JPH0555622B2 - - Google Patents

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JPH0555622B2
JPH0555622B2 JP61044266A JP4426686A JPH0555622B2 JP H0555622 B2 JPH0555622 B2 JP H0555622B2 JP 61044266 A JP61044266 A JP 61044266A JP 4426686 A JP4426686 A JP 4426686A JP H0555622 B2 JPH0555622 B2 JP H0555622B2
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JP
Japan
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napped
fibers
fabric
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regular pattern
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JP61044266A
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Toshio Shimizu
Koji Watanabe
Kazuyoshi Okamoto
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、立毛面に規則性パターンを有する立
毛面帛に関するものである。
[従来技術] 優美な外観、タツチ、ソフトな風合を有するス
エード調人工皮革が広く愛用されている。最近、
フアツシヨンの多様化、個性化を反映して、もつ
と表面に変化の富んだもの、模様のあるものなど
が要望されるようになつた。
従来より、立毛品の表面を変化させたり、模様
を付与する方法として、立毛面にエンボスロール
で凹凸模様を付与したり、立毛の一部を糊剤で印
捺し、他部を焼いたり、立毛の一部を薬品で変化
させたり、立毛の一部を樹脂で固定したり、ある
いは立毛面に高温流体をあて模様を形成する方法
などが提案されている。
しかしなから、いずれの方法も模様が浅く、立
体感に欠けたり、鮮明性に欠けたり、模様が着用
中またはドライクリーニングで変化したりする。
特に極細繊維特有の表面タツチ、風合を悪化させ
たりする。また、エンボスロール法では模様ごと
にロールが必要であるし、そのほかの方法では特
殊な処理剤を必要とするなど問題があり、特に極
細立毛面に対し、適切な方法が見出されていな
い。
また、立毛布帛の裏面に無作為に凹凸部を有す
る型板を密着させ、立毛面には高圧水流を部分的
かつ無作為に開口したスクリーンを通して噴射さ
せ、立毛の配向方向を不均一にして濃淡模様を付
与する方法(特公昭60−55626号公報)が開示さ
れている。
しかし、この濃淡模様は、立毛の異方性に基づ
く光の反射、吸収性の違いによるものであり、所
望の規則性パターンが得られない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、立毛布帛に、立毛品位、タツチ、風
合を損うことなく、繊細かつ立体感に富み、耐久
性に優れその上、種々変化に富んだ規則性パター
ンを有する立毛布帛を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は次の構成を有する。
(1) 少なくとも立毛を有する一面において立毛構
造差に基づく規則性パターンが形成されている
立毛布帛であつて、該規則性パターンは少なく
とも、(a)立毛の密度差、(b)立毛の長短差、およ
び(c)立毛の方向差の3種の差によつて形成され
ていることを特徴とする規則性パターンを有す
る立毛布帛。
(2) 規則性パターンが立毛繊維の相対的な凹凸部
によつて形成されており、該凸部の立毛繊維は
該凹部の立毛繊維に比較して、少なくとも下記
要件を満足する(1)項記載の規則性パターンを有
する立毛布帛。
(a) 立毛密度が小さい。
(b) 少なくとも一部の立毛繊維の長さが小さ
い。
(c) 少なくとも一部の立毛繊維の方向性がラン
ダム。
(3) 該凸部の立毛繊維の少なくとも一部が基体層
繊維内に突入している(2)項記載の規則性パター
ンを有する立毛布帛。
