JPS62133176A - 立毛布帛およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、立毛面に模様を有する立毛イロ帛およびその
製造方法に関するものである。

［従来技術］ 優美な外観、タッチ、ソフトな風合を右するスェード調
人工皮革が広く愛用されている。最近、ファッションの
多様化、個性化を反映して、もつと表面に変化の冨んだ
もの、模様のめるものなどが要望されるようになった。

従来より、立毛品の表面を変化させたり、模様を付与す
る方法として、立毛面にエンボスロールで凹凸模様を付
与したり、立毛の一部を糊剤で印捺し、他部を焼いたり
、立毛の一部を薬品で変化さＵたり、立毛の一部を樹脂
で固定したり、あるいは立毛面に高温流体をあて模様を
形成する方法などが提案されている。

しかしながら、いずれの方法も模様が浅く、立体感に欠
りたり、鮮明性に欠（づたり、模様が着用中またはドラ
イクリーニングで変化したりする。

特に極細繊維ＩＶイ１の表面タッチ、風合を悪化させた
りする。また、エン小スロール法では模様ごとにロール
か必要であるし、そのほかの方法では特殊な処理剤を必
要とするなと問題か必り、特に極細立毛面に対し、適切
な方法が見出されていないのか現状である。

［発明か解決しようとする問題点］ 本発明は、（セ細立毛品に、立毛品位、タッチ、風合を
ｊ商うことなく、繊細かつ立体感に冨み、耐久性に優れ
た立毛イト帛及び簡単で安価なその製造方法を提供する
ことにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は次の構成を有する。

（１）少なくとも一面に相対的な凹凸部によって模（玉
か形成されている立毛布帛であって、該凸部は立毛繊維
であり、該凹部は表層部繊維が主として反転し、かつそ
の一部が基体層繊維内にｎ人していることを特徴とする
立毛イ［帛。

（２）立毛面に高圧流体流を噴射して模様を付与するこ
とを’４．’ｒ　ｉ：２とする立毛イ［帛の装）前方法
。

に関するもので必る。

本発明で使用される立毛布帛とは、起毛、パフにより表
面に極細繊維を形成した不織イ５．職編物、ｆＪｌｉ編
物に極細繊維を両面より絡合リンドイッチした複合シー
ト、ざらに表面が（※細繊維および／またはその束が緻
密に絡合したものなどで必って、必要に応じ高分子弾性
体を付与したものである。

上記極細繊維としては、海鳥型繊維、剥離分割型複合繊
維、特殊ポリマブレンド型繊維などから１ｑられるもの
であって、その繊維素材は、ポリエステル系、ポリアミ
ド系、ポリアクリル系などであり、さらに、ポリエステ
ルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリイソ
プレン、ポリブタジェンなどの低融点弾性繊維など混合
使用してもよい。

本発明の効果をｎねない程度に綿、レーヨン、羊毛など
の天然繊維、または無機繊維など含まれていてもよいし
、ざらにまた太デニール糸も含まれていてもよい。

１へ細繊維の繊度は、０．８デニール以下、好ましくは
０．５デニール以下、より好ましくは０゜２デニール以
下が、本発明の加工方法、および最終的に１７られる製
品の立毛品位、風合などの点から好ましい。

高分子弾性体は、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ゴ
ム質系なとてあり、必要に応じ顔料、染料、安定剤など
添加したものである。

立毛長は、特に限定するものではないが、０゜０１〜５
１１ｍ、好ましくは０．１〜３＋ｎｍである。

立毛密度についても、特に限定するしのではないか、好
ましくは１万本、／　ｃｎｆ以上、より好ましくは５万
本／−以上である。

起毛の方法は、特に限定するちのではなく、公知の方法
、例えば、針布起毛はで起毛したり、リーントペーパー
を用いてパフインクするプＪ　’ｔ１などである。

本発明は、立毛シー［゛・の立毛面に凹部を連続又は／
及び非連続状に設け、種々の模様を形成づる。

具体的には、立毛シートの立毛面に高圧流体流を作用さ
せ、法部の立毛繊維を塁体層表層部に打込んで反転させ
、かつその一部を基体層繊維内に貫入さけて凹部を形成
するのである。

