JPS6213860B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は照明負荷のような被制御負荷を制御す
る機能と、開閉器の被監視接点のような被監視機
器を監視する機能とを親機側から集中して行うこ
とができるようにした多重伝送負荷制御装置にお
いて、親機以外の場所で制御状態乃至監視状態を
モニタすることができるようにした多重伝送負荷
制御装置の監視装置に関するものである。

従来の多重伝送負荷制御装置にあつては、第１
図に示すように１台の親機１と、多数の制御用端
末器２と、多数の監視用端末器３とを専用２線４
に接続し、親機１からベースバンド伝送により専
用２線４を介し信号及び電力を送つてこの電力を
全波整流することにより制御用端末器２及び監視
用端末器３の作動用電源とし、さらに各端末器
２，３毎に個別に設定されるアドレスデータを上
記ベースバンド伝送信号から取り出して自己の呼
び出しを検出するようにしてあり、制御用端末器
２で自己の呼び出しが検出されたときにはこのア
ドレスデータに続く制御データによりこの制御デ
ータの各ビツトが“１”か“０”かによりそのビ
ツトに夫々対応する照明負荷５のような被制御負
荷をオン、オフし、監視用端末器３で自己の呼び
出しが検出されたときには開閉器のような被監視
機器の監視用接点６がオンかオフかにより上記制
御データに続く返送信号期間に専用２線４を短絡
又は非短絡して電流モードの“１”又は“０”の
データを返送データとして親機１に送出するもの
である。

ところが上述のような多重伝送負荷制御装置に
おいて、親機１以外の場所にモニタ装置７を設置
して被制御負荷の制御状態及び被監視機器の監視
状態を監視したいような場合、従来は第１図に示
すように親機１から多芯コード９を導出してモニ
タ装置７に引き込み、親機１における表示と同一
の表示をモニタ装置においても行うようにしてい
た。このためかかる従来例においては、親機１と
モニタ装置７との間における多芯コード９の配線
を行う必要があり、配線施工に多大な費用を要す
る他、モニタ装置の設置場所にも制約を生じると
いう問題があつた。

本発明は上述の点に鑑みて提供したものであつ
て、モニタ装置を、制御用端末器と同一構成のモ
ニタ端末器を適数個設けてこのモニタ端末器の出
力により表示灯を点灯するようにして構成し、も
つてモニタ装置を専用２線のような共通信号路に
接続するだけでどのような場所にでも設置できる
ようにして配線施工に要する費用を削減し、しか
もモニタ装置における表示方法を制御用端末器に
よる制御状態の表示と監視用端末器による監視状
態の表示とを異ならしめることにより、必要な動
作状態のモニタが必要な精度で得られるようにし
た多重伝送制御装置の監視装置を提供することを
目的とするものである。

以下本発明の一実施例を図面により詳述する。
第２図は本発明の一実施例を示し、親機１、制御
用端末器２、監視用端末器３、専用２線４の各構
成及び動作は第１図従来例の場合と同一（親機１
におけるモニタ用のプログラム制御動作はやや異
なる）のものであり、モニタ装置７が専用２線４
に接続されている点が異なる。ここで制御用端末
器２は４本の制御用出力を監視用端末器３は４本
の監視用入力を夫々有して４個の照明負荷５を制
御しあるいは４個の監視用接点６の状態を監視し
ているものであり、制御データ４ビツト、監視デ
ータ４ビツトは夫々４本の制御用出力及び４本の
監視用入力に対応している。次にモニタ装置７は
制御用端末器２と同一構成を有する適数個のモニ
タ端末器８…を有して構成されており、これらモ
ニタ端末器８…の各制御用出力端には、夫々１台
の制御用端末器２の４制御出力のオア出力又は監
視用端末器３の１監視入力に対応する表示灯１０
…が接続されている。