(4) 該凸部の対応する裏面側が凸部を形成してい
る(2)項記載の規則性パターンを有する立毛布
帛。
本発明で使用される立毛布帛は、極細立毛品が
好ましく用いられる。極細立毛品とは、起毛、バ
フにより表面に細極繊維を形成した不織布、織編
物、織編物に極細繊維を両面より絡合サンドイツ
チした複合シート、さらに表面が極細繊維およ
び/またはその束が緻密に絡合したものなどであ
つて、必要に応じ高分子弾性体を付与したもので
ある。
上記極細繊維としては、海島型繊維、剥離分割
型複合繊維、特殊ポリマブレンド型繊維などから
得られるものであつて、その繊維素材は、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、ポリアクリル系および
それらの混合系、セルロース系などであり、さら
に、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエ
ラストマー、ポリイソプレン、ポリブタジエンな
どの低融点弾性繊維など混合使用してもよい。
本発明の効果を損わない程度に綿、レーヨン、
羊毛などの天然繊維、または無機繊維など含まれ
ていてもよいし、さらにまた太デニール糸も含ま
れていてもよい。
極細繊維の繊度は、0.8デニール以下、好まし
くは0.5デニール以下、より好ましくは0.2デニー
ル以下が、立毛品位、風合などの点から好まし
い。
高分子弾性体は、ポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ゴム質系などであり、必要に応じ顔料、染
料、安定剤など添加したものである。
立毛長は、特に限定されるものではないが、
0.01〜5mm、好ましくは0.1〜3mmである。
立毛密度についても、特に限定されるものでは
ないが、好ましくは0.5万本/cm2以上、より好ま
しくは5万本/cm2以上である。
起毛の方法は、特に限定されるものではなく、
公知の方法、例えば、針布起毛機で起毛したり、
サンドペーパーを用いてバフイングする方法など
である。
本発明は、立毛立帛の立毛面に高圧流体流を噴
射させ、該噴射部と非噴射部とで規則性を有する
パターンを付与することにより得られる。
すなわち、立毛繊維の少なくとも一部を基体層
内に打ち込んだり、また切断したり、あるいは立
毛の方向性および/または立毛密度に変化をもた
せ、規則性を有するパターンを形成するのであ
る。
また、噴射された高圧流体流は基体層繊維の一
部を切断させたり、絡ませたり、あるいは高分子
弾性体(以下バインダーと称する)を破壊した
り、さらには繊維とバインダーの結合を弱めたり
するなど複雑な作用をする。この結果、繊維の太
さ、密度、バインダーの量、繊維とバインダーの
接着性などにより、該噴射部の構造が変化して構
造がルーズになり非噴射部との間に立毛の密度
差、立毛の長短差、立毛の向きの差など構造差が
生じる。この構造差が顕著な場合、噴射部には凸
部が形成される。
従つて、噴射部が凸部、非噴射部が凹部にな
り、相対的な凹凸と立毛状態の変化とが相まつ
て、極めて立体感に富んだ、規則性を有するパタ
ーンが形成される。
本発明では、このように立毛面に凹凸部、立毛
の方向性の差異や立毛密度の差異、立毛長の差異
などによる立毛状態の相違による規則性パターン
が形成されるが、高圧流体流の圧力など調節する
ことに、さらに裏面にも立毛面と同様の規則性パ
ターンが形成される。
つまり噴射圧力が高いと裏面にもほぼ同様の凸
部が形成される。
従つて、裏面も使えるように調節しておけば表
裏に規則性パターンを有するリバーシブル素材が
作れる。
第1図は、高圧流体流処理によつて得られた本
発明の立毛布帛の凹凸部の一例を示す断面図であ
る。
第1図において、凸部1は高圧流体流の噴射を
受けた立毛繊維2で形成され、凹部3は、高圧流
体流の噴射を受けない元の立毛繊維4である。
第1図より、流体の噴射部の基体層5が盛り上
り凸部を形成すると共に該凸部の立毛繊維2は凹
部の元の立毛繊維4とは、立毛方向、密度、長さ
などそれぞれ異なつている。
つまり、凸部の立毛繊維は高圧流体流の噴射に
よつて、元の立毛繊維の少なくとも一部が切断さ
れたり、引抜いたり、あるいは基体層内に突入さ
れたりして立毛密度が小さくなる。また立毛繊維
の長さが小さくなつたり、立毛の方向が元の方向
とは異なつてランダムな方向性を有し、くせづけ
されたりする。
これらの作用の結果、該噴射部の立毛部は、光
の反射、吸収が非噴射立毛部とで異なり、陰影
感、立体感がでて、くつきりした規則性パターン
