JPS588926Y2 - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
- Publication number
- JPS588926Y2 JPS588926Y2 JP8204778U JP8204778U JPS588926Y2 JP S588926 Y2 JPS588926 Y2 JP S588926Y2 JP 8204778 U JP8204778 U JP 8204778U JP 8204778 U JP8204778 U JP 8204778U JP S588926 Y2 JPS588926 Y2 JP S588926Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- piston ring
- piston
- ring groove
- tapered surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は主として内燃機関に使用するピストンリングに
関するもので、オイルアップとブローバイの減少を目的
としている。
関するもので、オイルアップとブローバイの減少を目的
としている。
従来のピストンリング下面をピストンの中心線を含む断
面で見ると直線である。
面で見ると直線である。
例えば第１図に示す捩れ設計のピストンリング１は、リ
ング溝２の上下面３，４とシリンダ壁又はランナー壁５
の３つをシールするという考え方と、捩れ応力を利用し
ピストンリング外周面下縁６の圧力を長時間強く保ち有
効な油掻き作用をさせようという２点に重点が置かれて
おり、油掻き作用（オイル消費低減効果）とブローバイ
減少に効果がある。
ング溝２の上下面３，４とシリンダ壁又はランナー壁５
の３つをシールするという考え方と、捩れ応力を利用し
ピストンリング外周面下縁６の圧力を長時間強く保ち有
効な油掻き作用をさせようという２点に重点が置かれて
おり、油掻き作用（オイル消費低減効果）とブローバイ
減少に効果がある。
しかし爆発行程時には燃焼室側から作用する爆発圧力に
よりピストンリング下面内周縁７を支点とじて平面状に
反り返り、ピストンリング１の下面８がリング溝２の下
面４に同時に衝突して第２図の状態となり、雨下面８，
４の衝合部Ａに大きな衝撃力が加わり、リング溝下面４
が上記衝撃力を繰返し受けると４１で示すように摩耗す
るという問題点があった。
よりピストンリング下面内周縁７を支点とじて平面状に
反り返り、ピストンリング１の下面８がリング溝２の下
面４に同時に衝突して第２図の状態となり、雨下面８，
４の衝合部Ａに大きな衝撃力が加わり、リング溝下面４
が上記衝撃力を繰返し受けると４１で示すように摩耗す
るという問題点があった。
即ち第１図の如くピストンリング１をピストン１０の中
心線を含む断面で見た場合、その下面８は直線として表
われ、しかもリング溝２の下面４も直線として表われる
ため、第１図から第２図の状態へ移行する時、支点の位
置（ピストンリング下面内周縁７）が変らず、リング下
面８がリング溝下面４を激しくたたくことになり、第２
図に４１で示す摩耗を生ずる。
心線を含む断面で見た場合、その下面８は直線として表
われ、しかもリング溝２の下面４も直線として表われる
ため、第１図から第２図の状態へ移行する時、支点の位
置（ピストンリング下面内周縁７）が変らず、リング下
面８がリング溝下面４を激しくたたくことになり、第２
図に４１で示す摩耗を生ずる。
この現象は第１図に示す捩れ設計のピストンリングに限
られるものではなく、第１図と同様な断面で見た時ピス
トンリング下面が直線で表われる形式のピストンリング
を使用した場合は、ピストンの変形、慣性力及びライナ
ーとの摩擦等により、ピストンのリング溝の中でリング
が様々な位置を占め、爆発行程時にピストンリング下面
がリング溝下面を激しくたたき、リング溝下面が同様に
摩耗するという問題が生ずる。
られるものではなく、第１図と同様な断面で見た時ピス
トンリング下面が直線で表われる形式のピストンリング
を使用した場合は、ピストンの変形、慣性力及びライナ
ーとの摩擦等により、ピストンのリング溝の中でリング
が様々な位置を占め、爆発行程時にピストンリング下面
がリング溝下面を激しくたたき、リング溝下面が同様に
摩耗するという問題が生ずる。
本考案はオイルアップとブローバイが爆発行程時に発生
するものであることに着目し、第３図に示す通りの形状
にピストンリング１１を形成し、このピストンリング１
１を第４図のようにピストンリング溝２に嵌合する。
するものであることに着目し、第３図に示す通りの形状
にピストンリング１１を形成し、このピストンリング１
１を第４図のようにピストンリング溝２に嵌合する。
第３図に於てピストンリング１１の下面はリングの中心
側（図の右側）の狭い幅ｔ２の環状平担面１２と、その
外側にあって外周側（図の左側）へ行くにつれて燃焼室
側へ上昇する広い幅ｔ１のテーパ面１３で出来ている。
側（図の右側）の狭い幅ｔ２の環状平担面１２と、その
外側にあって外周側（図の左側）へ行くにつれて燃焼室
側へ上昇する広い幅ｔ１のテーパ面１３で出来ている。
テーパ面１３の平担面１２に対する傾斜角はθ１である
。
。
ピストンリング外周面１４も上方に行くにつれて直径が
減少するテーパ面で出来ており、第４図の如くリング溝
２内へ装着した時のシリンダライナー壁５との傾斜角θ
２はθ、より大きい（θ２〉θ１）。
減少するテーパ面で出来ており、第４図の如くリング溝
