）を決める。次にそ
れによつて発生するピストン側圧に対し、衝突が
最も緩和されるようにピストンピン位置（オフセ
ツト量L1）を決める。なお４サイクル内燃機関
等の場合オフセツト量L2−L1は図示と逆方向に
なることもある。
める。即ち各運転条件を総合して、ピストン側圧
の最大値を低減するべく、クランク軸中心O3の
位置（オフセツト量L2−L1）を決める。次にそ
れによつて発生するピストン側圧に対し、衝突が
最も緩和されるようにピストンピン位置（オフセ
ツト量L1）を決める。なお４サイクル内燃機関
等の場合オフセツト量L2−L1は図示と逆方向に
なることもある。
（考案の効果）
本考案によるとピストンピンの位置をピストン
中心からわずかにスラスト側へずらすことにより
スラツプ音を下げることができ、又クランク軸芯
位置もシリンダ中心からわずかにずらすことによ
り側圧最大値を低減することができる。これによ
りエンジンの騒音が減少し、耐久性が増大する。
中心からわずかにスラスト側へずらすことにより
スラツプ音を下げることができ、又クランク軸芯
位置もシリンダ中心からわずかにずらすことによ
り側圧最大値を低減することができる。これによ
りエンジンの騒音が減少し、耐久性が増大する。
第１図は側圧分布を示すグラフ、第２図は本考
案を採用した内燃機関の縦断面略図である。 １……シリンダー、２……ピストン、３……ピ
ストンピン、L1，L2……オフセツト量。
案を採用した内燃機関の縦断面略図である。 １……シリンダー、２……ピストン、３……ピ
ストンピン、L1，L2……オフセツト量。
Claims (1)
- ピストンピン方向に見て下降行程時クランクピ
ンのある側と反対のピストン側圧が加わる側へピ
ストンピンの位置をピストン中心からわずかにず
らしてスラツプ音を下げると共に、クランク軸芯
位置もシリンダ中心から同じ側へわずかにずらし
てピストン側圧最大値を低減するようにしたこと
を特徴とする往復動内燃機関のピストンクランク
機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9559383U JPS603238U (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 往復動内燃機関のピストンクランク機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9559383U JPS603238U (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 往復動内燃機関のピストンクランク機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS603238U JPS603238U (ja) | 1985-01-11 |
| JPH0223795Y2 true JPH0223795Y2 (ja) | 1990-06-28 |
Family
ID=30228216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9559383U Granted JPS603238U (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | 往復動内燃機関のピストンクランク機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS603238U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010133362A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Maruyama Mfg Co Ltd | ２サイクルエンジン |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59127834U (ja) * | 1983-02-16 | 1984-08-28 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジン |
-
1983
- 1983-06-20 JP JP9559383U patent/JPS603238U/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010133362A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Maruyama Mfg Co Ltd | ２サイクルエンジン |
| US8215269B2 (en) | 2008-12-05 | 2012-07-10 | Maruyama Mfg. Co., Inc. | Two-stroke engine |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS603238U (ja) | 1985-01-11 |
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