が形成される。
更に、光の方向をかえたり、見る角度によつて
噴射部と非噴射部の陰影感、色彩が異なり、また
逆転して見え独特の効果をかもしだす。
なお第1図では、圧力が高く、裏面にも繊維が
突出して凸部6を形成している例である。
高圧流体流処理は高圧流体の連続流または断続
流を多数の口金小孔から打ち当てる方法(1)、立毛
布帛の立毛面に任意所望のパターンを有する型板
を載置もしくは少し離れた状態で固定し、その上
から高圧流体流を少なくとも型板の切抜き部を通
して噴射させる方法(2)、立毛布帛の立毛面の一部
に糊剤を部分的に付与して該立毛繊維を糊剤固定
したのち、立体面の全体に高圧流体流を噴射させ
る方法(3)などがとりうる。
先ず方法(1)の場合において、高圧流体流を噴射
する口金は、横方向(X軸方向)、縦方向(Y軸
方向)に揺動可能にすれば、加工用原反、口金の
X軸およびY軸方向の速さ、振り巾を変えること
になり、直線状および/または曲線状の規則性パ
ターンが自由に得られる。
次に方法(2)の場合において、本発明で使用され
る型板とは、金属、セラミツク、木材、プラスチ
ツク、フイルム、紙類、ゴム類などのシート状
物、または編織物、不織布、網状物、スクリーン
紗などの繊維質シート、模様を有するプリント用
スクリーン型、あるいは粘着テープなどであり、
要は高圧流体流によつて浸されたり壊れたりしな
いものであれば特に限定されるものではない。こ
の中、ステンレススチール製のものが、形態安定
性、さび、耐久性などの点で好ましく用いられ
る。また、プラスチツク製のものは、加工反との
密着性がよく好ましく用いられる。また、パター
ンの多様性の点からは、パターンを有するプリン
ト用スクリーン紗が好ましく用いられる。その
他、粘着テープなども簡易で扱い易く、かつ立毛
布帛との仮接着により高圧流噴射時の固定性が良
いので好ましく用いられる。
これらの型板は、型板自体がパターンであるも
の、または型板の打抜きなどによつてパターンを
有するもの、さらにパターンを有するプリント用
スクリーン紗などであつて、使用に際しては、こ
れらの型板の1層、または2枚以上の適宜種々組
合せて多層にしてもよい。
高圧流体流の処理方法としては、例えば平らな
シート状の型板の立毛面に置いて立毛布帛と同速
度で走行させなから、高圧流体を噴射させる方
法、あるいは円筒状型板を立毛面に接触もしくは
少し離して固定し、立毛布帛と同速度で回転走行
させながら、円筒型型板内から高圧流体を噴射さ
せる方法などが取り得る。
さらに方法(3)の場合において、本発明に用いる
糊剤は、ポリビニルアルコール系、ポリアクリル
系、ポリアクリルアミド系、ポリエステル系など
の合成糊剤、デンプン類、繊維素誘導体、天然ゴ
ム類、海藻類などを主体とする糊剤であり必要に
より、他の添加剤など混合したものでもよい。要
は立毛繊維を一時的に仮固定し、高圧流体流処理
後、水または熱水等により容易に除去できるもの
が好ましい。
糊剤の付与は、立毛面にのみ付与して固定化
し、高圧流体流処理時によつて容易に立毛繊維が
基体層内部に打込まれないようにするためである
から、なるべく、立毛面にのみ付着させるのが効
果的である。従つてこの見地から最適の糊剤の温
度、粘度、付着量適宜決めれば良い。
糊剤の付与方法は、ハンドプリント、ローラプ
リント、オートスクリーンプリント、ロータリス
クリーンプリントなど従来実施されているプリン
ト方法、スクリーンで孔のある所だけスプレー液
が通過するスクリーンスプレー法および種々のコ
ーテイング法がとりうる。
糊剤の除去方法は、水洗、湯洗あるいは脱糊剤
処理など糊剤の種類に応じて適切な方法をとれば
良い。
高圧流体流処理は、流体を多数の口金小孔(ノ
ズル)を静止または揺動させながら、立体面全体
に噴射させることにより行なわれる。
ノズルを揺動させる場合の揺動の基準は、高圧
流体流の噴射跡が、重なり合うことなく、かつ隙
間なく描かれた場合をカバーフアクター100とし、
パターンに応じて任意に設定される。
このカバーフアクターは10〜500、好ましくは
25〜250、より好ましくは50〜150である。要は、
噴射した部分と噴射しない部分とで所望の規則性
パターンが視認されればよく、また、カバーフア
クターを変更することにより、さらに変化に富ん
だ規則性パターンをだすことができる。
かかる揺動パターンは、ノズルの振動巾、揺動
速度、立毛布帛の走行速度などを適宜変更するこ
とにより調節される。
口金の直径、間隔、配列など特に限定されない