つまり、立毛面に高圧流体の連続流または断続流を多数
の口金小孔から打ち肖でることにより、噴ｑ］部分が四
部、未噴射部分が凸部となり、種々の模様を形成するこ
とができる。

第１図は、高圧流体流処理によって得られた本発明の立
毛布帛の凹凸部の一例を示す断面写真でおる。また、第
２図は凹部の一例を示す部分拡大断面写真でおる。

第１図おにび第２図において、凸部１は立毛繊維２で形
成され、凹部３は、立毛繊維が高圧流体流によって基体
層４に打ち込まれ、凹部表層部繊維５は、主として反転
し、その一部が基体層繊維内に出入している。

また、圧力を強くすると第２図の如く該凹部に対応する
裏面に繊維６が突出して凸部状の模）、贅が形成できる
。

本発明にＪこる高圧流体流処理は、（へ細繊維と高分子
弾性体（以下パイングーと称する）からなる立毛シート
に適用すると、その効果がより顕著である。

つまり、立毛繊維は高速流体流にＪ：り反転し、基体層
に打ち込まれて凹部を形成する。この結果、凹部の繊維
の一部は基体層繊維と絡合すると同時にバインダーとも
絡合する。特に好ましい応用例として高速流体流の圧力
が高い場合には、バインダーは部分的に破断され、連続
被膜状から非連続被膜状となり、上記立毛１１１ｉ維及
び基体層繊維と凹部で絡合一体化しＡ″）すくなる。

この結果、凹部の繊維が基体層に強固に保持されるので
、染色にＪ：る強い揉み作用や繰返しドライクリーニン
グおよび長期着用によっても凹部の＠造は１（１われる
ことかない。したがって、模様に変化がなく、耐久性か
ある。

また、パイングーの非連続化、繊維との絡合により、風
合はソフトであり、かつ強力低下がほとんど認められな
い。

１ｈに１．１か■１域維になる程高圧流体流の細流でも
ってシャープな凹部が形成Ｃきるので、繊細で複雑な模
様を種々形成できる。

ざらに、高圧流体流は作用面の流体のはねかえりか小さ
いので、その周辺部への影Ｔりがはと／Ｖどなく、シ１
２−プな凹状模様が形成できる。このため、極細立毛特
イ１の優美なモトリング効果、ライティング効果、タッ
チ、風合などｊｏうことかない。

立毛面に噴！Ｊ’Ｊする高圧流体流は圧力が低いと充分
な凹部形成か困難であり、かつ凹部形成後の凹凸模様が
変化し易く、耐久性が１ワられない。また、圧力が高す
ぎると、立毛イ５帛の物性を低下させるので好ましくな
い。このため、高圧流体流の圧力は、１０〜２００ｋｗ
層、好ましくは２０〜１５０　ｋｑ　／　ａＩｆ程度が
よい。要は立毛シートの立毛長、厚み、模様の種類、高
速流体流を噴１−１させる口金の直径、加工速度などに
応じてこの範囲で適宜調節すればよい。

高圧流体流を噴射する口金は、横方向（Ｘ軸方向）、縦
方向（Ｙ軸方向）に揺動可能にすれば、加工用原反、口
金のＸ軸およびＹ軸方向の速さ、振り巾を変えることに
なり、直線状および／または曲線状の幾何学模様が自由
に得られる。例えば、直線または波形状のストライプ模
様（第３図（ａ）、第３図（ｂ）〉波型模様（第３図（
Ｃ））、ジグ奮アゲ調模様（第３図（ｄ））、サイクロ
イド模様（第３図（ｅ））などであり、ざらに模様形成
をくりかえすことにより、好みの組合上模様（第３図（
ｆ）、第３図（ｇ）、第３図（ｈ））などを形成するこ
とができる。

