JPH0325544B2 - - Google Patents

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JPH0325544B2
JPH0325544B2 JP60244183A JP24418385A JPH0325544B2 JP H0325544 B2 JPH0325544 B2 JP H0325544B2 JP 60244183 A JP60244183 A JP 60244183A JP 24418385 A JP24418385 A JP 24418385A JP H0325544 B2 JPH0325544 B2 JP H0325544B2
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JP
Japan
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napped
fibers
recesses
present
pattern
Prior art date
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JP60244183A
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English (en)
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JPS62104964A (ja
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Toshio Shimizu
Koji Watanabe
Sadao Miura
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、立毛シートの加工方法に関するもの
である。
[従来技術] 従来より、立毛品の表面を変化させたり、模様
を付与する方法として、立毛面にエンボスロール
で凹凸模様を付与したり、立毛の一部を糊材で印
捺し、他部を焼いたり、立毛の一部を薬品で変化
させたり、立毛の一部を樹脂で固定したりする方
法などが提案されている。
しかしながら、いずれの方法も模様が浅く、立
体感に欠けたり、鮮明性に欠けたり、模様が着用
中またはドライクリーニングで変化したりする。
特に極細繊維特有の表面タツチ、風合を悪化させ
たりするなど問題があり、特に極細立毛品に対し
適切な方法が見出されていないのが現状である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、極細立毛品に、立毛品位、タツチ、
風合を損うことなく、立体感に富み、耐久性に優
れ、かつ微細なあるいは繊細な模様を付与する加
工方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、次の構成を有する。すなわち、熱可
塑性繊維よりなる立毛を多数有しかつ該立毛の単
繊維繊度が0.2デニール以下、立毛長が0.1〜3
mm、立毛密度が5万本/cm2以上である極細立毛品
の片面にパターンロールを押し当て、同時に反対
側の面から超音波を作用させて、凹部面積が0.3
〜20mm2、凹部間距離が0.5〜3mmである多数の凹
部を有する凹凸模様を形成せしめることを特徴と
する立毛シートの加工方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される極細立毛品とは、起毛、バ
フにより表面に極細繊維立毛を形成した不織布、
織編物、織編物に極細繊維を両面より絡合サンド
イツチした複合シート、さらに表面が極細繊維お
よび/またはその束が緻密に絡合したものなどで
あつて、必要に応じ高分子弾性体を付与したもの
である。
上記極細繊維としては、海島型繊維、剥離分割
型複合繊維、特殊ポリマブレンド型繊維などから
得られるものであつて、その繊維素材は、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、ポリアクリル系などで
あり、さらに、ポリエステルエラストマー、ポリ
ウレタンエラストマー、ポリイソプレン、ポリブ
タジエンなどの低融点弾性繊維など混合使用して
もよい。
本発明の極細立毛品の表面立毛を構成する極細
繊維の繊度は、0.2デニール以下のものとするこ
とが、本発明の加工方法の効果を最大限良好に発
揮させ得る点、また、本発明により得られる製品
の立毛品位風合などの点から必要である。
上記極細繊維は、超音波処理により繊維を緻密
にセツトもしくは融着により賦型するので熱可塑
性でなければならない。しかしながら、本発明の