かくて上記実施例にあつては、親機１内にマイ
クロプロセツサ（図示せず）を有し、各端末器
２，３，８を順次呼び出すためのアドレスデータ
の作成、制御用端末器２（及びモニタ端末器８）
に送り込む制御データの作成、監視用端末器２か
らの返送データの受信処理を行うものである。制
御用端末器２への制御データは、予め設定された
パターン制御データ又は個別の手動操作入力に基
き各制御用端末器２毎に上記マイクロプロセツサ
により作成され送出されるものであり、同時にこ
のマイクロプロセツサ内にはそのときの被制御負
荷（例えば照明負荷５）の制御状態についてのデ
ータが記憶され、各制御用端末器２の制御データ
の内容をオア演算処理するようにしてあり、この
オア演算処理された結果のデータは適宜のモニタ
端末器８の１制御出力をオン又はオフするデータ
として使用される。即ち１個の制御用端末器２に
接続された４個の照明負荷５のいづれかがオンに
なつているとき、この制御用端末器２が対応する
１個の表示灯１０が点灯され、当該制御用端末器
２で制御される照明負荷５の中にオンしているも
のがあることを表示する。一方監視用端末器３か
らの監視用接点６のオン、オフ状態についての返
送データを受信した親機１のマイクロプロセツサ
は、この返送データを一旦内部のRAMに記憶し
た後、この返送データの内容に基く処理動作を行
ない、新たな制御パターンの自動設定を行なつた
りあるいは親機１における監視状態の表示を行う
ものであるが、これと同時に次にその監視用端末
器３のアドレスを設定するときそのアドレスデー
タに続く制御データ送出期間に上記返送データの
内容と同一のデータを制御データとして作成送出
するものである。従つて監視用端末器３とこれに
対応するモニタ端末器３とは同一のアドレスを有
して構成され、かつ監視用端末器３の各監視入力
である監視用接点６の接点状態と、モニタ端末器
３の制御出力で制御される各表示灯１０の点灯か
非点灯かにより監視用接点６がオンしているか否
かの判別が可能になる。ここで監視用接点６は、
例えば各種開閉器の補助接点で構成されてこの開
閉器のオン、オフ状態を監視できるようにしてあ
り、この他火災感知器や火災報知器等の出力接点
のオン、オフ状態を監視したり、あるいはその他
の重要機器類の制御状態監視することも可能なも
のである。

本発明は上述のように構成したものであるか
ら、専用２線のような共通伝送路のどこにでもモ
ニタ装置を接続することができて、モニタ装置を
設置するための配線工事を殆んど必要とせず、ま
たモニタ装置の設置場所についての制約もより少
なくなる効果を有し、しかも制御用端末器による
被制御負荷の制御状態のモニタは、１個の制御用
端末器の各制御出力をオアした出力でモニタ端末
器用の制御データを作成して、１個の制御用端末
器に対し１個の表示灯を対応させたから、より少
ないモニタ端末器を設けるだけで被制御負荷の制
御状態について必要最小限のことをモニタでき、
一方監視用端末器による監視入力状態のモニタ
は、当該監視用端末器のアドレス設定時にそのア
ドレスデータに続く制御データとして返送データ
の内容と同一の内容のデータを送出し、監視用端
末器と同一のアドレスを持つモニタ端末器でこれ
を受信させるようにしたから、監視用端末器の各
監視入力とモニタ装置における表示灯とを１対１
で対応でき、モニタを行うことがより重要な監視
入力のモニタがより適確にできる効果を有すると
ともにモニタ用に余分のアドレスを設定する必要
がなくてより早いポーリング速度で各端末器を呼
び出すことができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のブロツク図、第２図は本発明
一実施例のブロツク図、第３図は同上のモニタ装
置のブロツク図であり、１は親機、２は制御用端
末器、３は監視用端末器、４は専用２線、５は照
明負荷、６は監視用接点、７はモニタ装置、８は
モニタ端末器、１０は表示灯である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 親機から専用２線のような共通信号路を介し
   アドレスデータを送出して夫々多数設けられた制
   御用端末器及び監視用端末器を個別に呼び出し、
   呼び出された制御用端末器では上記アドレスデー
   タに続く制御データに基きこの制御用端末器に従
   属する複数の照明負荷のような被制御負荷を制御
   するとともに監視用端末器では上記制御データに
   続く返送信号期間にこの監視用端末器が監視する
   被監視接点のような被監視機器の状態についての
   返送データを親機に返送するようにした多重伝送
   負荷制御装置において、上記制御用端末器と同一
   構成のモニタ端末器を適数個内蔵したモニタ装置
   を共通伝送路に接続してこのモニタ端末器の複数
   の出力接点に夫々表示灯のような表示素子を接続
   し、各制御用端末器をモニタ端末器の１表示素子
   に対応させるとともに各監視用端末器の各被監視
   機器を夫々モニタ端末器の１表示素子に対応さ
   せ、制御用端末器に従属する被制御負荷のいずれ
   かをオンすべき制御データを作成送出したときこ
   の制御用端末器が対応するモニタ端末器の表示素
   子をオンすべき制御データを作成送出し、監視用
   端末器とこれが対応するモニタ端末器を同一アド
   レスに構成して監視用端末器から親機に受信され
   た返送データを当該アドレスのアドレスデータに
   続く制御データとして再送出して成ることを特徴
   とする多重伝送負荷制御装置の監視装置。