さらに、模様に強弱をもたせたり、仝首柄でなく部分柄
を形成することもてきる。

口金の直径は１４に限定しないが、０．１〜０゜５ｍｍ
、好ましくは０．２〜Ｑ、４ｍｍ程度が好ましい。

口金の間隔は特に限定しないが、０．１以上好ましくは
０．２以上が模様がはっきりして好ましい。

口金の直径及び口金間距離とも（車線立毛面の特徴を牛
かし小さくザる稈繊細な模様が（ｊ７られるが、自ずと
限度かおり上述の範囲が好ましい。

口金の形状は特に限定しないが、円形、各種変形孔、ス
リット孔など種々のものが用いられる。

高圧流体流処理は、極細繊維の打撃に効果のあるすべて
の流体を用いることができるが、水が最も好適でおる。

しかし、発明の効果を妨げない範囲において水に例えば
各種処理剤、油剤、Ｈ水剤、溶剤などを加えて用いるこ
とができる。

また、水の温度は特に限定しないが、常温でも熱水でも
よい。

本発明では、立毛面に四部模様か形成されるか高圧液体
流の圧力か高い場合には、該凹部に対１芯する裏面には
繊維が突き出て凸部模様が形成される。

従って、表面が凹部からなる模様、裏面が凸部からなる
模様が形成され、リバーシブル素材か作れる。

更にまた、高圧流体流処理を表裏両面から行なうことに
より、表裏両面にそれぞれ凹部と凸部にＪ：る？！２雉
な模様を形成することもてきろ。

本発明の効果を妨げない範囲で高圧流体処理埋の前１（
に染色や揉み加工、さらに必要に応じイ」上げ剤処理な
ど行なうことかできる。

［実施例］ 以下、本発明の実施の態様を示すか、本発明はこれに限
定されるしのではない。

実施例１ 島成分かポリエチレンテレフタレート６０部、）１１ｊ
成分がポリスチレン４０部の海鳥型繊維（島木数−１６
，３，０ｄｘ５１＋ｍ、捲縮数１２山／　ｉｎ）を使っ
て、ニードルパンチングフェルトを作った。

次にこれを１５％の部分ケン化ポリビニルアルコールの
熱浴中で収縮と糊付（プを同口、１に行ない乾燥した。

次にトリクレン浴中でボリスヂレンを抽出除去し、乾燥
した。さらにポリウレタンの１２９（、Ｄ　Ｍ　Ｆ溶液
を含浸し、水中で凝固し、熱水中で洗浄、乾燥した。次
いで、このものを２枚にスライスし、表面（非スライス
面）を＃１００サンドペーパーで２回、ざらに＃１５０
リントペーパーで２回ハフし、スライス面は＃１５０＋
Ｊンドペーパーで２回パフした。次いで、高温高圧液流
染色機で染色し、厚み０．８１１１ｍ、目付２３０ｇ／
Ｔｒ１２０着色された立毛シートを得た。

かかる染色後の立毛シートに高圧流体処理を施した。立
毛シートの表面側に、孔径０．２５ｍｍ、孔ピッチ２．
５ｍｍの口金を一列に配置したプレート型口金を用い、
口金背面水圧９０　ｋｇ／　ｃｍＦの条件で種々の模様
を形成した。

第４図（ａ）および第４図（ｂ）（試Ｊ’ＥＩ　１　）
は口金を静止させた状態で立毛シー１〜を走行させた時
に得られた立毛イロ帛表裏面繊維の模様形態を示した。

また、第５図（ａ）および第５図（ｂ）（試料２）は口
金を揺動させた時にｊＪられる立毛イ「出入裏面ｉｕｔ
の模様形態を示した。第４図および第５図において、（
ａ＞は表面側、（ｂ）は裏面側を示す。いずれの模様も
鮮明かつシャープな模様であった。またこの立毛布帛は
、高級スェード特右のモトリング効果、ライティング効
果があり、タッチ、風合とも優れたものであった。

ざらにまた、この立毛布帛は裏面にも模様が形成され、
リバーシブル素材にも適したものであった。

このものを用いて表面使い、表面と裏面の両面使いのブ
レザーを縫製し、着用１年債ドライクリーニングを１０
回繰返したが、模様に変化が認められず、また表面のも
ち（プ、凹部の破れなど全く認められなかった。