が、口金の直径は0.1〜0.7mm、好ましくは0.2〜
0.5mm程度が良い。また、口金の間隔は0.1〜0.5
mm、好ましくは0.2〜0.4mm程度がよい。
口金の形状は特に限定されないが、円形、各種
変形孔、スリツト孔など種々のものが用いられ
る。
立毛面に噴射する高圧流体流は圧力が低いと輪
郭のはつきりした規則性パターンの形成が困難で
あり、かつパターンが変化し易く、耐久性が得ら
れない。また、圧力が高すぎると、立毛布帛の物
性を低下させるので好ましくない。このため、高
圧流体流の圧力は、5〜200Kg/cm2、好ましくは
10〜150Kg/cm2程度がよい。要は立毛布帛の構造、
立毛長、厚み、パターンの種類、高速流体流を噴
射させる口金の直径、加工速度などに応じてこの
範囲で適宜調節すればよい。
ノズルと立毛布帛の間隔は特に限定されない
が、できるだけ小さくする方が効率よく望まし
い。
高圧流体流処理は、極細繊維の打撃に効果のあ
るすべての流体を用いることができるが、水が最
も好適である。しかし、発明の効果を妨げない範
囲において水に例えば各種処理剤、油剤、撥水
剤、溶剤などを加えて用いることができる。
また、水の温度は特に限定されないが、常温で
も熱水でもよい。
本発明の立毛布帛が有する規則性パターンは、
前記方法(1)、(2)、(3)において自由に規則性パター
ンを形成することができる。例えばストライプ
状、波状、ジグザグ状、格子状、水玉状、花柄
状、動物の表皮状などであり、線、および面から
なるあらゆる規則性パターンが得られる。
本発明では、流体の非噴射部が元の立毛のまま
であり、かつ流体の噴射部も元の立毛とは方向
性、密度などはかわるが、元の立毛とは本質的に
かわるものではないので、元の極細立毛面の優美
なモトリング効果、ライテイング効果、タツチ、
風合などが何ら損われない。
また、噴射部の立毛繊維の状態は、染色による
強い揉み作用や繰返しドライクリーニングおよび
長期着用によつても変化がなく、したがつてパタ
ーンに変化がなく、耐久性がある。
また、極細繊維になる程高圧流体流によりシヤ
ープかつ繊細な規則性パターンが形成できる。
さらにまた、立毛布帛が特に不織布の場合に
は、構造がルーズなため、繊維の移動性がよく、
立毛面にシヤープなパターンが得られると共に裏
面にも同時にシヤープなパターンを得ることがで
きる。
本発明の効果を妨げない範囲で、高圧流体処理
の前後に染色や揉み加工、さらに必要に応じ仕上
げ剤処理など行なうことができる。
本発明によつて得られる立毛布帛は、スーツ、
ブレザー、ドレスなどの衣料用、靴、鞄、袋物、
ベルト、壁装材、造花などの装飾品、デイスプレ
ー品、家具、カーシート、インテリアなどの非衣
料用などに広く用いられる。
[実施例] 以下、本発明の実施の態様を示すが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例 1 島部分がポリエチレンテレフタレート55部、海
成分がポリスチレン45部の海島型繊維(島本数=
16、3.5d×51mm、捲縮数12山/in)を使つて、ニ
ードルパンチングフエルトを作つた。
次にこれを熱水中で収縮し、乾燥した。次い
で、ポリビニルアルコール40部と、ポリウレタン
60部とからなる10%混合液を含浸し、乾燥した。
次にトリクレン浴中でポリスチレンを抽出除去
し、乾燥した。さらに10%のポリビニルアルコー
ル溶液を含浸し、乾燥した。次いでポリウレタン
(PU)の13%DMF溶液を含浸し、水中で凝固し、
熱水中で洗浄、乾燥した。PUの付量は、繊維100
部に対し、35部であつた。次いで、このものを2
枚にスライスし、表面(非スライス面)を#100
サンドペーパーで2回、さらに#150サンドペー
パーで2回バフし、スライス面は#150サンドペ
ーパーで2回バフした。次いで、高温高圧液流染
色機で染色し、厚み0.60mm、目付195g/m2の着
色された立毛布帛を得た。
かかる染色後の立毛布帛の立毛面に水玉のパタ
ーンを内抜いたプラスチツクシート板を置いて、
孔径0.25mm、孔ピツチ2.5mmの口金を一列に配置
したプレート型口金を用い、口金背面水圧60Kg/
cm2の条件で高圧流体流を揺動しながら(カバーフ
アクター=150)噴射して噴射部は凸部、未噴射
部は凹部状の規則性を有する水玉柄のパターンを
形成した。
かかる水玉柄パターンは、水玉部が凸部状に浮
き上り、かつ凹部の元の立毛とは、立毛密度、長
さ、方向性が異なり、立体感に優れるものであつ
た。