２内へ装着した時のシリンダライナー壁５との傾斜角θ
２はθ、より大きい（θ２〉θ１）。
ピストンリング上面１５は平担面１２と平行な水平面で
出来ており、内周面１６は内筒面である。
出来ており、内周面１６は内筒面である。
環状平担面１２とテーパ面１３の間の環状境界線１７は
、第５図の如く爆発圧力Ｐが作用したとき支点となる部
分で、ガス圧力Ｐによりピストンリング外周部が下降す
るように反り返った時、テーパ面１３がリング溝下面４
に衝突する直前に（又は同時に）リング上面１５の内周
縁１８がリング溝上面３に圧接するように、環状境界線
１７と上面内周縁１８の間隔Ｌ１、リング溝の高さＬ２
、傾斜角θ１等が予じめ定められている。
、第５図の如く爆発圧力Ｐが作用したとき支点となる部
分で、ガス圧力Ｐによりピストンリング外周部が下降す
るように反り返った時、テーパ面１３がリング溝下面４
に衝突する直前に（又は同時に）リング上面１５の内周
縁１８がリング溝上面３に圧接するように、環状境界線
１７と上面内周縁１８の間隔Ｌ１、リング溝の高さＬ２
、傾斜角θ１等が予じめ定められている。
従って第５図の爆発行程時、シール部はリング外周面下
縁１９と、環状境界線１７と、上面内周縁１８の３箇所
となる。
縁１９と、環状境界線１７と、上面内周縁１８の３箇所
となる。
圧縮行程においてもほぼ第５図の状態となる。
吸入、排気行程においては第４図の状態となる。
以上説明したように本考案によると、オイルアンプとブ
ローバイが発生しやすい爆発行程時に、ピストンリング
１１が環状境界線１７を支点として第５図の如く反り返
り、リング溝上下面３，４とシリンダライナー壁５（シ
リンダ壁）の３つを強制的にシールするので、オイルア
ップとブローバイを効果的に減すことが出来る。
ローバイが発生しやすい爆発行程時に、ピストンリング
１１が環状境界線１７を支点として第５図の如く反り返
り、リング溝上下面３，４とシリンダライナー壁５（シ
リンダ壁）の３つを強制的にシールするので、オイルア
ップとブローバイを効果的に減すことが出来る。
第１図は従来の捩れ設計ピストンリングのピストンリン
グ中心線を含む通常時の断面図、第２図は爆発行程時の
断面図、第３図は本考案によるピストンリングの単体時
の断面図、第４図はピストンリング溝に装着した状態の
断面図、第５図はガス圧力が作用した状態を示す断面図
である。 ３・・・リング溝上面、４・・・リング溝下面、１１・
・・ピストンリング、１２・・・環状平担面、１３・・
・テーパ面、１５・・・リング上面、１７・・・環状境
界線、１８・・・リング上面内周縁。
グ中心線を含む通常時の断面図、第２図は爆発行程時の
断面図、第３図は本考案によるピストンリングの単体時
の断面図、第４図はピストンリング溝に装着した状態の
断面図、第５図はガス圧力が作用した状態を示す断面図
である。 ３・・・リング溝上面、４・・・リング溝下面、１１・
・・ピストンリング、１２・・・環状平担面、１３・・
・テーパ面、１５・・・リング上面、１７・・・環状境
界線、１８・・・リング上面内周縁。
Claims (1)
- ピストンリングの下面をリング中心側の幅の狭い環状平
担面と、その外側にあって外周側に行くにつれて燃焼室
側へ上昇する幅の広いテーパ面で形成し、ガス圧力が作
用し、平担面とテーパ面の間の環状境界線を支点として
リング外周部が下降するように反り返り、テーパ面がリ
ング溝下面に衝突する以前に、リング上面の内周縁がリ
ング溝上面に圧接するようにしたことを特徴とするピス
トンリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8204778U JPS588926Y2 (ja) | 1978-06-14 | 1978-06-14 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8204778U JPS588926Y2 (ja) | 1978-06-14 | 1978-06-14 | ピストンリング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54182708U JPS54182708U (ja) | 1979-12-25 |
| JPS588926Y2 true JPS588926Y2 (ja) | 1983-02-17 |
Family
ID=29002517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8204778U Expired JPS588926Y2 (ja) | 1978-06-14 | 1978-06-14 | ピストンリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS588926Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0613422Y2 (ja) * | 1989-03-23 | 1994-04-06 | 日産ディーゼル工業株式会社 | 内燃機関用圧縮リングの取付構造 |
-
1978
- 1978-06-14 JP JP8204778U patent/JPS588926Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54182708U (ja) | 1979-12-25 |
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