効果を損わない程度に綿、レーヨン、羊毛などの
天然繊維、または無機繊維など含まれていてもよ
いし、さらにまた太デニール糸も含まれていても
よい。
高分子弾性体は、ポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ゴム質系などであり、必要に応じ顔料、染
料、安定剤など添加したものである。
本発明において用いられる極細立毛品は、本発
明の加工方法の効果を最大限良好に発揮させる
点、また本発明により得られる製品の立毛品位風
合などの点から、立毛長が0.1〜3mm、立毛密度
が5万本/cm2以上であることが必要である。
起毛立毛の方法は、特に限定するものでなく、
公知の方法、例えば、針布起毛機で起毛したり、
サンドペーパーを用いてバフイングする方法など
である。
本発明の方法は、極細立毛面にスプツト的に超
音波を作用させ該部の繊維の表裏にわたつて実質
上均一にセツトもしくは融着によつて一体化せし
め、凹部を形成するものである。
超音波法は、繊維シートに超音波を作用させ、
繊維の摩擦により発生する熱を利用するものであ
る。この発生熱は繊維密度に比例するので、立毛
面にパターンロール(凸部のあるロール)を押し
当て繊維密度を高め、同時に反対面より超音波を
作用させると、凸部に発熱が集中し、この部分の
繊維が熱圧着される形となり凹部が形成される。
この発熱は厚み方向にほぼ均一とみなすことが
できるものなので、繊維のセツトもしくは融着も
厚み方向にほぼ均一である。また発熱は凸部(立
毛面の凹部)に集中され、その周辺部にはほとん
ど及ばず、シヤープな凹部が形成される。
かかる超音波による賦型は、極細立毛面に適用
するとその効果が顕著である。
つまり、極細繊維になる程摩擦発熱量が大き
く、また熱セツトされやすいので、セツト性に優
れる。
また、熱の影響を受けやすい極細立毛面に小面
積の凹部を小ピツチで多数設けることができ、し
かも、きわがくつきり出る。極細立毛面特有の優
美な外観、タツチ、風合を損うことなく賦型加工
できる。
従来から用いられているエンボスロール法では
局部的かつ厚み方向に均一な加熱は難しく、極細
立毛面の賦型には適さない。
第1図は、超音波処理によつて得られた立毛シ
ートの凹部の状態の一例を示す断面写真(50倍)
である。第1図では、凹部の形状が四角形の一例
であつて、凹部の一辺aが0.5mm、凹部間距離
(凹部と凹部の間の立毛繊維部の幅b)が0.75mm
に配置した格子状パターンの一部を示すものであ
る。
凹部の形状がシヤープかつ深く、また凹部間距
離が小さいにもかかわらず、その周辺繊維(立毛
繊磯)は影響されず、良好な立毛状態を保つてい
ることがわかる。
凹部の繊維は、表層の立毛繊維及び内部繊維と
も緻密にセツトされていることがわかる。
本発明では、かかる凹部を非連続(ドツト状)
に設け、該凹部の集団によつてさらに種々の模様
を形成することができる。例えば、格子柄、スト
ライプ柄、点柄、水玉柄、花柄、動物の表皮柄な
どである。
凹部の形状は特に限定なく、円形、四辺形、多
角形、その他種々の異形断面をとりうる。またそ
の大きさは、比較的小面積であることが超音波エ
ネルギーを集中させるために重要であり、凹部面
積は0.3〜20mm2の範囲内であること、また、凹部
間距離(前述のb)は0.5〜3mmの範囲内である
ことが、本発明により得られる製品の外観、立毛
品位、風合などを特徴的なものにする上で必要で
ある。このbの値は小さい程美しい線、ひいては
美しい、微細な模様が形成できるものであり、本
発明にかかる超音波エンボス処理によつてはじめ
て達成されるものである。
凹部の深さ、つまり賦型の強さは、目的に応じ
て超音波の周波数、出力、振幅、加工圧、加工速
度などによつて適宜変更し得る。
超音波エンボス処理を受けた凹部の繊維は、表
層立毛繊維及び内部繊維とも、着用やドライクリ
ーニング、あるいは染色などの強いもみ作用など
によつても変化しない程度には強固にセツトされ
ていることが耐久性の上からも必要である。
超音波エンボス処理は、極細立毛品を超音波発
生ホーン(フラツト面)とパターンロール(凸部
のあるロール)との間を通すことによつて行なわ
れる。得られた立毛シートのパターンロール側に
は深い凹部が、超音波発生ホーン側には浅い凹部
が表裏同位置に形成される。
本発明では、極細立毛面をパターンロール側に
するのが深い凹部が得られ好ましいが、逆にして
もかまわない。また両面が起毛されている場合は
表裏両面に深浅の異なる凹部が形成され、リバー
シブル素材として好ましい。
本発明の効果を妨げない範囲で超音波処理の前
後に染色やもみ加工、さらには必要に応じて仕上
剤処理などを行なうことができる。