実施例２ 実施例１に用いた立毛シート（ただし未染色のもの）を
用い、実施例１と同じ条件で模様を形成したｊ多染色し
た。１７られた立毛イ［帛は、模様を形成後に染色した
にもかかわらず変形することなく、実施例１と同様、鮮
明かつシャープな優美な模様か１７られた。

実施例３ 実施１９＋１１にａ３いて、高速流体流処理の口金背面
水圧を４５ｋｉ／ｃｍｆの条件にして模様を形成した。

得られた立毛イロ帛は、水圧を低くしたにもがかわらす
、表面の模様はほぼ第４図（ａ＞及び第５図（ａ）とほ
ぼ同じ程度の鮮明かつシＶ−プな優美な模様が得られた
、しかしながら、水圧が低いため、第１図に示したよう
に表面凹部に対応する裏面への繊維の突き汰（）はほと
んどなく、はっきりした裏面の模様は形成されなかった
。

この−６のを用いて表面使いのブレザーを縫製し、着用
１年債トライクリーニングを１０回繰返したが、模様に
変化がなく、また表面のももげ、凹部の破れなど全く認
められなかった。

［発明の効果１ （１）本発明によって得られる立毛シートは、深く、繊
細かつシャープな立体感に富／νだ模様か形成されろ。

（２）裏面にも表面と同一パターンの模様が得られ、リ
バーシブル素材に適する。

（３）凹部模様を形成する繊維か基体層に埋め込まれ、
かつ基体層繊維とも強固に交絡一体化しているため、耐
もも（）、耐摩耗性がよく、艮明盲用や繰返しのトライ
クリーニングなどによって模様に変化がなく、耐久性が
ある。

（４）凹部の上述のような構造のため、強度低下かなく
、また風合硬化がない。

（５）極細立毛に１”：ｊ　＋ｔのモトリング、ライブ
インク効果か付与され、さらに立体感に富む独特の模様
がｊｑられる。

（６）本発明のｈ法は、立毛シー１への特性を損うこと
なく、きねがくっきり出る。また、立毛部をいためない
。ざらにはピッチを小さくできる。しかも、特別の処理
剤など必要とけず簡単、安価に実施できる。

（７）　　高圧流体流噴射用口金の配置、揺動なとによ
り複雑かつ繊細な模様が自由に形成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の立毛イ［帛の凹凸部繊維の一例を示す
断面写真、第２図は本発明の立毛イ５帛の凹部繊維の一
例を示す部分拡大断面写真、第３図（ａ）〜（ｈ）は模
様パターンの一例を示す模式図、第４図（ａ）、（ｂ）
おにび第５図（ａ）、（ｂ）は本発明の立毛イ［出入面
の凹凸部繊維の模様の一例を示す表裏面写真である。 １：凸部　　　　　　２：立毛繊維 ３：凹部　　　　　　４：基ＩＡ層 ５：凹部表層部繊維　６：繊維

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも一面に相対的な凹凸部によつて模様が
   形成されている立毛布帛であつて、該凸部は立毛繊維で
   あり、該凹部は表層部繊維が主として反転し、かつその
   一部が基体層繊維内に貫入していることを特徴とする立
   毛布帛。
2. （２）立毛布帛が高分子弾性体の付与されたものである
   特許請求の範囲第（１）項記載の立毛布帛。
3. （３）該凹部の対応する裏面側に繊維が突き出ている特
   許請求の範囲第（１）項または第（２）項記載の立毛布
   帛。
4. （４）立毛シートの立毛面に高圧流体流を噴射して模様
   を付与することを特徴とする立毛布帛の製造方法。
5. （５）高圧流体流の圧力が１０〜２００ｋｇ／ｃｍ＾２
   である特許請求の範囲第（４）項記載の立毛布帛の製造
   方法。
6. （６）高圧流体流の噴射を揺動しながら行なう特許請求
   の範囲第（４）項記載の立毛布帛の製造方法。