そして、高級スエード特有のモトリング、ライ
テイング効果があり、独特の外観のものが得られ
た。
さらにまた、この立毛布帛は裏面にも同様の規
則性パターンが形成され、リバーシブル素材にも
適したものであつた。
このものを用いて表面使い、表面と裏面の両面
使いのコートを縫製し、1シーズン着用後ドライ
クリーニングを5回繰返したが、パターンに変化
が認められず、また表面のももけ、凸部の破れな
ど全く認められなかつた。
実施例 2 実施例1に用いた立毛布帛(ただし未染色のも
の)を用い、実施例1と同じ条件でパターンを形
成した後染色した。得られた立毛布帛は、パター
ンを形成後に染色したにもかかわらず変形するこ
となく、実施例1と同様に、水玉部が凸部を形成
し、浮き上り立体感に優れたものが得られた。
実施例 3 実施例1において、高速流体流処理の口金背面
水圧を40Kg/cm2の条件にしてパターンを形成し
た。
得られた立毛布帛は、水圧を低くしたにもかか
わらず、表面のパターンはほぼ実施例1とほぼ同
じ程度の鮮明かつ優美なパターンが得られた。し
かしながら、水圧が低いため、立毛面の水玉柄パ
ターンに対応したはつきりした裏面のパターンは
形成されなかつた。
このものを用いて表面使いのコートを縫製し、
1シーズン着用後ドライクリーニングを5回繰返
したが、パターンに変化がなく、また表面のもも
け、凹部の破れなど全く認められなかつた。
[発明の効果] (1) 本発明の立毛布帛は、繊細かつシヤープな立
体感に富んだ規則性パターンを有している。
(2) 相対的な凹凸と立毛状態の変化、つまり、立
毛の方向、密度、長さ変化などの少なくとも3
種の立毛構造差によつて規則性パターンが形成
されているため、優しいタツチ、ソフトな風合
が損われない。
(3) また、凸部を形成する繊維は、長期着用や繰
返しのドライクリーニングなどによつて変化が
なく、パターンに耐久性がある。
(4) また、凸部の上述のような構造のため、強度
低下がない。
(5) 極細立毛に特有のモトリング、ライテイング
効果が付与され、さらに立体感に富む独特の規
則性パターンが得られる。
(6) 裏面にも表面と同様の規則性パターンが得ら
れ、リバーシブル素材に適する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の立毛布帛の凹凸部繊維の一例
を示す断面写真である。 1:凸部、2:凸部立毛繊維、3:凹部、4:
凹部の元の立毛繊維、5:基体層、6:裏面凸
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも立毛を有する一面において立毛構
    造差に基づく規則性パターンが形成されている立
    毛布帛であつて、該規則性パターンは少なくと
    も、(a)立毛の密度差、(b)立毛の長短差、および(c)
    立毛の方向差の3種の差によつて形成されている
    ことを特徴とする規則性パターンを有する立毛布
    帛。 2 規則性パターンが立毛繊維の相対的な凹凸部
    によつて形成されており、該凸部の立毛繊維は該
    凹部の立毛繊維に比較して、少なくとも下記要件
    を満足する特許請求の範囲第1項記載の規則性パ
    ターンを有する立毛布帛。 (a) 立毛密度が小さい。 (b) 少なくとも一部の立毛繊維の長さが小さい。 (c) 少なくとも一部の立毛繊維の方向性がランダ
    ム。 3 該凸部の立毛繊維の少なくとも一部が基体層
    繊維内に突入している特許請求の範囲第2項記載
    の規則性パターンを有する立毛布帛。 4 該凸部の対応する裏面側が凸部を形成してい
    る特許請求の範囲第2項記載の規則性パターンを
    有する立毛布帛。
JP61044266A 1986-03-03 1986-03-03 規則性パタ−ンを有する立毛布帛 Granted JPS62206074A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62133176A (ja) * 1985-12-05 1987-06-16 東レ株式会社 立毛布帛およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62133176A (ja) * 1985-12-05 1987-06-16 東レ株式会社 立毛布帛およびその製造方法

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