[実施例] 以下、本発明の実施の態様を示すが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例 1 島成分がポリエチレンテレフタレート70部、海
成分がポリスチレン30部の海島型繊維(3.0d×51
mm、捲縮数12山/in)を使つて、ニードルパンチ
ングフエルトを作つた。
次にこれを15%の部分ケン化ポリビニルアルコ
ール熱浴中で収縮と糊付けを同時に行ない乾燥し
た。次にトリクレン浴中でポリスチレンを抽出除
去し、乾燥した。さらにポリウレタンの12%
DMF溶液を含浸し、水中で凝固し、熱水中で洗
浄し、乾燥した。次いで片面を#100サンドペー
パーで2回バツフイングし、さらに#150サンド
ペーパーで2回仕上げバツフイングした。他面は
#150サンドペーパーで1回バツフイングし、表
面にあるポリウレタンをとる程度に軽くバツフイ
ングし、厚み0.6mm、目付200g/m2の起毛シート
を得た。こうして得られた極細立毛品は、立毛の
単繊維繊度が0.13デニール、立毛長が0.7mm、立
毛密度が11500本/cm2のものであつた。
かかる起毛シートに、形状が0.5×0.5mm(0.25
mm2)の四角形、凹部間距離が0.75mmに能間隔に配
列されたパターンロールと超音波発生ホーンの間
を通した(周波数20KHz、出力500W、接圧2
Kg/cm2)。
次いで、このものを液流染色機で120℃の高圧
染色した。
得られた立毛シートは立毛部をいためることな
く、第1図の如き構造の小ピツチな凹部が全面に
くつきりと形成された格子状模様を有するもので
あつた。この立毛シートは、高級スエード特有の
モトリング効果、ライテイング効果があり、タツ
チ、風合とも優れたものであつた。
このものを用いて、ブレザーを縫製し、着用1
年後、ドライクリーニングを10回くり返したが、
模様に変化が認められなかつた。また、表面の耐
ももけ、耐摩耗性も良好であつた。
[発明の効果] (1) 本発明の方法は、立毛シートの特性を損うこ
となく、きわがくつきり出る。また、立毛部を
いためない。さらにはピツチを小さくできる。
しかも、特微の処理剤など必要とせず簡単、安
価に実施できる。
(2) 本発明によつて得られる立毛シートは、深い
凹部によつて立体感に富んだ模様が形成され
る。
(3) 凹部を形成する繊維が緻密に熱セツトもしく
は融着によつて強固に一体化されているため、
耐ももけ、耐摩耗性がよく、長期着用や繰返し
のドライクリーニングなどによつても模様に変
化がなく耐久性がある。
(4) 極細立毛に特有のモトリング、ライテイング
効果が付与され、さらに立体感に富む独特の模
様が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によつて得られた立毛シートの
断面の顕微鏡写真である。 a:凹部の一片、b:立毛繊維部の幅。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑性繊維よりなる立毛を多数有しかつ該
    立毛の単繊維繊度が0.2デニール以下、立毛長が
    0.1〜3mm、立毛密度が5万本/cm2以上である極
    細立毛品の片面にパターンロールを押し当て、同
    時に反対側の面から超音波を作用させて、凹部面
    積が0.3〜20mm2、凹部間距離が0.5〜3mmである多
    数の凹部を有する凹凸模様を形成せしめることを
    特徴とする立毛シートの加工方法。
JP24418385A 1985-11-01 1985-11-01 立毛シ−トの加工方法 Granted JPS62104964A (ja)

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JPS62104964A JPS62104964A (ja) 1987-05-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5035659B2 (ja) * 2006-02-21 2012-09-26 Tbカワシマ株式会社 凹凸パターン付き有毛布帛
JP6671795B2 (ja) * 2016-05-24 2020-03-25 紀伊産業株式会社 油性固形化粧料およびその製造方法

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JPS5063295A (ja) * 1973-10-06 1975-05-29
JPS60162880A (ja) * 1984-01-31 1985-08-24 しげる工業株式会社 起毛布の加工方法

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